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元スレ京太郎「修羅場ラヴァーズ」爽「完全無欠のハッピーエンド!」
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京太郎「俺、実は女なんですよ」
爽「へぇ、そうか――パウチカムイ」
爽「へぇ、そうか――パウチカムイ」
京太郎「あの……爽さん? 何故服を?」
爽「そりゃ、風呂入るには服いらないし」
京太郎「あの、爽さん? 何故、俺の服に」
爽「そりゃ、一緒に入るんだから脱がないと」
京太郎「あの、爽さん? 俺……」
爽「女、だろ?」
京太郎「あの、爽さん――」
爽「あは」
爽「実は私、男なんだ。据え膳はいただかないとな」
爽「そりゃ、風呂入るには服いらないし」
京太郎「あの、爽さん? 何故、俺の服に」
爽「そりゃ、一緒に入るんだから脱がないと」
京太郎「あの、爽さん? 俺……」
爽「女、だろ?」
京太郎「あの、爽さん――」
爽「あは」
爽「実は私、男なんだ。据え膳はいただかないとな」
――エイプリルフール、終了。
爽「私たち、結婚しました」
京太郎「うぅ……」
爽「私たち、結婚しました」
京太郎「うぅ……」
「お父さん」と、目の前の見知らぬ少女は言う。
「お前など知らぬ」と、少年は答える。
「認知してくれないの」と、少女は目尻に涙をためる。
「洒落にならぬ」と、少年は答える。
少年は天井を仰ぐ。
この状況、即ち――詰みである。
「お前など知らぬ」と、少年は答える。
「認知してくれないの」と、少女は目尻に涙をためる。
「洒落にならぬ」と、少年は答える。
少年は天井を仰ぐ。
この状況、即ち――詰みである。
泣く女に理屈は通じない――というのを何となく、京太郎は身をもって理解した。
目の前の白髪の少女、小瀬川白望は自分のことを「おとうさん」と信じている……らしい。
泣いて縋り付く少女に、焦る少年。
端からこの場を見たら、所謂修羅場というものに見えるのではないか。
変な風に追い付いてきた頭を抱え、京太郎は考える。
この状況を、どうにかして切り抜けるには――
「シロー? 何してんのー?」
「あ、トヨ……」
――この、瞬間だ。
目の前の白髪の少女、小瀬川白望は自分のことを「おとうさん」と信じている……らしい。
泣いて縋り付く少女に、焦る少年。
端からこの場を見たら、所謂修羅場というものに見えるのではないか。
変な風に追い付いてきた頭を抱え、京太郎は考える。
この状況を、どうにかして切り抜けるには――
「シロー? 何してんのー?」
「あ、トヨ……」
――この、瞬間だ。
「じゃこれで!!」
「あ……」
「え?」
三十六計、逃げるにしかず。
理屈の通じぬ相手に理解を通す必要なし。
少女の意識が自分から離れた瞬間、京太郎は全力でこの場から離脱する。
ハンドボール部で鍛えられた足には、反射的に伸ばされた少女の手も届かない。
「おとうさ――」
解決にはなっていないが、自分一人では多分解決できない問題。
あとで部長にでも相談しようと、京太郎は全力で廊下を駆け抜けた。
「あ……」
「え?」
三十六計、逃げるにしかず。
理屈の通じぬ相手に理解を通す必要なし。
少女の意識が自分から離れた瞬間、京太郎は全力でこの場から離脱する。
ハンドボール部で鍛えられた足には、反射的に伸ばされた少女の手も届かない。
「おとうさ――」
解決にはなっていないが、自分一人では多分解決できない問題。
あとで部長にでも相談しようと、京太郎は全力で廊下を駆け抜けた。
廊下を走り、階段を駆け上り、足を止めて一息つく。
ただ離れることだけを目的に考えず走って来たが、これだけ距離を取ればあの少女も追っては来れないハズだ。
安心して」乱れた息を整える京太郎だが――彼は、忘れていた。
「あーっ!!」
一難去ってまた一難、という言葉を。
ただ離れることだけを目的に考えず走って来たが、これだけ距離を取ればあの少女も追っては来れないハズだ。
安心して」乱れた息を整える京太郎だが――彼は、忘れていた。
「あーっ!!」
一難去ってまた一難、という言葉を。
甲高い大声。
京太郎はその声に振り向く暇もなく、唐突な衝撃に押し倒され、冷たい床から背中に伝わった痛みに呻き声を上げた。
「ぐぇっ……!?」
目をパチクリしながら、衝撃の正体――倒れた自分に跨がる少女を見る。
ふわりと広がる金髪、鼻をくすぐるいい匂い、白い制服。
瞳をキラキラ輝かせ、マウントポジションをとったまま、少女は――
「パパーッ!!」
「……え゛」
