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元スレ八幡「と、戸塚―!!」由紀「みーくんの彼氏!?」
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上がってるのかと思ってきたら持論言いたい餓鬼とすぐキレるage厨ばっかじゃねーか。
りーさんは頼りにしてるだけでこれっぽっちも惚れちゃいないと思うがなあ…
【帰宅後・部室】
悠里「……」ゴゴゴゴ
胡桃「」セイザ
八幡「」セイザ
八幡(なぜ俺まで)
由紀「はわわわ…り、りーさん落ち着いて…」オロオロ
美紀「ゆ、悠里先輩……」
悠里「胡桃」
胡桃「お、おう」
悠里「何か言う事は?」
胡桃「いやーヒザ当てしておいて正解だなー」ダラダラ
悠里「……」
胡桃「でもよー腕を怪我しちまってさー迂闊だったなー」
悠里「……」
胡桃「あ、でもさ!骨折とかじゃないから安心しろよ!擦りむいただけだ!八幡に手当てもしてもらったし…」
悠里「……他にいう事があるんじゃない?」ゴゴゴゴ
胡桃「はいごめんなさい。気をつけます」
悠里「スピードの出し方には気をつけなさいって言ったでしょう?」ゴゴゴゴ
胡桃「はい」ビクッ
悠里「……」ゴゴゴゴ
八幡「」
八幡(こ、怖!怒るとこんなに怖ぇぇのかよ…怒った時の雪ノ下と同じ位怖い…)
悠里「……」ゴゴゴゴ
胡桃「」セイザ
八幡「」セイザ
八幡(なぜ俺まで)
由紀「はわわわ…り、りーさん落ち着いて…」オロオロ
美紀「ゆ、悠里先輩……」
悠里「胡桃」
胡桃「お、おう」
悠里「何か言う事は?」
胡桃「いやーヒザ当てしておいて正解だなー」ダラダラ
悠里「……」
胡桃「でもよー腕を怪我しちまってさー迂闊だったなー」
悠里「……」
胡桃「あ、でもさ!骨折とかじゃないから安心しろよ!擦りむいただけだ!八幡に手当てもしてもらったし…」
悠里「……他にいう事があるんじゃない?」ゴゴゴゴ
胡桃「はいごめんなさい。気をつけます」
悠里「スピードの出し方には気をつけなさいって言ったでしょう?」ゴゴゴゴ
胡桃「はい」ビクッ
悠里「……」ゴゴゴゴ
八幡「」
八幡(こ、怖!怒るとこんなに怖ぇぇのかよ…怒った時の雪ノ下と同じ位怖い…)
悠里「で、八幡君?」チラッ
八幡「は、はい」ビクッ
悠里「……」
悠里「……っ」カァァァ
八幡「?」
悠里「……///」モジモジ
八幡「あ、あの。なにか」
悠里「ヒェ!?」ビクッ
由紀・美紀「!?」
胡桃「おいどうした!声が裏返ってるぞ」
八幡「…?」
悠里「あ、あの…その…」ドキドキ
悠里「も、もう…いいわよ。正座させてごめんなさい。アナタは悪くないものね」
八幡「おう…?」スクッ
胡桃「ほっ…」スクッ
悠里「それで胡桃、もう治療は済んでるのよね?」
胡桃「ああ。さっきも話したが八幡に手当てされたからな」
悠里「……次に無茶したら外出禁止だからね?」ゴゴゴゴ
胡桃「ひ、ひぃ…!わかりました!」ビクッ
悠里「本当に反省しているの?」ゴゴゴゴ
胡桃「し、しし、してるって!」ビクビク
八幡「おい若狭、もうその辺にしとけ」ポンッ
悠里「ひゃっ!?」ビクッ
八幡「……?恵飛須沢には俺からも注意した。これからはバイク乗る時も厳しく注意もする。それで良いだろ?」
悠里「う、うん…分かったわ…」カァァ
悠里「……」モジモジ
胡桃「……?」
八幡(なんか最近、若狭の様子がおかしいな。あんな態度とられたら勘違いしてしまうじゃないか…)ドキドキ
八幡(は!そうか、おれは嫌われてしまったんだ。そうだそうに違いない。だからあんな挙動不審なんだ)
悠里「……八幡君」
八幡「ん?」
悠里「いつも大変ね。肩凝ってるでしょ?揉んであげる」ススッ
八幡「お、おい!」
悠里「えい、えい」ギュッ
悠里「……」ドキドキ
八幡「……」ドキドキ
八幡(そうだこれは俺に親切にさせておいて、その気にさせ、上げと落とす作戦だ…けっきょく振られちゃうのかよ)
胡桃(りーさん…?)モヤモヤ
八幡「は、はい」ビクッ
悠里「……」
悠里「……っ」カァァァ
八幡「?」
悠里「……///」モジモジ
八幡「あ、あの。なにか」
悠里「ヒェ!?」ビクッ
由紀・美紀「!?」
胡桃「おいどうした!声が裏返ってるぞ」
八幡「…?」
悠里「あ、あの…その…」ドキドキ
悠里「も、もう…いいわよ。正座させてごめんなさい。アナタは悪くないものね」
八幡「おう…?」スクッ
胡桃「ほっ…」スクッ
悠里「それで胡桃、もう治療は済んでるのよね?」
胡桃「ああ。さっきも話したが八幡に手当てされたからな」
悠里「……次に無茶したら外出禁止だからね?」ゴゴゴゴ
胡桃「ひ、ひぃ…!わかりました!」ビクッ
悠里「本当に反省しているの?」ゴゴゴゴ
胡桃「し、しし、してるって!」ビクビク
八幡「おい若狭、もうその辺にしとけ」ポンッ
悠里「ひゃっ!?」ビクッ
八幡「……?恵飛須沢には俺からも注意した。これからはバイク乗る時も厳しく注意もする。それで良いだろ?」
悠里「う、うん…分かったわ…」カァァ
悠里「……」モジモジ
胡桃「……?」
八幡(なんか最近、若狭の様子がおかしいな。あんな態度とられたら勘違いしてしまうじゃないか…)ドキドキ
八幡(は!そうか、おれは嫌われてしまったんだ。そうだそうに違いない。だからあんな挙動不審なんだ)
悠里「……八幡君」
八幡「ん?」
悠里「いつも大変ね。肩凝ってるでしょ?揉んであげる」ススッ
八幡「お、おい!」
悠里「えい、えい」ギュッ
悠里「……」ドキドキ
八幡「……」ドキドキ
八幡(そうだこれは俺に親切にさせておいて、その気にさせ、上げと落とす作戦だ…けっきょく振られちゃうのかよ)
胡桃(りーさん…?)モヤモヤ
【次の日・繁華街】
胡桃「今日は、めぐねえの車で来て正解だったな!」
八幡「これで演劇で使う衣装、資材は揃ったな」
胡桃「今日はもう暗いから帰ろうぜ」
八幡「ああ、すっくり暗くなっちまったな」
ポツ…ポツポツ…
胡桃「ん?」
サァァーーーー
胡桃「雨が降ってきた…」
八幡「……」
【部室】
胡桃「ただいまー!」
八幡「うす」
悠里「おかえり。外は雨が降ってきたわね」
胡桃「ああ…」
八幡「丈槍と直樹は?」
悠里「いま、シャワーを浴びてるわ」
八幡「そうか」
悠里「……はぁぁ」
八幡「どうした。そんな憂鬱そうにして」
胡桃「………」
悠里「………」
悠里「雨の日は…めぐねえがいなくなった日だから…ちょっとね」
八幡「……そうか」
胡桃「確かに…こんな雨の日だったっけな。めぐめえがいなくなった日は…」
八幡「……」
八幡「俺は雨の日は嫌いじゃない。だが俺も良い思い出が無い」
胡桃・悠里「……?」
八幡「俺の顧問が亡くなった日もこんな雨の日だったからな」
胡桃・悠里「え……」
八幡「……」
八幡「ちょっと寝室で横になってくるわ。夕飯の時間になったら呼んでくれ」ガララッ
胡桃・悠里「……」
胡桃「今日は、めぐねえの車で来て正解だったな!」
八幡「これで演劇で使う衣装、資材は揃ったな」
胡桃「今日はもう暗いから帰ろうぜ」
八幡「ああ、すっくり暗くなっちまったな」
ポツ…ポツポツ…
胡桃「ん?」
サァァーーーー
胡桃「雨が降ってきた…」
八幡「……」
【部室】
胡桃「ただいまー!」
八幡「うす」
悠里「おかえり。外は雨が降ってきたわね」
胡桃「ああ…」
八幡「丈槍と直樹は?」
悠里「いま、シャワーを浴びてるわ」
八幡「そうか」
悠里「……はぁぁ」
八幡「どうした。そんな憂鬱そうにして」
胡桃「………」
悠里「………」
悠里「雨の日は…めぐねえがいなくなった日だから…ちょっとね」
八幡「……そうか」
胡桃「確かに…こんな雨の日だったっけな。めぐめえがいなくなった日は…」
八幡「……」
八幡「俺は雨の日は嫌いじゃない。だが俺も良い思い出が無い」
胡桃・悠里「……?」
八幡「俺の顧問が亡くなった日もこんな雨の日だったからな」
胡桃・悠里「え……」
八幡「……」
八幡「ちょっと寝室で横になってくるわ。夕飯の時間になったら呼んでくれ」ガララッ
胡桃・悠里「……」
【次の日・部室】
八幡「……」
ビュゥゥゥゥーー!!
