元スレ魔王「間違えた…」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★×6
1 :
魔王「ほんとは姫をさらうつもりだったのに」
魔王「何か間違えて町娘をさらって来てしまった」
魔王「どうしよう…」
誰か続き頼む
2 :
俺は農家になる
3 :
魔王「よし いいきっかけだし世界征服止めよう」
4 :
町娘「離せよカスコラブチ殺すぞコラ」
魔王「いたい痛い!痛いってマジヤバいこの娘!」
町娘「おいここから出せよカスおいこらハゲ」
魔王「は、ハゲてないよ……ていうか下手な魔族より口悪いよこの娘」
町娘「てめえ何者だこらカス、オイシカトしてんじゃねえハゲ」
魔王「あー、あー、聞こえなーい」
町娘「オイハゲ!」ガンッ
魔王「うひいっ!?」
5 :
勇者「俺の妹が魔王にさらわれたあばばばばばば」
姫助けるよりモチべが上がるんじゃね?
6 :
勇者「魔王、GJ」
7 :
町娘「たばこ」
魔王「は・・・?」
町娘「たばこだよハゲッ!さっさと買って来いッ!!」
魔王「ひぃっ!ちょちょちょ、待ってよ!僕魔王なんだけど!!」
町娘「はぁ?知らねぇよ、こっちはニコチン切れてんだ」
魔王「それに、若い娘がたばことかやめようよ。肌が・・・」
町娘「うっせぇハゲ!早くしろっつの!!」ゲシッ
魔王「痛っ!?痛い痛い分かった分かったって!!」
9 = 7 :
魔王「・・・じゃ、この部屋から出ないでね」
町娘「知るか。てめぇの働き次第だろ」
魔王「下手に逃げられて下級魔物に殺されたら目も当てられないし・・・」
町娘「はぁ?」
魔王「分かったね!」
バタン
部下「・・・魔王様、良いんですか。こんな横暴・・・」
魔王「あー・・・。殺しちゃったら意味無いしさ。ちゃんと見張っといてよ?」
10 = 7 :
部下「ちょ・・・!ほんとにたばこ買いに行かれるんですか!?」
魔王「え?ああ、うん。一応人違いとはいえ、お客さんだからね」
部下「それなら・・・、もっと下の者に・・・」
魔王「頼まれたの僕だから。みんな仕事あるでしょ?」
部下「しかし・・・」
魔王「まー、僕もめんどいけど、みんなにとってもめんどいことだろうからさ」
魔王「ひとっ走りだし、いいよ。じゃ、頼んだよー」タッタッタッ
部下「・・・優しいんだか、甘いんだか・・・」
11 :
町娘一人なんて人質にもならなくね?
とか考えたら負けだよね
12 = 7 :
―――監禁部屋。
町娘「・・・たばこッ!」
魔王「はいはい買ってきたって」
町娘「てめっ・・・、マイルドセブン!?厨房じゃねーんだからよぉ!」
魔王「銘柄聞いてなかったからテキトーに・・・」
町娘「・・・ちっ、しゃーねーな」
魔王「あれ?怒んないんだね?」
町娘「あぁ?怒られてーのかよてめーはよ」
魔王「なんでもないなんでもない」
13 = 4 :
もっとアグレッシヴに!
