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    元スレ新ジャンル「被害クール」 Ⅱ

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    251 = 72 :


     俺、何で彼女のことが好きだったんだっけ。

     ああ、そうだ。名前だよ……名前、覚えててくれて、うん……

     ずっと一人ぼっちだったんだけど、彼女がさ、絵描くの付き合ってくれて……

     そうだ。俺は絵を壊されて、沈んでたんだ。そしたら、彼女が泣いてくれたんだ。

     あの時は嬉しかったなぁ。

     そうそう。Cが俺のこと好きだとか言ってて、彼女ったら先帰っちゃって、そんで

     俺は・・・・

     追いかけたんだ・・・・

     絶対、逃がすかよって・・・・

     そうだ・・・・ 

     今、被クが何て言ったかわかった。

     助けてくれ、て言ったんだ。

     ああ・・・・

     うん・・・・・

     助けるよ・・・
     
     ああ・・・・ああ・・・・何やってんだ俺は・・・・・

    252 = 72 :

     この数ヶ月、どっか遠い彼方に閉じ込めていた熱意が、この日、このとき、この瞬間に集中した。
     俺は、走った。

    「受け止めろよ」

     キンニ君が、言った。
     それが耳に届いた瞬間、0.何コンマだかミクロンだか知らないが、まさにその時───

    ゴキィィッッッ!!!

     その音はすぐ近く鳴った気がした。だが遥か遠くで轟く落雷の絶叫にも似ていた。
     やはりこれが俺のものだと理解出来た、あ、俺の・・・・俺の腰に、お、おおおお俺の腰が、腰が

    「蹴りで砕けぼばあああああああっ!!」

     凄い勢いで加速した。
     だが、さらにその勢いが乗っかって、ワゴンのハンドルに前身が強く打ち付けられた。胃液が口の中から溢れ出た。
     俺はその昔ガキの頃、海で溺れたことがあるが、その時のそれも似た感じだった。口から吐いた水が鼻や喉奥に引き連られるのだ。
     だが俺の脚は止まらなかった。鼓動よりも速いテンポで、、細胞が茹でるよりも力強く踏みしめ、俺は駆けた。
     落下する二人の生徒の姿が見えた。
     ヒート先輩が、宙で被クを捕まえた。
     駆ける。
     落ちていく。
     また駆ける。
     徐々に地面との距離が縮まっていく。被クの頭を抱えたヒート先輩が眼を瞑った。
     その時点で脚が、筋肉を沈め始めた。何故だ細胞、お前らは何故止まる。何故俺の意思に反しようとする。そんな疑問で一瞬満たされた。
     だが一瞬だった。
     今この状態で、全てがスローに視えていた。色んな「一瞬」がコマ送りのように知覚できた。
     脳みそも完全に覚醒していた。
     親父の言葉を思い出した。
    「必死で飛んだ」
     後ろには更に他の生徒が迫っている。背後からの緊迫が察知できた。
     俺はワゴンのハンドルから手を離した。跳躍、ハンドルを踏みしめて俺は、飛翔した。ウルトラマンに成れた気がした。

    253 = 72 :

     空中の二人を包むようにしてキャッチ・・・・最高のタイミングで、良い感じで受け止めたと思ったのに落下の衝撃で体がガクンッとなった。
     何とか地面への激突を防いだ、が、どうする? このまま落ちるか!?
     落ちるんかい?
     ああ、それも良いかもな。そう思った。俺は何も考えていなかった、出来ることを全てやった結果がそれだった。
     でも止まらなかったんだよ、仕方ないだろ。全て燃焼し切った。 腰はもう砕けたし、背骨な、くれてやる。
     くれてやるよ。
     このまま落下すりゃ背骨は折れる。後頭部も打つ。絶対な。でもそれでもいいよ、こいつら守れたんだから。
     あー、どうだ被ク。見てたか? 俺はウルトラマンになれたろ? まぁ途中までだけどな。
     これでもうお前、俺のことは気にしなくていいぜ。
     ああ・・・・駄目だ。ミスったな。ワゴンが行っちまった。
     衝撃吸収用のマットを乗せたワゴンは着地地点を通り過ぎ、そのまま走り去る。俺・・・駄目じゃん・・・・
     
