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元スレゼロ「我々は行政特区日本に参加する」
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乙
気がついたらいきなりのっぴきならない状況になってそうなジノあわれ
気がついたらいきなりのっぴきならない状況になってそうなジノあわれ
残りの地雷はアーカーシャ、V2及びオレンジ、大中華、教団…は放置でいいのかな?あとなんだっけ
PM18時30分
貴族街
ユーフェミア「先日は市民街でしたので今日は貴族街を散策しましょう。ルルーシュがいない間にできたいい店が沢山あるんですよ」
ルルーシュ「そうだな」
ルルーシュ「それで最初はどこに行くんだ?」
ユーフェミア「最初はアクセサリーや小物などを売っているお店ですね。ここから歩いて行ける距離にあるんですよ」
ルルーシュ「そうか、なら歩いて行こうか」
ユーフェミア「ええ。ジノさんもそれでよろしいでしょうか?」
ジノ「はい。どのような場所でもお供します」
PM20時
ユーフェミア「どうですか、ここのお店は。ここのブリタニア料理は貴族街の中でも特に味にこだわりを持つお店として有名なんですよ」
ルルーシュ「ああ、美味しいという言葉を使うのは陳腐過ぎて俺は余り使わないがそれでも美味しいと言いたくなる料理だ。ユフィがそこまで言うのも頷けるよ」
ルルーシュ「それにいいのは食事だけじゃない。ここは他のお店みたいに外装も内装も派手過ぎないのがいい。貴族ご用達のレストランなのに少し落ち着いた雰囲気を出している」
ユーフェミア「そうですね。私もそこを結構気にいっているんです」
ルルーシュ「そういえばユフィは今はエリア11の副総督だが少し前まではここペンドラゴンで学生だったな。ここには友達と来たりしていたのか?」
ユーフェミア「そうですね。何度かは。でも私の場合貴族街にお友達と行くのはあまり多くないので頻度としては月に一、二度あればというとところですね」
ルルーシュ「あまり外で遊ばないのか?」
ユーフェミア「そうですね。お互いに忙しいということがあるのかもしれません。それとよく遊ぶお友達とは貴族街だけではなく市民街にも遊びに行きますので」
ルルーシュ「そうか・・・皇族は何かと忙しい身分だしそもそもこの店に何度も食事に来たりはしないか」
ジノ「それにしてもユーフェミア様がお友達の方々と市民街にそれなりの頻度で足を運ばれるとは意外ですね。ユーフェミア様のお友達ともなればご身分もご立派な方々ばかりでしょうし・・・」
ルルーシュ「中には市民街を快く思わない人もいる、か」
ジノ「あっ、いえ」
ルルーシュ「ユフィがよく遊ぶ友達なら流石にそこまで差別主義者はいないだろう。といっても公式に映像で出されてる身分の立派な“お友達”たちはそう考えていてもおかしくはないが」
ユーフェミア「それは表向きに仲良しとされている方々です。あまり・・・こういうのは失礼ですが身分がよろしくないとされている人たちといるところはテレビなどには映させてはもらえませんから」
ジノ「・・・そういうものなのですか」
ユーフェミア「そういった人たちの中には使用人や市民を同じ人とは思ってない過激な思想の方たちもいたりして・・・あまり好きになれないんですよね」
ルルーシュ「だろうな。俺もあまり共感はできない」
ユーフェミア「・・・貴族街を周っている時ですけど冬でもないのにやたら肌の露出が少ない使用人がそれなりにはいるのにルルーシュは気付きましたか?」
ルルーシュ「確かにいたな。少しは」
ユーフェミア「外を歩くときに連れる使用人は外面的な意味からブリタニア人がほとんどですが・・・中にはそれほど裕福でない貴族たちには他の国の出身の使用人を連れていたりします。そしてそういう場合大抵は夏でも不自然に長袖や長ズボンだったりします」
ユーフェミア「なぜなら他のエリアから連れてこられた奴隷、の使用人だからです。そしてその人たちは少なからず虐待を受けています」
ルルーシュ「外面のために外傷は見せないようにする、か。と言っても奴隷の使用人を貴族街に連れ歩くぐらいだから取り繕っても今更だが」
ユーフェミア「外を歩いている人たちだけではありません。ブリタニア人の使用人を伴って出歩いている人たちも大半が奴隷の使用人を持っています」
ユーフェミア「雇うコストも少なくて済みますし、何をしても許される、そう考えてる人たちが多いんです」
ジノ「失礼ですが、それは少し極端な考えでは?他のエリア出身といっても同じ人。そこまで酷い扱いをするブリタニア人がいるとは考えたくないですが」
