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    元スレ右京「聲の形?」

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    151 = 142 :



    「杉下さん、本当にこれでよかったんですか。
    正直僕たちが介入しなかった方がまだマシな結末を迎えたかもしれませんよ。」


    「確かにそうかもしれません。
    しかしこれは彼らが向き合わなければならない罪であり罰であった。」


    「つまり真実に目を背くことは許されないってことですね。」


    「そういうことです。
    もしも僕たちが関わらなければ
    竹内先生や他の児童たちは今回のことを近いうちに忘れ去るだけになる。」


    「けどいずれ子供たちも成長して今回のことを振り返り反省するはずですよ。」


    「確かにキミの言う通りになるでしょう。
    いつか成長した子供たちが過去に硝子さんをイジメたことを悔やむ時がくるかもしれない。
    ですがそれでは遅いのです。反省するのはいつかの未来ではなく今でなければならない。
    彼らは今というこの時に反省しなければいけない。それが大事なんですよ。」


    大事なのはいつかではなく今この時に反省すべきことだと右京は語った。

    確かに今回右京たち特命係が関わらなければどうなっていただろうか?

    子供たちは近いうちに

    硝子や石田をイジメたことを忘れてこの出来事は風化していたかもしれない。

    子供たちはこの先も自分の罪を認めることが出来ず、その行いに目を背ける。

    そうなればまた同じ過ちが何度も繰り返される。

    また今回のように立場の弱い誰かに責任を押し付け

    最後には硝子や石田のようにイジメで被害に遭う人間が現れる。

    そうなってからでは遅い。

    だからこそ特命係は今回の件に関わった。

    自分たち大人が

    子供に教えることがあるとするのならそれは自らの行いに目を背けないことだ。

    今回、特命係が6年2組のイジメ問題に関わる際に

    神戸は当初からクラスの学級崩壊や西宮家の家庭崩壊を危惧していた。

    その神戸の予想通り事態は最悪な展開を迎えた。

    だがそれでもこの事実を明らかにしなければならなかった。

    今回の件に関わる際、右京はこう言った。

    152 = 142 :



    『心を鬼にする』


    その言葉通り、特命係は心を鬼にして今回の事態に当たった。

    これは必ずしも円満な解決方法などではない。誰もが傷つき涙を流した。

    それでも突き止めなければならない真実がある。

    たとえそれが残酷な真実であったとしても…


    ――――

    ―――

    ――

    153 = 142 :

    これで本編は終わりです。あとはエピローグを残すだけになります。

    154 :

    弁護士のくずでもあったがいじめは大人が介入しいじめられる生徒の安全を確保したうえで
    きちんとした話し合いが無ければ防げないんだよな

    155 = 138 :

    乙、だけど、
    ほぼ直感の感想だと、いや、いやいや、明らかにバランスおかしいだろ。
    確かに石田はかなり重大で責任はとるべきだけど、だからこそどう見ても石田のやった事以上、
    神輿にされたガキ相手に、止める側の馬鹿担任や勝手にノッて石田って尻尾切った他のクズ共の自爆分まで持って来られてもなあと。
    まあ、実際に逆恨みされるから心構えもあるんだろうし>>1の意図も分かるけど
    バランスがどっかおかしく見えたりキミを助けたのではないとか古畑じゃあるまいにぶん殴ったりとか
    この杉下右京、何様だ。

    156 = 142 :