悠里「今日は大荒れね…」
美紀「これって…台風ですよね」
胡桃「参ったな…風が強い上に雨なんか降られたちゃ、廊下が水浸しになっちまうじゃねぇか」
悠里「明日は皆で大掃除で。ゆきちゃん、今日はお手洗いとシャワーの時意外は廊下でないようにね」
由紀「はーい!今日は休日で助かったよ!」
八幡「……」
胡桃「八幡」
八幡「……」
胡桃「今日はもう休め」
悠里「そうよ。流石に危険だわ」
美紀「無理はよくないですよ」
由紀「今日はみんなでゲーム大会しよう!」
胡桃「よっしゃ!んじゃ何やるか?スマブラかマリカーか?」
由紀「う~ん、悩む~」
八幡「……」ガサゴソ
胡桃「お、バッグに何か良いゲームが入ってるのか?」
八幡「……」スッ
胡桃「ちょ、それ…レインコート…」
悠里「八幡君…アナタまさか…!?」
八幡「……」ススッ
美紀「この天候の中、探索するんですか!?」
由紀「八幡くんあぶないよ!」
八幡「んじゃ、いってくる」
胡桃「ちっ…わかったよ!アタシも準備するから待ってろ!」
八幡「お前は今日は残れ」
胡桃「え…」
八幡「雨の日はゾンビが集まりやすいのは知ってんだろ?ましてこんな台風だ。尚更集まりやすい」
胡桃「でも…」
八幡「ほれ」ポイッ
胡桃「っ!!」ガシッ
八幡「それがあれば『もしも』の時にも役立つ」
八幡「扱いには気をつけろ。手元に消火器を置いとくのも忘れるなよ」
ガララッ
美紀・由紀「行っちゃった…」アゼン
悠里「ねぇ胡桃。それって…」
美紀「そんな物が役に立つんですか?」
胡桃「ああ?これはな…」
八幡「……」
ビュゥゥゥゥーー!!
悠里「今日は大荒れね…」
美紀「これって…台風ですよね」
胡桃「参ったな…風が強い上に雨なんか降られたちゃ、廊下が水浸しになっちまうじゃねぇか」
悠里「明日は皆で大掃除で。ゆきちゃん、今日はお手洗いとシャワーの時意外は廊下でないようにね」
由紀「はーい!今日は休日で助かったよ!」
八幡「……」
胡桃「八幡」
八幡「……」
胡桃「今日はもう休め」
悠里「そうよ。流石に危険だわ」
美紀「無理はよくないですよ」
由紀「今日はみんなでゲーム大会しよう!」
胡桃「よっしゃ!んじゃ何やるか?スマブラかマリカーか?」
由紀「う~ん、悩む~」
八幡「……」ガサゴソ
胡桃「お、バッグに何か良いゲームが入ってるのか?」
八幡「……」スッ
胡桃「ちょ、それ…レインコート…」
悠里「八幡君…アナタまさか…!?」
八幡「……」ススッ
美紀「この天候の中、探索するんですか!?」
由紀「八幡くんあぶないよ!」
八幡「んじゃ、いってくる」
胡桃「ちっ…わかったよ!アタシも準備するから待ってろ!」
八幡「お前は今日は残れ」
胡桃「え…」
八幡「雨の日はゾンビが集まりやすいのは知ってんだろ?ましてこんな台風だ。尚更集まりやすい」
胡桃「でも…」
八幡「ほれ」ポイッ
胡桃「っ!!」ガシッ
八幡「それがあれば『もしも』の時にも役立つ」
八幡「扱いには気をつけろ。手元に消火器を置いとくのも忘れるなよ」
ガララッ
美紀・由紀「行っちゃった…」アゼン
悠里「ねぇ胡桃。それって…」
美紀「そんな物が役に立つんですか?」
胡桃「ああ?これはな…」
【昇降口前】
ビュォォォォォーー
八幡(さて、裏口からここまで来たが…まだ昇降口前に集まってなかったな)
ぅぅぅぅ…ああああ…
八幡(だが案の定、大勢で昇降口に向かってきている。ここに到達するのも時間の問題)
八幡「……」
ぐぅぅぅ…あ“あ”あ“…
八幡(恵飛須沢にはチャッカマンとスプレーを渡してあるが、一応ここで奴らを一掃しておこう)
八幡(数にして20体はいるな)
八幡「だが一匹たりとも校内には侵入させん。先生のジッポとスプレーでな」
八幡「今日は雨だ。追い風にそうように油が入ったバケツを奴らにかけてっ…と」バシャバシャ
オォォォ…ゥゥゥゥ…
八幡「喰らえ、平塚先生直伝」
八幡「即席火炎放射」
ボォォォォォォ…!
八幡「……」シュゥゥ
グォ!ウォォォォ…!!
~~~~
八幡「……」
八幡「消火器は必要なさそうだな…全員グランドでのたうち回っているし。雨と風で勝手に火が消化されたようだ」
ゾンビ達「ヵ…ァァ…ッ…」ピクピクピク
八幡「あまり焼けてないが、動きが完全に止まるのは時間の問題だな」
八幡「……」
八幡「良かった…あのゾンビたちの中には小町たちはいなかったな…」
ビュォォォォォーー
八幡(さて、裏口からここまで来たが…まだ昇降口前に集まってなかったな)
ぅぅぅぅ…ああああ…
八幡(だが案の定、大勢で昇降口に向かってきている。ここに到達するのも時間の問題)
八幡「……」
ぐぅぅぅ…あ“あ”あ“…
八幡(恵飛須沢にはチャッカマンとスプレーを渡してあるが、一応ここで奴らを一掃しておこう)
八幡(数にして20体はいるな)
八幡「だが一匹たりとも校内には侵入させん。先生のジッポとスプレーでな」
八幡「今日は雨だ。追い風にそうように油が入ったバケツを奴らにかけてっ…と」バシャバシャ
オォォォ…ゥゥゥゥ…
八幡「喰らえ、平塚先生直伝」
八幡「即席火炎放射」
ボォォォォォォ…!
八幡「……」シュゥゥ
グォ!ウォォォォ…!!
~~~~
八幡「……」
八幡「消火器は必要なさそうだな…全員グランドでのたうち回っているし。雨と風で勝手に火が消化されたようだ」
ゾンビ達「ヵ…ァァ…ッ…」ピクピクピク
八幡「あまり焼けてないが、動きが完全に止まるのは時間の問題だな」
八幡「……」
八幡「良かった…あのゾンビたちの中には小町たちはいなかったな…」
【住宅街】
八幡(今日は流石に原付が危なくて使えないから、徒歩でいける住宅街を中心に探索する)
八幡「おじゃまします」ガチャッ
ゥゥゥ…ァァァ…
八幡「……」
八幡「中年の夫婦か…子供達は無事だと良いな」
ゥゥゥ…ァァァ…
八幡「安らかに眠ってくれ」ブンッ
ゴス!ゴシャ!
八幡「……」
八幡「雨の日はシャベルがすべる」
八幡「中年の夫婦ゾンビ…彼らを見ると、お袋と親父の最期を思い出す」
八幡「……」
八幡「小町に何ていい訳すりゃ良いんだ…」
ガチャッ
八幡(今日は流石に原付が危なくて使えないから、徒歩でいける住宅街を中心に探索する)
八幡「おじゃまします」ガチャッ
ゥゥゥ…ァァァ…
八幡「……」
八幡「中年の夫婦か…子供達は無事だと良いな」
ゥゥゥ…ァァァ…
八幡「安らかに眠ってくれ」ブンッ
ゴス!ゴシャ!
