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    元スレ萎えジャンル「ブラック同僚」

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    1 :

    ゆさゆさ。ゆさゆさ

    「おーい、おとこ。起きろ、起きろー」
    「んーぅ」
    「起きろー。起きないとHDDの電源を高速で抜き差しするぞ」
    「ごめんなさい!? まじ勘弁してくださいっ」
    「起きたか」
    「ん……。女先輩か。いま何時?」
    「2時回ったトコ。180分で起こせって言ったでしょ」
    「あー。んー。ありがと。
     ……あれ? 女先輩は帰んなくてイイの? 終電は?」
    「始発で帰る。処理待ちのデータ5セット溜まってるよ」
    「B夫とC次郎は?」
    「あんた寝たら速攻で帰った」
    「しゃぁねぇな、やっちまうか」
    「はいはい」

    2 = 1 :

    「んー。よっこいせ」
    「爺くさい」
    「仕方ないでしょ。もう歳だ」
    「20ちょいで生意気だ」
    「先輩にはかないません」
    「判ればいいのだ」

    男:カタカタカタカタ
    女:カタカタカタカタ
    男:カタカタカタカタ

    「あ」
    「どした?」
    「うち、年増扱いされた?」
    「うん」
    「そうか」

    男:カタカタカタカタ
    女:カタカタカタカタ

    「そうかで済むかーっ」

    3 = 1 :

    「んー。フィルタこんな感じかね」
    「回しておいて、うちチェックする」
    「はーい」
    「顔洗ってくれば? さっぱりするよ」
    「うーん」
    「どうしたの?」

    「目ヤニ掻きだして洗顔済み扱いにしてる
     女に言われても説得力に欠けるな、と」
    「うちはちゃんと顔くらい洗います」

    「ぱんつは?」
    「二日間変えてません」

    「……」
    「……」
    「ちゃっちゃとすませて早く帰ろうか」
    「うん」

    4 = 1 :

    男:カタカタカタカタ
    女:カタカタカタカタ

    「なぁなぁ」
    「なんですか?」
    「なんか面白い話をして」
    「なんで?」
    「そうでもしないと眠くなる」

    「俺はもう眠い」
    「うちも負けない」

    「いや俺のほうがもっと眠い」
    「うちは界王拳なみに眠い」

    「何で張り合ってるのさ?」
    「ほら、眠いと視野狭窄にならない?」
    「なるね」
    「ポジティブに視野狭窄を楽しんでるのだ」
    「前向きだね」
    「振り返ると絶望しちゃうからだけどね」

    5 = 1 :

    「ほいさっと、こっちのバグも取れた。
     ついでにドキュかいといた」
    「偉いぞ」
    「ふふーん」
    「偉そうだぞ」
    「偉いからね」
    「偉くても偉そうにしないともっと偉いぞ」
    「そうか」
    「うむ、今後留意するように」
    「了解」

    男:カタカタカタカタ
    女:カタカタカタカタ

    「二人で漫才寂しいな」
    「そだね」

    6 = 1 :

    「なぁなぁ」
    「なんです?」

    「うち思ったんやけど、うちらのとこ
     いわゆるブラック会社じゃ」
    「あーあーあーあーあーあーあーあ」

    「?」
    「さっぱり聞こえませんですネ」
    「聞こえないデスか」
    「聞こえません」
    「仕方ないですね」
    「人生って仕方ないです」

    「リア充がほざくね」
    「え? おれリア充なの?」
    「彼女いるんでしょ」
    「振られた」
    「なんでさ?」

    7 = 1 :

    男:カタカタカタカタ
    「……」

    男:カタカタカタカタ
    「……」

    「いやだってね」(ばんばん
    「うん」
    「週に四日も会社に泊まって土日も無いような彼氏、
     愛想尽きるでしょ。普通に考えて!」
    「それ以前にそんなやつ彼氏にしないかな」

    「そうか」
    「うん常識」
    「俺ニート以下?」
    「引きこもり」

    「えー、マジで?」
    「会社に引きこもり。日が暮れてから活発に動く」
    「ぐっ」
    「……別れたんだ」

    8 = 1 :

