私的良スレ書庫
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元スレ京太郎「俺が三年生?」恒子「ねぇねぇ、お姉さんの相方やってみない?」
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京太郎「な、なんだったんだ?」
京太郎「咲のやつ、悪い物でも食ったのかよ」
京太郎「寝間着のまま外に飛び出してきちゃったけど……」
「京太郎ー!」ダダダダ
穏乃「はぁ、はぁ……ひ、久しぶり」
京太郎「あ、ああ……珍しいな、お前が息切らしてるなんて」
穏乃「さすがにここめで走ってきたら疲れちゃった」
京太郎「走ってきた? 奈良から?」
穏乃「そだよ」
京太郎(いくらなんでもそれは嘘だろと言いたいけど……)
京太郎(こいつ、あんまり嘘とか言いそうになからな)
京太郎「それはともかくとして、和にでも会いに来たのか?」
穏乃「違うよ。京太郎に会いに来たんだ」
京太郎「俺?」
穏乃「なんだか朝起きたら急に会いたくなって」
京太郎「走ってきたと」
穏乃「正解!」フラッ
京太郎「っと、結構きてるんじゃないか」ガシッ
穏乃「えへへ、あんなに走ったの初めてかも」
京太郎「汗もすごいな……じっとしてろ」
穏乃「んっ、服汚れちゃうよ?」
京太郎「どうせすぐ着替えるよ。気にすんな」
京太郎「よし、こんなもんか」
穏乃「スッキリしたー! じゃ、帰ろっかな」
京太郎「忙しいやつだな」
穏乃「なんかもう満足しちゃった。まったねー!」
京太郎「さて、俺も家に……は戻れないか」
京太郎「この格好でうろつくのにも抵抗あるんだけどな……」
「あ、見つけました」
京太郎「あれ、小蒔? どうしてここに」
小蒔「もう、探したんですよ? 起きたらお布団の中からいなくなってますし」
京太郎「悪い悪い……って、あれ?」
小蒔「さぁ、帰りましょうか」
小蒔「――あなた」
京太郎「あ、あなた?」
小蒔「? どうかしたんですか?」
京太郎「不思議そうな顔すんなよ、俺がおかしいみたいじゃないかっ」
小蒔「実際おかしなこと言ってます。だって、私たち夫婦の契を交わしました」
京太郎「夫婦の契!?」
小蒔「はい、初めてはホテルのベッドで……」ポッ
京太郎(身に覚えがないパート2!)
京太郎(こいつもかよ!)
京太郎(捕まったらヤバそうな雰囲気しかしねー!)
京太郎「じゃ、じゃあ俺ちょっと用事があるから……」
小蒔「……女の人、ですか?」
京太郎「いや――」
小蒔「霞ちゃんや春たちだったらまだ許せます」
小蒔「でも、それ以外の女性だったら私――」
小蒔「――その方が羨ましくて妬ましくて……なにするかわかりませんよ?」ニコッ
京太郎「え、なっ――足が……!」
小蒔「ふふ、わかってもらえたんですね」
京太郎(なんだこれ、何かに押さえつけられてる!?)
京太郎(また過保護な神様か!)
――キキーッ!
衣「きょうたろー、こっち!」
京太郎「――っ、体が動く……!」
衣「早く!」
京太郎「くそっ」
小蒔「あ――」
バタンッ キキーッ!
京太郎「ふぅ、助かった……」
衣「大丈夫?」
京太郎「ああ、なんとかな……」
衣「うん、これも偏にハギヨシの運転技術のおかげだ」
京太郎「ともかく、ありがとな」ナデナデ
衣「えへへ、褒められた」
京太郎「一体二人ともどうしちまったんだかな」
衣「まったくだ! きょうたろーは衣の伴侶だというのに!」
京太郎「……あん?」
衣「だって、ずっと傍にいるって約束してくれた。家族になるって」
衣「衣のこと、泣かせないって」
京太郎(またこれかよ!)
京太郎(なんだこいつら、どっか別の世界から電波受信してるんじゃないだろうな!)
