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    元スレ士「ここがエグゼイドの世界か…」

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    51 = 43 :

    恭太郎『なんだこれは!どういうことだ!』

    気がつけば恭太郎たち以外の人は、全員うずくまって苦しんでいた。まるで、その場の人がすべて感染症に感染したかのように。

    エム『わかりません!なんだか急にみんなが苦しみはじめて…』

    ヒイロ『これはまさか…バグスターウイルスに感染したのでは』

    恭太郎『!! あいつ…まさか…!』ピリリ ピリリ

    再びマキシマから電話がかかってきた。

    恭太郎『お前…この一帯に、バグスターウイルスをばらまいたな!』

    タイガ『なんだと!?』

    マキシマ『ピンポーン。その通り、これも私の実験のひとつさ!恭太郎、蠱毒って知ってるかい?』

    恭太郎『壺の中の虫を戦わせ、最強のものを決めるというやつだな。それがどうした!』

    マキシマ『私は今からそれを世界中で行うことにした!もちろんここは始まりの場所に過ぎない。すでに私は他の地域、他の国にもウイルスを散布しているよ』

    恭太郎『なん…だと…!』

    マキシマ『私は最強のウイルスを完成させ、自分に取り込むことにしたんだ!私は人間を越えた生命体、バグスターとしてこの世に君臨するのさ!』

    恭太郎『やめろ…今すぐやめろ!』

    マキシマ『もう遅いよ。さて、もうすぐ君のところにいる人たちも覚醒するはずだね』

    恭太郎『なに!?』

    52 = 43 :

    『うう…!』

    キリヤ『おい!しっかりしやがれ!…おい恭太郎さんよぉ!これ、俺たちの力でどうにかできないわけ!?』

    マキシマ『もちろん可能さ。だからこそ、君たちは仮面ライダーなのだから。今こそ、君たちの出番ということだ、さあ、張り切っていこうよ!』プツン

    恭太郎『通信が途絶えた…』

    タイガ『ふざけやがって…!』

    ヒイロ『だが…やるしかない!』

    エム『僕たちの手で、みんなを救うんだ!』

    キリヤ『もう我慢できねえよ!』

    4人は一斉にベルトを装着し、ガシャットを起動した。

    『変身!』

    エムたちは変身して、バグスターウイルスを撲滅しようとした。
    しかしそれは、彼らに仮面ライダーとしての責任、そして自分の無力さを思い知らされることになるのだった…

    53 = 43 :

    クロト『しかし、よろしいのですか?恭太郎さんまで犠牲にして』

    マキシマ『かまわないさ。あいつがそれほどの器だってことだけ、それでいいじゃない?』

    クロト『…そうですか。それでは、私もそろそろ…』

    マキシマ『うん、よろしく。私も後から行くよ』

    クロトはエムたちが戦っている方へ向かっていった。
    クロトを見送ったマキシマは、仮面ライダーが戦う様子を遠くから眺めていた。

    マキシマ『さて、彼らの運命は果たしてどうなるか…ま、最後にそれを決めるのは私だがね』

    54 = 43 :

    エムたちは辺りに発生したバグスターを倒していた。

    スナイプ『きりがねぇな!』

    レーザー『いつになったら終わるのやら!』

    レイ『…ふっ!』

    エグゼイド『必ず…必ずみんなを助ける!』

     シュタッ

    ゲンム『…』

    エグゼイド『ゲンム…ってことはクロトか!』

    ゲンム『邪魔はさせない…グレード2!』

    エグゼイド『くっ…やっぱり邪魔してくるのか!大変身!』

    ガッチャーン!レベルアーップ!

    二人のマイティたちは、レベルアップし、戦いを始めた。

     ガキィン!

    エグゼイド『なんでこんなことを!』

    ゲンム『いずれ分かる。今から世界は、一度終わりを迎えるのさ、私達の手で』

    そう言うと、周りのバグスターウイルスはすべてゲンムの武器に吸収された。

    恭太郎『なんだ?今度は何が起こった!?』

    ゲンム『これはバグルドライバー。私達の使うドライバーとは異なる代物だがな。』

    ゲンム『…素晴らしい!やはり仮面ライダーによるウイルスへの影響はすさまじい!これなら、マキシマさんも…』

    マキシマ『おまたせ』

    エグゼイド『!』

    55 = 43 :

