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    元スレ武内P「女性は誰もがこわ……強いですから」

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    151 :

    Cu4とか初めからずっと出うわ何…………

    152 :

    パッション③から失敗フラグ立ってる気がするんですけど
    キュート四天王の破壊力は圧巻だな…

    161 :

    ⑧どうしましたかな子ちゃん? ああ、智絵里ちゃんでしたら――



    今日は驚くほど仕事に集中できています。
    途中電話が鳴り仕事が追加されたり、現場でアクシデントが起き顔を出す事態もありましたが、どちらもすぐに解決策が閃き片付きました。
    終電までに帰られるか怪しいと思っていましたが、このペースならそう遅くなることはないでしょう。

    集中できている原因は……現実逃避です。

    私は明日までに城ヶ崎さんをデートに誘わなければいけないのです。
    またなるべく急いで輿水さんの行き過ぎた独占欲を和らげる方法を模索することと、本田さんにあのようなことをしなくても私は傍にいて見守ると説得しなければなりません。

    やらなければならないことだらけですが、未成年のアイドルをデートに誘うことは高垣さんたちに相談にのってもらった後でも気が進みませんし、輿水さんの独占欲についてはどうすればいいのかまるで見当がつかず、本田さんにいたっては合わせる顔がありません。

    その結果仕事に逃げてしまっているのですが……仕事が思ったより早く終わるようなので、考える時間ができます。
    かえって良かったのかもしれません。

    ふと、お腹が空いたことに気がつきました。
    時計を見ればいつの間にかもう11:00を過ぎています。
    少し速いですが仕事も一段落しましたし、今の機会を逃せば次は夕方近くということもありえます。
    今の時間ならばカフェも空いているだろうと考えていると、控えめなノックの音がしました。


    「どうぞ」

    「し、失礼します」


    おどおどとした様子でドアから顔を覗き込ませたのは、緒方さんでした。


    「緒方さん、どうかされましたか?」

    「は、はい……えっと」


    ドアから顔だけを覗き込ませたまま、彼女は恥ずかしいのか言い淀みます。
    顔だけしか見せない彼女の様子を不思議に思いましたが、焦らせてはならないと黙って待ちました。


    「……プロデューサーさんは、今日のお昼はどうされますか?」

    「お昼ですか。ちょうど今からカフェに向かおうかと」

    「そそ、それでしたら!」


    意を決すると彼女は部屋の中へと入り、手提げ袋を胸の前に掲げます。


    「お、お弁当……作ってみたんです」

    「もしかして……私に、ですか?」





    緒方智絵里

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    162 = 1 :

    緒方さんはただ小さくうなずいて見せました。
    いえ、よく見ればその華奢な肩は震え、視線もあちこちを行き来して定まっていません。
    相当な勇気が必要だったのでしょう。


    「いつもお世話になっているプロデューサーさんにお礼をしたいなって思って……それで、プロデューサーさんの体が心配だったから。ご、ごめんなさい。勝手に心配なんかしてしまいまして」

    「い、いえ……」


    私はというと、喜びと戸惑いを覚えていました。

    担当しているアイドルの中で、心配になることが多い一人が緒方さんです。
    人一倍優しい努力家ではありますが、自分に自信がもてない怖がりな一面もあります。

    そんな何かにつけて心配していた彼女が、お礼にと手作りのお弁当を持ってきてくれました。
    正直涙腺が緩みかけて、今にも涙がこぼれそうです。

    その一方でアイドルの手料理を私が食べていいものかという疑問もありました。
    あるのですが――


    「その……食べてもらえますか?」

    「――はい、よろこんで」


    触れれば折れるような儚げな勇気を無下にするすることはできません。
    まずはおいしくいただいた後に、やんわりと注意すればいいのではないでしょうか。


    「あ、ありがとうございますっ」


    これが正しいのか思わないでもなかったですが、そんな疑問は緒方さんの胸が締め付けられると同時に温かくもなる笑顔に消え去ります。

    緒方さんに渡された弁当箱を開いてみると、思わず感嘆の声が出てしまいました。


    「これは……っ」

    「その……誰かにお弁当を作ることは初めてで、うまくできたかわからないんですけど」

    「いえ……非常によくできています」


    きんぴらごぼうに大根のおひたし、ミニトマト、卵焼き、そして――肉じゃが。


    「いただいてもよろしいでしょうか?」

    「はい!」


    箸を持つ手が震えそうになるのを感じながら、緒方さんの明るい声に押されて恐る恐る箸を伸ばす。
    目標は肉じゃが。
    箸を通すとじゃがいもがそっと簡単に割れた。
    実によく味が染み込んでいそうです。
    じゃがいもを糸こんにゃくと一緒に口に運ぶと、期待していた通りの味わいが口内に満ち、忘れていた感慨が思い起こされます。