京太郎(くそ、車の中じゃ逃げ場がない……!)
衣「ともかくこれで安心だ」
衣「今は衣がいるし、ハギヨシもいる」
衣「このまま屋敷まで帰ろう」
京太郎(ヤバい、そこまでいったらもう出られない予感しかしない)
京太郎(どうにかして車を止めないと!)
京太郎「ぐっ、いたたたたたたっ!」
衣「きょ、きょうたろー?」
京太郎「腹が……今すぐトイレ行かないとヤバい!」
衣「なんだそんなことか。大丈夫、衣がちゃんと処理してあげるから!」
京太郎(全然大丈夫じゃねーっての!)
京太郎(汚物の処理とか愛が大きすぎだろ!)
京太郎(どうする、このままじゃ一生屋敷に軟禁……冗談じゃない!)
ハギヨシ「二人とも、捕まってください!」
キキーッ!
京太郎「あいたっ」
衣「あうっ」
「京太郎くん、早く降りて!」
京太郎「ありがたい!」
衣「きょうたろー、待って!」
京太郎「ここまで来たら大丈夫か?」
京太郎「……助かったよ」
豊音「いえいえ、困ったときはお互い様だよー」
豊音「私も京太郎くんのピンチにいてもたってもいられなかったから」
京太郎「そうか……ん?」
京太郎(俺のピンチに? どうやってそれを察した?)
京太郎(それに、なんの脈絡もなくここに来てるって、もしかして)
京太郎(……違うかもしれないし、確認だけはとっておくか)
京太郎「なあ、姉帯」
豊音「なに?」
京太郎「今日はいきなりどうしたんだ? こっち来るなら連絡くれよ」
豊音「ごめんね? 京太郎君にも秘密にしておきたかったから」
京太郎「なんだ、サプライズのつもりか?」
豊音「えへへ、実はね?」
豊音「京太郎くんを、連れて帰っちゃおうかなって」
京太郎「……やっぱりかー」
豊音「えっとね、京太郎くんを連れて帰って、結婚してね?」
豊音「それからそれから、今度はちゃんとベッドの上でして……子供作ったりとか」
豊音「そしたら私たちもお父さんやお母さんみたいになれると思うんだ」
京太郎「そ、そうか……」ダラダラ
豊音「きゃっ、言っちゃったよー!」
京太郎「じゃあ、ちょっと腹痛いからトイレ行ってくるよ」
豊音「うん、私はここで待ってるね?」
京太郎「それじゃ」タタッ
京太郎「危なかった……」
京太郎「あいつが素直なやつで助かった」
京太郎「まぁ、見つかったらなにされるかわからないけど」
京太郎「……考えないようにしよう」
「あ、キョウタロウだ」
京太郎「……ネリーか?」
ネリー「なんで距離取るのさ。失礼だよね」
京太郎「お前は正気……だよな?」
ネリー「何言ってるの?」
京太郎「いや、なんにもないならいいんだ」
京太郎(待て、例によってこいつもどうして長野に……)
京太郎(……まだ気は抜けないかもしれないな)
京太郎「それで、なんだってここにいるんだ?」
ネリー「なんでって、キョウタロウに会いに来たんだよ?」
京太郎「な、なんでだ?」
ネリー「キョウタロウってば、なんでなんでって言い過ぎ。いつでも甘えろって自分で言ったくせにさ」
京太郎「ということはいつもの?」
ネリー「うん、頭撫でてよ」
京太郎(良かった……こいつはいつも通りっぽい)
京太郎(そのためだけにこっちに来たっていうのはちょっと腑に落ちないけど)
京太郎(まぁ、頭撫でるだけなら危険もないだろ)
ネリー「でもさ、さっきから女の子に絡まれすぎじゃない?」
京太郎「そう言うなよ……俺だって戸惑ってるんだから」
ネリー「うん、だから手足を切り落としとこうかな」
京太郎「へ?」
ネリー「だってそうしたらずっと一緒にいられるし、他のやつらからも守りやすくなるし」
京太郎「……」ダラダラ
ネリー「あ、でも撫でてほしいから右腕だけは残しておくね。安心して」
京太郎(安心できる要素がどこにもない……!)