    2016年夏―――


    「それでこの近くに美味しいナポリタンのお店があるんですよ。」


    「そうですか。ナポリタンといえばキミの大好物ですからねぇ。」


    あれから5年の歳月が過ぎた。

    その日、右京は既に特命係を移動した神戸に昼食を誘われて街へと出ていた。


    「ところで今度特命係に入ってきた新人くんはどうしたんですか?」


    「冠城亘くんのことですか。警察学校で扱かれて大変だと泣き喚いていましたよ。」


    「法務省のエリート役人が警視庁の一警察官に転職ですからね。前代未聞ですよ。」


    「なんでもメガネの教官が特に厳しいとか…」


    「ああ、鑑識の米沢さんが今年から警察学校に転任になりましたよね。」


    彼らの話のタネになっているのは去年から特命係に在籍している冠城亘のことだ。

    特命係にやってきた新人ということで冠城に興味津々な神戸だが…

    さて、そんな話はさておいて神戸はあることを語りだした。

    それは今から5年前に起きたとある事件のことだ。

    157 = 142 :



    「ところで杉下さん、5年前の岐阜県大垣市での事件を覚えていますか。」


    「あの事件ですか。覚えていますとも…」


    5年前、水門小学校で起きた

    西宮硝子のイジメ問題により児童たちの殺人未遂まで発展したあの事件。

    その後の顛末は以下のモノだった。

    担任の竹内は一連の騒動が原因で退職へと追い込まれた。

    硝子の補聴器損害を黙認していたことと自らもまたそれを破損させた行い。

    さらに児童たちが起こした殺人未遂の責任を取らされての処分だ。

    6年2組の児童たちは14歳以下の未成年であったためどうにか逮捕は免れた。

    それでも子供たちは各家庭で容赦ない叱責を浴びせられた。

    そして硝子の補聴器の損害金170万円についてだが…

    当初のようにやはり石田が主犯であるという事実に変わりはない。

    そのため石田一家が100万円を負担。

    残り70万円を他の児童たちの親と竹内が折半という形で支払うことになった。

    その際、植野に関しては八重子が負傷させたこともありその支払いは相殺。

    当初はこの支払いに渋った様子を見せる家庭もあったが

    自分たちの子供が

    殺人未遂を行ったこともありどこの家庭も大人しく損害金の支払いに応じた。

    ちなみに右京たちが出向いた西宮八重子の夫が犯した宗教詐欺についてだが

    八重子の供述通りであったため、夫の証言が嘘であることが判明した。

    それにより夫と義両親にはさらに偽証罪が課せられることになった。

    まさに因果応報の報いとでも言うべきだろうか。

    158 = 142 :



    「あれから岐阜県警にいる知人に聞いたんですけど
    杉下さんの予想通り6年2組の児童たちは何人かが転校していったらしいですね。
    主に石田くんと一緒に硝子さんをイジメていた島田くんと広瀬くん。
    それに殺人未遂の件で主犯扱いされた川井さんもその中に含まれています。」


    「やはりそうなりましたか。
    わかってはいましたがそれもまた仕方のないことかもしれませんねぇ。」


    その後の詳細を聞かされて納得した様子を見せる右京。

    右京自身これでよかったなどとは思ってはいない。

    あの子たちも自分が犯した過ちを認めてしっかりと歩んでくれることを望むだけだ。

    さて、そんな物思いにふける右京だがやはり気になるのはあの二人のこと…


    「そういえば石田くんと硝子さんはあれからどうなったのですか?」


    「実はそのことなんですけど…」


    どうやら神戸が右京を珍しく食事に誘ったのはこれが本題らしい。

    それから神戸は胸元のポケットから携帯を取り出して誰かと連絡を取ろうとしていた。

    それから連絡先の主と繋がった時だった。

    159 = 142 :