    ああ、お店以外で肉じゃがを食べるなんていつ以来でしょうか。

    緒方さんは私の様子からお弁当の出来について聞かなくともわかったのでしょう。
    控えめな、それでいてはっきりと喜んでいるとわかる笑みを浮かべています。


    「とても、おいしいです」

    163 = 1 :

    そこからは自分でも驚くほど箸が進みました。
    きんぴらごぼうはコリコリとした食感とほどよい味の濃さで、大根のおひたしは柔らかさのなかにシャキシャキとした感触が残り、卵焼きは甘さとニラの苦みが絶妙のバランスをつくっていました。

    ただ少しばかし勢いよく食べすぎたようです。
    喉がつまってしまって、慌てて横に置いていたペットボトルに手を伸ばそうとしたところ、湯気が上がるコップが差し出されました。


    「お茶です。苦いけれど、体にとってもいいそうなんです」


    どうやら手提げ袋の中に魔法瓶も入れてあったようです。
    喉が詰まっているため目で彼女に礼を伝え、お茶を口にしました。

    なるほど確かに苦いですが、仕事をしながらちびちびと口にしたくなるような味です。
    熱さも冷ますことなく飲めて、それでいてぬるくないちょうどいい塩梅です。


    「ふう……ごちそうさまでした」

    「はい、お粗末様でした」


    弁当は大人の男性である私が十分に満足できる量でしたが、あまりの美味しさと手料理の嬉しさに十分足らずで食べ終わりました。


    「プロデューサーさんに美味しそうに食べてもらえて、とても嬉しいです」

    「いえ、嬉しいのは私の方です」


    ただ問題は、これからはこういったことは控えるように言わなければならないことです。
    緒方さんの純真な善意を注意するのは、正直気が重い……重いのですが……


    「お、おや?」

    「プ、プロデューサーさん?」


    手が重く、そして感覚が鈍くなり、ほんのりと熱を持ち始めました。
    突然の事態に驚いているはずなのに、目は見開くどころかまぶたが下がり始めます。
    まるで、冬の朝に布団から出ようともがいているかのような。


    「プロデューサーさん」


    そっと手をさしのばされます。
    霞がかった頭は促されるままに、そのほっそりとした美しい手をつかんでしまいました。


    「どうぞこちらに」


    ゆっくりと手を引っ張られる。
    導かれるがままに重い足を引きずりながら、閉じかかった目の代わりに天使のささやき声と御手を頼りに前へと進む。


    「はい、ここに座ってください」


    座っていいとわかった途端、何とか力を振り絞っていた両足が糸が切れたように崩れ、感触からソファとわかる場所に音を立てて沈みこんでしまいます。


    「それじゃあ……あ、頭を、こっちに」

    164 = 1 :

    熱をもった頬に優しく手が添えられる。
    ソファに体を預けながら、ゆっくりと上体を倒していく。

    頬と肩にかけられた手は力強さという点では頼りありませんが、触れた箇所から慈しみが全身を覆い安心させてくれます。

    そうして、私の上体は倒れ終わりました。
    後頭部が柔らかくていい匂いのするものに包まれています。
    思わず首を動かして、頬に触れさせてみました。
    すべすべとした気持ち良さに、今度はうつ伏せになって鼻をこすりつけます。
    なんといい枕なのでしょう。


    「ひゃんっ」


    小動物のような、抱きしめて包み込みたくなるような可愛らしい鳴き声がしました。
    その声がおかしくて、愛しくて、鼻をこすりつければまた耳にできるかと試してみます。


    「あっ……あ、んっ」


    先ほどとは違った、けど同じぐらい心地のいい音色。
    甘い匂いが鼻孔を満たす。

    お菓子とも香水とも違った、比較するのも愚かしい豊潤な香り。
    この枕だけがもつ特別なものなのか。


    「もう……エッチなんですね」


    エッチ?
    私は今、こんなにすばらしいものにイヤらしいことをしていたのですか。

    霞がかった頭でも恐れ多いことをしていたことを認識でき、鼻をこすりつけることを止め、仰向けに戻ります。


    「あ……」


    心なしか残念そうな声が漏れました。
    ひょっとしてうつ伏せのまま絹のような感触を味わい、とろける様な匂いを堪能し、可愛らしい声に包まれ続けてもよかったのでは。

    そんな無念が起きましたが、心の奥底からそれは決して許されないことだと警告が送られます。
    しかしなぜ許されないのでしょう。
    私は誰で、私の傍にいる方は誰なのでしょうか。


