元スレ帰ってきた新ジャンル「家」
新ジャンル覧 / PC版 /みんなの評価 : ○
201 = 193 :
ほ
203 :
ほ
204 = 203 :
ほ
205 = 203 :
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210 = 203 :
ほ
212 = 177 :
ほっしゅ
214 = 177 :
ほ
216 = 203 :
ほ
217 = 179 :
ねむた
224 :
父 「がっははははははは!!!やはり酒はうまい!」
男 「親父はいっつも酒、酒、酒だな・・・・・・」
父 「せっかく一人息子が久しぶりに帰省してきたんだ!これが呑まずにいられるかー!」
男 「うわっ!酒くっせぇ・・・・・・」
父 「がっははははは!!・・・・・・男よ!俺には人生において3つの宝物がある!」
男 「またその話かよ・・・・・・」
父 「一つ目は『酒』!酒は最高だ!」
男 「はいはい」
父 「二つ目は『家族』!まぁ今はお前しかいないけどな!がはは!お前は俺の宝物だぞぉ~!?(ぎゅ~)」
男 「くっつくな!気持ちわりー!」
父 「そして三つ目は・・・・・・」
男 「『家』、だろ?知ってるよ」
父 「お!良く分かったな!さすが俺の息子だ!えらいぞ!」
男 「もう何千回と聞いてきたからな・・・・・・」
父 「この『家』が俺の三つ目の宝物だ!・・・・・・そんなに照れるなよ家~♪」
男 「また独り言か・・・・・・その『家』っていうのは本当にいるのかよ・・・・・・」
父 「俺にしか見えないんだよなーこれが!でもお前の生まれる前からいるんだぜ?」
男 「はいはい、そーですか。小さい頃本当にそれ信じてていじめられたことあるんだぞ俺・・・・・・」
父 「信じるも何も本当にいるもんなー!な~、家~?」
男 「親父、呑みすぎだ・・・・・・」
225 = 224 :
>>224
父 「ほら!お前の横に今いるんだぜ!?ははは!おいそんな呆れ顔すんなよ家!」
男 「はいはい、女の子だろ?知ってるよ。ずっと成長してないんでしょ」
父 「そうそう!何だお前、見えてるんじゃないのか~?」
男 「いっつも親父が言ってたからだよ!俺は幻覚なんかみねーよ」
父 「がははは!おい家!言われてるぞ!がははは!おいおい、家、俺に怒るなよ俺に!」
男 「まったく、付き合ってらんねー・・・・・・」
父 「くっくっく・・・・・・そりゃな?俺だって最初はびびったぞ?知らない女の子が家にいるんだからな」
男 「しかも周りの人間には見えてないときた」
父 「そう!母ちゃんにも見えてなかったからな!新築なのに呪われた館なのかと思ったよ!」
男 「たまったもんじゃないな」
父 「でもよ!やっぱ幸せだったぜ!この家に住めてな!がははは!家!大好きだぞ!」
男 「そーかいそーかい。今日は呑みすぎたな親父」
父 「がはははは!・・・・・・今にお前も分かるさ。ずっと一緒にいる存在がな。家はお前の姉ちゃんだよ」
男 「姿の見えない幻の姉ちゃんかよ」
父 「がははは!俺が死んだら男をよろしく頼むぞ家!」
226 = 224 :
>>225
父 「ふぅ・・・・・・いいか男?家はやっぱり持つもんだよ」
男 「いきなりなんだよ」
父 「家は・・・・・・嫁とはまた違う、人生のパートナーだ」
男 「ふぅん・・・・・・」
父 「俺は家がいてくれたから、・・・・・・あらゆる苦境も乗り越えてこれたと思う」
男 「・・・・・・」
父 「照れるなよ、家w」
男 「おい、せっかくいい話だったのに、そこでまた独り言かよ」
父 「だって家が照れてるんだもんよw あっ・・・・・・家どっかいっちまったw」
男 「はいはい幻覚幻覚・・・・・・ふーん、自分の家ねぇ・・・・・・」
父 「そうだ。ま、どうも『家』が見えるのは結構レアみたいだから、俺は特別幸せなのかもなぁw」
男 「幻覚を見る人間のどこが幸せなんだか」
父 「言ってくれるな息子よ!お前にも見せてやりたいよ、『家』のあの可愛らしい姿を・・・・・・!」
男 「ほんと昔っから親父は変人だな」
228 = 224 :