    「あの…ひょっとして…神戸さんと…杉下さん…ですか…?」


    その時、右京たちはうしろから誰かに呼び止められた。

    ふと見回してみるとそこには一人の少年がいた。

    ボサボサ頭で高校の制服を着た18歳くらいの少年だ。

    右京自身、一瞬誰なのかわからなかった。

    そんな右京に構わず神戸がその少年に声を掛けた。


    「やあ、久しぶりだね。石田くん。」


    「石田くんとは…あの…石田将也くんのことですか…?」


    「そうですよ。実は彼から連絡があって今日東京に来てくれたんですよ。」


    「お久しぶりです。石田将也です。」


    神戸からこの目の前に居る少年があの石田が成長した姿だと聞かされて右京は驚かされた。

    これがあの石田かと…

    かつて自分たちが遭遇した石田は

    傷つきボロボロでそれに自らの行いを認められずにいた弄れた少年だった。

    それがまさか今ではこんなに成長した姿で現れるとは…

    そんな石田のうしろには一人の少女が隠れていた。

    茶髪のロングヘアをなびかせた容姿の整った石田と同い年くらいの美少女。

    よく見ると耳には小型の補聴器を付けていた。まさかこの少女は…

    160 = 142 :



    「西宮、覚えてるだろ。杉下さんに神戸さんだよ。」


    石田に促されてようやく自分たちの前にひょっこり姿を現したのはあの西宮硝子だ。

    まさかこの二人が見違える程…成長を遂げるとは…

    さて、再会を果たした彼らだが石田はなにやら手話を用いて硝子と会話を行っている。

    それにしても石田の手話だがどうにも手馴れた動作だ。

    まるで何年も掛けて覚え込んだモノに思えるが…


    「石田くん、キミは手話を覚えたのですか?」


    「はい。あれから色々とありましたから…」


    色々とあった。たった一言の返事だがその言葉には重みがあった。

    あの後、石田にもつらいことが多々起きたはずだ。

    自らが招いてしまった愚行とはいえ散々な日々だったはず…


    「それでも西宮が居たからここまでやってこれました。
    西宮がいなかったらきっと俺は今でも腐っていたはず…だから…」


    隣で心配そうに見つめる硝子に大丈夫だと手話で語る石田。

    その様はまるで仲の良い恋人同士のように見えた。

    そんな幸せそうな石田に右京はあることを問いかけた。

    それは5年前に聞きそびれたある質問だ。

    161 = 142 :



    「実は聞きたかったことがあります。
    5年前、公園の水場でキミたちと初めて出会った時のことです。
    あの時キミは硝子さんの筆談用のノートを堅く握り締めていた。
    当時のキミにしてみればあのノートは忌まわしいモノだったはず。
    それを何故大切そうに持っていたのですか?」


    それが右京からの質問だった。

    確かに当時あのノートは6年2組の児童たちの悪質な落書きに塗れたもので

    本来の用途であるクラスの子たちと仲良くするための役割を果たせていなかった。

    それを何故石田はあの時大切そうに握り締めていたのかがどうしても引っ掛かっていた。


    「それは…あのノートが…水場に捨てられていたからです…」


    「捨てられていたというと…つまり…島田くんたちが故意に捨てたのですか?」


    「いや、そうじゃなくて…捨てたのは西宮自身でした…」


    5年前のあの日、石田が右京たちと出会う直前のことだった。

    一人で寂しく学校へ登校しようとした石田は

    硝子が筆談用ノートを公園の水場に捨てているところを見かけた。

    ずぶ濡れになりボロボロと化していた筆談用ノート。

    それを石田は水場から引き揚げようとした。

    それを同じく登校中だった島田たちに見つかりイジメられていたのが事の真相だった。

    162 = 142 :