    「疲れてるんですね……このまま眠ってください」


    このままではいけないという焦燥感は、額を優しくなでられたことで霧散した。
    意識が深い泉に沈み込んでいく。

    確かに、私はここ数日とてもとても疲れたような気がする。
    そして今日は、その疲れた原因から目をそらそうとガムシャラに働いたはず。
    言われてみれば相当疲れている。
    お言葉に甘えて……後頭部を温かく包まれながら、額を慈しまれながら、天国のような環境で眠らせて……いただきます――

    165 = 1 :

    ――

    ――――

    ――――――――



    夢を見ている。
    夢の中で私は天子様に糾弾されていました。

    いえ、糾弾という表現は正しくないかもしれません。
    それは糾弾というにはあまりに優しく、恐怖ではなく申し訳なさでいっぱいになるものだったのですから。


    ――プロデューサーさんが、いけないんです。


    私はしてはならないことをしたらしい。
    心当たりは考えても見当たらないのですが、天子様にこんなにも切なげで悲しい声を出させているのです。
    きっととてもいけないことなのでしょう。


    ――誰のものでもないから我慢できたのに、誰かのものになろうなんてするからいけないんです。


    それが私の罪のようです。
    天子様が見つめていたのに、天子様に駆け寄るどころか離れて行こうとするとは、確かに許されない行為です。

    熱が近づくのがわかります。
    そして額に、暖かくしっとりとした気持ちの良い感触が奔りました。

    今までよりも間近で、囁き声がします。


    ――プロデューサーさん。今は私だけの、プロデューサーさん。お願いだから、私を見捨てないで。


    見捨てるわけがありません。
    声を大にして宣言したいのですが、夢に縛られた私は指先一つすら動かすことができませんでした。
    この想いを伝えられないのがもどかしく、夢の中でなければ口の中を噛み切っていたことでしょう。

    額から熱が離れようとします。
    しかしどうしたことか、離れかけたところで動きが止まりました。


    ――だ、ダメ。


    いえ、止まったのではなく、少しずつ下の方へと動いていました。
    動きは私の唇の上辺りで止まり、そこで葛藤でもするように震えていることが天使様の声から察せられます。


    ――ここからは……ここから先は、プロデューサーさんからしてもらわないと。でも、でも……


    葛藤はそのままに。
    しかし距離は少しずつ埋められ。
    やがて私の唇と、天子様の熱が触れあ――


    「智絵里ちゃんっ!?」

    166 = 1 :

    天井が見えました。
    なぜ天井が見えるのか。
    そして後頭部に感じる柔らかい感触と温かな熱。
    どうやらいつの間にか横になっていたようです。

    状況がわからず慌てて起き上がろうとしましたが、額に手があてられていることに気がつき思いとどまりました。


    「緒方さん……私は、いったい?」

    「気がつかれましたか?」


    いったいどのような経緯でこんなことになったのか。
    なぜ私は緒方さんに膝枕をされているのでしょう。
    緒方さんはというと、心なしか残念そうです。


    「あの……プロデューサーさん」

    「三村さん? その、これはですね」


    声がする方に振り向けば、入口に三村さんが混乱したような、申し訳なさそうな顔をして立っています。
    どう説明すればいいものか、私自身も状況がわからず言葉に詰まると、そっと緒方さんが助け舟を出してくれました。


    「プロデューサーさん、大丈夫ですか? お昼を食べた後、急に睡魔に襲われたようだったので、ソファに横になってもらったんです」

    「そんなことが……?」


    言われてみて、ようやく断片的に記憶が戻りました。

    急に襲ってきた眠気。
    重い足を引きずった感触。
    そして、そして――どこか、天国にいたような。


    「ご迷惑をおかけして申し訳ありません。緒方さん、起き上がりますので手をどけてもらえますか」

    「ダメです」


    それは、意外な言葉でした。
    否定されたことも驚きですが、何より驚いたのは否定の仕方です。
    あの緒方さんが笑顔を浮かべながら、短くはっきりと他人の提案を却下するとは。


    「プロデューサーさんは疲れているんです。目が覚めたからって急に動いたら、せっかく落ち着いた体調が悪くなるかもしれません。……だからもう少しだけ、このままで。かな子ちゃんも、そうした方がいいと思うよね」

    「え、ええっ!?」


    話を振られるとは思っていなかったのでしょう。
    三村さんは手をわたわたさせ、どう答えたらいいものか迷っていると――


    「……プロデューサーさん、本当に疲れているみたいなんだよ。だからかな子ちゃん、今度は一緒にプロデューサーさんのためにお弁当作らない? 今度は一緒に“同じこと”しよう……ね?」


    ――緒方さんの言葉は劇的な効果を産みました。

    三村さんは鳩が豆鉄砲を食ったようにきょとんとしたかと思うと次は顔が真っ赤に染まり、落ち着かないのか視線は次々と移り行き、最後に私と合ったところで止まりました。


    「あ……あぅ」

    「み、三村さん? どうされましたか?」

    167 = 1 :