    「なんかサクサク進むな」
    「そういう時もあるよね」
    「あと2時間ってとこかな」
    「メールで伝票来てるな」
    「みないでBのとこ突っ込もう」
    「了解マネージャー」
    「……なんで後輩の俺がマネなんだかね」
    「さぁねー」
    「女先輩のほうが良くない?」
    「女はね。労働基準がどうとかで使いにくいでしょ」
    「ふーん。先輩ウォリアーなのにね」
    「そんなもんだよ」
    「そんなものかな」

    男:カタカタカタカタ
    女:カタカタカタカタ

    「ウォリアーって云うな」

    9 :

    こういうの好きだ

    10 = 1 :

    「まー。こんなもん?」
    「うん。うーんっ!」
    「背中バッキバキやね」
    「うん、のびーが気持ちいい~」

    「胸揺らすなよ」
    「揺れるんだから仕方ないでしょ。萌えた?」
    「全然」
    「萌えてもいいんだよ?」
    「萎える」
    「屈辱的だっ」
    「萎えてしまう」
    「丁寧にダメだしされた!?」

    (でかくていい形なんだけど性格がなぁ)

    「まぁ、萌えとか面倒がなくて良いかぁ」
    「そういうことだね」

    11 = 1 :

    「空、焼けてきたね」
    「朝焼けか」
    「いい色だよね。徹夜は嫌いだけど、
     朝焼けは好きだな。特にこの薄暗いくらいの色が」
    「ふむ」

    「街が殆ど無人で、夕焼けみたいな
     暗い薔薇色って犯罪的でドキドキするよね」
    「言い方がやらしいな」
    「そうかな」
    「うん」

    「子供のころは目にしちゃだめな景色だったから、かな」
    「そういう意味か」
    「そういう意味ってことにしておこう」

    「あがりますか」
    「あがりましょうか」

    12 = 1 :

    「戸締りOK-」
    「はーい、電気落とすよ」
    「了解」

     ガチャリ

    「今日も暑くなりそうだねー」
    「うん、夏だもんなー。ど真ん中だよ」

    「どこか遊びに行った?」
    「いやみかよ。もう2ヶ月もデスマで一緒じゃん」
    「ほーっほっほ」

    「そっちも遊んでなんか無いくせに」
    「うちは彼氏いないもーん。だから放置しないし
     振られたりしないもーん」
    「くっ」

    「別れ話も切り出せないくらい忙しいのでメールしますね、
     とか着信が来て! それがトラウマになったりしないもん」
    「どこからそういう情報を」
    「想像です」
    「どんだけ推理力があるんだよ」

    13 = 1 :

    「始発までちょい時間あるね」
    「どうする? なんか腹に入れてく?」
    「そだね。牛丼でも」
    「ほい」

    がー。がちゃんこ、がちゃんこ。

    「じゃーん! 卵とサラダつきーっ」
    「元気いいね」
    「やけくそだからね」
    「そうか。……じゃーん! おれ豚汁つき!」
    「ど、どうしたの。急に?」

    「俺も付き合ってやけくそになってみた」
    「素晴らしい」
    「自分が惨めです」
    「素晴らしいと、い、えっ」
    「つねらないで」
    「云っえっ」
    「素晴らしいです」

    14 = 1 :

    「もぐもぐ」
    「もぐもぐ」
    「もぐもぐ」

    「夜明け間際に会社帰りの女と牛丼屋ですよ」
    「素晴らしいよね」
    「泣きたくなるほど惨」
    「……」ちらっ
    「いえ、素晴らしいです」
    「うむ」

    「もぐもぐ」
    「もぐもぐ」

    「出はどうします?」
    「14時からにするつもり」
    「寝れて、5時間くらい?」
    「4時間くらいかな。流石に身支度もお風呂もしたい」
    「女は面倒ですね」
    「うん、面倒くさい。無駄肉あるし」

    15 = 1 :

    「ごちそーさまぁ♪」
    「――ごちそうさま」
    「……? どうした? 何が気になる?」
    「(ご馳走様の挨拶が子供みたい、とは云えないよなぁ)
     いや女先輩は食いっぷりいいですね」

    「一日中監禁されて座り仕事だと、なんか
     ストレスのはけ口が食料に向かうよね」
    「判ります」

    「泣きそうなくらい反省しているんだけどね」

    「……」ちらっ
    「いまどこを見た」
    「……いえ、何も?」
    「いまどこを見た」
    「……腹です」

    「始発から山手線とめることになるぞ」
    「申し訳有りません、上官殿っ」

    18 = 1 :