    クロト『これを…』スチャ

    マキシマ『ご苦労様、クロト君。さあ恭太郎、審判の時だよ』ガッチョーン

    恭太郎『それをどうするつもりだ!』

    マキシマ『…こうするのさ!』

    マキシマは自分の方へドライバーを向け、吸収したウイルスを注入した。

    レイ『何!?』

    スナイプ『あいつ…なにやって…』

    マキシマ『ぐう…うおおおおお!』

    マキシマの雄叫びと共に、マキシマの体は異形の化け物へと変貌していた。

    ???『ふ…ふはは…』

    エグゼイド『お前…誰だ!』

    ???『消え行くものに名乗る名はない…さあ、わが同胞よ、存分に暴れるがよい!』シュイーン

    さっきまでマキシマだったその化け物は、自分の体からまた化け物を創りだした。

    ソルティ『ふふふ…』

    リボル『ミッション開始だぁ!』

    レーザー『まだ増えんのかよ!』

    スナイプ『俺たちも限界だってのに…』

    雑魚敵の数も増え、ボスレベルの化け物の数は十体にもなり、もはやエムたちにとって、その強さと数は手がおえないほどになっていた。

    エグゼイド『こんな…もう、だめなのか…』

    カイデン『隙ありぃ!』

    レイ『…危ない!』

     グサッ

    レイ『ぐはっ…』ピピピピピ

    カイデン『勝負あったな』

    恭太郎『…そんな、ゲージが…』

    レイ『ここまでか…すまない』ゲームオーバー

    ゲームの無慈悲な音声とともに、ヒイロの体は消滅してしまった。

    レーザー『おいおい嘘でしょ…』

    タイガ『ヒイロが…消えた…』

    バーニア『余所見している場合かぁ!』ボォン!

    タイガ『くっ…この野郎…』

    エグゼイド『ヒイロさんが…消えた…僕の目の前で』

    グラファイト『さあ、仮面ライダーたちよ…存分に楽しませてもらうぞ!』ブォン

    56 = 43 :

    ???『…どうした?こんなものか、仮面ライダーの力は』

    エグゼイド『…』

    スナイプ『ぐっ…』

    レーザー『…仕方ねえ!おいお前ら、逃げるぞ!』

    エグゼイド『…逃げる?そんなことできるわけないじゃないですか!僕はまだ誰も救えてない…誰も…これじゃなんのために…』

    レーザー『だからって俺たちがこのまま死んでどうすんだよ!悔しいけど、今の俺たちじゃあいつらは倒せねえんだよ!』

    恭太郎『マキシマ…もうやめてくれ…』

    ???『今の私が話すことなどなにもない。さあ立ち向かってこい、人類の救世主たちよ!』

    モータス『へへへ…』

    チャーリー『ブゥン…』

    スナイプ『…ここは俺が食い止める。早く逃げろ!』

    エグゼイド『なに言ってるんですかタイガさん!これ以上もう誰も…』

    スナイプ『人類の未来…お前たちに託すぜ!』

    ゲンム『…愚かな』

    スナイプ『はあああああああ!』

    恭太郎『…逃げるぞ』

    エグゼイド『恭太郎さん!』

    レーザー『あいつの覚悟を無駄にすんな!ほら、いくぞ!』

    エグゼイド『くそっ…くそっ…』ポロポロ

     『助けてくれ…』 『見捨てないで…』 『お願い…』

    エグゼイド『うあああああああ!』

    57 :

    レーザー『2速!』

    ガッチャーン!レベルアーップ!

    レーザー『さあ乗れ!』

    ゲンム『追いますか?』

    ???『…恭太郎に用がある。それ以外は殺しても構わん』

    ゲンム『了解』


    恭太郎『…マキシマ!』

    ???『恭太郎…私はまだ君のことを諦めてはいない。どうだ、今からバグスターとして生きるのならば、私も歓迎するが…』

    恭太郎『断る!俺は人間だ!ウイルスなんかに屈したりはしない!』

    ???『…そうか』

    恭太郎(殺されるか…)

    マキシマ『…ふんっ!』パァァァ

    恭太郎『…?俺に何を…グハッ!ゴホッ…!ガアアアーー!』

    ???『今、お前の腕でも一生治ることはないウイルスを、お前の体に与えた』

    ???『このウイルスは人間としての能力を大幅に衰退させるウイルスだ。…ゲーム病とでも言っておくか』

    恭太郎『ゲーム病…バグスターウイルスに感染して消滅する病気か…』

    ???『お前ほどの男をここで殺すにはもったいない…人間として生きるのなら、私に協力してもらう。だが…』

    ???『だが、もし気が変わったなら、私のもとに来てくれ。いつでも待っているぞ…』スタスタ

    恭太郎『待て…お前はマキシマなんかじゃない!お前は誰なんだ!』

    ???『…私はマキシマだ。だがバグスターとして名乗るなら…そうだな』

    58 = 57 :

    ゲムデウス『ゲムデウス…この世界を統べるものだ』

    59 = 57 :

     路地裏

    レーザー『はあ…はあ…ここまでくれば…ふぅ…恭太郎さんは無事かねぇ…』

    エグゼイド『また…救えなかった…タイガさんも…恭太郎さんも…!』

    エグゼイド『はっ…はっ…ああ…!』ガクッ

     ガッシューン

    キリヤ『…おい、落ち着け』

    エグゼイド『やめろ…違う、僕は…』ブルブル

    キリヤ『おい!』

    『助けてよ!』『逃げるな!』 『裏切り者!』

    エグゼイド『うう…うわああああああああああああ!』

    60 :

    エグゼ側が本人じゃないから全然脳内再生できん

    61 = 57 :

