私的良スレ書庫
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元スレキョン「お前、誰だ?」
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これ以上目を合わせていてはいけない。
俺の脳内で警告音がけたたましく鳴り響く。
しかし、目を逸らすことができなかった。
「ねぇ、放課後空いているかしら?少しお話したいことがあるの」
一体何をする気だ。
「あら、警戒しなくてもいいわよ。楽しみは最後までとっておいた方がいいもの」
今度は「にっこり」と微笑んだ。
「あなたも長門さんに聞きたいことがあるんじゃない?」
チャイムが鳴った。
俺の脳内で警告音がけたたましく鳴り響く。
しかし、目を逸らすことができなかった。
「ねぇ、放課後空いているかしら?少しお話したいことがあるの」
一体何をする気だ。
「あら、警戒しなくてもいいわよ。楽しみは最後までとっておいた方がいいもの」
今度は「にっこり」と微笑んだ。
「あなたも長門さんに聞きたいことがあるんじゃない?」
チャイムが鳴った。
教師が教室に入ってくると同時に、すかさず朝倉が号令をかけた。
起立、礼、着席。
雑音に紛れ、朝倉の声。
「ちょうどいいわ。放課後、文芸部室ね」
もう一度にっこり微笑むと、すっかり委員長モードに戻った朝倉が授業の準備をはじめた。
俺も前に向き直る。
……朝倉の誘いにホイホイついて行ってもいいものだろうか。
しかし長門に聞きたいことがある、というのも確かである。
俺は黒板とすっかり親友になっている教師の背中を見ながら、
早くハルヒに会いたいと思った。
起立、礼、着席。
雑音に紛れ、朝倉の声。
「ちょうどいいわ。放課後、文芸部室ね」
もう一度にっこり微笑むと、すっかり委員長モードに戻った朝倉が授業の準備をはじめた。
俺も前に向き直る。
……朝倉の誘いにホイホイついて行ってもいいものだろうか。
しかし長門に聞きたいことがある、というのも確かである。
俺は黒板とすっかり親友になっている教師の背中を見ながら、
早くハルヒに会いたいと思った。
………
……
…
「わたしの家に来て欲しい」という長門の申し出に、俺たちは頷いた。
これ以上は喫茶店なんぞでは話せない、ということだったんだろう。
長門が一人暮らししているらしいマンションへ向かっている最中、俺は隣を歩く古泉から多数の質問を受けていた。
北高に入学してから今までになにか変わったことは起きなかったか。
部活動は。
放課後は何をしていたか。
「そんなこと聞かれてもお前の期待には応えられないぞ俺は」
「ありのままを話してくれればいいのですよ」
ありのまま、ねぇ。
俺は入学してから2学年に上がった今まで、特になにもなく、平凡な高校生活を送っていたに過ぎない。
目の前に宇宙人が現れたりとか、時空を超えただとか、そんなことは一切なかった。
「ではこちらから質問します。去年の12月のことです。些細なことでもいいので、何か変わったことはありませんでしたか」
「……そういえば」
去年の12月と言われて思い出した。
12月の中頃だっただろうか。
俺の記憶が3日間、ぽっかりと穴があいていることがあった。
何を言われても、その時自分が何をしていたのか覚えていないのだ。
だが友人によれば「確かに学校に来ていた」と言う。
しかもおかしなことばかり口走って、明らかにいつもと様子がおかしかったと、皆口を揃えて言うのだ。
「それです。今のあなたの言葉で確信しました」
古泉は得意げに笑った。
「それがなんだって?」
「詳しいことは長門さんのマンションでお話します。もうすぐそこですよ」
古泉がそう言ってから5分後くらいだろうか。長門が立ち止まった。
見上げる。いかにも高級そうなマンションである。こんなところに一人で暮らしているのか。
長門は玄関のキーロックに暗証番号を打ち込んで施錠を解除し、そのままロビーへ向かった。
4人で無言でエレベーターに乗り込む。
長門はまっすぐ前だけ向いていて、古泉は笑ったまま顔を固定している。
朝比奈さんは何かに怯えているように身を縮めていた。
