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    元スレ京太郎「おいでませ!」宥「松実館」玄「GX!」

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    301 :

    わかめ普通にスタンド使いじゃねえか!

    302 = 1 :



    ―――【阿知賀控室】


    京太郎「宥さんがふらついた!」

    晴絵「マズイ、今の一撃がかなり響いたんだ……っ!」

    穏乃「宥さんっ、熱をまた上げたっ!」


    「麻雀って……なに、殴り合いなの?」

    「もうツッコミ疲れたよ」


    「お姉ちゃん……大丈夫かな、まだ始まったばっかなのに」

    京太郎(あの宥さんの姿、なにかを思いだす……なんだ?)

    「お姉ちゃん……」

    京太郎(……でも今は、宥さんの心配だけを)ググッ

    晴絵「宥、途中で倒れたりしたら全部おじゃんだよ……」

    京太郎(宥さんっ)

    「まだお義兄ちゃんが憑いてるはず……だからもう少しだけ、頑張って……お姉ちゃんっ」

    303 = 1 :



    ―――【会場】


    まこ(なんじゃ、妙な圧力が……どす黒い感覚が弱まってきた?)

    「はぁっ……はぁっ……」タンッ

    ハオ(勢いがなくなってきた……これなら清澄とやりあってる阿知賀を取れる。いやしかし!)

    (油断して阿知賀攻撃に転じれば清澄に真横から急所を殴られかねない。そうなれば倒れるのは私になる!)


    まこ(ここまでのようじゃな……こうなれば殴った方が点数は稼げるかもしれん!)ゴッ

    (ダメ、このままじゃ……もっと……っ!!)

    まこ(どす黒い感覚、背後にいる須賀の感覚が無くなっていく理由は、わからん……じゃがもう少し、南四局にはおそらく)


    (これならば、トれるか!)

    ハオ(臆さず……いえ、臆しながらでも、立ち向かう!)


    まこ(一番、拳をぶちこみやすくなるッ!!)


    (京太郎、くんっ……私はっ)グッ

    304 = 1 :



    ―――【阿知賀控室】


    京太郎「くそっ……!」

    「お姉ちゃん、なんだか……」

    晴絵「焦るなよ、宥……」

    京太郎(宥さん……)


    「なんだか、お母さんを思い出すんだ……」ギュッ

    京太郎「え?」

    晴絵「露子さんを?」

    「うん、私たちよりも……たぶん、今の私たちよりずっと強いお母さんを」

    晴絵「……私の師匠だけど、私よりも強いだろうなぁ露子さん」ハハッ

    京太郎「……そんなに」


    京太郎(松実、露子さん……か)


    晴絵「あ、宥が直撃……」

    京太郎「!」

    「これは、キツいかも」

    穏乃「でも……それでも」

    「どうなる、かしらね……」

    306 = 1 :



    ―――【会場】


    まこ(南四局、まさかぶちかましてくるたぁな……隙ができるたぁわしも焼きが回ったか!)

    ハオ(一撃撃ち当てた……このまま連荘、できればっ!)

    (私とてこの状態で一撃を当てれた、なら最後ももう一度私がッ!!)


    まこ(しかし、ここにきて松実宥……雰囲気が変わった。眼が虚ろに……)

    「ま、けない……きょう、たろう、くんが……」ゼェハァ

    まこ(発汗、赤くなった顔、死相……千里山の先鋒よろしくじゃな)

    「……お、ねがい、おかぁさん……」ゼェハァ

    まこ(デメリットがえげつない能力、か……ま、楽にしてやる)


    (おかぁさん……力を、かして……)フルフル


    ハオ(手が、重そうに……)

    (もう、休め……)


    「……ッ」

    307 = 1 :



    ―――【阿知賀控室】


    晴絵「あの雰囲気……どこかで」

    「おかあ、さん?」

    晴絵「露子さん、そっか……似てきたなとは思ってたけど、そういう」


    京太郎(松実露子……また、デジャヴを感じる……)