京太郎「ちょっと飲み物買ってくるけど、なんか飲みたいのあるか?」
ネリー「いいよ、一緒に行って選ぶから」
京太郎「……」ダラダラ
ネリー「どしたの?」
京太郎「用事思い出した! グッバイ!」ダッ
ネリー「あっ! 逃がさないよ!」
京太郎「や、やっと撒いた……」
京太郎「あいつめ、中々にすばしっこかったぜ」
京太郎「しかし、一体全体なにがどうなってるんだ……」
「あっ、キョータロー発見!」
京太郎「さて、これからどうするか……」
淡「むっ、どーして愛しの淡ちゃんを無視すんのさー!」
京太郎「うっせぇ、どうせお前もどっかおかしくなってんだろ? 人を拉致監禁しようとしたり手足を切り落とそうとしたりさ!」
淡「……キョータロー、大丈夫?」
京太郎「大丈夫だと信じたいな……」
淡「私に任せてっ、絶対元気出させてあげるんだから!」ゴソゴソ
京太郎「……で、何取り出してんだお前」
淡「ゴムだよ? 今日はいっぱいしようと思って」
京太郎「要するにお前もか! ある意味いつも通りだけどな!」
淡「今日は下着もスッゴイのにしてきたんだから! ……見たい?」
京太郎「……もう行っていいか?」
淡「ダメ! 今日こそは絶対まいったって言わせるんだから!」
京太郎「あ~もう! 見に覚えのない話をペラペラと!」
淡「あわっ!? キョータローが私をこんなにしたくせに!」
京太郎「だから覚えがないっての!」
淡「責任取れー!」
京太郎「ええいっ、付き合ってられるか!」ダッ
淡「あっ、どこ行くの!?」
京太郎「なんだってんだ、どいつもこいつも……」
京太郎「もうヘトヘトだ……喉渇いた。汗かきすぎたか?」
「あれ、お兄さんやないですかーぁ」
京太郎「――っ」
憩「? どうして身構えとるんですか?」
京太郎「お前、もしかして俺に会いに来た?」
憩「自意識過剰ですかーぁ?」
京太郎「いや、違うならいいんだ」
京太郎(そうだよな、こいつとはあんまり接点ないし)
京太郎(俺の考えすぎか……)
憩「見たところお疲れみたいですけど」
京太郎「ああ、ちょっと朝からハードで……」
憩「ふむ……飲み物、いりますかーぁ? 私の飲みかけでよければ」
京太郎「ん、もらう。正直喉カラカラでさ」チュー
京太郎(生き返るー)
京太郎(あーもう、こいつが天使に見えてきた)
京太郎(格好と相まって白衣の天使?)
京太郎(癒される……気が抜けて体の力が――)
京太郎「――あれ?」ガクッ
憩「薬、効いたみたいですねーぇ」
京太郎「く、薬?」
憩「心配はいらへんですよーぉ? ちょーっと力抜けるだけですから」
京太郎「ちょっ――」バタッ
憩「んしょ、お兄さん重いですねーぇ」
京太郎「な、んで、こんな……」
憩「えー? 決まっとるやないですかーぁ」
憩「お兄さんのこと、欲しくて欲しくてたまらないんですよーぅ」
憩「気にせずじっとしてていいですよーぉ? 優しく、優しくしますからーぁ」
京太郎「か、考え、なおせ……」
憩「お兄さん初めてですかーぁ? うちもですよーぉ」
京太郎「くっ……」
京太郎(万事休すか……!)