    >>9,16
    くそ。あんがとよ。
    萌えないどころか萎えだけどなっ

    19 = 1 :

    「うち、こっちだから」
    「知ってます」
    「んじゃまた今日ねー」
    「はーい、ゆっくり寝てくださいね」
    「お。プロジェクトマネージャっぽい」
    「でも遅刻はしないでね」
    「すごくそれっぽい!?」


    「あー、あっちのホームにちっさく見える」
    「……眠そうだな。表情死んでるな。
     俺もそうか。目の下真っ黒だったりして」
    「ふらふらして、あぶなっかしいなぁ。
     ったく、増員かけてしらみつぶしにしなきゃ
     ならない時期なのに、この戦力じゃ家にも帰せないぞ」
    「当然俺も帰れないし」

    男 くんくん

    「うっわ、我ながら汗臭い。最悪の気分だ」
    「もうなんつーかなー。ほんとにあれだ」

     辞めたい気分

    「ったくなー」

    20 = 9 :

    夜は作業捗るからなー
    夜が明けるのが早いこと早いこと

    21 :

    気に入った

    良作期待age

    22 :

    休憩終わる 早く

    23 = 9 :

    急いては事を仕損じると言うぞ

    24 :

    こんな先輩いたらブラックでもいいと思ってしまう不思議。


    とりあえず期待age

    26 :

    >>24に同意

    27 = 9 :

    >>24
    こんな先輩いたら気になって仕事捗らなさそうだ

    28 = 1 :

    ――三日目 14:00

    「おはようございまーす」
    「おはようございます、女先輩」
    「おはようござるー」
    「おはようございます」

    「お、男。早いね。もう来てたんだ」
    「マネだから、一応」
    「偉いぞ!」
    「偉ぶりません」
    「ますます偉いぞ!」
    「ふふん」
    「えいっ!」ばきっ
    「なにをっ!?」
    「伸びた鼻をへし折ってくれたわ」
    「伸びてないしっ」

    29 = 1 :

    「そんなことより、ふふん」さらさら
    「うわ! まじか」
    「女さんがさっぱりしてる!?」
    「なんか爽やかオーラ出してる!?」
    「ふふーん」
    「なんか詐欺くさい」
    「偽者じゃないでござるか」
    「オレオレ詐欺かもしれないぞ!」

    「貴様らうちをなんだと思ってるん!?」

    「髪の毛ぼさぼさでー」
    「死んだ魚の目をしてござる」
    「修羅のような気配で」
    「呪われたような作業速度でー」
    「船幽霊ばりに真面目で」
    「自縛霊の様に家に帰らない」

    「うちは妖怪かーっ!?」

    30 = 1 :

    ピコローン♪

    「メールが来たでござる」
    「読みたくない」
    「どこから?」
    「クライアントのところの出張班から」
    「捨てよう」
    「なんだってー?」
    「1.0342bが動かないって」
    「捨てよう」
    「動かないじゃ判らないだろう。子供じゃないんだから
     レポあげろって。30分であげろって返事しておいて」
    「とりあえず捨てよう」

    「捨てちゃダメだろ!」

    31 = 1 :

    ピコローン♪

    「メールが来たでござる」
    「読みたくない」
    「返事でしょ、読んで」
    「新人が泣きながら帰っちゃったって」
    「捨てよう」
    「ああぅあぅあー」
    「髪の長い娘かー。そんな気はしてた」
    「俺も」
    「んー。察しが良いね。どうしよか」
    「まいるね。……んー」
    「勘弁するでござるよこの地獄のさなかに」
    「この会社は俺たちをハンバーガーにしようとしているよ」

    「ミンチになりそうだね、これはこれは」
    「……ん~」

    32 :

    いいね、こういうの好きだわ

    33 = 1 :

    ぽぴっ♪
    「tell>>BもCもこれ以上は負荷大きいと思う」
    「tell>>それはその通り」
    「tell>>うちが行くよ」
    「tell>>いいの?」
    「tell>>良くないけど、うち家帰ったばっかりだから。
     まだHPあるじゃない」
    「tell>>それは俺も一緒なんだけどな」
    「tell>>マネは動いちゃダメだよ」
    「tell>>わかった」
    「tell>>ごめんなさい」
    「tell>>じゃなくて、お願いします」

