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    元スレ京太郎「宮守高校!」葵「麻雀部!」穏乃「3で最後?」

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    みんなの評価 : ★★
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    501 :


    智葉さんなんでここまで狂ってしまったん?

    502 :

    > 赤土晴絵と松実宥はなぜか満更でもなさそうだったそうな
    >
    > 原村和は言われ慣れてないせいか真っ赤になって否定するのでいまいち否定できていない
    レジェンドww
    のどっちかわいい

    503 :

    京ちゃんは現地妻を何人作るのか…

    504 :

    智葉さんかわいい

    505 :

    友情をそうと思い込んでるままならそれは愛情だと知らしめてみよう、元の凛々しいガイトさんに戻るかもしれん

    506 :

    現地妻の前に誰が正妻なのかはっきり決めないとね

    507 :

    サトハさん狂った結果動かし易すぎて出ずっぱりになりそう…
    宮守スレこわれちゃ^~う(震え声)

    509 :


    こんな時間に、正直ふいた

    510 = 1 :


    ―――朝


    京太郎「んぁ……」

    京太郎(そういや、智葉さんと葵さんが泊まってったんだったな、てか今日は文化祭だから早く)ヨコムク

    智葉「おはよう」ニッコリ

    京太郎「なぜに智葉さん横ォっ!!?」ビクッ


    ムニュっ


    京太郎(後頭部に感触、これは?)チラッ

    「お、おはよう……」

    京太郎「なぜに俺は挟まれてるのでしょうか?」

    智葉「起こそうと思ったが可愛い寝顔だったのでもっと見てようとな」フフッ

    京太郎「そ、そっすか、葵さんは?」

    「え、えっと……い、一緒に寝たいなって」カァッ


    京太郎「デレた!」

    「ストレートに言うな!」

    京太郎「否定はしないのか」

    「~~~っ!」マッカ


    ガチャッ


    須賀母「朝御は……ごめんね、すっきりしたあとに」

    京太郎「違う!」

    智葉「し、しかし太股に当たってるぞ? 友として、助けるべき……なのか?」

    京太郎「放っておいて!」

    「そ、それじゃ私が」

    京太郎「戻ってこい葵さん!」

    511 = 1 :


    ―――リビング


    京太郎「ふぅ、ごちそうさま!」

    「ごちそうさまでした」

    智葉「おいしかった、ごちそうさまでした」


    須賀母「いいえ、お口にあったようでなによりよ、ほら京太郎は葵ちゃんを送っていってあげなさい」

    京太郎「おう、てか俺着替えてくるか、そのまま葵さん一緒に行きますか」

    「ああ、その方が良いかもね」

    智葉「私は文化祭が始まったら向かう」


    京太郎「了解っす、それじゃ待ってますね!」ニッ

    智葉「ああ、待っててくれ、必ず行く」ニコッ

    「なにこれ、二人だけの空間作らないでくれる?」

    須賀母「ごめんね、うちの京ちゃんが」

    「ななな、なにを謝られてるのかさっぱり!」カァッ

    512 = 1 :


    ―――その後、宮守高校昇降口


    京太郎「それじゃ葵さん」

    「うん、またね……またね?」

    京太郎「またねで良いんじゃないですか?」アハハ

    「ん、それじゃ!」


    京太郎「さて、俺はクラスの出し物か……なんか文化祭の定番っちゃ定番なんだけど、乗り気じゃねぇよなぁ」ハァ

    一年A「どうした須賀!」

    京太郎「いや、お前は良くやる気でるなって」

    一年A「こういう機会じゃないと目立てないからな! まぁそれでもお前のが目立つけど!」

    京太郎「……」

    一年A「おい、なんでか聞けよ、おい」

    京太郎「……な、なんで?」

    一年A「だってお前は全国の美少女と知り合ってるから! 現地妻まで持つだとこの野郎!」


    京太郎(めんどくせぇ……)