    緒方さんの提案を嫌がっているというわけではないようです。
    嫌ではないが、恥ずかしい。
    しかしそこまで恥ずかしがることなのでしょうか。
    お弁当とお菓子という違いこそあれど、普段から三村さんは周りの人に手料理を振る舞うことに慣れているはず。


    「ぷ、プロデューサーさん! わ、私も今度は智絵里ちゃんと一緒に、その……料理! 料理をしますから!」

    「は、はい」


    無理に恥ずかしいことをさせるわけにはいかないと、助け舟を出そうと思ったのですが、その前に三村さんが決心されてしまいました。
    緒方さんだけではなく三村さんにまで御馳走になれるのはたいへん嬉しいのですが……何か忘れているような。
    私は緒方さんにそのことで、何か注意しなければならないことがあったような気がするのです。

    記憶が混濁するほどの眠気に襲われた影響がまだ残っているのか。
    緒方さんの言うとおり、もう少し横になっていた方がいいのかもしれません。
    ただ、膝枕はどうかと思うのですが……


    「いーま振り向かせてあげーる♪ パステルピンクな罠で♪」


    上機嫌な緒方さんに水をさすのもどうかと思い言い出せません。
    しかし膝枕をするというのはそれほど楽しいことなのでしょうか。
    私には理解できません。

    ああ、理解できないといえばもう一つありました。

    あんなに苦みのあるお茶を飲んだのに、なぜここまで強烈な眠気に襲われたのでしょうか。
    カフェインが無いタイプだとしても、あの苦みは眠気を跳ね飛ばす効果がありそうなのですが――

    168 = 1 :

    Ⅸ:貴女が昔懐いていた木偶の坊だけど、お別れを言った方がいいわよ



    結局私はどのぐらいの時間眠っていたのでしょうか。
    逆算すると意識が無かった時間がニ十分ほど、そして意識があるまま横になっていた時間もニ十分ほどのようです。
    昼食も合わせて一時間近く休んでしまいました。

    実は意識が戻って五分ほどで緒方さんの足が心配になり起き上がろうとしたのですが……


    「じゃあ……続きはかな子ちゃんですね」

    「ええっ!?」


    私も三村さんも慌てに慌てたのですが、緒方さんの静かなのに有無を言わさない雰囲気に気圧され、今度は三村さんに膝枕をしてもらうこととなったのです。


    「しかしそれにしても……」


    なんとすばらしい感触だったのだろうと、思わず続けそうになった言葉を頭を振ってかろうじて遮ります。

    例えるならばマシュマロ。
    白くもちもちとした弾力は私の重い頭を優しく受け止め、危うくもう一度眠りに落ちそうになりました。
    さらに三村さんの顔を見ようとすれば、顔が見えないほど豊満な……いえ、女性の胸について考えるのは止めましょう。
    自業自得とはいえ、昨日さんざんな目にあいました。

    三村さん自身は自分の体形を気にされているようですが、ファンの皆さんと私にしてみればたいへん魅力的です。
    あまりに華奢すぎる女性は見ていて不安になることがあります。
    さらに三村さんの場合はあの優しいおっとりとした性格も合わさって、安心して身を委ねて包まれたいという欲求が芽生え――


    「……さっきから私は何を考えているのですか」


    今私はというと、まだ少し残っている眠気を振り払うために散歩がてらレッスンの様子を見に行く最中です。
    歩きながら考えを整理しようと思ったのですが、なぜか思考がふしだらな方に進みます。

    これではいけないと、気合いを入れるために頬を叩くと熱を感じました。

    熱を感じた場所は頬だけではありません。
    背後から振動と共に熱気が近づいてきているのがわかります。
    それも、凄まじい勢いで。


    「ボンバーッ!!!」


    気合いを入れる所作が彼女を招きよせたのか。
    いずれにしてもこの勢いはまずい。
    私を通り過ぎて駆け抜けるのなら問題は――廊下を走ってはいけませんが――ありません。
    しかしこのまま背中に渾身のタックルを受ける可能性も十あります。

    慌てて振り向くと私の真正面に彼女、日野さんが爆走する姿がありました。





    日野茜

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    169 = 1 :

    日野さんと目が合います。
    彼女は最初から私を見ていました。
    以前として減速する気配がまるでありません。
    むしろ目が合ったことで加速したようにすら思えます。

    避けるという選択肢が一瞬頭をよぎりましたが、それで日野さんが転んで怪我でもしたらと考えると死んでも死にきれない。
    あの小さな太陽のような突進を、受け止めるしかないのです。

    彼我の体重差は倍以上。
    しかしあの突進の勢いはそんな数字を吹き飛ばすに余りある。

    足を肩幅に開きつつ、右足を後ろにずらして腰を落として前傾姿勢をとる。
    肩の力を抜き、深く息を吐く。

    私の構えを見て、受け止めてもらえるとわかったからなのか。
    日野さんの燃える瞳がいっそう輝きを帯び――


    「プ、ロ、デュ、ウ、サアアアアアアアアアアアアアッ!!!」


    まだ距離は3メートルほどありました。
    それなのに日野さんの両足が地から離れます。
    放たれた矢のように、私のずっと下からタックルが迫りくる!

