私的良スレ書庫
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元スレ咲「京ちゃんの日記?」久「あら、面白そうじゃない」
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>>50
全自動卓あるから整備用のパーツとか割と頻繁に必要になるんじゃなかろうか
全自動卓あるから整備用のパーツとか割と頻繁に必要になるんじゃなかろうか
>>53
何で部費で菓子を買うという発想になるんだ?
何で部費で菓子を買うという発想になるんだ?
>>51
元雀荘店員だけど、パーツ交換位になると業者呼ぶよ
元雀荘店員だけど、パーツ交換位になると業者呼ぶよ
>>51
流石に一介の高校生ができることじゃないし、やるとしたらどっちかっていうとまこの領分じゃないか?
流石に一介の高校生ができることじゃないし、やるとしたらどっちかっていうとまこの領分じゃないか?
スーパーエンジニアなら全自動卓のある部分を指先で軽くノックすると天和になるイカサマ卓くらい作れる気が
俺は麻雀部だったけど買出しなんてあまりなかったな、あったとしても校内で買えばよかったし
そもそも麻雀部なんて存在すんの?
賭け事が主体の不健全な競技を学校が容認するとは思えないが
大学でも同好会以外見たこと無いし
賭け事が主体の不健全な競技を学校が容認するとは思えないが
大学でも同好会以外見たこと無いし
高校は知らんが大学にはけっこう麻雀部はあるし学生麻雀連盟っていう団体もある
有珠山みたいに卓上遊戯全般扱ってるとこならあったな
麻雀できるやつ三人しかいなかったから部外者として混じってたけど
麻雀できるやつ三人しかいなかったから部外者として混じってたけど
少し昔、麻雀で人が死ぬって話があって聞いてみたら、どっかの学校の部活での死亡事故リストに麻雀部で1人死んだことになってたからだとか
>>58
パーツも業者が持ってくるよ
パーツも業者が持ってくるよ
久「さて、そろそろ解散の時間よー」
京太郎「あれ、俺の荷物は…?」ガサガサ
久「どうしたの?」
京太郎「いえ、ちょっと忘れ物しちゃいまして。先に皆は帰ってて良いですよ、鍵は締めとくんで」
久「あのねぇ、鍵の管理は原則部長がやる事になってるのは知ってるでしょう?」
京太郎「でも…」
久「夏休みなんて生徒の出入りが自由だし特にそういうのに厳しいんだから…まぁ、そんなに重要な物なら仕方ないんだけどねぇ…」チラ
京太郎「…いえ、やっぱり明日にでも探すんで良いっす。すみませんした」
まこ「おーい、もう締めるぞー」
咲「京ちゃん早く早くー」
京太郎「…………」
久(咄嗟に日記を本棚に挟んだけれど、案外バレないものねぇ)
まこ「なぁ、本当に明日、また除き見るつもりか?」
久「自分でも悪いことしてるのはわかるわよ?でも、なんだか全部見ないといけない気がするのよ」
まこ「…まぁ、興味本位でないのなら良いんじゃがのぅ」
久「そこは安心して。ああそうだ、明日の根回しもしておかなきゃね」
~その日の夜~
透華「もしもし。…なんですの、こんな時間に」
久『こんばんは。えーと、急で悪いんだけどハギヨシさん呼んでもらえる?』
透華「はぁ?なぜあなたがハギヨシに…」
久『うーん、事情はちょっと話せないんだけど…』
透華「あ、あのですねぇ。そんな何も言わずにこっちがはいそうですかって言うわけ―――」
久『お願い』
透華「………もう、ちょっと待っててもらえるかしらっ」
久『―――ありがとう』
透華「なんですの、あの殊勝な態度は…。ハギヨシ!」パチン
ハギヨシ「ハッ。お呼びでしょうか、透華お嬢様」シュタッ
透華「あなたに電話、ですわ」
ハギヨシ「……?」
ハギヨシ「もしもし。お電話かわりました」
久『もしもし。竹井久…清澄高校麻雀部の部長です』
ハギヨシ「竹井様でしたか。それで、私に一体何のご用でしょうか」
ハギヨシ(はて、私と彼女はそこまで親しくはなかったはずですが)
久『須賀くんの事は知ってますよね?』
ハギヨシ「はい。存じております」
久『明日、少しでいいので彼の相手をして貰えますか? 彼に内緒で、部室でやることがあるんです』
ハギヨシ「は……いえ、しかしながら私は透華お嬢様の執事。自由に出来る時間は限られています」
久『んー、じゃあ何とかして龍門渕高校に送り込みますので、お願いします』
