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元スレ京太郎「俺が三年生?」玄「私の、育ててほしいな」
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京太郎→宥
京太郎「いいよな、松実姉」
京太郎「おもちとか守ってあげたくなる雰囲気とかおもちとか」
京太郎「色々と妹とは好対照だと思うよ」
京太郎「ただ、あの寒がりは心配だな」
京太郎「というか、夏場でも暖房を使うのはどうなのか」
京太郎「いや、でも俺の体で暖めて……とかできるのか?」
京太郎「あ、今のはもちろん冗談な」
>>661
アイキャンフライ!
アイキャンフライ!
5日前に見つけて、約1年分遡って見てきた。
遂に追いついてしまった
支援
遂に追いついてしまった
支援
・三年、夏、飛翔
由暉子「戻りました」
爽「おお、よくぞ戻ってきた! 由暉子よ」
揺杏「なんでドラクエ風?」
爽「そなたが次のレベルになるには……」
誓子「はいそこまで」
由暉子「本当はもうちょっと稼ぎたかったんですけど」
成香「そんな! 十分すぎます!」
揺杏「だなー。私らの尻拭いしてもらって贅沢は言えないしさ」
爽「贅沢を言えるのは私だけだな」
誓子「爽の戯言は置いておいて、お疲れ様」
由暉子「はい」
由暉子「……見ててくれたでしょうか?」
誓子「……きっと見てたと思う」
由暉子「そうでしょうか?」
誓子「そうよ」
成香「ちかちゃん……」
揺杏「やれやれ、あんな思いつめた顔してたのにさ」
爽「あのー、私の見送りは?」
成香「あ、いってらっしゃい。頑張ってくださいね」
爽「成香はいい子だ、うん」
絹恵「あはは、点数減らしちゃいましたー……」
洋榎「こらあかんなぁ」
郁乃「なにか罰ゲーム用意せんとね~」
洋榎「なんかいいもんは……」ゴソゴソ
絹恵「え、私なにされるんやろ」
由子「あれは暗くしないよう気を使っているのよー」
絹恵「まぁ、だと思いますけども」
恭子「真面目な話すれば、点数に関しては気にせんでも大丈夫や」
由子「せやね」
恭子「元々清澄と点数に開きなかったし」
洋榎「うっ」
恭子「最下位との点差は結構あるし、あとはうちが上がりまくればいいだけや」
絹恵「すいません……」
恭子「だからええって」
漫「……なんかうちの時と全然対応違う……」ボソッ
由子「あれは照れ隠しと愛情表現の一環なのよー」
漫「ひゃっ、聞いてたんですか!?」
由子「もちろん」ニッコリ
漫(なんか真瀬先輩から代行と同じ匂いが……)
恭子「っと、そろそろやな」
漫「あ、いってらっしゃい」
郁乃「末原ちゃん、しっかりやで~」
ネリー「メグってば目立ちすぎ」
ネリー「もうちょっと失点してくれればいいのに」
メグ「えぇ……」
智葉「無茶を言うな」
ネリー「むぅ、だってその方が良いとこ見せられるのに……」
ハオ「須賀京太郎にですか」
明華「私は良いとこ見せられたですかね?」
ネリー「どうして明華がそんなこと気にするの?」
明華「さあ?」
ネリー「むっ」
「あー、そろそろ時間じゃないかな?」
ネリー「……わかってる」
「いつも通りやってこればいいから」
ネリー「それじゃダメだよ。ちょっと本気出すから」
「ふぅ……言っても聞きそうにないね」
「ま、いいよ。好きにして」
ネリー「やった」
ハオ「いいんですか?」
「いいもなにも、もう調整しちゃってるだろうしね」
ネリー「そういうこと」
智葉「まったくお前は」
メグ「最初からそのつもりだったわけデスネ」
ネリー「じゃ、稼いでくるね」
明華「いってらっしゃ~い」フリフリ
ネリー「……ミョンファには後で話があるから」
明華「私、何かしましたっけ?」
智葉「修羅場には巻き込むなよ」
明華「はい?」
和「……」
『ゆずれないものがあっても、きっと』
和「それなのに、私は……」ギュッ
咲「和ちゃん?」
和「咲さん……ごめんなさい」
咲「え?」
和「点数、減らしてしまいました」
咲「そ、そんなっ」オロオロ
和「いつも通りにやろうとして、今回はうまくいかなくて……」
咲「大丈夫だよ、二位との点差は縮まってるし」
和「そう、ですね……」
咲「それに、絶対次に行く……だから私に任せて、ね?」
和「お願いします」ペコッ
京太郎「……」
『それに、絶対次に行く……私に任せて、ね?』
『お願いします』
京太郎「まぁ、あいつも頼もしいこと言ってくれるな」
京太郎「心配になって来てみたけど、大丈夫そうだな」
京太郎「さて、控え室に戻るか――」クルッ
ネリー「……」ジー
京太郎「……」
ネリー「ストーカー?」
京太郎「違います」
ネリー「口止め料払うんだったら黙っててあげてもいいよ?」
京太郎「おう、また露骨に強請ってきたな」
ネリー「どうするの?」
京太郎「その口止め料の内容次第。現金だとペケ」
ネリー「うーん、じゃあ――」
ネリー「ミョンファになにしたのさ」
京太郎「なにって……なんだよ?」
ネリー「だからそれを聞いてるんだってば」
京太郎「んなこと言われても……あっ」
京太郎(まさかエロインのくだりか……?)
