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元スレ新ジャンル「完璧な許婚」
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>>649
友「これで次回の数学はもらったな!次は歴史教えてくれ」
女「化学の記号問題を擬人化して!」
男「歴史は丸覚えだし化学の擬人化って……考えとく」
友「歴史と歴史の間にあったトリビアを織り交ぜて説明してくれ!」
男「また明日な」
友・女「じゃなー」バタン
男「さてと……」ガチャ
許婚「ぐすっ……ぐすん」
男「………許婚の美味しいご飯が食べたいなー」
許婚「・・・・・・今何と?」
男「許婚の美味しいご飯が食べたいです」
許婚「男様が名前で呼んでくださったー!!」
男「部屋で跳ねないで、苦情がくるから」
友「これで次回の数学はもらったな!次は歴史教えてくれ」
女「化学の記号問題を擬人化して!」
男「歴史は丸覚えだし化学の擬人化って……考えとく」
友「歴史と歴史の間にあったトリビアを織り交ぜて説明してくれ!」
男「また明日な」
友・女「じゃなー」バタン
男「さてと……」ガチャ
許婚「ぐすっ……ぐすん」
男「………許婚の美味しいご飯が食べたいなー」
許婚「・・・・・・今何と?」
男「許婚の美味しいご飯が食べたいです」
許婚「男様が名前で呼んでくださったー!!」
男「部屋で跳ねないで、苦情がくるから」
>>651
許婚父親「………おかしい、おかしいぞこの手紙!!これは儂が確めに行かねばならぬわ」
ギャァーンキュリギュリガジュー…ン
男「で…が……でして」
ギュリキュリキュリギャァーン
許婚「男様は……でず…です」
許婚「うるさーい!!男様、お隣りが超うるさいです!」
男「殴られるのはいやです」
許婚「私が話をつけてきます」
男「拳で?」
許婚「そう拳で……ってちゃんと話し合いします!!いざ出陣」ガチャ…バフッ
許婚父親「ぬふー……ん」
許婚「ち、父上!!」
許婚父親「ふんやっぱりな」
許婚父親「………おかしい、おかしいぞこの手紙!!これは儂が確めに行かねばならぬわ」
ギャァーンキュリギュリガジュー…ン
男「で…が……でして」
ギュリキュリキュリギャァーン
許婚「男様は……でず…です」
許婚「うるさーい!!男様、お隣りが超うるさいです!」
男「殴られるのはいやです」
許婚「私が話をつけてきます」
男「拳で?」
許婚「そう拳で……ってちゃんと話し合いします!!いざ出陣」ガチャ…バフッ
許婚父親「ぬふー……ん」
許婚「ち、父上!!」
許婚父親「ふんやっぱりな」
>>652
許婚父親「貴様名前は!」
男「男です」
許婚父親「父親はいつ亡くなった!」
男「10年前に事故で」
許婚父親「儂は5年前にその父親と逢っとる!!」
許婚「えーーー!!???」
男「わーびっくり(棒読み)」
許婚「しかし男様に写真を見せると確かに『これは小さい頃の写真だ』って」
許婚父親「儂がいっておるのはその隣りに写っておる坊主の事だ!!つまりお前はお隣りの漢の許婚なのじゃ!!!!」
許婚「えーーーー!!!!!」
許婚父親「貴様名前は!」
男「男です」
許婚父親「父親はいつ亡くなった!」
男「10年前に事故で」
許婚父親「儂は5年前にその父親と逢っとる!!」
許婚「えーーー!!???」
男「わーびっくり(棒読み)」
許婚「しかし男様に写真を見せると確かに『これは小さい頃の写真だ』って」
許婚父親「儂がいっておるのはその隣りに写っておる坊主の事だ!!つまりお前はお隣りの漢の許婚なのじゃ!!!!」
許婚「えーーーー!!!!!」
許婚「晩御飯、何にしましょうか」
男「んー、なんでもいいよ」
許婚「主婦にとってその言葉って、結構困るんですけどね」
男「毎日寿司とかって言っても困るくせに」
許婚「そりゃぁ、そうですけどねー」
男「しかし、こんなのでもちゃんと料理が作れるとは」
