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元スレ京太郎「俺が三年生?」淡「えへへ、だーい好き!」
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久「ほらほら、早くする」
京太郎「んな急かすなよ。急いだって結果が変わるわけじゃあるまいし」
久「結果は変わんないけど混んじゃうでしょ」
京太郎「ごもっともで」
京太郎(合格発表か。落ちてるのは流石にいやだな)
京太郎(まぁ、落ちていようといまいと、これからすることに変わりはないんだけど)
京太郎(……実を言うと、合否よりそっちの方が気が重い)
照「私、出てくから」
淡「どーしてそんなこと言うの!?」
照「どうしてと言われても……」
誠子「今日も淡は元気だなーと」
尭深「お茶もおいしいよね」
誠子「淡が静かだとおいしくないの?」
尭深「気になっちゃうから」
誠子「なるほど、たしかに」
菫「なんだ、騒がしいな」
淡「聞いてよ!」
菫「わかったからそんなに喚くな」
淡「なにさっ、胸縮んだくせに!」
菫「ほうほうほう、ちょっと話があるからこっちに来てもらおうか!」ガシッ
淡「ちょっ、はなしてよ――」ズルズル
淡「――あわーーっ!!」
尭深「うん、やっぱりお茶がおいしい」ズズッ
誠子「あはは……淡いも学習しないというかね」
照「お饅頭があるから食べよう」
誠子「私たちももらっていいんですか?」
照「もちろん」
尭深「じゃあ二人の分のお茶、用意しますね」
照「おねがい」
淡「うぅ……」
照「お帰り。今日は長かったね」
淡「もう卒業したのに……おーぼーだ!」
菫「だれが横暴だ」
淡「四月から二年生なのに! 実力的には二百年生だけど!」
誠子「うわぁ、すごいことになってるなぁ」
尭深「百一年生じゃないだね」
菫「全く反省の色が見えないな……」ハァ
菫(しかし、こいつはこれでいいか)
菫(――と思っている自分もいるから恐ろしい)
照「二人の分のお饅頭もあるよ」
淡「ホント!? いただきまーす」
菫「和菓子は珍しいな」
照「お茶に合うと思って」
菫「……そうか。私もいただこう」
菫「ところで、さっきは何を騒いでたんだ?」
照「私が寮を出てくって言ったら淡が」
菫「なるほどな」
淡「む~! なんで納得しちゃってるのさっ」
菫「卒業したんだから、寮は出払うのが当然じゃないか」
淡「そーだけどそーじゃないの!」ガバッ
菫「ええいっ、掴みかかって来るんじゃないっ」
照「ちょっとトイレ行ってくる」
菫「あ、ああ……」
淡「スミレのわからず屋ー!」
照「ふぅ……」
照(トイレに行くつもりがなぜか入口に……)
照(いけない、このままじゃまた菫にため息をつかれる)
照(それ以前に、もう我慢が……)ブルブル
京太郎「照ちゃん、なにやってんだ?」
照「きょ、京ちゃん……」ブルブル
京太郎「寒いのか? 上着なら貸してやれるけど」
照「と、トイレに行こうとしたら」
京太郎「大体わかった……空のペットボトルあるけど――」
照「京ちゃんっ!」
京太郎「わかったわかった、一緒に探せばいいんだろ」
照「ふぅ……間一髪だった」
京太郎「近くにコンビニあって良かったよ……しかし、なんで馴染みの場所で迷子になるかなぁ」
照「今日はたまたま。いつもは違う」
京太郎「ま、無事たどり着けることもあるってことはわかってるけどよ」
照「それじゃ迷子になることのほうが多いように聞こえる」
京太郎「違ったっけ?」
照「違う、全然違う」
京太郎「よし、弘世に確認だな」
照「それはダメ」
京太郎「またわかりやすい……」
照「それより――」
照「会いたかった……」ギュッ
京太郎「そうか……俺も」
照「今日はどうしたの?」
京太郎「忙しくなる前に言っときたいことがあるから」
照「うん、私も好きだよ」
京太郎「……あのさ、先回りやめてくんない?」
照「なんとなくそんな気がしたから」
京太郎「なんとなくで出鼻をくじかれるとは……」
照「それじゃあ、はい」
京太郎「なに?」
照「ちゃんと聞きたいな」
京太郎「わかったよ……好きだよ」
照「じゃあ私は愛してる。京ちゃんは?」
京太郎「どんどんグレードアップしてくなっ」
照「……それで、あの女には?」
京太郎「言ったよ、いの一番にさ」
久『……まさか、こんなタイミングで言われるなんてね』
京太郎『決めてたんだ、この日を目処にしようって』
久『よりにもよって最初ってわけ』
京太郎『久ちゃんに言うのが一番キツイから、最初にしようって』
久『そう……相手は?』
京太郎『……照ちゃんだよ』
久『また、なんともやるせないわね……』
京太郎『ごめんな、散々待たせといて』
久『ホントよね……でも、待ってることにする』
京太郎『久ちゃん、それは――』
久『悪い状況で待ち続けるのは、今に始まったことじゃないしね』
京太郎『……おすすめはしないぞ』
久『せいぜい私のこと気にして、さっさと振られてきなさい』
京太郎(強がりなんだろうけど、笑ってたよな……)
京太郎(……背中、押してくれたのかな)
照「そう……」
京太郎「……お菓子でも食いたいのか?」
照「どうして?」
京太郎「いや、浮かない顔してるからさ」
照「そっか、私そんな顔してたんだ」
照(竹井久は嫌いだし、絶対に渡さないって思ってたけど……)
照(やっぱり、共感もしてたのかな?)