    晴絵「ていうかあれ、大丈夫なの?」

    京太郎「あっ……宥さんっ!」ダッ

    晴絵「ちょ、京太郎!」

    「お姉ちゃんっ!」ダッ

    晴絵「ああもう!」

    309 = 1 :



    ―――【廊下】


    京太郎「宥さんっ……!」


    「きょうたろう、くん……?」

    京太郎「宥さん、立ってるだけでもキツいでしょうっ」グッ

    「んっ……あり、がと……」フラッ トサッ

    京太郎「さっき、宥さんがその……お母さんに、似てるって」ギュッ

    「ん……私も、見たよ、お母さん……」

    京太郎「え?」

    「えへへ……」

    京太郎「宥さん?」

    「でも、やっぱり……ここが、一番……」ガクッ

    京太郎「ちょ、宥さんっ!」ガシッ


    晴絵「京太郎! って宥!?」

    「お、お姉ちゃん! お姉ちゃん!?」

    京太郎「い、意識が……びょ、病院か!?」

    晴絵「い、一応!」

    「お姉ちゃんっ、やだよ……お母さんみたいに、ならないでっ」


    京太郎(そういや……赤もドラも両方集めたよな、最後……)

    「お姉ちゃんっ、やだ……お母さんっ、お母さぁん……」グスッグスッ

    京太郎「玄、宥さんはお母さんと違うだろ……身体が弱いわけでもないし」

    「ふぇ?」

    京太郎「……どうした?」

    「う、ううん……」

    京太郎「とりあえず病院に……あ、でも次の試合が」


    「行ってきなよ」

    京太郎「っ!」

    「……ま、あんたが宥ねぇの傍についてる間に終わっちゃうだろうけどね」ハッ

    穏乃「京太郎、こっちは任せて……!」

    310 = 1 :



    京太郎「憧、穏乃、灼……」

    晴絵(ナチュラルに灼を呼び捨て!?)

    「ん……まぁ、悪くない」

    晴絵(なに満更でも無い顔してんだ!?)


    「お姉ちゃんまでっ……いかないでっ」ギュゥッ

    晴絵(しまった、そういう空気じゃない!)


    京太郎「……」スクッ

    穏乃「大丈夫、私たちは負けないし……」

    「あんたに心配もかけないわよ、圧倒的戦力差って奴を見せてやるんだからさ」ハッ

    「だから京ちゃんは……宥の傍についててあげて」


    京太郎「……ありがとっ」ギュッ

    穏乃「……ん」フッ

    「ふきゃぁっ!?」カァッ

    「!?」

    晴絵(3人まとめて抱きしめたぁっ!!!??)


    京太郎「頼む……宥さんがつなげてくれた、点を」

    「い、いいい、言われなくても、わわ、わかってるわよ!」

    「そ、そうそう……だから京ちゃんは、安心して、行って来て良い」

    穏乃「京太郎、宥さんのこと……放ったらかしにしてないで」

    京太郎「……おう」フッ


    「お義兄ちゃんっ表まで!」

    京太郎「おう、運ぶ!」

    晴絵「……私も残るから、よろしくね」

    京太郎「はい!」


    晴絵「……千里山見て、大変だなぁとか思ってたけどその立場になるとはね」

    トシ「やっぱこうなったか」

    晴絵「どっから沸いて出たんですか」

    トシ「京ちゃんとそっくりな反応すんでないよ」

    311 = 1 :



    ―――【清澄控室】


    ガチャッ


    まこ「すまんのう、情けのう結果で」

    「いえ、十分です!」

    「そ、そうよ十分よ……だ、だからその、私が失敗しても」

    まこ「ん?」

    優希「指っ、指は勘弁してっ、麻雀もっと打ちたいんだじぇぇっ!」

    まこ「わしをなんだと思っとんじゃおどれら」

    「ヤクザ」

    まこ「……ええ~」

    「残当」

    まこ「わしゃそんなに怖いかのう?」

    「いやぁ……でも、おもしろそうでしたよ」

    まこ「……そうか、楽しめてたか」フッ

    「?」

    まこ「悪かったと思っての……これまで戦った奴らの、大事な時間を消したもんでな」

    「……まぁ、消すって意味では私も同じですよ」

    まこ「ん?」


    「……大将戦、三人まとめて……消し飛ばす」フッ


    (こわい)

