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元スレ新ジャンル「常連客」
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女(ちょっと早いけど、開いてるかな?)
女「え?」
店主都合により、閉店とさせていただきます
女「な、なに、これ。昨日は・・・」
女(閉店って、どういうこと、昨日までそんなこと、そんなこと)
女(あ、鍵、開いてる)
ガラガラ
女「なっ!!」
女(なにこれ、なにも無い。食器も鍋も、椅子も。カウンターしか・・・)
女「え、これ、指輪・・・」
女(男さんがつけてた、妹さんの指輪)
女(これっ!!)
女(内側に、私と、お兄ちゃんの、名前)
女「あ、ああ、あああ」
女(思い出した。昔、お祭りの縁日で買って、お兄ちゃんにあげた指輪・・・)
女(お兄ちゃんにあげた、はじめてのプレゼント。お兄ちゃんと私の名前を書いて)
女(これって、これって、まさか)
女「え?」
店主都合により、閉店とさせていただきます
女「な、なに、これ。昨日は・・・」
女(閉店って、どういうこと、昨日までそんなこと、そんなこと)
女(あ、鍵、開いてる)
ガラガラ
女「なっ!!」
女(なにこれ、なにも無い。食器も鍋も、椅子も。カウンターしか・・・)
女「え、これ、指輪・・・」
女(男さんがつけてた、妹さんの指輪)
女(これっ!!)
女(内側に、私と、お兄ちゃんの、名前)
女「あ、ああ、あああ」
女(思い出した。昔、お祭りの縁日で買って、お兄ちゃんにあげた指輪・・・)
女(お兄ちゃんにあげた、はじめてのプレゼント。お兄ちゃんと私の名前を書いて)
女(これって、これって、まさか)
男(女・・・)
女「お、男さん!?」
男(聞こえているのか。よかった)
女「男さん、どこ?」
男(女・・・ごめんな。ずっと、黙っていて、ごめんな)
女「男さん・・・、お、お兄ちゃん!?」
男(どうしてなのかは分からないけど、気がついたら、オレはここにいたんだ)
男(全部分かっていた。自分はもういないはずなのに、なんでここで店をやっているんだって)
男(だけど、すぐに女が来て、分かったんだ)
男(ああ、そういうことなんだって)
男(どこの誰なのか、神様なのかな?でも、誰でも構わなかった。多分、オレの未練だったんだ)
女「お兄ちゃん。どこ?どこにいるの?」
男(ああ、女のすぐそばにいるよ。いつだって)
男(最後のほんのちょっとだけ、誰かがオレをここにいさせてくれたんだろうな)
男(自分が一番大切にしていた誰かを、誰かの行く末を見届けさせてくれようと)
女「わかんないよ。お兄ちゃんなんでしょ?男さん、なんでしょ?」
男(そうだよ。男だ。お兄ちゃんだよ)
男(卒業おめでとう。就職おめでとう。そして、元気で、な)
女「お兄ちゃん。お兄ちゃん!!」
男(顔も、何もかも違ったのに、お兄ちゃんって呼んでくれてありがとう)
男(あの日、酔っ払った女をおんぶしたの、嬉しかったぞ)
女「そんな、まって、お兄ちゃん」
男(オレは2年も前に、いなくなった人間なんだ。でも、この半年・・・)
女「お兄ちゃん。お兄ちゃん」
男(女・・・)
女「・・・お兄ちゃん。楽しかったよ。嬉しかったよ。美味しいご飯、美味しかったよ」
女「クリスマスの日、楽しかったよ。プレゼント、嬉しかったよ」
女「あの日、おんぶしてくれて、温かかったよ・・・」
男(女・・・ありがとう。元気でな。)
女「お兄ちゃん。お兄ちゃん・・・ありがとう」
男(女・・・指輪、ありがとうな。これ、持って行くからさ。代わりに昔に買ってくれた指輪、置いてくな)
女「お兄ちゃーーーーん!!」
男(ありがとう)
女「ぐすっ、ぐすっ・・・」
女「ひどいよ。神様がいるならひどいよ」
女「こんなの。こんなのって」
女「・・・お兄ちゃん」
女「・・・」
女「ありがとう、お兄ちゃん。私に友達、沢山作ってくれたんだよね」
女「私に、沢山、ご飯を食べさせてくれたんだよね」
女「私と、沢山、お話してくれたんだよね」
女「お兄ちゃん・・・私、頑張るからね。ちゃんと生きていくからね。そして・・・いつか」
女「お兄ちゃん。お兄ちゃん・・・ありがとう」
男(女・・・指輪、ありがとうな。これ、持って行くからさ。代わりに昔に買ってくれた指輪、置いてくな)
女「お兄ちゃーーーーん!!」
男(ありがとう)
女「ぐすっ、ぐすっ・・・」
女「ひどいよ。神様がいるならひどいよ」
