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元スレ八幡「と、戸塚―!!」由紀「みーくんの彼氏!?」
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(回想)
胡桃「どんな活動してきたんだ?聞かせてくれよ」
八幡「やだ」
胡桃「聞かせてくれよ!」ズイッ
八幡「断る」
胡桃「頼むよ!」
八幡「……はぁぁ、わーったよ。どこから話そうか」
~~~
胡桃「あったま来た。相模って奴、もし生きてたら怒鳴る。そして、お前の中学時代の同級生はブッ飛ばしてやる」ピキピキ
八幡「おい止めろ」
~~~
胡桃「嘘の告白なんかあっちゃだめだ。そりゃ切れるわ」
胡桃「でも…お前を詳しく知ってりゃ、その場で怒鳴って終わってたけどな」
八幡「その場で…ね。まあその後も簡単には行かなかったんだがな」
~~~
胡桃「へー…部員を取り戻す為に、例のぶりっ子を強引に生徒会長に…」
八幡「でもあん時はよく空回りしててだな…」
(回想終了)
胡桃「どんな活動してきたんだ?聞かせてくれよ」
八幡「やだ」
胡桃「聞かせてくれよ!」ズイッ
八幡「断る」
胡桃「頼むよ!」
八幡「……はぁぁ、わーったよ。どこから話そうか」
~~~
胡桃「あったま来た。相模って奴、もし生きてたら怒鳴る。そして、お前の中学時代の同級生はブッ飛ばしてやる」ピキピキ
八幡「おい止めろ」
~~~
胡桃「嘘の告白なんかあっちゃだめだ。そりゃ切れるわ」
胡桃「でも…お前を詳しく知ってりゃ、その場で怒鳴って終わってたけどな」
八幡「その場で…ね。まあその後も簡単には行かなかったんだがな」
~~~
胡桃「へー…部員を取り戻す為に、例のぶりっ子を強引に生徒会長に…」
八幡「でもあん時はよく空回りしててだな…」
(回想終了)
胡桃「誰よりも口が堅そうなのに、アタシに奉仕部での活動を打ち明けてくれたのは…少しはアタシを信用してくれたからだろ?」
八幡「ただの気の迷いだ。普段は関係者以外には絶対に語らん」
胡桃「八幡の奉仕部での活動は常人じゃ考えられない発想ばかりだった。理解できない事ばかりだ」
胡桃「でも話を聞いていて、いくつか確かな事が分かった」
胡桃「コイツは常に人のためを思って行動してる事だ。自分じゃ自己満足って言葉で片付けてるけどな」
胡桃「だからさっきアタシに言った言葉すら、本当は本心じゃないって信じられる」
胡桃「……それに八幡を見ろよ。みっともなく泣いてるじゃん」
八幡「……」フイッ
胡桃「人一倍優しい八幡だから、ある意味、あんな暴言を吐けたんじゃねぇか」
全員「……」
胡桃「ただ八幡は頭良いからな。もしかしたら『先輩の穴埋め』と言う点…悔しいが、多少は当たってるのかもしれない」
胡桃「でも『だれでも良い』なんて思ってない。これは本当だ」
胡桃「だからお前に見せてやるよ!アタシの本気を!覚悟を!」ススッ
胡桃「お前が他所では嫌われ者だろうと…そんなものは関係ない」スッ
全員「!?」
八幡「」
八幡「おい止めろ。何故ひざまずいてる。俺に忠誠のポーズなんか決めるな」
胡桃「メロスの演劇でアタシは、盗賊役兼任でセリヌの弟子役をやってる」
胡桃「多分、嫌われ事なんてないアタシだが盗賊みたいに嫌われても構わん」
胡桃「セリヌの弟子の様に、お前に忠義を掲げても良い」
胡桃「お前の為なら!世界中の人間を敵に回しても構わない!!学園生活部の部員以外な!」
八幡「……」
胡桃「……」ツーッ
胡桃「だから…側にいさせてくれ…」ボロボロ
八幡「ただの気の迷いだ。普段は関係者以外には絶対に語らん」
胡桃「八幡の奉仕部での活動は常人じゃ考えられない発想ばかりだった。理解できない事ばかりだ」
胡桃「でも話を聞いていて、いくつか確かな事が分かった」
胡桃「コイツは常に人のためを思って行動してる事だ。自分じゃ自己満足って言葉で片付けてるけどな」
胡桃「だからさっきアタシに言った言葉すら、本当は本心じゃないって信じられる」
胡桃「……それに八幡を見ろよ。みっともなく泣いてるじゃん」
八幡「……」フイッ
胡桃「人一倍優しい八幡だから、ある意味、あんな暴言を吐けたんじゃねぇか」
全員「……」
胡桃「ただ八幡は頭良いからな。もしかしたら『先輩の穴埋め』と言う点…悔しいが、多少は当たってるのかもしれない」
胡桃「でも『だれでも良い』なんて思ってない。これは本当だ」
胡桃「だからお前に見せてやるよ!アタシの本気を!覚悟を!」ススッ
胡桃「お前が他所では嫌われ者だろうと…そんなものは関係ない」スッ
全員「!?」
八幡「」
八幡「おい止めろ。何故ひざまずいてる。俺に忠誠のポーズなんか決めるな」
胡桃「メロスの演劇でアタシは、盗賊役兼任でセリヌの弟子役をやってる」
胡桃「多分、嫌われ事なんてないアタシだが盗賊みたいに嫌われても構わん」
胡桃「セリヌの弟子の様に、お前に忠義を掲げても良い」
胡桃「お前の為なら!世界中の人間を敵に回しても構わない!!学園生活部の部員以外な!」
八幡「……」
胡桃「……」ツーッ
胡桃「だから…側にいさせてくれ…」ボロボロ
胡桃「皆にもお願いがある!!」クルッ
胡桃「……」ススッ
由紀「ちょ、くるみちゃん!?」
美紀「土下座なんて止めてください!」
胡桃「……」
胡桃「アタシと一緒に!!この学校を退学してくれ!!」
悠里「!!?」
胡桃「頼む!!付いてきてくれ!!」
悠里「アナタ…自分で何を言ってるのか分かって…」
胡桃「八幡!!」
八幡「……」
胡桃「由紀の事は任せろ。絶対…絶対に負担をかけさせたりやしない」