    その後マキシマの手により、世界の人口の2割はバグスターウイルスによって消滅した。

    世界中はどうすることもできないウイルスに怯え、どうにかしようとマキシマに手を出したものは、すべて消されてしまった。

    しかし驚くことに、マキシマは人類を殲滅するどころか管理すると、世界中に発信し、バグスターになることを人類に勧めたのだ。

    マキシマ『人類はこのウイルスを受け入れて進化すべきなのだ!このウイルスは、人間の限界を越えることができる!人間であることにこだわる必要などない!さあ、進化を受け入れるのだ!』

    人間の中にはマキシマの意見に賛同し、自ら手術を受けバグスターになる者もいた。そして気づけば、この世界は人間よりも、バグスターのほうが圧倒的に増えていた。

    所詮マキシマの駒に過ぎないとも知らずに…

    62 = 57 :

    恭太郎『…ここだな』

    ふと鏡に写っている自分を見て驚いた。

    恭太郎『まだそんなたってないのに、すっかり老けちまったな…』

    あれから恭太郎の体は、ゲーム病に逆らえず急激に老け込んでしまった。

    恭太郎『残り少ない余生、せめてここで過ごすことにしよう』

    そこはかつて、マキシマと二人で研究をしていた、小さな研究所だった。昔となにも変わっていない研究所は、自分たちがまだガムシャラだったあの時の日々を思い出させた。

    恭太郎『…いつか必ず、あいつを助ける。あいつだって、それを待ってるはずだ』

    恭太郎はそう思っていた。いつかまた、二人で研究しあえる日々が来ると信じて。

    63 = 57 :

    今日はここまで
    過去編終わりじゃあああああ!
    長くなってスミマセン!ここから本格的にディケイド出していきたいと思います!(おせぇ!)
    ちなみに聞きたいんですが、海東ってユウスケのことどう呼んでたか、コメントで教えてもらえたら嬉しいです。

    64 = 57 :

    コメントにありましたが、エグゼイド側のキャラとかは、こちらで完全に設定を変えてます…
    その辺はリ・イマジとして受け取ってくれるとありがたいです。

    65 = 57 :

    再開します

    66 = 57 :

    「…なるほど、な…だいたいわかった」

    マキシマ「…Mr.ツカサ?どうかしましたか?」

    「どうしたもこうしたもあるか!まさか、お前がこの世界のボスだったとはな…街に人一人もいなかったことについても納得したぜ。こんな危ない奴等の近くで生活できるわけがないからな!」

    クロト「我々の力で反乱因子を撲滅しただけにすぎませんよ。この世界では、我々こそがルールなのだから」

    「…それで?5年前の話についてはよく分かったが、それと俺に何の関係があるんだ?」

    マキシマ「…そう、ここからが本題です、Mr.ツカサ」

    「…」

    67 = 57 :

    ユウスケ「バグスターウイルスによるパンデミック…この世界では、そんなことがあったんですか」

    恭太郎「この世界?」

    ユウスケ「あ、いやその…実は俺、えっと…旅人なんです!それで…」

    恭太郎「嘘はよしなさい。…君は分かりやすい人だな、すぐ顔に出ているよ」

    ユウスケ「ええ~…そうですか?」ペタペタ

    恭太郎「…そして、君がただ者ではないことも分かる。…何となくだがね?そこで、私から頼みがあるんだ」

    ユウスケ「頼み…ですか?」

    恭太郎「ああ…今は、君にしか頼めないことなんだ」

    ユウスケ「それって…」

    68 = 57 :


    マキシマ「キリヤ…そしてエム、彼ら仮面ライダーをこの世界から抹[ピーーー]るのです!」

    恭太郎「あいつらを…エムたちを、この世界から助けてやってほしいんだ!」

    69 = 57 :

    ピー部分は抹殺です…すみません

    70 = 57 :

    「…で、なんで消す必要がある?お前らにとってはもう、その…仮面ライダー、なんて眼中にもないと思ったんだが」

    マキシマ「我々が今考えている計画には、彼らは邪魔でしかないのでね!」

    クロト「…マキシマさん、少し話しすぎでは?」

    マキシマ「協力してもらうためには、この程度は構わん。それに、我々以外でこの計画を知っているのは、あいつだけだしね」

    「計画だと?詳しく話してもらおうか…」

    マキシマ「よかろう!お話しようではないか!我々が計画した、人類の運命を!」

    71 = 57 :

    ユウスケ「EX-AIDシステム?」

    恭太郎「そうだ。究極の救済…それこそが奴の目的」

    ユウスケ「それって、どういうものなんですか?」

    恭太郎「奴等はこれから、全人類をバグスター化させるつもりだ」

    ユウスケ「!? そんなことしたら人類は…」

    恭太郎「滅ぶだろうな。だが奴はこう考えているんだ」

    72 = 57 :

    「人類の救済だと?」

    マキシマ「その通り。我々の手で一度人類は滅び、再生するのです!バグスターウイルスを取り込んだ、新人類として!」

    「…バグスターウイルスで消滅させた人間はどうなる。例え復活させ、肉体を与えられたとしても、それは本当に人間と言えるのか?ただのそっくりなデータの塊じゃないのか?」

    クロト「…考えが古いな」ハァ

    「何!?」

    クロト「こんな時代に、たったひとつの命の大切さを理解している人なんて、いるわけがない。むしろ彼らは、バグスターとしての第二の人生を味わうことに、喜びさえ感じている!」

    クロト「当然だ。人間であることへの執着を断つだけで、こんな力を手にすることができるのだからなぁ!」パァン!