八幡「……」
八幡「雨の日はシャベルがすべる」
八幡「中年の夫婦ゾンビ…彼らを見ると、お袋と親父の最期を思い出す」
八幡「……」
八幡「小町に何ていい訳すりゃ良いんだ…」
ガチャッ
(回想)
【パンデミック初日の深夜・家の玄関前】
八幡「ぁ…ぁぁ…」
比企谷父「」
比企谷母「」
八幡「ぁぁ…ぁぁぁ…!」ガクッ
八幡(バ、バットで…)ガクガク
八幡「何でだよ…どうしてこんな…」ボロボロ
八幡「……大体、なんなんだよ」
八幡「なんで街が燃えてるんだよ」
ゥゥゥ…ァァァ…
八幡「なぜゾンビがあちこちにいるんだよ」
八幡「アンブレラが本当にいたとかシャレになんねぇぞ…」
八幡「悪夢でも見てるのか…?」
八幡「そうだよな。一週間も熱で寝込んでたから…これも夢の中なんだよな…そうだ、そうに違いない」
平塚「残念ながら夢じゃない」
八幡「せ、先生…」
平塚「無事でよかった。早く車に乗れ」
八幡「の、乗れって…ドコに…」
平塚「早く!キミの家も燃えてるじゃないか!危ないぞ!」
ゴォォォォ…
八幡(……親父、お袋。こんな火葬の仕方で申し訳ない)
八幡「いくぞカマクラ」
カマクラ「にゃおぉぉ…」グスッ
~パンデミックから1週間後・ある公民館~
平塚「体調はどうだ」
八幡「おかげさまで、良くなりました」
平塚「そうか…しかし、キミも運が良いのか悪いのか」
平塚「パンデミック発生の1週間前に40度近くの高熱で学校を休み」
平塚「やっと治りかけた所でパンデミックが起きて、ショックで再び熱が39度台まで上がる」
平塚「近くに病院があって助かったな。医者も避難してきてるし」
八幡「全くですよ」
八幡「で、小町は避難に来ましたか?」
平塚「いや…来てない」
【パンデミック初日の深夜・家の玄関前】
八幡「ぁ…ぁぁ…」
比企谷父「」
比企谷母「」
八幡「ぁぁ…ぁぁぁ…!」ガクッ
八幡(バ、バットで…)ガクガク
八幡「何でだよ…どうしてこんな…」ボロボロ
八幡「……大体、なんなんだよ」
八幡「なんで街が燃えてるんだよ」
ゥゥゥ…ァァァ…
八幡「なぜゾンビがあちこちにいるんだよ」
八幡「アンブレラが本当にいたとかシャレになんねぇぞ…」
八幡「悪夢でも見てるのか…?」
八幡「そうだよな。一週間も熱で寝込んでたから…これも夢の中なんだよな…そうだ、そうに違いない」
平塚「残念ながら夢じゃない」
八幡「せ、先生…」
平塚「無事でよかった。早く車に乗れ」
八幡「の、乗れって…ドコに…」
平塚「早く!キミの家も燃えてるじゃないか!危ないぞ!」
ゴォォォォ…
八幡(……親父、お袋。こんな火葬の仕方で申し訳ない)
八幡「いくぞカマクラ」
カマクラ「にゃおぉぉ…」グスッ
~パンデミックから1週間後・ある公民館~
平塚「体調はどうだ」
八幡「おかげさまで、良くなりました」
平塚「そうか…しかし、キミも運が良いのか悪いのか」
平塚「パンデミック発生の1週間前に40度近くの高熱で学校を休み」
平塚「やっと治りかけた所でパンデミックが起きて、ショックで再び熱が39度台まで上がる」
平塚「近くに病院があって助かったな。医者も避難してきてるし」
八幡「全くですよ」
八幡「で、小町は避難に来ましたか?」
平塚「いや…来てない」
八幡「あの日、先生は学校にはいなかったんですか」
平塚「ああ…放課後は外に用事があって」
八幡「用事?」
平塚「その…知り合いに男の人を紹介してもらう約束をしてて」
八幡「なんで平日にそんな事してるんっすか」
平塚「し…仕方ないだろ!写真を見せてもらったらカッコよかったんだ!それに私と同じで結婚できてなくて悩んでたみたいだし…趣味も私と合うといってたし…誰かに取られたくないし…」ゴニョゴニョ
八幡「……んで。その素敵な独身男性は」
平塚「既に変わり果てていた。私の友人と共に」
八幡「……」
平塚「本当、世の中うまくいかないものだな」
八幡「……あの」
平塚「ん?」
八幡「雪ノ下と由比ヶ浜はどうなったかわかりますか?」
平塚「わからん。キミの方は連絡がついたのか?」
八幡「連絡がついてたら報告してますよ」
平塚「そうだよな…心配だ」
八幡「……」
平塚「ああ…放課後は外に用事があって」
八幡「用事?」
平塚「その…知り合いに男の人を紹介してもらう約束をしてて」
八幡「なんで平日にそんな事してるんっすか」
平塚「し…仕方ないだろ!写真を見せてもらったらカッコよかったんだ!それに私と同じで結婚できてなくて悩んでたみたいだし…趣味も私と合うといってたし…誰かに取られたくないし…」ゴニョゴニョ
八幡「……んで。その素敵な独身男性は」
平塚「既に変わり果てていた。私の友人と共に」
八幡「……」
平塚「本当、世の中うまくいかないものだな」
八幡「……あの」
平塚「ん?」
八幡「雪ノ下と由比ヶ浜はどうなったかわかりますか?」
平塚「わからん。キミの方は連絡がついたのか?」
八幡「連絡がついてたら報告してますよ」
平塚「そうだよな…心配だ」
八幡「……」
【公民館・深夜】
八幡「よし、書き置きもした」
八幡「行くぞカマクラ」
カマクラ「んにゃ~」ムスッ
平塚「待て」ガシッ
八幡「……っ、寝てたんじゃ」
平塚「ただのフリだ。熱が引いた後のキミの思考を見破れないとでも思っていたのか?」
平塚「探すんだろ?彼女たちを」
八幡「……ついて来ないで下さい」
平塚「断る。私は教師だ」
八幡「外は危ないですから」
平塚「病み明けで2週間近く寝てたキミが単独で外出なんて、自殺行為に等しい」
八幡「来ないで下さい」
材木座「フハハハ!八幡よ!いい加減観念したらどうだ!」
八幡「いきなり現れんな」
材木座「さあ!冒険の旅へ出発だ!」
八幡「先生も材木座はここに残ってくれ」
平塚「キミが拒むのは勝手だが、私達も勝手に付いてくるぞ?」
材木座「八幡よ、水臭いではないか!いつも通り我を好きなだけ利用したらどうだ!」
八幡「利用されてた自覚あったのかよ…」
平塚「……比企谷。この公民館もいつまでも安全とは限らんぞ」
八幡「え…」
ドンドン!ドンドン!
平塚「来たか…」
ぅ“ぅ”ぅ“…あ”あ“あ”…
市民1「っ!!起きろ!!襲撃だ!!」
市民2「男は全員武器を手にしろ!」
平塚「比企谷。お前はまだ体力が戻ってない」
平塚「私の背中に隠れてなさい。いくぞ材木座!」
材木座「うむ!!」
八幡「……」
ガシャァァァン!!
八幡「よし、書き置きもした」
八幡「行くぞカマクラ」
カマクラ「んにゃ~」ムスッ
平塚「待て」ガシッ
八幡「……っ、寝てたんじゃ」
平塚「ただのフリだ。熱が引いた後のキミの思考を見破れないとでも思っていたのか?」
平塚「探すんだろ?彼女たちを」
八幡「……ついて来ないで下さい」
平塚「断る。私は教師だ」
八幡「外は危ないですから」
平塚「病み明けで2週間近く寝てたキミが単独で外出なんて、自殺行為に等しい」
八幡「来ないで下さい」
材木座「フハハハ!八幡よ!いい加減観念したらどうだ!」
八幡「いきなり現れんな」
材木座「さあ!冒険の旅へ出発だ!」
八幡「先生も材木座はここに残ってくれ」
平塚「キミが拒むのは勝手だが、私達も勝手に付いてくるぞ?」
材木座「八幡よ、水臭いではないか!いつも通り我を好きなだけ利用したらどうだ!」
八幡「利用されてた自覚あったのかよ…」
平塚「……比企谷。この公民館もいつまでも安全とは限らんぞ」
八幡「え…」
ドンドン!ドンドン!
平塚「来たか…」
ぅ“ぅ”ぅ“…あ”あ“あ”…
市民1「っ!!起きろ!!襲撃だ!!」
市民2「男は全員武器を手にしろ!」
平塚「比企谷。お前はまだ体力が戻ってない」
平塚「私の背中に隠れてなさい。いくぞ材木座!」
材木座「うむ!!」
八幡「……」
ガシャァァァン!!
【数時間後の公民館】
平塚「死屍累々…だな」
材木座「う……」
八幡「……」
平塚「遠くへ逃げ延びた者、殺された者、変わり果てた者…そして、私達のように取り残された者。色々いるが、一つ確かなのはもう公民館は避難所の機能を失っている」
平塚「私と材木座は彼女達を探すたびに出る。君と同じように…で、付いてくるか?」
八幡「……せっかくボッチの旅が出来ると思ったのに。残念だ」
八幡「だが材木座。お前は次の避難所見つけたら離脱しろ」
材木座「何ゆえ?」
八幡「お前にとって雪ノ下も由比ヶ浜も、小町も対して親しくは無いはずだ。精々戸塚と少し話すくらいだろ?だからお前がくる必要は無い」
材木座「フハハハ!八幡よ…今の世の中、絶対安全な場所など無い。この公民館が壊滅したように」
材木座「ならば我はおぬしと共に命をかけて闘おうではないか!そして、お主はいつも通り我を利用すればよい!」
八幡「……」
八幡「勝手にしろ」
~~~~
八幡(それから…数ヶ月、カマクラと先生と材木座との一匹と三人の旅が始まった)
八幡(だが現実は常に非常な物だった)
平塚「死屍累々…だな」
材木座「う……」
八幡「……」
平塚「遠くへ逃げ延びた者、殺された者、変わり果てた者…そして、私達のように取り残された者。色々いるが、一つ確かなのはもう公民館は避難所の機能を失っている」
平塚「私と材木座は彼女達を探すたびに出る。君と同じように…で、付いてくるか?」
八幡「……せっかくボッチの旅が出来ると思ったのに。残念だ」
八幡「だが材木座。お前は次の避難所見つけたら離脱しろ」
材木座「何ゆえ?」
八幡「お前にとって雪ノ下も由比ヶ浜も、小町も対して親しくは無いはずだ。精々戸塚と少し話すくらいだろ?だからお前がくる必要は無い」
材木座「フハハハ!八幡よ…今の世の中、絶対安全な場所など無い。この公民館が壊滅したように」
材木座「ならば我はおぬしと共に命をかけて闘おうではないか!そして、お主はいつも通り我を利用すればよい!」
八幡「……」
八幡「勝手にしろ」
~~~~
八幡(それから…数ヶ月、カマクラと先生と材木座との一匹と三人の旅が始まった)
八幡(だが現実は常に非常な物だった)
~数週間後~
八幡「カマクラ…すまん」ボロボロ
ゾンビカマクラ「グゥゥ…ジャァァ…」
八幡「最初はただの野良猫との喧嘩だと思ってた…ちゃんとお前を見張ってれば…」
ゾンビカマクラ「ジャァァァ…!!」ダダッ
八幡「おやすみ、カマクラ」ブンッ
ゴシャ!