京太郎「いや、あれはその……若気の至りというかなんというか」
ネリー「やっぱり!」
京太郎「正直調子に乗りすぎたとは思ってるよ」
ネリー「なんでミョンファなの!? やっぱり胸!?」
京太郎「なんでって……フランスだからだろ」
ネリー「なにさ、サカルトヴェロのどこがダメなのさ」
京太郎「なにって……言語? そっちの言葉はよく知らないし」
ネリー「だったらフランス語だってそうじゃん!」
京太郎「んー?」
京太郎(この話の噛み合っていない感じ……)
京太郎(ガイトたちから話聞いたんだよな?)
京太郎「あのさ、俺があいつになにしたと思ってるんだよ」
ネリー「どうせ口説いたんでしょ」
京太郎「そんなわけないだろ。なにを根拠に」
ネリー「む~」ジー
京太郎「なにを、根拠に……」
ネリー「む~」ジー
京太郎「……」
京太郎(なんだろう、自信なくなってきた)
京太郎「とにかく口説いてません、以上」
ネリー「ダメ、納得できない」
京太郎「と言われてもなぁ……一緒にいたら仲良くしようと話すだろ」
ネリー「話さないでよ」
京太郎「いやいや、それは俺が決めることだから」
ネリー「む~」ジトッ
京太郎「ほら、試合だろ。行ってこい」トン
ネリー「わっ」
京太郎「頑張れよー」
ネリー「わかったよ、もう……」
ネリー(頑張れって言われちゃった……)
京太郎「やっと行ったか……」
和「先輩?」
京太郎「ああ、お疲れ。戻ろうぜ」
和「……」
京太郎「……頑張ったな」
和「……はい!」
しかし京太郎ラブ勢のニアミスが続くなあ鉢合わせたらどうなるんだろ?
みさき「Bブロックもいよいよ準決勝大将戦……この試合の上位二校が決勝戦へと駒を進めます」
理沙「必見!」プンスコ
みさき「必見とのことですが、野依プロはどのような点に注目しているのでしょうか?」
理沙「ぜ、全部っ」
みさき「ですから、具体的におねがいします」
理沙「――っ」
理沙(みさきちゃんのいじわるっ)
理沙(私が答えに詰まるの知ってるくせに……!)
理沙(大体、一緒にお酒飲みに行ったらいっつもフラフラになるまで解放してくれないしっ……!)
理沙「は、早和了り!」
みさき「はい、ありがとうございました」
爽「……」
爽(自信満々に出てきたものの、二位三位とも60000は離れてる……)
爽(やっぱり難しいね、この状況)
爽(臨海を狙うのは問題外)
爽(わざわざ一位を狙う必要性もないし、それに……)
ネリー「……」
爽(引き際をわきまえてるって感じで、なんか狙いにくいんだよね)
爽(だとして、狙うのは横並びの清澄と姫松のどっちか……)
爽(さて、どっちにしようかなー)
咲「……」ピク
恭子「ポン」
恭子「ツモ、2000・1000」
爽(うわ、はっや)
咲(今の……)
恭子「チー……ツモ、3900オール!」
咲(こっちを見てから鳴いた……?)