    クロトは自分の頭に向けて銃を放った。しかしその傷は数秒で元に戻り、血も止まってしまっていた。

    クロト「くははは…!」

    マキシマ「すでに人類のバグスター化は進んでいる。素晴らしいですよ、バグスターの力は。その証拠に人類は下らない争いを止め、我々に降伏したのだから」

    「…バグスターにした後はどうするつもりだ?」

    マキシマ「勿論我々が責任をもって管理します。彼らの大切なデータを、私が預かるのですからねぇ…我々が、人間の命の価値を決めるのです!」

    「…救えねえな」

    73 = 57 :

    クロト「なんだと?」

    「救えねえって言ったんだ!」

    そう言うと士はベルトを取りだし、装着した。

    マキシマ「交渉決裂ですか?…やれやれ、これだけはしたくなかったのですが、仕方がありません。」パチン

    「…なんのつもりだ!」

    マキシマ「今、私の部下達が包囲している場所へ襲撃許可を出しました。確か…光写真館でしたかな?」

    「貴様…」ギリ

    マキシマ「どうやらあなたの大切な人がそこにいるようですね?失うものさえなければ、あなたは私に歯向かう理由もなくなるはずだ」

    「どこまで腐って…くそっ!」ダッ

    クロト「もう遅い。今頃我等の兵士たちが、そいつらに手を下しているはずだ。」ニヤッ

    「黙れ!」

    マキシマ「さて、どうしたものかな…」

    ???「ふふ…情けないなあ、士」

    「…?その声は…」

    ???「残念だったね諸君!君達の大事な兵士たちは、手を出す相手を間違えて倒されてしまったようだ!この僕にね」

    神出鬼没に現れたその男は、不敵な笑みを浮かべ、こちらを嘲笑うようにそう言った。

    クロト「な…誰だお前は!」

    「海東!」

    海東「やあ士!君の大事なお宝を守ってやったんだ、感謝したまえ!ま、僕に楯突いたのが彼らの運のつきと言うべきかな?」

    「お前…!」

    マキシマ「…招かれざる客人か」

    74 = 57 :

    一旦ここまで

    75 = 57 :

     ユウスケ陣営

    ユウスケ「助けてほしいってどういう…」

    恭太郎「奴等の計画に邪魔な人材は確実に消される…私はせめて、あいつら達だけでも助けたいと思っている!…でもこの体じゃあな…」ブルブル

    ユウスケ(…無理もない、足腰にきている。気持ちだけで動けるなんて体じゃない)

    恭太郎「…すまない、おかしな話だよな!会って間もない人にこんなこと頼むなんて…忘れてくれ」

    ユウスケ(恭太郎さんが覚悟を決めて俺に話してくれたのは、きっと俺にしかできないって思ったからだ…これは俺がやるべきことなんだ…!)

    ユウスケ「…分かりました!なんとかします!なんとかしてみせます!」

    恭太郎「本当か?…私のことならもう…といっても、君は聞きそうにもないか、はは」

    恭太郎「すまない、任せた…エムの場所は分からないが、キリヤの居場所なら心当たりがある。もしかしたらそこにエムもいるかもしれない」

    ユウスケ「はい!大丈夫です…きっと、エムたちを助けてきますから!」ニコッ

    恭太郎「!」

    恭太郎(やっぱり…あの時の、初めてあった時のあいつの顔にそっくりだ。彼に出会ったのも、やはりこれも運命だったのかもしれないな…)

    ユウスケ(士…夏海ちゃん…ごめん。俺、帰りが遅くなるよ。でも、必ず帰ってくるから。待っててくれよ…)

    76 = 57 :

    恭太郎「…よし、ここの廃病院に向かってくれ。道は…」

    ユウスケ「…はい、分かりました」ブルン

    恭太郎「無理だと思ったら逃げてくれて構わない。君まで犠牲になる必要なんかないからな」

    ユウスケ「…でも俺、これ以上恭太郎さんが悲しんでる姿を見たくない」

    恭太郎「ユウスケ…」

    ユウスケ「だから俺は戦うよ!たとえ…だれが相手になったとしても…いってきます」ドルル

    恭太郎「…ああ」

     ブォーン!

    恭太郎「…行ったか。…ふふ、私もまだまだ若いかな。昔を思い出す…」

    恭太郎「エム…キリヤ…どうか無事で…」

    77 = 57 :

     士陣営

    海東「さて、僕もただ人助けしに来た訳じゃない。この世界のお宝を頂戴しにきた」

    マキシマ「ほう…お宝ですか」

    海東「そ。バグルドライバーとガシャット、渡してくんない?」

    クロト「ふざけてるのか…!気に入らないな、二人とも排除する…」マイティアクションエーックス!

    クロト「グレード2…変身!」

     ガシャット!ガッチャーン!レベルアップ!

    ゲンム「まずはお前からだ…」ギュイーン!