胡桃「だから…皆でこの学校を退学する」
胡桃「いつか…色んな問題が解決したら、その時にまた高校に通おう!」
胡桃「アタシの一生のお願いを、ワガママを、頼む聞いてくれ!」
美紀「胡桃先輩…」
美紀(圭は言ってた…ただ生きてればそれで良いのかって…)
美紀「胡桃先輩!私も一緒に退学を…」
悠里「いや…」ガクガク
美紀「あ…」
悠里「いや、怖い…お外は…怖い…」ガクガク
胡桃「りーさんのことも!アタシと八幡で守るから!」
胡桃「……」ススッ
由紀「ちょ、くるみちゃん!?」
美紀「土下座なんて止めてください!」
胡桃「……」
胡桃「アタシと一緒に!!この学校を退学してくれ!!」
悠里「!!?」
胡桃「頼む!!付いてきてくれ!!」
悠里「アナタ…自分で何を言ってるのか分かって…」
胡桃「八幡!!」
八幡「……」
胡桃「由紀の事は任せろ。絶対…絶対に負担をかけさせたりやしない」
胡桃「だから…皆でこの学校を退学する」
胡桃「いつか…色んな問題が解決したら、その時にまた高校に通おう!」
胡桃「アタシの一生のお願いを、ワガママを、頼む聞いてくれ!」
美紀「胡桃先輩…」
美紀(圭は言ってた…ただ生きてればそれで良いのかって…)
美紀「胡桃先輩!私も一緒に退学を…」
悠里「いや…」ガクガク
美紀「あ…」
悠里「いや、怖い…お外は…怖い…」ガクガク
胡桃「りーさんのことも!アタシと八幡で守るから!」
悠里「怖い…怖いわ…遠足ならまだしも…当ても無く長期間の放浪なんて…耐えられない…」ボロボロ
胡桃「だから!アタシと八幡で…!」
八幡「やめろ恵飛須沢」
八幡「若狭が怯えてる。そして泣いてるじゃねぇか」
悠里「ぅぅ…怖い…」ボロボロ
八幡「お前の提案は受け入れられない」
胡桃「……そんな。いや、いやだ!」ガクガク
胡桃「いやだ…そんなの…悲しいじゃねぇか…!」ボロボロ
八幡「……お前はこの学校に残れ。いつか『卒業』するまで。学園生活部を守ってろ」
八幡「俺は俺で本来、別に守らなきゃいけない奴らがいるから」
胡桃「イヤだ…ぅぅ…どっちも選べない…」ボロボロ
胡桃「頼むみんな…アタシのワガママ、意見に賛成してくれ…」ボロボロ
胡桃「八幡と離れるのだけはイヤだ…」ボロボロ
美紀「私は…どうすれば…」
八幡「……」
由紀「みんな、悲しむ必要ないよ」
悠里・美紀「え…」
胡桃「由紀…?」
八幡「……?」
由紀「私がみんなに、夢を与えるから」
胡桃「だから!アタシと八幡で…!」
八幡「やめろ恵飛須沢」
八幡「若狭が怯えてる。そして泣いてるじゃねぇか」
悠里「ぅぅ…怖い…」ボロボロ
八幡「お前の提案は受け入れられない」
胡桃「……そんな。いや、いやだ!」ガクガク
胡桃「いやだ…そんなの…悲しいじゃねぇか…!」ボロボロ
八幡「……お前はこの学校に残れ。いつか『卒業』するまで。学園生活部を守ってろ」
八幡「俺は俺で本来、別に守らなきゃいけない奴らがいるから」
胡桃「イヤだ…ぅぅ…どっちも選べない…」ボロボロ
胡桃「頼むみんな…アタシのワガママ、意見に賛成してくれ…」ボロボロ
胡桃「八幡と離れるのだけはイヤだ…」ボロボロ
美紀「私は…どうすれば…」
八幡「……」
由紀「みんな、悲しむ必要ないよ」
悠里・美紀「え…」
胡桃「由紀…?」
八幡「……?」
由紀「私がみんなに、夢を与えるから」
由紀「夢はいつか覚めるって…演劇の時にも私、言ったよね?」
八幡「……それがどうした」
由紀「……」ガサゴソ
由紀「これ」
八幡「それは…」
胡桃「アタシと八幡がコンビニで拾った…風船…」
美紀「由紀先輩、まさかそれを使って…」
胡桃「風船…屋上で前やった…」
悠里「由紀ちゃん…」ボロボロ
由紀「お外が地獄と、怖いとか、ちょっとみんな大げさすぎだよ!」
由紀「でも、そんなに皆が苦しむなら…」
由紀「八幡くん地獄に行っちゃうなら、胡桃ちゃんが八幡君と一緒にいたいなら、りーさんが怯えるなら、みーくんが迷うなら…」
由紀「私がみんなに!夢も!希望も与える!」
由紀「何度でも!何回でも!私はみんなの夢を叶える!」
美紀「由紀先輩…」グスッ
八幡「……」
由紀「八幡君。私がアナタの夢を叶えます」
由紀「呪文を唱えてあげる…びびでばびでぶー!」
八幡「……それがどうした」
由紀「……」ガサゴソ
由紀「これ」
八幡「それは…」
胡桃「アタシと八幡がコンビニで拾った…風船…」
美紀「由紀先輩、まさかそれを使って…」
胡桃「風船…屋上で前やった…」
悠里「由紀ちゃん…」ボロボロ
由紀「お外が地獄と、怖いとか、ちょっとみんな大げさすぎだよ!」
由紀「でも、そんなに皆が苦しむなら…」
由紀「八幡くん地獄に行っちゃうなら、胡桃ちゃんが八幡君と一緒にいたいなら、りーさんが怯えるなら、みーくんが迷うなら…」
由紀「私がみんなに!夢も!希望も与える!」
由紀「何度でも!何回でも!私はみんなの夢を叶える!」
美紀「由紀先輩…」グスッ
八幡「……」
由紀「八幡君。私がアナタの夢を叶えます」
由紀「呪文を唱えてあげる…びびでばびでぶー!」
今日はここまで
後半戦だけど次回の投下分でも、まだまだ終わりません
後半戦だけど次回の投下分でも、まだまだ終わりません
いつも面白い作品感謝。
今回のラスト、由紀がまどかとダブって見えた。まどマギ全然関係ない作品なのに…。
続き超楽しみにしてる。
今回のラスト、由紀がまどかとダブって見えた。まどマギ全然関係ない作品なのに…。
続き超楽しみにしてる。
>>1乙
いつも最高に面白い、ありがとう
いつも最高に面白い、ありがとう
乙乙
後半戦って校外なの?