女「こんなの。こんなのって」
女「・・・お兄ちゃん」
女「・・・」
女「ありがとう、お兄ちゃん。私に友達、沢山作ってくれたんだよね」
女「私に、沢山、ご飯を食べさせてくれたんだよね」
女「私と、沢山、お話してくれたんだよね」
女「お兄ちゃん・・・私、頑張るからね。ちゃんと生きていくからね。そして・・・いつか」
その不思議な居酒屋は店を閉じた。
その後の女の人生がどんなものだったのか、それはご想像の範疇。
ただ、ひとつだけ、大事な大事なパスケース。
沢山の友人と、新しい職場、新しい人生。
指には、プラスチックの、それはもう安っぽい指輪。
そして、また。
若い男「あ、こんなところに店、あったんだ?」
若い男(いい匂いだなー)
若い男「こ、こんばんは」
年配の女「いらっしゃい」
若い男「あ?お、お母さん?」
年配の女「やだー、お母さんだなんて」
若い男「ご、ごめんなさい」
年配の女「さ、座って、なににしますか?」
「常連客/不思議な居酒屋 完」
読ませていただきました。
しんみりしたけど良い話だったと思います。こんな結末は予想できなかった…
しんみりしたけど良い話だったと思います。こんな結末は予想できなかった…
なるほど結末はこういうのでしたか予想外です
でもなかなかのGJ
乙でした
でもなかなかのGJ
乙でした
男「いらっしゃい」
女「まいど~また来たよ~」
男「相変わらず元気いっぱいだな」
女「それだけが取り柄だからね~いつものちょうだいね!」
コトッ
女「これこれ、これがないと一日が終わらないのよ」
男「自分で作ったりしないのは女としてどうなんだ?」
女「むいてない!あたしには!」
男「胸張って言うことか!ったく…そんなんじゃ嫁に行けないな」
女「行く気も無いしね~」
男「…俺が悪かった…」
女「それか、男が私と結婚する?」
男「ブフォ!」
女「わっ!汚いな~」
男「黙ってれば良い女なのに何でこんなになっちゃったかな~?」
女「男の前以外はおしとやかな女だけどね~」
男「それって、俺が男性として見られてないって事?」
女「幼なじみだからね~」
男「男性としては?」
女「う~ん…見れないwww」
男「もういいよ、食ったら帰れ」
女「は~い、お休み~」
ガラガラ
男「何であんなのに惚れちゃったのかなぁ…」
続きます
女「まいど~また来たよ~」
男「相変わらず元気いっぱいだな」
女「それだけが取り柄だからね~いつものちょうだいね!」
コトッ
女「これこれ、これがないと一日が終わらないのよ」
男「自分で作ったりしないのは女としてどうなんだ?」
女「むいてない!あたしには!」
男「胸張って言うことか!ったく…そんなんじゃ嫁に行けないな」
女「行く気も無いしね~」
男「…俺が悪かった…」
女「それか、男が私と結婚する?」
男「ブフォ!」
女「わっ!汚いな~」
男「黙ってれば良い女なのに何でこんなになっちゃったかな~?」
女「男の前以外はおしとやかな女だけどね~」
男「それって、俺が男性として見られてないって事?」
女「幼なじみだからね~」
男「男性としては?」
女「う~ん…見れないwww」
男「もういいよ、食ったら帰れ」
女「は~い、お休み~」
ガラガラ
男「何であんなのに惚れちゃったのかなぁ…」
続きます
ガラガラ
男「いらっしゃい」
女「ヤッホー 今日は友達つれてきたよ~」
友男「どうも」
男「はい、いらっしゃいませ」
女「それじゃいつものお願いね~」
男「はい、かしこまりました」
女「かたいよ~ いつもの感じでいいって」
男「他のお客さんが来てるから…」
友男「あ、気にしないでくださいね」
男「そうですか?それじゃお言葉に甘えて…」
コトッ
友男「へえ、これはおいしそうだね」
女「でしょ?実際おいしいから食べてみて」
友男「うん、美味しい!」
男「ありがとうございます」
女「じゃんじゃん食べてね~」
女「あ、電話だ ちょっとごめんね~」
友男「いいよ、気にしないで」
ガラガラ
友男「彼女…」
男「はい?」
友男「彼女、誰かと付き合ってるって思ってました」
友男「仕事が終わったらいつもすぐに帰るんです」
友男「この前はみんなでの飲み会断ってまで…」
友男「ここが好きみたいですね」
男「そうなんですか?」
友男「でも、安心しました」男「?」
友男「これで心置きなくアピール出来ます」
男「!」
友男「彼女、好きな人いてるんですかね?」
男「さぁ…私は知りませんけど…」
友男「よかったら応援してくれませんか?」