    そのままぶつかられると思っていたので、この角度は予想外でした。
    下手に踏ん張って受け止めれば腰かアキレスを痛めかねません。

    日野さんの小さくて熱い体が触れると同時に、彼女を両腕で抱きとめながら足から力を抜き、勢いに逆らわず倒れます。
    腰から倒れ背中がついても勢いはまだまだあり、廊下を滑ることとなりました。

    背中に摩擦熱が起きますが、こんな熱を彼女の素肌に味あわせるわけにはいかないと必死に抱き留めます。
    数メートルほど滑ったところで勢いが収まり、安堵の息が漏れました。


    「日野さん。このようなことは危険なので二度と――」

    「プロデューサー! 大丈夫でしたかプロデューサー!?」


    注意しようとした矢先、日野さんは私に抱え込まれた体勢のまま心臓の音を確かめるように胸に顔を押し当てながら大声で、それも震えた声で問いかけます。
    よく見れば目じりに涙のようなものが見えました。
    今ので私にケガをさせたのではないかと心配している……にしては大げさです。

    考えてみると最初からおかしい点はありました。
    日野さんはテンションがあがると私の注意を忘れて、抱きついたりタックルをすることは度々ありました。
    しかし今のように、事故になりかねない勢いでタックルをすることなどありえません。
    よほどのことがあって混乱しているように考えられます。


    「良かった……ッ! 動いています、ちゃんとプロデューサーの心臓がバクンバクンと動いています!!! ウオオオオォ、良かったああああああ!!!」

    「あの……日野さん?」


    私の胸から顔を離したのはいいのですが、今度は馬乗りになったまま両の手を天に突き上げ漢泣きを始めてしまいました。
    まるで私が死ぬかそれに近い状態だったと思い込んで――


    「本当に、本当に良かったです! 結婚詐欺にあってお尻の毛までむしり取られて、内臓という内臓が売られて蟹漁船に行く手続きが済んだと聞いた時は生きた心地がしませんでした!!!」


    ――話に尾ひれがいくらなんでも付きすぎではないでしょうか?

    170 = 1 :

    「生きていますよね!?」

    「……はい、見ての通り」

    「内臓はいくつ取られてしまったんですか!?」

    「まだ、一つも」

    「蟹漁船とかいう地獄への片道切符へのサインは!?」

    「行くつもりはないので、ご安心を」

    「よ、良かった~~~~~」


    安心して力が抜けたのか、日野さんが倒れこみます。
    私に、馬乗りになった状態からです。


    「ひ、日野さん。その、いいでしょうか?」

    「あ~、プロデューサーの体温を感じます。ちゃんと血が通っていて、バクバクいって暖かくてポカポカした気持ちになれます……」


    なんとか日野さんを離さないと。
    そのために声をかけたものの聞こえないようで、あろうことか再び私の胸に顔を押し当てながら、生きていることを確かめるように体のあちらこちらをさすり始めました。


    「~~~~~っっっ」


    ワイシャツ越しに日野さんの意外と小さな手に、普段の元気あふれる行為とは裏腹に私が壊れないようにそっと優しく撫でられ、襲いくる快感に悶えそうになる体を必死になって抑えます。
    これは、非常にまずい。


    「日野さんっ。この体勢はいけません、離れましょう」

    「はあ~、プロデューサーの胸っていいですね。広くって暖かくて、たくましい弾力もあって……なんだか安心しちゃったから、このままここで眠りたい……気分、です」

    「日野さん? 日野さん!?」

    「すやぁ……」


    あっという間の出来事です。
    日野さんの声から力が抜けてきたかと思うと、一瞬にしてとろけたような顔をして寝息をたて始めました。

    よく食べてよく動き、そしてよく寝る。
    実に日野さんらしいですが、これはいくらなんでもあんまりです。
    もしかしかすると私が酷い目にあっているとの心配から駆け回り、心身ともに消耗していたのでしょうか。

    突然の事態に困り果てていると、畳みかけるように廊下に足音が響きます。
    今の状態を見られでもしたらことです。

    この状況を打開するにはいったん日野さんを横におろし、私が起き上がって彼女を抱きかかえてここを去ることですが……日野さんを横におろして立ち上がろうとした瞬間を目撃されれば、私が日野さんに不埒な行為をしていると勘違いされかねません。