    友 「ぉぉぉおおおおおおおおお」

     奇声を上げながら突進してきたのは、>>友だ。
     
    友 「神様ぁぁぁぁぁぁっ!!!」
      「今だけはどうかぁぁぁぁぁっ!!!」
      「俺にっ、俺にもっ、俺にも素直ヒートのようなぁぁぁぁぁぁっっ!!!」
      「元ッ!気ッ! をッ! ぉぉぉぉぉぉっっ!! おおおおおおオオオオオオオオオオアアアアアアアアアッッッッ!!!!!」

     その絶叫は普段のヒート先輩の何倍も熱く、力強かった。
     ああ見える、見えるぞ親友っ・・・・今お前の後ろにはガンダム並の馬鹿でかいブースターみたいなもんがある。幻覚だろうけどな。
     だが叫び終える前に、>>友はワゴンに体当たりをぶちかまし、その奇声は本来進行するべき方向とは逆のほうにぶっ飛んでいった。
     親友め、ワゴンに轢かれたか。
     でも

     「>>友おおおおおおおおおっ!!」

     俺は二人のうち、ヒート先輩を放り投げた。空中で一体どれだけ動けるというのは、俺は。
     他の生徒たちが一斉に>>友を突き飛ばした。轢かれたりタックルされたり、忙しい奴だ。彼もまた嘔吐しながら飛んだ。

     「骨ボッキボキだろお前ええっ!!」
    友 「おばえぼばっ!!」(お前もなっ!!)

     二人の叫び声が空高く木霊した。俺は、やはりこいつが生涯最高の友であると確信した。
     二組の男女は、見事、マットの上に着地した。

    254 = 72 :

    友 「うぐぇ……なぁ、>>男……」
     「なんだ……」
    友 「生きてる、の? 俺ら……」
     「ああ、ゲロだらけの傷だらけでも、何とか生きてる」
    素ヒ「…………き、奇跡だ」
      「奇跡だぁぁぁぁっ!! おいっ、全校生徒の諸君、見たかっ!? 今の見ましたかあああああっ!!」
      「お前達は今っ、奇跡の目撃者となったっ! 喜べ、そして拝め、私の勇姿をっ!!」
     「あ……腰痛ってぇ……全身痛いよぉママン……でも、生きてるから良いよな」
    素ヒ「貴様っ、>>男おおおおおっ!! 今まで何処にいっていたんだっ!!」
     「いや居たじゃないスか、ずっとお!」
    素ヒ「あんなのはお前ではないっ! 断じてお前じゃないぞっ!! 私は断固言い切る、お前は宇宙の彼方から帰ってきたんだっ!!」
      「おい被クっ! >>男だ、男が帰ってきたぞっ!!」
    被ク「ああ……」
      「お前……>>男、だよな」
     「女に見えるのか? 頭打ったか?」
    被ク「ばーか…………ふふっ」
     「俺のことが分かるのか?」
    被ク「ああ、バカが目の前に居る」
     「何だと? 失礼じゃないか、命の恩人に向かってバカとはよォ~~~!」
      「おい、被クさん」
    被ク「何だ……」
     「お前が飛び降りるときな……えっと」
      (ぱんっ)
      (ツー)
      (○)
      (見え) ←ジェスチャー
     「……だった」
    被ク「殴っていいか?」
     「駄目だ」
    生徒「凄かったです、元会長!」
    素ヒ「ブァカ者どもがァアアアア! VIP校の生徒は世界一ッイイイイ!! 」
      「この>>友がゲロまみれ……うわ、くっさ…………ごほん、もとい怪我を省みず助けてくれたのだっ!!」
      「私の彼氏も世界一だ、ふははははっ……」

    255 = 72 :