男「え!?い、いやそれは…」
友男「お願いします!僕、本気なんです!」
男「わ、わかりましたから、頭をあげてください」
男(まいったなぁ)
男「いらっしゃい」
女「ヤッホー 今日は友達つれてきたよ~」
友男「どうも」
男「はい、いらっしゃいませ」
女「それじゃいつものお願いね~」
男「はい、かしこまりました」
女「かたいよ~ いつもの感じでいいって」
男「他のお客さんが来てるから…」
友男「あ、気にしないでくださいね」
男「そうですか?それじゃお言葉に甘えて…」
コトッ
友男「へえ、これはおいしそうだね」
女「でしょ?実際おいしいから食べてみて」
友男「うん、美味しい!」
男「ありがとうございます」
女「じゃんじゃん食べてね~」
女「あ、電話だ ちょっとごめんね~」
友男「いいよ、気にしないで」
ガラガラ
友男「彼女…」
男「はい?」
友男「彼女、誰かと付き合ってるって思ってました」
友男「仕事が終わったらいつもすぐに帰るんです」
友男「この前はみんなでの飲み会断ってまで…」
友男「ここが好きみたいですね」
男「そうなんですか?」
友男「でも、安心しました」男「?」
友男「これで心置きなくアピール出来ます」
男「!」
友男「彼女、好きな人いてるんですかね?」
男「さぁ…私は知りませんけど…」
友男「よかったら応援してくれませんか?」
男「え!?い、いやそれは…」
友男「お願いします!僕、本気なんです!」
男「わ、わかりましたから、頭をあげてください」
男(まいったなぁ)
ガラガラ
男「いらっしゃい」
女「お疲れさま~」
男「はい、お疲れ」
男「いつものだな?」
女「うん、お願い~」
コトッ
女「この前、友男に何か言われた?」
男「ッ!い、いや別に…」
女「…」
男「そんな目で見るなよ…」
女「だって、うそついてるの丸分かりだもん」
男「…そんなに?」
女「何年一緒にいてると思ってる?」
男「20年以上…」
女「じゃあ嘘つけないってわかるでしょ?」
女「白状しなさい!」
男「…おまえに好きな人がいないか聞かれた」
女「それだけ?」
男「協力してくれって言われた…」
女「?何に?」
男「おまえと付き合えるように…」
女「で?返事は?」
男「分かりましたって…」
女「いっちゃったの!?」
男「悪い!すまない!」
女「もう~…だから昨日辺りから様子がおかしかったんだ~」
男「で、でも、おまえ好きな人いてるのか?」
女「なにいってるの?」
男「え、いや別にそれくらいは聞くだろ…」
女「いないしつくるつもりも無い」
男「そ、そうか!それはよかった!」
女「?」
女「それより、友男君どうしよう…」
男「断ればいいじゃ…」
女「社内だからぎくしゃくするのがいやなの~」
女「あ~ん、もう、どうしよう~」
男(困った顔もまた良いなぁ…)
女「ちょっと~なにニヤニヤしてるの」
男「あぁ、ごめん」
女「男も付き合わない方に持っていくのに協力しなさいよ!しかも、円満に!」
男「ええ!」
女「自業自得!ね?」
男「わ、わかったよ…」
男「いらっしゃい」
女「お疲れさま~」
男「はい、お疲れ」
男「いつものだな?」
女「うん、お願い~」
コトッ
女「この前、友男に何か言われた?」
男「ッ!い、いや別に…」
女「…」
男「そんな目で見るなよ…」
女「だって、うそついてるの丸分かりだもん」
男「…そんなに?」
女「何年一緒にいてると思ってる?」
男「20年以上…」
女「じゃあ嘘つけないってわかるでしょ?」
女「白状しなさい!」
男「…おまえに好きな人がいないか聞かれた」
女「それだけ?」
男「協力してくれって言われた…」
女「?何に?」
男「おまえと付き合えるように…」
女「で?返事は?」
男「分かりましたって…」
女「いっちゃったの!?」
男「悪い!すまない!」
女「もう~…だから昨日辺りから様子がおかしかったんだ~」
男「で、でも、おまえ好きな人いてるのか?」
女「なにいってるの?」
男「え、いや別にそれくらいは聞くだろ…」
女「いないしつくるつもりも無い」
男「そ、そうか!それはよかった!」
女「?」
女「それより、友男君どうしよう…」
男「断ればいいじゃ…」
女「社内だからぎくしゃくするのがいやなの~」
女「あ~ん、もう、どうしよう~」
男(困った顔もまた良いなぁ…)
女「ちょっと~なにニヤニヤしてるの」
男「あぁ、ごめん」
女「男も付き合わない方に持っていくのに協力しなさいよ!しかも、円満に!」
男「ええ!」
