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元スレモバP「未来から俺がやってきた」

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51 :

仮にハーレムendだった場合、将来Pは
・筋肉モリモリマッチョマン
・幼児性愛で刑務所暮らし
・常時ニタニタ笑ってる
・豊胸(天然) 女装癖
になるのか…化け物だな

52 :

豊胸(鍛え上げた大胸筋)で茜と師匠はカバーできるな

53 :

筋肉は力入れない限り柔らかいからな

54 :

キャッツファンになるのが1番無難な選択肢なんだよなぁ

55 :

同人作家のお世話したい

56 :

キャッツの選手になったり月二で数多のイベントに参加する猛者壁サーになる未来

57 :

キャッツの選手で薄い本の壁サークルがなんだって?

58 :

菅野×小林ですねわかります

59 :

ゾンビになるのが最強なんだよなぁ

60 :

幸子『恥ずかしいですから1度しか言いませんよ? ……好きです。世界で一番あなたのことが好きです。他の誰のものにもなってほしくないです。カワイイって言われて本当に嬉しいのは……プロデューサーさんだけですから。プロデューサーじゃないと駄目なんです。だからこれからも、ボクの側で……ボクのことをカワイイって言い続けてください。……フ、フフーン! どうですかプロデューサーさん! カワイイボクに告白されて嬉しいですよね!? ね? な、なんとか言って下さいよ! もうっ』

P「幸子か……」

P「顔を真っ赤にして、真剣な顔で俺を見続ける幸子の告白は……グッときたな。思わず10秒くらい思考停止しちゃったし」


ズオオオオオオ


「またか……」

「パターンから言って、今度は幸子と結婚した未来の俺か?」

「幸子を選んだ俺のことだ。幸子に振り回されながらも楽しくやってるんだろうな」

ズオオオオオオ

「……」

「うぅ……幸子ぉ……幸子……」スンスン




「……」

「何か喪服着て幸子の写真抱えたオッサンが出て来た……しかもめっちゃ泣いてる……」

61 = 1 :

「あ、あのー」

「うぅ、ぐすっ……ん? あ、そうか。ここは過去の……ということはキミは過去の俺か」グシグシ

「いきなり泣いててびっくりしただろ? すまないな。……俺は10年後から来た幸子を選んだ……幸子……さちこぉ……さちこぉ……!」ブワァ

(喪服。泣いてる俺。満面の笑みを浮かべた幸子の写真)

(い、嫌な予感がする……)ダラダラ

「あ、あの……あなたは幸子を選んだ未来の俺、なんですよね? えっと……幸子は今?」

幸子P「……っ! ぐぅっ、うぐぅ……! ふぐぅ……!」ボロボロ

幸子P「す、すまない……で、でも幸子の名前を聞いただけで……あぁぁぁ……」ボロボロ

幸子P「幸子は……幸子は……俺の手の届かない……遠い場所に行ってしまったんだ……」グシグシ

P(マジか……今までの中で一番最悪のパターンじゃないか)

幸子P「幸子がいなくなってもう随分経つのにまだ慣れなくてね……みっともないだろ?」

P「……その格好は……つまり……」

幸子P「……格好? ああ、うん。今日は一周忌なんだ。その帰りにふとタイムマシーンのことを思い出してね。もし幸子をキミが選んだ時に失敗しないように……助言を与えに来たんだ。ボクのようになって欲しくないからね」

P(まあ……そうだよな。選んだアイドルとの生活が順風満帆に行くとは限らないんだよな。こういう最悪の可能性もある。……分かっていても辛いな)

P(ここは未来の俺の助言を聞いて、その最悪の未来とやらは絶対に避けないと……)

P「そ、それで……幸子に一体何が……?」

62 = 1 :

幸子P「ああ。ボクは幸子の告白を受け入れた。彼女を選んだことで、彼女と過ごすプライベートの時間が随分増えたよ。色々な場所に行ったり、食べたり……過ごす場所は付き合う前とあまり変わらなかったけれど、距離が随分近くなった。恋人の距離ってやつだね」