許婚「ちょ、こんなのってなんですか!?」
男「誉めてるの」
許婚「あっ、あたりまえですっ! 私は完璧な許嫁なんですからっ!」
男「結婚したら許婚って言わないんじゃないの?」
許婚「そしたら、完璧な母親になりますからいいんですー」
男「ちょ、何かステップひとつとばしてるよ!」
許婚「男さんに、本当に認めてもらったときが、私たちが契るときですもの。 ……ね?」
男「(どきっ) ……かっ、勝手に決めるなっ!」
これが最後かもなー……
男「んー、なんでもいいよ」
許婚「主婦にとってその言葉って、結構困るんですけどね」
男「毎日寿司とかって言っても困るくせに」
許婚「そりゃぁ、そうですけどねー」
男「しかし、こんなのでもちゃんと料理が作れるとは」
許婚「ちょ、こんなのってなんですか!?」
男「誉めてるの」
許婚「あっ、あたりまえですっ! 私は完璧な許嫁なんですからっ!」
男「結婚したら許婚って言わないんじゃないの?」
許婚「そしたら、完璧な母親になりますからいいんですー」
男「ちょ、何かステップひとつとばしてるよ!」
許婚「男さんに、本当に認めてもらったときが、私たちが契るときですもの。 ……ね?」
男「(どきっ) ……かっ、勝手に決めるなっ!」
これが最後かもなー……
>>656
がんばれ
がんばれ
>>654
男「そっかー…短い間でしたがお世話になりました」
許婚「男様はそれでいいのですか!?」
男「許婚がいるなんて聞いた事なかったからなるほどねって」
許婚「私は納得いきません!あんな近所に騒音を撒き散らし人様に迷惑をかけ男様に手を下し…」
許婚父親「喝ーーーー!!!!」
許婚「ひぃ!!」
許婚父親「じゃあ許婚は返してもらうぞ」
男「はぁ……」
許婚「おとこさまー!!!いやー!!!」
男「そっかー…短い間でしたがお世話になりました」
許婚「男様はそれでいいのですか!?」
男「許婚がいるなんて聞いた事なかったからなるほどねって」
許婚「私は納得いきません!あんな近所に騒音を撒き散らし人様に迷惑をかけ男様に手を下し…」
許婚父親「喝ーーーー!!!!」
許婚「ひぃ!!」
許婚父親「じゃあ許婚は返してもらうぞ」
男「はぁ……」
許婚「おとこさまー!!!いやー!!!」
>>658
男「………家ってこんなに広かったっけ」
男「………………」
友「男!テストどうだった?俺100点!」
男「あ、あぁ」
友「おまっ0点ってどうしちゃったんだよ!フタナリ公式やらなかったのか!!?」
男「あぁ…」
女「男君元気ないね」
他クラス「どうしたんだよ男ー」
DQN「らしくないっすよ男さんwww」
番長「女でも出来たのかwww」
男(あっこの友達って彼女がいたから出来たんだよな………)
男「………家ってこんなに広かったっけ」
男「………………」
友「男!テストどうだった?俺100点!」
男「あ、あぁ」
友「おまっ0点ってどうしちゃったんだよ!フタナリ公式やらなかったのか!!?」
男「あぁ…」
女「男君元気ないね」
他クラス「どうしたんだよ男ー」
DQN「らしくないっすよ男さんwww」
番長「女でも出来たのかwww」
男(あっこの友達って彼女がいたから出来たんだよな………)
>>660
女「あっそうだ!今日の帰りみんなでご飯食べに行こうよ!」
友「そりゃいいなー!男予定空いてるだろ」
男「あ、ああ」(メモ帳取り出す)
男「…………!」ペラペラ
友「なんだダメなのか?」
男(自殺方法がたくさんメモっている、ガス、飛び降り、首吊り、青酸カリ………よくやるなぁ)
女「男君?」
男「!?うん………」
男(そうだ、彼女と出会ったその日僕は自殺しようとしてたんだ……)
女「あっそうだ!今日の帰りみんなでご飯食べに行こうよ!」
友「そりゃいいなー!男予定空いてるだろ」
男「あ、ああ」(メモ帳取り出す)
男「…………!」ペラペラ
友「なんだダメなのか?」
男(自殺方法がたくさんメモっている、ガス、飛び降り、首吊り、青酸カリ………よくやるなぁ)