ルルーシュ「ブリタニアの主義は競争主義、帝国主義だ。差別を肯定している。そんな考えの中育って何十年も生きていれば思考ががちがちに固まっていてもおかしくはない。もっともそれが多数派とは思いたくはないがな」
ユーフェミア「それでも・・・ここは王都ペンドラゴンで、極端な差別行為を自重していると言えます。少なくとも外面を取り繕ってはいるのですから。でもエリア11に行って私はここよりも酷い惨状を見ました」
ルルーシュ「租界では元日本人にブリタニア人が堂々と威張り散らしているな」
ユーフェミア「スザク、もそうですけどエリア11の人たちも私たちと変わらない人間です。私は今まで何も疑わずに・・・いえ、本当は少しおかしいなと思いながらこの国の考えを受け入れて生きてきましたけどこれは本当に正しい姿なのでしょうか・・・」
ルルーシュ「正しくはない。少なくとも俺はそう思う。シャルルの考えは弱者を切り捨てる考えだ。暴論だ。だから俺は・・・シャルルに反抗した」
ジノ「・・・・・・」
ユーフェミア「・・・そう、ですよね。理屈だけじゃないんです。何か別の部分で違うって私は思っていたんですけど・・・ルルーシュと話していてその思いもようやく固まりました」
ユーフェミア「今日のあの任官式から私たちはエリア11の総督と副総督なんです。一緒に日本を良くしていきましょう」
ルルーシュ「ああ、勿論だ」
ルルーシュ「・・・すまないな、ジノ。ジノにはあまり受け入れがたい話しだろうが」
ジノ「・・・いえ。私も差別はあまり好きではありません。勿論、今のこの身分に誇りを持っています。身分の上下は大事ですが極端な上から下への押さえつけは私もダメだと思っています。ユーフェミア様の仰る通り身分は違えど同じ人、相互に分かり合えなければならないですよね」
ユーフェミア「・・・ジノさん」
ルルーシュ「もし良ければエリア11に残って俺の手助けをしてくれないだろうか?恐らくは俺がブリタニアからエリア11に帰った後に役目は解かれるが短い期間ではあったがジノと俺は理解し合えたと、少なくとも俺は思っている」
ジノ「・・・私もルルーシュ様を快く思っていますが・・・こればかりははっきりとは言えません。ラウンズはそもそも皇帝陛下直属ですので陛下の勅がないことには」
ルルーシュ「・・・そうだな。すまない」
ジノ「いえ、ですが個人的にはこれからもルルーシュ様のそばにいてお仕えしても良いのではと思ってはいます」
PM21時
ユーフェミア「今日も楽しかったです。何か別れるのが少し寂しいと思ってしまいます・・・」
ルルーシュ「俺もだ。が、それは名残惜しさだな。どうせここだけでじゃなく総督、副総督として関わっていく。今のうちかもしれないな、そう思えるのも」
ユーフェミア「くす、そうかもしれませんね。それでは、また今度」
ルルーシュ「ああ」
ルルーシュ(これでハッキリした。ユフィはやはり行政特区への意気込みは本気だった。これで俺もこれからの方針をずっと決めやすくなった)
ルルーシュ(それにしてもユフィはやはり人を惹きつける何かを持っている。それが何かは分からないが彼女にはそのままでいてもらいたい。表のことは俺とユフィでやらなければいけないとしても裏の汚いことはゼロとしての俺や黒の騎士団がやらなければな)
ルルーシュ(それとジノ・・・上手くいけばこちら側に引き込めるか?そしてシュナイゼルの提案と皇帝シャルル、その他懸念はまだまだある)
ジノ「ルルーシュ様、これからどうなさいますか?時間も遅いですしお帰りになりますか?」
ルルーシュ「・・・・・・そうだな。今日のところはひとまず帰ろうか」
ルルーシュ(今日はもう遅い。明日だな、明日に懸念の一つを片付けに行くか)
旧アリエスの離宮
ルルーシュ(ふむ、ここは随分と変わってしまった。昔はあんなにきらびやかであったというのに・・・あの事件、そして俺やナナリーが日本に飛ばされた後は使用人も出払い廃れてしまっている。母上、旧マリアンヌ派の家臣というのも当時はいたようだがそれもバラバラになってしまったのだろうな)
ルルーシュ「っと感傷に浸るために来たのではなかったな、俺は。さて、まずは手探りでいくか」
ルルーシュ(アーニャの失われた記憶。経歴から当時を知る者にも問い合わせ調べたが何一つ俺と接点のあると思われる情報は無かった。だがアーニャはアールストレイム家出身。調べればどうやら皇帝にも謁見出来るほどの名門。親皇帝よりな名門は子息子女を行儀見習いとして送り出す風習がよくある。もしも、ただの推測だがその当時アーニャが俺のところに行儀見習いとして使用人として来ていたとしたら?記録がないがもしそれが本当なら誰か、皇帝かそれに近いものが記録を意図的に消したことになる。そうだとしたらその理由は?)