    友 「あー……死ぬかと思った、マジで……腰が抜けた……筋肉も……」
     「あーもうマジなんだったんだこの数ヶ月……夢だったのか? ていうかこれが夢?」
    被ク「そんなわけないだろう。……という私も、未だに信じられん」
      「自分がほんとに……飛び降りた、ことに……」
    素ヒ「びっくりしたぞぉぉぉっ!! お前何やってんだっ、コラっ!もう二度とするなよっ!! 」
    被ク「ああ。私としたことが、見事にメンヘラっていたようだ」
    ABC「被ク~~っ!!」
    被ク「やぁ、親愛なるABC娘ズ……ここはどこ?私は誰?……なんてな、もう大丈夫だ」
    A 「バカじゃねーの!? ちびるかと思ったわ~……」
    C 「……やれやれ、リアルさに欠ける展開だったわ」
    B 「いいんじゃね? このVIPだしなww」
    先生「お前ら……」
      「お前ら、一体何があったんだ?」
    被ク「何を言われましても……」
     「あれだよ、ちょっと病んでただけッスよ。なぁ?」
    被ク「そ、そうそう。ほら……もうこの通り」
     「ビンッビンッすわ、ビンッビンッ!」
      「被害クール復活ッッ!!! 被害クール復活ッッ!!!」
    先生「とは言え貴様ら……これは一応職員会議にかけるぞ。処分は後に言い渡す」
      「ボケっ・・・! 死ななきゃ治らんボケどもっ・・・!」
      「二組っ・・・! ダブルでボケっ・・・! ダブボケっ・・・!」
     「あー」
      「被クよォ」
    被ク「なんだ」
     「ただいまー」
    被ク「ふっ……はっはっは、なんだそれはっ! この状況でどういうギャグだそれは」
      「まぁあれだな……その、おかえりっ!」
     「おう」

    256 = 72 :


     ストンッ

     「うお……」
    ダデ「…………それは君に返す」
    被ク「お、お父さん……」
     「あ……あはは、どうも……あ、これって絵ですよね?去年のww」
    ダデ「随分と時間をかけてくれたな。タイムアップだ」
     「見て、いらしたんですか?」
    ダデ「当然だ。学園祭だというからやって来たのに、何だこれ? 何のパフォーマンスだ?」
     「でもほら、これで元通りっ・・・! チャラっ・・・! ご都合主義のチラシ裏っ・・・!」
      「そして勝負は俺の勝ち。時間制限なんて無かったですものっ・・・!」
    ダデ「フンっ……」
    素ヒ「なんだ?険悪なムードだな」
    友 「色々あったんじゃね? 知らんけどな……」
     「おい、誰かちょっとマイク持ってきて」
    キン「……ほらよ」
     「んっ……あー、え~~・・・・」(キーン)
      「ふーっ……えー、全校生徒の皆さん。誠に申し訳ありませんでした。そしてありがとう!」
      「んーっと、あのー、ね……引き続き、学園祭を楽しんで貰いたいと思いますが、ここで一つ大切なお知らせがあります」
    被ク「……?」
     「お知らせっ・・・!」

    ざわ・・・
         ざわ・・・・

    258 :

    いよいよラストか

    259 :

    展開についていけない・・・!?

    でも見るが

    260 :

    しかし、今更どうでも良いが厳格なブーンってのが想像出来んww
    ともかく、楽しみにしてます。

    261 :

    無駄だと思ってた言葉もリンクされるし、作者すげぇ才能だなwwwwww
    それともう一つ…リアルで俺が悩んでた答えがこれ読んでわかった!
    ありがとう

    262 = 72 :

     「あのな」
      「実はこの子はスッゲー性質なんだ。何がスゲェかって? 聞けよお前ら。それが普通じゃない、とても普通じゃない個性のようなものをこの子は持ってるんだよ。」
      「なんとびっくり、”被害を持ってくる”って特殊能力だよ。 被害だよ、被害。自分の害になるもんをだ、災厄を呼んで来るんだよ」

     その場が騒然となった。
     どいつもこいつも「ハイィ?」って顔をしている。頭でも打ったか、みたいな。
     だが俺は自分の知っていることを話し続けた。口の筋肉だけは止まらなかった。何故か股間もビンビンだった。