    「tell>>ん。偉いぞ」

    34 = 1 :

    「ほいほい。んじゃね。女先輩が現地へ今から移動ね。
     Bもついてって。Bは現地で作業ひき次いでそのまま穴埋めね。
     女先輩は事情把握して、いちおうその娘さん?
     家へ連絡してみて。問題なくてもこっちに報告定期的にあげて」
    「はーい」
    「移動でござるか? こっちの作業も進捗なれてきたんで
     ござるが、こっち平気でござるか?」
    「この偽ニンジャも捨てよう」
    「エコを覚えろって。Bの仕事はCに全部引き継ぎ」
    「!?」
    「そろそろ界王拳覚えような、Cも」
    「俺を捨てたい……」
    「準備できた。出られるよ」
    「悪いけれど、頼む。クライアント側からなんかあったら
     直接俺のほうに回してもらって」
    「はいほい」
    「ほいじゃみんなでがんばろう~」
    「おー」
    「ござるー」
    「捨てたい」

    35 = 32 :

    女先輩は関西人?なまりが少しでてるけど

    36 = 1 :

    お前ら有難うな。
    でも女先輩に萌えるのは間違いだからな。
    むしろ萎えるのが正解だ。

    女先輩は関西上京組でもほとんど標準語設定

    37 = 1 :

    ――14時間経過 深夜04:00

    「ってなわけで、こっちはなんとか
     遅延0.5人工くらいかなー」
    「思ったほどじゃないね」
    「うち有能だからねっ」
    「うん」
    「……そこは突っ込み欲しかったり」
    「突っ込みは体力消費上経理部から禁止されてる」
    「そっちは?」
    「BとCは潰れた。さっき仮眠室いった」
    「よくあんなくさいところで寝れるなぁ」
    「俺もダメだな」
    「タバコとカップラーメンで畳みどろどろだもん」
    「もっとダメなもんも染み付いてるような」
    「こっちは全員返したよ。朝まで粘って、
     09:00に引き継いでそっちに移動するよー」
    「了解。俺もそんな感じで。んでっと
     明後日に新人回してもらえる手はずになったから」
    「はーい」
    「信用して無い?」
    「うん」
    「ですよねー」

    38 = 1 :

    「じゃ仕切り直しかな」
    「と、いきたい」
    「どんな人?」
    「やっぱ女の子らしいよ。19とかの」
    「へー」
    「おや無感動。セクハラ発言が足りて無いよ」

    「じゃぁ揉むか」
    「揉むんですか」
    「部族ノ掟。揉ム、命カケテ」
    「命はいきすぎでしょ」
    「揉ム、暇ツブシデ。……何トナク」
    「それは嫌がらせでしょ」
    「まぁトラブらなきゃいいよね」
    「期待は出来ないけどね」
    「まぁね」

    41 = 1 :

    ――28時間経過 朝08:00

     結局トラブル発生。24時間缶詰。全員限界。
     B,C離脱。新人来ない。
     二人で戦線維持するも死亡フラグ点等。

    男:カタカタカタカタ
    女:カタカタカタカタ

    「おーい、おとこー」
    「どーしたんですかおんなせんぱい」
    「なんかさー」
    「はい」
    「うち、しゃべることばがー」
    「うん」
    「ひらがなになってしまった」
    「ビョウキだ」
    「ビョウキかなー」
    「ふじのやまいだ」

    「よめい、いっかげつですか」

    42 = 1 :

    「おわらないというか、ふえてるね。さぎょう」
    「うん」
    「おとこがかえるまでは、いるけどねー」
    「なんでですか」
    「らいばるいしき」
    「う゛」

    女:カタカタカタカタ
    男:カタカタカタカタ……ガガガガガガ!!!

    「?」

    男:カタカタカタカタ……ガガガガガガ!!!

    「??」

    男:ガガガガガガガガガガ!!!