あとどうでもいいけどびびでばびでぶー!がぴぴるぴるぴるぴぴるぴ~に見えた
後半戦って校外なの?
あとどうでもいいけどびびでばびでぶー!がぴぴるぴるぴるぴぴるぴ~に見えた
>後半戦って校外なの?
めぐねえ「え、私の活躍は…?」
太郎丸「僕のスタイリッシュアクションシーンも無しなの?」
初期感染者用治療薬「ワイ、重要アイテム。忘れ去られる」
めぐねえ「え、私の活躍は…?」
太郎丸「僕のスタイリッシュアクションシーンも無しなの?」
初期感染者用治療薬「ワイ、重要アイテム。忘れ去られる」
めぐねえ「え、私の活躍は…?」
太郎丸「僕のスタイリッシュアクションシーンも無しなの?」
初期感染者用治療薬「ワイ、重要アイテム。忘れ去られる」
うわー…ここ最近で1番臭いわ
太郎丸「僕のスタイリッシュアクションシーンも無しなの?」
初期感染者用治療薬「ワイ、重要アイテム。忘れ去られる」
うわー…ここ最近で1番臭いわ
フィクションにマジレス(笑)…禁書のそれはダメだろミコトちゃんと同レベルっすわ、いやそんなんどうでもいいし
おもしろけりゃ別にいいだろ、か・く・うの世界、人物なんだから(笑)
おもしろけりゃ別にいいだろ、か・く・うの世界、人物なんだから(笑)
最初は面白かったのにどんどん面白くなくなってる。ヒロインが全員がチョロすぎるでしょ。いくら男が一人しかいないからって雑にやり過ぎ。平塚先生のところとか臭すぎだし、よくあるような展開でつまらないし。ダメダメだわ
その子、色んなスレで満遍なく噛み付いてるIDだから
諦めたほうがいい
諦めたほうがいい
最初は面白かったのにどんどん面白くなくなってる。ヒロインが全員がチョロすぎるでしょ。いくら男が一人しかいないからって雑にやり過ぎ。平塚先生のところとか臭すぎだし、よくあるような展開でつまらないし。ダメダメだわ
>>431
ほんこれ
がっこうぐらし好きからしたら、原作レイプもいいとこ
俺ガイル単体なら好きにやればいいと思うが、クロスするなら、まずその御都合ハーレム主義なラノベ脳を治してから書けって話
片方の作品、馬鹿にしすぎでしょ
ほんこれ
がっこうぐらし好きからしたら、原作レイプもいいとこ
俺ガイル単体なら好きにやればいいと思うが、クロスするなら、まずその御都合ハーレム主義なラノベ脳を治してから書けって話
片方の作品、馬鹿にしすぎでしょ
>>396(訂正)
【演劇終了後・部室】
八幡「……」
悠里「みんな、お疲れ様」ニコッ
美紀「今日も疲れました」
由紀「でも楽しかったよね!」
美紀「ええ」ニコッ
八幡「……」
胡桃「シャワー浴び終えたら、その後はゲーム大会しようぜ!」
由紀「良いね、やろうやろう!」
美紀「体力が有り余ってますね」
悠里「ゲームしても良いけど、夜更かしはダメよ」
胡桃「分かってるよ…ん?」
八幡「……」
胡桃「八幡、どうしたんだ」
八幡「……」
美紀「どうしたんです?そんな悲しそうな表情で」
由紀「八幡くん…?」
悠里「具合が悪いの?」
八幡「……」ガソゴソ
バンッ
美紀・由紀・悠里「それは……」
胡桃「巡ヶ丘の地図…」
八幡「……」ススッ
キュッキュッ
胡桃「あっ……」ビクッ
胡桃(マーカーペンで…線を引いた…)ズキン
八幡「……」
八幡「ココまでだ」
【演劇終了後・部室】
八幡「……」
悠里「みんな、お疲れ様」ニコッ
美紀「今日も疲れました」
由紀「でも楽しかったよね!」
美紀「ええ」ニコッ
八幡「……」
胡桃「シャワー浴び終えたら、その後はゲーム大会しようぜ!」
由紀「良いね、やろうやろう!」
美紀「体力が有り余ってますね」
悠里「ゲームしても良いけど、夜更かしはダメよ」
胡桃「分かってるよ…ん?」
八幡「……」
胡桃「八幡、どうしたんだ」
八幡「……」
美紀「どうしたんです?そんな悲しそうな表情で」
由紀「八幡くん…?」
悠里「具合が悪いの?」
八幡「……」ガソゴソ
バンッ
美紀・由紀・悠里「それは……」
胡桃「巡ヶ丘の地図…」
八幡「……」ススッ
キュッキュッ
胡桃「あっ……」ビクッ
胡桃(マーカーペンで…線を引いた…)ズキン
八幡「……」
八幡「ココまでだ」
>>405からの続きです
由紀「さあみんな!また風船を飛ばそう!」
胡桃「……風船の存在、すっかり忘れてたぜ」グシッ
美紀「はい…」グシッ
悠里「ええ、その前にお手紙を書かないとね」グシッ
八幡「……丈槍の提案を受け入れる。それじゃさっそく作るか」
美紀「え、今からですか!?もう夜中ですよ」
胡桃「まあ善は急げだしな。いまから手紙を書いた方が良いな!」
八幡「……」
八幡「お前達は前回、風船を何回飛ばしたんだ?」
悠里「え?」
美紀「何回って…勿論、一回ですが」
八幡「そうか。なら今回は1日3回飛ばすぞ」
美紀「さ、3回!?」
悠里「そんなに余りは無いのだけれど…」
八幡「昼間に外に行ってゴム風船を大量に入手してくる」