女「男君?」
男「!?うん………」
男(そうだ、彼女と出会ったその日僕は自殺しようとしてたんだ……)
>>661
友「うめぇなここのお好み焼き!」
女「でしょー!ネットに載ってたの!!」
男「不味い……」
友「男?」
男「あっいや、今日ちょっと体調が悪くて…彼女の料理、美味しかったなぁ)」
男「悪い今日は帰る、お金先払っておくから」
友「おい男!」
男「なんだ?」
友「明日も学校来るよな!!」
男「……あぁ」
女「どうしたの?友君、大声で確認なんかして」
友「なんかいつもの男じゃない感じがした、犯罪犯す前の日みたいな………そんな空気だった」
友「うめぇなここのお好み焼き!」
女「でしょー!ネットに載ってたの!!」
男「不味い……」
友「男?」
男「あっいや、今日ちょっと体調が悪くて…彼女の料理、美味しかったなぁ)」
男「悪い今日は帰る、お金先払っておくから」
友「おい男!」
男「なんだ?」
友「明日も学校来るよな!!」
男「……あぁ」
女「どうしたの?友君、大声で確認なんかして」
友「なんかいつもの男じゃない感じがした、犯罪犯す前の日みたいな………そんな空気だった」
>>501より
――夜明け前
許嫁(着替えと、身の回りの品と……)
許嫁(公共料金の振込用紙は、ここで……)
許嫁(そうだ。歯磨きを……いいか。あれも、私のものじゃない)
許嫁 くすっ
許嫁(私のものなんて、はじめからこの家には
何にもありはしないんですけれどね……)
(そんな……)
許嫁(……あんなに言葉に詰まって)
許嫁(男さんは、本当に子供ですね)
――夜明け前
許嫁(着替えと、身の回りの品と……)
許嫁(公共料金の振込用紙は、ここで……)
許嫁(そうだ。歯磨きを……いいか。あれも、私のものじゃない)
許嫁 くすっ
許嫁(私のものなんて、はじめからこの家には
何にもありはしないんですけれどね……)
(そんな……)
許嫁(……あんなに言葉に詰まって)
許嫁(男さんは、本当に子供ですね)
だから。
許嫁(だから、赦して差し上げます)
許嫁(……呆れるほど、荷物無いですね)
許嫁(無理もありませんが)
許嫁(唐突に現れて唐突に消えて。
通り雨のようなものですから……。
きっと男さんも見逃してくれますね)
許嫁(見逃して、忘れて)
(許嫁さんっ)
許嫁(忘れて……)
(許嫁さんっ)
許嫁(わたしも良い加減、詮方ない事を……)
許嫁(だから、赦して差し上げます)
許嫁(……呆れるほど、荷物無いですね)
許嫁(無理もありませんが)
許嫁(唐突に現れて唐突に消えて。
通り雨のようなものですから……。
きっと男さんも見逃してくれますね)
許嫁(見逃して、忘れて)
(許嫁さんっ)
許嫁(忘れて……)
(許嫁さんっ)
許嫁(わたしも良い加減、詮方ない事を……)
――前庭
かちゃり
許嫁「えっと。戸締りも、ガスも大丈夫」
許嫁「お世話になりました。……なんて」
男「やっぱり」
許嫁「男さんっ!?」
男「絶対出て行くと思いました」
許嫁「――。
ちがいますよ? ちょっと朝市に仕入れです。
今朝は美味しいマッシュルームオムレツを作ります。
ですから少しだけ留守番しててくださいね」にこっ
男「その言い訳、事前準備のものでしょ」
許嫁「違いますってば」くすくす
許嫁「ほら、私ぜんぜん荷物もっていませんよ?
こんなので出ていくわけないじゃないですか」
男「許嫁さん」ぐっ
かちゃり
許嫁「えっと。戸締りも、ガスも大丈夫」
許嫁「お世話になりました。……なんて」
男「やっぱり」
許嫁「男さんっ!?」
男「絶対出て行くと思いました」
許嫁「――。
ちがいますよ? ちょっと朝市に仕入れです。
今朝は美味しいマッシュルームオムレツを作ります。
ですから少しだけ留守番しててくださいね」にこっ
男「その言い訳、事前準備のものでしょ」
許嫁「違いますってば」くすくす
許嫁「ほら、私ぜんぜん荷物もっていませんよ?