京太郎(意識が、遠くなって――)
京太郎「――はっ!」
京太郎「今のは……夢?」
京太郎「はは……だよな、現実のわけないだろ」
京太郎「もう朝かー、全然休んだ気がしないな」
「あ、起きてたの?」
照「はい、お水」
京太郎「ああ……ありがとう、照ちゃん」
照「うなされてたみたいだけど、大丈夫?」
京太郎「なんかすごい夢見てさ……てか、照ちゃんはなんでここに」
照「なんでって……ここ、私たちの家だよ?」
京太郎「家、俺たちの?」
「ママー、お腹空いたー!」
照「料理の途中だから下に降りてるね」
京太郎「あ、ああ……」
照「京ちゃん、大好き」チュッ
京太郎「家、子供……」
京太郎「はは、これも夢、だよな?」
つづくわけがない
というわけでひっそりと淡、ネリーついでに穏乃追加ヴァージョンでした
大部分は変わってないけど、前スレ1000はこれで許してたもれ
というわけでおやすみなさい
大部分は変わってないけど、前スレ1000はこれで許してたもれ
というわけでおやすみなさい
ディケイドの世界を見せられた気分だった。
チャンネルを繋ぐ系能力者がいたらこんな感じなのかねえ
チャンネルを繋ぐ系能力者がいたらこんな感じなのかねえ
こんばんは
久しぶりに本編進めたいです
とりあえず風呂入ってくるので先に安価でも
清澄を除く長野勢から一人どうぞ
下5まででコンマが高い人
久しぶりに本編進めたいです
とりあえず風呂入ってくるので先に安価でも
清澄を除く長野勢から一人どうぞ
下5まででコンマが高い人
・三年、秋、幸せの受け渡し
竜華「……はぁ」
怜「幸せ一個もーらい」
竜華「なにそれ」
怜「ため息で逃げた幸せをもらいました、みたいな?」
竜華「……でもそれで怜の体、良くなるんやったらありかも」
怜「ちょっ、マジトーンで返すのやめて」
怜「それは置いといて、竜華の好きな人のことやけど」
竜華「――っ、す、好きな人!?」
怜「物憂げな表情にため息……恋煩いやん」
竜華「こ、恋煩い!?」
怜「反応がワンパターンやなぁ。もっとバリエーション増やさんと」
竜華「むぅ、じゃあ怜には気になる人はおらへんの?」
怜「それで、うちがいるゆーたらどうするん?」
竜華「……ショックやわぁ」ズーン
怜(これで、相手も同じっちゅーこと竜華が知ったらどうなるんやろなぁ)
怜「それはともかくとして」
竜華「え、結局どうなん?」
怜「はいはい流すでー」
怜「うちが思うに、待ってるだけじゃあかんねん」
竜華「……こっちから誘うってこと?」
怜「そやそや、もしくは押しかける」
竜華「で、でも……なんか予定あったら迷惑かもしれんし……」
怜「なんでそこで躊躇するねんっ」ビシッ
竜華「い、いたいっ」
怜「そもそも一年の時、須賀くん学祭に誘ったのだれやったけー?」
竜華「だ、だってその時は普通に友達やって思っとったから……」
怜「ふむふむ、竜華の好きな人は須賀くんと」
竜華「あっ――ち、ちがっ」カァァ
怜「素直に認めんと話進まないでー」
竜華「……はい、その通りです」
怜「よろしい」
怜(というか、なんであれでバレてへんて思うん?)