幸子P「楽しかったよ。とても……楽しい日々だった……」

幸子P「ただ変わらなかったこともある。仕事のことだ。幸子は絶対に公私混同はしないで欲しい、仕事に私情を持ち込まないで欲しい……それを強く言っていた」

幸子P「それについてはボクも同意だった。幸子を選らんだからって、幸子を特別優遇するつもりもなかったし、その逆もなかった」

幸子P「ボクは幸子に以前までと変わらない仕事を持ってきた。そして幸子もそれをこなしていった」

幸子P「そうすることが正しいと思ってたんだ」

幸子P「あの日が来るまでは……」

「あ、あの日……」ゴクリ

幸子P「あれは幸子も同席した会議の場でのことだった。いつものアレだよ。幸子チャレンジの会議」

幸子P「いくつか案が出たが……上司がいきなりとんでもないことを言い出した」

幸子P「エベレストへの登山だよ。馬鹿げてるだろ? 今までのチャレンジとは話が違う。危険過ぎた」

幸子P「ボクは当然無理だと言った。いくら経験のあるプロが同伴するからといって、あまりにも危険すぎると」

幸子P「だが当時、ボクの状況は悪かった。付き合っているのはバレていなかったが、1人のアイドル……幸子に肩入れし過ぎている、特別な感情を持っているのでは……そう思われていたんだ。実際間違ってはいなかったからね」

幸子P「だからボクが意見を出せば出すほど……自分の状況が悪くなっていった。冷静だったなら話は別だったけど、その時のボクは痛いところを突かれて焦っていた」

幸子P「そんなボクを見て……幸子が言ったんだ。『やりますよ。カワイイボクなら、登山なんて簡単ですよ!』と。ボクにウィンクをしながら」

幸子P「その言葉で企画は決まった」

幸子P「……この時、幸子を止めていれば……今でも悔やむよ」

「ということは……その企画で……」

幸子P「ああ、そうなんだ。その企画で幸子はボクの手の届かない場所に……」

「……」

幸子P「……」

幸子P「頼む。ボクのようにならないでくれ。ボクの間違っていた選択を……キミは選ばないでくれ……」

「ああ」

「幸子を選ぶとは限らないけど……約束するよ」

幸子P「そうか……ありがとう」

幸子P「その言葉を聞いて安心した。これで安心して未来に帰れるよ」




幸子P「さて、明日は幸子が帰ってくるし、部屋の片付けをしないとな」

「え、生きてんの!?」

63 = 1 :

「いや……えぇ!? 幸子死んだんじゃなかったの!?」

幸子P「ちょっと縁起でもないことを言わないでくれよ。元気にやってるよ」

「で、でも登山の企画で手の届かない場所にって」

幸子P「ああ、そうなんだ。企画は見事成功してね。彼女はアイドルとして初めてエベレストを制覇した。しかも途中、同伴したスタッフと逸れた上で……だ」

幸子P「そして幸子は……目覚めた。登山の楽しさに」

幸子P「仕事の合間の休みに登山を楽しむ……そんな彼女に変わってしまったんだ」

幸子P「最初はボクも付き合っていたんだけど……最近は体力が追いつかなくて」

幸子P「今も1人で登山中だよ。ボクを置いてね。ボクの手の届かない場所に1人で……」

幸子P「かれこれ2週間も会ってない……寂しくて……うぅ……」グスン

幸子P「まあ、帰ってきた日の夜は、会ってない間の寂しさを埋めるような激しい……フフフ」

「なに笑っとんねん」

「いや……喪服! 一周忌は!?」

幸子P「ああ、これはほら……ブリッツェンが亡くなって1年経つから……」

「ああ……そういう」

幸子P「アイツさ、いきなりウニやらイクラに嵌りだしてさ……それで……」

「しかも痛風で死んだのかよ……」

幸子P「というわけだから。幸子を登山に行かせちゃ駄目だぞ? じゃあさよなら」


ズオオオオオオオ



「紛らわしいな……」

「しかし幸子は登山に目覚めるとは……予想してなかった。登山の企画だけは絶対に通さないようにしないと」

「あとアレだ。ブリッツェンからウニとかを遠ざけとかないと……」


64 :

ぅゎさちこっょぃ

65 :

なんだこの時空ならブリッツェンの健康にだけ気をつければ良いじゃん

66 :

たまにしか会えないのはなぁ…

67 :

