元スレ提督「おいクソレズ」 大井「なによ能無し」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ○
201 :
本当に能無しすなぁ
202 = 185 :
11時頃から更新します
203 = 185 :
――翌日――
大井「金剛さん、陸奥さんと続いて」
妙高「――――」ワイワイ
提督「――――」ワイワイ
大井「次は妙高さん?」
大井「聞きにいってもどうせ教えてくれない……それなら!」
大井「静かに近づいて盗み聞きよ」コソコソ
妙高「――で――と思いますよ」
提督「なるほど――ってわけか――」
大井(ダメね、もうちょっと近づかないと)コソコソ
妙高「――そうですね……好きですよ」
大井「っ!?」
提督「そ、そうか」
妙高「はい」
大井(え……どういうこと? 今、確かに好きって……)
204 = 185 :
提督「っと、そろそろ報告書まとめねえと」
妙高「以前の提督からは考えられないような発言ですね」
提督「うるせーよ。んじゃ、またな」スタスタ
妙高「はい、お仕事頑張ってください」
大井(……す、好きって……まさか……)
大井(妙高さん、あいつのことを?)
大井(……あいつも、満更でもない顔してたわよね……)
妙高「大井さん?」
大井「!!」ビクッ
妙高「こんなところにしゃがみ込んで、何をなさってたんです?」
大井「い、いえっ!」
大井「何でもないです!」スタタッ
妙高「あっ」
妙高「? 体調が悪いのかしら……」
205 :
大井(落ち着くのよ、まだそうと決まったわけじゃないわ)スタスタ
大井(聞き取れなかったとこもあるし、そもそも他の艦娘があの能無しを好きになるなんてありえないし)スタスタ
大井(そうよ……! あんなダメ男の世話ができるのなんて私くらいしかいないんだから……)スタスタ
大井(でも、待って)ピタッ
大井(そういえば金剛さんといい、陸奥さんといい、みんなジュウコンした艦娘よね)
大井(指輪をもらって、特別感が沸いてきて……その気になったって可能性もあるんじゃないの?)
大井(だからみんなあいつと距離を縮めようと、楽しそうに会話を……)
大井(……って、何考えてるのかしら私。妄想を膨らませすぎよ)
大井(大丈夫。うん、きっと大丈夫……)スタスタ
206 = 205 :
――翌日・勝利して帰投――
北上「大井っち、だいぶ元の動きに近づいてきたよね!」
大井「本当ですか?」
電「キレが戻ってきてるのです!」
大井「そう言ってもらえると嬉しいわ」
北上「……ん? あれって提督と……」
電「長門さんなのです」
大井「!」
北上「なんか話してるっぽいねー」
大井「二人とも、早く食堂に行きましょう」スタスタ
電「大井さん? 急にどうしたのです?」
北上「ちょっと待ってよー!」
スタスタ
207 = 205 :
――食堂――
大井「……」モグモグ
北上「ねえ大井っち、どこか具合が悪いの?」
電「さっきからずっと黙ったままで、心配なのです……」
大井「……ごめんなさい」
大井「ちょっと考え事をしてただけだから……」
北上「考え事って、もしかして提督のこと?」
大井「……」
電「不安がることないのです!」
北上「そうだよ、そりゃさっきも長門さんと一緒だったけど」
北上「ほら、きっと任務の話だよ! 二人とも真面目な顔してたし」
大井「……」
大井「あの……一つ、いいですか?」
北上・電「?」
208 :
きてた
209 = 205 :
大井「変なことを聞きますけど。北上さんも、電も」
大井「指輪をもらって、提督に特別な感情を抱いたりとかは……」
電「とくべつな感情?」
大井「その、だから…」
北上「あー……なるほどね……」
北上「ねえ大井っち。もしかして、あたしが提督を好きになったんじゃないかと疑ってるの?」
大井「……はい」
電「あ、とくべつってそういうことなのです?」
北上「どう? 電は提督のこと好き?」
電「うーん、考えたことなかったのです」
電「でも恋愛感情はないとハッキリ言えるのです」
北上「だよね。あたしも同じだよ」
北上「あたしだけみんなと違うケッコン指輪をもらったけど、それは大井っちの頼みだからだし」