竜華「それで、どないしたらええかな?」
怜「せやから、こっちから仕掛ければええねんて」
竜華「で、でも――」
怜「でも禁止ー」
竜華「うぅ~」
怜「はよ決めんと、うちが須賀くんに電話しちゃうけど。竜華が会いたがっとるって」
竜華「行きます! 今度の休みに長野行くからぁ!」
怜「ん、決まりやな」
竜華「はぁ……どうなるんやろ」
京太郎「疲れた……」
優希「先輩はお疲れかー」
京太郎「お前は元気そうだな」
優希「これからタコスタイムが始まるとなると、いても立ってもいられないんだじぇ!」
京太郎「そうか、頑張れよ」ポン
優希「さぁ、私たちの戦いはこれからだじぇ!」
京太郎「さらりと俺を巻き込むんじゃない」
優希「?」
京太郎「不思議そうな顔するな」
優希「タコスを作る先輩がいないと始まらないのに?」
京太郎「やっぱりそういうつもりだったか」
優希「いやん、心が通じ合っちゃってる?」
京太郎「お前がわかりやすいって可能性もあるんじゃないか?」
優希「それでも私は諦めないんだじぇ!」
京太郎「アホか! たまには自分で作りなさい」
優希「あーん、先輩の意地悪!」
和「ゆーき?」
優希「じぇっ……の、のどちゃん?」
和「ちょっとお話があるんですけど、いいですよね?」ガシッ
優希「こ、これから先輩とタコスタイムという大事な用事が……」
和「もちろんそのことについてです。じっくりたっぷり話し合いましょうか」
優希「のどちゃん、早まっちゃ――」
優希「せ、せんぱーい!」ズルズル
京太郎「……仲良きことはいいことかな?」
まこ「なぜに疑問形」
京太郎「うおっ、いたのか」
まこ「来たばっかじゃ。あー、疲れた」
京太郎「もう学祭直前だもんな。追い込みか」
まこ「他人事じゃな」
京太郎「俺が忙しかったのはクラスの出し物じゃないからな……」
まこ「ふむ、議会のほうかい」
京太郎「さりげなく一太に押し付けてるのに山ほどやることが残ってるんだぜ? 軽い不思議体験だよ……」
まこ「副会長……哀れな」
京太郎「え、そこは俺がかわいそうな流れだろ」
まこ「どこをどう解釈したらそうなるんじゃ」
京太郎「よし、なら話題を変えよう。まこっちゃんのクラスは何やるんだ?」
まこ「また露骨な軌道修正を……」
京太郎「いいから答えた答えた!」
まこ「まったく……コスプレ喫茶じゃ」
京太郎「あー、そういうのか。ふざけて出した案が通っちゃったみたいな」
京太郎(実際、去年はうちがそうだった。誰だよメイド&執事喫茶やるって言い出したやつ)
まこ「その案、じつはわしのじゃけぇ」
京太郎「またまた冗談を……マジで?」
まこ「マジじゃ」
京太郎「え、ご乱心? 熱あるんだったら休んだほうがいいんじゃあ……」
まこ「うちの集客に使えんかと」
京太郎「あっ……」
まこ「反応がえかったら店でやったるけぇ……ん?」
「須賀京太郎! 須賀京太郎はどこなの!?」
京太郎「げっ」
まこ「呼ばれとるな」
京太郎「まだ追ってくるのかよ……悪い、俺は去るから適当にごまかしといてくれ」
まこ「あー、了解」
京太郎「じゃっ」ソソクサ
「見つけたぁっ……あれ、いない?」
まこ「随分騒がしいのぉ」
「彼はどこ? 隠しだてするならこっちにも考えがあるわよ」
まこ「ちょっと、うちの先輩がなにか?」
「私の魂の脚本が出来たのよ……だから迎えに来たの」
まこ「……は?」
「というわけで出しなさい、今すぐ出しなさい!」
まこ「せ、先輩ならクラスの方に顔を出すと……」
「協力に感謝するわ!」
「彼には絶対に演じてもらうわ……私の脚本を!」
まこ「……たしかありゃあ、演劇部の」
まこ「ふむ、うちの先輩も中々に大変そうじゃな」
久「それでこっちに戻ってきたってわけ?」
京太郎「まったく、まいっちゃうよなー」
一太「まいってるのはぼくの方だよ……」
京太郎「そう言うなって。もうあらかた終わってるんだろ?」
一太「まぁ、いいけどね……しかし、ここに戻って大丈夫なのかい?」
京太郎「一回探した場所だ。しばらく来ないだろ」
久「ちょっと楽観しすぎのような気がするけどね」
一太「というか君、今絶対フラグ立てたね」
京太郎「それよりもうすぐ帰るんだろ? だったら久しぶりに飯でも食いに行こーぜ」
一太「君のおごりだったら」
久「そうね、隗より始めよ。まずは言いだしっぺからってことで」
京太郎「……牛丼でいい?」
久「ダメ」
一太「却下だね」
京太郎「マジすか……」
「須賀京太郎、そこにいるのはわかってるわ!」
京太郎「……」
久「あら、見事にフラグ回収ね」
一太「だから言ったのに」
京太郎「やばいな、逃げ場がない……」
久「窓から飛び降りてみる?」
京太郎「さすがに三階からは厳しい」
一太「ちゃんと断ったらどうかな?」
京太郎「断ったよ……でも諦めてくれないんだよ」
久「むこうもしつこいわねぇ」
京太郎「他人事かっ」
「入るわよ! 答えは聞かないけど!」
京太郎(じゃあ勝手に入ってこいよ!)