胡桃「その手があったか!よし、アタシも付き合うぜ」
八幡「早朝に外に出るから寝坊すんなよ」
胡桃「ああ。それで…お前に頼みがある」
八幡「?」
胡桃「風船を入手したらハトを捕獲したいから、手伝ってくれ」
悠里「また伝書鳩やるの?」
胡桃「勿論!」
由紀「アルノー鳩錦二世の仲間が増えるね!」
胡桃「……風船の存在、すっかり忘れてたぜ」グシッ
美紀「はい…」グシッ
悠里「ええ、その前にお手紙を書かないとね」グシッ
八幡「……丈槍の提案を受け入れる。それじゃさっそく作るか」
美紀「え、今からですか!?もう夜中ですよ」
胡桃「まあ善は急げだしな。いまから手紙を書いた方が良いな!」
八幡「……」
八幡「お前達は前回、風船を何回飛ばしたんだ?」
悠里「え?」
美紀「何回って…勿論、一回ですが」
八幡「そうか。なら今回は1日3回飛ばすぞ」
美紀「さ、3回!?」
悠里「そんなに余りは無いのだけれど…」
八幡「昼間に外に行ってゴム風船を大量に入手してくる」
胡桃「その手があったか!よし、アタシも付き合うぜ」
八幡「早朝に外に出るから寝坊すんなよ」
胡桃「ああ。それで…お前に頼みがある」
八幡「?」
胡桃「風船を入手したらハトを捕獲したいから、手伝ってくれ」
悠里「また伝書鳩やるの?」
胡桃「勿論!」
由紀「アルノー鳩錦二世の仲間が増えるね!」
由紀「う~ん」
悠里「どうしたの?」
由紀「今回は手紙じゃなくて、広告にしよう!」
悠里「広告?」
由紀「うん!文化祭を開く事を知ってもらうために!」
胡桃「なるほど」
美紀「たしかに、なんで学園祭なんかやってるのか不思議でなりませんからね」
由紀「もちろん、学園生活部からのメッセージも書いてもらうからね!」
悠里「広告だけでなく、手紙としても役立つわね」
八幡「まあメッセージを残すのは賛成なんだが…これは何だ?」
由紀「ん?それは学園生活部の全員の似顔絵!私が書いたんだ!」
八幡「……」
由紀「どうしたの?」
八幡「お前、絵ヘッタクソだな」
胡桃「わかる」
由紀「にゃ、にゃにおー!」
美紀「でも雰囲気というか、全員の特徴を捉えてますよね」
胡桃「たしかに。特に八幡のこの目つきの悪さ、やさぐれ感は伝わってるな」
悠里「ふふふ。みんなニコニコしてるのに、一人だけちょっとグレてるわね」
八幡「人相が良くなくて悪かったな」
悠里「どうしたの?」
由紀「今回は手紙じゃなくて、広告にしよう!」
悠里「広告?」
由紀「うん!文化祭を開く事を知ってもらうために!」
胡桃「なるほど」
美紀「たしかに、なんで学園祭なんかやってるのか不思議でなりませんからね」
由紀「もちろん、学園生活部からのメッセージも書いてもらうからね!」
悠里「広告だけでなく、手紙としても役立つわね」
八幡「まあメッセージを残すのは賛成なんだが…これは何だ?」
由紀「ん?それは学園生活部の全員の似顔絵!私が書いたんだ!」
八幡「……」
由紀「どうしたの?」
八幡「お前、絵ヘッタクソだな」
胡桃「わかる」
由紀「にゃ、にゃにおー!」
美紀「でも雰囲気というか、全員の特徴を捉えてますよね」
胡桃「たしかに。特に八幡のこの目つきの悪さ、やさぐれ感は伝わってるな」
悠里「ふふふ。みんなニコニコしてるのに、一人だけちょっとグレてるわね」
八幡「人相が良くなくて悪かったな」
由紀「巡ヶ丘学院高等学校・文化祭…○月×日開催…っと」カキカキ
由紀「出来た!完成~!」
胡桃「んじゃ、後は一人一人がコメントを残すだけだな」
美紀「チラシの裏面に書きましょう」
~~~~
美紀「書き終えました」
悠里「さあ、最後は八幡くんよ」
八幡「……」スッ
胡桃「言い残しが無いように、ビッチシ書けよ!」
八幡「……」カキカキ
『3日間待ってやる』by比企谷八幡
全員「!?」
胡桃「それだけで良いのかよ!?」
美紀「いくらなんでも短すぎじゃ…」
八幡「その広告に書かれてる特徴的な似顔絵で、俺が巡ヶ丘高校で暮らしてるのは充分伝わるハズだ」
悠里「ふふふ、しかし見れば見るほど、本当に浮いてるわね」
胡桃「はは、八幡以外はほのぼのしてるのにな」
八幡「アイツらならこの絵を見て、一発で俺だと理解するはずだ」
由紀「出来た!完成~!」
胡桃「んじゃ、後は一人一人がコメントを残すだけだな」
美紀「チラシの裏面に書きましょう」
~~~~
美紀「書き終えました」
悠里「さあ、最後は八幡くんよ」
八幡「……」スッ
胡桃「言い残しが無いように、ビッチシ書けよ!」
八幡「……」カキカキ
『3日間待ってやる』by比企谷八幡
全員「!?」
胡桃「それだけで良いのかよ!?」
美紀「いくらなんでも短すぎじゃ…」
八幡「その広告に書かれてる特徴的な似顔絵で、俺が巡ヶ丘高校で暮らしてるのは充分伝わるハズだ」
悠里「ふふふ、しかし見れば見るほど、本当に浮いてるわね」
胡桃「はは、八幡以外はほのぼのしてるのにな」