一緒に行けたらいいけど仕事がなぁ

68 :

ガチ登山は金もかかるし冗談抜きで死と隣り合わせだからな

69 :

愛海「そこにお山が有るから」

70 :

幸子ならやってしまいかねない感が凄い
謎の安定感

71 = 1 :

P「そういえば最近に雪美は以前にも増して、心を許してくれるようになったなぁ」

「当たり前のように俺の膝で眠るし……信頼されてるってことだよな」

雪美『……Pのお膝は……ずっと私の……だから……お婆ちゃんになっても……ここは譲らないから……ね?』

「雪美が大人になる頃には、多分俺もうこの世にいないだろうなぁ」シミジミ

「むっ!?」

「この気配……空間が割れる気配……!」ピキーン


ズオオオオオオ



「……」スタッ

「……」

「……」

「……」

「……」

「……」

「……」





「………………」ジー

「何か喋ってくれよ!」

72 = 1 :

「……?」

「……さっきから……心の中に伝えてるけど……聞こえない?」

「いや、俺超能力者じゃないから」

「……そうか。過去の自分だから……伝わると思ったけど……残念だ。……雪美なら、簡単に伝わるのに……心が繋がってるから……」

「ということは……雪美を選んだ俺か?」

雪美P「……ああ、うん。そう……雪美を選んで……10年……どうも……初めまして」

「雪美みたいな喋り方ですね」

雪美P「……ずっと、一緒……だから。いつの間にか……こんな感じに……」

雪美P「でも家では……あんまり喋らないな……。心が繋がってるから……言葉にしなくても……お互い伝わる……」

「家の中、凄い静かそうですね」

雪美P「ああ……雪美を膝に乗せて過ごす静かな時間が……一番好き……」

雪美P「雪美の吐息や……髪が流れる音……服が擦れる音が……心地いい……」

雪美P「でも……」

雪美P「雪美……夜の方の声は結構大きい……フフフ」ドヤァ

「下ネタかよ」

雪美P「ペロもそう思う……?」ナデナデ

「あの誰もいないところ見て撫でるの止めてもらえます? かなり怖いんですけど」

雪美P「ペロ……見えない……? 5年前に死んじゃったけど……俺と雪美を……ずっと見守ってくれてる……ありがとう……ペロ」ナデナデ

(ペロ……死してなお雪美を守って……!)

雪美P「……!」ピキーン

雪美P「雪美が……呼んでる……行かないと……!」

雪美P「うんうん……分かった……牛乳買っていけばいいんだな……了解……」

雪美P「え……? は、裸エプロンで……待機してる……だと……」

雪美P「急がないと……!」



ズオオオオオオオ

「……」

「あんなに無口で仕事とか大丈夫なのかな……雪美を選んだ俺」

「しかし雪美に裸エプロンとか……アリだな」

73 :

何かコイツが一番エロくないかww

74 :

というか完全に読め自慢しに来ただけじゃねぇか!!!!

75 :

初めて何の危険性もない良妻

76 :

問題無い雪美、登山させなければ問題ない幸子。
当たりが続いてるぞ、どーしたんだ(困惑)

77 :

同じロリなのに雪美は幸せな結婚生活
橘さんがタブレットバンバンしそう

78 = 69 :

珠美殿は良妻になりますぞー!

79 = 73 :

ありすはムショ行きなのに雪美はセーフなのか

80 :

ありすの時と違って6年待ったんだろ

81 = 70 :

直接的な誘惑してこなかったから何とかなったんだろうなぁ
北風と太陽…?何か違うな

82 :

心で繋がってるからありすみたいに体で繋げる必要が無かったんだよ

83 = 1 :

菜々『菜々、今とっても楽しいですっ! 大好きなアイドルやって、いっぱい仲間ができて……毎日が楽しくて仕方ないですっ! それもこれも全部プロデューサーさんのお陰です。あの……あと少し……もう少しだけこの幸せな時間を楽しんだら、菜々の実家に……ウサミン星に来てくれませんか? ……えへへ、そういう意味です。プロデューサーさんの周りには菜々より若くて可愛い女の子がたくさんいます……それでも……それでもっ、プロデューサーの事を好きな気持ちだけは負けませんから! 菜々頑張っちゃいます☆』