    312 = 1 :



    ―――【臨海控室】


    ガチャッ

    ハオ「も、申し訳ありませんでした……だから智葉、指だけは!」

    明華「だ、大丈夫ですよハオ、智葉は怒っていないようです」

    ハオ「え?」チラッ


    智葉「~♪」


    明華「先ほどからあの調子です」

    ハオ「なん、だと……?」

    メグ「ラーメン」

    ネリー「上機嫌だよね、さっきから」

    ハオ「え、な、なんでですか?」

    明華「その……」

    ネリー「友達ができたんだって」

    ハオ「え?」

    メグ「ラーメン」

    313 :

    ダヴァンさんェ……

    314 = 1 :



    ―――【白糸台】


    ガチャッ


    「おかえりスミレー」

    「……麻雀ってなんだ?」

    「……え?」

    誠子「私もわからなくなってきました」チラッ


    「妹怖い妹怖い妹怖い妹怖い妹怖い」


    尭深「精神攻撃は基本」

    「……麻雀ってなんだ」

    「照、でも咲って照の」

    「妹怖い妹怖い」

    「ダメだこりゃ」

    「……麻雀ってなんだ」

    315 = 1 :



    ちょっとよくわかんないっすね

    とりあえずここまで、こんな時間になってしもうた

    そんじゃまたー

    316 :


    さらっとあらたそが京ちゃん呼び

    317 :

    乙です
    ダヴァンにラーメン奢ってあげたい

    318 = 301 :


    宥ちゃーのヒロイン感と清澄のボス感凄い
    今回の話は普通に良かった

    320 :

    久和タコスが可哀想すぐる…

    321 :

    今までワカメに時間消し飛ばされてきた人たちの方がはるかに可哀想だからセーフ!

    324 = 1 :



    ―――【会場】


    「……」

    「ん、来たようね……」

    誠子「鷺森灼……」

    明華(これはこれは……智葉のお友達のお友達ですね)


    (負ける気がしない)ゴッ


    (ッ……なに、この黒い感じっ)ビクッ

    誠子(まさに、暗黒海……ジェノサイドキングサーモンが釣れるという伝説の海ッ!!?)ワクワク

    明華(……ねっとりした感覚……殺されそうですね)カタカタ


    (勝って見せるよ、京ちゃん……!)

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    325 = 1 :



    ―――【清澄控室】


    「まだ手を出してくるんだ京ちゃん……無粋、じゃないかぁ、正しいね。正しいよ」

    まこ「須賀か?」

    「あぁ~まさか京ちゃん、ここまで楽しませてくれるとは予想外だったなぁ」アハハ


    優希(こわい)

    (咲さんこわい)


    「簡単に勝たせてくれないなんて、ほんと京ちゃんは私の人生に華をそえてくれるね」

    「敵が強いのが、嬉しいですか? 私も確かに嬉しい、ですけど、優勝が遠のいて」

    「……壁が低い優勝なんて当然なんだよ。アスファルトの隙間に花が咲くのは当然……どんな場所でも咲かせてみせるよ」ググッ

    まこ「京太郎京太郎、決勝入ってからは口を開けば京太郎じゃな」ケラケラ

    「やめてくださいよ先輩、京ちゃんが聞いてたら調子に乗ります」

    まこ「否定はせんのか?」

    「ま、この大会……私の最も厄介で警戒すべき……」

    (私も、足を、引っ張らないように……)グッ



    「“強敵-とも-”ですからッッ!!」ゴウッ


    326 = 1 :