平塚・材木座「……」
~~~
材木座「ぐふ…無茶をしすぎた…」
八幡「おい、厨二病ごっこはやめろ」
材木座「残念ながらごっこではない。現実なのだ」
ぅぅぅ…あ“あ”あ“あ”…
平塚(やばい…かなりの数が追ってきてる。早く逃げなければ)
材木座「八幡、これを」ススッ
八幡「……そのラノベの原稿はお前が出版社に直接わたせ」
材木座「それは叶わぬ願いだ。お主に託す」
八幡「材木座…」ガシッ
材木座「さて、剣豪将軍の最後の奥義をお見せしよう!」ガクガク
八幡「何が奥義だ。足が震えてんぞ…」
材木座「わ、わわ、我は最後の闘いへ向かう!」ガクガク
八幡「待て、病院にいくぞ」
材木座「そう都合よく特効薬があるはずが無い」
八幡「まだ諦めるのは早い」
材木座「いや遅い…がふっ!」
ビキビキ!ビキビキ!
八幡「っ!!」
八幡(材木座の体中に…血管が歪に浮かんでる…)
八幡「カマクラ…すまん」ボロボロ
ゾンビカマクラ「グゥゥ…ジャァァ…」
八幡「最初はただの野良猫との喧嘩だと思ってた…ちゃんとお前を見張ってれば…」
ゾンビカマクラ「ジャァァァ…!!」ダダッ
八幡「おやすみ、カマクラ」ブンッ
ゴシャ!
平塚・材木座「……」
~~~
材木座「ぐふ…無茶をしすぎた…」
八幡「おい、厨二病ごっこはやめろ」
材木座「残念ながらごっこではない。現実なのだ」
ぅぅぅ…あ“あ”あ“あ”…
平塚(やばい…かなりの数が追ってきてる。早く逃げなければ)
材木座「八幡、これを」ススッ
八幡「……そのラノベの原稿はお前が出版社に直接わたせ」
材木座「それは叶わぬ願いだ。お主に託す」
八幡「材木座…」ガシッ
材木座「さて、剣豪将軍の最後の奥義をお見せしよう!」ガクガク
八幡「何が奥義だ。足が震えてんぞ…」
材木座「わ、わわ、我は最後の闘いへ向かう!」ガクガク
八幡「待て、病院にいくぞ」
材木座「そう都合よく特効薬があるはずが無い」
八幡「まだ諦めるのは早い」
材木座「いや遅い…がふっ!」
ビキビキ!ビキビキ!
八幡「っ!!」
八幡(材木座の体中に…血管が歪に浮かんでる…)
材木座「おっと!そこに都合よく、給油車があるではないか!」
平塚「おい、まさか…やめろ!乗るな!」
材木座「遅い!」ガチャッ
材木座「さあ行け!前方に見えるガソリンスタンドへ一直線じゃああ!!!」
ブロロロロロ!!!!
平塚「くっ!!この場から離れるぞ比企谷!」
八幡「材木座…」
平塚「早く!!」ダダッ
八幡「……っ」ダダッ
材木座「くらえぇぇ!!!生ける屍共がぁぁぁ!!我の熱き奥義を喰らうが良い!!」
材木座「フハハハハハハ!!フハハハハハハハハハハハ!!!」
ボォォォォォォォォン!!!
八幡・平塚「材木座――!!!」
平塚「おい、まさか…やめろ!乗るな!」
材木座「遅い!」ガチャッ
材木座「さあ行け!前方に見えるガソリンスタンドへ一直線じゃああ!!!」
ブロロロロロ!!!!
平塚「くっ!!この場から離れるぞ比企谷!」
八幡「材木座…」
平塚「早く!!」ダダッ
八幡「……っ」ダダッ
材木座「くらえぇぇ!!!生ける屍共がぁぁぁ!!我の熱き奥義を喰らうが良い!!」
材木座「フハハハハハハ!!フハハハハハハハハハハハ!!!」
ボォォォォォォォォン!!!
八幡・平塚「材木座――!!!」
八幡(カマクラと材木座を失ってからは、しばらくは先生と二人で旅をした)
八幡(道中、生き残る為に様々な事を教わった)
~~~
平塚「良いことを閃いた。このスプレーとチャッカマンが武器になる」カチッ
平塚「ほら…即席火炎放射器だ」ボォォォ
平塚「これをキミに授けよう。取り扱いには気をつけろ」
八幡「あざす…しかしよくそんな発想が生まれましたね」
平塚「材木座の特攻からヒントを得てな…なにか火炎系の攻撃ができないかと」
平塚「そこで、昔よくやったゲームを思い出してな」
八幡「……?」
平塚「古いゲームさ。スプレーとライターでラスボスを倒すゲームがあってだな」
八幡「そんなゲームがあったんすか」
平塚「いつかパンデミックが終わったら一緒にやるぞ」
八幡「……うす」
~~~
八幡「ちっ…囲まれた」
ぐぅぅぅ…ぉぉぉぉ…
平塚「よし比企谷!昨日作った火炎瓶を投げてみろ!」
平塚「お前の背後は私に任せろ」
八幡「うす…おらっ!」ブンッ
バリィィィン!
八幡「おお…よく燃える…」
グォォォ…!!
平塚「油断するな!すぐにシャベルを装備しろ!」
平塚「オラオラオラオラ!!」
ドス!ドガ!ゴシャ!
八幡「……」チラッ
八幡(つ、強ぇぇ…本当にただの教師かよ。特殊部隊でも行った方が良いだろ)
~~~
八幡(信じるという事が苦手な俺だが、先生は別だった)
八幡(平塚先生とならきっと生き延びられるかもしれない…そんな自信があった)
八幡(だが、現実はやはり残酷だった)
八幡(道中、生き残る為に様々な事を教わった)
~~~
平塚「良いことを閃いた。このスプレーとチャッカマンが武器になる」カチッ
平塚「ほら…即席火炎放射器だ」ボォォォ
平塚「これをキミに授けよう。取り扱いには気をつけろ」
八幡「あざす…しかしよくそんな発想が生まれましたね」
平塚「材木座の特攻からヒントを得てな…なにか火炎系の攻撃ができないかと」
平塚「そこで、昔よくやったゲームを思い出してな」
八幡「……?」
平塚「古いゲームさ。スプレーとライターでラスボスを倒すゲームがあってだな」
八幡「そんなゲームがあったんすか」
平塚「いつかパンデミックが終わったら一緒にやるぞ」
八幡「……うす」
~~~
八幡「ちっ…囲まれた」
ぐぅぅぅ…ぉぉぉぉ…
平塚「よし比企谷!昨日作った火炎瓶を投げてみろ!」
平塚「お前の背後は私に任せろ」
八幡「うす…おらっ!」ブンッ
バリィィィン!
八幡「おお…よく燃える…」
グォォォ…!!
平塚「油断するな!すぐにシャベルを装備しろ!」
平塚「オラオラオラオラ!!」
ドス!ドガ!ゴシャ!
八幡「……」チラッ
八幡(つ、強ぇぇ…本当にただの教師かよ。特殊部隊でも行った方が良いだろ)
~~~
八幡(信じるという事が苦手な俺だが、先生は別だった)
八幡(平塚先生とならきっと生き延びられるかもしれない…そんな自信があった)
八幡(だが、現実はやはり残酷だった)
【数ヵ月後・ある繁華街にて】
平塚「くそ!囲まれた…」
八幡「シャレにならん。こんな数、初めてですよ」
平塚「ここらの地域は相当な被害が合ったんだな。ゾンビの数が異常だ」
ゥゥゥ…ア“ア”ア“ア”…
平塚「昨日、私の車が廃車にさえならなければ逃げ切れたというのに…」
平塚「比企谷、火炎瓶のストックは?」
八幡「……もう使い切りました」
平塚「スプレーは!?」
八幡「もう無いです」
平塚「……なるほど、ここからは白兵戦のみか」
平塚「いいか、逃げ場など無いが火事場の馬鹿力をみせてやれ」チャキッ
八幡「うす」チャキッ
平塚「行くぞ!ウオオオオオ!!!」ダダッ
八幡「……っ!!」ダダッ
ドス!ドガ!ゴシャ!バキ!
~~~
八幡「ぜぇ…ぜぇ…」
八幡(あれから何時間たったんだ。まだウジャウジャいる)
八幡(疲れて…シャベル振るのが辛い…)
平塚「はぁはぁ、いかん…このままだとスタミナ切れしてしまう…」
八幡(平塚先生までも疲弊してる…だが死ぬ訳にはいかん)
八幡「アイツらに会うまでは…!」
ドス!ドガ!ゴシャ!バキ!