「菜々かぁ」

「菜々はこう……支えてあげたい!って気持ちになるんだよな。すっごい頑張ってるところ見てると」

「もし菜々と結婚したら……菜々の愚痴を聞いたり、疲れた体をマッサージしてあげたり、落ち込んでるところを滅茶苦茶に慰めて甘やかしたり……そういう生活もいいかもしれないな」


ズオオオオオオ


「来たか。流石に余裕が出てきたぞ」

「どんな未来の俺が現れても……問題はない」




「こ、ここは……?」キョロキョロ

「昔住んでた俺の部屋? ということは過去に来れたのか!?」

「追手は……よし。上手く撒いたみたいだな」」




「……」

(なんか杏が持ってるウサギのぬいぐるみの超デカイ奴が出て来た……)

(しかも喋ってるし……怖い……超怖い!)

84 = 1 :

「ということは……」クルッ

「ひっ!?」

「見つけた……見つけたぞ!」ポフポフポフ

「ひぃ!? こ、来ないでくれ!? 俺は美味しくないぞ!?」

「静かに……! 奴らに気づかれる……!」シー

「落ち着け。こんな格好をしているが……俺は未来のお前だ」

「ほ、本当に?」

「ああ。中二の時に書いてた小説の主人公が必殺技を放つセリフは『煉獄へ誘う我が漆黒の炎……顕現せよ(マテリアライズ)!』……だろ?」

「う……挿絵も自分で書いた痛々しい小説の痛々しいセリフを知っているとは……本当に俺なのか」

「ど、どうしてそんな格好を?」

「これは逃げる時に兵士の装備を無断で拝借して……ってそれはどうでもいい!」

「いいか? 時間がないから手短にいくぞ?」

「俺は菜々を選んだ10年後のお前だ」

「菜々を選んだ……俺?」

菜々P「ああ、そうだ。人気絶頂の中、電撃的に引退をした菜々に告白されて、俺は菜々を選んだんだ」

菜々P「最初に言っておく。菜々を選ぶのは止めろ! 生半可な気持ちで菜々を選んだら……絶対に後悔をする」

「それは一体どういう意味で……」

菜々P「何から話せばいいか……そうだな。まず、菜々は嘘を吐いていなかった」

「嘘?」

菜々P「そうだ。全部本当だったんだ。菜々はウサミン星人だし、ウサミン星には電車で行けるし、年齢も地球人に換算すると17歳だし、私立ウサミンハイスクールのJKなんだ」

「待て待て待て! 一体何の話だよ?」

菜々P「ああ、意味は分からないと思う。だが真実だ! 菜々は何一つ嘘を吐いていなかった。ウサミン星はあるんだ! しかも俺達が予想もしなかった場所に! 俺はただ両親に挨拶を行くくらいの気持ちで菜々の実家に向かったらそこは……」

85 = 1 :


ズオオオオオ


「そこまでウサ。王子」

菜々P「ひっ!? もう追っ手が!?」

(ウサギの気ぐるみが増えた……)

ウサギ兵士「それ以上の機密漏洩は王子といえど許されないウサ」

ウサギ兵士「さあ王子。城に戻るウサ」

ウサギ兵士「発情期に入った王女がずっと待ってるウサ。『ほ、放置プレイってやつですかね!』とか言って1人で盛り上がり始めて、居た堪れないウサ」

菜々P「この10年ずっと発情期じゃん! もうマジで無理だって! 俺30過ぎてるんだぞ!? 毎日毎日……このままじゃ死ぬって!」

ウサギ兵士「大丈夫ウサ。最近、イチノセ博士が毛髪と引き換えに精力を引き出すアロマを開発したウサ。だから安心して王子の責務――ウサミン星の人口増加に勤めるウサ!」

菜々P「い、いやだ! 俺はまだハゲたくない!」

ウサギ兵士「ふっ!」ボフッ

菜々P「おぐぅ! ぐ、ぐぅぅ……」バタッ

ウサギ兵士「では失礼ウサ」


ズオオオオオオオオ


「い、一体なんだったんだ?」

「ウサミン星とか王子とか……意味が分からん」

「……」

「……分からんけど、生半可な気持ちで菜々を選ぶのは止めたほうがいいってのは理解した」

86 :

老けないウサミンと毎日繁殖とか天国かな?