    ―――【???】


    「ねぇ、あれなに?」

    「麻雀だよ」

    「まーじゃん?」

    「見たことあるだろ? テレビで」

    「どんじゃら!」

    「うんうん、同じキャラを三人集めて……まぁ似たようなもんかぁ」

    「あれ覚えると麻雀覚えるとき無駄な知識にならない?」

    「う、うう~んどうなんだろ」

    「ねぇねぇ―――!」

    ??「ん? どうしたの……ああ、―――さんと―――ちゃん、来てたのね」クスッ

    「それ、なに?」

    ??「これ?」

    「ううん、うしろ!」

    ??「……ああ、視える子なのね」クスッ

    「え、視えるって?」

    「すげぇうちの子、霊感もち」

    ??「似たようなもの、かしら? とりあえず麻雀やるなら、良いことあるかも?」フフッ

    「―――さんが言うなら間違いない。だってこのおっぱ」ガシッ

    「ん、なんて?」

    「な、なんでもないです」カタカタ


    「なんのはなし?」

    ??「なんでもないわ―――くん……やってみる?」

    「まーじゃん?」

    ??「ええ」コクリ

    「やる!」

    ??「じゃあちょっとだけ教えてあげるわね、でも自分でもべんきょうするのよ?」

    「うん! うしろのあかいのかっこいいね!」

    ??「……ありがとう」ニコッ

    「っ」ドキッ

    327 = 1 :



    ―――【病院】


    京太郎「っ!」


    ふと意識を取り戻す

    すぐに寝ていたことを理解して、苦笑した

    ぼんやりとしか覚えていない夢の内容


    京太郎「たく、なんだ今の……」

                    ,. --- 、        ____
                      /,  ´ ̄ ̄` '⌒´     \
               、_/_/⌒ヽ , /            ヽ
                ,---、  / //    :       ヽ :.
               ,  / ̄-/ /' {   | |       | :
              / __   ̄,./ /-' l| l | |___ l |    |
                .:' /   ,イ _| | |ア__l { { | / }`| |    |
           /       ,:´ | { | l\{从 ∨ィ斧ミ、 |    |
        /\'´        /{  | 从{__,. \∨Vソ }イ ト、 ∧{
        ////\ r---  ´八 !∧  ̄   ,:  :.:.:  }/ノ/ リ
    .   ///////\      \}∧         u 八/
      //////////〉        込、  __    ,.: /
      ///////// /          }>、   ` イ |从
     ,'//////// /   _      /--、l ` ̄ :,   |--、
    .///////// /  イ/////\   {////}   /  「///|
    '//////// /´// {////////ー '|////|   ,   |///l|
    ///////////// |l///////////ヽ// \    |////> 、
    ////////{/////{!/////////////////}--- /////////> 、



    そう呟きつつ、前を見る

    病院についてからすぐに検査をして応急処置後、病室へと運ばれた宥

    宥の寝ているベッドの横で座っていたのだがいつの間にか自分も眠ってしまっていた


    京太郎「あ……」

    「あ、京太郎くん……その、おはよう?」

    京太郎「く、玄さんは!?」

    「え、玄ちゃんもいるの?」


    ガラッ


    「ただいま~」ソット

    京太郎「玄さん! 宥さん起きました!」

    「お姉ちゃん!!?」

    「びょ、病院では静かにしなきゃ、ね?」

    「はい」


    京太郎「看護師さん呼ばなきゃ……ッッ!!」

    「今、行ってくる……ッッ!!」

    「うう、なんだろう妙な迫力……」

    328 = 1 :



    医者「とりあえず問題なさそうですね」

    「良かったぁ」ホッ

    京太郎「あ、もう大丈夫ですか!?」

    医者「……もうちょっと、休んでった方が良いと思います」

    京太郎「けどその……今日、インターハイでもしかしたら優勝」

    医者「この調子ならすぐに体力も回復すると思います……間に合うように少し早めに出てくださいね」

    京太郎「っ! あ、ありがとうございます!」ペコッ

    医者「いえ、それじゃ」ペコリ


    ガラッ


    京太郎「良かったぁ」

    「会場まではここ聖都大付属病院からそんな距離もないし良かったね」ホッ

    京太郎「先生も良い人だったし、とりあえずテレビテレビ!」ピッ


    『決勝も副将戦後半、とうとうここまで来ました!』

    『ここらで決着つくぐらいの点差にならないあたりそれなりに拮抗してるね』

    『え、すこやん的にはそうなの? 阿知賀かなり優勢っぽいけど』

    『大将戦も会わせて言ってるんだよ?』

    『すっげーさすがすこやん!』


    京太郎「おお、とりあえず阿知賀優勢……宥さんのおかげっすね!」

    「え……そ、そんなっ、玄ちゃんもかなり頑張ってくれたし、それに灼ちゃんだって頑張ったみたいで」

    「でもお姉ちゃんがずいぶん稼いでくれたよ!」

    京太郎「ええ、こんなになるまで……」ギュッ

    (あ、お姉ちゃんの手……握った)