そういえば会ってからあんまり喋っていないが、この人はお喋りが苦手なんだろうか。
エレベーターが止まる。すこし歩き、ある扉の前で立ち止まった。708号室。
「入って」
長門が静かに言った。
「お邪魔します」
長門の部屋はぱっと見た感じ、こたつしかない。
「座って」
そう促され、俺は適当に腰を下ろした。古泉が俺の左隣に座る。
朝比奈さんは俺の右隣に腰を下ろそうとして、はっとしたように口を開いた。
「あっ、あたし、お茶淹れます。い、いいですか?」
長門が朝比奈さんを見る。
いかにもオドオドとしている朝比奈さんに向かってゆっくり顔を縦に振ると、
朝比奈さんはそれを笑顔で受け取り、キッチンへと向かった。
それを見送り、長門は俺の正面に腰をおろした。
「さて、どこから説明しましょうか」
古泉の問いかけに答えたのは長門だった。
「わたしから」
喫茶店で改変がどうの異次元がどうの言っていたよな。
俺は、どんな電波話が繰り出されるのかと身構えた。
長門が静かに口を開く。
長門の口からは俺の想像以上の規模の電波話が繰り出された。
とても俺の脳みそでは処理しきれない。
古泉は時々「なるほど」やら「確かに」などと相槌を打っていたが、本当に分かっているのか。
そうか、頭がお花畑だったんだっけな。
「……つまり、長門は人間じゃなくて、その対有機なんたらっていう……」
「対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェース」
「簡単に言ってしまうと宇宙人なわけです」
「涼宮ハルヒとかいう女の監視をするために地上に降りてきた宇宙人ってとこか」
「そんなところですね」
これはどこから突っ込めばいいのかね。
「にわかには信じられないかもしれませんが」
「でも、信じて」
長門と古泉の目は、真っ直ぐ俺を捕らえていた。
信じて、ねぇ。
「お待たせしましたぁ」
そこにカチャカチャと音を立てて、朝比奈さんがキッチンから現れた。
湯のみを乗せたお盆を持ったその足取りは、なんとも危なっかしいものだ。
「わたしからも、説明しなければならないことがあります」
朝比奈さんは長門、古泉、俺の順に湯飲みを目の前に置いていき
最後に自分の前に盆ごと置き、腰を降ろして俺と目を合わせる。
「聞いてもらえますか?」
この人からも電波話を聞かなければならないのか。
……
結局、2時間かけて3人から各々の視点で「涼宮ハルヒ」という存在を説明された。
それから、SOS団とかいう涼宮ハルヒが立ち上げた団での出来事なども聞かせていただいた。
電波話もここまで詳しく、しかも3人から聞かされてしまうと信じてしまいたくなる。
「あなたはこの話が僕たちが想像上造り上げた話かと思っているかもしれませんが、全て本当のことなんです」
そう言う古泉はいたって真剣な顔をしている。朝比奈さんもだ。
長門は相変わらず無表情である。
視線が突き刺さる。
「……分かったよ。お前たちを信じる」
付き合ってやろうじゃないか。
「お前は、俺がその涼宮ハルヒにとって鍵である存在だって、言ってたよな」
「その通りです」
「……俺はどうすればいいんだ」
「そこが問題です」
結局、2時間かけて3人から各々の視点で「涼宮ハルヒ」という存在を説明された。
それから、SOS団とかいう涼宮ハルヒが立ち上げた団での出来事なども聞かせていただいた。
電波話もここまで詳しく、しかも3人から聞かされてしまうと信じてしまいたくなる。
「あなたはこの話が僕たちが想像上造り上げた話かと思っているかもしれませんが、全て本当のことなんです」
そう言う古泉はいたって真剣な顔をしている。朝比奈さんもだ。
長門は相変わらず無表情である。
視線が突き刺さる。
「……分かったよ。お前たちを信じる」
付き合ってやろうじゃないか。
「お前は、俺がその涼宮ハルヒにとって鍵である存在だって、言ってたよな」
「その通りです」
「……俺はどうすればいいんだ」
「そこが問題です」
「涼宮さんには、このことは黙っていたほうがいいのでしょうか」
このこと、とは俺が「涼宮ハルヒを知らない世界」から来たってことだろう。
俺の言動が涼宮ハルヒに大きな影響を与えるのだとしたら、下手な行動は取れないんじゃないだろうか。