大井「ほ、本当ですか? 本当に……」
北上「心配しすぎだってば」クスクス
210 = 205 :
北上「安心して、天地がひっくり返ってもそんなことないから」
北上「それにさー。あんなの好きになる物好き、この鎮守府に大井っちくらいしかいないよー?」
大井「! ……好きかどうかは置いといて」
北上(ここまで来てまだ濁すのか)
大井「そ、そうですよね? あんな無能、私しか相手にできませんよね?」
電「なのです!」
大井「……へへ」
大井「えへへへ」ニコニコ
電(すごく嬉しそうなのです)
大井「……あ、大変! そろそろ演習行かないと!」アタフタ
北上「元気になってよかったね」ヒソヒソ
電「一安心なのです」ヒソヒソ
大井「北上さん! 午後の出撃もお願いしますね!」スタタッ
北上「うん、よろしくねー」
211 = 205 :
――その日の夜・入渠ドック入口――
大井「ふぅ、いいお湯だったわ」ポカポカ
大井「時間も時間だし、そろそろ寝よう…」
赤城「そんなの心配ないですよ」
大井「? 今の声って…」
大井「!」
提督「本当かよ」
赤城「自信を持って言えますね」
大井(赤城さんと二人?)
大井(これでジュウコン艦コンプリートよ、あいつ何が目的なのよ)
赤城「だって、提督のことを愛していますから」ニコッ
大井「――――」
212 = 205 :
大井(……え……?)
大井(………………)
スタタタッ
提督「?」
赤城「どうしました?」
提督「いや、今誰かがいたような……」
スタタタッ
大井(そんな、嘘よ……! けど)
大井(今度はハッキリ聞いた、愛してるって)
大井(赤城さんが……あいつに……愛していますって……っ)
大井(やっぱり私の予想は当たってたんだわ。少なくとも赤城さんは)
大井(あいつのことが好きで、その想いを伝えたのよ……)
大井(……)
大井(……なんて返事をするのかな……)
大井(……)
213 = 205 :
ここまでで
見てくださってありがとうございます
214 :
乙、勘違いパターンだと願う
215 :
好きにも種類があるしな
216 = 208 :
乙乙
おおいっちいじらしいー
218 :
>>215
好きには種類あるけど愛してるに種類は無くね?
220 :
>>218
そうか?愛にも種類はある
221 :
家族愛、隣人愛、自己愛、恋愛、無償の愛ets...
ざっと挙げるだけでもこれだけ出てくるな。
222 :
何かゾっとしたわ
224 :
スタスタ
北上「あー肩が凝る。こんな時は温泉風呂につかって――」
大井「」スタタタッ
ドン!
北上「うわっ! 痛てて……ん?」
北上「誰かと思ったら大井っちじゃん。どうしたのそんな慌てて」
大井「ごめんなさい。前を見てなくて」
北上「……。それはいいけど、何かあった? 元気ないじゃん」
北上「あっ。もしかして、また提督関連?」
大井「……」
北上「心配性だねぇ旦那のことになると。そんなに不安ならさ、いっそ直接…」
大井「やめてくださいッ!」
北上「!?」ビクッ
北上「お、大井っち……?」
大井「気休めはもういいんです」
225 = 224 :
大井「私、見てしまったんですよ」
大井「赤城さんがあいつに告白をしているところを」
北上「赤城さんが!? 何かの間違いじゃ…」
大井「ハッキリ聞きました。『提督を愛していますから』って」
大井「やっぱり私が考えてた通りだったんです! みんなあいつに指輪をもらったから……!」
大井「あいつのことを好きに……」
北上「……で……でもさ。まだそうと決まったわけじゃないよ?」
北上「そうだ、提督に聞いてあげるよ! ジュウコンした艦娘と何を話してたのか!」
北上「真実を話すまでとことん問い詰めるよ!」
大井「……」
大井「……私、今すごく酷いことを考えてしまっているんです」
北上「え?」
大井「でも確かめないと気が済みません」
大井「北上さん、あなたはあいつのことどう思ってますか?」
北上「!!」
226 = 224 :
北上「それは昼にも言ったじゃんか」
大井「『本当のこと』を話してください。指輪をもらって密かに好意を抱いてませんか」