    「……うん、ありがとう」エヘヘ

    京太郎「玄も、ありがとな」ギュッ

    「っ! う、うんっ!」ニパァッ

    329 = 1 :



    ―――【会場】


    (悪いわね灼……予選が終わってからポジションチェンジなんて頼んじゃって、でもありがとね。おかげで……)

    (憧が睨んでる。なんでしょう……なんか今時の子感が強くて怖いです。ウザとか言われたら絶対立ち直れません)

    尭深(収穫祭、トークン収穫祭……)

    メグ(決闘したイ……決闘、決闘……私の能力はそこらのと違うことをお見せしまショウカ……)


    ―――決闘-デュエル-、スタンバイ!!



    メグ(ふっ……全員聴牌!)


    「」天使ルックの槍構え

    尭深「」農家ルックの鎌構え


    メグ「こんなのデュエルじゃナイ」チラッ


    「」遠くにいる

    「」金髪長身のグラサンスーツの須賀なんとかさん


    メグ「先生呼んじゃってるじゃないデスカ!?」


    「ロン!」

    「!」ゴッ

    メグ「う゛、しかも腹パンっ」

    330 = 1 :



    メグ「ま、さかスタンド、使い……で、シタカ」ボソッ

    「とりあえず点棒」

    メグ「あ、はい」

    尭深(収穫、収穫!)カッ

    (雰囲気が変わった……ハッ、雰囲気が変わったからといって麻雀の力が変わるわけじゃないSOA! SOA!)


    尭深「ツモ……4000オール」

    (SOA! SOA! SOA!」

    「くっ」

    メグ「か、鎌が私を……」カタカタ


    尭深(収穫ッ! 呼吸が止まるくらいッ! 興奮してきたッ! 早く! 『収穫祭り』ッ!)


    (イカれた気配、これは私も……ネジの2、3本……くれてやる決意が必要ですね……!!)

    メグ(ええい、恐い! 自身の能力であんなスプラッター体験をすることになるとは!)

    (なんとかしなきゃ……こいつをこのままにしておくとマズい!)


    尭深(収穫ッ!)

    331 = 1 :