    どうしたのもかと考えあぐねているうちに、ついに足音の主が姿を現してしまいました。


    「あら、CPのプロデューサーさん。こんにちは」

    「……ああ、武内か。元気そうだな、俺は元気です」

    171 = 1 :

    満面の笑みで幸せの絶頂にあるといわんばかりの佐久間さんと、死んだ魚のような目をした同期のお二人でした。
    同期は佐久間さんに腕を組まれているのに無抵抗で、彼女に引っ張られるがまま進んでいます。
    その手に大量のハガキを持っていることも気になりましたが、そんな疑問は吹き飛ぶほど異様な寒気を覚えました。


    「フフ、茜ちゃんと仲が良いんですね。とてもいいことだとまゆは思いますよぉ。ああ、それと。六月の○日の予定を空けておいてくださいね。お願いします」

    「武内……おまえだけは、おまえだけでも」


    正と負の組み合わせ、とは一概に言い切れないものを感じ背筋が凍ります。
    佐久間さんは一点の曇りもないほどの幸せを堪能し、同期は負のオーラこそ漂わせていますが、それ以上に幸せから逃げることを諦めた絶望と安堵がにじみ出ています。

    下手に意地など張らなければ良かった。
    この道を選べば幸せな毎日が来ることは薄々わかっていたのに。
    けどこれは、プロデューサーとして許されないことなのだ――

    去り行く背中がそんなことを語りかけた気がして、さらに自分の未来を暗示しているような気がして寒気を覚え、体が震えます。

    体の震えが収まり、日野さんを起こして近くのベンチに移動するのは十分後のこととなりました――

    172 = 1 :

    ――

    ――――

    ――――――――



    「そういう事情があったんですね、本当に良かったです! プロデューサーが女の人に騙されていなくて安心しました!!!」

    「私が不甲斐ないせいで、問題のある女性となし崩しで付き合うのではないかと心配され……それが元に妙な噂が流れ、日野さんにご迷惑をかけてしまい申し訳ありません」

    「いえいえ! 私が勝手に心配しただけですから、こちらの方こそ!」


    日野さんはあれだけ疲れていたのに、ほんの数分仮眠をとっただけで回復されたようです。
    若いとは羨ましい……日野さんは規格外ではありますが。

    ともあれ、今起きていることを私が知っていることと、それに推測を加えながら説明することができました。
    その結果お互い頭を下げ合うのですから実に日野さんと私らしいと、先ほど感じた寒気を和らげる温かい気持ちになります。


    「しかしプロデューサーをそんな風に心配している人たちがいるんですね……わかります!!!」

    「わ、わかるのですか」


    日野さんにまで、それも気持ちいいぐらい断言されて思わず失笑していまいました。


    「プロデューサーはお仕事についてはそうそう騙されないと思います。けど……こう、ウッフン、アッハンな女性にすごく近づかれて困って断っているのに、されるがままになりそうなイメージとか、困っている女性の悩みを聞いているうちに逃げられない状態になってそうなイメージがあるんです!!」


    確かにそういう場面にあうと、私は戸惑ったり相手の女性にズブズブとはまって逃げられないかもしれません。
    しかしそういう女性は私などではなくもっとカッコイイ男性や、頼りがいのある人を狙うものでしょう。


    「ハッ、そうでした! 私知っています! さっき聞きました! 問題のある女性と結婚しないですむ方法を!!!」

    「それは、なんでしょうか?」


    もしかすると、私を心配してくださっている方たちに安心してもらえるかもしれません。
    それに私も男ですから、純粋に気にもなります。

    よほど会心の案なのでしょう。
    日野さんは笑顔のまま大きく息を吸い――


    「私と結婚することです!!!」


    ――太陽のフレアを放射しました。


    「日野……さん?」


    予想外の人物の予想外の答えに、燃え尽きて真っ白になりそうです。
    しかし私の気力を薪としてくべたのか、日野さんの熱は増すばかり。


    「日本は重婚というものが禁止されているとかなんとか! だから私がプロデューサーと結婚していれば安全です! 17歳です!」


    結婚は目的ではなくて手段なのですか。
    少し安心しましたが、年頃の乙女が結婚を手段とするのも大問題です。


    「私の年齢だとお父さんお母さんの許可が必要だけど、それも大丈夫です! 二人とも、プロデューサーのこと誠実で体もしっかりしていると褒めていました! プロデューサーにタックルすることは禁止されていましたが、結婚した後ならいいですよね!? 大好きなプロデューサーと結婚すると良いことずくめです!」