>>226
男 「おとーさん!おとーさん!いかないでよぉ!」
父 「ちょっとだけお留守番しててくれよな?な?」
男 「ひとりはやだよぉ!こわいよぉ!」
父 「ひとりじゃない。ほら!『家』もいるから」
男 「・・・・・・でもぼくには家ちゃん見えないもん!」
父 「大丈夫大丈夫。見えなくてもちゃ~んと一緒にいてくれてるから」
男 「・・・・・・ほんと?」
父 「ああ。ほんとだ」
男 「・・・・・・じゃあ、だいじょうぶ!家ちゃん!一緒におるすばんがんばろう!」
父 「よし。・・・・・・それじゃあ頼んだぞ、家。男~、頑張るんだぞ~」
男 「うん!」
―――――――
父 「なんてこともあったよな~」
男 「純真無垢な子どもを騙しやがって・・・・・・」
父 「騙してないって!ほんとにいるんだからよ!」
男 「・・・・・・どーだか」
父 「信じろよ!おい!家も笑ってないでなんとか言ってやれ!」
男 「親父の幻覚が何言っても聞こえねーよ俺には・・・・・・」
229 = 179 :
>>192
ポツポツ……
男友「雨酷いから帰ろうぜ」
男「うん、残念だけど今日は…」
女「嫌だ~弟にホタルをお土産に持って帰るの!」
女友「でもこの雨は酷いよ?」
男友「そんなに見たかったら一人で行けよ」
女「言われなくとも行くわよ!」
男「いっちゃった………大丈夫かなぁ」
ポツポツ……ザー
井戸「弟ちゃーんどこですかー?」
風呂「降参するから出てきてー」
家「どうしたんだよ」
井戸「弟ちゃんが見つからないの!…どうしよう……家さんなら分かるでしょ!」
家「………家には隠れてないようだ」
井戸「まさか外に………」
230 = 224 :
>>228
父 「結局『家』は家主にしか見えないんだ」
男 「ふーん」
父 「もしお前がこの家の家主になったら、『家』が見えるようになるかもな・・・・・・」
男 「ふーん・・・・・・」
父 「・・・・・・俺が死んだら、この家はお前にやる」
男 「は?おいおい、ちょっと待てよ」
父 「俺に財産と呼べるものは家しかない」
男 「でも俺今東京の方だし、こっちに住むことは出来ねーよ」
父 「お前は東京で暮らせばいいさ。ただ、この家はお前にくれてやるよ」
男 「いやくれてやるよって言っても・・・・・・」
父 「売り家にしても、貸家にしても、・・・・・・潰して土地を売っても構わん」
男 「・・・・・・どうせ親父が死ぬのはまだまだ先だよ」
父 「・・・・・・かもなw がっははははは!酒が足りん足りん!もっと呑もう!」
男 「・・・・・・はぁ、もう若くないんだから」
父 「おらー!家も呑めー!(だばだばだば)」
男 「おっ、おい!床に撒いていいのか!?」
父 「おうおう!いいんだよ家も呑むから!どんどんぶちまけ・・・・・・あ、ごめんなさい・・・・・・」
男 「・・・・・・幻覚に怒られるなよ」
232 = 179 :
>>229
ザー…ザー…
女「やった…これがホタル…」ズルッ
女「あぁっ!」ビシャン
女「冷たーい………あれ?この川ってこんな大きかったかな?」
おねえちゃん…
おねえちゃーん……
弟「おんなおねえちゃーん!!!」
女「弟!アンタついて来たの!!!」
弟「ごめんなさい…ほたる見たかったの」
女「来なくてもちゃんと持って帰るつもりだったのに…バカだなぁ」
女「じゃっ帰ろっ…!」
弟「………おねえちゃん………道が、なくなってる」
……ゴロゴロゴロ
233 = 179 :
>>230
やべぇ面白いぞw
235 = 224 :
>>234
半年後
(プルルルルル)
男 「ん・・・・・・実家か。珍しいな。(ピッ)もしもし?」
『・・・・・・』
男 「・・・・・・ん?もしもし親父?どうかしたか?」
『・・・・・・』
男 「・・・・・・酔ってんのか?用事ないなら切るぞ?」
『・・・・・・』
男 「・・・・・・切るぞー。(プッ)・・・・・・なんだったんだ。仕事帰りで疲れてるってのに・・・・・・」
(プルルルルル)
男 「・・・・・・切って速攻かよ。・・・・・・(ピッ)だから何の用だよ」
『・・・・・・』
男 「・・・・・・無言ならかけてくんなっつーの!(プッ)・・・・・・はぁ」