ハギヨシ「それは…お嬢様にも確認を取らなくては―――」
透華「―――構いませんわ、ハギヨシ」
ハギヨシ「……。 だ、そうです」
久『ありがと。今度埋め合わせはするわねって伝えてもらえる?』
ピッ プー…プー…プー…
ハギヨシ(京太郎さんに何か、あったのでしょうか…)
透華「…ほとんど何も聞こえませんでしたが、ついノリでOKしてしまいましたわ。だ、大丈夫かしら」ボソッ
ハギヨシ「…………」
~次の日~
久「さーてこれで心置きなく日記を読むことが出来るんだけど…あなたたちも読むの?」
まこ「大方、わしら四人を卓上に縛り付けて自分ばっかしで読むつもりじゃったんじゃろうが、そうはさせん」
咲「当たり前ですっ」
優希「部長だけずるいじょー!」
和「…そういう意味ではないのですが」
久「あんまりこういう後ろめたいことはしない方が良いのよ? コレ、須賀くんにバレたら確実に怒られるし」
まこ「ならわれもせん方がええ」
優希「それに、犬が怒ってもたかが知れてる気がするじょ」
咲「なんだかんだ許してくれそうだしね!」
和「二人とも、その言い方は失礼だと思います…」
久「まぁ、しかたないわねぇ。私だけってのも不公平だし」
和「それでは昨日の続きからめくりますね」
咲「………」コクン
〇〇月△△日
仮入部期間も終わり、とうとう正式に入部となった。
とりあえず休み時間など空いた時間はネトマ&ネトマ。
部活中はほとんどコレか見学だ。
しかし、残念な事に皆とレベルが違いすぎて見学していてもほとんど意味が無いことに気づいてしまった。
もう一人は必ず一緒に見学組だが、後ろでごちゃごちゃ話しているわけにもいかず俺は棒立ちしていた。
いや、ほんと見ててもわからないってアレ。
何をどう切ったらカンからの嶺上開花につながるんだ…
久「せめてもう一人、実力の近い部員がいれば良かったんだけど、こればっかりはねぇ」
咲「でも、一人でネトマばっかりやるのもそれはそれで寂しいよね…」
和「え?」
咲「え?」
優希「のどちゃんはぼっちだったから平気なんだじぇ」
咲「…そうだったの?」
和「さらっと嘘吐かないでください」
まこ(でも、のどっちのネット上での出没率はかなり高かったと聞いておるが…)
〇〇月△△日
今日は和と咲が部長の計らいでプロと打つことになったらしい。
が、正直メイド服が見れなかったことの方が重要だ。 優希?知らん。
それにしても、プロにボコボコにされたって言ってた咲だが、予想外の反応を見せた。
楽しかっただの、次は勝ちたいだの、前向きなそれだったのだ。
俺なら圧倒的に強い相手から負けても、
ま、プロならしょうがないか! って開き直るか、心折られてしまうかどちらかだっただろうしな。
〇〇月△△日
部長に簡単なお使いを頼まれた。
内容は新品の牌を受け取ってきてほしいというものだ。
なんでもこの辺で唯一そういうものを扱っている店があって、染谷先輩のとこの雀荘もその店から仕入れているんだとか。
なら染谷先輩が行けよと思ったけど、予選が近いこともあって口にはできない。
学校が山の方なので店が遠く大変だったけど、頼られてる感じがして思いの外悪くなかった。
そして、次の土日に合宿があるのだと部長から最後に報告があった。
合宿か…楽しみだな!
〇〇月△△日
待ち望んだ合宿が始まった。大量の荷物を運び込んだり全員分の飲み物を用意したり、運動部だった頃を思い出す。
合宿中は部長も気を使ってか、皆と同じ頻度で卓に入れたのが嬉しかった。
まぁ、ほとんどビリで全然歯が立たなかったけどな。
夜は一人寂しく大部屋を使わせてもらった。
日記を書く時間がいつもより取れるのは良いけど、家と違ってやれることも少なくだいぶ暇だ。
今日は思った以上に色々なことがあって疲れた。
また後でゆっくり温泉に入ってこよう。
〇〇月△△日
二日目は皆、個別の具体的な特訓をしていた。
咲はネトマ、和はエトペン、優希は算数ドリル。そして俺は何もひたすら麻雀を打つこと。
今にして思えば、咲と優希を卓から離したのは俺の為でもあるんじゃないかと思う。
アブレないように人数を四人ぴったりにする意味もあったんじゃないかな。
部長、お心遣いありがとうございます!
ま、その後すぐに二人が入ってきて俺は見学組になったんだけどな。
しかしそれはそれで和の浴衣姿をじっくり見れたので良しとしよう!