女「自業自得!ね?」
男「わ、わかったよ…」
この続きがあると思うと書き込みもできない
ううむ、もどかしいじゃないか
ううむ、もどかしいじゃないか
続きが遅くなってしまいすいませんでした
男「なんだかややこしいことになったなぁ…」
男「でも、あいつ…好きな人作るつもりも無いっていってたな…」
男「それって希望も何もあったもんじゃないな…はぁ…」
ガラガラ
男「いらっしゃい」
友男「どうも、いいですか?」
男「ああ、この前はどうも どうぞ空いてますんでお好きな席へ」
友男「今日は女さんは来てないんですか?」
男「あぁ…そういえば…いつもならもう来てるんですけどねぇ?」
友男「…そうですか 会社にはいてなかったんでここかなと思ったんですが」
男「連絡してみたらどうですか?なんなら僕がしましょうか?」
友男「いや、それはなんか違うというか…気が引けて…」
男「はぁ、そうですか」
友男「女さんは、最近いつ来ました?」
男「昨日も来てましたよ」
友男「言ってもらえましたか?」
男「え?なにを?」
友男「お願いしたじゃないですか…女さんにアピールしたいって」
男「あぁ」(わかってるけどさぁ…)
友男「なんか、好きな人がいてるのか?とか聞いてませんか?」
男(そこは自分で聞けよ…)「いやぁ、すいません、聞いてないですね」
友男「そうですか…なんかすいません、変なお願いしちゃって」
男「いえ、良いですy」
ガラガラ
男「なんだかややこしいことになったなぁ…」
男「でも、あいつ…好きな人作るつもりも無いっていってたな…」
男「それって希望も何もあったもんじゃないな…はぁ…」
ガラガラ
男「いらっしゃい」
友男「どうも、いいですか?」
男「ああ、この前はどうも どうぞ空いてますんでお好きな席へ」
友男「今日は女さんは来てないんですか?」
男「あぁ…そういえば…いつもならもう来てるんですけどねぇ?」
友男「…そうですか 会社にはいてなかったんでここかなと思ったんですが」
男「連絡してみたらどうですか?なんなら僕がしましょうか?」
友男「いや、それはなんか違うというか…気が引けて…」
男「はぁ、そうですか」
友男「女さんは、最近いつ来ました?」
男「昨日も来てましたよ」
友男「言ってもらえましたか?」
男「え?なにを?」
友男「お願いしたじゃないですか…女さんにアピールしたいって」
男「あぁ」(わかってるけどさぁ…)
友男「なんか、好きな人がいてるのか?とか聞いてませんか?」
男(そこは自分で聞けよ…)「いやぁ、すいません、聞いてないですね」
友男「そうですか…なんかすいません、変なお願いしちゃって」
男「いえ、良いですy」
ガラガラ
女「じゃ~ん、誕生日おめでとう~!!って、友男くん!?」
友男「あ、女さん…誕生日?あぁ、店員さんの?」
女「う、うん、そう」
男「あ、忘れてた」
友男「そうなんだ、おめでとうございます」
男「あ、ありがとうございます」(なんか空気が…ピリピリしてないか?)
友男「あ、女さん、これ仕事の資料 会社に忘れてましたよ」
女「え?ああ!これ大事な書類!ありがとう!わざわざ届けに?」
友男「ええ、ここならいるかなって思ったんで」チラッ
男(何故睨まれる!?)
女「ありがとう~ごめんね~」
友男「いえいえ、それじゃ僕はこれで」
男「え?帰るんですか?」
友男「はい、今日は僕はお邪魔でしょうから」
男「いやいや、せっかくお越しいただいたのに」
友男「いえ、また今度 ゆ っ く り と 寄らせてもらいます」
男「そ、そうですか?」(目が…)
友男「それじゃあ、失礼します」
ガラガラ ピシャン!
友男「あ、女さん…誕生日?あぁ、店員さんの?」
女「う、うん、そう」
男「あ、忘れてた」
友男「そうなんだ、おめでとうございます」
男「あ、ありがとうございます」(なんか空気が…ピリピリしてないか?)
友男「あ、女さん、これ仕事の資料 会社に忘れてましたよ」
女「え?ああ!これ大事な書類!ありがとう!わざわざ届けに?」
友男「ええ、ここならいるかなって思ったんで」チラッ
男(何故睨まれる!?)
女「ありがとう~ごめんね~」
友男「いえいえ、それじゃ僕はこれで」
男「え?帰るんですか?」
友男「はい、今日は僕はお邪魔でしょうから」
男「いやいや、せっかくお越しいただいたのに」
友男「いえ、また今度 ゆ っ く り と 寄らせてもらいます」
男「そ、そうですか?」(目が…)
友男「それじゃあ、失礼します」
ガラガラ ピシャン!