北上「だから…」
大井「ましてやケッコンをしてますから、特別な感情を抱く可能性はジュウコンよりも高いです」
北上「……」
大井「偽りなく答えてください北上さん、答えてくれないと私…」
北上「大井っち!!」
大井「!」ビクッ
北上「あんまり自分勝手なこと言ってると怒るよ?」
大井「……」
北上「あたし、大井っちに嘘なんてついたことないから」
北上「今までも。これからも、ずっとね」
227 = 224 :
大井「……ごめんなさい、私……」
北上「まあ……好きな人のことだもんね。仕方ないよ」
北上「って、あたしにはまだ分かんないけどさ」ニコッ
大井「本当にごめんなさい」ペコリ
北上「いやいや、頭まで下げなくても……あっ、そうだ!」
北上「さっそく問い詰めてやんないと! 大井っちを不安にさせるなんて、酷い奴だよ!」プンスカ
大井「えっ。今からですか?」
北上「おうよ! 大井っちも来る?」
大井「私は……」
大井「やめておきます。もし危惧していることが本当だったら、その」
大井「怖いですし」
北上(……そんなことないって言いたいけど)
北上(万が一の場合も、あるっちゃあるんだよね)
北上(あたしが好きじゃなくても他はどうなのかっていう)
228 = 224 :
北上(そういう意味では、昼に言ったことは無責任だったな……)
北上「……分かった」
北上「じゃあ行ってくるね」スタスタ
大井「は、はい」
大井(……今日は不安で眠れそうにないわ)スタスタ
――執務室――
コンコン
北上「たのもー」
提督「武士かよ……どうぞー」
ガチャ
提督「北上……? こんな時間にどうした」
北上「どうしたもこうしたも無いよ、って」
北上「目がヤバくない? すごい眠そう」
提督「48時間ぶっ続けだからな」
北上「それに至ってはお疲れ様としか言いようがない」
提督「どうも。それで何の用だ?」
北上「……コホン」
229 = 224 :
北上「お疲れのとこ悪いけど、ちょっと質問したいことがあるんだよね」
提督「……何だよ……」
北上「提督さー、最近ジュウコンした艦娘とよく一緒にいるよねぇ」
提督「……」
北上「仲良さそーに何を話してんの?」
提督「…………」
北上「……提督?」
提督「…………zzzzzz」
北上「おいこら寝んな!!」
提督「はっ! あ、あっぶねぇ。ついウトウトと」
北上「はぁ……しょうがないとはいえ、ちゃんと聞いててよ」
提督「悪い。で、最近なんだって?」
北上「だから、最近ジュウコンした艦娘と――」
230 :
来てたか、早合点だとおもうが...
231 :
別に赤城や北上サマが提督好きでも構わんと思うが
232 = 224 :
スタスタ
大井「あーダメ、待って」ピタッ
大井「気になり過ぎて仕方ないわ。私も行こうかしら」
大井「このままじゃ寝られず、明日の演習や出撃に万全な体調で挑むことができないし……」
大井「……ん? 待てよ?」
大井「そうよ……私、やっぱり考えすぎてた!」
大井「もし本当に、他のジュウコン艦娘があいつのことを好きだったとして」
大井「あいつがその艦娘を好きだっていう保証はどこにもないじゃない!」
大井「……まあ内緒話をしてる時は満更でもない顔してたけど……」
大井「でも、あいつがケッコン相手に選んでくれたのは、私なんだから」
大井「もっと自信を持つべきなのよ!」グッ
大井「ふふ、なんかそう考えたら一気に肩が軽くなっちゃった!」
大井「北上さんに任せてしまったけど、もう何を聞いてもへっちゃらだろうし」
大井「私も聞きに行っちゃおっと!」スタスタ
233 = 224 :
寝ます
次は明後日になると思います
234 :
更に拗れっちになりそう
乙ことに
235 :
どうせ(大井が)「提督を愛してますから」
とかいう落ちとか、カッコカリじゃなくて指輪を用意とかそういうノリなんだろ
237 :
適当にわけわからん設定つけるから荒れるんだよ
全部ただのケッコン指輪でよかったじゃん
大井が一番最初に指輪嵌めたかったなぁみたいなのにしとけば無難だった
238 :
別に荒れてないぞ
荒らそうとしてる特定の人物が粘着しているだけ
おつ!
