女と隣のラブゲーム

屋上
女「よっしゃー！英語やるぞー！！！」
隣「頑張ってるわね」
女「うっひゃ！！びっくりした！！こんにちは隣さん！！」
隣「ふふっこんにちは。名前覚えてくれてたんだ」
女「うん！！！当ったり前！！！」
隣「なに勉強してるのかな」
女「英語！！」
隣「おおえらいえらい」
女「えへへー！！」

隣「……にしてもどうしていきなり勉強始めたの？」
女「それはね！！」
隣「うん」
女「いっぱい勉強して男君に教えてあげるためだよ！！！」
隣「へー……」
女「えへへ」
隣「………」
女「いい案だと思わない！！？」
隣「そーかなー」
女「え！？」
隣「だって男君頭いいし、女さんじゃ教えれないと思うけど」
女「そ、そうかな…」
隣「それどころか男君迷惑だと思うよ？女さんって騒がしいしさ」
女「あう……」
隣「とにかく、男君のためにも、もう関わらないほうがいいんじゃない？」
女「え……」
隣「私はそう思うけど」
女「そ、そうだよね！そうだよね！！迷惑だよね！！」
隣「……」
女「わかった！ありがとー！！えへへ」
隣「………」

女健気過ぎるだろ…
隣の心境も複雑そうだ

キーンコーンカーンコーン
男「よし、今日は久しぶりに塾がないぜ！なんて開放感なんだ～！」
女「………」
男「あ！おーい女ー」
女「………」タッタッタッタ
男「え、待てよー！おーい！」
男「あら？どーしたんだあいつ」
隣「やっほ男君」
男「あ！隣さん、今日は塾がないよな！ひゃっほ～！！」
隣「もうーそんなんじゃ大学落ちちゃうよー」
男「あははっそれもそうだ」
隣「塾もないし今日は一緒に帰らない？」
男「いいよ！あ、でも女」
隣「女さん？もう帰ったみたいだけど」
男「最近おかしくないか？あいつ」
隣「そう？いつもおかしい気がするけど」
男「うーんまぁそれもそうだな。帰るか」
隣「うん！」

隣………………殺ｓぐわ貴様何を何たらふじこかんたら

隣「はーいい天気だねー」
男「うん」
男（れ、冷静に考えてみると女以外の女子と帰ったことねーや……）
隣「帰ったら少し休んでまた勉強。受験生は大変だー」
男「うん、大変だなー」
男（…急いで帰って、何やってんだろあいつ）
隣「ちょっと、聞いてる？」
男「え？うん」
隣「もー、どうせまた女さんのこと心配してたんでしょ」
男「ちがっそんなんじゃねーよ」
隣「ウソ、顔に書いてあります！女さんなにやってんだろうなーって！」
男「んなわけねーだろ～！まったく先行くぞ」
隣「あ！待って」ギュッ！
男「！！？ちょ！」

隣「あの……男君聞いて……」
男「え？あ、うん」
隣「私ね、ずっと前から男君のことが好きだったの」
男「はい～！？えっと、えー！？」
隣「これからは私だけを見て……」
男「ちょっと待った！そんないきなり……」
隣「うん、ごめんなさい。返事はまた今度でいいから」
男「………」
隣「じゃあね！頑張って勉強するんだよ！」
男「あ、あぁ」
隣「………」タッタッタッタ
男「………」


男「ええええええ！！！！！！！」

きたああああああああああああああ！！！！！！！！！

おんなぁぁぁぁああああああああああああああああああ

男（なんてこった。隣さんに告られちまった）
男（しかも……）

隣「あー！またここ間違えてる！これでもう三回目だよ！」

男（いつも通りに話しかけてくるんだ……）
男（目も合わせられん）
男（極めつけは……）

女「ぐがー！！」

男（こいつどんだけ夜寝てねーんだよ！！）

隣「コラッ集中しなさい！」

男「痛たたたた！ほっぺたひっぱんなってー！」

男（あー隣さん……やっぱりかわいいな）
男（もし付き合えたら、もっと勉強教えてくれるだろうなー）
男（英語に国語に数学……）
男（んで一緒に大学入って……）
男（………）
男（断る理由も無いのに…）
男（なにが心に引っかかってるんだ？）

キーンコーンカーンコーン
男（やっと授業終わったか）
男（………）
男（あー！！こんな気持ちじゃダメだー！）
男（誰かに捕まる前にさっさと帰宅！）ひゅーん


男「あー、なにしてんだ俺……」
男「………」
男「ここで隣さんに抱きしめられて……」
男「ははっあんときはテンパっちゃって……かっこわりーな俺」
男「………」
男「ん？これは女が愛用してた石…」
男「ははっ石の違いが分かるなんて我ながらすげえ」
男「………」
男「よし、石を隠して困らせてやる」
男「カバンカバン……」
男「………」
男「………」
男「学校に忘れた」