「隠し通せる可能性は低い」
「記憶喪失ってことにすれば……いいんじゃないですか?」
朝比奈さんが控えめな口調で言った。
「やはりそれが一番いいでしょう」
「では、彼は自宅の階段からすべり、頭の打ち所が悪く記憶をなくしてしまった、ということにしましょう」
古泉の言葉に朝比奈さんと長門が頷く。
やけに軽く言われたような気がするが、まぁ大体合ってると言っちゃ合ってるんじゃないだろうか。
実際、涼宮ハルヒと過ごしていた記憶は俺にはないんだ。目の前の古泉や長門、朝比奈さんに対しても同じだが。
「では明日の朝一番、部室に集合です。涼宮さんには僕から連絡しておきます」
古泉が立ち上がる。長門と朝比奈さんもそれに倣い、俺もつられて立ち上がった。
今日はこれにてお開き。
このこと、とは俺が「涼宮ハルヒを知らない世界」から来たってことだろう。
俺の言動が涼宮ハルヒに大きな影響を与えるのだとしたら、下手な行動は取れないんじゃないだろうか。
「隠し通せる可能性は低い」
「記憶喪失ってことにすれば……いいんじゃないですか?」
朝比奈さんが控えめな口調で言った。
「やはりそれが一番いいでしょう」
「では、彼は自宅の階段からすべり、頭の打ち所が悪く記憶をなくしてしまった、ということにしましょう」
古泉の言葉に朝比奈さんと長門が頷く。
やけに軽く言われたような気がするが、まぁ大体合ってると言っちゃ合ってるんじゃないだろうか。
実際、涼宮ハルヒと過ごしていた記憶は俺にはないんだ。目の前の古泉や長門、朝比奈さんに対しても同じだが。
「では明日の朝一番、部室に集合です。涼宮さんには僕から連絡しておきます」
古泉が立ち上がる。長門と朝比奈さんもそれに倣い、俺もつられて立ち上がった。
今日はこれにてお開き。
どうでもいいが>>60が「ローキックを暗証番号に打ち込んで」に見えた
長門のマンションからの帰路。俺はぼんやりと考えていた。
世界を大いに盛り上げるための涼宮ハルヒの団。長門と古泉と朝比奈さん。
この世界の俺はSOS団と一緒に野球大会に出たり、でかいカマドウマと戦ったり、七夕には3年前に行ったり、
孤島で嵐に遭ったり、夏休みを1万回も繰り返したり、映画を撮ったり、雪山で遭難したり、していたのか。
ここの俺は頭がおかしかったんじゃないだろうか。
ほんの少しだが、楽しそうだなと思ってしまった俺を殴るべきだろうか。
世界崩壊寸前を立ち会ったり、同級生に刺されるなんてのはまっぴらごめんだが
宇宙人と未来人と超能力者と、そんな体験をしている俺を羨ましいと思ってしまった。
この世界に居たはずの俺は、今どんな気持ちでいるのだろうか。
いかんな。俺も頭がおかしくなってきたらしい。
>>69
壊して強行突破か
壊して強行突破か
「そういえば」
自分の部屋に入り、携帯電話を部屋に忘れていった事に今更気づき、思い出した。
古泉が確信したとか言っていた、俺の12月の3日間の記憶がない理由。それをまだ説明されていないぞ。
今から電話したら、多分すぐに出るだろう。
携帯電話を手にとり、やめた。わざわざ電話しなくてもいい。明日聞くことにしよう。
こちらの世界でも毎朝妹が起こしにくるのだろうか。
そんなことを思いながら俺はベッドに潜った。
バイトへ行く時間になってしまいました。
もし残っていたら、また夜に来ます。
支援ありがとう
ちなみに次は朝倉さんのターンからスタート
もし残っていたら、また夜に来ます。
支援ありがとう
ちなみに次は朝倉さんのターンからスタート
>>75
11時ごろになると思う
11時ごろになると思う
>>1乙!!バイトがんばってきてくれ
キョン「お前、誰だ?」
???「俺?」
???「俺、佐藤裕也(`ェ´)ピャー」
保守
???「俺?」
???「俺、佐藤裕也(`ェ´)ピャー」
保守
>>91
無表情で吹いたwww
無表情で吹いたwww
>>91
とりあえずIDすげえ
とりあえずIDすげえ
家に帰って飯食って自由な時間が出来るまで保守しててくれ。
具体的には夜中まで。
具体的には夜中まで。
みんなの評価 : ★★
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