    「……ところで結婚ってどうやったらできるんですか?」

    173 = 1 :

    拳を握りながらとんでもないことを、とんでもないという自覚が無いまま力説し終えたと思うと、今度はキョトンとした顔を私に向けます。
    私はというと、頭を抱え込みたい衝動をこらえながら何とか考えます。

    先ほどの日野さんの発言は、分類すれば一応プロポーズに当たります。
    しかし日野さんからは決意こそ感じられど、恥ずかしさや恐怖、そしてそれらを克服した勇気が見当たりませんでした。
    結婚というものへの考えが浅いと言わざるを得ません。


    「日野さん、少し落ち着かれてください」

    「一休憩終えたばかりですが?」

    「日野さんはその……結婚というものを軽く見ているように思えます。一度目を閉じながら深呼吸して、私と結婚するとどうなるか想像してみてください」

    「むむっ?」


    日野さんは素直に目を閉じながら大きく深呼吸をします。
    考え込んだのは十秒ほどでしょうか。
    かっと目を開き、しかし深呼吸の影響から落ち着いた声音で答えます。


    「……男の子二人、女の子一人に白くて大きい犬はどうでしょうか?」


    ……冷静に考えられたようですが、どうやら根本的なところが依然として抜けたままのようです。


    「日野さん……失礼とは思いますが、子どものつくりかたはご存じでしょうか?」

    「学校で習いました!」

    「習っているのですか!?」

    「けど気がつけば寝ていました!」

    「よりによって!?」


    天の采配か、はたまた悪魔のいたずらか。
    日野さんの性教育の現状を嘆いていると、私の嘆きを吹き飛ばさんと元気のいい声がします。


    「でも大丈夫です! 友達にどんな内容だったか訊いたら『茜ちゃんが信頼した男の人なら全部任せて大丈夫だよ』って言ってくれました! プロデューサーは私がこの世で一番信頼している人なので大丈夫というわけです!!!」

    「は、はい……」


    北風と太陽という童話があります。
    あの話は太陽の温かい日差しで旅人が服を脱ぐのですが、日野さんという太陽が輝くにつれ私の心は冷え込んでいきます。


    「あの……ひょっとしてプロデューサーは私と結婚するのが嫌なんですか?」


    そんな私の冷え込んだ心が態度に出ていたのか。
    日野さんは心配そうに目じりに涙をためて、おそるおそる尋ねます。

    急に太陽が沈んでしまったかのように辺りが寂しくなり、何よりあの明るい少女にこんな表情をさせてしまったのだと胸が締めつけられました。


    「そのようなことは、断じてありません。日野さんと結婚することが嫌などということは」

    「よかった! じゃあ早速結婚しましょう!」


    コロコロと変わる表情は見ていて楽しいものです。
    許されるのならばずっと見ていたいものですが……状況がそれを許しません。

    174 = 1 :

    彼女は正しい知識を持たないといけない。
    止めるにはその方法しかありませんし、もしこのままうっかりメディアで「今度結婚するんです!!!」などという発言をされたら大問題です。
    そうでなくとも十七歳ということを考えれば知らなければなりません。

    本当なら女性が教えるべきなのでしょうが、事は急を要します。
    周りに人もいないので、要点だけを押さえて私が説明するとしましょう。


    「いいですか日野さん。子どものつくりかたですが――」

    (*゚▽゚)ノ

    「――して、ということが起こります」

    (゚ペ)?

    「そしてそれに刺激を与えると――これが■■です」

    Σ(っ゚Д゚;)っ

    「これを女性の体内――つまり、その……●●から」

    (///∇//)

    「体内で■■することで――」

    (//∇//(//∇//(//∇//)

    175 = 1 :

    ――

    ――――

    ――――――――



    「……ざっくりと説明しましたが、わかりましたか」

    「あ……あうあう」


    茹でたタコのように顔は真っ赤に染まり、全身が羞恥から小刻みに震えています。
    日野さんの性知識で今の話を聞いたことも大きいでしょうが、何より知らなかったとはいえ私に言ってしまったことが頭の中で何度もリフレインしているのかもしれません。

    それにしても羞恥に染まる日野さんの姿はたいへん珍しく、そして愛らしい。
    普段が元気があふれ出んばかりなので、こういう姿をファンの皆さんが見る機会をつくれたら今以上に人気が出るのでしょうが――多分本人は嫌がるので、ここから先を考えるのは止めましょう。


    「先ほどの日野さんの提案ですが、ご存じなかったので仕方ありません。なのでこれからは、結婚しようとか子どもを産むなどという言葉は控えましょう」


    慰めようにも下手にこの話題を続けた方が辛いだろうと考え、話を打ち切ろうとしました。
    結果だけ見れば、日野さんが正しい知識を得るきっきけができて良かったとも思えます。
    もしこれが多くの人の前やテレビの収録中だと考えると――