    トシ「あ、京ちゃん」

    京太郎「ん、どうしました?」

    一年A「さすがにおばあちゃんは」ヒキッ

    京太郎「そうじゃねぇだろ!」


    トシ「塞と胡桃が実行委員だから、たまに見に来ると思うから相手してやってね」

    京太郎「なんでわざわざ実行委員なんて」

    トシ「最後の文化祭だからじゃないかい、それに学校一の人気者な麻雀部だしね。この時期で入ろうとする子こそいないけど」


    京太郎「……そう、ですか」

    トシ「あんたも葵と最近仲が良いのは良いけど他の子を忘れんじゃないよ」

    京太郎「忘れてませんよ、みんな大好きな先輩っすから」ニッ

    トシ「その一言で全て解決なんだけどねぇ」

    京太郎「言えるわけないでしょ」

    トシ「律儀な男だねぇ」フッ

    513 = 1 :



    実行委員長『では文化祭! これよりスタートです!』


    京太郎(なんて言葉を体育館で聞いてから早30分、すげぇことになってんな)

    ワイワイガヤガヤ

    京太郎(うちのクラスはべた中のベタ! ベタ・オブ・ザ・イヤー! トップ・オブ・ベタ! メイド&執事喫茶である)

    一年A「お帰りなさいませ♪」

    京太郎(余裕でうちの人たちの方が可愛いな、勝った!)グッ

    一年A「おい須賀早く仕事しろ」

    京太郎「おう」


    スタスタスタ


    京太郎「お帰りなさいませお嬢……」ピタッ

    智葉「お嬢と呼ぶな」

    京太郎「失礼、お嬢様」

    京太郎(くぅ! わかってたけどいざ目の前にこられるとやりづらい!)


    智葉「一人だ」

    京太郎「こちらのお席へどうぞ、御用の際はお呼びください」ニコッ

    智葉「ふむ、中々様になっているな」フッ

    京太郎「至極恐悦に存じます……お嬢様にそう言っていただければなにより」

    智葉「……コーヒー」


    京太郎「ただいま」スッ

    京太郎(知り合いいると恥ずかしいぃぃぃぃっ!)

    514 = 1 :


    一年D「須賀君、これお願い……知り合いでしょ?」

    京太郎「なぜわかった?」

    一年D「前に麻雀の雑誌で須賀君の名前出してた」

    京太郎「ごふっ」

    一年D「よろしくー」


    京太郎「……」テクテクテク

    智葉「お」

    京太郎「お待たせしましたお嬢……」ピタッ

    智葉「お嬢と呼ぶなと……ああ」フッ


    京太郎「失礼しました、またなにかあれば」

    智葉「ああ」フフッ


    京太郎(おい誰か……って『お前が行け』って目をしやがって)


    テクテクテク


    京太郎「お帰りなさいませお嬢様方」フッ

    「お、おお……」

    胡桃「これは!」

    白望「いい……」グッ


    京太郎「こちらのお席へどうぞ」

    白望「ん」グテー

    京太郎「てかなぜにシロさんまで、実行委員の見回りでしょ?」

    「執事やめるんだ……まぁそうなんだけどここ来るならシロも一緒にって」

    胡桃「思いのほか動くの早かったよ」

    京太郎「そ、そうなんっすか……」チラッ

    白望「……良いね」グッ

    京太郎「ありがとうございます。シロさんも着ます?」

    白望「え?」

    京太郎(珍しくびっくりしてる)


    一年B「良いね! 小瀬川先輩一着余ってるんでどうです?」

    一年A「それある!」


    京太郎「……」ニヤッ

    「うわっ、悪い顔してる!」

    胡桃「腹黒執事!」

    京太郎「いやだなぁ人聞きの悪い」ククッ

    515 = 1 :


    「にしてもシロが女装ねぇ」

    胡桃「結構顔はいけてない?」

    「そうだけど、どう思う?」

    京太郎「私は想像もできませんお嬢様方」

    「ワクワクしてるね」

    胡桃「ワクワクを思い出してるね」


    一年A「お待たせ!」

    京太郎「!」バッ

    「おお」

    胡桃「へえ」


    白望「ダル……」

    京太郎「す、すばら……!」

    白望「そう?」

    京太郎「ええ、執事服でありながらその大きな胸は激しい主張をしている! ああ、その執事という男性的な恰好に反して主張される女性らしさ! そこはかとないエロス!」

    白望「京太郎がそう言うなら、良かった」


    京太郎「ああ、凄い良い! 良いっすよ! hooooo!」


    「……」

    胡桃「……」ペタペタ

    「諦めな」

    胡桃「くっ」

    516 :