ネリー(流れ、持ってっちゃってるね)
ネリー(でも、今なら行けるかな?)
ネリー「カン」
咲「――っ」ゾクッ
ネリー「ツモ、4100・2100」
京太郎「……露骨だな」
久「そうね」
和「偶然では?」
まこ「まぁ、そうとも取れるが……カンした後のあの顔、なにか察知したんじゃろうな」
久「臨海の待ち……あれってフリテンだったし」
京太郎「あの顔は絶対いけるって確信を持ってたな、きっと」
京太郎(でも、たまたまって気がしなくもない……なんだろうな、これ)
優希「そういえば咲ちゃん、全然カンできてないじぇ」
京太郎「それは妨害されてるからな」
優希「妨害?」
京太郎「末原が鳴いてるだろ。多分あれで潰されてる」
久「しっかり見てきてるわね……でも咲の方は直そうとして直る問題でもないし」
京太郎「にしても末原……」
京太郎(なんでイメチェンしてんだろ?)
和「まだなにか気になります?」
京太郎「ん、ああ……スカートもいいなって」
和「え?」
京太郎「いや、聞き流してくれ」
和「はぁ」
和(先輩はスカートが好き……覚えておきましょう)
恭子「ロン、3900」
爽「はい」
恭子(今んとこ、臨海のツモ以外はなんとかなってる……)
恭子(清澄のカンは封殺できとるし)
恭子(有珠山が黙っとるのが不気味やけど……)
恭子「ポン」
恭子(攻められるうちに、攻める!)
ネリー「……」トン
爽「ロン、2600」
ネリー「はい」
爽(今、差し込んできたね)
爽(臨海の留学生……無難な打ち回しが多くて、こういう振り込みもけっこうある)
爽(でもまぁ、もらえるものはもらっておこう)
爽(それで、出し惜しみもなし……行け、赤い雲)
爽(金銀珠玉の宝物になれ……ってね)
咲「……」ピクッ
恭子(今、宮永が……)
恭子(有珠山……なにかしたんか?)
爽「……」
爽(来た来た……これで大三元、字一色や四暗刻だって狙える)
爽(ダブル役満がルールにないのが残念だね)
爽(じゃ、いってらっしゃいパコロカムイ)ズズッ
爽(二位から直撃をもらう……!)
恭子「……」トン
恭子(なんやこれ……字牌が全然見えへん)
恭子(それに、この手牌の偏り……)
恭子(何かされとるのは確実やな)
恭子(あーもう、どこいっても化け物しかおらんのかい……!)
爽(さぁ、来い。明らかにいらないの抱え込んじゃってるだろ?)
恭子「――カン!」
爽「あらま」
恭子「――カン!」
咲「うわっ」
ネリー(デカそう……でも今回は止められないや)
ネリー(ま、いっか)
ネリー(振り込むのは姫松っぽいし)
恭子(アカン、裸単騎……しかもここで字牌!)