    「硝子さん、何故自分からノートを捨てたのですか?」


    右京の問いに硝子は手話を用いてこう答えた。

    当時の硝子は母親の期待に応えるため、

    また自身も友達が欲しくて

    筆談用のノートを使ってクラスの子たちとコミュニケーションを取ろうとした。

    だがその結果は右京たちも知るように散々なものだった。

    ノートには当時の石田をはじめクラスメイトから悪質な落書きをされるだけで終わった。

    それでわかった。自分には友達を作ることなど決して出来ない。

    当時、母が自分に望んでいた『普通』を手に入れることなど無理だ。

    だからノートを捨てた。そのことを諦めてしまったから…


    「俺は…西宮がノートを捨てるのを偶然見ていた…」


    「あの頃の俺は自業自得だけど西宮と同じくイジメを受けていました。」


    「でもノートが捨てられるのがなんとなく嫌だった。だからノートを拾ったんです。」


    それは単なる偶然だったのかもしれない。

    もしも硝子のイジメが

    微々たるもので終わっていたら石田が筆談用のノートを手に取ることはなかった。

    つまり硝子が諦めていたノートによって築かれるはずだった誰かとの繋がりは

    同じくイジメを受けていた石田の目に止まったことで拾えてもらえた。

    皮肉なことかもしれないがあのノートは硝子が誰かと繋がりを得る役割を果たせていた。

    163 = 142 :



    「あの後…何度も落ち込むことがありました…
    勿論その理由の大半は俺がガキの頃にバカやらかしたのが原因です…」


    「昔は過去に戻れるならあの頃の俺を殺してでも止めたいと何度も思った。」


    「けどそれでも俺は西宮に出会えた。」


    「西宮と出会っていなければ今でも頭の悪いクソガキで終わっていたかもしれない。」


    「だからあのノートは今でも俺たちの大切な宝物です。」


    「あのノートのおかげで俺は本当の西宮と出会えたから…」


    それが石田とそれに硝子の言葉だ。

    かつて二人はイジメの被害者と加害者。障害者と健常者であり相容れない関係だった。

    それが今では互いを思いやる存在へと変わった。これは素晴らしいことだ。

    二人に芽生えた絆を思えば

    どうやら当時は行きがかりであったとはいえ

    特命係が硝子と石田のイジメに関わったことは無駄ではなかったようだ。

    164 = 142 :



    「石田ー!早く来なさいよ!」


    「そうだぞー!姉ちゃんも!モタモタしてると置いてっちゃうぞ!」


    そんな時、誰かが二人に声を掛けてきた。

    振り返ってみるとそこには

    石田たちと同い年くらいの黒髪の少女と中学生くらいのボーイッシュな少女。

    それに…


    「こんな都会ではぐれたら大変でしょ。」


    もう一人は硝子の母親である八重子だ。

    当時と比べて些か老け込んだように見える八重子。

    話を聞くと先月に祖母が亡くなりそのことで塞ぎ込んでいたとか…

    しかし石田たちが協力してくれたおかげで今では立ち直ることができた。

    もしも石田が動いてくれなかったら八重子はまだ塞ぎ込んでいたはず。

    それほどまでに今の石田は西宮一家に影響をもたらしていた。

    165 = 142 :



    「それではあちらのショートカットのお嬢さんは妹の結弦さんですね。」


    「もう一人は確か…植野さんだね。」


    かつては不登校であった妹の結弦は活発な少女へと変貌を遂げていた。

    しかも5年前は石田に対して憎たらしげに睨みつけていたのがどうだろうか。

    今では彼を義兄だというかのような扱いになっている。

    それに植野も当時と比べると口調が柔らかくなった。

    どうやら石田と同じくこの二人も5年間で色々と変わったようだ。


    「ところでみなさん今日はどういった用事で東京を訪れたのですか?」


    「実は西宮と植野が地元を離れてこっちに上京することになったんですよ。」


    石田に事情を説明してもらったが

    硝子は来年からこの東京の美容師の専門学校に、

    植野もまたこの東京にある服飾の専門学校へ通うことが決まった。

    今日は硝子と植野が一人暮らしする部屋を家族と一緒に探しに来たとのことだ。

    どうやら硝子と植野は地元を離れて都内で一人暮らしを始めるらしい。

    この子たちはもう子供ではない。来年から19歳になり独り立ちする時期だ。

    石田は地元に残るようでそんな二人をどうにも寂しそうに見つめているのだが…

    166 = 142 :