    「どうしたん。男?」
    「集中力落ちすぎは二度手間になるでしょ。
     女先輩帰します。俺も帰りますし」
    「うわー。漢字使ってる。裏切り者ぅ!」
    「強制仕切り直しってことで」
    「『最後の弾薬を再配分せよ』みたいだなぁ」

    43 = 1 :

    「よし、引継ぎメールと仕事の指示だしたっと。
     撤収しますよ、女先輩」
    「んー」
    「どうしたんです」
    「いいのかなぁ。この佳境に」
    「んな二ヶ月も続く佳境なんかありますか。
     こんな地獄はただの日常ですってば」
    「余計に救われないね」
    「イイから帰りましょう。顔あわせると、
     なんだかんだで帰れなくなるし。朝のうちですよ」

    「うーん」
    「乗り気じゃないですね」
    「ん。出は何時にする?」
    「16時とかかなぁ」
    「結局4時間くらいだし、睡眠」

    「先輩、家遠いんでしたっけ」
    「まぁね、うん。イイや、帰ろう!
     マックよって朝ごはん食べていこう! 朝まーっく!」
    「腹が減ってたのか、現金だなぁ」

    44 :

    おい上原ぁ!!!!!!!!

    45 = 1 :

    「電気けしたよー」
    「了解」

     ガチャリ

    「今日も暑くなるね」
    「真夏日だってさ。35度越えるらしいよ」
    「うっわぁ、ラッシュ電車で夕方出社かなぁ」
    「そーなるね」
    「男、すごいイヤそうな顔」
    「いやだもん」
    「うちもだけどさ」

    「マックよります?」
    「ハッシュドポテトにサンデー食べようかなぁ」
    「朝からアイス?」
    「だってやけくそっぽい気持ちでしょ?」
    「うん、判る」
    「あーーー」
    「へ?」
    「ああああーーー」
    「?」
    「テイクアウトしよう。うん、そうしよう」

    46 = 1 :

    マック店員「ありがとうございましたー」

    「テイクアウトでらんらんるー」
    「何で上機嫌かな」
    「ナイスなアイデアがあるから」
    「なんです?」
    「なんと8時間寝れるよ」
    「マジでっ!?」
    「はい」
    「――だまし?」
    「騙してません」
    「――びっくり?」
    「ヘッドロココより誠実」
    「なんだかなぁ」

    「こっちこっち」
    「へいへい」

    「ここを曲がる」
    「え? ええ!?」

    「ワリカンだからね。一人4000円くらいね」
    「えええー!?」
    「移動距離15分! トイレ浴室完備!」
    「おーい正気残ってますかー」
    「眠るためなら勝機は悪魔にでも売る!」

    47 = 1 :

    「うっわ」
    「なんですか男。初心者でもあるまいし」
    「女先輩流石にこういうのは」
    「部屋選んでいいぞ?」
    「……」
    「いいぞ?」
    「えー」

    「往生際が悪いなぁ。寝るだけだよ。
     もしかしてなんか意識してるのか? うちを」
    「イヤ全然」

    「っ。……だろだろ?
     ざばーっと風呂に入って、マックくって、
     ぱりっとシーツですぱっと寝るだけ。
     電車で移動しないで済むから8時間睡眠。ばっちり!」
    「……」
    「足を伸ばせる風呂はいいよ?
     うちも男もアパートだしユニットでしょ。
     ゆったりつかると、疲れが取れるよ」
    「えーっと」
    「ちょっと魅力あるしょ?」
    「確かに」

    48 :

    >>47
    全裸で待機してたかいがあったぜ。

    支援

    49 = 44 :

    おい上原ぁ!!!!!!!!

    50 = 1 :

    「それに、あれだ」
    「?」
    「男が彼女もちなら、絶対に何にも無いとは言え
     彼女さんに悪いから誘わないけどさ。
     そういうのが無いんだったら半額払いなさい
     むしろ払え。うちの快適睡眠のために」
    「ぇー。そう云われると逆らいたく」

    「払っえっ。うちはこのままじゃお風呂にも入れない
     三日ぱんつの女として花のような青春をくさいという
     評価で過ごす羽目になる。それはぜんぶプロマネの
     男の責任っ。だからお風呂をわりかんするのは当然っ」

    「りょ、了解」

    「うんっ。偉いぞっ」にこっ
    「――かなわんなぁ」
    「選んでいいぞ?」
    「あー、もうやけくそだなぁ。これで」
    「2,0,3っと」

    がちゃこん

    「よし、さっさといこう!」
    「はいはい」


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