ルルーシュ(あの写真から母上暗殺からそう遠くない時期のはず。ということは事件の真相に関わっているのかもしれない。調べる価値はある)
特区に参加しても若本がラグナロクに接続完了しちゃえば終わりだよな
長くは続かないだろうよ
長くは続かないだろうよ
ルルーシュ「ふむ・・・」
ルルーシュ(ここの記録にアーニャに関する記載がされたものはない。アルバムなどを調べてもアーニャらしき女の子は見当たらない)
ルルーシュ(データだけでなく紙媒体なら、っと思っていたが・・・。ここの情報も改ざんされてる、か。シャルルならやりかねんが何もそれらしき痕跡を見つけることも出来ていないし今の段階では俺の邪推でしかないな)ぺらっ
ルルーシュ「仕方ない。ここでの調査は打ち切りにして当時アーニャに近しかったものやここの使用人らにギアスを使って探るか・・・」
ルルーシュ(っと言ってもここに来たのを無駄にはしたくないな。当時ここにいた従者やここを訪れていたマリアンヌ派と思しき人間を調べておこう。有事の際に俺に味方してくれる可能性のあるものを知っておいた方が後々役に立つ)
ルルーシュ「・・・・・・」ぺらっ
ルルーシュ「ん?」
ルルーシュ(誰かの足音・・・廃れたここに来るものが俺以外にもいるのか。誰だ?)
ルルーシュ(いた。後姿だけでは誰かはわからないが体格から間違いなく男性。がたいもいい。軍人、か?)
ルルーシュ(俺のいた書斎に入って来なくて助かった。あのままで鉢合わせになってしまうからな)
ルルーシュ(どこに行くんだ、この男。・・・暫く尾行するか)
ルルーシュ(宮殿の大広間に・・・。あそこは・・・俺の母上が殺された場所・・・)
???「・・・・・・」
ルルーシュ(この男・・・どうしたんだ、階段の前で立ち止まって。感傷に浸っているのか?・・・まさかあの事件に関係のあるものか!)
ルルーシュ(くっ、ギアスをかけて問いただしたい。こいつがあの事件のことを知っているのかどうか。だが少し我慢だ。まだこの男の何も知らない。せめてどんなやつなのか知らなければ)
???「あア、お久しぶりデシタ、コノ場所。ここ二来るト何度も胸が痛ミいる」
???「マリアンヌ様、私はあなたを敬愛してイル。どうしてあのとき私はナニもできなんだ」
ルルーシュ(!やはり関係があったか。話しを聞くに奴は母上が死んでしまったのを後悔しているようだが・・・。しかしこいつ何を言ってるんだ?言葉の使い方がおかしすぎる)
???「嗚呼、悔やみ入る」
ルルーシュ(!顔が見えた!)
ルルーシュ(!?こっ、こいつは・・・オレンジ、いやジェレミア・ゴットバルト!)