    ―――【その後】

    「すこやん、副将戦も終わってCM中だけどどう思う?」

    「前も思ってたけど麻雀じゃないよね」

    「だよね!」

    「戒能さんの初手テスカトリポカって最初ボケだと思ってたもん」

    「え、初手、てすか、とり?」

    「ああ、わからなくて良いよ。わからない方が正常だから」

    「え、どゆこと? どゆこと?」

    「そろそろ大将戦だからしっかりね」

    「ちょっと、戒能プロー! 誰か説明ー!」


    ―――【阿知賀控室】

    「お疲れ」

    「あぁ~疲れた……」

    穏乃「そんじゃ行ってくるかな」フッ

    「大丈夫なの?」

    穏乃「平気、やってみせるよ……みんなが繋げた点数。京太郎も一緒に守ってくれた点、先生がくれた力……全部まとめてぶつけて倒す!」

    晴絵「……穏乃、もう余計なことは言わない……楽しんでおいで!」

    穏乃「はいッ!!」グッ


    ―――【臨海控室】

    ネリー「ま、行ってこよっかな」

    アレクサンドラ「勝ってきなさい」

    ネリー「勝てたらね」

    智葉「阿知賀には須賀がいるが遠慮するな、さっきメールで『お互い全力で』と約束した!」グッ

    ネリー「手加減しろって言われてもしないよ」ハハッ

    ハオ「ヤクザ怖い」

    メグ「阿知賀怖い」

    明華「そ、そんなにですか?」


    ―――【白糸台控室】

    「行ってくるよ!」

    「妹こわ……く、な、い……っ」

    「克服した!」

    「……大丈夫、私勝ってくる。照はそのあと仲直りしなよ?」

    「……うん」コクリ

    「おい誠子、尭深はどうした」

    誠子「ダメです。収穫祭りのせいでヘヴン状態で」

    「わかった捨て置け」


    「えっと、応援してよ?」

    「うん」コクリ

    「奴らに本物の麻雀を教えてやれ!」

    「任せてよ!」グッ

    332 = 1 :



    ―――【会場】


    ガチャッ

    穏乃「……あれは」


    ガチャッ

    「……あれが」


    ガチャッ

    ネリー「……いた」


    ゴゴゴゴゴゴゴゴッ


    「……待ってたよっ」ニコッ

    ゴウッ



    ―――【白糸台控室】

    「妹怖い妹怖い妹怖い」

    「いかん再発した!」

    尭深「収穫、もっと収穫……」

    誠子(……ダメだ。釣りに行こう!)


    333 = 1 :



    ここまでー

    次回決勝戦、っても麻雀してるんだかしてないんだか

    そんじゃまたー

    334 :

    乙でした
    > 聖都大付属病院
    もしやエグゼイドの病院か!?

    335 :

    乙です
    麻雀って何だっけ?
    それと、聖都大付属病院ってエグゼイドの…!

    336 :

    アカン咲ちゃんが咲さんになって照がテルーになってる

    337 :

    乙です
    聖都大付属病院って……バグスターでもいるのか、この世界?

    338 :


    たかみー怖いww
    咲さんマジラスボス

    340 :

    ドロドロより座薬、ハッキリわかんだね!

    341 = 1 :



    ―――【会場】


    「立直!」

    (あれ、ダブリーできた……あっさり?)


    穏乃(来た……けど!)

    (序盤、鬱陶しいのは大星さんだっけ……ヴィルサラーゼさんは常時邪魔だし、さっさと戦意喪失させたいけど決勝でそういう手は取れない)

    ネリー(運の波、わりと来てる……これなら逆転いけそうだ!)

    穏乃(守る。今は……笑われようと、点は持ってる……!)


    (なんだ、淡ちゃん本領発揮できるじゃん……ならさァッ!!)

    (どす黒い感覚……いや、素直に認めようか、京ちゃんの力を! だけど無駄無駄ァ! 対処できないでもない!)

    (さぁて、誰がぶち当たるかなぁ、淡ちゃんのダブリーコンボで!)


    穏乃(でも大星さん、無駄だよ。憧や灼さん、玄さんや宥さんみたいに私が京太郎の“加護”を受けてるなら……!)


    ―――【観客席】

    トシ「加護なんて生易しいもんかね……」

    「え?」

    トシ「ボディーガードとも違うし……暴力的なボディーガードってなんて呼ぶ?」

    「……先生?」

    白望「時代劇ちっくだね」

    「い、いやそれ以外にピンとこないでしょ!」

    エイスリン「フウキイイン!」

    胡桃「牛尾」

    「なんか違うようなそれで良いような……」

    豊音「セキュリティ?」

    「う、うう~ん」

    342 = 1 :



    (なんでっ、全然……和了れない!? なんで清澄が連続でっ!)タンッ

    (ああ、可哀想……京ちゃん、酷いことするなぁ……てかやっぱえげつないね)タンッ

    穏乃(やっぱり、京太郎のアレは大星さんと死ぬほど相性が悪い……)タンッ

    ネリー(運がどうとかじゃない。それでも宮永が突出してる!)


    穏乃(でも、なんとなく……わかる。そろそろ京太郎の力も)

    ネリー(流れを操る……これならドデカイので和了れる。だけど操ったところで……)チラッ

    (ああ、おもしろい。本当に……なにが楽しいってこんなとこに京ちゃんが関わってくるとこだよねぇ……)ハッ


    「カン」

    穏乃「っ」

    「カン」

    ネリー「なっ」

    「カン」

    「うそっ」

    スッ

    「……嶺上ならず、だね」クスッ


    ネリー(こ、ここで揺さぶりをかけてきたっ!?)