――京太郎を見つめ、そう、言った。
京太郎はその声に振り向く暇もなく、唐突な衝撃に押し倒され、冷たい床から背中に伝わった痛みに呻き声を上げた。
「ぐぇっ……!?」
目をパチクリしながら、衝撃の正体――倒れた自分に跨がる少女を見る。
ふわりと広がる金髪、鼻をくすぐるいい匂い、白い制服。
瞳をキラキラ輝かせ、マウントポジションをとったまま、少女は――
「パパーッ!!」
「……え゛」
――京太郎を見つめ、そう、言った。
小学生くらいのころまでは、『ハタチ』という響きに特別なものを感じていた。
20才からオトナの世界、自分から見ればとてつもなく遠い世界。
そんなものは幻で、ただの錯覚でしかなかった。
「くかぁ……」
少なくとも。
缶チューハイ片手に、半開きの口から涎を垂らす彼女からは、『オトナ』を全く感じ取れない。
20才からオトナの世界、自分から見ればとてつもなく遠い世界。
そんなものは幻で、ただの錯覚でしかなかった。
「くかぁ……」
少なくとも。
缶チューハイ片手に、半開きの口から涎を垂らす彼女からは、『オトナ』を全く感じ取れない。
やれやれと溜息をついて、京太郎は彼女の背中に触れる。
「おーい、風邪ひくぞー?」
「う……うぅ……ん…」
ゆさゆさと揺するが、返答は呻き声だけ。
アルコールで朱に染まった頬には、色気も何もない。
京太郎は彼女を起こすのを諦め――出来るだけ優しく、彼女を抱きかかえた。
寝るなら机ではなく、ベッドの上で。
自業自得と放置してもいいが、自分の恋人相手にそれは流石に薄情が過ぎるというもの。
「おーい、風邪ひくぞー?」
「う……うぅ……ん…」
ゆさゆさと揺するが、返答は呻き声だけ。
アルコールで朱に染まった頬には、色気も何もない。
京太郎は彼女を起こすのを諦め――出来るだけ優しく、彼女を抱きかかえた。
寝るなら机ではなく、ベッドの上で。
自業自得と放置してもいいが、自分の恋人相手にそれは流石に薄情が過ぎるというもの。
この調子だと、二日酔いに苦しむ彼女の姿が容易に想像できる。
サークルに顔を出すどころか、出席すら難しいのではないだろうか。
そうなれば、完全に彼女の自業自得である。
「……俺も自主休講かな、コレだと」
が、京太郎はそんな彼女が放って置けない。
惚れた弱みというヤツである。
京太郎は再度溜息をつき、天井を仰ぐ。
『オトナ』とはもっと格好良くて、『レンアイ』とはもっと甘酸っぱい。
小学生くらいのころに抱いていた、幻想。
だがまぁ――現実は、この通り。
アルコールの匂いに顔を顰めながら、京太郎は部屋の電気を消した。
サークルに顔を出すどころか、出席すら難しいのではないだろうか。
そうなれば、完全に彼女の自業自得である。
「……俺も自主休講かな、コレだと」
が、京太郎はそんな彼女が放って置けない。
惚れた弱みというヤツである。
京太郎は再度溜息をつき、天井を仰ぐ。
『オトナ』とはもっと格好良くて、『レンアイ』とはもっと甘酸っぱい。
小学生くらいのころに抱いていた、幻想。
だがまぁ――現実は、この通り。
アルコールの匂いに顔を顰めながら、京太郎は部屋の電気を消した。
というわけで大学編微妙にスタート
大学編は初期から恋人います
安価はあったりなかったりします
大学編は初期から恋人います
安価はあったりなかったりします
やはりこのスレは素晴らしい>>224
下1で安価出してたら大学編のヒロインの名前もわからないうちに死んでたよ
下1で安価出してたら大学編のヒロインの名前もわからないうちに死んでたよ
「パパ~#9829;」
ぎゅーっ、すりすりと。
見知らぬとはいえ、美少女相手。
問答無用でダダ甘えをぶつけて来る女の子。
柔らかい感触やら、心地よいあたたかさやら、ふわふわの髪から伝わる良い匂いやらで。
「……ああ」
――俺、もうパパでいいんじゃないか?
京太郎は、そう思った。
心身共に疲れ、混乱していた。
ぎゅーっ、すりすりと。
見知らぬとはいえ、美少女相手。
問答無用でダダ甘えをぶつけて来る女の子。
柔らかい感触やら、心地よいあたたかさやら、ふわふわの髪から伝わる良い匂いやらで。
「……ああ」
――俺、もうパパでいいんじゃないか?
京太郎は、そう思った。
心身共に疲れ、混乱していた。
「ねね、ぱぱー」
「あぁ……」
――おお、なんだい我が娘よ。
ああ、そうだこれからお昼に牛丼とかどうだ?
よーしパパ特盛頼んじゃうぞ――
「久しぶりに一緒におフロはいろっ!」
「えっ」
京太郎は、現実に戻った。
「あぁ……」
――おお、なんだい我が娘よ。
ああ、そうだこれからお昼に牛丼とかどうだ?