こんなので出ていくわけないじゃないですか」
男「許嫁さん」ぐっ
許嫁「まだ朝ですよ?」にこっ
男「まだ明けてもいません。俺、許嫁さんの部屋
見せてもらいましたから」
許嫁「はい?」
男「布団の取り入れの時ですよ。あんな部屋、無いですよ。
幽霊が住んでる部屋じゃないですか、あんながらんとしてて」
許嫁「あははは。酷いですよ、幽霊なんて」にこにこ
男「じゃなければ、『いつ居なくなっても良い』って
思ってる人の部屋でしょう、あれ」
許嫁「――」
男「許嫁さんは完璧主義だから」
許嫁「……」
男「あんな話をして、出ていくつもりだったんでしょう」
許嫁「違いますよ、本当に」
男「信じませんから」
許嫁「どうしたんですか? そんなに怒って
もしかして、添い寝してもらわないと眠れないですか?」くすっ
男「はい、そうです」
男「まだ明けてもいません。俺、許嫁さんの部屋
見せてもらいましたから」
許嫁「はい?」
男「布団の取り入れの時ですよ。あんな部屋、無いですよ。
幽霊が住んでる部屋じゃないですか、あんながらんとしてて」
許嫁「あははは。酷いですよ、幽霊なんて」にこにこ
男「じゃなければ、『いつ居なくなっても良い』って
思ってる人の部屋でしょう、あれ」
許嫁「――」
男「許嫁さんは完璧主義だから」
許嫁「……」
男「あんな話をして、出ていくつもりだったんでしょう」
許嫁「違いますよ、本当に」
男「信じませんから」
許嫁「どうしたんですか? そんなに怒って
もしかして、添い寝してもらわないと眠れないですか?」くすっ
男「はい、そうです」
許嫁「え……?」
男「添い寝してもらいます」ぐんっぐんっ
許嫁「ちょ。男さん……? あの、腕。腕痛いですっ」
男「もうちょっと辛抱してください」
許嫁「靴。ブーツ脱いで無いですっ」
男「足をつかなければいいでしょ」ひょいっ
許嫁「乱暴ですよっ。男さんっ」
男「お互い様でしょ。許嫁さんだって問答無用で
あんな話をして、問答無用で出て行こうとしてた」
許嫁「冗談だって言ったじゃないですかっ」
男「じゃぁ、これも冗談ですからっ」
がらがらっ
許嫁「爪先でドアなんか開けて……」
男「お行儀の件は後で謝ります」
許嫁「降ろしてくださいっ」
男「はい」
ぽふっ
男「添い寝してもらいます」ぐんっぐんっ
許嫁「ちょ。男さん……? あの、腕。腕痛いですっ」
男「もうちょっと辛抱してください」
許嫁「靴。ブーツ脱いで無いですっ」
男「足をつかなければいいでしょ」ひょいっ
許嫁「乱暴ですよっ。男さんっ」
男「お互い様でしょ。許嫁さんだって問答無用で
あんな話をして、問答無用で出て行こうとしてた」
許嫁「冗談だって言ったじゃないですかっ」
男「じゃぁ、これも冗談ですからっ」
がらがらっ
許嫁「爪先でドアなんか開けて……」
男「お行儀の件は後で謝ります」
許嫁「降ろしてくださいっ」
男「はい」
ぽふっ
許嫁「きゃっ!」
男「大丈夫でしょ。ベッドですから」
許嫁「……っ」
男「手荒でごめんなさい」
許嫁「そうですか。ふふん。
やっぱりご奉仕が良いんですか」くすっ
男「んーっと。そうなるのかなぁ」
許嫁「……良いですよ。それも勤めですから」
男「許嫁さん、脚ください」
許嫁「はい?」
男「靴脱がせますから」
許嫁「……っ」
男「編み上げブーツ、1人で脱ぐの大変でしょ」
許嫁「……うぅ」かぁっ
男「別に変な動機は無いですからねっ」
男「大丈夫でしょ。ベッドですから」
許嫁「……っ」
男「手荒でごめんなさい」
許嫁「そうですか。ふふん。
やっぱりご奉仕が良いんですか」くすっ
男「んーっと。そうなるのかなぁ」
許嫁「……良いですよ。それも勤めですから」
男「許嫁さん、脚ください」
許嫁「はい?」
男「靴脱がせますから」