    72の気配。

    517 = 1 :



    京太郎(シロさんの執事服ドエロ事件があってからおよそ二時間ほどが経過した)

    一年D「あ、そろそろ休憩して良いよ」

    京太郎「ん、大丈夫か?」

    一年D「もう安定してきたし、先輩たちのとこ行ってきなよ」

    京太郎「それじゃお言葉に甘えて」

    一年A「なんでお前には会いに行く相手がいて俺にはおらんのじゃぁっ!」

    京太郎「……出会いの有無?」

    一年A「ぐふっ!」バタッ


    京太郎「それじゃ!」

    京太郎(やっぱ豊音さんと葵さんとエイスリンさんのクラスだよな、確か塞さんと胡桃さんとシロさんの暮らすは駄菓子屋かなんかだったし)

    518 = 1 :



    京太郎「お、お化け屋敷だと?」

    エイスリン「ラッシャイ!」

    京太郎「う、受付っすか」

    エイスリン「ウン!」

    京太郎「なぜ日本語がいまだ微妙なエイスリンさんに……」

    エイスリン「ナレて、ダッテ!」グッ

    京太郎「……みんな、優しいですね」

    エイスリン「ウン!」


    京太郎「で、お化け屋敷ですか、これも定番」

    エイスリン「ベター!」グッ

    京太郎「う、うっす……それじゃ」

    エイスリン「ドウゾ!」


    京太郎「どうも、それと猫娘似合ってますよ。可愛い」ニッ

    エイスリン「……ウン、アリガト」
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                                ´         ト、     ヽ `   `:,
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                             |ハ [ ィ 仆八   || j抖汽j「f対   沁  |
                             l{ 小 人れj「外、」    rJ:「::仆  扞仆辻
                              、 |:乂対 rJ:::|       乂 _ツ]  「 个イ丁
                              \L ]人乂ツ      ,.,.,.,   Lノ [ ‘,
                                「  |小 .,.,.,  '        i   厂 ! ‘,
                                  〔 ¦い    、  ノ    ,|  〔
                                 ¦ ;込、           仆 {    :,  ゙、
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                               ,:  小:」i   [   rt]___彡 ⌒ヽ ぃ,  L, ト;
                                 /_ノ 八iト〔  jLリ汽,厂「     沁 匕L _j「リノ
                             イ{  _j斗ャヒ ¨ア/  j圦 t┐ _彡ノ丿   ~^ __
                             ‘'廴」 i    〈 イ  _⌒L戎r‐‐匕  /^ ¨¨丁

    519 :

    執事服を白望が着るなら女装じゃなくて男装だと思うの......

    520 = 1 :

    >>519 ごもっとも、眠いからついね


    ―――お化け屋敷・内部


    京太郎「意外と雰囲気出てるな、しかしまぁ男一人で来るには」

    「わあ!」

    京太郎「い、意外とビビる」

    「よっしゃ!」

    京太郎「それで台無しだかんな!」ビシッ


    京太郎(しかし、なんだろう……)

    ピトッ

    京太郎「のうわぁっ!」ビクッ

    ブラーン

    京太郎「くっ、こんにゃく! こんなんで……」

    テクテクテク

    「ぐすっ、ひぐっ」


    京太郎(あそこに白装束の女が、これ声かけたらってパターンだよなぁ……いやでも声かけるか、うん、はまってやらなきゃな)

    京太郎「すみません」

    「ぐすっ」

    京太郎「大丈夫ですか?」

    「ふぇっ?」クルッ

    京太郎「ふ、普通に豊音さん」

    豊音「京ちゃんっ、暗くてこわかったよぉ~」ギュゥッ

    京太郎「おうふっ!」


    京太郎(よし、倒れなかったぞ偉い俺!)