女「はぁ~びっくりしたぁ~まさか友男君が来てるなんて思ってなかったから」
男「びっくりしたのはこっちだよ」
女「なんか言ってた?」
男「お前もその質問か…」
女「お前もってことは、友男君も?」
男「うん」
女「なんて言ってたの?」
男「お前に好きな人が居ないか聞いてないかとか」
女「なんて答えたの?」
男「聞いてないって答えた」
女「…そう」
男「あのさ、きちんと言ったほうがいいんじゃないか?」
女「う・・・ん」
男「好きな人は居ないし、作るつもりも無いって言うのは簡単だろ」
女「言うのは簡単…簡単なんだけど…ね…」
男「お前さ、昔っからそうだけど、それってやさしさじゃないぞ」
女「え?」
男「人を傷つけるのが嫌で何も言わないのは優しさじゃないって言ってんの」
女「…」
男「昔っからなんかあったら自分が言わなかったら良いみたいな考えしててさ」
男「そんなに人とまっすぐ向き合うのが怖いか?傷ついた相手を見て自分も傷つくのが嫌か?」
女「…そんなんじゃ…ないよ…」
男「じゃあ何なんだよ」
女「私のこと何見てたの?」
男「は?」
女「20年以上一緒に居て私の何を見てきたって言うの?」
女「…もう少し分かってくれてると思ってた…」
男「またガキの頃の話か、もういいだろ」
女「よくない!あたしにとってはよくないの!」
男「あれはお前のせいじゃないし、お前が何もしなくても同じだったって言ってるだろ?」
女「もう知らない!帰る!」
ガラガラッ
男「びっくりしたのはこっちだよ」
女「なんか言ってた?」
男「お前もその質問か…」
女「お前もってことは、友男君も?」
男「うん」
女「なんて言ってたの?」
男「お前に好きな人が居ないか聞いてないかとか」
女「なんて答えたの?」
男「聞いてないって答えた」
女「…そう」
男「あのさ、きちんと言ったほうがいいんじゃないか?」
女「う・・・ん」
男「好きな人は居ないし、作るつもりも無いって言うのは簡単だろ」
女「言うのは簡単…簡単なんだけど…ね…」
男「お前さ、昔っからそうだけど、それってやさしさじゃないぞ」
女「え?」
男「人を傷つけるのが嫌で何も言わないのは優しさじゃないって言ってんの」
女「…」
男「昔っからなんかあったら自分が言わなかったら良いみたいな考えしててさ」
男「そんなに人とまっすぐ向き合うのが怖いか?傷ついた相手を見て自分も傷つくのが嫌か?」
女「…そんなんじゃ…ないよ…」
男「じゃあ何なんだよ」
女「私のこと何見てたの?」
男「は?」
女「20年以上一緒に居て私の何を見てきたって言うの?」
女「…もう少し分かってくれてると思ってた…」
男「またガキの頃の話か、もういいだろ」
女「よくない!あたしにとってはよくないの!」
男「あれはお前のせいじゃないし、お前が何もしなくても同じだったって言ってるだろ?」
女「もう知らない!帰る!」
ガラガラッ
女「もう知らない!帰る!」
ガラガラッ
女「あ…ごめん!どいて!」
タッタッタッタッタ…
男「…いつからそこに居たんですか?」
友男「…ずっと…いてました…」
男「そうですか」
友男「幼馴染…だったんだすね」
男「はい…あいつ言ってなかったんですか?」
友男「ええ、ただいつも行くお店があるって紹介されました」
男「あいつらしいですね」
友男「昔…何があったか…聞いちゃ駄目なんでしょうね」
男「…」
友男「すいませんでした、今度はちゃんと帰りますんで」
男「ケーキ」
友男「はい?」
男「この大きさは、一人じゃ食べ切れません…よかったら手伝ってくれませんか?」
友男「…はい…」
ガラガラッ
女「あ…ごめん!どいて!」
タッタッタッタッタ…
男「…いつからそこに居たんですか?」
友男「…ずっと…いてました…」
男「そうですか」
友男「幼馴染…だったんだすね」
男「はい…あいつ言ってなかったんですか?」
友男「ええ、ただいつも行くお店があるって紹介されました」
男「あいつらしいですね」
友男「昔…何があったか…聞いちゃ駄目なんでしょうね」
男「…」
友男「すいませんでした、今度はちゃんと帰りますんで」
男「ケーキ」
友男「はい?」
男「この大きさは、一人じゃ食べ切れません…よかったら手伝ってくれませんか?」
友男「…はい…」
男「昔ね…中学生の頃です、本当に仲の良い友達がもう一人居たんです」
男「暇があれば三人で遊んでました」
男「仲のよかったその友達は行動派でね、本当に明るくて楽しくて笑顔が可愛い女の子でした」
男「そのうち、その友達が高校生に恋をしたんです」
男「行動派らしく、すぐにその高校生に告白をしたんです」
男「意外なことに返事はOKで付き合えることになったらしいんです」
男「本当に嬉しそうに僕たちに話してくれてね、僕たちまで嬉しくなっちゃうくらいに」
男「その日からしばらくたって、また三人で遊ぶことがあったんです」
男「遊んでるといきなり友達が立ち止まるんです」
男「どうしたのか聞いてみると、前の方を指差しながら『あれ、彼氏』って言うんです」