許嫁「……っ」
男「編み上げブーツ、1人で脱ぐの大変でしょ」
許嫁「……うぅ」かぁっ
男「別に変な動機は無いですからねっ」
男「だいたい、ここを出てどこに行くんですか」
許嫁「出て行くつもりなんか無いって云いました」
男「行く場所なんてないんでしょ」
許嫁「……だからっ」
男「俺は汚れたりしませんからね」
許嫁「――っ」
男「だいたいあんな告白程度で俺が汚れたり
許嫁さんが黒かったりするはず無いでしょう。
そりゃ……。
あんなに近くですりすりされたらですね。
その……もにょもにょにもなりますけどね。
童貞舐めたらダメですよ。
妄想の中だと、あんなもんじゃ済まされませんよ。
もう絵にも文章にもかけないほど
けしからん事しまくりですよ。
許嫁さんは……美人だから。
その……。
そういうことですよっ」
許嫁「……」
男「汚れ度で云うなら、俺のほうが汚れですからねっ」
許嫁「出て行くつもりなんか無いって云いました」
男「行く場所なんてないんでしょ」
許嫁「……だからっ」
男「俺は汚れたりしませんからね」
許嫁「――っ」
男「だいたいあんな告白程度で俺が汚れたり
許嫁さんが黒かったりするはず無いでしょう。
そりゃ……。
あんなに近くですりすりされたらですね。
その……もにょもにょにもなりますけどね。
童貞舐めたらダメですよ。
妄想の中だと、あんなもんじゃ済まされませんよ。
もう絵にも文章にもかけないほど
けしからん事しまくりですよ。
許嫁さんは……美人だから。
その……。
そういうことですよっ」
許嫁「……」
男「汚れ度で云うなら、俺のほうが汚れですからねっ」
>>663
男「鬱だ、死のう…………」
男「だれかがドアを開けた瞬間首が締まる仕掛けにしよう」ガサガサ
男「今思えば許婚ってのも良かったなぁ………さあいつでも
許婚「男様ー!!!!」ガチャ
来ぐあああぁあああ!!!」
許婚「男様ー!私は帰ってきました!!!」
男「・・・!・・・!!!」
許婚「私は男様と一生を共に過ごしたいのです!!!!」
男「!!!!・・・・・・・・・・・」
許婚「ああ………男様ぁ」ギュ
男「鬱だ、死のう…………」
男「だれかがドアを開けた瞬間首が締まる仕掛けにしよう」ガサガサ
男「今思えば許婚ってのも良かったなぁ………さあいつでも
許婚「男様ー!!!!」ガチャ
来ぐあああぁあああ!!!」
許婚「男様ー!私は帰ってきました!!!」
男「・・・!・・・!!!」
許婚「私は男様と一生を共に過ごしたいのです!!!!」
男「!!!!・・・・・・・・・・・」
許婚「ああ………男様ぁ」ギュ
許嫁「――」
男「それでも納得できませんか」
許嫁「……」
男「じゃぁ、ちゃんと云いますから。
昨晩もいいますけれど。許嫁さんのことが好きです。
お付き合いしてください」
許嫁「お付き合いしてるでしょう? 許嫁として」
男「好きになってください」
許嫁「許嫁には必要ない想いです」
男「俺が欲しいんです」
許嫁「――」
男「ただ欲しいんです」
許嫁「それは、子供の我がままですよ……」
男「ですよね。でも仕方ないでしょ。
手段を選ぶ余裕無いんですから」
許嫁「はい?」
男「それでも納得できませんか」
許嫁「……」
男「じゃぁ、ちゃんと云いますから。
昨晩もいいますけれど。許嫁さんのことが好きです。
お付き合いしてください」
許嫁「お付き合いしてるでしょう? 許嫁として」
男「好きになってください」
許嫁「許嫁には必要ない想いです」
男「俺が欲しいんです」
許嫁「――」
男「ただ欲しいんです」
許嫁「それは、子供の我がままですよ……」
男「ですよね。でも仕方ないでしょ。
手段を選ぶ余裕無いんですから」
許嫁「はい?」
男「ちょっとだけでいいから好きになってください」