239 :
面白い作品には難癖付ける雑魚がいるもんだ気にすんな
240 :
ただ艦これだから荒らしが湧くんだろ
241 :
他のSSでも荒らしは湧くけど艦これSSはホント性質の悪いのがやたら湧いてくる印象
242 :
ただツッコミが入ってるだけなのにそれに過剰反応する人間がいるから荒れてるように見えるだけだぞ
243 :
SS本体よりお前らの煽り合いの方が面白いってどういうことだよ
244 :
いじめはいじめられる方に原因がある的なそういう理論いらないから
245 :
違うぞ
なんでも無いことをいじめだと騒ぎ立ててる奴が悪いんだぞ
246 :
北上「――……なるほど、そういうことね」
北上「提督の考えは分かったよ」
提督「……」
北上「あたしがどうこう言えることじゃないね」
北上「でも、もう少しやりようがあるんじゃないの?」
提督「……仕方ねえだろ」
北上「仕方なくないよ。ホント極端というか不器用というか」
提督「だってよ、あいつその話をしてる時に限って急に現れるんだぞ」
北上「公の場で話してたらそうなるよ」
提督「んじゃ今度からはこっそりと…」
北上「それはそれでバレた時にヤバいから」
提督「じゃあどうしろってんだ」
北上「……どうしようね」
提督「おい!」
247 = 246 :
北上「まあがんばって、大井っちには黙ってるから」
提督「お前な、首を突っ込もうとしといて……」
北上「だから言ったじゃん。あたしがどうこう言えることじゃないって」
北上「唯一できるとしたら、行く先を見守ることくらいかな」
提督「……」
北上「んじゃ、もう寝るよ」スタスタ
提督「おい」
北上「ん?」
提督「一つ頼みがある」
北上「頼み……?」
提督「お前にしか頼めないことだ」
北上「な、なにさ」
248 = 246 :
提督「――そこの書類、とってくれるか」
北上「……は?」
提督「ほら、そこの棚の上にある青色のやつあんじゃん。それ」
北上「……どんな重要な頼みかと思ったら」
北上「この面倒くさがり! そんくらい自分でとれ!」
提督「いいだろ、ついでだよ」
北上「はぁ、ったくもう」スタスタ
北上「よっと……あれ、うんしょ……」
北上「ダメだギリギリ届かねえ」
提督「お前そんな小さかったか?」
北上「標準サイズだと思うけど」
北上「はあ! ……くっそー」
提督「あーもういいよ。やっぱオレがやるから」スッ
249 = 246 :
北上「いや、もうちょっとで」
提督「引き止めたオレが悪かったよ。そこどいてくれ」
北上「あと少しだから黙って見ててよ!!」
提督「……何だよその使命感」
スタスタ
大井「――執務室、まだ明かりがついてる」
大井「よかった。話は終わってないみたいね」
大井「覚悟しなさい! 北上さんとの強力タッグで陥落させてやるわ!」スタスタ
北上「ちょっ、押さないでって! 危ないから!」
提督「危ないのはそっちだろうが!」
北上「人にものを頼んどいてその言いぐさは……!」
ツルッ
北上「きゃっ!?」
提督「なっ!?」
バターンッ!!
大井「な、なに今の音!?」
250 = 246 :
大井「中で一体何が……」ガチャ
大井「――――!?」
北上「うう……言わんこっちゃないよ……」
提督「やべ、腰打った…」
提督「! ……大井?」
北上「えっ」
大井「――――」
北上「大井っち、寝たんじゃなかったの?」
大井「――――」
提督「き、北上、降りろ……!」
北上「え?」
北上「あっ、ち、違うんだよこれは……大井っち!」ササッ
提督「そうだ。痛つつ……こ、これは書類を…」
大井「何も聞きたくないわ」
提督「!」
みんなの評価 : ○
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