14 = 7 :
町娘「はぁー・・・、染みる・・・」
魔王「・・・それで、これからのことだけど」
町娘「んー・・・」スパー
魔王「どうしようかなぁ、やっぱ帰りたいよね?」
町娘「ったりめーだろ」
魔王「んー、でも今回の計画って結構大変だったし・・・」
魔王「こっちも簡単に返したりさらったりできないし・・・」
町娘「・・・・・・・・・」スパー
魔王「・・・あ、僕も一本もらって良い?」
町娘「いいよ」スッ
15 :
サンレッドとヴァンプ将軍で再生されてしまう
16 :
>>15
俺が言おうと思ってたのにww
17 = 7 :
魔王「・・・んんん~・・・」スパー
町娘「・・・つーかよ」
魔王「ん?」
町娘「元々、姫様をさらうつもりだったんだろ?」
魔王「うん」
町娘「はっ。一国の姫と『こんなの』を間違うなんて、相当阿呆だなぁ、お前ら」
魔王「う・・・、言い返せないけど・・・」
町娘「ったくよぉ、ご本人様達が聞いたら呆れるぜ・・・」スパー
18 = 7 :
町娘「んでさぁ、結局今、姫様の代わりがあたしってこったろ?」
魔王「そういうこと、だねぇ。どうしたもんか」
町娘「・・・どうしたもこうしたもねぇよ、意味ねーだろーが」スパー
魔王「へ?」
町娘「『こんなの』じゃあ変わりになんかなんねーってんだよ」
町娘「てめーらが何してーのかはしらねーけどよ、デカい計画だったわけだ」
町娘「なんでさっさと殺さねーんだよ、あたしを」
魔王「んー・・・」スパー
町娘「そんなこともわかんねーくらい馬鹿なのか?お前らって」
19 = 7 :
魔王「・・・あ、そういえばカップ麺とか結構買ってきたよ」
町娘「はぁ?」
魔王「こっちの料理、口に合わないかも知れないし」
町娘「話そらしてんじゃねーよハゲ」ゲシッ
魔王「痛っ、足癖悪いな!」
町娘「てめーが唐突にわけわかんねーこと言うからだろーが!」
魔王「殺す殺さないの話でしょ?まぁ、それも考えたんだけど」
町娘「あん?」
魔王「やっぱさぁ、殺して達成したいことじゃないんだよねぇ」
20 = 7 :
町娘「はぁ?人攫いしといて何言ってんだお前」
魔王「うっ・・・、それはまぁそうなんだけど・・・」
魔王「・・・いつかはそりゃ、争うのは間違いないんだけど・・・」
魔王「やっぱり、そういうのって少ないほうがいいと思うんだよね」
町娘「・・・・・・・・・」
魔王「それが、ましてや巻き込まれただけの君なんか殺せないって」
町娘「・・・はぁ、んだそれ」
魔王「甘いかな?」
町娘「激甘。お前、部下に背中刺されるぜー、それ。あたしなら刺す」
魔王「手厳しいな」
21 = 7 :
コンコン
部下「・・・魔王様。食事の用意が・・・って、何締め切った部屋でふかしてるんですか!?」
魔王「あ、いけね」
町娘「あー、通りで空気悪いと思ったわ。窓開けろや」
部下「監禁部屋に窓なんかあるわけ無いでしょうが!」
魔王「あー、どうしよ。扇風機?扇風機でいける?」
部下「何やってるんですかまったく!とりあえず出てください!」
町娘「おいハゲ、ファブリーズ買ってこいよ」
部下「魔王様はお前のパシりじゃない!!」
魔王「ああ、多分僕の部屋にあると思ったから」
部下「魔王様ー!!」
22 = 7 :
部下「お食事です、魔王様!捕虜を連れて、早く着てくださいよ!!」
タッタッタ
魔王「そうそう、ご飯ご飯」
魔王「どうする?買っといたカップ麺食べるなら、お湯持ってこさせるけど」
町娘「ん~・・・」トントン
町娘「・・・もう一本、吸ったら行くわ。先行ってろ」
魔王「味は保障しないけど?」
町娘「お前らには旨いんだろ?」
魔王「そりゃ、まぁ」
町娘「んじゃ、あたしもそれでいいよ。火ぃ貸せ」
魔王「ん」パチン
23 = 7 :
町娘「・・・便利だなぁ」フー
魔王「人間でもできるって」