    海東「狙った獲物は逃がさないよ?」

    そう言うと、海東もディエンドライバーを取りだし、カードを差し込んだ。

    海東「変身!」

     カメンライド!ディエンド!

    ディエンド「さて…やるか」

    78 = 57 :

    ディエンドは得意の高速移動でゲンムを翻弄していた。

    ゲンム「ふっ…はっ!くそっ…ちょこまかとぉ…!」

    「相変わらずうざったい奴だ…」

    ディエンド「どうした?その程度かい?なら…」

     カメンライド!サソード!

    ディエンド「どうぞ…」

    さらにディエンドは他のライダーを召喚した。

    ゲンム「な…」

    サソード「はぁ!」キィン

    ゲンム「ぐっ!」

    ディエンド「…士、ここは一旦退こう」ヒソ

    「なんだと?お前まさかびびったんじゃ…」

     アタックライド!ブラスト!

    ディエンド「はぁ!」

    ディエンドは壁をぶち抜き、そこから士とともに飛び降りた。

    ディエンド「じゃあね!また必ず奪いに来るよ!」

    マキシマ「…お見事」

    79 = 57 :

    ゲンム「くそっ逃げられた!今すぐ追いましょう!私にバグスターを貸してくださ「落ち着きなさい」

    マキシマ「君のリベンジは後だ…せっかく貴重なデータが採れるんだ、こいつらを使う」ピッ

    ゲンム「! なるほど…」ニヤッ

    マキシマ「彼らのデータが集まれば…ついに完成するかもしれんな。ふはは…」

    80 = 57 :

    「おい海東!なんで逃げた!」

    海東「どうやらあいつらは一筋縄でいくようなかんじじゃなかった。だったらこちらも面子を揃えないと…」

    「…本当はいつもの逃げグセが出たんじゃないのか?」

    海東「…それはそうと士、ユウスケの姿が見当たらないが?彼は無事なのかい?」

    「…そういえば、あいつと別れて薬を貰うこと自体を忘れていた!海東、夏みかんは無事だったのか?」

    海東「彼女は元気な様子だったが…どうかしたかい?」

    「いや…ならいいんだ…ユウスケならまあ…きっとどうにかしてるだろ」

    (きっと)

    海東「そうか。ならいいが…」

    「ところでこれからどうする?奴等が追い付いてくるのも時間の問題だぞ」

    海東「任せておきたまえ。既に考えてある」


    81 = 57 :

    海東「僕の情報網によると、ここから少し離れた廃病院に、仮面ライダーらしき人がいるらしい。まずはそこに行ってみるとしよう」

    「わかった。…話を聞いちまったからには、あいつらの好きにさせるつもりはない」

    「あいつらを倒し、この世界を救う。それがこの世界で俺に与えられた役割だろうな」

    海東「それはよかった、頑張ってくれたまえ。だが、たとえどんな事情があろうと、僕はこの世界のお宝を盗るだけだ。どんな手段を使ってもね」

    「…」

    海東「じゃ、行こうか」

    「ああ」

    そしてユウスケだけでなく、士と海東も廃病院へ向かうこととなった。

    82 = 57 :

     廃病院

    キリヤ「ただいま~…っておい、また人増えてねーか?」

    エム「だってほっとけなくって…」

    子供「エム、このおっさんだれー?」

    キリヤ「おっさ…まだ20代だ!このクソガキ!」

    エム「この子もまだ6歳なのにそんなムキにならないでくださいよ…」

    エム「こらこら、失礼だぞ?まだ27なんだから」

    子供「えー!でももうすぐおっさんじゃん!」

    キリヤ「…お前も大人になったら分かるぜ?27なんてまだまだおっさんなんかじゃねーってな!」

    子供「ふーん?そうなの?」

    キリヤ「そうなの。…ところでエム、ちょっと話がある」クイッ

    エム「…!分かりました。ボウヤ、また後でね」

    子供「はーい」

    エム「…」

    83 = 57 :

    エム「…アランブラを倒した!?」

    キリヤ「ああ。奴が無事かどうかはわかんねーが、バグスターを倒したんならきっとやつらの味方じゃないはずだ。もしかしたら俺たちに協力してくれるかも…」

    エム「そう…ですか」

    キリヤ「なんか妙な奴だったぜ?この世界じゃ俺は医者だ~とか、本業はカメラマンだ~とかな」

    エム「自称医者、ってところですかね?」

    キリヤ「さあな…?…!おい、誰かここに来るぞ!とうとうここも終わりか?」
     
    エム「そんな…せめてあの子たちだけでも。僕達がいなかったらあの子たちは…」

    キリヤ「わかってるよ。…ちょっと様子見てくら」ガチャ

    エム「はい…」

     キィィィ!