よーしパパ特盛頼んじゃうぞ――
「久しぶりに一緒におフロはいろっ!」
「えっ」
京太郎は、現実に戻った。
「どしたの? 前みたいに――」
「いやいやいや」
前ってなんだ、前って。
京太郎は頭を振り、上体を起こすと金髪少女を脇に退かした。
キョトンとした顔が可愛らしいが、とりあえずこう言わねばなるまい。
「まず、俺はお前のパパじゃない」
「え」
「第一、初対面だろ。俺たち」
「……ぇ」
「いやいやいや」
前ってなんだ、前って。
京太郎は頭を振り、上体を起こすと金髪少女を脇に退かした。
キョトンとした顔が可愛らしいが、とりあえずこう言わねばなるまい。
「まず、俺はお前のパパじゃない」
「え」
「第一、初対面だろ。俺たち」
「……ぇ」
少女の表情が曇る。
天真爛漫だった態度が一変、捨てられた子犬を想起させるが――それに流されてはいけない。
「ぱ、パパ……?」
「だから、パパじゃないの」
「で、でも。そっくりだし、金髪も……」
「金髪ってなんだよ金髪って。そんなんで親子になるなら――」
辺りを見渡すと、ちょうど少し離れたところに金髪の少女。
確か彼女は――龍門渕透華。
この件においてまったく関係はないが――まったく関係がないから、こそ。
「あそこの人だって、俺の娘ってことになっちゃうだろ」
「え!? パパ浮気したのっ!?」
「なんでだよ!!」
天真爛漫だった態度が一変、捨てられた子犬を想起させるが――それに流されてはいけない。
「ぱ、パパ……?」
「だから、パパじゃないの」
「で、でも。そっくりだし、金髪も……」
「金髪ってなんだよ金髪って。そんなんで親子になるなら――」
辺りを見渡すと、ちょうど少し離れたところに金髪の少女。
確か彼女は――龍門渕透華。
この件においてまったく関係はないが――まったく関係がないから、こそ。
「あそこの人だって、俺の娘ってことになっちゃうだろ」
「え!? パパ浮気したのっ!?」
「なんでだよ!!」
認知とか浮気とか、まともな恋も知らぬ高1男子には話が重過ぎる。
詰め寄る少女をあしらおうとして、上手くいかず。
ぎゃいぎゃいと、周りを顧みずに少女と騒ぎ。
ふと、背後からシャツをくいと引かれて、振り向かされた。
「……あなた」
「あ、えっと」
少し、騒ぎ過ぎたか。
振り向くと、さっき話に出した龍門渕透華が京太郎のシャツの裾を引っ張っていた。
すいません、あやまるべく京太郎は口を開き――
詰め寄る少女をあしらおうとして、上手くいかず。
ぎゃいぎゃいと、周りを顧みずに少女と騒ぎ。
ふと、背後からシャツをくいと引かれて、振り向かされた。
「……あなた」
「あ、えっと」
少し、騒ぎ過ぎたか。
振り向くと、さっき話に出した龍門渕透華が京太郎のシャツの裾を引っ張っていた。
すいません、あやまるべく京太郎は口を開き――
「お、お父様……!?」
「な゛ん゛でだよ゛お゛お゛ぉ゛お゛!゛!゛!゛」
京太郎は、叫んだ。
京太郎:目立つ→他の男の注目が集まる→嫉妬→目立たせない必要がある
透華:目立つ→嫉妬してくれる→嫉妬してる間は他の娘の事は目に入らない→目立つ必要がある
みたいな両者ヤンデレ状態で相思相愛な話が見たい
透華:目立つ→嫉妬してくれる→嫉妬してる間は他の娘の事は目に入らない→目立つ必要がある
みたいな両者ヤンデレ状態で相思相愛な話が見たい
嫌な奴に違いない。みんながそう言ったから。
悪い事をしてるに決まってる。みんながそう言ったから。
「だったら、なんだよ」
そうして欲しいんなら、そうしてやるよ。
お前らが、そうしろって言ったんだから。
悪い事をしてるに決まってる。みんながそう言ったから。
「だったら、なんだよ」
そうして欲しいんなら、そうしてやるよ。
お前らが、そうしろって言ったんだから。
清澄優勝から、数日後。
ある一人の男子生徒から、こんなことを言われた。
――あれ、お前って麻雀部だったの?
その時は苦笑した。
確かに自分は戦力的な意味では麻雀に貢献していない。
実力的にも、初心者に毛が生えた程度である。
「そうだよ、唯一の男子部員だぜ」
苦笑しながら、そう答えた。
胸の奥底で引っかかるものに、気付かないフリをして。
ある一人の男子生徒から、こんなことを言われた。
――あれ、お前って麻雀部だったの?
その時は苦笑した。
確かに自分は戦力的な意味では麻雀に貢献していない。
実力的にも、初心者に毛が生えた程度である。
「そうだよ、唯一の男子部員だぜ」
苦笑しながら、そう答えた。
胸の奥底で引っかかるものに、気付かないフリをして。
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