八幡「…!!見えた…突破口が…」
平塚「なに!?本当か!」
八幡「後ろを任せます。俺が切り開きます」
平塚「おう!」
ドス!ドガ!
平塚「くそ!囲まれた…」
八幡「シャレにならん。こんな数、初めてですよ」
平塚「ここらの地域は相当な被害が合ったんだな。ゾンビの数が異常だ」
ゥゥゥ…ア“ア”ア“ア”…
平塚「昨日、私の車が廃車にさえならなければ逃げ切れたというのに…」
平塚「比企谷、火炎瓶のストックは?」
八幡「……もう使い切りました」
平塚「スプレーは!?」
八幡「もう無いです」
平塚「……なるほど、ここからは白兵戦のみか」
平塚「いいか、逃げ場など無いが火事場の馬鹿力をみせてやれ」チャキッ
八幡「うす」チャキッ
平塚「行くぞ!ウオオオオオ!!!」ダダッ
八幡「……っ!!」ダダッ
ドス!ドガ!ゴシャ!バキ!
~~~
八幡「ぜぇ…ぜぇ…」
八幡(あれから何時間たったんだ。まだウジャウジャいる)
八幡(疲れて…シャベル振るのが辛い…)
平塚「はぁはぁ、いかん…このままだとスタミナ切れしてしまう…」
八幡(平塚先生までも疲弊してる…だが死ぬ訳にはいかん)
八幡「アイツらに会うまでは…!」
ドス!ドガ!ゴシャ!バキ!
八幡「…!!見えた…突破口が…」
平塚「なに!?本当か!」
八幡「後ろを任せます。俺が切り開きます」
平塚「おう!」
ドス!ドガ!
八幡「もう少し…もう少しで…」
ゴシャ!バキ!
平塚「比企谷!急ぐのは良いが周りを良く見るんだ!」チラッ
八幡「もう少し…もう少し…!」
平塚「おい!聞いてるのか……あ!!」
あぁぁ…ぅぅぅ…
平塚「比企谷危ない!!横から来てるぞ!!」
八幡「え」
平塚「くっ…間に合え!!」
ガブッ
平塚「ぐあっ…!!」
八幡「っ!!!?」
ガブ…ガブ…
平塚「ぐっ…」ググッ
平塚「いつまでも…人の腕を嚙むな!!」ブンッ
ゴン!ゴシャァァ!!
平塚「ぜぇぜぇ…」
八幡「ぁ…ぁぁ…」ガクガク
平塚「丁度、突破口ができたな」
平塚「ボサッとするな!逃げるぞ!」ガシッ
八幡「」ダダッ
それから先生に手を引っ張られたまま、大きな公園まで逃げた
そのときの俺は完全に放心状態だった
ゴシャ!バキ!
平塚「比企谷!急ぐのは良いが周りを良く見るんだ!」チラッ
八幡「もう少し…もう少し…!」
平塚「おい!聞いてるのか……あ!!」
あぁぁ…ぅぅぅ…
平塚「比企谷危ない!!横から来てるぞ!!」
八幡「え」
平塚「くっ…間に合え!!」
ガブッ
平塚「ぐあっ…!!」
八幡「っ!!!?」
ガブ…ガブ…
平塚「ぐっ…」ググッ
平塚「いつまでも…人の腕を嚙むな!!」ブンッ
ゴン!ゴシャァァ!!
平塚「ぜぇぜぇ…」
八幡「ぁ…ぁぁ…」ガクガク
平塚「丁度、突破口ができたな」
平塚「ボサッとするな!逃げるぞ!」ガシッ
八幡「」ダダッ
それから先生に手を引っ張られたまま、大きな公園まで逃げた
そのときの俺は完全に放心状態だった
【大きな公園】
平塚「ぜぇぜぇ…この大きな木の下で休もう」
八幡「」
平塚「ほら、キミも腰を下ろせ」ススッ
八幡「」ススッ
平塚「ほら、しっかりしたまえ」ポンッ
八幡「」ビクッ
平塚「……」
八幡「……」
平塚「さて、これからどうしようか…」
八幡「……」
~~~
平塚「……」ゴソゴソ
平塚「あったあった、一升瓶」
平塚「ほら、キミの大好きなマックスコーヒーだ。飲みなさい」
平塚「ほら、乾杯」コツン
八幡「……」コツン
平塚「んんっ…」ゴク
平塚「あああ…うまい…」
八幡「……」ゴクゴク
八幡「……」
平塚「……そんな顔するな」
八幡「……」ススッ
平塚「土下座もしなくていい。勿論、謝罪もだ」
八幡「……」ペコッ
平塚「聞いてたか?土下座するなといったハズだ」
平塚「謝るのなら、最後の晩酌に付き合いなさい」
平塚「ぜぇぜぇ…この大きな木の下で休もう」
八幡「」
平塚「ほら、キミも腰を下ろせ」ススッ
八幡「」ススッ
平塚「ほら、しっかりしたまえ」ポンッ
八幡「」ビクッ
平塚「……」
八幡「……」
平塚「さて、これからどうしようか…」
八幡「……」
~~~
平塚「……」ゴソゴソ
平塚「あったあった、一升瓶」
平塚「ほら、キミの大好きなマックスコーヒーだ。飲みなさい」
平塚「ほら、乾杯」コツン
八幡「……」コツン
平塚「んんっ…」ゴク
平塚「あああ…うまい…」
八幡「……」ゴクゴク
八幡「……」
平塚「……そんな顔するな」
八幡「……」ススッ
平塚「土下座もしなくていい。勿論、謝罪もだ」
八幡「……」ペコッ
平塚「聞いてたか?土下座するなといったハズだ」
平塚「謝るのなら、最後の晩酌に付き合いなさい」
平塚「キミがあと2年ほど歳をとってたら一緒に酒を飲めたんだがな」
八幡「……」
平塚「さて、次は最後の一服といこう」カチッ
平塚「プハァァ…」
八幡「……」
平塚「……」
平塚「……」ススッ
バシャバシャ…
八幡「っ!?」
平塚「ははは、日本酒を頭から被るなんて初めてだ」
八幡「せ、先生…何を…」
平塚「比企谷、理科の実験で習っただろ?」
平塚「アルコールは燃えやすいんだ」
八幡「っ!!!!」
平塚「さらばだ、比企谷」
シュバッ
平塚「あっ…」
八幡「はぁ…はぁ…」ググッ
平塚「こら、私のジッポを返すんだ」
八幡「……」
平塚「困った教え子だ…」ススッ
平塚「ならば懐にしまっていた、この小刀で武士の如く腹を切ろうじゃないか」グッ
八幡「っ!!!」
シュバッ
平塚「……こら、返したまえ」
八幡「アンタはヤクザかよ…こんな武器、いつ手にいれたんですか」
平塚「ほんの少し前だよ」
八幡「没収させてもらいます」
平塚「本当、困った生徒だ…」
八幡「……」
平塚「さて、次は最後の一服といこう」カチッ
平塚「プハァァ…」
八幡「……」
平塚「……」
平塚「……」ススッ
バシャバシャ…
八幡「っ!?」
平塚「ははは、日本酒を頭から被るなんて初めてだ」
八幡「せ、先生…何を…」
平塚「比企谷、理科の実験で習っただろ?」
平塚「アルコールは燃えやすいんだ」
八幡「っ!!!!」
平塚「さらばだ、比企谷」
シュバッ
平塚「あっ…」
八幡「はぁ…はぁ…」ググッ
平塚「こら、私のジッポを返すんだ」
八幡「……」
平塚「困った教え子だ…」ススッ
平塚「ならば懐にしまっていた、この小刀で武士の如く腹を切ろうじゃないか」グッ
八幡「っ!!!」
シュバッ
平塚「……こら、返したまえ」
八幡「アンタはヤクザかよ…こんな武器、いつ手にいれたんですか」
平塚「ほんの少し前だよ」
八幡「没収させてもらいます」
平塚「本当、困った生徒だ…」
平塚「……何だキミ、泣いてるのか」
平塚「情けないツラするな。男だろ」
八幡「……」
平塚「……」
ビキビキ!!ビキビキ!!
平塚「ぐっ!!」ガクッ
八幡「」
平塚「ぜぇぜぇ…いよいよ始まったな…」
八幡(顔中に、体中に血管が浮かび上がっている…)
平塚「ぜぇぜぇ…これは…なかなか辛い…」ググッ
ビキビキ!!ビキビキ!!
平塚「がふっ!」
八幡「……!!血が…」
平塚「……私には遣り残した事が二つある。1つは…言わなくてもわかるか」
八幡「……」
八幡「結婚できなかった事と何ですか?」
平塚「キミの妹、雪ノ下と由比ヶ浜…そして比企谷、君達の卒業姿…その後の身の振る舞い、その行く末を…見届ける事が出来ない事だ」
八幡「……」
ビキビキ!!ビキビキ!!
平塚「ぐぅ…!!」
八幡「っ!!!」
八幡(先生の額から、目から血が流れている…血管が断裂し始めてる…)
平塚「ぜぇぜぇ…ぜぇぜぇ…」
平塚「比企谷…最後ノ命令だ…ヨく聞きナさイ」
平塚「3ツのうち、好きナ方を選べ」
平塚「1つ『わたしの私物を返す』、2つ『キミがわたしの始末する』、3つ『今すぐこの場から立ち去る』」
平塚「サア、選べ」
平塚「情けないツラするな。男だろ」
八幡「……」
平塚「……」
ビキビキ!!ビキビキ!!