なんてこったい追い付いた

ドキドキ…

お前らよく鬱にならないな……
俺は告白シーンだけで死にそうだ

クソッ
続きみたいが、明日早いから寝るわ…
朝まで残しといてくれ

追いついたぜ

男「くっそー。また学校にリターンとは情けない」
男「…にしても薄暗い学校って気味悪いな」
男「この教室だ」

ガラガラ

男「えーと俺の机はっとー」
男「あったあったカバン」
男「ん？」
男「女の机にノートが」
男「仕方ないなーあいつも忘れ物か」
男「どれどれ」
男「なぬ！日記じゃんか」
男「どーしよ、見たい」
男「いや、でもなー人間として」
男「………」
男「しかし見るのが俺！」

×月○日
今日は男君とお弁当食べた！！！
でも男君の弁当は冷凍食品ばっか！！
だから卵焼きあげた！！！

男「ははっ日記でもテンション高いな」

×月○日
男君と一緒に帰った！！！
そこで石蹴りゲームを開発！！！
とっても楽しい！！

×月○日
男君とクールちゃんと海に行った！！
水掛け合いっこしたりして楽しかったぜ！！
ひゃほーい！！
でも怪談話怖かった！

男「懐かしいなー」

sienn

×月○日
男君最近おかしい！！全然相手してくれないよ！！なんで！

×月○日
男君が塾を始めた！！なんか寂しいや！！

×月○日
男君お弁当食べてくれなかった

男「………」

泣いた

>>527より
～別荘～
フル「っはっは、かったー！！！！！」

男「うぐぅ、まさか全力でいって負けるとは。なめてたぜ、フル！！！」

フル「ふっふーん、なめてもらっちゃー困るな。これでも帰宅部なんだよ。」

男「俺も同じだがなぜそうなる。」

クール「あら、おかえりなさい。朝食もう食べれるわよ。」

男「そうか、今走ってきて腹もすいてるし丁度いいな。」

フル「今日もいっぱいたべるぞー！！！！！」

×月○日
隣さんが男君に勉強教えてあげてた！！私も教えたい！！
×月○日
数学勉強した
英語勉強した
×月○日
国語勉強した
数学勉強した
英語勉強した

男「な、なんだこれは。この日から勉強ばっかり！」
男「そいやこの頃からあんまり思い出とかないなー」
男「………」

×月○日
物理勉強した
英語勉強した
数学勉強した
×月○日
国語勉強した
物理勉強した
数学勉強した
×月○日
私は邪魔

男「！？な、なんだこれは……」

ガラガラ
男「！！？」

>>577
ガッ

先生「よう、男」
男「な、なんだ先生か」
先生「なんだとは失礼な」
男「す、すみません」
先生「まぁいい、それより最近どうだ？勉強のほうは」
男「勉強ですか？もう完璧ですよ、大学も大丈夫そうです」
先生「そうか、そりゃ良かった！男は勉強楽しいか？」
男「勉強が楽しいわけないじゃないですか！大変ですよー今日も塾があるし」
先生「ははっそりゃそうだな！質問が悪かった」
男「まったく」
先生「………」
男「………」
先生「じゃあ質問を変えよう。最近楽しいことあったか？何も一日中勉強ってわけじゃないだろ。聞かせてくれ」
男「最近ですか？えーと」
先生「………」
男「………」
先生「どした」
男「いやちょっと待ってください」
先生「おう」
男（勉強しか思いつかん……あ、隣さんのこと言えばいいんだ）
男「えっと塾でですね………」
先生「塾か？」
男（う、これ勉強だった、………待てよ？そういえば勉強以外で隣さんとの思い出って）
男「………」
男（なんだよ俺、隣さんのこと全然知らないじゃないか………）

俺が女だ

クール「それで今日の予定なんだけど。」

男「今日の予定？特にないな。」

クール「そうでしょ。そう思って今日は釣りをしようと思うの。」

男「うーん、俺はいいけどお前やフルはどうする？釣りじゃつまらんだろ。」

クール「大丈夫よ。フルちゃんなら楽しくやってくれるわ。私もつまらなくはないし。」

クール「もしつまらなくなったらその辺でヤドカリでも探してるわ。」

男「それならいいが・・・フル、それでいいか？」

フル「うん、いいよ！！！！！」

男「あいつ絶対聞いてなかったな。」

先生「なあ男」
男「は、はい」
先生「俺はな、長年教師をやってきてたくさんの生徒を見てきた」
男「そうなんですか」
先生「みんな必死こいて勉強して、希望の大学目指して……当たり前だな」
男「………はい」
先生「んで大学受かって、ちょっと遊んで就職活動。そうやってだんだん大人になっていった……」
男「………」
先生「でもな、みんなその過程で大切な物を一つや二つ、落としていったんだ」
男「大切な物、ですか？」
先生「あぁ。しかもそいつは自分では気づきにくいらしい」
男「………」
男（大切な物か……）
先生「おっといけねー！こんな長々と話してる暇なかった！」
男「え？用事でもあるんですか？」
先生「あぁ、今日はクリスマス。家族とパーティー開くんだ。いいだろ」
男（クリスマス……クリスマス！！！！）
先生「どうした？」
男「先生ありがとうございます！俺、行かなきゃ！！」
先生「そうか、外は雪が降っていから、風邪引くなよ」
男「はい！」
先生「………」