    豊音「うぅ、暗くて寂しくなっちゃったけど……大きな声で泣いたりしたら迷惑かかっちゃうしここを離れられないし……」

    京太郎(ここで泣かれてるの超ビビるけどね、普通に白装束で泣いてるの怖い)


    京太郎「じゃ、じゃあ出口まで一緒に行きましょうか、俺がしっかり話しますから」

    豊音「でもでも」

    京太郎「……大丈夫ですから」フッ

    豊音「……う、うん」コクリ


    京太郎(よし、これでとりあえず豊音さんを出してあげられる)フゥ

    豊音「手、つないで良い?」

    京太郎「ええ、どうぞ」スッ

    豊音「ありがとうっ」ギュッ

    521 = 1 :


    京太郎「出た」

    豊音「わー、明るいよー」ウルウル

    京太郎「なにより」

    「ちょっと、うちの大事なお化けを持ち帰りするのはやめてくれないかな?」

    京太郎「いや、泣いてたんですよ。暗くて寂しいって!」

    豊音「ご、ごめんね?」


    「……まぁ良いけど、買い出し戻ってきたら京太郎入ってるって言うし、直後に京太郎が姉帯さん連れて出てくるしなにがなんだか」ハァ

    京太郎「世話かけます」

    「姉帯さんの代わりに入ってくる。姉帯さんウィッシュアートさんと一緒に受付よろしく」

    豊音「うん、ありがと葵」

    「別にほら、そろそろ私も脅かし役に行かないとだから……うん」


    豊音「ツンデレかなー?」

    京太郎「あれは豊音さんに気負いさせたくないっていうただのデレです」

    「最近レズ弄りやらなくなったと思ったらそういう弄り方してくるよね!」カァッ

    京太郎「葵さんは」

    豊音「かわいいよー」

    「やめて!」マッカ

    522 = 1 :


    眠い! ここまで!

    次回は文化祭終了ぐらいまで、イベントってもいちゃつくとかそんな感じので
    文化祭終わったらまた時は飛んでって感じで

    もう佳境なんで、と言いつつ進まない。更新早めないかん
    次スレ、現在は松実館か臨海かで悩み中

    ではまたー

    523 :

    おつでーす

    でも何が一番怖いかって、ガイトサンがずっと京太郎の後ろをついて歩いてるってことなんだぜ

    524 :



    >>523
    何それマジ怖い

    525 :

    ハイライト消えてそう

    526 :

    乙です
    皆が幸せになれるといいな

    528 :

    何故みんなが幸せにと言われると分割が頭をよぎるのだろう

    529 :


    八尺様来るかと思ったらそんなことなかった
    あと葵さんはなんの妖怪のコスなのか私気になります!

    530 :

    乙~
    ヘビさんが可愛いなぁ

    >>523 やめて差し上げるんだ! そういうのは次スレで期待してるから
    >>528 おい、やめろ!

    532 :

    分割ってよく聞くけどそんなにヤバイのか

    533 :

    >>532
    京太郎 猟奇でググると良いよ

    534 :

    (正直ここのガイトさん重すぎて好きになれない)
    姉帯さんと葵ちゃんかわいいよー乙

    536 :

    そう言えばみんな葵さんどういう声を想像してんの?

    537 :

    若林直美の律子風かな

    538 = 516 :

    アニメで級友とだけクレジットされてた時の声は古木のぞみだがどうにも声が思い出せない。
    他のアニメとかでもこれといった役がそれほどないし……。

    539 :

    平行世界で関係者全員孕ませた京太郎とか見てみたい。

    540 :

    >>523
    ガイトさんは某絶望先生のストーカーばりに
    京太郎「いたんですか?」
    智葉「ああ、ずっと」

    といった具合に後ろについてるのか

    543 = 1 :


    京太郎「で、葵さんのそれは?」

    「見てわかんない?」

    京太郎「狐ですか」

    豊音「ちょーかわいいよー」

    「いや、ないから」カァッ

    京太郎「可愛いっすよ」キリッ

    「だからそういう弄り方すんな!」


    京太郎「てかコスプレですよね」

    「まぁね、そういうとこあるでしょ高校のお化け屋敷なんて」

    豊音「えへへ、可愛いー?」

    京太郎「超かわいい!」グッ

    豊音「やったー!」ギュッ


    京太郎(着物ごしのおもち……!)