平塚「ぐっ!!」ガクッ
八幡「」
平塚「ぜぇぜぇ…いよいよ始まったな…」
八幡(顔中に、体中に血管が浮かび上がっている…)
平塚「ぜぇぜぇ…これは…なかなか辛い…」ググッ
ビキビキ!!ビキビキ!!
平塚「がふっ!」
八幡「……!!血が…」
平塚「……私には遣り残した事が二つある。1つは…言わなくてもわかるか」
八幡「……」
八幡「結婚できなかった事と何ですか?」
平塚「キミの妹、雪ノ下と由比ヶ浜…そして比企谷、君達の卒業姿…その後の身の振る舞い、その行く末を…見届ける事が出来ない事だ」
八幡「……」
ビキビキ!!ビキビキ!!
平塚「ぐぅ…!!」
八幡「っ!!!」
八幡(先生の額から、目から血が流れている…血管が断裂し始めてる…)
平塚「ぜぇぜぇ…ぜぇぜぇ…」
平塚「比企谷…最後ノ命令だ…ヨく聞きナさイ」
平塚「3ツのうち、好きナ方を選べ」
平塚「1つ『わたしの私物を返す』、2つ『キミがわたしの始末する』、3つ『今すぐこの場から立ち去る』」
平塚「サア、選べ」
八幡「……選べません」
平塚「……」
平塚「困ッタ子ダ…」ナデナデ
八幡(血塗れになった先生は、優しく微笑みながら俺の頭を撫でる)
八幡(やがてその手の動きも不規則に、かつ力なくなっていく)
~1時間後~
平塚「」ガクッ
八幡「……」
八幡(平塚先生は完全に動きを止めて、その場で倒れる)
八幡「……」
平塚「」
平塚「」ムクッ
平塚「ぅぅぅ…」
八幡「……」
ガシッ
八幡「っ…」
ゾンビ平塚「ウアアァ…」
八幡(変わり果てた先生は、俺の肩をがっしりと掴んで、大きく口を空ける)
八幡(おれは何もできず、その場で立ち尽くしていた)
ゾンビ平塚「ぅ…ぅぅ…」ジタバタ
八幡「…?」
八幡(もがいてる…?)
ゾンビ平塚「……」バッ
八幡「肩を…離した…」
ゾンビ平塚「ふっ…!」ガシッブンッ
八幡「……!!」パシッ
八幡(シャベルを…投げつけてきた…!?)
ゾンビ平塚「ぅぅ…ぁぁぁ…」フラフラ
八幡「…そういう事ですか。わかりましたよ」
ゾンビ平塚「ぅぅ……アアアアアアア!!」ダッ
八幡「先生…いままでお世話になりました」ブンッ
ゴシャ!!バキッ!!ドガッ!!
平塚「……」
平塚「困ッタ子ダ…」ナデナデ
八幡(血塗れになった先生は、優しく微笑みながら俺の頭を撫でる)
八幡(やがてその手の動きも不規則に、かつ力なくなっていく)
~1時間後~
平塚「」ガクッ
八幡「……」
八幡(平塚先生は完全に動きを止めて、その場で倒れる)
八幡「……」
平塚「」
平塚「」ムクッ
平塚「ぅぅぅ…」
八幡「……」
ガシッ
八幡「っ…」
ゾンビ平塚「ウアアァ…」
八幡(変わり果てた先生は、俺の肩をがっしりと掴んで、大きく口を空ける)
八幡(おれは何もできず、その場で立ち尽くしていた)
ゾンビ平塚「ぅ…ぅぅ…」ジタバタ
八幡「…?」
八幡(もがいてる…?)
ゾンビ平塚「……」バッ
八幡「肩を…離した…」
ゾンビ平塚「ふっ…!」ガシッブンッ
八幡「……!!」パシッ
八幡(シャベルを…投げつけてきた…!?)
ゾンビ平塚「ぅぅ…ぁぁぁ…」フラフラ
八幡「…そういう事ですか。わかりましたよ」
ゾンビ平塚「ぅぅ……アアアアアアア!!」ダッ
八幡「先生…いままでお世話になりました」ブンッ
ゴシャ!!バキッ!!ドガッ!!
八幡(その後、俺は先生と約5分間、死闘を繰り広げた)
八幡(ゾンビになっても途方も無く強かったが、とうとう力尽きた)
ゾンビ平塚「……」
八幡「……」
ゾンビ平塚「ヒキガヤ」
八幡「え」
平塚「ありがとう」
ゾンビ平塚「」
八幡(ほんの一瞬、目に光が戻り優しく微笑むと、そのまま伏した)
~~~~
ザクッ…ザクッ…
八幡「穴掘り終わり」
八幡「後は埋めるだけだ」ススッ
平塚「」
八幡「おやすみなさい先生」
サク、サク、サク…
………………
八幡「……」カララン
ドサッ
八幡「」
八幡(木の麓に埋め終えると、俺はシャベルをその場に落とし、力なくうつ伏せに倒れる)
八幡(ゾンビになっても途方も無く強かったが、とうとう力尽きた)
ゾンビ平塚「……」
八幡「……」
ゾンビ平塚「ヒキガヤ」
八幡「え」
平塚「ありがとう」
ゾンビ平塚「」
八幡(ほんの一瞬、目に光が戻り優しく微笑むと、そのまま伏した)
~~~~
ザクッ…ザクッ…
八幡「穴掘り終わり」
八幡「後は埋めるだけだ」ススッ
平塚「」
八幡「おやすみなさい先生」
サク、サク、サク…
………………
八幡「……」カララン
ドサッ
八幡「」
八幡(木の麓に埋め終えると、俺はシャベルをその場に落とし、力なくうつ伏せに倒れる)
ポツ…ポツ…
八幡「ぅ…ぅぅ…くっ…」
サァァァーー
八幡(雨が降ってきた)
八幡(顔面は涙と雨に塗れて、その雫は土へと垂れる)
八幡「ぅ…くっ…ぅぅ…」
ゥゥゥ…ア“ア”ア“ア”…
八幡(来たか…でも、もうどうでも良いや)
八幡(このまま喰われるのも良し、奴らの仲間になるのも良し)
ォォォ…ゥゥゥゥ…
八幡(もう疲れた)
八幡(千葉村で雪ノ下も言ってたもんな。ハリウッド級並みのゾンビフェイスだって)
八幡(それなら本物のゾンビになるのも悪くない)
八幡「もうどうでもいい…」
――比企谷くん
――ヒッキー!
八幡「」ピクッ
八幡(雪ノ下、由比ヶ浜)
――お兄ちゃん!
――八幡!
八幡(小町、戸塚)
八幡「……」ムクッ
ゥゥゥ…ア“ア”ア“ア”…
八幡「やっぱ…まだ死ねない…」ググッ
ゴシャ!!バキッ!!ドガッ!!
八幡「ぅ…ぅぅ…くっ…」
サァァァーー
八幡(雨が降ってきた)
八幡(顔面は涙と雨に塗れて、その雫は土へと垂れる)
八幡「ぅ…くっ…ぅぅ…」
ゥゥゥ…ア“ア”ア“ア”…
八幡(来たか…でも、もうどうでも良いや)
八幡(このまま喰われるのも良し、奴らの仲間になるのも良し)
ォォォ…ゥゥゥゥ…
八幡(もう疲れた)
八幡(千葉村で雪ノ下も言ってたもんな。ハリウッド級並みのゾンビフェイスだって)
八幡(それなら本物のゾンビになるのも悪くない)
八幡「もうどうでもいい…」
――比企谷くん
――ヒッキー!
八幡「」ピクッ
八幡(雪ノ下、由比ヶ浜)
――お兄ちゃん!
――八幡!
八幡(小町、戸塚)
八幡「……」ムクッ
ゥゥゥ…ア“ア”ア“ア”…
八幡「やっぱ…まだ死ねない…」ググッ
ゴシャ!!バキッ!!ドガッ!!
ザァァーーー!
八幡「雨が強い…」
八幡「……」フラフラ
八幡「ぅぅ…くっ…」ボロボロ
ガシッ
八幡「うおっ!?」
ドサッ
八幡「痛っ……ん?これは原付バイク」
八幡「何でこんな所に転がってるんだよ」
八幡「……まあいい。車の運転なら平塚先生から教わったし」
八幡「これからは、このバイクで移動するか」ススッ
ブルン…ガタタタ…
八幡「動いた、しっかしボロボロのバイクだな。果たしてどれだけ持つか」
八幡「よし、行こう」
ブロロロロロロロ
八幡「寒っ」
八幡「……」
八幡「本当の意味でボッチになってしまった…」
八幡「……」
ザァァーーー!