    「う……みます」

    「日野さん?」


    デリケートな説明を終え、事態も解決できたと安心した矢先でした。
    日野さんはやはり顔を真っ赤にしながら――いえ、先ほどよりさらに真っ赤に染め上げ、力を込めようと拳を握っています。
    しかしよく見ると拳は形をつくっているだけで握りきれておらず、声も日野さんらしからず弱々しい。

    普段とはありとあらゆるものが違うなか、それでも瞳だけはいつものように私を真っ直ぐに見つめて、彼女は決意と、そして先ほどは無かった勇気を振り絞りながら震える唇に少しずつ言の葉を乗せていきます。


    「プ……プロデューサーが相手なら、赤ちゃん……う、産みます!」


    …………………………説明が、足りなかったようです。


    「い、今なら友達が言っていたことがわかります。私が信頼した人に全部任せていいと。ああ、あんなこと……ち、ちなみにプロデューサーのはどのぐらいの大きさなんですか?」

    「そ、それは……女性にスリーサイズを尋ねるのと同じぐらいデリケートな問いです」


    女子高生に自分のモノが隆起したサイズを教えるなど全力で回避したいです。
    しかし日野さんは不思議そうな顔をして、あっさりと逃げ道を塞ぎました。


    「でもプロデューサーは私のスリーサイズを知っていますよね?」

    「そ、それは……」


    プロフィールの作成や衣装合わせに必要だからなのですが、知っていることには変わらないので日野さんは納得されないでしょう。
    それにひょっとすると、私の大きさを知れば考え直してくれるかもしれません。


    「……誰にも言わないでもらえますか?」

    「は、はいっ!!!」


    人として、許されざる道を歩んでいることが否応なしにわかります。
    ああ、なんとプロデューサー業とは修羅の道なのか。
    一度深呼吸して意を決します。

    176 = 1 :

    「私の大きさは……【武内君の実年齢の数字】センチです」

    「なっ……【武内君の実年齢の数字】センチ!!!」

    「ひ、日野さんっ。声が大きいです」

    「すみません! しかし……ええぇ!? つまり……これぐらいですか?」

    「……ッ!」


    日野さんが手で私のモノをかたどる仕草をするのを見て、つい卑猥な妄想をしてしまいました。
    これは注意すべきなのか。
    しかし注意した内容を理解してもらうためにはさらに詳しい性への説明が必要で、正直もう無理です。


    「これが……これが私に」

    「……わかっていただけたでしょうか。子どもをつくるという意味を」


    これでもう大丈夫だろうと言う見込みと、どうかこれで終わってくださいという願望を込めた確認でした。
    日野さんの顔はさらに真っ赤に染まり、今にも湯気があがりそうです。


    「た、確かにこんなに大きなモノ……私には無理です」


    その言葉に天を拳に突き上げてガッツポーズを突き上げたい衝動に駆られ、


    「だから……やっぱりプロデューサーにお任せします!!!」


    続く言葉に膝と両手を地面につき倒れこみたい失意に襲われました。


    「でで、ですからプロデューサー……その、私とけけけ結婚して赤ちゃんを……赤ちゃんを――」

    「日野さん? 日野さんっ!?」


    限界なのは私だけではなかったようです。
    オーバーヒートした日野さんは湯あたりを起こしたようにフラフラと頭をさまよわせ、そのまま倒れこもうとするのを慌てて支えました。
    触れた肩が驚くほど熱い。
    こんなに熱があっては正常な判断はできない状態だったでしょう。

    熱が冷め、意識が戻った頃には自分はなんて軽率な告白をしてしまったのだろう、無かったことにしたいと思われるはず。
    願望混じりだと自分でもわかる予測をしながら、彼女の小さな体を抱え医務室に向かいました。

    177 = 1 :

    明日は一日中出かける予定なので今日投稿しました
    続きはまた来週の土曜日に
    次々回で完結予定

    ちなみに私の脳内設定では武内Pはアニメ開始前まで5人組のユニットを担当していました


    楓さん:リーダー、ラスボス

    美嘉:エース、ツッコミ役

    小梅:トリックスター

    幸子:マスコット、ツッコミ役

    茜:切り込み隊長、核弾頭


    だいたい私のルームにいるアイドルたち
    普通にバランスがいいので過去話をいつか書けたらなと考えています

    178 :

    おつおつ、グッバイまゆP・・・

    180 :

    乙、メンバーが強烈過ぎる
    智絵里が恐ろしいことやってる…睡眠薬入れたのか

    181 :

    時子様怖いっす

    182 :

    今幾つやっけ、武内くん?

    183 :

    カリギュラの4コマを思い出した


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