ルルーシュ(どっ、どうして奴が。奴はナリタ攻防戦で行方不明になっていたはず・・・。いやそんなことより奴はなぜここにいてあのようなことを口走ったのだ)
???「やっと見つけた。やはりここにいたのか」
ジェレミア「ム、バトレーか」
バトレー「急にいなくなったから探したぞ。まあお前のことだ。この辺りでいなくなったのだから恐らくこの離宮にいるだろうと思ったが」
ジェレミア「ふむ、成るほど、そうデシタ。私も同じ立場らそう思いマシた」
バトレー「やはり言語野にまだ以上が見られるな。もう少し調整をしてからではないと周りに出せないぞ」
ジェレミア「それは困りマしょう。ようやくルルーシュ様がイキているとおわかりになったというノニこれではやはり会えないでしょうか」
バトレー「当たり前だ。そんな状態では皇子に失礼であろう」
ジェレミア「さもありなん」
ルルーシュ(ジェレミアはマリアンヌ派、だったのか?言葉のところどころに母上や俺への忠義を感じられる)
ルルーシュ(接触すべきか否か。・・・恐らくは接触すべきだろうが、今するべきなのだろうか。いや、まだ早いか)
バトレー「良し、もう用は済んだな。ジェレミア、そろそろ行くぞ」
ジェレミア「ハイ、わかりマシタ。ただ・・・」
ジェレミア「ここにいる誰かに挨拶をしてカラではないと帰れませム」
ジェレミア「そこの角に隠れているもの、やましい気持ちがナケれば出てくるのだ。ここで何をシテイルのか聞かせてもらおう」
ルルーシュ「!?」
バトレー「何!?」
ルルーシュ(なっ、何だと!何故俺がここにいることを・・・・・・)
ルルーシュ(くっ、致し方ない。素直に出るか)
ルルーシュ「・・・・・・」ざっ
ジェレミア「!?るっ、ルルーシュ様!」
バトレー「・・・ルルーシュ様」
ルルーシュ「・・・盗み聞きしていたことはすまないと思っている。だが、どうしても知りたかった。ここにあなたたち二人が何をしに来たのかを」
ルルーシュ「ジェレミア卿とバトレー元将軍だな。俺が何故ここにいるかは大体は想像がつくだろう。ここは俺が生まれ育った場所。ここに来て幼少の頃に思いをはせていた」
ルルーシュ「先ほどまで書斎にいたのだが何やら足跡が聞こえたので既に使われなくなって久しいここに誰が訪ねてきたのか気になり来た者らを追い、その目的を知りたくなったというわけだが信じてもらえるだろうか」
ジェレミア「信ジます。ここは元々ルルーシュ様の宮殿。エリア11にて7年モノ間堪へ忍び、ヨうやくブリタニアに戻ってきたルルーシュ様がここに足を運ぶことに、ソシテ誰もいないここに突然ヤッテきたものにルルーシュ様が気にするのは当たり前です」
バトレー「・・・元々ジェレミアも私も勝手にこの宮殿に入り込んだ身です。どうしてルルーシュ様の非を咎められましょうか」
ルルーシュ「そうか、すまないな」
ジェレミア「話しをお聞きになられていたのでしたら既に察してイルと思いますが、ワタシは元々はマリアンヌ様に仕えてオリマスた。あの事件でマリアンヌ様がお亡くなりになるまでは」
ルルーシュ「母上の親派は意外にも多かったと聞くがジェレミア卿もそのうちの一人か」
ジェレミア「アノ事件、マリアンヌ様が殺されたジケンですガあの日私はマリアンヌ様の身辺警護をしていました」
ルルーシュ「何!?」
ジェレミア「アノ日、マリアンヌ様、人と会われる約束ヲしてイました。いつもならそのときでも私やその他の近習をそばに置いているはずですのにアノ日は私たちをとおザキておりました。私は少し釈然としないでしたが素直に従い外で待っておりました。シカシ次にマリアンヌ様にお会いするのがまさか銃を至るところに打たれ身体が冷たくなっていたお姿のマリアンヌ様とは・・・」
ジェレミア「こコ二寄ったのはあの当ジの自分の不甲斐なさを悔いると朋二あの日のことを忘れないためです。そしテ、マリアンヌ様の遺児であるルルーシュ様やナナリー様にいつこのことをお話ししてもよそしいように覚悟を決めるためでもありました」
ジェレミア「それがマサか直ぐにルルーシュ様にお会いできることになろうとは・・・」
ジェレミア「日本が戦争になり行方不明になったという知らせを聞いたトキも生きていると信じておりました。そしてそのためにエリア11の総督にクロヴィス殿下がナラレルと聞いた際にはクロヴィス殿下に近づキ、近衛にもなりました。いつか必ずルルーシュ様やナナリー様は戻られる。ナラバそれまでにエリアの統治ヲ出来る限りすすめようと」
ジェレミア「くっ・・・」じわっ
ルルーシュ(涙・・・嘘を言っているようには思えない、な。こいつにギアスを既に使っている以上本心を知る術はないが・・・嘘ではないと信じさせる何かを持っている。書斎にあった資料はまだ全ては見ていないがこの様子ならジェレミアがマリアンヌの近習だったという裏はすぐ取れるだろう)