八幡「ぅぅ…くっ…ぅぅ…」
後にも先に、人生でこの時ほど泣いた日は他に無かった
八幡「雨が強い…」
八幡「……」フラフラ
八幡「ぅぅ…くっ…」ボロボロ
ガシッ
八幡「うおっ!?」
ドサッ
八幡「痛っ……ん?これは原付バイク」
八幡「何でこんな所に転がってるんだよ」
八幡「……まあいい。車の運転なら平塚先生から教わったし」
八幡「これからは、このバイクで移動するか」ススッ
ブルン…ガタタタ…
八幡「動いた、しっかしボロボロのバイクだな。果たしてどれだけ持つか」
八幡「よし、行こう」
ブロロロロロロロ
八幡「寒っ」
八幡「……」
八幡「本当の意味でボッチになってしまった…」
八幡「……」
ザァァーーー!
八幡「ぅぅ…くっ…ぅぅ…」
後にも先に、人生でこの時ほど泣いた日は他に無かった
(回想終了・夕刻の住宅街)
八幡「……」グスッ
ビュォォォォォーー!
八幡「あの時は自分でも恥ずかしくなるくらい、泣いたっけな…まあ、誰にも見られてないから良いけど」
八幡「……」
八幡「結局、今日も見付からなかった…」
八幡「……帰るか」
ぺチッ
八幡「ん?」
八幡「なんだ…頬に何か張り付いてる…風で吹き飛ばされてきたのか」スッ
八幡「これは…まさか…」
八幡「……」グスッ
ビュォォォォォーー!
八幡「あの時は自分でも恥ずかしくなるくらい、泣いたっけな…まあ、誰にも見られてないから良いけど」
八幡「……」
八幡「結局、今日も見付からなかった…」
八幡「……帰るか」
ぺチッ
八幡「ん?」
八幡「なんだ…頬に何か張り付いてる…風で吹き飛ばされてきたのか」スッ
八幡「これは…まさか…」
【部室】
八幡「ただいま」
胡桃「っ!!八幡!!」タタッ
悠里「無事でよかったわ…ホッ」
胡桃「ほら…タオルだ。ビシャビシャだぜ」ススッ
八幡「悪い」ゴシゴシ
由紀「もう!心配でお昼御飯が咽に通らなかったよ!」
美紀「今日も…見付からなかったんですか…」
八幡「……」
八幡「無駄ではなかった」ゴソゴソ
八幡「これを見つけた」
美紀「赤いリボン…?」
胡桃「アタシがつけてるのとそっくりだな」
八幡「ああ、そうだ。だがこのリボンの方がやや細長い」
胡桃「そのリボンがどうしたんだ」
八幡「……」
八幡「本物か、偽物か…それは判断できんが」
八幡「部長の雪ノ下がつけてた物と似ていてな」
全員「……」
八幡「例えこんな物でも…希望を見出してしまう」
八幡「……」ツー
八幡「アイツがもしかしたら近くにいるのかもしれない……ってな」ギュッ
八幡「ぅ…くっ…ぅぅ…」ボロボロ
全員「……」
八幡「ただいま」
胡桃「っ!!八幡!!」タタッ
悠里「無事でよかったわ…ホッ」
胡桃「ほら…タオルだ。ビシャビシャだぜ」ススッ
八幡「悪い」ゴシゴシ
由紀「もう!心配でお昼御飯が咽に通らなかったよ!」
美紀「今日も…見付からなかったんですか…」
八幡「……」
八幡「無駄ではなかった」ゴソゴソ
八幡「これを見つけた」
美紀「赤いリボン…?」
胡桃「アタシがつけてるのとそっくりだな」
八幡「ああ、そうだ。だがこのリボンの方がやや細長い」
胡桃「そのリボンがどうしたんだ」
八幡「……」
八幡「本物か、偽物か…それは判断できんが」
八幡「部長の雪ノ下がつけてた物と似ていてな」
全員「……」
八幡「例えこんな物でも…希望を見出してしまう」
八幡「……」ツー
八幡「アイツがもしかしたら近くにいるのかもしれない……ってな」ギュッ
八幡「ぅ…くっ…ぅぅ…」ボロボロ
全員「……」
【深夜の部室にて】
ガララッ
美紀「あ、八幡先輩」
八幡「おう」
美紀「起きてたんですか」
八幡「ああ。寝る前に本を読もうと思ってな」
美紀「私もです」
八幡「そうか」
美紀「……」
八幡「……」
美紀「八幡先輩は凄いです」
八幡「何だいきなり」
美紀「いくら大切な人でも、ここまでリスクを背負って探索なんて、なかなか出来ません」
八幡「……」
美紀「私の友達も、八幡先輩とは別な理由で外に飛び出しました」
八幡「友達?」
美紀「ええ、圭と言いまして…」
~~~~
美紀「……っと言う事があって」
八幡「そうか、お前も大変だったんだな」
美紀「……本当なら、私も圭を探すべき何でしょうけど」
八幡「まあ、反対を押し切って出てった訳だしな…それにこの状況だ。だれもお前を責めやしない」
美紀「……」
八幡「……去年までの俺だったら、誰かの為に命を懸けるなんて考えもしなかったな」
美紀「え?」
八幡「だって俺ボッチだったし。たぶん俺はお前と一緒で、ショッピングモールの1室に引き篭ってた。何なら生存者の声が聞こえても無視するまである」
美紀「そこまで拒絶するんですか!?」
八幡「ああ、だって嫌われ者だったし。多分助けられてもその後は冷たくされるだけだし」
美紀「ここの皆の反応は違うじゃないですか」
八幡「お、お前らは人が良すぎるだけだ」ドキッ
八幡「……」
八幡「あ、小町を忘れてた。小町の為ならいくらでも命をかけられる過去も未来も現在もな。ああ、そうだよ。何てことだ小町を忘れるなんて。俺は兄失格だ。欝だ死にたい」
美紀「大げさすぎます!」
ガララッ
美紀「あ、八幡先輩」
八幡「おう」
美紀「起きてたんですか」
八幡「ああ。寝る前に本を読もうと思ってな」
美紀「私もです」
八幡「そうか」
美紀「……」
八幡「……」
美紀「八幡先輩は凄いです」
八幡「何だいきなり」
美紀「いくら大切な人でも、ここまでリスクを背負って探索なんて、なかなか出来ません」
八幡「……」
美紀「私の友達も、八幡先輩とは別な理由で外に飛び出しました」
八幡「友達?」
美紀「ええ、圭と言いまして…」
~~~~
美紀「……っと言う事があって」
八幡「そうか、お前も大変だったんだな」
美紀「……本当なら、私も圭を探すべき何でしょうけど」
八幡「まあ、反対を押し切って出てった訳だしな…それにこの状況だ。だれもお前を責めやしない」
美紀「……」
八幡「……去年までの俺だったら、誰かの為に命を懸けるなんて考えもしなかったな」
美紀「え?」
八幡「だって俺ボッチだったし。たぶん俺はお前と一緒で、ショッピングモールの1室に引き篭ってた。何なら生存者の声が聞こえても無視するまである」
美紀「そこまで拒絶するんですか!?」
八幡「ああ、だって嫌われ者だったし。多分助けられてもその後は冷たくされるだけだし」
美紀「ここの皆の反応は違うじゃないですか」
八幡「お、お前らは人が良すぎるだけだ」ドキッ
八幡「……」
八幡「あ、小町を忘れてた。小町の為ならいくらでも命をかけられる過去も未来も現在もな。ああ、そうだよ。何てことだ小町を忘れるなんて。俺は兄失格だ。欝だ死にたい」
美紀「大げさすぎます!」
美紀「でもちょっと無茶しすぎじゃないですか?こんな台風の日に出かけなくても」
八幡「お前に俺の座右の銘を教えてやる…押してだめなら諦めろ、だ」
美紀「全然、座右の銘と一致してない気が…」
八幡「してるさ。俺が探索を諦める時は…」
八幡「アイツらが手遅れの場合か、俺が手遅れになるか。どっちかだ。手遅れになったらもう押せないからな」
八幡「だからそれまでは押し続ける」
美紀「……っ」
八幡「アイツらが…特別で、本物だからだ」
美紀「本物…」
美紀「……」
美紀「由紀先輩にも」
八幡「ん?」
美紀「由紀先輩にも、本物の世界を見せてあげるべきでしょうか」
八幡「俺がさっき言った『本物』とは、また解釈というか捕らえ方が違うが…まあ言わんとしてることは分かる」
美紀「由紀先輩と思い出を作るのは良いんですけど…でも、学園生活部以外でのところでは、偽物の思い出を作ってるんですよね」
八幡「そうだな…」
八幡「……」
八幡「黙ってはいたが」
美紀「?」
八幡「俺の作戦なら50%の確率で、丈槍を正常な意識に取り戻す事が出来る」
美紀「本当ですか!?」ガタッ
八幡「だがあくまで50%だ」
美紀「でも、由紀先輩の意識を正常に戻す可能性があるなら…!」
八幡「お前に俺の座右の銘を教えてやる…押してだめなら諦めろ、だ」
美紀「全然、座右の銘と一致してない気が…」
八幡「してるさ。俺が探索を諦める時は…」
八幡「アイツらが手遅れの場合か、俺が手遅れになるか。どっちかだ。手遅れになったらもう押せないからな」
八幡「だからそれまでは押し続ける」
美紀「……っ」
八幡「アイツらが…特別で、本物だからだ」
美紀「本物…」
美紀「……」
美紀「由紀先輩にも」
八幡「ん?」
美紀「由紀先輩にも、本物の世界を見せてあげるべきでしょうか」
八幡「俺がさっき言った『本物』とは、また解釈というか捕らえ方が違うが…まあ言わんとしてることは分かる」
美紀「由紀先輩と思い出を作るのは良いんですけど…でも、学園生活部以外でのところでは、偽物の思い出を作ってるんですよね」
八幡「そうだな…」
八幡「……」
八幡「黙ってはいたが」
美紀「?」
八幡「俺の作戦なら50%の確率で、丈槍を正常な意識に取り戻す事が出来る」
美紀「本当ですか!?」ガタッ
八幡「だがあくまで50%だ」
美紀「でも、由紀先輩の意識を正常に戻す可能性があるなら…!」
八幡「しかし俺はその作戦を実行に移す気はない」
美紀「え…どうして」
八幡「言っただろ。黙ってたって。良い作戦とは思ってないからだ」
八幡「仮に。万が一仮に、丈槍の意識が正常な物になったとしよう。俺のやり方で」
八幡「……だが、良いことは一つも残らないだろう。多分」
(回想)
由比ヶ浜は優しいな…でもよ、同情で優しくしてるなら。そんなのやめろ
同情とかそんなんじゃない…ヒッキーのバカ…
~~~
上手く言えなくて…もどかしいのだけれど…あなたのやり方、嫌いだわ
もう少し人の気持ち、考えて…!