    (あ、あわわわわっ)

    穏乃(ドラが……いやそれよりも問題は、三暗刻の状態だったにも関わらずっ)

    ネリー(この局はまだ始まったばっかりだというのに揺さぶりをかけてきた?)

    (さて、どうなるかな)フフッ


    穏乃(こ、こわい……やっぱり、この人っ)

    ネリー(リーチもかけれない、守りに徹する)

    (だ、ダブリーは……き、危険だったよ!)


    (ほら大星さん、どんどん捨てなきゃ……ロシアンルーレットって楽しいよね。一緒に楽しもうよ)クスッ

    343 = 1 :



    「っ……」タンッ

    「……」ニコッ

    「っ」


    穏乃(セーフってわけだ)

    ネリー(エグイな……決勝の舞台とは思えない。しかし宮永め遊んでいるように見えて本気で倒しにかかっているが故か)タンッ

    「……」タンッ

    穏乃(たぶん大星さんはあの状況じゃ和了れない。となるとこの局……ただ宮永さんの直撃を恐怖するだけ!)タンッ


    「……っ」タンッ

    (ああ、でもこの人……そっか、あんまり意味なかったかな、私も危ない橋わたってるけど)

    (どうしよう……楽しいッ!!)


    ネリー(とりあえず、こちらもこれが終われば攻勢に出る……!)

    穏乃(もうすぐ、走れ……山は、いやこの卓を私のフィールドにする……!)


    344 = 1 :



    スッ

    (これっ……たぶん、こいつだ!)

    (あれは引いたかな?)

    「……っ!」タンッ

    「……」ニコッ

    「えっ」

    ネリー(違った、か)タンッ

    「……」タンッ

    穏乃(もうすぐ、前半戦だけでも……)タンッ


    「それだよ」

    穏乃「えっ」

    「……ロン!」ダンッ


    ネリー(な、つまり……!)

    (私を、見逃した……ううん、私を狙ってたわけじゃない)

    穏乃「っ……!」


    「自風、場風、三槓子、三暗刻……18000です!」

    穏乃「くぅ……はいっ」


    ネリー(やられたな阿知賀、この勢いならば……)

    (逆転も夢じゃない。あとダブリーしない!)

    345 = 1 :



    ―――【阿知賀控室】

    ガチャッ

    京太郎「戻りました!」

    「ご、ごめんなさいっ」

    「し、穏乃ちゃんは!」


    晴絵「おかえり……平気?」

    「あ、はい」コクリ

    晴絵「ん、ならよし……京太郎に心配かけんじゃないよ?」クスッ ナデナデ

    「あ、はい」エヘヘ

    京太郎「ちょ、そういうの良いですから!」

    「まぁ好調とは言い難い感じね……」

    「宮永咲、涼しい顔して……」

    京太郎「ああ……靴下は脱いでますか?」

    「は?」

    京太郎「そのままの意味だよ。咲の奴、靴下を脱いでるか?」

    「あ、たぶん……」

    京太郎「しょっぱなから本気モード、まぁ当然だわな」

    晴絵「なんなのその靴下事情、靴下フェチなの?」

    京太郎「俺はパンスト派です」

    晴絵「……だろうね」チラッ

    「……あぅっ」カァッ

    京太郎「ってそんなことはどうでも良いんですよ。長野の予選見てたらアイツ、靴下脱いでからが本気みたいだから」

    「よく見てんのね」フッ

    京太郎「まぁ馴染みだからな……悪いけど、今回ばかりは邪魔しないでもらいたいが」

    347 = 1 :


    ―――【阿知賀控室】


    ガチャッ

    京太郎「ただいまー」

    「おかえり二人共……どうだった?」

    「心配するだけ無駄だったわ」

    「あはは、楽しそうだよね」

    晴絵「ま、変に気負うより全然良い」


    京太郎「あ、宥さんアイス食べて大丈夫ですか?」

    「うん、ちょっと寒いけど京太郎くんが帰ってきたから……それにおいしいのは変わらないかなぁ」

    京太郎「なら良かったです」フッ スッ

    (ナチュラルに横同士で座っ……密着するわね。なに、もう付き合ってんの?)