恭子(もう逃げられへん……南無三!)トン
爽「ロン、大三元字一色……32000!」
誓子「使ったね、カムイ」
揺杏「うん」
誓子「それでもまだ足りないし……出し惜しみはしないってことなのかな」
成香「ちかちゃんたちは爽さんの変なののこと、よく知ってるんですか?」
誓子「昔っから使ってたしね」
揺杏「誰かのピンチに颯爽登場! みたいな感じで」
成香「はー」
由暉子「かっこいいですね、それ!」
誓子「でも、みんなから受け入れられていたわけじゃないんだよね……」
由暉子「よくわかりません。だってあんなにすごいことができるのに」
誓子「……だからこの集まりなのかな」
成香「どういう意味ですか?」
揺杏「爽はみんな大好きだってことじゃない?」
みさき『前半戦、終了です』
京太郎(カムイね……)
京太郎(使い切りの能力っぽいけど、かなりのもんだな)
京太郎(他にどんなの持ってるかもわからないから、アドバイスのしようがないし)
京太郎(それ以外にも問題はあるし……)
京太郎(あいつ、色々顔に出しすぎだろ)
京太郎(それとなく伝えてきたけど、どれだけ効果があることやら)
成香「あっ、須賀さん」パタパタ
京太郎「そっちも大将の激励か?」
成香「ジュースを差し入れてきました」
京太郎「……」キョロキョロ
成香「どうしたんですか?」
京太郎「いや、本内と会ってるとどこかにやつが潜んでいるような気がして」
成香「やつ?」
京太郎「桧森」
成香「ちかちゃんはいませんよ?」
京太郎「そうか……なぜか高確率で不機嫌だからさ」
成香「あっ……」
京太郎「なんか思い当たることあるのか?」
成香「な、なんでもないですっ」
成香(そんな、まさかちかちゃんに誤解されてたなんて……)
成香「……」ススッ
京太郎「なんで微妙に距離を取る」ズイッ
成香「ど、どうして詰め寄ってくるんですかっ」ススッ
京太郎「逃げるものを追いたくなる習性というか」ズイッ
成香「大丈夫ですから、なんでもないですからっ」ススッ
京太郎「いや、だったらなんで離れるんだよ」ガシッ
成香「ダメですダメですっ、私はちかちゃんみたいに綺麗じゃないしゆきちゃんみたいに胸も大きくないし――むぐっ」
京太郎「お、大声はよせ、頼むから」
成香「むー、むー!」ジタバタ
京太郎「まぁ、話はよくわからないけどお前は悪くない」
成香「よくわからないけどって……」
京太郎「だってお前に対してってわけじゃなさそうだしな」
成香「本当にそうでしょうか?」
京太郎「そうだよ。はい、この話終わり」
成香「そんな強引に……」
京太郎「いいから余計なこと気にしないで俺のせいにしとけ」
成香「……」ポー
京太郎「どした?」
成香「なんだか、お兄ちゃんみたいです」
京太郎「兄貴がいるのか」
成香「そういうわけじゃ……でも、きっとこんな感じなんだろうなって」
京太郎「まぁ、なんだかんだで年下の相手は慣れてるんだ」
成香「それ、よくわかります」
京太郎「俺も妹がいたらって思ってた時期があるからな。そっちさえよければ存分に甘えてくれ」
成香「あ、甘える……」ゴクリ
成香(甘えるって言ってもなにをしたらいいんでしょうかっ)
成香(手をつないで一緒にお出かけしてご飯を食べさせあってお別れの時は……ってこれじゃ――)
成香「し――」
京太郎「詩?」
成香「失礼しますっ」ダッ
京太郎「あー、止める間もなかったぜ。中々の瞬発力だ」
咲(姫松が振り込んで二位に上がれた……でも、このまま終わるわけない)
咲(有珠山の人も、姫松の人も)
咲(京ちゃんはよくわからないこといってたけど、ここで点数稼いどかなきゃ)ゴッ
ネリー(サキ……やっと動くんだ)
爽(ところがそうはいかないんだよね……ホヤウ!)バサッ
咲「――っ」
ネリー「……!」
咲(なにこれ、場の支配が……)
ネリー(流れが急に読めなくなった……)
恭子(宮永だけやなく、臨海まで……)
恭子(なにした有珠山……!)
爽(出し惜しみはしないってさっき決めたからね……アッコロ!)ゾゾッ
咲(また……!)
ネリー(うへっ、なんか気持ち悪……)
爽(今日ここで負ければ優勝の可能性だって消える)
爽(だから出せるものは全部出す)
爽(だってここまできたら行けるとこまで行きたいじゃん……あの四人とさ)
爽「リーチ!」
恭子(河も手牌も全部赤い……)
恭子(おそらく、全員似たような牌しか持っとらん)
恭子(自分が振り込む危険を冒してまで点を取りに来た……そういうことか!)