ルルーシュ(むしろ今すべきなのは・・・)
ルルーシュ「話しは分かった。色々と聞きたいことはあるが・・・まずは感謝を。ありがとう。母上のこと、そしてその子供の俺やナナリーのことをそこまで気にしてくれて。卿のしたことに気付いたのは今日だが知らず知らずのうちに何度も助けられていたんだな。卿がいなければエリア11の治安は今以上に酷いものだっただろう。俺はアッシュフォード学園で何不自由なく過ごしていたがその平穏は支えてくれる人がいて初めて成り立つものだったのだな」
ジェレミア「るっ、ルルーシュ様。滅相モナい。私ハ、マリアンヌ様を救えず今までのルルーシュ様のツライ日々の遠因を作ったといえる存在です。せめてもの償いをイるだけで何も感謝サレルようなことは」
ルルーシュ「あの事件は卿の責任ではない。起こるべくして起こったのだ。そこまで深く考えなくてもいい」
ジェレミア「くっ・・・なんとオココロのひろいお方」
ルルーシュ「・・・話しは変わるが二人は今まで何をしていたんだ。確かジェレミア卿はナリタ攻防戦で行方不明、バトレー将軍はクロヴィス殿下殺害の責任で本国、つまりこの国で終身刑だったはずだが」
ジェレミア「それは・・・」
バトレー「そのことですがルルーシュ様、今我々はシュナイゼル殿下にお世話になっているのです」
ルルーシュ「シュナイゼル・・・兄上に」
バトレー「はい。私はクロヴィス殿下のもとにおりましたときにとある研究を進めておりまして・・・その実績を殿下はいたく買ってくださり殿下の権限で刑を軽くしてもらったのです。今は殿下のもとで研究を続けております」
ルルーシュ「・・・成るほど。ジェレミア卿は?」
バトレー「彼も私と同じようなものです。彼はナリタ攻防戦の際に重症を負い、死にかけました。彼が今だに生きていられるのは殿下が自身の権限で最新の治療を融通してもらったからです。といってもあまりの重症のためか今の彼は身体の半分が機械と化していますが。脳にも若干障害が残っておりますが調整とリハビリ次第でどうにかなるレベルです。今は私の研究の手伝いをしてもらっています」
ルルーシュ「そうか。ということは今日はその研究のために二人が一緒にいたということか」
バトレー「その通りです」
ルルーシュ(何の研究か気になるな。クロヴィスのもとでバトレーが行っていた研究。・・・C.Cを研究対象としていたのがもしもバトレーならギアスに関するものだとしてもおかしくはない。だが今この場でこいつに聞き出すことまず出来ないだろう。となるとジェレミアから崩して聞き出すか。ジェレミアはマリアンヌ派で俺のことをずっと気にかけていたようだし俺の側にくる可能性が高いからな)
ルルーシュ(研究も気がかりだがそれと同じくらい気がかりなのがシュナイゼルのこと。この件に一枚かんでるということはギアスやC.Cのことを認知している可能性も考慮に入れなければ。奴はどこまで情報を掴んでる?そして俺に接触してきたことといい何を考えているんだ)
バトレー「そろそろ、ですな。ルルーシュ様、誠に申し訳ないのですが、殿下から命じられた研究を進める時間が差し迫ってきております。ですのでまだまだお話ししたいことはあるでしょうが今回はここまでにしてもよろしいでしょうか」
ルルーシュ「・・・・・・。分かった。俺もまだまだ聞きたいことは沢山あるが公務である以上は無理を言えんな。だがジェレミア卿、連絡先を教えてもらえないだろうか?まだまだあなたに聞きたいことはある。出来れば本国にいる間に少しでも多くあなたとお話ししたいと思っているのだが」
ジェレミア「わかりマシタ。私としても願ったり叶っタリの提案です。これが私の携帯の番号です。ルルーシュ様は都合のいいときにでいいのでいつでも電話をかけてクダサイ」
ルルーシュ「ああ、分かった。近日中にまた連絡をする」
バトレー「ではルルーシュ様、私共は失礼します。そろそろ暗くなる時間帯です。ここは一部の電気器具以外は電気が通っておりません。ルルーシュ様も早めにお帰りになった方がいいでしょう」
ルルーシュ「そうだな。俺も少ししたら帰ろう。それではな、バトレー将軍にジェレミア卿」
ルルーシュ「ふむ。アーニャの記憶を調べることからここに来たが・・・主目的は達成できなかったが意外な出会いをしたものだ。案外これからを考えると得難い繋がりを手に入れることが出来たのかもしれないな」
ルルーシュ「さて、調べられるものは調べたしそろそろ帰る・・・か・・・」
ルルーシュ(待てよ。この出会い・・・偶然か?)