    「……」

    豊音「あ、ごめんね、葵も良いよっ」

    京太郎「良いって言うの俺じゃ?」

    豊音「ごめんね?」

    京太郎「いえいえ、ただ葵さんは公衆の面前じゃデレないっすから」

    「デレないよそりゃ」


    豊音「一目が無い所で京ちゃんに優しいってことだねー」

    「あ、姉帯さん!!?」

    京太郎「その言い方はマズイ!」

    544 = 1 :


    ―――クラス


    京太郎「ただいまっす」

    一年A「聞いたぞ、イチャイチャしてたってなぁ!」

    京太郎「うるせぇぶっ飛ばすぞ」

    一年A「ひどっ!」


    京太郎「さて、仕事だ仕事!」

    一年D「やる気だ!」

    京太郎「今こそ俺が働く時!」

    智葉「なに、親友が働きたくないと言うのなら養ってやっても良い」フフッ

    京太郎「!!?」


    智葉「……冗談だぞ? さすがに友人をそこまで甘やかすわけには」

    京太郎「い、いつから後ろに?」

    智葉「ん、京太郎を見つけたから今来たところだ」フッ

    京太郎「そ、そりゃ良かった」ホッ

    智葉「ん?」

    545 = 1 :


    ―――体育館


    京太郎「……!」

    「あ、来た来た」

    京太郎「な、何事っすか?」

    「いや、なんか知らないけど臼沢さんたちに呼ばれた」

    京太郎「……俺と葵さんだけ?」


    「みんなが来てない可能性、は無いか……座れば?」

    京太郎「うっす」

    「……ねぇ京太郎」

    京太郎「ん?」

    「私、入れて良かった……麻雀部」

    京太郎「俺もです、それに葵さんが入ってくれて良かった」フッ


    「でも、もう引退でしょ」

    京太郎「ですね」

    「なのに、なんだか……寂しいんだよね。あの部室がいつまでも恋しい」

    京太郎「……」

    「あの部室が、私たちの部室が、さ……」

    京太郎「前も言ってましたけど、新部員が嫌なんですか?」

    「ま、感情論ありありと示すとそうなっちゃうよね、たぶんセンチメンタルなんだよ、ブルーになってる」


    京太郎「……麻雀部、たぶん増えますよ」

    「うん、ごめんね変なこと言って」

    京太郎「いや、こっちもそれ言われても何もできないっすから、謝られることじゃないっすよ」

    「……」



    『次のステージはバンド! ここまで一切がシークレットだった三年女子五人! 我らが宮守高校自慢のメンバー!』


    京太郎「へ?」

    「ん?」


    『チーム麻雀部だぁ!』


    豊音「みんなー! こんにーちはー!」

    『こんにちはー!』


    京太郎「な、なんじゃぁ!!?」

    「聞いてなぁぁい!」

    京太郎「練習とかしてた!?」

    「知らない知らない!」

    546 = 1 :



    豊音「えっと、宮守高校麻雀部です! おーい京ちゃんー!」ブンブン

    京太郎(ぐっ、殺気! 周囲から殺気!)

    京太郎「と、豊音さーん!」フリフリ


    「あれが魔王」ボソッ

    「天使たちを落とした魔王」ボソッ

    「見ろ、女帝だ」ボソッ


    (私じゃないよね? うん、私じゃない!)