爽「ツモ! メンタンピンツモ清一色赤一枚、裏ドラは……2!」
爽「数え役満、16000・8000!」
「親被りか……痛いね」
明華「おかしいですねぇ、自分に被ってくるなら止めそうなものですけど」
ハオ「おかしいといえば、この局に入ってからのネリーの様子が気になります」
メグ「あのギョッとした反応……中々見られマセン」
智葉「有珠山が何かしたのは確かだろう。それに、反応していたのはネリーだけじゃない」
「ミヤナガ、だね」
智葉「それに姫松も二人の様子から薄々感じ取ってはいた……」
明華「それなのに止められなかった……」
智葉「あの一局、有珠山は間違いなく勝負をかけた。なりふりかまわずな」
智葉「それでいて勝ち取った……面白いじゃないか」
メグ「サトハはバトルジャンキーのきらいがありマスネ」
智葉「真剣勝負が好きなんだ」
ハオ「それは結局同じでは……」
爽(まだ私のターンは終わらないよ……白い雲)
爽(草木、鳥、獣、魚、虫になれ……!)
爽「ツモ、8000・4000」
恭子「……」
恭子(こない近いスパンで役満二回とか初めてやわ……)
恭子(結局最下位か……どいつもこいつも化け物でやんなるわぁ)
恭子(でも――ここで諦めるんならとっくの昔に諦めとる)
『もうちょい今風の打ち方でもええんちゃうかな? 私のは古臭いし』
恭子(善野監督が教えてくれた打ち方)
『まずは友達からやな』
恭子(うちの主将はあほでも強くて……憧れで)
『周りやなくて~、前だけ見てコツコツ積み重ねるのがいいんやないかな~って』
恭子(スランプ抜け出せたのは赤坂……監督のおかげでもあるし)
恭子(諦める言うんなら、全部無駄になる)
恭子(それだけは絶対……認められへん!)
恭子「ツモ! 3900・2000!」
恭子「ロン、12000!」
由子「すごい気迫……」
絹恵「いつも本気ですけど、あそこまで気合入ってるの初めて見た気がします」
漫「やっぱりかっこいいなぁ」
郁乃「末原ちゃん、良い顔しとるわ~」
洋榎「……」
絹恵「お姉ちゃん?」
洋榎「ん、ああ」
絹恵「お腹空いたん?」
洋榎「そういえばたこ焼き食べたい……」グゥ
絹恵「じゃ、ちょっと買ってくる。末原先輩の分も」
洋榎「頼むわ」
由子「で、本当はどうしたのよ?」
洋榎「恭子は相変わらずおもろいやつやなって」
由子「そうやねぇ」
洋榎(恭子……頑張れ)
恭子「ツモ、2200オール!」
爽(まいったなぁ……ホヤウが帰っちゃった)
爽(姫松は上がりまくりだし、これで清澄と臨海の抑えも消える)
爽(青い雲じゃ対応できそうにもないしなぁ)
爽(ま、諦めるのはまだ早いよね)
咲「……」ゴッ
恭子(また清澄の様子が……)
恭子(仕掛けてくるか?)
咲「……」ピク
恭子(山を見た……カンする気やな)
恭子(させへんけど)
恭子「――ポン」
恭子(これで後はうちがあがって――)
咲「ツモ、2900・1600」
京太郎「やっとか」
久「アドバイスの効果かしら?」
和「なんて伝えてきたんですか?」
京太郎「まあ、大雑把にいうと――」
『たまには普通に打ってみたらどうだ?』
咲(本当に上がれた……)
咲(やだったけど、パソコンでやったのが役に立ってるのかな?)
咲「ロン、5200」
咲(意味わかんないことも色々やらされてきたけど、無駄じゃなかったんだ)
咲(……うん、この調子で)
ネリー「なぁんだ。そうやってつまんない打ち方するんだ」
咲「え?」
ネリー「いいよ。それだったらネリーが全部もらってっちゃうから」
ネリー「リーチ」
「ん、来たね」
智葉「最後の最後に寄せてきたな」
明華「最後の親番が終わって残り三局……スリーカウントですか」
メグ「叩き潰すつもりデスネ」
ハオ「また大人気ないことを……」
「いいや、わがままを言うんだ。そのぐらいやってもらわないとね」
爽(臨海の……雰囲気が変わった?)トン
ネリー「――エルティ」
爽「え?」
ネリー「ロン、24000」
爽(うわ……これ、きっついなぁ)
ネリー(もっと高く、もっともっと……誰も届かない高みへ)
恭子(時々すごい上がりをするのはわかっとる……)
恭子(ラス親やし、振り込まず乗り切ればチャンスも――)トン
ネリー「――オリ」
恭子(そんな、早すぎ――)
ネリー「ロン、24000」
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