    ユウスケ「…ここだな」

    84 = 57 :

    今から続き書こうかと思ったけど明日まとめて出すことにします
    明日にはおわるといいなあ…

    85 :

    再開します

    86 = 85 :

    ユウスケ「ここにエムたちが…」テクテク

    キリヤ「誰だ!」

    ユウスケ「! 君がエムか!?」

    キリヤ「なに…?なぜエムのことを…やっぱりあんたも俺たちを消しに…」カチャ

    ユウスケ「わわっ!違うよ!俺は恭太郎さんに頼まれて君達のことを…」

    キリヤ「…今なんだって?」

    ユウスケ「え?だから恭太郎さんから「それは本当か!?」

    キリヤ「あの人…無事だったのか!こうしちゃいられねえ!早くエムに伝えてやんねーと!」ダッ

    ユウスケ「お、おい!待てよ!まだ話は…」

    キリヤ「あんたも来てくれ!あんたからの話も聞きたい。…少なくとも、俺たちに手を出す訳じゃなさそうだしな」

    ユウスケ「そ、そう…それはよかった」

    キリヤ「じゃ、ついてきてくれ」

    ユウスケ「ああ…」(なんか単純そうなやつだなあ)

    ユウスケ「…そうだ。君の名前は?俺は小野寺ユウスケだ」

    キリヤ「俺はキリヤ。よろしくな、ユウスケ」サッ

    ユウスケ(でも、悪いやつじゃなさそうだ)

    ユウスケ「ああ、よろしくキリヤ」サッ

    とりあえず信用できる味方を見つけた二人は、硬い握手を交わした。

    87 = 85 :

     士陣営

    士と海東は彼らの追跡から必死に逃げつつ、彼らがいると思われる廃病院に向かっていた。

    海東「…!追ってきたか。士、少しスピードを上げたまえ」ポンポン

    ディケイド「誰のせいでわざわざバイク取りに行って二人乗りする羽目になったと思ってるんだ!」

    海東「仕方がないだろ?…僕にはバイクがないのだから。」

    ディケイド「お得意の高速移動があるだろうが!」

    海東「そう固いことを言わないでくれるかな。僕達友達じゃないか?」

    ディケイド「お前と友達になった覚えはない!ったく…まだ目的地にはつかないのか!?」

    海東「あと少しだと思うよ…ま、いざとなったら僕に運転を代わりたまえ」

    ディケイド「誰が渡すか!くそっ…こいつと二人なんてやっぱり最悪だ!」
     
    海東「ふっ…そんなこと言ってる暇があるなら、少しは後ろに気を付けたまえ!」ピュイン!

    「ぐはぁ!」

    海東はディエンドライバーで、うまく追手を撹乱した。

    海東「…君も案外気が回らない奴だね」

    ディケイド「うるせえ!」

    88 = 85 :

     ユウスケ陣営

    エム「…キリヤさん!その人は?」

    エムは咄嗟に子供たちを後ろに隠し、ユウスケを警戒した。

    キリヤ「あ~大丈夫大丈夫!こいつ、多分味方だから。…そうだよね?」チラッ

    ユウスケ「ああ。…君がエムかい?」

    エム「そうですけど…あなたは?」

    ユウスケ「俺はユウスケ。君のことは恭太郎さんから聞いてるよ。よろしくな」

    エム「!? 恭太郎さんから!?」

    キリヤ「そうなんだよ!あの人無事だったみたいで…」

    エム「…本当なんですか?」ポロポロ

    ユウスケ「!?」

    キリヤ「おいおいエム!嬉しいのはわかるけどお前…まったく泣き虫だなお前は!」ガシガシ

    エム「だって…恭太郎さんが…生きてて」グスッ

    キリヤ「…そうだな!でも泣いてばっかじゃいらんねえぞ…」

    ユウスケ「悪いけどその通りだ。俺は恭太郎さんに頼まれて、君達を助けに来たんだ」

    エム「…」ゴシゴシ

    エム「…もう大丈夫です。どうぞ、話してください」

    ユウスケ「…ああ」

    89 = 85 :

    エム「そんなことが…」

    キリヤ「なるほどな。俺たちがあんな狙われてんのにはそんな理由が…」

    ユウスケ「このままじゃ君達は奴等にやられてしまう。だから恭太郎さんは俺を信じて、ここの場所を教えてくれたんだと思う」

    キリヤ「…はぁ。必死こいて逃げてきたのに、あの人にはお見通しってわけね?」

    エム「…それで、何か策はあるんですか?」

    ユウスケ「いや、それが…俺はとにかくここに向かって来ただけなんだ。助ける方法なんかは別に…」

    キリヤ「なんだそりゃ!…ま、反撃開始ってことなら、俺にも心当たりがある。あの胡散臭い医者擬きの奴なら俺たちの味方になるかも…」

    ユウスケ「医者擬き…もしかしてそいつ、士かもしれない!士ならきっと俺たちの味方になってくれるはずだ!」

    キリヤ「士?」

    ユウスケ「俺と旅をしている仲間さ。口は悪いしいっつもスカしてるけど、頼りになる奴なんだ…「悪かったな!スカした野郎で!」

    ユウスケ「…え?」

    ユウスケが振り向いた瞬間、悪態をつきながら士はそこに現れた。

    90 = 85 :