    京太郎「あはは……」


    「私たちの、感謝をこめて歌います!」

    胡桃「応援してくれたみんなと!」

    エイスリン「チカクで、応援、シテクレタ……二人の、タメニ!」


    京太郎「豊音さんがボーカルか、塞さんがキーボードで」

    「鹿倉さんとウィッシュアートさんがギターとベース、小瀬川さんがドラム」

    京太郎「前々からやってたんですかね」

    「気づかなかったね。のうのうと受験勉強してたや」


    豊音「シロっ!」

    白望「……」カンッカンッカンカンカン


    京太郎(シロさんの合図と共に、曲が始まった……会場の一体感、激奏)


    「凄いね、こっちも楽しくなってくる」

    京太郎「はい、みんな立ってるし……!」

    「さて、こうなったら!」

    京太郎「はい!」


    京太郎「うおぉぉぉぉぉ!」

    「みんなマジ天使!」


    「そんな天使を落とした奴だ!」

    「そして正妻だ!」


    京葵(風評被害なんかに絶対に負けない!)


    (まぁ私は正妻って呼ばれて得してるわけだけどね)

    548 = 1 :


    京太郎(そして、曲が終わった―――二曲、いつのまに練習したのやら)

    「すっごい熱気……」ゼェハァ

    京太郎「っすね」フゥ


    豊音「ありがとー!」

    「それと、京太郎! 葵!」

    胡桃「二人とも、ありがとう!」

    白望「ん……麻雀部、来てくれて」フッ

    エイスリン「ダイスキダヨ!」


    京太郎「……やばい、涙腺が」

    「……私も大好きだぁぁぁぁぁっ!」

    京太郎「葵さんが壊れた!?」

    「みんなぁぁぁぁ!」

    京太郎「落ち着いて! みんな見てるから! さっきから見られてたけど!」


    「塞! 胡桃! 豊音! エイスリン! シロ!」


    「名前呼び!?」

    胡桃「このタイミング!!?」

    白望「……私あだ名だけどね」

    エイスリン「アオイ!」パァッ

    豊音「えへへっ」ニコッ


    「こちらこそ、ありがとうございました!」

    京太郎「あ、え……あ、ありがとうございました!」


    豊音「ふぇっ、こ、こちらこそ!」

    「あはは」

    白望「ん、時間おしてるって」

    胡桃「ほら、撤収!」

    エイスリン「ウン!」

    「いまいちしまらないなぁ」クスッ


    『い、以上、ま゛ーじゃん゛ぶでじだっ』


    京太郎(なんか号泣してる……)

    「……京太郎」

    京太郎「はい?」

    「……」クイクイ

    京太郎(なぜか顔を寄せろと、何回言いたいことあんのか?)


    京太郎「なんです?」スッ

    「京太郎も、ありがとっ」


    京太郎(そう言うと、葵さんは顔を近づけた俺の両頬に手を置いて、背伸びをして……)


    チュッ

    549 :

    や、やったっ!

    550 = 1 :


    京太郎「……」

    「んっ……ぷはっ」

    京太郎「……ってぇぇぇぇぇああぁぁぁっっ!!!?」

    「う、うっさいな」カァッ


    「おおおおおおお!」

    「やったぁぁぁぁぁっ!」

    「すっげぇぇぇぇぇっ!」

    「勢いに任せて……黒歴史になる、間違いない」


    ワァァァァァァッ!!


    京太郎(曲やってた時ぐらい盛り上がってんじゃねぇよ!)


    「……その、お礼って言うと私得すぎるからなんていうか……うん、やっぱりそうだよね」

    京太郎「あ、あんたはなにやってんです!」

    「うるっさい! 死にたくなる前に言いたいこと全部言う!」

    京太郎「死にたくなるってわかってんじゃん!」


    「京太郎!」

    京太郎「ひゃい!?」ビクッ

    「だぁぁぁっ! ちくしょぉ! ああもう! 京太郎! 好きだ! 大好きだぁぁぁぁぁっ!!」

    京太郎「……ファッ!!?」


    ウオォォォォォ!


    「すげぇぇぇぇっ!」

    「正しく正妻だぁぁっ!」

    「さすが宮守麻雀部の部員、宇夫方葵だ!」


    京太郎「なっ、なななっ……」カァッ

    「言われ慣れてるでしょ!」

    京太郎「それでも恥ずかしいでしょうがぁっ!」

    「好きになって、言いたくなっちゃったんだからしょうがないでしょうがぁっ!」

    京太郎「あうぁっ」カァッ


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