(プルルルルル)
男 「・・・・・・ああもう!(ピッ)用事あるなら話せよ親父!!こっちは疲れてんだよ!イタズラならやめろ!」
『・・・・・・』
男 「(プッ)酔ってやがる!次かかってきたら・・・・・・」
(プルルルルル)
男 「だああああああああ!!!(ピッ)もしもし!?今からそっち行くからな!覚悟しとけよ親父!(プッ)」
男 「無言電話の連発とかなんちゅー胸糞悪いイタズラだ・・・・・・!叱りに叱ってやる!」
237 = 224 :
>>235
(キキーーー!バタン)
男 「あーくそ!親父に高速道路料金請求してやる!・・・・・・おい、家の明かりついてんじゃねーか!」
男 「親父め・・・・・・(ピンポーン、ガララ)親父入るぞ!まったく、今日という今日は怒ったぞ俺は!」
男 「おい親父!さっきの無言電話は一体どういう・・・・・・って親父?」
父 「・・・・・・」
男 「・・・・・・おい、親父?寝てるのか?」
父 「・・・・・・・・・・・・おぉ・・・・・・」
男 「・・・・・・お、おい!何だこれ!血じゃねーか!おい!親父!」
父 「・・・・・・お、ぉ?ああ。男か・・・・・・おかえり・・・・・・」
男 「こ、これ吐血か!?きゅ、救急車呼ぶぞ!?(ピッピッピッ)」
父 「あ?・・・・・・ああ・・・・・・いや、いいんだ」
男 「はぁ!?」
父 「俺ぁ・・・・・・ここで死にたい」
男 「馬鹿言ってんなよ!あ、もしもし!救急車お願いします!住所は○○です!はい!血を吐いてます!すぐに!はい!」
父 「・・・・・・あぁ・・・・・・なんでお前いるんだ・・・・・・?」
男 「親父から無言電話が何回もきて・・・・・・!それで来たら親父が倒れてたんだよ!」
父 「・・・・・・あ?・・・・・・あぁ、そうか・・・・・・家、か・・・・・・」
男 「もうしゃべるな!今救急車来るから!」
父 「・・・・・・もうだめだわ。死ぬ場所はここにしたいんだ・・・・・・」
238 = 179 :
>>232
父「何!弟がいないだと!?」
家「すまねぇ!俺が目を離したばかりに…」
井戸「違うの!私がバカな…」
風呂「話がややこしくなるからこっちに居ときなさい!!」
家「とにかく探しに行く、俺がいない間はお前達がこの家を守るんだぞ!!」
風呂「わかった、行ってこい」
井戸「ごめんね…」
TV《今日の晩から明日の朝にかけて激しい雷雨となる予想です…週間天気図です》
父「女……弟……」
239 = 224 :
>>237
男 「はぁ!?」
父 「酒と・・・・・・家と・・・・・・お前がいる場所で死にたい・・・・・・」
男 「馬鹿いうな!俺はまだ親の死に目を見るには早ぇよ!」
父 「はぁ・・・・・・お前がきてくれたことは本当にありがたい・・・・・・ありがとな、家・・・・・・」
男 「おい・・・・・・!?」
父 「ああ~・・・・・・いい気分だ・・・・・・俺ぁ幸せだ~・・・・・・」
男 「待て!待て待て!もう少しで救急車来るから!」
父 「・・・・・・俺が死んだら・・・・・・家はお前のものだ・・・・・・かわいがってやってくれ・・・・・・」
男 「おい・・・・・・!おい・・・・・・!」
父 「・・・・・・家よぉ!俺ぁ幸せだったぞぉ!ゲホッ!最期の最期まで幸せだぁー!」
男 「しゃべるなって!」
父 「・・・・・・へへ、感謝の言葉ぐらい言わせろよ息子・・・・・・すまんなぁ?こんな父親でよ・・・・・・」
男 「・・・・・・!」
父 「・・・・・・わりぃ、終わりだ・・・・・・・・・・・・ありがとな・・・・・・」
男 「親父っ!なあ親父!?」
父 「・・・・・・」
男 「おい!・・・・・・おいおいおい!たまんねーよ!何でこんな急なんだよ!おい!起きろよ!」
父 「・・・・・・」
家 「――――――」
(キシッ・・・・・・)
241 = 224 :
>>239
坊さん 「それでは私はこれで・・・・・・」
男 「はい。どうもありがとうございました」
男 「・・・・・・はぁ。やっと全部終わったか・・・・・・」
男 「・・・・・・まったく、急に死ぬなよなオイ。俺忙しいんだからよ」