京太郎(とか言ってる場合じゃない!)
京太郎(やばい、どうにかしないと)
京太郎(どこか、どこか隠れる場所は……)
京太郎「久ちゃん、ちょっとごめんな」
久「ちょっ」
「観念しなさい!」ガラッ
久「ま、また来たの?」
一太「やれやれ……」
「あなたたちだけ? 彼はどこ?」
久「戻ってきてないわよ」
「……本当に?」
京太郎(久ちゃんが職権乱用で持ち込んだこの議会長用のデスク……こんなところで役に立つとは)
京太郎(しかし目の前には久ちゃんの脚……机の下に潜り込んだからしかたないけどさ)
京太郎(……いい脚してるな、うん――いてっ)
久「こら、この状況で変な気起こすなっ」ヒソヒソ
京太郎「起こしてないからっ、それと痛いから蹴らないでっ」ヒソヒソ
ちょっと、まさか机の下に匿ってるなんてことは……」
久「な、ないから」
「……怪しいわね。検めさせてもらうわ」
京太郎(やばいやばいやばいっ)
京太郎(なにがやばいってこれ以上逃げ場がない……!)
京太郎(逆転の秘策は……あるわけないだろこんちくしょう!)
京太郎(どっ、どどど、どうするよ俺!? このままじゃ――)
――ガタンッ
京太郎「ぐぇっ」
一太「あちゃー」
久「どう? 人が入ってたら、こんなに深く椅子を入れられないんじゃない?」
「なるほど、たしかにその通り……邪魔したわ!」ピシャッ
久「ふぅ、なんとか切り抜けたわね……って、なんで私がこんな苦労しなきゃいけないのよ」
一太「誰のせいかは明白だけどね。大丈夫?」
京太郎「う、うるせぇこのロリペド野郎……」
一太「いや、ペドは……って違う! ロリでもペドでもない!」
久「認めたわね」
京太郎「認めたな」
一太「認めてない!」
久「それはそうとここに薄墨さんたちとの写真があるんだけど」
一太「よく撮れてるね……そ、それだけだよ」
京太郎「そういや俺も色々あるんだけど」
京太郎「ほら、衣に由暉子に高鴨に薄墨にネリーに三尋木プロ」
一太「……」プルプル
久「ちょっと、ツーショット多くない?」
京太郎「そうか?」
一太「ぶっ殺すぞこの野郎!」
京太郎「一太がキレた!?」
京太郎「ちくしょー、あえて高いもの選びやがって……」
「なに? 久ちゃんとデートでもしてたの?」
京太郎「違うから、一太と久ちゃんと飯食いに言ってただけだから」
「あら、残念ねぇ」
京太郎「思うんだけどさ、そんなに息子の恋愛事情が気になるわけ?」
「気になるに決まってるじゃない!」
京太郎「聞くまでもなかった……」
「それはそうと、もうすぐ学祭じゃないの?」
京太郎「だから連日遅くなってるんだよ……」
「一緒に回る人は?」
京太郎「いない」
「豊音ちゃんは? 神代の姫様は? この前来た淡ちゃんは?」
京太郎「いないったらいないんだよ!」
「寂しいわねぇ」
京太郎「忙しくて誰か誘う暇もなかったよ」
「じゃあお母さんが――」
京太郎「恥ずかしいから勘弁してください」
「ちょっ、それ地味に傷ついちゃうから……」
京太郎(学祭なぁ……一年の時は適当に済ませたけど)
京太郎(そういや、あの年は清水谷から誘われて遊びに行ったんだっけ)
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