許嫁「ダメです」
男「じゃないと、このままベッドから出しません」
許嫁「えっと……」
男「出しません」
許嫁「朝ごはんが作れませんよ?」
男「小ネタ抜きで」
許嫁「――ふぅ。つまり、男さんは私としたいんですか?」
男「したいですけど、そういうのも抜きで」
許嫁「私が嘘をついたらどうするんですか?」
男「嘘?」
許嫁「――そうですね。私が、例えば。
『そう』なって。おとこさんに『それ』を囁いて。
一緒に眠って、睦言の帳を過ごして……。
それで居なくなったらどうするんですか?」
男「寂しい気持ちですけど、ずっと待ってます」
許嫁「ずっと?」
男「ずっと」
許嫁「それじゃ騙され損じゃないですか」
男「そうかもしれないですね」
許嫁「全然脅迫になって無いですよっ」
男「そうかなぁ」
許嫁「そうですよ。男さんは私の事を誤解してます。
わたしは私のことなんてどうだっていいんです。
たしかにその……まだ未経験ですけれど
守ってきたわけじゃない。
あなたを傷つけるためなら、こんな身体幾らだって
捧げてしまって悔いは無いですよ。
そうでしょ?
だって抱けば男さんは傷つくのだから」
男「そうですね」
許嫁「その後で裏切るくらい容易いですよ」
男「ですね」
許嫁「じゃぁ、なんでそんなに馬鹿なんですかっ」
男「バカに理由は無いでしょ。
頭が悪いからバカなんですよ」
許嫁「――っ」
男「そうかもしれないですね」
許嫁「全然脅迫になって無いですよっ」
男「そうかなぁ」
許嫁「そうですよ。男さんは私の事を誤解してます。
わたしは私のことなんてどうだっていいんです。
たしかにその……まだ未経験ですけれど
守ってきたわけじゃない。
あなたを傷つけるためなら、こんな身体幾らだって
捧げてしまって悔いは無いですよ。
そうでしょ?
だって抱けば男さんは傷つくのだから」
男「そうですね」
許嫁「その後で裏切るくらい容易いですよ」
男「ですね」
許嫁「じゃぁ、なんでそんなに馬鹿なんですかっ」
男「バカに理由は無いでしょ。
頭が悪いからバカなんですよ」
許嫁「――っ」
男「だいたい、許嫁さんだって!
云ってることもやってることも支離滅裂じゃないですか。
完璧な許嫁とか云って、そもそも許嫁って
結婚をする予定の相手ですよ。
完璧な許嫁は完璧なお嫁さんになるのが当たり前の流れでしょ。
完璧な許嫁だから結婚できないなんてどこのトンチですかっ」
許嫁「――」
男「それに本当に本当の完璧な許嫁だったら
どうして俺のこと振り回すような、いたぶるような
ことばっかり云うんですか。
じゃれてくる犬に嫌がらせするようなっ」
許嫁「自分の事を犬にたとえて惨めじゃないんですか?」
男「この二ヶ月惨め過ぎて慣れました」
許嫁「それは、男さんが余りにも苛立たしかったからです。
云ったでしょ? 羨ましくて、妬ましいですよ。
男さんを。傷つけたくて、汚したいんですっ」
云ってることもやってることも支離滅裂じゃないですか。
完璧な許嫁とか云って、そもそも許嫁って
結婚をする予定の相手ですよ。
完璧な許嫁は完璧なお嫁さんになるのが当たり前の流れでしょ。
完璧な許嫁だから結婚できないなんてどこのトンチですかっ」
許嫁「――」
男「それに本当に本当の完璧な許嫁だったら
どうして俺のこと振り回すような、いたぶるような
ことばっかり云うんですか。
じゃれてくる犬に嫌がらせするようなっ」
許嫁「自分の事を犬にたとえて惨めじゃないんですか?」
男「この二ヶ月惨め過ぎて慣れました」
許嫁「それは、男さんが余りにも苛立たしかったからです。
云ったでしょ? 羨ましくて、妬ましいですよ。
男さんを。傷つけたくて、汚したいんですっ」
>>680
男「なんで帰ってきたの?」