87 = 70 :

あれ?菜々さんってPaだっけ?
何故ハゲ…(ここから先は血で汚れていて読めない

88 :

ハゲは絶倫
余裕余裕

89 = 69 :

>>87
モバPはブサイクハゲホモだしなあ

90 :

PaPは元々髪がないし多少はね?

アニメからのPには三属性(変態ハゲホモ)Pも通じないのかなぁ

91 = 1 :

P「……ふぅ、色々あって喉が渇いたな」

P「コンビニで買った紅茶でも飲むか」グビグビ

P「んー、やっぱり桃華が入れてくれた紅茶とは比べ物にならないな。まあ比べるのも失礼だと思うけど」

P「桃華、か」

桃華『ね、Pちゃま。わたくしPちゃまが望むことなら何でも叶えて差し上げたいと思っていますわ。それが今のわたくしの何よりの幸せなんですの。その代わり……1つだけ、1つだけ桃華の願いを聞いて下さる? 欲しい物があるんですの。……ね、Pちゃま。わたくしにPちゃまの人生を……下さる? 意味は分かって下さるでしょう? ええ、勿論冗談じゃなくってよ? ……ね? お願いPちゃま。わたくしの全てを差し上げますから……勿論わたくしの人生も……ふふっ』

P「12歳であんなことを言うなんて……もうマセてるとかそういうレベルじゃねーよな」


ズオオオオオオオオ


P「またか。……ん!? な、なんだこの空間の割れ目の先から感じる……圧倒的なオーラは!?」



「……ほう。この部屋……懐かしいな」ゴゴゴゴゴ

「こんな狭い部屋に住んでいたんだったな、若い頃の私は」ゴゴゴゴゴゴ

「ということは……君が10年前の私か」ゴゴゴゴゴ



P「……っ」

P(何なんだこの人から感じる圧倒的な強者のオーラは……!?)

P(この人が10年後の俺だって? 信じられない……)

P(着ているスーツ、時計、靴……全て超一流の物だ。そして何よりも……それを平然と着こなしている本人の貫禄(カリスマ)……!)

P(自分と同じ存在だなんて、とても思えない……!)

92 = 1 :

「……ふっ、緊張しているのかね? 気を抜きたまえ。私と君は同一人物、血の繋がった家族よりも近しい存在だ」

「と言っても無理な話か。最近の私はどうにもただ立っているだけでも相手にプレッシャーを与えてしまっているようでな。桃華にも、もっと力を抜けと注意されているよ」

P「も、桃華?」

桃華P「桃華の名前が出て、少し力が抜けたようだな。ああ、そうだ。私は桃華を伴侶に選んだ、10年後の君だ。どれ名刺を渡しておこう」

P「どうも……」

P(これ……櫻井財閥が経営してる会社の……社長!? しかも本社の!?)

P(え……コネとか?)

桃華P「言っておくがコネでこの地位まで上り詰めたわけではないぞ」

P「えっ、何で考えてることを!?」

桃華P「経験上、相手がどんなことを考えているかある程度分かるんでね。それに君は私だ。なおさらだよ」フフッ

桃華P「コネと思われたままでは流石にシャクだな。そうだな……まあ、君にもいい機会だ。私の10年間を聞いて、今度の選択に役立てるといい」

P「あ、ありがとうございます……! あ、お茶とか!」

桃華P「いい。私は桃華が淹れた紅茶しか飲まん」

93 = 1 :

桃華P「私は自分に好意を寄せるアイドルの中から桃華を選んだ。最も彼女に惹かれていたからね」

桃華P「そして私と桃華は幸せな、薔薇色人生を過ごしました。めでたしめでたし――と、人生そこまで上手くはいかない」

桃華P「当然周囲の反対があった。なにせ彼女は櫻井財閥の令嬢だ。一方の私はしがないプロデューサー。吊り合うはずもない」

桃華P「桃華は言ったよ。『わたくしにはPちゃまが居てくれればそれでいいの。他の人なんて……』と。まさか12の娘に駆け落ちを提案されるなんて思っていなかったよ。それも一時の迷いなどではなく、本気で彼女はそう言っていた」