八幡「アイツらならこの絵を見て、一発で俺だと理解するはずだ」
【早朝4時】
八幡「ようやく光が見えた」
由紀「ね、眠いよぉ…」
美紀「何も夜明けじゃなくても…」
八幡「眠いのは俺もだ。耐えろ」
悠里「それじゃ準備はいい?」
胡桃「いくぞ!せーの!」
由紀「待って!」
全員「?」
由紀「合図を出します。みんな私の言葉に続いてください」
八幡「おい。まさかアレを言うのか」
胡桃「まあ…言霊みたいなもんだな」
悠里「フフフ。良いんじゃない?せっかく飛ばすんだしムードは大事にしないと」
八幡「言霊…か」
由紀「それではいきまーーす」
由紀「魔法の呪文、不思議な言葉!」
由紀「びびでばびでぶー!」パッ
悠里・美紀・胡桃・八幡「ビビディバビディブー」パッ
由紀「わぁぁぁ…!」
悠里「あの時は昼間だったけれど、夜明けと共に飛ばすのも悪くないわね」
美紀「ええ」
胡桃「メッセージ、届くといいな」
八幡「ああ」
八幡(まだ夜明けで辺りは暗い。それでも太陽の光に向かって風船は飛んでいく)
八幡(世の中は絶望に満ちている。それでも太陽に向かい解き放たれたこの風船と広告に、希望を託す事にした)
八幡(タイムリミットは3日間)
八幡「ようやく光が見えた」
由紀「ね、眠いよぉ…」
美紀「何も夜明けじゃなくても…」
八幡「眠いのは俺もだ。耐えろ」
悠里「それじゃ準備はいい?」
胡桃「いくぞ!せーの!」
由紀「待って!」
全員「?」
由紀「合図を出します。みんな私の言葉に続いてください」
八幡「おい。まさかアレを言うのか」
胡桃「まあ…言霊みたいなもんだな」
悠里「フフフ。良いんじゃない?せっかく飛ばすんだしムードは大事にしないと」
八幡「言霊…か」
由紀「それではいきまーーす」
由紀「魔法の呪文、不思議な言葉!」
由紀「びびでばびでぶー!」パッ
悠里・美紀・胡桃・八幡「ビビディバビディブー」パッ
由紀「わぁぁぁ…!」
悠里「あの時は昼間だったけれど、夜明けと共に飛ばすのも悪くないわね」
美紀「ええ」
胡桃「メッセージ、届くといいな」
八幡「ああ」
八幡(まだ夜明けで辺りは暗い。それでも太陽の光に向かって風船は飛んでいく)
八幡(世の中は絶望に満ちている。それでも太陽に向かい解き放たれたこの風船と広告に、希望を託す事にした)
八幡(タイムリミットは3日間)
【午前中・繁華街】
胡桃「だいぶ手に入れたな」
八幡「これだけ風船を入手すれば充分だろ」
胡桃「そうだな。これだけの数の風船を膨らましたら、さすがにヘリウムガスも底を尽きるかもな」
八幡「よし、あとは学校に戻ってお前の鳩確保を手伝えば良いんだな?」
胡桃「ああ。ちょっと苦労するが頼む」
八幡「おう」
胡桃「……」
胡桃「なあ」
八幡「ん?」
胡桃「タイムリミットは3日までしか待てないのか?」
八幡「風船を飛ばし続け、3日経っても来なけりゃ一定範囲内にはいないって事になるだろ」
胡桃「せめて2週間待っても良いんじゃ」
八幡「ダメだ。そんなに待っても意味なんて無い」
八幡「……それにそんなに待ってたら。学校を去るのに躊躇してしまう」
胡桃「……」
胡桃「あのさ」
八幡「ん?」
胡桃「昨日は殴ってゴメン」
八幡「……」
八幡「殴られるような発言した俺に原因がある。お前が謝る必要は無い」
胡桃「で、でもよ」
八幡「それに殴られた所は肩だ。腹パンとか顔面じゃないし問題ない」
胡桃「あ、アザとか残ってないか?」
八幡「あの程度のパンチで残るわけないだろ。いくらお前が強いからって、俺はそこまで柔じゃない」
胡桃「でも痛がってたし」
八幡「まあ痛かったのは否定できんが」
胡桃「ごめん」ウルウル
八幡「え、いやだから、な、泣くなよ」
胡桃「でも……」ボロボロ
八幡「俺はお前を心を傷つけた。お前は俺にパンチした。それでもう話は終わりだ」
八幡「……俺も悪かった。この間は言い過ぎた」
胡桃「だいぶ手に入れたな」
八幡「これだけ風船を入手すれば充分だろ」
胡桃「そうだな。これだけの数の風船を膨らましたら、さすがにヘリウムガスも底を尽きるかもな」
八幡「よし、あとは学校に戻ってお前の鳩確保を手伝えば良いんだな?」
胡桃「ああ。ちょっと苦労するが頼む」
八幡「おう」
胡桃「……」
胡桃「なあ」
八幡「ん?」
胡桃「タイムリミットは3日までしか待てないのか?」
八幡「風船を飛ばし続け、3日経っても来なけりゃ一定範囲内にはいないって事になるだろ」
胡桃「せめて2週間待っても良いんじゃ」
八幡「ダメだ。そんなに待っても意味なんて無い」
八幡「……それにそんなに待ってたら。学校を去るのに躊躇してしまう」
胡桃「……」
胡桃「あのさ」
八幡「ん?」
胡桃「昨日は殴ってゴメン」
八幡「……」
八幡「殴られるような発言した俺に原因がある。お前が謝る必要は無い」
胡桃「で、でもよ」
八幡「それに殴られた所は肩だ。腹パンとか顔面じゃないし問題ない」
胡桃「あ、アザとか残ってないか?」