許婚「男様が心配だったから」
男「本物の許婚が見つかったんだからここにいてはいけません」
許婚「今死のうとしていたじゃありませんか!!」
男「そうだけど、、、何で」
許婚「・・・・泣いているのですか?」
男「なんで他人の僕なんかに優しいんだ・・・・・」
許婚「好きですから、大好きですから」
男「君は・・・・優し過ぎる」
男「なんで帰ってきたの?」
許婚「男様が心配だったから」
男「本物の許婚が見つかったんだからここにいてはいけません」
許婚「今死のうとしていたじゃありませんか!!」
男「そうだけど、、、何で」
許婚「・・・・泣いているのですか?」
男「なんで他人の僕なんかに優しいんだ・・・・・」
許婚「好きですから、大好きですから」
男「君は・・・・優し過ぎる」
男「だったら、あんなに手の込んだお弁当
作ってくれなくても良いじゃないですかっ」
許嫁「――っ」
男「あんなに丁寧に。お弁当なのにおかずを何種類も。
バカだって判りますよ。大変じゃないですか、あんなのっ」
許嫁「それは……」
男「洗濯だって、掃除だって、庭の手入れだって。
あんなに丁寧で細やかにやる必要、無いじゃないですかっ」
許嫁「それは、だって。許嫁の務めですから。
『完璧な許嫁』のためには、そういうのが全部必要だから」
男「それが支離滅裂なんですよ。
好かれたいのか嫌われたいのか、バラバラじゃないですか」
許嫁「――っ。それはっ」
男「でもお生憎様です。許嫁さんは餌あげすぎです。
もう好きになっちゃいましたからね。手遅れです」
作ってくれなくても良いじゃないですかっ」
許嫁「――っ」
男「あんなに丁寧に。お弁当なのにおかずを何種類も。
バカだって判りますよ。大変じゃないですか、あんなのっ」
許嫁「それは……」
男「洗濯だって、掃除だって、庭の手入れだって。
あんなに丁寧で細やかにやる必要、無いじゃないですかっ」
許嫁「それは、だって。許嫁の務めですから。
『完璧な許嫁』のためには、そういうのが全部必要だから」
男「それが支離滅裂なんですよ。
好かれたいのか嫌われたいのか、バラバラじゃないですか」
許嫁「――っ。それはっ」
男「でもお生憎様です。許嫁さんは餌あげすぎです。
もう好きになっちゃいましたからね。手遅れです」
許嫁「……泣きそうな顔で、偉そうなことを」
男「放っておいてくださいよっ。
仕方ありません。それじゃ、取って置きの賄賂です」
許嫁「はい?」
男「許嫁さんは、一生ずっと俺のこと汚し続けて、
傷つけ続けて良いですよ。無制限に感受します」
許嫁「……男さんって」
男「絶句しないで下さいよ」
許嫁「本当にバカなんじゃないですか?」
男「疑問形じゃなくていいです。本人が保証します」
許嫁「だって、そんな……」
男「そんな?」
許嫁「男さんに何のメリットも無いでしょう。
そんなことになったら『完璧な許嫁』なんて放棄しますよ?
わたしは男さんが憎いんです。羨ましいんです。妬ましいんです。
ご飯だって作りませんし、掃除だってしてあげませんよ。
男さんは全然得なこと無いじゃないですかっ」
男「でも、許嫁さんにして上げられることって
他になさそうでしょ?」
男「放っておいてくださいよっ。
仕方ありません。それじゃ、取って置きの賄賂です」
許嫁「はい?」
男「許嫁さんは、一生ずっと俺のこと汚し続けて、
傷つけ続けて良いですよ。無制限に感受します」
許嫁「……男さんって」
男「絶句しないで下さいよ」
許嫁「本当にバカなんじゃないですか?」
男「疑問形じゃなくていいです。本人が保証します」
許嫁「だって、そんな……」
男「そんな?」
許嫁「男さんに何のメリットも無いでしょう。
そんなことになったら『完璧な許嫁』なんて放棄しますよ?