桃華P「だが私はその選択を選びたくはなかった。彼女はまだ幼い。家族から引き離すなんて考えたくもなかったし、彼女が家族を愛していることは十分に分かっていた」

桃華P「そんな時に桃華の祖父……桃華財閥を1代で巨大財閥までに築き上げたその祖父が私に1つの試練を課した」

P「試練ってのはつまり、桃華との関係を認めさせる……」

桃華P「そういうことだ。ちょうど桃華財閥が新しく興したばかりの会社――それを軌道に乗せ、十分な利益を出すこと。それもプロデューサー業を続けつつ……それが私への試練だった」

桃華P「私は迷ったよ。会社の経営なんてテレビゲームでも触れたことのない、全くの素人だったからね。その上プロデューサー業も平行して……だがそれでも桃華の為に……私はその提案に乗った」

桃華P「それからの日々は……私にとって試練の連続だった」

桃華P「日中はプロデューサー業をしつつ、合間の時間で会社に指示を出す。合間の時間、夜は深夜まで経営の勉強……眠る時間なんて殆どなかったよ」

桃華P「プロデュース業が休みの日は会社に出て、直接社員に指示を出す……全く、自分のことながらよく死ななかったと思うよ」ハハッ

桃華P「最初の1年ははっきりいって、目も当てられない惨状だった」

桃華P「軌道に乗せるどころか、会社を何とか潰さないだけで精一杯。本業のプロデュース業にも支障は出る。体調を崩して倒れる……そんな日が続いた。頭の中でやるべきことを処理ができず、常に頭痛と吐き気に襲われていたよ」

桃華P「そんな辛い日々が続いた。それでも逃げ出さなかったのは……桃華がいたからだ。彼女はいつだって私の側にいて、私を支えてくれた。時間もとれず、まともに恋人として相手を出来ない私を献身的に支えてくれたんだ」

桃華P「そんな彼女が居たらからこそ、私は血反吐を吐きながらも綱渡りのような日々を歩み続けた」

桃華P「勿論桃華だけじゃない。他のアイドル達、ちひろさん、同僚……みんなの協力があってこそ続けられた日々だった。特につかさには世話になったよ。彼女の助言と手助けがなければ、会社はとっくに潰れていた」

P「……」ゴクリ

P(何だか、本当に信じられない。目の前にいるのは確かに未来の自分で、でもその口から語られるのは、今ままで俺が歩んでいた人生からはとても考えられない人生で……)

P(それでも彼が語る10年は、俺が歩むかもしれない道で……)

P(俺、今……凄い貴重な経験をしてるんじゃないだろうか……)ドキドキ

94 = 1 :

桃華P「色々な人に助けられて私は成長した。少しずつ、だが着実に力を得て、その能力を実践し、会社経営に取り組んだ」

桃華P「そして――当初は相当上手く行って5年はかかるだろうと思っていた会社経営は……3年で桃華の祖父が認めるレベルの軌道に乗せることができた」

P「おお……!」

桃華P「そして俺達は認められた。……これがその時の写真だよ。俺、桃華、そして俺について来てくれた社員達……いい顔をしてるだろう?」

P「確かにみんな達成感に満ちた表情を――ん?」ジッ

P「あ、あのちょっといいですか?」

桃華P「ん? 何かね?」

P「なんか……大きくないですか?」

桃華P「大きい? そうか、この会社のことか。確かに会社は最初、売れないアイドル事務所ほどの大きさしかなかった」

桃華P「だが経営が軌道に乗り始め、社員も増えて新しい建物に引越し……そんなことを繰り返していたら、会社が――」





桃華P「――でっかくなっちゃった!」

P「何ですかいきなり!?」

95 = 1 :

桃華P「なにって知らないのかね君? 最近の流行なんだよ。この時代で言う『おっぱっぴー』みたいなものだ」

P「それ別に今の流行じゃ……」

桃華P「これくらいの流行を知っていないと君も困るぞ? 世間の流行をしっかり把握しておくのも会社を経営する上で重要なんだ。覚えておきたまえ」

P「はぁ……」

P「いや、大きいってのは会社のことじゃなくて……その……」

桃華P「うん? 何だ? 他でもない私と君の仲だ。何でも言いたまえ」

P「じゃあ言わせてもらいますけど……」




P「なんかこの写真に写る桃華のお腹……大きくありません?」

桃華P「……」

P「この時点で3年って……桃華15歳ですよね?」

96 = 1 :