そして今日も暇なので夜は星を見ていた。温泉は入りすぎて飽きたしな。
みんなは一体何をしてるんだろうか。楽しそうな声だけが隣の部屋から響いてくる。
聞き耳立てるような野暮な真似はできないので、そんな事をずっと考えていた。
まこ「全体的に悲壮感漂う文章じゃのぉ」
久「ここには書いてないけどパソコンの事とか絶対根に持ってるわね、たぶん」
和「その件は須賀くんには感謝してもしたりませんね…」
優希「でもその代わり、のどちゃんのあられもない姿見れたんだしプラマイゼロだじぇ」
和「そんなのじゃ釣り合いませんっ」///
〇〇月△△日
合宿が終わってから咲と和の仲が良くなったっぽい。
なんとも微笑ましい気分だ。
…そして合宿の時から薄々気付いていたけれど和は全く俺に関心を持っていないらしい。
浴衣姿でもいつもと変わらず平然とに接してくれた。
ちょっとは恥ずかしがったりしてくれてもいいのになぁ。
終わってみれば、合宿前は和と少しは進展できるかな?なんて思っていたけどそんなことはなかった。
告白なんてできる雰囲気でもなかったし。
久「―――と、須賀くんのストレートな気持ちを改めて覗き込んだ気持ちはどう?」
和「な、なかったことにしたいです」
まこ「あんたぁ京太郎のことが好きじゃぁないんか?」
和「………考えたこともありませんでしたね」
咲「京ちゃんあんなにデレデレしてたのに気付かなかったの?」
和「それは…まぁ、気付いてはいたんですよ?でもそういう視線には慣れてましたし、そのまま無視する方向で…」
優希「犬、あわれだじぇ…」
〇〇月△△日
予選が近づくにつれて皆ピリピリした雰囲気になったのを感じる。
邪魔してはいけないので俺は黙って雑用に従事する。
すると、染谷先輩がねぎらいの言葉と共にお茶を煎れてくれた。
この人は一番周りが見えてる気がした。
部活中はほぼ雑用しかしていないが、家ではネトマを結構頻繁にやっているおかげか、少しずつ上達してる気がする。
でも、誰もそれに気付かないんだよなぁ。
そのせいか、俺は麻雀に飽きを感じているのを自覚した。
久「本来私の役目のはずなんだけどね。ごめんね、まこ。押し付けちゃって」
まこ「あんたは作戦とか考えたりで忙しかったししょうがないじゃろう」
和「なんだか雲行きが怪しくなってきましたね」
咲「うん。さっきまでわりとふざけた内容だったのに」
和「別にふざけてはないと思いますが…」
〇〇月△△日
今日は先輩が遅れてくるとのことで、久しぶりに一年組だけで対局する事になった。
俺はいつも以上に張り切り、そして何とか優希を抑えて三位になった。
自分でも途中、優希にぶち当てた満貫は上手くいったんじゃないかと思った。
…その後、和が優希を軽く叱った。
あの牌の切り方は間違っていた、大会も近いのに何をやっているのですか、と。
俺はその言葉が「俺ごときに負けるなんてだらしない」という意味に聞こえた。
流石にこれは被害妄想だよな? ごめん、和。
今日は疲れた、もう寝る。
久(ここ、何度も消しゴムで消してから書いた跡がある…。きっと書こうか迷ったんだわ。和を責めるような内容だから、かな)
まこ(この時の和は親に言われたことも関係して特にピリピリしておったしのぅ…)
和「………」
咲「和ちゃん………」
〇〇月△△日
やってしまった。
つい、間が差して部活をサボってしまった。明日謝ろう。
〇〇月△△日
拍子抜けだ。誰も俺を責めなかった。
そう、今日からまた頑張りましょうと部長は言ってくれた。
大事な、部長の最後の大会前にこんなことして、下手すりゃ退部を言い渡されるかと思って臨んだのに。
けれど、有難かった。心を入れ替えてまた頑張ろう。
久「そんな事もあったわね」
和「…すみません、覚えてません」
咲「これって、誰も京ちゃんの事を気にしてなかったってこと、なんだよね…」
まこ「最後の一言…無理にポジティブに考えようとしているのがありありとわかるのがまた…」
優希「………」モグモグ
〇〇月△△日
今日は念入りに牌磨きや買出しをした。予選前日だからだ。
朝早いので今日のうちに荷物は全部積めたのだが、予想以上に重い。
登山部にでもなった気分だぜ。
それにしても、先輩たちや優希、和が凄い事は知ってたけど、咲まで俺と違う次元に居たなんて未だに信じられない。
咲に関して何度やっても勝てないと思ったのはこれが初めてだった。
もしかしたら、本当に全国まで行ってしまうのかもしれないとそう思い始めた。