    「何を言ってるの?石田くんもこっちで暮らすのよ。」


    「え?おばさん…でも…俺は…」


    「諦めろよ石田!
    もう石田のおばさんが姉ちゃんと同じ学校にお前の願書送ったんだぜ。観念しろ!」


    「いや…俺は…」


    「こっちで硝子に変な虫が付いたら大変でしょ。だからこっちでも支えなさい。いいわね。」


    「石田!こっちでもよろしくね!」


    どうやら石田自身も知らないうちにこちらの専門学校へ願書を出されていたらしい。

    そのことを今になって知らされたわけだが…

    そんな石田たちを微笑ましそうに見つめる右京たち。

    その光景は彼らの記憶にあった5年前とは余りにも異なるものだった。

    167 = 142 :



    「もうあの子たちのことを心配する必要はなさそうですね。」


    「そうですね。石田くんと硝子さんはお互いが通じ合っているみたいですから。」


    「そう、あの二人には互いの心が通じ合える『聲』がある。
    確かに硝子さんの耳に普通の声は届かない。それでも硝子さんにも発せられる聲がある。
    それは人とはまったく『異なる聲』の形があるのですから。」


    硝子の耳が聞こえないのは不幸な出来事だった。

    それでも硝子には支えてくれる人たちが、理解してくれる人たちがいた。

    母の八重子であり妹の結弦でありそしてこの石田でもあった。

    彼らは硝子の聲をわかってくれた。

    恐らくここまで来るのに右京たちには知ることのない物語があったはず…

    それは果てしない苦労と挫折の連続だったのかもしれない。

    それでも諦めずに彼らは今の繋がりを築くことが出来た。

    去り際、石田と硝子が立ち去るのを見送りながら右京は石田に向かってこう伝えた。

    168 = 142 :






    石田くん、キミは立派になりましたよ――――。





    end

    169 = 142 :

    これでこのssは終わりです。
    最後は駆け足で終えましたがとりあえずやるべきことはすべてやりきったのでご容赦ください。

    170 :

    乙!
    面白かった

    171 = 142 :

    >>155
    まあ今回のssに関しては読んでくださった方の賛否両論はあると思います。
    ちなみに私の結論から言わせるとこのssは別に石田の救済を行ったわけではなく
    原作では石田だけが悪いということをみんなが悪いという結果に変えただけです
    だから原作通り石田が悪いことはなんら変わりありません。

    私も右京さんがよその子相手にビンタやったのはやりすぎかなと思いましたが…
    けど原作だと補聴器騒動で石田は親や教師から怒鳴られはしたけどちゃんと叱られてはいないんですよね。
    だからビンタくらいはやっておくべきかなと思ったまでで…
    実際石田が行った補聴器騒動はどうあっても擁護出来る点が一個もないしね

    172 = 154 :


    いいラストだった

    173 = 138 :

    乙でした、楽しませてもらいました
    その上で、最後にまとめて書かせてもらうと
    個人的な感じ方「相棒」観が多分に入ってると思うけど、自分が違和感覚えたのはこういう事だと思う
    起きた事は満遍なくで中心人物と「相棒」コンビを中心に見せた結果、具体的には八重子と石田に変に辛く見える作りになってて、
    理屈で言うと「責任」と「原因」の区別ついてるか? って印象を与えてる
    もう一度言うけど、起きてる事を満遍なく杉下右京が触った結果、右京自身も言ってる通りの総懺悔状態になって
    根本的に、より以上に悪化させた連中も均等になる分、メイン人物の罪が理屈よりも一段重く見える形になってる訳
    自殺未遂から殺人未遂って問答無用の破局が無ければ天秤が八重子にガクンと、
    その後は石田に無駄に悪化した分までごっそりとってのがドラマチックな形で
    「聲の形」は主役がいて現実の延長で普通の人達がこうなる、っ、むしろ理屈が通じないのも現実の内ってドラマを見る作品だけど
    杉下右京と言う論理的な「賢者」の裁定としてはどこかバランスがおかしく見える
    その辺り、「聲の形」に引っ張られ過ぎたか、極端に言えばガワと言うか作者のアイコンって言う印象が強くなる