    ユウスケ「士!どうやってここを…ってかなんつー登場の仕方してんだよ!ここ2階だぞ!?バイクで突っ込んできてんじゃねーよ!」

    エム「危ないじゃないですか!周りの人が怪我したらどうする…」

    「わかったわかった!悪かったな。俺もある奴等に追われてて…」

    キリヤ「あー!医者擬き!まだ捕まってなかったんだな!」

    「お前…あん時逃げやがったやつだな!お前のせいで俺は追われる羽目に…その上余計なオマケまで…」

    海東「それはひょっとして僕の事かい?」ニュッ

    ユウスケ「海東!…お前もこの世界に来てたのか…」ジー

    海東「なんだいその目は?…まったく、僕がいなかったら君達は全滅していたというのに、ひどい扱いをするなぁ」

    「お前の日頃の行いのせいだ!」

    91 = 85 :

    ユウスケ「でも丁度よかった!お前たちがいるなら百人力…」

    海東「…士」

    「分かってる!おいユウスケ…それとお前ら!悪いが俺たちに力貸せ!」

    キリヤ「へ?俺たちも?」

    「そうだ!…マキシマとかいうのから話はだいたい聞いた!戦えるんだろ?お前たちも」

    キリヤ「俺はいいけど…」チラッ

    エム「…」フルフル

    「…お前は無理なのか?」

    エム「すみません…僕はもう、変身できません…」

    「…そうか、分かった。ならお前は、ここの子供たちを安全な所へやってくれ」

    エム「はい…」

    「…よし、いくぞ!」

    ユウスケ「ああ!」

    92 = 85 :

    ディケイド「はぁ!…どうした!大したことないな!」

    クウガ「数は多いけど…これなら十分俺たちで…」

    ディエンド「いや…どうやら増援が到着したみたいだ」

    「もういい、後は俺たちに任せろ」「全員ぶっ潰してやるよ」

    ディケイド「ふん…しぶといやつらだ」

    キリヤ「な…嘘だろ?」

    ディエンド「どうしたんだい?」

    キリヤ「なんであいつらがここに…」

    ユウスケ「あいつら?」

    キリヤ「そうだ…確かにあの時あいつらは…どうして…」

    レイ「…」

    スナイプ「ふん」

    93 = 85 :

    クロト「…やつらも到着したようですね」

    マキシマ「ああ。かわいい操り人形達だ」

    クロト「まさか昔の仲間と戦わせるとは…恐ろしい人だ」

    マキシマ「私はバグスターならば、誰であろうとも私の忠実な手駒として扱うことができる。そう、誰であろうともね…」

    クロト「まったくあなたという人は…」

    マキシマ「さて…私の期待を裏切らないでくれ?我らの仮面ライダーよ」

    94 = 85 :

    クウガ「あいつらって…まさか、5年前に死んだ君達の仲間か!?」

    キリヤ「そうだ…俺たちを守って、犠牲になっちまったやつらだ。でもなんで…」

    レイ「…俺たちはお前たちを消しに来た」

    キリヤ「!!」

    スナイプ「さあ…ここで終わらせてやる」

    キリヤ「やっぱり…お前らあいつに何かされて…」

    ディケイド「ああ。やつらはマキシマの手で操られてしまっている。恐らくバグスターならば、心を操り、洗脳することができるんだろうな」

    クウガ「…くそっ、目を覚ましてくれ!お前たちを傷つけたくは…」

    ディエンド「無駄だね。奴等にはもう僕達の言葉は響かない」

    クウガ「そんな…」

    ディエンド「倒すしかないんだよ、今の僕達にはそれしかない。行くよ、士」

    ディケイド「俺に命令すんな!…はあっ!」

    95 = 85 :

    ディエンド「君にはこれなんか丁度いいかな!」

    カメンライド!ナイト!アナザーアギト!

    ディエンド「いってらっしゃい…」

    ナイト「…ふん!」

    アナザーアギト「…はぁ!」

    ディエンドは二人のライダーを召喚し、ブレイブ達と戦わせた。

    レイ「…やるな」

    スナイプ「ならこれだ!」

     ドレミファビート! ジェットコンバット!

    レイ「術式レベル3」

    スナイプ「第参戦術」

     ガッチャーン!レベルアップ!

    ブレイブとスナイプはそれぞれレベル3へとレベルアップした。

    スナイプ「一瞬で終わらせてやる!」バババ

    アナザーアギト「ぐっ!」

    飛ぶ事が可能になったスナイプは、空中から士達を攻撃し、手始めにアナザーアギトを倒し、飛ぶことができるナイトさえも圧倒していた。

    ディエンド「ナイトだけでは無理か…ならこいつだ!」

     カメンライド!サイガ!

    ディエンド「行け!」

    サイガ「イッツ…ショータイム!」

    ディケイド「あいつ…いつもの余裕がなくなってきたな」

    96 = 85 :

    ディケイド「…仕方ねえ!ユウスケ、雑魚は任せた!」

    クウガ「何!?海東がピンチなのか!?俺も助けに…」

    レイ「させるか!」キィン!