     「この世にはな、お前ら……色んな人間が居るぞ。俺はそれを自覚させられた。ある医者が俺に教えてくれた、そいつは大ボラ吹きだったが……」
      「いじめられてる人間を助けたことがあるか? 俺はある」
      「いじめられてる人間を助けなかったことはあるか? これもある」
      「俺はこの彼女と居る時間が最高に幸せだった」
      「俺はこの彼女と居なかった時間は心底最低のどクズのビチクソ以下に不幸だった」
      「お前ら、自分の好きな人間がそんなだったらどうする?」
      「自分にも他人にも災いを呼んでくる人間を好きになったら、どうする?」

     誰も、何も答えなかった。


     「俺はこう思うぞ。良いか……よく聞けよ生徒諸君。お前ら俺の愛する被害クール様が飛び降りるまで誰も助けなかったんだぜ」
      「助けたのも俺だ。だからよく聞け、お前らに出来ることはそれだけなんだよ」
      (すうっ…………)


     「「「  仕 方 な い よ な ぁ ! !  」」」
      「だって、そういう人を好きになったんだもんなぁ! 全部ひっくるめて好きなんだもんなぁっ!!」
      「生徒諸君っ!先生の皆様方っ! 親御さん方、親友や先輩達……そして、被害クールさんっ!!」
      「俺は死ぬまでこの人の、ことが、大・好・きだぁぁぁぁぁっ!!」
      「祝福するやつ、拍手しろォッ!!」

    264 = 259 :

    熱い、熱すぎる、夏にきくような話じゃねぇ・・・
    ちくしょうキンキンに冷えた麦茶でものんでくらぁ

    265 = 72 :


     パチ……

     パチ……パチ……

    被ク「待て、ちょっと待てお前ら……」
      「すんなよ、絶対すんなよ。おい、私の意思はどうなる? 何だ>>男、今の話は……私のことかっ!?」
     「お前のことだ」
    被ク「なんだそれは」
     「安心しろ。そんなお前が大好きだ」

     パチ、パチ、パチ───
     飛沫が、波になった。生徒達の歓声と拍手の渦、その中心の中に俺と被クは居た。

     「奇跡みたいだろ。昨日の晩、今日がこうなるって分かってたか?」
    被ク「冗談……」
     「じゃないぞ」
    被ク「本気か?」
     「本気だ」
    被ク「それはお前、プロポーズか?」
     「これはプロポーズだッ!! 断固プロポーズだぞ」
      「俺はまだガキだから健全な付き合いを始めるぞ。最近の若者の貞操概念はサッパリし過ぎだ。はきちんとしてる」
      「だから結婚前提で付き合おう」
    被ク「け、結婚か?」
     「結婚だ」
    被ク「そんなお前、おまっ……なんだ、どうしたんだお前?」
     「お前は俺と一緒でどうだ、つまらんか?」
    被ク「いや」
      「どちらかというと、最高に幸せだ」
     「じゃあ結婚しよう。大きくなったら」
    被ク「結婚?」
     「結婚だ」
      「俺は被クと結婚するぞおおおおおおっっ!!!」

     そう叫んだ瞬間、男子生徒の軍勢が俺の身体を掴んだ。アッー!
     胴上げだった。皆が祝福してくれていた。一部蹴ったり殴られたりもしたけれど、どいつの顔も笑ってやがった。

    266 = 72 :

    H 「素晴らしいっ……素晴らしいぞっ……」
    先生「あ、あなたは……H校長っ!……」
    H 「元校長じゃよ……くくっ……それにしても素晴らしいのはあの生徒……」
      「あのとき退学にしなくて良かった喃……いや、していてもこうなっていたのかも知れん───なぁ、Tよ」
    友 「結婚式には先生も参加しましょうぜ」
    先生「出る・・・! 出るが、今回まだその時と場所を指定していない」
      「今はただ、あの二人がゴールインっ・・・! それを待つのみっ・・・!」