八幡「あの程度のパンチで残るわけないだろ。いくらお前が強いからって、俺はそこまで柔じゃない」
胡桃「でも痛がってたし」
八幡「まあ痛かったのは否定できんが」
胡桃「ごめん」ウルウル
八幡「え、いやだから、な、泣くなよ」
胡桃「でも……」ボロボロ
八幡「俺はお前を心を傷つけた。お前は俺にパンチした。それでもう話は終わりだ」
八幡「……俺も悪かった。この間は言い過ぎた」
【学校に帰った後・屋上】
八幡「しかし、よくこんな方法思いついたな」クイッ
胡桃「へへへ、凄いだろ」クイッ
ハト達「ポォォォ!」
胡桃「よし、二匹ゲットだぜ」
ガチャッ
由紀「二人とも!おまたせ!」
胡桃「お、来たか!」
美紀「チラシの印刷は完了しました」
悠里「風船も沢山膨らませたわ。膨らませた風船は教室にあるから」
八幡「教室と屋上を往復するようだな」
悠里「そうね」
~~~~
由紀「それでは本日第二回目の風船飛ばしを始めまーす!」
胡桃「さあ行ってこい。アルノー鳩錦3世!4世!」
アルノー鳩錦3世・4世「ポポ、クルッポ」
由紀「魔法の呪文、不思議な言葉!」
由紀「びびでばびでぶー!」パッ
悠里・美紀・胡桃・八幡「ビビディバビディブー」パッ
アルノー鳩錦3世・4世「ポォォ~」バサバサッ
八幡「しかし、よくこんな方法思いついたな」クイッ
胡桃「へへへ、凄いだろ」クイッ
ハト達「ポォォォ!」
胡桃「よし、二匹ゲットだぜ」
ガチャッ
由紀「二人とも!おまたせ!」
胡桃「お、来たか!」
美紀「チラシの印刷は完了しました」
悠里「風船も沢山膨らませたわ。膨らませた風船は教室にあるから」
八幡「教室と屋上を往復するようだな」
悠里「そうね」
~~~~
由紀「それでは本日第二回目の風船飛ばしを始めまーす!」
胡桃「さあ行ってこい。アルノー鳩錦3世!4世!」
アルノー鳩錦3世・4世「ポポ、クルッポ」
由紀「魔法の呪文、不思議な言葉!」
由紀「びびでばびでぶー!」パッ
悠里・美紀・胡桃・八幡「ビビディバビディブー」パッ
アルノー鳩錦3世・4世「ポォォ~」バサバサッ
【昼間・部室】
八幡「……」ボーッ
由紀「八幡君が昼間に部室にいるって珍しいよね」
美紀「この時間帯はいつも外にいますからね」
胡桃「こんな晴天の日に部室にいるのもなんか懐かしいな…で、八幡。もう探索は良いのか?」
八幡「一通り見回ったしな。すれ違いにならんよう俺はここに留まる。風船も沢山持ってきたしな」
八幡「やれる事は全てやった。あとは風船を飛ばし続け、3日後までにアイツらが来るかどうかだ」
胡桃「3日後までに…そうか」ズキッ
由紀「ふぁぁ…眠いよ…」
美紀「そういえば寝てませんね私達」
悠里「夕方まで寝室で仮眠でもしましょう」
八幡「昼寝なんて久しぶりだな。ずっと前は当たり前の様にしてたのにな」
八幡「……」ボーッ
由紀「八幡君が昼間に部室にいるって珍しいよね」
美紀「この時間帯はいつも外にいますからね」
胡桃「こんな晴天の日に部室にいるのもなんか懐かしいな…で、八幡。もう探索は良いのか?」
八幡「一通り見回ったしな。すれ違いにならんよう俺はここに留まる。風船も沢山持ってきたしな」
八幡「やれる事は全てやった。あとは風船を飛ばし続け、3日後までにアイツらが来るかどうかだ」
胡桃「3日後までに…そうか」ズキッ
由紀「ふぁぁ…眠いよ…」
美紀「そういえば寝てませんね私達」
悠里「夕方まで寝室で仮眠でもしましょう」
八幡「昼寝なんて久しぶりだな。ずっと前は当たり前の様にしてたのにな」
【夕方】
八幡(仮眠から目覚めた俺達は、アルノー鳩錦一族を増やした後、風船とアルノー達を解き放つ)
由紀「びびでばびでぶー!」パッ
悠里・美紀・胡桃・八幡「ビビディバビディブー」パッ
八幡「……」
悠里「夕日がキレイね」
美紀「そうですね」
胡桃「んで由紀、なんで演劇に使う魔女の格好してるんだ?」
由紀「えへへへ。私ね、結構気に入ってるんだこの格好」クルクル
八幡「急に踊りだしやがった。つーかさっきから何を隠し持ってる?」
由紀「ふっふっふっ。じゃじゃーん!」
八幡「それは拡声器と魔法のスティック…」
由紀「さあ!屋上から、夢と希望を届けます。スーッ…」
由紀「さらかどぅら~めちかぶら~びびでばびでぶー。歌え踊れ楽しく、びびでばびでぶー!」クルクル
由紀「すべてこの世は~嫌なことな~ど、さらり捨てて朗らか~に、びびでばびでぶー!」クルクル
由紀「さあみんなも一緒に!2番を歌おう!」
悠里「ふふふ、由紀ちゃんったら」
美紀「本当、先輩は無邪気ですね」
八幡「おいおい、マジで歌うのかよ…」
胡桃「よーし二番だな!由紀に続け!」
全員「サラカドゥラ~メチカブラ~ビビディバビディブー。さあさみんな元気に、ビビディバビディブー」
八幡(俺は喧騒な空気やノリは大っ嫌いだ)
八幡(……だがこんな賑やか青春も悪くない。コイツらとなら)