京太郎「さて、用も済ませたし、そろそろ帰るかな」
照「本当に私に会いに来ただけなんだ」
京太郎「まぁな。今は貯金しなきゃいけないし」
照「貯金?」
京太郎「ちょっと旅行に出ようと思ってさ」
照「どこ行くの?」
京太郎「あちこちだよ」
照「ふーん……一緒にいてくれないんだ」
京太郎「……旅行が終わったらさ、どっかに部屋借りて暮らそうと思ってるんだけど」
照「どっかって?」
京太郎「照ちゃんはどこがいいと思う?」
照「それはね――」
照「京ちゃん、起きて」ユサユサ
京太郎「……あと五分」
照「じゃあ……」ゴソゴソ
京太郎「……照ちゃん?」
照「起きるまで、好き勝手しようかなって」
京太郎「朝から疲れそうだな」
照「お休みならいいんじゃないかな?」
京太郎「わかったわかった、起きるから」
京太郎「ごちそうさま」
照「お粗末さま」
京太郎「しかし、せっかくの休みだし照ちゃんも休んでりゃいいのに」
照「せっかくの休みだからだよ」
京太郎「ま、いいけどな。女の子の手料理ってのはそれだけで嬉しいし」
照「……女の子?」
京太郎「……訂正、照ちゃんの手料理な」
京太郎(旅行が終わった後、俺と照ちゃんは二人暮らしを始めた)
京太郎(……正確に言うのなら、俺が照ちゃんの部屋にいついたというのが正しい)
京太郎「次の試合はいつだっけ?」
照「明後日かな?」
京太郎「なら、早いとこぶっぱなしとかないとな」
京太郎(俺のオカルトについてわかったことがいくつか)
京太郎(なんでも、奪うだけじゃなくその先があったらしい)
京太郎(奪ったものを漫然と使うのではなく、研ぎ澄まして己の武器とする……)
京太郎(奪うのが蛇で、武器の方が剣……というのは照魔鏡で見えたイメージだそうだ)
京太郎(そして、剣は使ったら元の場所に戻る)
京太郎(つまり、早い話がだれかと麻雀すればいいということだ)
京太郎「どっか行って相手見つけるか」
照「チームの人たち、呼ぶ?」
京太郎「……やめてくれ、それはさすがにまずい」
照「でもこの前、雀荘で出禁くらったって言ってなかった?」
京太郎「照ちゃんのが強すぎるんだよなぁ」
照「いっそプロ入りする?」
京太郎「勘弁してくれ……三尋木さんの誘い断っといてそれはないだろ」
照「残念……」
京太郎「まぁ、就職先はバイトしながら探すさ」
照「あ、それだったらいいのがあるよ」
おやすみ>>1
>>1スヤスヤなん?