(回想終了)
八幡「俺のやり方ってのは、時として人を不快な想いをさせてしまう」
八幡「どうでもいい奴や、嫌いな奴ならまだしも…大切に想う相手でさえもな」
美紀「……」
八幡「基本的に後悔はしない性質だが…間違えると確信していて、あえて実行に移す気も無い」
八幡「数々の失敗の中で、どうすれば間違わずに誰かを守れるのか、大切な人の心を傷つけずに済むのか、そういう事をいつしか考えるようになった」
八幡「どっちにしても捻くれ曲がったやり方と周囲から言われるけどな」
美紀「周囲…ですか。ボッチなのに?」
八幡「あ、いや、それは…その…深い意味は無い」
美紀「ふふふ、変なところにプライドがあるんですね」
八幡「……」
八幡「……お前の考えには俺は肯定する。丈槍には現実逃避せず、事実を受け止めるべきだ」
八幡「だが俺は専門家じゃないからな…今はこのまま、アイツのペースに合わせるのが一番なのかも知れんな」
美紀「そう…ですか…」
美紀「え…どうして」
八幡「言っただろ。黙ってたって。良い作戦とは思ってないからだ」
八幡「仮に。万が一仮に、丈槍の意識が正常な物になったとしよう。俺のやり方で」
八幡「……だが、良いことは一つも残らないだろう。多分」
(回想)
由比ヶ浜は優しいな…でもよ、同情で優しくしてるなら。そんなのやめろ
同情とかそんなんじゃない…ヒッキーのバカ…
~~~
上手く言えなくて…もどかしいのだけれど…あなたのやり方、嫌いだわ
もう少し人の気持ち、考えて…!
(回想終了)
八幡「俺のやり方ってのは、時として人を不快な想いをさせてしまう」
八幡「どうでもいい奴や、嫌いな奴ならまだしも…大切に想う相手でさえもな」
美紀「……」
八幡「基本的に後悔はしない性質だが…間違えると確信していて、あえて実行に移す気も無い」
八幡「数々の失敗の中で、どうすれば間違わずに誰かを守れるのか、大切な人の心を傷つけずに済むのか、そういう事をいつしか考えるようになった」
八幡「どっちにしても捻くれ曲がったやり方と周囲から言われるけどな」
美紀「周囲…ですか。ボッチなのに?」
八幡「あ、いや、それは…その…深い意味は無い」
美紀「ふふふ、変なところにプライドがあるんですね」
八幡「……」
八幡「……お前の考えには俺は肯定する。丈槍には現実逃避せず、事実を受け止めるべきだ」
八幡「だが俺は専門家じゃないからな…今はこのまま、アイツのペースに合わせるのが一番なのかも知れんな」
美紀「そう…ですか…」
ガララッ
八幡「ん?」
由紀「な~に話してるの?」ヒョコッ
美紀「噂をすれば」
由紀「ふっふっふっ、みーくんは私が大好きで八幡君に惚気話を聞かせてたのかな~?」
美紀「違います!先輩なんて嫌いです!」
由紀「あわわわ、みーくんごみーん」ダキッ
美紀「もう!暑苦しいです…」
キャッキャッ
八幡「……」
「ゆきのん大好き!」
八幡「っ!?」
「暑苦しいわ由比ヶ浜さん…あまりべた付かないで…」
「もう照れちゃって!」
八幡「お前達……」ツーッ
由紀「ふぇ?」
美紀「え……って先輩……」
八幡「あっ…」ビクッ
由紀「あわわわ、八幡くん大丈夫!?」
八幡「あ、ああ…大丈夫…」
八幡「……今日はもう寝る」グシッ
由紀「そっか。それじゃ私も寝よっかな…みーくんは?」
美紀「もう少し、ここに残ります」
八幡「ん?」
由紀「な~に話してるの?」ヒョコッ
美紀「噂をすれば」
由紀「ふっふっふっ、みーくんは私が大好きで八幡君に惚気話を聞かせてたのかな~?」
美紀「違います!先輩なんて嫌いです!」
由紀「あわわわ、みーくんごみーん」ダキッ
美紀「もう!暑苦しいです…」
キャッキャッ
八幡「……」
「ゆきのん大好き!」
八幡「っ!?」
「暑苦しいわ由比ヶ浜さん…あまりべた付かないで…」
「もう照れちゃって!」
八幡「お前達……」ツーッ
由紀「ふぇ?」
美紀「え……って先輩……」
八幡「あっ…」ビクッ
由紀「あわわわ、八幡くん大丈夫!?」
八幡「あ、ああ…大丈夫…」
八幡「……今日はもう寝る」グシッ
由紀「そっか。それじゃ私も寝よっかな…みーくんは?」
美紀「もう少し、ここに残ります」
ガララッ
胡桃「おう美紀」
美紀「胡桃先輩…」
胡桃「は、八幡は?」
美紀「もう寝室に向かいましたよ」
胡桃「そっか…」シュン
胡桃「あれ、なんで鉢合わせしなかったんだろ」
美紀「お手洗いに寄ったんじゃないんですか?」
胡桃「ああ、なるほど」
美紀「ん?」
胡桃「どうした」
美紀「これは…地図ですか」
胡桃「ああ、それは八幡が使ってる巡ヶ丘の地図だ」
美紀「……ん?」
胡桃「どうした?」
美紀「地図に沢山、マーカーの線が引いてあるんですけど…」
胡桃「それは、その場所に行ってチェックした所をメモしてるんだ」
美紀「なるほど」
美紀「……」
美紀「……っ」ビクッ
胡桃「今度は何だ?」
美紀「巡ヶ丘の地図に…チェックした印、マーカーで引かれた線が多い…っという事は…」
胡桃「あっ……」ビクッ
美紀「……」
胡桃「……」ズキズキ
胡桃「おう美紀」
美紀「胡桃先輩…」
胡桃「は、八幡は?」
美紀「もう寝室に向かいましたよ」
胡桃「そっか…」シュン
胡桃「あれ、なんで鉢合わせしなかったんだろ」
美紀「お手洗いに寄ったんじゃないんですか?」
胡桃「ああ、なるほど」
美紀「ん?」
胡桃「どうした」
美紀「これは…地図ですか」
胡桃「ああ、それは八幡が使ってる巡ヶ丘の地図だ」
美紀「……ん?」
胡桃「どうした?」
美紀「地図に沢山、マーカーの線が引いてあるんですけど…」
胡桃「それは、その場所に行ってチェックした所をメモしてるんだ」
美紀「なるほど」
美紀「……」
美紀「……っ」ビクッ
胡桃「今度は何だ?」
美紀「巡ヶ丘の地図に…チェックした印、マーカーで引かれた線が多い…っという事は…」
胡桃「あっ……」ビクッ
美紀「……」
胡桃「……」ズキズキ
乙
ほのぼのED楽しみやでww
ショーン・オブ・ザ・デッドぐらいで許してもらえると嬉しいです(震え声)
ほのぼのED楽しみやでww
ショーン・オブ・ザ・デッドぐらいで許してもらえると嬉しいです(震え声)
美紀は八幡がやらせてって言ってたら二秒で股開いてくれそうなくらい惚れてるね
>>339
皆だだ濡れだよ
皆だだ濡れだよ
乙乙、
最後のはもう少しで八幡が出て行くってことを示してんのかな?
最後のはもう少しで八幡が出て行くってことを示してんのかな?
皆の中で八幡の存在がどんどん大きなもんになってるからなぁ、バイバイサヨナラで済むわけねーし。胡桃あたりは付いて行くとか言い出しそう。
学校にいる理由が無くなるか・・・
この弱り八幡ならまだ望みはあるかも
この弱り八幡ならまだ望みはあるかも
乙乙
皆死んで学校に来るまでの八幡は何を考えてたんだろう?
考えないようにしてたかな?
皆死んで学校に来るまでの八幡は何を考えてたんだろう?
考えないようにしてたかな?
個人的な好感度予想
ゆき…友人。無意識に惚れかけてる
くるみ…戦友。ガチでベタ惚れ
ゆき…友人。無意識に惚れかけてる
くるみ…戦友。ガチでベタ惚れ
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