     その数年後───
     彼はスーツ姿で二人の婚約を祝うことになった。

    267 = 72 :


     A───彼女は卒業後、体育系の学校に進学した。
     (あのキンニ君とかいう男子も同じ学校に進学したらしく、仲が良いということは聞いている)


     B───彼女は就職した。きっと今頃は、制服姿のよく似合うOLとしてはたらいていることだろう。
     

     C───彼女は美容師の資格を取るため、専門学校に入学した。
     数年後にはそこで知り合った友人達と共に美容院を営み、立派な美容師として成長を遂げたと聞く。


     >>友とヒート先輩───
     素直ヒートさんは大学を卒業後、教員免許の資格を取って先生になった。
     >>友は、俺はこれが実に驚いたのだが、苦学しつつ司法試験を受け、合格した。今では弁護士になっている。
     ちなみに子供も生まれた。双子の女の子で、二人とも礼儀正しく、元気が良かった。

    268 = 242 :

    男と被害クールさんはどうなったんだ!!!!

    胸がざわざわしてきた

    269 = 72 :

     早いもので、あの奇跡の文化祭から数年が経過した。
     俺は画家にはならず、普通のサラリーマンとして早々に就職した。月給は三十万たが、どうだ、食っていく分には問題ないぜ。
     被害クールは養護教諭……つまるところあれだ、保健室の先生になった。彼女がそうなりたいと言い出したとき、俺は無論、賛成した。
     実に彼女らしいと思った。
     苦労は耐えなかったが……あれ以来、もう二度と俺と被クの心が離れることは無かった。
     娘を授かってからは、ますます大変になった。けれど、毎日が嬉しさに満ちている。
     画家にはならなかったが、今でも絵は描いている。最近になって、人生の第二目標も出来た。俺はいつか喫茶店でも開いて、そこに自分の作品を並べたいと思っている。

    娘 「パパー! パパとママの絵描いたよー!」
     「ほう。どれどれ」
    被ク「上手だなぁ。おじいちゃんに教えてもらったのか?」
    娘 「うんー」

     今年で、娘クールは五歳になる。
     俺と被クは共働きしているため、娘は親父に面倒を見て貰っている。
     勿論、仕事が終わったら即迎えに行っているし、両親として愛する我が子への教育は怠っていないつもりだ。

    娘 「それでねー、今日ねー。○○ちゃんと××ちゃんが、私が作ってた砂のお城こわしちゃったのー」
     「?…………お前、何か悪いことしたのか?」
    娘 「んーんー」
      「よくわかんないけど、たまにあるんだー 私何もしてないよー? ほんとだよー?」
    被ク「あ、ああ。わかってるよ」
      「そういうことがあったらちゃんと私達に言わなきゃ駄目だよ? 誰にされたとか、そういうのも……」
    娘 「うん……」
    被ク「絶対だぞ……」
     「はっはっは、お前もそう心配そうな顔をするなよ」
      「…………なぁ、娘よ」
    娘 「んー?」
     「この世には……何人も、そういう人が居るんだ。今日のお前みたいに、自分が頑張って作ったものを壊されちゃうこともある」
      「そんな子が沢山いる……お前ならどうする?」
    娘 「んー……??」
     「あのな……お前がおっきくなったら、やっぱり多分色々と悲しくなったり、泣いちゃったりすることがあるんだと思う」
      「でも……諦めるな。すぐ傍にお前を救ってくれる人がいるかも知れない」

     月日は流れ───
     いつか、この子も自分の性分に気付くのだろう。

    被ク「ふふっ……そうだな、俯いてばかりじゃ駄目だ」
      「顔を見上げれば、そこに道がある。今、お前が見てるものを信じればいい」
    娘 「うん」
      「じゃあ、私にとってそれはパパとママだよー」


     ああ……全人類の皆さん。一つだけ私のお願いを聞いて下さい。
     
     この子が大きくなったとき、もしも危険が迫ったら、どうか救ってやって欲しい。
     
     あなたの目の前に居るのは、私の子かも知れないのです。
     
     
                                     『被害クール』 第一部・完

    270 :

    嫌わレッテル思い出した

    競演wwktk乙

    271 :

    やべぇ感動した・・・


    そして明日のテストオワタ・・・orz

    272 :

    第一部って何だ…。
    まさか第二部を作るつもりか?