町娘「ああそう」スパー
魔王「じゃあ、食堂は階段上った突き当たりだから」
町娘「んー・・・」ヒラヒラ
スタスタ
町娘「・・・ぶっ。いくら手錠してるからって、普通捕虜を一人にするかよ」
町娘「阿呆な奴だなぁ。なんであんなんが魔王なんだろ」
町娘「・・・ま。逃げねぇあたしも、相当阿呆だけどなー」スパー・・・
24 = 7 :
―――某城。
勇者「・・・んで、俺になんの用だって」
王様「よくきたな、勇者。実は頼みごとがあってな」
勇者「面倒ごとはごめんだぜ」
王様「む・・・。うーん、面倒というかなんというか」
勇者「歯切れ悪いな。俺も暇じゃねぇんだ。寝たり、寝たりしたいんだよ」
王様「・・・おい、入りなさい」
姫様「失礼しますよーっと」
勇者「おっす、姫」
姫様「おっす、勇者」
王様「お前らな、お互いに礼儀をわきまえろよ」
26 = 7 :
勇者「話が進んでねーけど」
姫様「はいはい、これは私からの依頼なんだけどね?」
勇者「あ?姫からの?」
姫様「依頼っていうか、お願い?」
勇者「変わんねーよタコ」
王様「・・・こないだのパレードの時、魔物が現れたろ」
勇者「ああ。確か、町の娘が攫われたってやつ?」
王様「そうだ」
勇者「よくわかんねーけど、不真面目なやつだったんだろ?」
勇者「捜索依頼もおざなりだし、親の顔が見てみたいもんだけどな」
27 :
京さんみたいっていっても誰もわからないか
28 = 7 :
勇者「今更探しに行けってんじゃねーだろーな」
姫様「・・・心痛いけど、もう生きてないだろうし」
王様「わしの耳に入ってくれば良かったんだがな」
勇者「・・・んじゃ、なんだよ。魔物を倒してこいっか?どーせ野良だろ」
王様「いや、違うらしい」
勇者「・・・まーた別の『魔王』が現れたって?」
姫様「突然といっても、計画的なんだよ。魔物にしてはね」
王様「そして、報告だと、その攫われた娘は当日、コレの近くに居たらしい」
姫様「実の娘をコレ扱い?」
勇者「じゃあ奴らの狙いは、もともと姫ってことか?」
王様「おそらくな」
29 = 7 :
勇者「間違って、まったく関係ない市民を攫っちまったってか」
勇者「爪の甘い連中だな」
姫様「まったく。私って姫だよ、姫。普通間違うかな?」
勇者「んなもん、魔物に求めてどーすんだよ」
王様「・・・とにかくだ」
王様「勇者。お前には、その新たな『魔王』について調べて欲しいんだ」
勇者「調べる?殺すんじゃなくてか?」
王様「建前だ。危険分子かどうかの調査、危険分子と判断したら、抹殺」
勇者「ったく相変わらず汚ぇな」
王様「策士と呼べ。ばんばん魔物狩ってたら、それこそ国は総攻撃食らうっての」
30 = 7 :
勇者「わーったよ。んじゃちょっくら行ってくら」
勇者「ついでに、攫われた女も捜しとく。こっちは期待すんな」
王様「悪いな。骨だけでも見つけてやれば、少しは慰めになるだろ」
勇者「・・・んじゃいつもの財務からテキトーに前借してくからよ、もう出るわ」
王様「ああ、待て待て」
勇者「あん?」
王様「コレ、連れてけ」
勇者「・・・はぁ?」
姫様「二人旅、ってな。そんなに照れんなよ」
勇者「寝言は寝て言え、タコ」
32 :
なにやってんですか、ウ゛ァンプ様……
33 = 7 :
王様「聞かねーんだ、コレが」
勇者「なんでお荷物背負っていかなきゃなんねーんだよ」
姫様「攫ってったそいつの顔、拝んでやらないとね」
勇者「は?」
姫様「だって姫だよ?おかしいでしょ、町の娘と間違えられるのは」
勇者「まさかの私利私欲か」
姫様「この世の美しいものがわかんない野郎に、ぶち込まないと気がすまない」
王様「そういうわけだ、手当てはつけっから」
勇者「はぁ・・・、ついてねーよな、ほんと」
王様「苦労かけるな」
勇者「苦労しかかけねぇんだよ、タコ」