―――――――――――
――――――――
――――
京太郎「あ、すいません。清澄高校から来たんですけど、ここの麻雀部の場所ってわかりますか?」
歩「……もしかしてあなたが須賀京太郎さんですか?」
京太郎「え?ええ…そうです」
歩「でしたら、私も今お使い帰りなので、一緒に行きませんか?」
京太郎「えっと、あなたは?」
歩「あ!申し遅れました、私は透華お嬢様のメイドの歩といいますっ」ニコッ
京太郎「っ!!……こんなメイド、俺も一人欲しいな」ボソッ
歩「…?いかがなされました?」ニコニコ
京太郎「いえ、ちょっと胸がキュンキュンしてしまって。気にしないでください」
歩「はぁ…。わかりました。それでは案内しますね」
京太郎「お願いします」
京太郎(メイドのスルースキルたけーな)
―――コンコン
歩「歩です。お客様がお見えになっています」
『どうぞ』
―――ガチャ
京太郎「お、お邪魔しまーす。清澄高校の須賀京太郎です」ペコリ
透華「そう、あなたが…。それで、一体何の用かしら?」
京太郎「えっと、実は俺も良くわかってないんですが…」
透華「はあ!?」
京太郎「部長が言うには『ハギヨシさんが用があるみたいだから行ってきてもらえるー?』って」
ハギヨシ(…まさかの無茶振りですか。適当な口実ぐらいはそちらで用意してもらいたかったですね)
透華「…ハギヨシ?」
ハギヨシ「ハッ。いえ、その……京太郎さんと……。 たまにはお話がしたくなりまして」
京太郎「は?」
ハギヨシ(だいぶ苦しかったでしょうか…ですが、何かあったのなら、話を聞きたいのも事実)
ハギヨシ「―――とりあえずは、隣の部屋へ来てもらえますか?」
京太郎「りょ、了解っす」
ハギヨシ「それでは透華お嬢様、少し席を外しますが何かありましたら遠慮なくお申し付けください」
透華「ええ、わかりましたわ」
純「あ? あそこにいるあいつ誰だ」
智紀「……さぁ。私は知らない」
一「どうやらハギヨシの知り合いらしいけど…まぁ、僕達には関係ないし大人しくしてよっか」
智紀「…あれ、衣は?」
京太郎「……ふぅ」
ハギヨシ「楽にしてください。今、紅茶を用意しますから」
京太郎「あっ、手伝いますよ」
ハギヨシ「いえいえ、そのまま座っていてください」
京太郎「あー…まぁ、たしかにカップの場所もわからないですしね」
………
……
…
ハギヨシ「………どうぞ」コト
京太郎「ありがとうございます。それで、話ってなんですか?」
ハギヨシ「…………」
京太郎「ハギヨシさん?」
ハギヨシ「まぁ、そんなに焦らず、ゆっくり紅茶でも飲みながらにしましょう」
京太郎「わかりました。…いただきます」
麻雀部に留まっていることを詰る展開でもいい気がする(作者が鬱系と決めているように見えるから)
絶望するにも才能がいる
そこには届かないと理解できるだけの才能が
そこには届かないと理解できるだけの才能が
京太郎(ここにいると何故か落ち着く…俺なんて明らかに場違いなのになんでだろうか)
ハギヨシ「―――実はこの紅茶は、透華お嬢様が昔泣き疲れた時にご主人様…透華お嬢様のお父様が決まって飲ませていたものなんですよ」
京太郎「えっ?」
ハギヨシ「少し、疲れているように見えたので。心と身体が休まるような一時を過ごしてもらいたく思いまして、ね」
京太郎「…俺、そんなに疲れてるように見えますか?」
ハギヨシ「ええ。少なくとも、以前お見えになった頃よりは」
京太郎「………」ズズー
ハギヨシ(初めて会った県大会決勝の朝。あの時はまだ自分の役割を納得し、やり遂げようという意思が見えた。ですが、今は…)
京太郎「そりゃあ…大会の後も色々ありましたからね」
ハギヨシ「………」コト
京太郎「なんたって全国大会ですよ、全国大会。打ち上げや取材。たしか学校の新聞委員も来てたっけ…」
ハギヨシ「それはすごい」
京太郎「咲は照さんと二人で話したらしいし、和は親に認めてもらえた。部長は夢をかなえた」
ハギヨシ「…他にはなにかありませんでした?」
京太郎「そうですねぇ…優希がご褒美とかでタコス買い占めたり、まこ先輩は自分ちの雀荘に皆を呼んで客寄せたり…」
ハギヨシ「楽しそうですね…。ところで―――」
京太郎「?」
ハギヨシ「―――京太郎さんには何かなかったのですか?」
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