    それから、もちろん杉下右京が例え悪人相手でも、まして子どもに手を上げるのは普通には見かけない
    単に作中でやらないと言うだけじゃなくて、憤怒辛辣哀れみの表現の方が余程痛いし怖い
    加えて、むしろ君であっても助けなければならないと言う事と君は責任を取らなければならないと言うのが警察官であり矛盾しない
    特に子ども相手なら、現実は現実としながらも本人がやっただけの責任を論理的に釘を刺す方が杉下の流儀だし十分厳しいものに思える
    自分でも何処まで正しいか分からない感想垂れ流したけど、全体としては見ごたえのある面白いssをありがとう

    174 :

    乙!面白かった。久しぶりに読みごたえのあるSSだった
    うざい自己主張垂れ流し長文レスがなきゃもっと良かったわ

    175 :

    事件が終わり、時は流れて人の関係も変わっていく

    176 :

    乙です
    色々あるけど一言だけ『面白かった』

    177 :

    >>1の解釈の仕方がわかって面白かった
    またなんか書いてな

    178 :

    >>1のうざい自己主張垂れ流し長文レスがなきゃもっと良かったわ

    179 :

    良く考えたら
    この猛毒馬鹿ッ母が教えなければ偽善良い子主人公はいったい誰に手話教わったのかと
    祖母か?コイツも役に立たなそうだし
    原作がこうだとしたらかなりご都合的に作られたというのが良く分かる髄所のアラの多さが垣間見えてくる

    180 :

    考証的な粗探しも入るし申し訳ないけど、整理出来たから書かせてもらうわ
    官房長から見たら歪んでるかも知れないけど、杉下右京は何よりも警察官であろうとする、そういうキャラクターな訳
    その杉下右京なら、補聴器事件の真相が明らかになった時点で
    あの推理ショーはやったとしてもその後はイタミンならぬ県警の少年課に引き継いで児童相談所に送致する様に対処する
    後から割り込んで警部どのぉーな事はしても、その順序は弁えてる
    通りすがりだから穏便にやるなら校長から通報する様に強く進言する
    現実的に見て少年課や児童相談所に杉下右京ほどの洞察力は無いかも知れないけど、
    あんな全方位糾弾やるんなら、大混乱の渦中で場も分も弁えずに教育的には大きく問題でも犯罪者でもない八重子に説教垂れて
    植野事件から自殺・殺人未遂事件まで連鎖爆発引き起こして無駄に犯罪者増やした
    杉下右京こそ何様だ。なんだよ

    2011年時点でも、その後なら特に、いじめ対策でやるべき事として
    仮に単独犯の認識でも小学校も高学年で補聴器破壊の規模、悪質さなら、警察入れて児童相談所や家庭裁判所「ぐるみ」で対応すべき内容とされてるし
    そうやって関わる関係者、フォローを多角化していればもう少しマシに推移する目はあった
    無能な隠蔽校長は実際にもいるから「聲の形」ならそれでいいんだけど、杉下右京までその世界観に合わせて事態悪化させてどうすんだと

    181 :

    チラシの裏にでも書いてろ

    182 :

    そのフレーズかなり久々に聞いたな

    そしてこの上なく的確な使い方だ

    183 :

    乙でした
    すげえ面白かった

    184 = 183 :

    すみません、上げてしまいました

    185 :

    書き物なんだからなんか現実的じゃないのは仕方がないだろうよ
    現実的な落とし所とか書いても山もオチも出来なくて書き物にならんよ

    186 :

    この作者の作品を他にも読んだことあれば、こんな細かいアラなんざ探したって無駄だってことがよくわかるのにな。老人な時代劇をみる目で楽しむもんなんだよ。それができないならそっ閉じしてろ

    187 :

    でもお前童貞だろ


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