桃華P「……」

桃華P「そのことか。ああ、別に大したことじゃないんだ。言っておくが私は桃華との関係が認められるまで、彼女に手を出すつもりはなかった。当たり前だろう?」

桃華P「彼女は幼いながら私をしっかり支えてくれた」

桃華P「プロデュース業、会社経営、家での家事……全ての面で俺を支えてくれた」

桃華P「精神面でも私の支柱になってくれた。彼女の穏やかな口調と優しい言葉はいつだって私を癒してくれた」

桃華P「特に私が落ち込んだときにしてくれる、布団の中で添い寝は格別でね」

P「……」

桃華P「私の頭を撫で、耳元で『Pちゃま……大好き……』と囁き、もう片方の手で背中を摩られる……至福の時だった」

桃華P「そんな癒しの時、ある日、ちょっと悪戯心を出した私は彼女の小ぶりなヒップをツンツンと……ね。てっきり怒られると思ったのだが『……もう、Pちゃまったら……いいですわよ、どうぞ』……とね」

P「……」

桃華P「まあ、そこまで言われたら仕方がない。アレをアレして、何やかんやとしてたら……」




桃華P「――桃華のお腹がでっかくなっちゃった!」エヘ

P「2回目!?」


97 = 1 :



桃華P「だって仕方がないだろう!? 『どうぞ♪』なんて耳元で囁かれたら……はい喜んで!と応えるしかないだろう!?」

P「開き直った……!」

桃華P「ああ、そうだ! 私は年端もいかない少女のアレをアレしてボテ腹にしたさ! だが誰が文句を言う!? 私は社長だぞ!? 文句を言える奴なんて周りにはいなかった! はははっ!」

桃華P「いいか? 若い私よ、これだけは覚えておきたまえ。……偉ければ基本何しても許されるんだよ」

P「うわぁ……」

桃華P「そういうわけで会社を軌道に乗せ、桃華との仲を認められ、まあ子供が出来ていたことについてはひと悶着あったが……その後も私は会社を大きくし続けた」

桃華P「そしてその会社を後輩に託し、本社に異動。そして自らの力で伸し上がり……トップへと登りつめた」

桃華P「それが今の私だ。さて、立身出世を成した未来の私を見て君はどう思った」

P「ロリコン糞野郎は凄いと思いました」

桃華P「そうだ! それでいい! 私がここまで来れたのは桃華への愛があったからこそだ。だから君も誰かを選ぶのなら……本気で愛せ」

桃華P「愛さえあれば、何だって出来る。愛は可能性の根を広げる無限の栄養素なんだ」

P「いや、何かいい事言ってまとめようとしてますけど……」

桃華P「おっとそろそろ桃華とのお布団の中での恒例行事(レクリエーション)の時間だ!」

P「恒例行事って……頭ナデナデとか耳元で囁くとか……今もやってるんですか!?」

桃華P「当たり前だろう? 毎日やっている。……ほら、社長も大変なんだよ、マジで。未だに俺のことコネ入社だと思って目の仇にしてる幹部いるし、一部のアイドルが会社に入社してきて心が休まらないし……毎日胃がキリキリして大変なの」

桃華P「そういうわけだ。じゃあ、そろそろ桃華が恋しくなって手が震えてきたから俺、お家帰る」

桃華P「ばいちゃ!」


ズオオオオオオ


P「……なんか最後の方の言動とか見てたら、やっぱり自分と同じ存在なんだなぁって思ってしまった」

P「社長も大変なんだなぁ……あんなクレイジーな性格になるなんて……」

P「今度からつかさにもっと優しくしよっと」

98 = 88 :

ありすに手を出したらムショ行きなのに、桃華なら権力でもみ消せると?

99 = 70 :

というか経歴が普通に地獄以上の地獄なんですが…
これならちっひに毟り取られる方がまだまs

100 = 67 :

そもそもありすに手を出したのはどこから漏れたんだ


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