男「指の指すほうを見てみると、女の子と楽しそうに歩いていく一組のカップルが居ました」
男「中学生ですしね、どうしていいか分からずに立ちつくしていると、友達が『帰る』って言うんですよ」
男「どうすることも出来ないまま、三人で無言のまま帰りました」
男「それから2・3日たった夜のことです」
男「女から電話がかかってきて、近くの公園に居るから来て欲しいって言われました」
男「携帯なんか無かった頃でね、女が言うには友達が家に居なくて親から連絡が来たらしいんです」
男「心配でいてもたってもいられなかったので、一緒に探しました」
男「結局、見つかったんですけどね…見つけたのは僕たちではなく警察で…」
男「雑居ビルの間で、遺体で発見されたんです」
男「それを知った女は泣き叫びましたよ、こう言いながら」
男「私のせいだ!私があんなこと言ったから!って…」
男「どうも、三人で帰ったあの日の夜に電話で話をしてて、口げんかになったらしくてね」
男「昼間のことが心配で、元気付けようと下らしいですけどね、どこで狂ったか…」
男「勢いで死んじゃえってニュアンスのことを言ってしまったらしいんです」
男「昔のことですし、子供が泣きながら話すことなのではっきりとは覚えてないんですけどね…」
男「でも、あれはあいつの…女のせいじゃないと思うんです」
男「高校生のこととか家のこととか受験のこととか、色々あったらしいんです」
男「女が喧嘩をしなくても結果は変わらなかった…そう思ってるんです…僕はね」
友男「…そう、だったんですか…」
男「・・・・・・・・・・・・」
書くのが遅くてすいません
今日はここまでで勘弁してください
また、後日書きに来ます
男「暇があれば三人で遊んでました」
男「仲のよかったその友達は行動派でね、本当に明るくて楽しくて笑顔が可愛い女の子でした」
男「そのうち、その友達が高校生に恋をしたんです」
男「行動派らしく、すぐにその高校生に告白をしたんです」
男「意外なことに返事はOKで付き合えることになったらしいんです」
男「本当に嬉しそうに僕たちに話してくれてね、僕たちまで嬉しくなっちゃうくらいに」
男「その日からしばらくたって、また三人で遊ぶことがあったんです」
男「遊んでるといきなり友達が立ち止まるんです」
男「どうしたのか聞いてみると、前の方を指差しながら『あれ、彼氏』って言うんです」
男「指の指すほうを見てみると、女の子と楽しそうに歩いていく一組のカップルが居ました」
男「中学生ですしね、どうしていいか分からずに立ちつくしていると、友達が『帰る』って言うんですよ」
男「どうすることも出来ないまま、三人で無言のまま帰りました」
男「それから2・3日たった夜のことです」
男「女から電話がかかってきて、近くの公園に居るから来て欲しいって言われました」
男「携帯なんか無かった頃でね、女が言うには友達が家に居なくて親から連絡が来たらしいんです」
男「心配でいてもたってもいられなかったので、一緒に探しました」
男「結局、見つかったんですけどね…見つけたのは僕たちではなく警察で…」
男「雑居ビルの間で、遺体で発見されたんです」
男「それを知った女は泣き叫びましたよ、こう言いながら」
男「私のせいだ!私があんなこと言ったから!って…」
男「どうも、三人で帰ったあの日の夜に電話で話をしてて、口げんかになったらしくてね」
男「昼間のことが心配で、元気付けようと下らしいですけどね、どこで狂ったか…」
男「勢いで死んじゃえってニュアンスのことを言ってしまったらしいんです」
男「昔のことですし、子供が泣きながら話すことなのではっきりとは覚えてないんですけどね…」
男「でも、あれはあいつの…女のせいじゃないと思うんです」
男「高校生のこととか家のこととか受験のこととか、色々あったらしいんです」
男「女が喧嘩をしなくても結果は変わらなかった…そう思ってるんです…僕はね」
友男「…そう、だったんですか…」
男「・・・・・・・・・・・・」
書くのが遅くてすいません
今日はここまでで勘弁してください
また、後日書きに来ます
男「それからしばらくして、あいつも元気を取り戻してきて普通になってきたんです」
男「いや、普通に振舞うようにしてたっていうほうが正解かもしれないですね」
男「普通なんですけど、なんか変わったっていうか、壁が出来たんです」
男「全部背負い込むっていうか、相手が嫌がることは言わない…というより異常に気を使うようになったんです」
男「友達同士の会話で相手が冗談で怒ると必要以上に謝ったり」
男「頼まれごとをされても絶対に断らなかったり…自分もつらいのに…」
男「誰かに嫌われるのが本当に嫌になったんでしょうね」
男「また、誰かが自分の前から消えるのが…」
友男「・・・・・・」
男「でも、それってちょっと違いませんか?」
男「なんというか…必要以上のことを言わないのと、相手を思いやるって…違うと思うんです」