ルルーシュ(確かバトレーは自分は今シュナイゼルのもとにいると言ってたな。もし、もしも今日あの二人がここにくることが仕組まれたものだとしたら・・・。いや、少なくともジェレミアはそれを知らないかもしれないがバトレーに詳細を知らせ俺に接触をさせたとしたら、どうだ。・・・・・・だが、だとしたら何故あの二人を俺に?C.C関連の情報を掴んでいることを俺に伝えたかった?なら俺に黒の騎士団とのつながりを自分から言わせ協力関係を繋がせたいと奴は考えているのか?そうだとしたら手に負えないな。前よりもシュナイゼルの提案に益々興味を持ってきたのだからな、俺自身)
ルルーシュ(だが考えれば考えるほど偶然とは思えなくなってくる。くそっ、昔から変わらない。俺と奴の関係は。昔から奴に惑わされてばかりだ。一先ず帰ろう。一旦腰を落ち着けるべきだ)
その頃の黒の騎士団
キュウシュウ
扇「えーー、ということにより今回の行政特区日本への参加は我々日本人にとってイレブンという蔑称を払拭するチャンスでもあり~~~我々はこれに参加することを~~」
ゼロ(C.C)(トウキョウ、ナゴヤ、オオサカと来て今日はキュウシュウか。今のところ結果は上々だしここでも何事もなく終わればいいが)
ゼロ(C.C)(それにしても四度も同じ演説を聞くと流石に飽きてくるな。どうでもいいことを考えて時間でも潰すか。そういえば今度のポイント交換のチーズ君は限定版だったな。何ポイント溜めれば良かっただろうか・・・)
???「ふざけるな!」
ゼロ(C.C)(ん?)
市民A「行政特区日本なんて言葉信じられるか!それに今はトウキョウだけだが地方都市にも順次作る予定だと?笑わせるな。不穏分子の隔離政策でも行うつもりか!」
扇「なっ!?何を言うんだ。これは日本人の尊厳を取り返すためとブリタニア人の意識を変えるために必要な・・・」
市民A「ブリタニア人の意識を変えるだと?既に日本が占領されて七年経つが全く変わってないじゃないか!」
市民A「黒の騎士団も随分頼もしくなったものだな。今までの黒の騎士団ならこんな提案乗らずに特区地区を潰してるだろうに。大方ゼロがオレンジのように賄賂でも貰ったのだろうな」
市民A「皆も黙ってないで奴らに抗議するんだ!そもそも日本人の尊厳を保証するといってるが元々は俺らのもんだ。ブリキ野郎に認めてもらうもんじゃねえ。行政特区日本なんか糞くらえだ。特区内だけじゃなくこの国のどこででも認めろ!」
市民B「そっ、そうだそうだ!」
市民「ブリタニアの不当な占領を認めるな!」
扇「まっ、待ってくれ皆。これは本当に今までの日本を変える政策なんだ」
市民「信じられるか!」 「ゼロを呼んで来い」 「ブリタニアに魂を売ったごみが!」
玉城「くっ、これじゃ何のために俺らが協力したかわかんねえ」
ブリタニア人官僚(以下官僚)「ちっ、これだからイレブンは。今まで甘い統治をしてきたというのに。そしてユーフェミア様は寛大にも昔の呼び名を使う許可を出す箱庭を与えて下さったというのに何もわからんとは」
玉城「・・・おい、今お前何つった」ピキッ
官僚「ああ?この政策に反対するイレブンを早く片付けろ!」
玉城「おらぁ!」バキッ
官僚「ぐふっ」
玉城「イレブンじゃねえ!日本人だ!」
南「玉城!やめろ。それじゃ暴徒と変わらないだろ」
玉城「くそっ、放せ。放しやがれ!」
扇「くっ、扇は任せたぞ南。ゼロ、この場をどうすればいいんだ?」
ゼロ(C.C)「最悪の場合はKMFにのったカレンに任せるしかない。いつでもカレンを出す準備をしていろ。出来る限り私が市民を冷静にして落ち着かせる」
扇「あっ、ああ」
乙
暴動起きるとちょっと厳しいなぁ……やはりルルーシュ不在は痛いか
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乙
ルルーシュが居れば最悪ギアスで洗脳して暴動止めるっていう無茶もできるがな
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