34 = 7 :
―――城門前
勇者「・・・準備できたかよ」
姫様「なんでその日に出発なの。明日まで待ってもいいじゃん」
勇者「てめーがペースを決めんなよ」
姫様「・・・さいですか」
勇者「一応、顔だしはまずいからな、しばらく帽子深く被ってろよ」
姫様「隠れてる?私の美しさ、隠れてる?」
勇者「誰も見向きもしてねーから、隠れてんだろ」
姫様「はぁ!?気づけよ!!!」バッ
勇者「ばっ・・・!タコがッ!!帽子取んな騒ぐなッ!!」
35 = 7 :
勇者「・・・とんでもねーお姫様だよ」
姫様「美しいもんは、コソコソしないの」
勇者「そーですかー」
姫様「・・・ね、一番美しいものってなんだか分かる?」
勇者「『私』、とか抜かしたら目潰しくれるからな」
姫様「命だよ」
勇者「・・・・・・・・・」
37 = 7 :
姫様「・・・ほんとなら、私が死んでたかも知れない」
姫様「私を殺したくて殺すなら、まだ分かる」
勇者「・・・・・・・・・」
姫様「・・・でも、『勘違い』で人殺してんじゃねぇよ・・・」
姫様「殺してから、『違う人だった』じゃ遅ぇよ・・・」
姫様「そんな終わりかたってねぇよ。美しいものへの冒涜でしょ?」
姫様「善意とかじゃない。偽善と呼ばれたって仕方ない」
姫様「それで・・・、誰が得するかも、下手すりゃ損しかしないかもだけど・・・」
姫様「私は『ソイツ』にぶち込んでやらねぇと、気がすまない」
姫様「それが、私のやるべきことでしょ」
38 = 7 :
勇者「・・・そういうワケか」
勇者「んじゃ、景気よくさっさとぶっ飛ばしにいこうぜ」
勇者「・・・んで、彼女の骨、また返してやろう」
姫様「・・・うん、よろしく頼むわ」
勇者「俺を誰だと思ってんだよ」
姫様「・・・あ~、それにしても」
勇者「んだよ」
姫様「命について語る熱い私、美しくない?」
姫様「オーラ出てない?バレちゃう?」
勇者「目ぇ見開けよ」
姫様「ノット暴力・・・、痛いっ!!なにすんの姫だよっ!?」
勇者「うるせぇよタコ」
39 = 7 :
風呂に入ってきますおすし
40 :
待ってるぜ
42 = 1 :
おお伸びている…!
ほっしゅ
43 :
>>41
電話は糞レスしないでね^^;
44 :
ほす
45 :
ニートのヒーロー思い出した
46 = 7 :
眠気でいつやめるか分からんけどただいま!
―――魔王城
町娘「・・・あー、なんというか・・・。お前らって、信じらんねぇ・・・」
魔王「えー?ちゃんと注意したでしょ?」
町娘「味じゃねぇんだよ・・・、いや味もあるけど・・・」
町娘「あんなものを、旨そうに喰うお前らに気持ち悪ぃよ・・・」
魔王「せっかくご馳走用意してんのに!」
町娘「・・・あ、でもあのスープは喰えたな、何とか」
魔王「ああ、昨日の残りのカレー?」
町娘「カレー!?お前、アレ、カレーだったのか!?」
魔王「え?違った?」
町娘「ちげぇよ、全然ちげぇよ・・・、なんで冷たいんだよ・・・、カレー舐めんな・・・」
47 = 44 :
きたきたw
48 :
人さらいしてたころのウーロンじゃねーか
49 = 7 :
魔王「・・・うーん、やっぱここはしんどいね」
町娘「煙、もっくもくじゃねーか。よくここに居られたもんだ」
魔王「一応、ファブリーズ持って来たけど」
町娘「あー、意味ねーよ意味ねー。ニオイだけじゃねーんだ」
魔王「うーん・・・」
町娘「・・・おい」
魔王「なに?」
町娘「お前、まさかここに寝ろとか言うんじゃねーだろーな」
魔王「・・・自分でたばこ吸ったくせに、このふてぶてしさは痛ッ!!」
50 :
>>43
ヤッホー^^
みんなの評価 : ★★★×6
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