友男「はい、分かります」
友男「会社でも、どれだけ忙しくても仕事は断らないですし、自分以外の人の意見しか採用しないですし」
友男「誰かがミスをしても、怒らずに全部処理してくれたり」
友男「そのせいか会社では人気者なんですけどね…でも、この話を聞いちゃうと…」
友男「僕たちは女さんの壁の向こうで仕事をしてるんですね…」
友男「なんか…切ないというか…悲しいです…」
男「少し…疲れました…今日はもうお店を閉めようと思うんですが」
友男「あ、すいません!帰りますね」
男「あ、そうじゃなくて、よかったら飲みませんか?」
友男「え?」
男「飲みたい気分なんです、よかったら付き合ってもらえませんか?」
男「それに、今日は僕の誕生日なんで」
友男「…はい!」
男「いや、普通に振舞うようにしてたっていうほうが正解かもしれないですね」
男「普通なんですけど、なんか変わったっていうか、壁が出来たんです」
男「全部背負い込むっていうか、相手が嫌がることは言わない…というより異常に気を使うようになったんです」
男「友達同士の会話で相手が冗談で怒ると必要以上に謝ったり」
男「頼まれごとをされても絶対に断らなかったり…自分もつらいのに…」
男「誰かに嫌われるのが本当に嫌になったんでしょうね」
男「また、誰かが自分の前から消えるのが…」
友男「・・・・・・」
男「でも、それってちょっと違いませんか?」
男「なんというか…必要以上のことを言わないのと、相手を思いやるって…違うと思うんです」
友男「はい、分かります」
友男「会社でも、どれだけ忙しくても仕事は断らないですし、自分以外の人の意見しか採用しないですし」
友男「誰かがミスをしても、怒らずに全部処理してくれたり」
友男「そのせいか会社では人気者なんですけどね…でも、この話を聞いちゃうと…」
友男「僕たちは女さんの壁の向こうで仕事をしてるんですね…」
友男「なんか…切ないというか…悲しいです…」
男「少し…疲れました…今日はもうお店を閉めようと思うんですが」
友男「あ、すいません!帰りますね」
男「あ、そうじゃなくて、よかったら飲みませんか?」
友男「え?」
男「飲みたい気分なんです、よかったら付き合ってもらえませんか?」
男「それに、今日は僕の誕生日なんで」
友男「…はい!」
男「いらっしゃいませ」
女「これ、お願いします」
っ『カレーパン、メロンパン、コーヒー牛乳』
男「毎度どうも。お客さんくらいですよ、このセットで買っていくのは」
女「好きなんだからしょうがないですよ」
男「ありがとうございます。っと、これおまけしておきますね」
女「ラスク?」
男「ええ。おやつにどうぞ」
女「ありがたく頂戴します」
『ラスクをおまけするサービス精神に溢れる店』として雑誌に載ることになるのはまた別の話。
女「これ、お願いします」
っ『カレーパン、メロンパン、コーヒー牛乳』
男「毎度どうも。お客さんくらいですよ、このセットで買っていくのは」
女「好きなんだからしょうがないですよ」
男「ありがとうございます。っと、これおまけしておきますね」
女「ラスク?」
男「ええ。おやつにどうぞ」
女「ありがたく頂戴します」
『ラスクをおまけするサービス精神に溢れる店』として雑誌に載ることになるのはまた別の話。
男「いらっしゃいませ、ちょうどよかった」
女「なんでしょう?」
男「メロンパンを改良してみたんですよ」
もぐもぐ
女「これは……」
男「メロン果汁を使ったクリームを入れてみました。どうです?」
女「おいしいです」
男「よかった。これなら子供にも受けがよさそうだ」
女「私も子供……ですか?」
男「い、いや。そんなことはないですよ」
女「そうですか……」
男「あれ、お客さん? また来てくださいね~」
メロン果汁たっぷりのメロンパンが女性、子供達の間で流行することになる。
女「なんでしょう?」
男「メロンパンを改良してみたんですよ」
もぐもぐ
女「これは……」
男「メロン果汁を使ったクリームを入れてみました。どうです?」
女「おいしいです」
男「よかった。これなら子供にも受けがよさそうだ」
女「私も子供……ですか?」
男「い、いや。そんなことはないですよ」
女「そうですか……」
男「あれ、お客さん? また来てくださいね~」
メロン果汁たっぷりのメロンパンが女性、子供達の間で流行することになる。
男「毎度どうも。お客さんはメロンパンのどんなところが好きなんですか?」
女「何でですか?」
男「あ、いや。改良の参考になるかもしれませんし」
女「外側はカリカリ、内側はもふもふした食感がなんともいえないところ……ですね」
男「……」
女「何かおかしかったですか?」
男「いえ、とんでもないです。幸せそうに話すなあ、と思いまして」
女「あ……し、失礼しました」
近い未来、この店のメロンパンはカリもふ具合が絶妙だ、ということで人気になる。
女「何でですか?」
男「あ、いや。改良の参考になるかもしれませんし」