全員「すべてこの世は~嫌なことな~ど、さらり捨てて朗らか~に」
由紀「びびでばびでぶー!」クルクル
八幡(仮眠から目覚めた俺達は、アルノー鳩錦一族を増やした後、風船とアルノー達を解き放つ)
由紀「びびでばびでぶー!」パッ
悠里・美紀・胡桃・八幡「ビビディバビディブー」パッ
八幡「……」
悠里「夕日がキレイね」
美紀「そうですね」
胡桃「んで由紀、なんで演劇に使う魔女の格好してるんだ?」
由紀「えへへへ。私ね、結構気に入ってるんだこの格好」クルクル
八幡「急に踊りだしやがった。つーかさっきから何を隠し持ってる?」
由紀「ふっふっふっ。じゃじゃーん!」
八幡「それは拡声器と魔法のスティック…」
由紀「さあ!屋上から、夢と希望を届けます。スーッ…」
由紀「さらかどぅら~めちかぶら~びびでばびでぶー。歌え踊れ楽しく、びびでばびでぶー!」クルクル
由紀「すべてこの世は~嫌なことな~ど、さらり捨てて朗らか~に、びびでばびでぶー!」クルクル
由紀「さあみんなも一緒に!2番を歌おう!」
悠里「ふふふ、由紀ちゃんったら」
美紀「本当、先輩は無邪気ですね」
八幡「おいおい、マジで歌うのかよ…」
胡桃「よーし二番だな!由紀に続け!」
全員「サラカドゥラ~メチカブラ~ビビディバビディブー。さあさみんな元気に、ビビディバビディブー」
八幡(俺は喧騒な空気やノリは大っ嫌いだ)
八幡(……だがこんな賑やか青春も悪くない。コイツらとなら)
全員「すべてこの世は~嫌なことな~ど、さらり捨てて朗らか~に」
由紀「びびでばびでぶー!」クルクル
八幡(チラシ付きの風船とアルノー鳩錦一族を解き放ち、そして屋上で歌い続ける時間は、あっと言う間に過ぎて行った)
【3日目の夕方】
由紀「歌え踊れ陽気に、びびでばびでぶー!」クルクル
アルノー鳩錦12世~14世「ポォォッ」バサバサッ
胡桃「これで風船ストックもゼロ。アルノー鳩錦一族も全羽解放した」
八幡「……これで完全にやれる事は全部やり尽くした」
美紀「後は願うばかりですね…」
悠里「さあ、夕食の準備をしましょう」
八幡「……ああ」
八幡「……」
悠里「胡桃、行くわよ」
胡桃「ああ、先に行っててくれ」
美紀「私もしばらく部室に行きます」
悠里「そう、それじゃ待ってるわね」
ガチャッ
胡桃「……」
美紀「圭も…来ないかな…」
胡桃「タイムリミットまで約6時間って所かな」
胡桃「圭はまだ望みはあるかもしれんが…八幡の知り合いはどうなるんだろ…」
美紀「……こうも音沙汰がないと不安ですよね」
胡桃「なあ美紀」
美紀「はい、なんでしょう?」
胡桃「パンデミックなんて無ければ良かったなんて考えた事あるか?」
美紀「それは皆考えてるんじゃないですか?」
【3日目の夕方】
由紀「歌え踊れ陽気に、びびでばびでぶー!」クルクル
アルノー鳩錦12世~14世「ポォォッ」バサバサッ
胡桃「これで風船ストックもゼロ。アルノー鳩錦一族も全羽解放した」
八幡「……これで完全にやれる事は全部やり尽くした」
美紀「後は願うばかりですね…」
悠里「さあ、夕食の準備をしましょう」
八幡「……ああ」
八幡「……」
悠里「胡桃、行くわよ」
胡桃「ああ、先に行っててくれ」
美紀「私もしばらく部室に行きます」
悠里「そう、それじゃ待ってるわね」
ガチャッ
胡桃「……」
美紀「圭も…来ないかな…」
胡桃「タイムリミットまで約6時間って所かな」
胡桃「圭はまだ望みはあるかもしれんが…八幡の知り合いはどうなるんだろ…」
美紀「……こうも音沙汰がないと不安ですよね」
胡桃「なあ美紀」
美紀「はい、なんでしょう?」
胡桃「パンデミックなんて無ければ良かったなんて考えた事あるか?」
美紀「それは皆考えてるんじゃないですか?」
胡桃「だよな。うんアタシも」
胡桃「あの時、パンデミックなんて起こらなければ…先輩だって生きていたし、色んな人が生きていられた」
胡桃「でも…美紀や由紀との出会いは無かった事になる」
美紀「……で、でも学校は一緒だから」
胡桃「そうだな。由紀や美紀とは何らかの過程で出会ってたかも知れない。アタシとりーさんは知り合いだったし…圭もいれば5人でいられたかも知れない」
胡桃「それでも、八幡との出会いだけは…」
美紀「……っ」
胡桃「……」
美紀「で、でも!もしかしたら将来出会ってたかも知れないじゃないですか!何らかの形で!」
胡桃「運が良ければな」
胡桃「でも高校で出会うことは無かったろ。絶対」
美紀「……」
胡桃「パンデミックなんか起こらなきゃ良い。夢なら覚めてほしいって思う。時間が巻き戻せるなら戻したい」
胡桃「でもお前や八幡との出会いを無かった事にもしたくない」
美紀「……気持ちは分かりますが、そんな事を言ったらキリがないですよ」
美紀「らしくないですよ」
胡桃「……この間さ、不本意とはいえ八幡が、あたし達を突き放す為に言ったあの言葉が脳裏に残っててな」
――誰でも良かったんだろ?