    (なんか……こう、言葉にできないこの感じ……)ムズムズ


    「あ~ん」

    京太郎「あむ……おいしいっすねこれ」

    「だねぇ、玄ちゃんも食べる?」

    「うん!」

    「みんなは?」


    「あ、私はいいや」

    「私も」

    晴絵「馬に蹴られて死にたかないんで」


    「?」

    348 = 1 :



    ―――【会場】


    (ありゃりゃ……?)

    ネリー(あのどす黒い感覚がない?)

    (ふぅ、なんか怖い感じ無くなった。阿知賀……弱った?)ニッ


    (でもまぁ、弱くなったわけじゃなさそうかな……京ちゃんともうちょっと遊びたかったけど、まぁそれは今度で良いか)クスッ

    穏乃「さすが、だよね宮永さん」

    「ん、褒めても手加減してあげないよ?」アハハ

    ネリー(なんつーことを決勝で……)

    (こわい)


    穏乃「そんなのいらないよ。ただ……やっぱり京太郎の友達なんだなって」アハハ

    「京ちゃんが強いってのが想像できないけど……まぁ麻雀やってなかったし、やっとけばよかったなぁ中学とかの時に」

    穏乃「それも良かったかもね、そしたらもっと強くなってたんだろうなぁ」

    「え~なんか蚊帳の外」

    穏乃「あはは、ごめん大星さん……共通の友達がいてね」

    ネリー「サトハの友達の須賀?」

    穏乃「そうそう」

    「へぇ~強いんだ、楽しそう!」エヘヘ

    穏乃「……うん、まぁなんていうか修羅場怖いからあまりその」

    「大星さん、あとで紹介するね」ニコッ

    穏乃「なんでそんなこと!?」

    「修羅場がみたいからっ」ニコッ

    ネリー(やはり魔王……サトハは大丈夫だと思うけど、あの厳格で規律にうるさそうなサトハはきっと大丈夫だと思う)

    (スガかぁ……どんな感じなんだろ。不良だったらどうしよ!?)アワワ


    「ま、とりあえずカン、ツモ」


    穏乃「うわ」

    ネリー「早いな」

    「あわっ!?」


    「調子よくなってきた」グッ

    349 = 1 :



    穏乃(宮永さんの調子がさらに良くなった……このままじゃ競り負ける)

    ネリー(もっと、もっとだ……運が味方してくれる。一撃必殺居合ドロー……!)

    (ギャラクシー!!)


    穏乃(……ああ、でもようやく見えた。ここは……)


    (雰囲気が変わった?)ゾワッ

    ネリー(これは……こんなん運なんて関係ないじゃないか!)

    (ま、前と同じ感じ!)


    穏乃(私のフィールドだ!!)

    350 = 1 :



    「きたね……」

    「え、すこやんどうしたの? 婚期きた?」

    「こないね……じゃなくて!」

    「わかるわかる、あれでしょ……なんかこう、雰囲気ってか流れって言うか」

    「わかってるならなんでいじったの!?」



    ―――【観客席】


    トシ「きたね、決まったわけじゃないけど……」

    「モノクル、粉々なんですけど」

    トシ「……もうちょっと頑丈なのが必要かねぇ」

    豊音「個人戦ちょーたのしみだよー」

    エイスリン「デモ、アチガ、デテナイ」

    豊音「えっ、そうなのー?」

    胡桃「みたいだけど……エイちゃんつながりで麻雀はできるんじゃない?」

    豊音「そっか! エイスリンさんのボーイフレンドも気になるねっ!」

    白望「……須賀君、だっけ?」

    「色々危険かもしれないから警戒してね!」

    トシ(あの子も大変だねぇ……いやまぁこの子らも大概過保護だけど)


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