わたしは男さんが憎いんです。羨ましいんです。妬ましいんです。
ご飯だって作りませんし、掃除だってしてあげませんよ。
男さんは全然得なこと無いじゃないですかっ」
男「でも、許嫁さんにして上げられることって
他になさそうでしょ?」
許嫁「……もう」
男「――」
許嫁「男さんは、本当に我がままさんですね」くすっ
男「自覚、あります」
許嫁「おまけに忠犬みたいな人です」
男「酷い云われようだ」
許嫁「毒気が抜かれますよ」
男「すみません」
許嫁「云い付けは、良く聞かないとだめですよ?」
男「えーっと。はい」
許嫁「――仕方ありません。
飽きるまでは、付き合ってあげます」
男「飽きるまで?」
許嫁「ええ。あなたが、私に飽きるまで」くすっ
男「ずいぶんかかりそうですね」
許嫁「私の嫌がらせが尽きるのにだって、
同じくらいかかりますよ」くすくすっ
男「――」
許嫁「男さんは、本当に我がままさんですね」くすっ
男「自覚、あります」
許嫁「おまけに忠犬みたいな人です」
男「酷い云われようだ」
許嫁「毒気が抜かれますよ」
男「すみません」
許嫁「云い付けは、良く聞かないとだめですよ?」
男「えーっと。はい」
許嫁「――仕方ありません。
飽きるまでは、付き合ってあげます」
男「飽きるまで?」
許嫁「ええ。あなたが、私に飽きるまで」くすっ
男「ずいぶんかかりそうですね」
許嫁「私の嫌がらせが尽きるのにだって、
同じくらいかかりますよ」くすくすっ
――朝ごはん
許嫁「はい、召し上がれ」
男「えっと」
許嫁「バタートーストと麦茶です」
男「すさまじい勢いでグレードダウンしましたね」
許嫁「ええ。そうですね」にこり
男「え~……」
許嫁「はい?」
男「そのお皿の中身はなんですか?」
許嫁「モツァレラとトマトのオムレツですよ?」
男「――」ぐー
許嫁「欲しいですか?」にこにこ
男「すごく欲しいです」
許嫁「これは、チーズがとろっとして美味しいです」
男「美味しそうです」ぐー
許嫁「はい、召し上がれ」
男「えっと」
許嫁「バタートーストと麦茶です」
男「すさまじい勢いでグレードダウンしましたね」
許嫁「ええ。そうですね」にこり
男「え~……」
許嫁「はい?」
男「そのお皿の中身はなんですか?」
許嫁「モツァレラとトマトのオムレツですよ?」
男「――」ぐー
許嫁「欲しいですか?」にこにこ
男「すごく欲しいです」
許嫁「これは、チーズがとろっとして美味しいです」
男「美味しそうです」ぐー
許嫁「では、今日も云ってみましょう」くすっ
男「うぅぅ」かぁっ
許嫁「冷えるとチーズが固まっちゃいますよ?
このオムレツ、丁寧に優しく焼いたんですけど……」
男「……俺は許嫁さんのこと好きです」ぷいっ
許嫁「腹黒で年上で嫌がらせ好きで
ぜーんぜん完璧には程遠くて
根暗で陰険でやきもち焼きですよ?」
男「それでも好きなんですっ、もう、毎日降参です」
許嫁「メンヘラ気味で放置しておくと
何をしでかすか判りませんよ、わたしは」にこにこ
男「めたくちゃ大好きですっ! 惚れちゃってますっ!!」
許嫁「はい」にこっ 「沢山召し上がれ。オレンジも切りますね」
男「なんだかなぁ。もぐもぐ」
男「うぅぅ」かぁっ
許嫁「冷えるとチーズが固まっちゃいますよ?
このオムレツ、丁寧に優しく焼いたんですけど……」
男「……俺は許嫁さんのこと好きです」ぷいっ
許嫁「腹黒で年上で嫌がらせ好きで
ぜーんぜん完璧には程遠くて
根暗で陰険でやきもち焼きですよ?」
男「それでも好きなんですっ、もう、毎日降参です」
許嫁「メンヘラ気味で放置しておくと
何をしでかすか判りませんよ、わたしは」にこにこ
男「めたくちゃ大好きですっ! 惚れちゃってますっ!!」
許嫁「はい」にこっ 「沢山召し上がれ。オレンジも切りますね」
男「なんだかなぁ。もぐもぐ」
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