先生「男、お前には俺と同じ間違いをしてほしくない」
先生「頑張れよ」

先生……ッ！！！

先生は渋そうだな

何故だ!先生がｶｺｲｲ！！！！

男（そうだった！！今日はクリスマス！）

男（大切な物、落とすところだったっ！）

男「はぁ、はぁ…」ﾁﾗｯ

男「六時か……くそっ」


隣「男君？」
男「と、隣さん！？」
隣「どーしたのそんなに急いで」
男「いや、えっと……」
隣「もう塾はこっちだよ！？」
男「………」
隣「あーもしかしてサボる気ー！ダメだよ！こんな大切な時期に」
男「ごめん、今日はちょっと………」
隣「………」ぎゅっ
男「！？」

～釣り場～
男「いい天気だな、絶好の釣り日和だ。」

クール「そうね。釣りの道具はこっちにあるわ。だからあとはよろしく。」

男「いろいろ揃ってるな。基本は両手投げざおかな？おもりは・・・ガンダマはないな。」

フル「男君！！！！！私のはまだ？？？？？」

男「ちょっと待ってろ。今やってる。」

フル「はやく、はやく！！！！！」

男「もう少し待て・・・ほらよ、できたぞ。」ﾎﾟｲｯ

フル「よーし、釣るぜー！！！！！今夜は鯛だー！！！！！」

男「鯛ってこんな浅瀬では釣れないよな・・・あれ、クールが消えた。」

男「そういやヤドカリでも探す的なこと言ってたな。そっちの方か。」

男「まぁいい。おれも楽しませてもらうぜ！！！！！」

隣は俺の嫁！

フル「うおぉぉぉぉ！！！！！来たぜ来たぜー！！！！！」

男「なにっ、もう来たのか？」

フル「うおりゃぁぁぁぁ！！！！！」
ｻﾞﾊﾟﾝ
フル「何かな何かなー？？？？？」
ﾌﾞﾗｰﾝ
男「長靴だな。そんなべたなことしてないで真剣にやろう。」

フル「これも努力の結果だよ！！！！！釣果だよ！！！！！」

男「あのっ！」
隣「女さんのところに行くんだ？」
男「………！？」
隣「分かるわよ、顔見てたら……」
男「……俺行かなきゃ」
隣「…この前の返事、聞かせてほしいな」
男「隣さん……」
隣「……」
男「ごめん、やっぱり隣さんとは付き合えない」
隣「………そっか」
男「ごめん！本当ごめん！！」
隣「いい、なんとなく分かってたから……」
男「えっ」
隣「ほらもう行って！急いでるんでしょ！」
男「あぁ、その……」
隣「行きなさい！塾には私から言っとくから！」
男「隣さん、ごめん、ありがと！！」
隣「………」
男「本当ごめんな！また明日！」


隣「あーあ振られちゃった」
隣「………うっ」
隣「うっ、ぐす」
隣「女さん、上手くいかないと許さないからっ」

隣……切ないぜ…


そしてクールが小細工の予感

男「おっ、俺にも来たぜー！！！！！」
ｸﾞｸﾞｯ　ｻﾞﾊﾟｰﾝ
男「うーん、アジか。このくらいの所なら妥当かな？」

フル「うーん、おいしそうだな！！！！！」

男「お前も頑張って釣れよ。釣った分だけ晩飯が豪華になるぞ～。」

フル「やる気に満ち溢れてきた！！！！！！」

男「はぁ、はぁ」
男「この公園だ！」

男「女ー！」
男「おーい！」
男「いない、あんなに目立つ奴なのに………」
男「くそっ！おーい！！」
男「女ー！！」
男「おーい！！」
男「………」
男「やっぱりいないか……そりゃそうだよな、約束の二時間以上も遅れたんだから」
男「………」
男「ベンチだ」
男「ちょっと一休みするか」

男「はー………」
？「すー」
男「あぁ、最低だ俺……なんで忘れるかなー約束」
？「ぐかー」
男「……」
男「ん？」
？「すぴー」
男「聞き覚えのある寝息が、下から………」
？「ぐかー」
男「まさか……」ﾁﾗｯ
男「忘れてた、この時間は、こいつの活動停止時間だった」

女「すぴー」

男「む、また来た予感！！！」
ｸﾞｸﾞｸﾞｸﾞ　ｻﾞｯﾊﾟｰﾝ
男「おお、サバ。意外と釣れるもんだな。」

フル「また男君。負けないよ！！！！！まだ始まったばかりだもん！！！！！」

男「いやもともと戦ってないし。」

隣ヤンになるかと思ってたぜ
安心した