    クウガ「ぐあああ!」

    不意をついたブレイブの攻撃に、ユウスケの変身は解けてしまった。

    ユウスケ「くそっ…」

    レイ「タイガのやつ…まあいい、俺だけで用事を済ませるとしよう」

     ガッシューン

    ヒイロ「まずはお前だ…キリヤ。」

    キリヤ「くっ…お前、本気でこんな…」

    ヒイロ「さあな。今の俺たちは命令に従っているだけ。これは俺たちの意志ではない。だが、抗うことはできないんだ」

    ユウスケ「そんな…ぐっ」

    ヒイロ「エムはどこだ?」

    キリヤ「…へっ!知らねえな…うっ!」ドスッ

    ヒイロ「さっさと吐け」バキッ

    キリヤ「ぐはっ…」ガクッ

    ユウスケ「やめろ!」

    ヒイロ「おとなしく吐けば止めてやる」ギュゥゥ

    キリヤ「…エムはここにはいねぇぞ!」バシッ

    ヒイロ「…もういい、お前の嘘にはうんざりだ。自分で探す…」

    「…えっ」

     ドサッ

    キリヤ「おい…なんで出てきて…」

    ヒイロ「…探す手間が省けたな」

    エム「ヒイロ…さん?」

    97 = 85 :

    エム「ヒイロさん…どうして」

    ヒイロ「…久しぶりだな、エム!」ガッ

    エム「ぐっ!?…やめてください…!苦しいです…」

    キリヤ「この…!」バクソウバイク

    キリヤ「変身!」

     アイムアカメンライダー!

    レーザー「うおおおおお!」

    ヒイロ「レベル1ごときが…はっ!」ブン

    レーザー「ぐあっ!」

    ヒイロはもはや変身するまでもないと言わんばかりに、レーザーを蹴り飛ばした。

    ヒイロ「バグスターになった俺は、もはやただの人間ではない」バッ

    エム「かっ…けほっ…お前…ヒイロさんじゃないのか!?」

    ヒイロ「正確には、ヒイロという人間のデータをコピーされたバグスターだ。さあエム…いやエグゼイド!お前も変身して、この俺に立ち向かってこい!」

    エム「なんですって…!」

    ヒイロ「だからお前も、ガシャットを握りしめているんじゃないのか?」

    エム「それは…」カチャ

    キリヤ(あいつ…戦う覚悟ができたのか?いや、そんな簡単に克服できるもんじゃない!あいつのトラウマは…)

    98 = 85 :

     
    エム『俺…あの時から、変身するのが怖いんです』

    キリヤ『怖い?』

    エム『今でもこのガシャットを起動しようとするだけで、聴こえてくるんです。あの時、助けられなかった人達の声が。…幻聴なのは分かってるんですけどね』

    キリヤ『…そうか。でも心配すんな!これからは俺がついてる!お前だけに負担はかからないようにするからよ!』ポン

    エム『キリヤさん…』

    キリヤ『俺がお前を、守ってやるから』

    ヒイロ「どうした!」

    エム(くそっ…手が震えて…)

    ヒイロ「ならばもういい。お前にも消えてもらう」サッ

    キリヤ(守ってやるって、約束したのによ…はは、情けねえ)

    ユウスケ「うおおおおお!」ガシッ

    99 = 85 :

    キリヤ「ユウスケ!」

    ユウスケ「エム!戦うんだ!」

    ヒイロ「貴様…放せ!」バッ

    ユウスケ「…君が戦わないと、君自身も、君の大事な人たちも…誰も救うことは出来なくなる!だから…うあっ!」

    エム「僕は…僕は…!」

    ヒイロ「うるさい奴だ…お前から始末するか…」

    ユウスケ「俺はもう…誰の涙も見たくない!キリヤにも…恭太郎さんにも…君にも!みんなに笑顔でいてほしいんだ!だから…俺は戦う!」

    怒りに燃えるユウスケの体から、黒いオーラが湧き出てきた。

    ヒイロ「これは…まずい! 術式レベル3!変身!」

    ユウスケ「はあああ…変身!」

    そしてクウガは、究極の形態へと変身を遂げた。

    100 = 85 :

     ディケイド&ディエンド陣営

    一方スナイプはディエンドの兵隊達にも互角に戦っていたが、ディケイドの加勢により、劣勢になっていた。

    ディケイド「空中戦は嫌いじゃないぜ!」

     カメンライド!オーズ!

    スナイプ「姿が変わりやがった…」

     フォームライド! オーズ! タジャドル!

    ディケイド「とうっ!」フワッ

    スナイプ「くっ…ここまで来やがったか…」バババ
    バ

    ナイト「ふん!」ガキィン!

    サイガ「フウ♪」バババ

    スナイプ「鬱陶しい…!」

    ディエンド「さすがに4対1じゃこちらの勝ちかな?…そろそろ決めさせてもらうよ!」

     ファイナルアタックライド!ディ・ディ・ディ・ディエンド!

    ディケイド「こっちもいくぞ!」

     ファイナルアタックライド!オ・オ・オ・オーズ!

    ディケイド「たああああ!」

    ディエンド「はあ!」

    スナイプ「な…速…ぐあああああ!」

    二人の必殺技は、見事にスナイプに命中した。

    ディケイド「…やったか?」

    スナイプ「く…ミッション失敗か…」ゲームオーバー

    ディエンド「ふん…他愛ない」

    ディケイド「…ユウスケ」


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