男 「本当は喪主なんかやれるほど暇じゃねーんだよ・・・・・・」
男 「・・・・・・ふぅ~、どうだよ。俺の葬式で安らかに成仏できたか?」
男 「・・・・・・何やってんだ俺は。はぁ、荷物まとめるか・・・・・・」
『・・・・・・』
男 「!」
家 「・・・・・・」
男 「・・・・・・き、君は・・・・・・?」
家 「・・・・・・私、見えるの?」
男 「あ、ああ・・・・・・」
家 「・・・・・・」
男 「・・・・・・君・・・・・・もしかして・・・・・・『家』、か・・・・・・!?」
家 「・・・・・・そう」
男 「ほ、本当だったのか・・・・・・!親父が死んで・・・・・・俺が家主になったのか・・・・・・!」
家 「・・・・・・そういう、ことだね」
男 「は、はは・・・・・・親父の言ってたことは・・・・・・本当だったのか!は、ははは!」
242 = 224 :
>>241
男 「はっ!はははは!親父!分かった!親父の言うことは正しかった!」
家 「・・・・・・」
男 「はは・・・・・・そうか、本当だったのか・・・・・・」
家 「・・・・・・?」
男 「食卓囲んでた時も・・・・・・!テレビを見てたときも・・・・・・!」
男 「お袋に叱られていたときも、親父と遊んでいたときも、庭で花火をしたときも!」
家 「・・・・・・」
男 「ずっと・・・・・・!一緒にいたんだ・・・・・・!」
家 「・・・・・・」
男 「あの日一人で留守番した時も・・・・・・!本当に一緒にいてくれたんだ!」
家 「・・・・・・」
男 「うぅっ・・・・・・!うおぉ・・・・・・親父っ・・・・・・!俺にも見えた・・・・・・!うぅっ!見えたよ・・・・・・!」
家 「・・・・・・泣いてる?悲しいの?」
男 「うれしいんだよ!俺にもやっと・・・・・・君を見ることが出来た!ずっと・・・・・・見たかった!」
家 「・・・・・・」
244 :
ハァハァ・・・・二つもssを楽しめるとは。
245 = 224 :
>>242
男 「つまり、この家が半分くらい出来上がったときからいるわけ?」
家 「そう。父には私が出来上がっていく途中で既に会ってたの」
男 「なるほど・・・・・・じゃあ俺が生まれるずっと前からだな」
家 「そうなるね」
男 「・・・・・・なんだかずっと一緒にいたのに、今、初対面って言うのは不思議な感じがする」
家 「私はずっと男を見てたよ。男が赤ちゃんのときからずっと・・・・・・」
家 「あのときも―――」
――――――
父 「(ギィィ)ほら!今の男の身長はこれ!」
男 「わあ!ちょっと伸びた!やったぁ!」
家 「ちょっと!柱を傷つけないでよ!まったくもう・・・・・・!」
父 「堅いこというなってw ほら、家もやってみ?」
家 「私はいいよ・・・・・・!」
男 「なになに?おとーさん、家ちゃんもやるって言ってるの?」
父 「ああ、らしいぞ!もう男のほうが高いかなぁ~?」
家 「むかっ!まだ私のほうが高いよ!計ってみてよ!」
父 「ははっ!どれどれ・・・・・・」
247 = 224 :
>>245
――――――
男 「・・・・・・ぐすっ」
父 「どうした男?」
男 「あのね、ひっく!友くんにね、ひっく!家ちゃんのこと話したらばかにされたぁー・・・・・・」
父 「む・・・・・・それはいかんな。『ちゃんと家ちゃんはいるんだぞ!』と言い返してやりなさい」
家 「あのね・・・・・・子どもに無理言っちゃだめだよ・・・・・・」
父 「でも家はいるじゃないか!間違ってない!な、男!」
男 「うん!ぼくには見えないけど、家ちゃんはいるよ!だからちゃんと言い返してやったよ!」
父 「おお、えらいぞ!それでこそ我が息子だ!」
家 「はぁ・・・・・・不器用な人間だなぁ」
父 「男!俺たち家に褒められてるぞ!」
男 「やったぁ!」
家 「だめだこりゃ・・・・・・でも・・・・・・ま、ありがとね。父、男・・・・・・」
父 「おう!まかせろ!」
男 「おう?まかせろ?」
みんなの評価 : ○
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