女「外側はカリカリ、内側はもふもふした食感がなんともいえないところ……ですね」
男「……」
女「何かおかしかったですか?」
男「いえ、とんでもないです。幸せそうに話すなあ、と思いまして」
女「あ……し、失礼しました」
近い未来、この店のメロンパンはカリもふ具合が絶妙だ、ということで人気になる。
男「今度はカレーパンの好きなところを聞いてみようかと」
女「そうですね。私が来るときは揚げたてなんで、さくさくとした食感が好きですね。
中の具材も柔らかくてルーにしっかりマッチしていますし」
男「ふむふむ……なるほど」
女「そういえば、店員さんは洋食料理の経験がおありなんですか?」
男「しばらく下積みをしていたんですが、パンの道に目覚めてこの状態です。でもどうしてそれを?」
女「……勘です」
男「そうですか」
以降、揚げたての食感を保ち続けるカレーパンの研究に生涯を費やすこととなる。
女「そうですね。私が来るときは揚げたてなんで、さくさくとした食感が好きですね。
中の具材も柔らかくてルーにしっかりマッチしていますし」
男「ふむふむ……なるほど」
女「そういえば、店員さんは洋食料理の経験がおありなんですか?」
男「しばらく下積みをしていたんですが、パンの道に目覚めてこの状態です。でもどうしてそれを?」
女「……勘です」
男「そうですか」
以降、揚げたての食感を保ち続けるカレーパンの研究に生涯を費やすこととなる。
男「コーヒー牛乳……はさすがに作れませんから聞きませんよ」
女「ほら、ここのカレーパンは少し辛めですよね。甘さで中和されるんですよ」
男「なるほど……うん、参考になる意見でしたよ」
女「? どういうことでしょうか」
男「次に来店された時の楽しみということで」
女「はあ」
この日、店主はある新作の試行錯誤に追われて徹夜をした。
いつあのお客さんが来てもいいように、と。
女「ほら、ここのカレーパンは少し辛めですよね。甘さで中和されるんですよ」
男「なるほど……うん、参考になる意見でしたよ」
女「? どういうことでしょうか」
男「次に来店された時の楽しみということで」
女「はあ」
この日、店主はある新作の試行錯誤に追われて徹夜をした。
いつあのお客さんが来てもいいように、と。
男「あ、いらっしゃいませ」
女「いつものセットをいただきますね」
男「今日はですね、ちょっと試して欲しい物があるんですよ」
女「?」
男「これです」
女「カレーパン、ですか?」
男「はい。食べてみてください」
もぐ
女「これは……」
男「ココナッツミルクを入れて辛さを控えめにしたんですよ。色から見てわかるようにグリーンカレーパンです」
女「初めて食べました」
男「味はどうです? あまり辛くないでしょう」
女「ええ。口当たりもまろやかで……癖になりそう」
男「よかった。お客さんにそう言ってもらえると徹夜して研究した甲斐がありますよ」
女「でも私のわがままで……すみませんでした」
男「いえいえ。パン屋といっても一種の職人ですから。日々研究は必要なんですよ」
他にも類を見ないグリーンカレーパン、これがこの店の看板商品になる日は近い。
女「いつものセットをいただきますね」
男「今日はですね、ちょっと試して欲しい物があるんですよ」
女「?」
男「これです」
女「カレーパン、ですか?」
男「はい。食べてみてください」
もぐ
女「これは……」
男「ココナッツミルクを入れて辛さを控えめにしたんですよ。色から見てわかるようにグリーンカレーパンです」
女「初めて食べました」
男「味はどうです? あまり辛くないでしょう」
女「ええ。口当たりもまろやかで……癖になりそう」
男「よかった。お客さんにそう言ってもらえると徹夜して研究した甲斐がありますよ」
女「でも私のわがままで……すみませんでした」
男「いえいえ。パン屋といっても一種の職人ですから。日々研究は必要なんですよ」
他にも類を見ないグリーンカレーパン、これがこの店の看板商品になる日は近い。
近所にメロンパン屋が出来たんだ
すぐ潰れると思ったら2年位続いてる
ちょっと買いに行ってみようかな
すぐ潰れると思ったら2年位続いてる
ちょっと買いに行ってみようかな
男「いらっしゃ…お嬢ちゃん、お嬢ちゃんじゃないか!」
女「武器ちょうだい」
男「最近顔見せなかったから心配してたんだぞ」
女「武器」
男「おっと。いいのが入荷していたんだった」
女「強いの?」
男「なんでも使い手を選ぶ剣らしいが、切れ味はピカイチだ」
女「じゃあそれ」
男「見限られちゃったか」
女「……」
男「このやりとりも久しぶりだな」
女「……うん」
女「武器ちょうだい」
男「最近顔見せなかったから心配してたんだぞ」
女「武器」
男「おっと。いいのが入荷していたんだった」
女「強いの?」
男「なんでも使い手を選ぶ剣らしいが、切れ味はピカイチだ」
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