胡桃「……」
美紀「まだ例の先輩の事、未練が残ってるんですか?」
胡桃「……先輩に対する想いはもう清算はついてる。悔やんだって先輩が生き返る訳じゃないし」
胡桃「でも…複雑だ。上手くいえないけど」
胡桃「未練は無いけど…何ていうかこう…」
胡桃「……」
胡桃「あっ!!で、でででも!べ、べべべ別に今は八幡の事が好きとか!そんな意味で言ってる訳じゃないからな!」
美紀「……今さら意地を張ったってもう遅いですよ?」
胡桃「ど、どどど、どういう意味だよ!」カァァァ
美紀「もうとっくに気付いてますよ。由紀先輩ですら。八幡先輩本人は知りませんが」
胡桃「~~~っ///」カァァァ
美紀「それで、もし八幡先輩が出て行く事になったら、どうするんですか?」
胡桃「……分からない。アタシはどうすれば良いのか」
胡桃「あの時、パンデミックなんて起こらなければ…先輩だって生きていたし、色んな人が生きていられた」
胡桃「でも…美紀や由紀との出会いは無かった事になる」
美紀「……で、でも学校は一緒だから」
胡桃「そうだな。由紀や美紀とは何らかの過程で出会ってたかも知れない。アタシとりーさんは知り合いだったし…圭もいれば5人でいられたかも知れない」
胡桃「それでも、八幡との出会いだけは…」
美紀「……っ」
胡桃「……」
美紀「で、でも!もしかしたら将来出会ってたかも知れないじゃないですか!何らかの形で!」
胡桃「運が良ければな」
胡桃「でも高校で出会うことは無かったろ。絶対」
美紀「……」
胡桃「パンデミックなんか起こらなきゃ良い。夢なら覚めてほしいって思う。時間が巻き戻せるなら戻したい」
胡桃「でもお前や八幡との出会いを無かった事にもしたくない」
美紀「……気持ちは分かりますが、そんな事を言ったらキリがないですよ」
美紀「らしくないですよ」
胡桃「……この間さ、不本意とはいえ八幡が、あたし達を突き放す為に言ったあの言葉が脳裏に残っててな」
――誰でも良かったんだろ?
胡桃「……」
美紀「まだ例の先輩の事、未練が残ってるんですか?」
胡桃「……先輩に対する想いはもう清算はついてる。悔やんだって先輩が生き返る訳じゃないし」
胡桃「でも…複雑だ。上手くいえないけど」
胡桃「未練は無いけど…何ていうかこう…」
胡桃「……」
胡桃「あっ!!で、でででも!べ、べべべ別に今は八幡の事が好きとか!そんな意味で言ってる訳じゃないからな!」
美紀「……今さら意地を張ったってもう遅いですよ?」
胡桃「ど、どどど、どういう意味だよ!」カァァァ
美紀「もうとっくに気付いてますよ。由紀先輩ですら。八幡先輩本人は知りませんが」
胡桃「~~~っ///」カァァァ
美紀「それで、もし八幡先輩が出て行く事になったら、どうするんですか?」
胡桃「……分からない。アタシはどうすれば良いのか」
【深夜・部室】
カチッ…カチッ…
八幡(机の上には、目覚まし時計が置かれている)
カチッ…カチッ…
由紀「……」
悠里「……」
美紀「……」
胡桃「……」
カチッ…カチッ…
八幡(時計の針は、あと1分で12時となる)
カチッ…カチッ…
八幡「……」
由紀・悠里・美紀・胡桃「……」
オハヨー、ネボケ、アサダゾー!
全員「……」
オハヨー、ネボケ、アサダゾー!
オハヨー、ネボケ、アサダゾー!
八幡(やかましく憎たらしい音声が、部室充に、そして脳内に残酷に響く)
胡桃「……」プルプル
美紀「ぅ…ぅぅ…」グスッ
由紀「……」グスッ
悠里「ぅぅ…」ボロボロ
カチッ…カチッ…
八幡(机の上には、目覚まし時計が置かれている)
カチッ…カチッ…
由紀「……」
悠里「……」
美紀「……」
胡桃「……」
カチッ…カチッ…
八幡(時計の針は、あと1分で12時となる)
カチッ…カチッ…
八幡「……」
由紀・悠里・美紀・胡桃「……」
オハヨー、ネボケ、アサダゾー!
全員「……」
オハヨー、ネボケ、アサダゾー!
オハヨー、ネボケ、アサダゾー!
八幡(やかましく憎たらしい音声が、部室充に、そして脳内に残酷に響く)
胡桃「……」プルプル
美紀「ぅ…ぅぅ…」グスッ
由紀「……」グスッ
悠里「ぅぅ…」ボロボロ
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