    273 :

    乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙
    面白かった

    274 :

    心から乙乙乙!!!!!!
    マジで面白かった!
    まさかこんな展開になるとはな。良い意味で予想を裏切られたわ。
    男も被害クールもおめでとう

    ところで第一部ってことは第二部に期待していいのか?

    275 = 259 :

    第一部完!
    第二部フラグですねわかります
    そして俺明日から仕事涙目

    276 :

    第二部にも期待!

    277 :

    まさかこのスレがここまでくるとは!

    279 = 72 :

    >>270-277
    うわーん ありがとう!

    >第二部云々
    いや、だってこのスレってこれで終わりじゃないだろ?
    誰か他の人がまた新しい被害クールのSSを書いてくれるんじゃないかと思ってさ。
    過疎したらまた自分が書かせてください。今度はもっと短めで読み易くします。一行AAとか使って。

    280 :

    >>1
    面白かった!

    281 :

    >>279
    お疲れ様でした。

    おもしろかったよ。
    いや、おもしろかったはおかしいかもな・・・

    とてもよかったです。

    娘クールみたいな人がいたら絶対助けるよ。

    再度乙でした!!

    282 :

    読み応えあったわぁ
    最初のほうは鬱になりがちで1回お気に入りから消したぐらいだもん
    最後まで読んでよかった^^

    283 :

    画像見れない…ファイルがないらしい…ちくしょー
    お疲れ様でした!

    284 :

    >>45です、被害クール完結おめでとうございます。私がこのスレに来た時は誰も自分で書こうとする人が居なくてかなり心配でしたが素晴らしい職人さんが出来くれて嬉しく思います。
    さて、このまま書き込みが無いとこのスレは過去スレになるなぁ、すると俺を含めたいろんな人が見れなくなっちゃいますね、という事で誰か「被害クール」の保管庫を作ってくれませんか?

    285 :

    見逃した・・・
    保管庫に>>278の画像も頼む><

    286 :

    乙だ!
    感動した
    被クや素ヒみたいな彼女が欲しくなるな
    そして第二部wwktk

    287 :

    >>284
    こちらこそお疲れ様です。
    保管庫はもうちょっと量が集まってからで良くね? まだスレの方向性に少し不安も。
    wikiにするかサーバー借りるかも悩んじゃうところだしな。ちなみに自分はHTMLは無理ぽorz


    えっとじゃあ、被害クールのみ再アップ。64アイコンだから小さいぜ。

    288 = 285 :

    クールたんかわいいじゃないか

    289 :

    >>287
    被害クール!俺だ!結婚してくれ!
    そんでこれは照れた表情とかないわけ?

    290 :

    これは第二部に期待せざるを得ないな

    291 :

    また見れなかったorz

    293 :

    >>289
    こうですか? わかりません><
    >>292

     メガネ有り


    さすがにこれで最後にしてくれorz
    wikiのシステムはよくわからないが画像はうp出来るんだよな。
    場所さえ確保してくれれば今ある画像は自主的に載せます。

    294 :

    そろそろ過疎ってきたので誰か新しいの書いてくれ

    295 :

    よし>>293頼む

    297 :

    保守、誰か書かないと保守だらけになるな

    300 :

    大変良かった!!すごい感動した!!・・・・が、後半母親の口調とか人格がかわりすぎたり、ダディーがでてきて滅茶苦茶になったり・・・邪気眼やらなんちゃらでてなんかその・・・人生で初めて「萎える」という感情を味わった

    まぁけど、前半の告白まででのハッピーエンドならすっきりしててドラマとかになっても可笑しくないぐらい良いお話でした!本当にありがとうございました!

    {最後に・・・二部は書かないほうが吉かも(なんかスタンドとか出てこられても困る)}


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