こんばんはっ
結構早く帰れたので続きをやろうかと
それじゃ、もうちょっとしたら
結構早く帰れたので続きをやろうかと
それじゃ、もうちょっとしたら
「君が須賀くん? いやぁ、助かるよ」
京太郎「えっと、まだ履歴書も見てないですよね?」
「大丈夫大丈夫、君の噂はよく聞いてるから」
京太郎「自分で言うのもなんですけど、素人ですよ?」
「平気平気、スケジュールの管理とか調整とかその程度だから」
京太郎「……もう何人か匙投げたって聞いたんですけど」
「……たしかにそれは事実だ」
「彼女は目を離すとすぐ居なくなるし、お菓子代がかさむし」
「テレビ局に行くと言って車に乗せようとしたらいつのまにか電車に乗っていて新幹線で移動しようとしたらなんでか向かいのホームにいたりするしっ」
「カメラの前ではまともなのにねっ!」
京太郎(うわぁ……振り回されてんなぁ)
「その点、君は付き合いが長いらしいじゃないか!」ガシッ
京太郎「ま、まあ、小学校の時からの付き合いですね」
「君しかいないっ! 君に決めた!」
京太郎「そんなポケモンを選ぶノリで……」
「それじゃあ頼んだよっ」
京太郎「……というわけで、今日からマネージャーを務めることになりました、須賀京太郎です」
照「よろしくおねがいします」ペッコリン
京太郎「照ちゃんさ……聞いてた話と違ったんだけど」
照「なにが?」
京太郎「たしか、マネージャーが不甲斐ないから、とかそんなこと言ってなかったか?」
照「だって、勝手にいなくなるしお菓子の選択も微妙だし……」
京太郎「とりあえず、勝手にいなくなってるのは照ちゃんな」
照「むっ」
京太郎「お菓子のチョイスだって付き合ってりゃ覚えてくようなことだしな」
照「……京ちゃんは一緒に居たくないの?」
京太郎「……まぁ、就職口が見つかったのはありがたいと思ってるよ」
照「一緒に居たくないの?」
京太郎「それとこれとはまた話が――」
照「一緒に居たくないの?」
京太郎「……んなわけないだろ」
照「うん、そうだよね」
京太郎「はぁ……せめて公私は分けていくぞ」
照「やだ。それじゃアピールできないし」
京太郎「アピールってなんだよ」
照「私の物ってアピール」
京太郎「だれに」
照「他の女」
京太郎「あーうん、気をつけます」
照「それだけじゃダメ……んっ――」
京太郎「いてっ」
照「これでマーキング完了」
京太郎「……もう少し目立たないとこにして欲しかったな」
照「それじゃ、行こっか」
京太郎「はいよ」
京太郎「……照ちゃん、髪伸びてきたな」
照「まだちょっと背中にかかるぐらいだけど……短いほうがよかった?」
京太郎「いや、中学のころを思い出すよ」
照「……あの頃の夢、叶ったな」
京太郎「夢? プロか?」
照「こうやって一緒にいること」
京太郎「まぁ、慎ましいことだ」
照「京ちゃんは?」
京太郎「中学校の時なんて、別に夢とかなかったな」
京太郎「ただまぁ……大人になってもこんなふうにしてるんじゃないかとは思ってたよ」
照「つまり、両思いだったんだ」
京太郎「んー? そう、なのか?」
照「両思いだったんだよね?」
京太郎「まあ、そう取れなくも……」
照「両想いだったんだよね?」
京太郎「……はい、そうです」
照「そっか……京ちゃんっ」ギュッ
京太郎「うおっ」
照「ん……京ちゃんの匂い」
京太郎「公私分けるっつったそばから……」
照「ね、いつ結婚する?」
京太郎「結婚ね、結婚……結婚!?」
照「子供もほしいな」
京太郎「は、ははは……子供ね」
照「……京ちゃんはいや?」
京太郎「そうじゃないけど、男ってのはそういう話題に入ると身構えちゃうもんなんだよ」
照「そうなの?」
京太郎「そうなんだ」
京太郎「だけど、そうだな……俺が養えるようになったらな」
照「別にお金には困ってないけど」
京太郎「俺のプライドの問題だな」
照「うん、わかった。待ってる」
京太郎「そうと決まったら、お仕事に行くか」
照「お仕事?」
京太郎「挨拶回りってやつ。照ちゃんも来るか?」
照「うん。妻ですって言って回らないと」
京太郎「だからそれはダメだっつーの」
そのプライド満たすためには
果たして照のマネージャーって言う仕事で大丈夫なんでしょうかねぇ
果たして照のマネージャーって言う仕事で大丈夫なんでしょうかねぇ
プロ入りしてから一年後、宮永照は自身のマネージャーと入籍。
そのさらに一年後には第一子を出産、一児の母となる。
京太郎「まぁ、これからもよろしくな」
照「うん、末永く」
『エンディング――これからもずっと寄り添って』
というわけで終了
ついでに安価取りたいんですけど、人いますかね?
ついでに安価取りたいんですけど、人いますかね?
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