元スレ春香「私、今日でアイドルを辞めます」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ○
201 = 188 :
律子「……」
P「どうだ?」
律子「……ちょっと揺らいだけど、復帰はやっぱり無理ですね」
P「まあ、そうだよな」
律子「今はプロデュースをしている自分以外の姿をイメージできませんから」
202 = 188 :
律子「きっと春香も同じ想いなんでしょうね」
P「……」
律子「…プロデューサーは春香のこと、好きですか?」
P「…好きだよ」
律子「『アイドルの天海春香』が?」
P「……」
203 = 188 :
P「…『一人の女の子としての天海春香』がだよ」
204 = 188 :
~~~
春香「どうして事務所に…」
小鳥「いいからいいから、ちょっと待ってて」
春香(さっき律子さんに電話してたのは、プロデューサーさんを連れ出す為だったのかな…)
小鳥「確かここら辺に…あった!」
春香「? なんですか、この段ボール箱…」
小鳥「開けてみればわかるわ」
205 = 188 :
春香「……これって」
小鳥「何だかわかる?」
春香「……大学のパンフレットです。それも全部私が受験しようか迷ってた大学の」
小鳥「プロデューサーさんには捨ててくれって頼まれてたんだけどね」
春香「……」
小鳥「ページも開いてみて」
206 = 188 :
春香「……」
どの冊子にもところどころ赤いペンで書き込みが書かれていた。
207 = 188 :
『キャンパスが綺麗で開放的。学生も非常に活発で明るい雰囲気』
『女の子の比率が多く春香とも仲良しになれそうな明るい子たちばっかりだ』
『少し硬い印象。春香のイメージの考えていたイメージとは少し違うと思われる』
『伝統を感じる年季が入った学内。校舎の中や設備は綺麗で最先端』
208 = 188 :
小鳥「オープンキャンパスが開かれてた頃、春香ちゃんとても忙しかったでしょ? 時間を見つけてはプロデューサーさん足を運んでたのよ」
小鳥「さすがに女子校に立ち入るのは気が引けたみたいで私に泣きついたわ。まあ、それで私も初めて知ったんだけど」
春香「……」
小鳥「少し心配だったんだけど、意外と入れるものね~。私って今でも女子高生で通用するのかしら」
春香「……」
小鳥「春香ちゃん、ここ突っ込むところよ」
209 = 188 :
春香「ご、ごめんなさい、ちょっと言葉が出なくて…」
小鳥「まあ、無理もないわよね。箱の底も漁ってごらんなさい」
春香「底、ですか?」
言われて大量のパンフレットに隠れた部分を探ってみる。すると見慣れた赤い本が何冊か見つかった。
春香「赤本…私が受験した大学の」
210 = 188 :
私が持っている赤本とは違い、数えきれないほど付箋がされた赤本。開いてみるとそこには事細かにその大学の出題傾向や似たような問題の案内が記載されていた。
小鳥「全問解いたんですって。さすがに律子さんの手も借りていたみたいだけど」
春香「……」
春香(これなんて、私にはレベルが高すぎて全然活用しなかった本だ…)
小鳥「プロデューサーさん、かなり良い大学出てたみたいだけど、受験勉強なんて十年数年ぶりだからすごい苦労したって言ってたわ」
211 = 188 :
~~~
P「俺は邪魔なんだよ。春香の世界にとって」
P「春香がアイドル以外の道を見つけた。複雑な気持ちではあったが、新しい道を歩んでくれるのはすごくうれしかった」
P「でも、その中心が俺じゃ駄目なんだよ。もっと、春香には広い世界を見てもらいたい」
P「トップアイドルの春香は俺みたいなつまらない男にかまってちゃ駄目なんだ」
212 = 188 :
律子「その結果がこのザマですか」
P「返す言葉もないな」
律子「ほんっとにつまんないですね! プロデューサー!」
P「その通りだよ。俺は…」
律子「そんなこと言ってるんじゃないんですよ、私は!」
律子「人のノロケ話聞いてるのが退屈でつまんないって言ってるんですよ!」
213 = 188 :
P「お、俺がいつノロケ話なんて…」
律子「いいですか、プロデューサー! そのつまんない男に惚れたのはどこの誰ですか!」
律子「あんたは知らないけど、春香にとってはプロデューサーが世界のすべてでこれ以上ないくらい広い世界なんです!」
P「あ、あんたって…」
律子「それをぐちぐち俺なんかにかまってちゃいけないだの春香の為にならないだの」
律子「そんな話を聞かされる独り身の気持ちも考えて下さいよ!」
P「す、すまん」
214 = 188 :
律子「あーもう! 私に謝ってどうするんですか! ほら、行きますよ!」
P「行くってどこに…」
律子「そんなん決まってるでしょーが!」
律子「店員さん、お会計! お釣りはいらないから!」
P「律子、もしかして酔ってる?」
律子「いいから、行きますよ!」
215 = 188 :
~~~
小鳥「一回同じ電車に乗り合わせた時なんか英単語帳持ってたのよ」
小鳥「必死に暗記してるプロデューサーさんの姿を遠くから見てたら私吹き出しちゃって…」
春香「そう…だったんですか」
小鳥「休みの日には自宅のパソコンに向かってサテライト塾の授業を受けてたんですって」
小鳥「その話聞いた時なんか、私笑い通り越してドン引いちゃって」
小鳥「あっけにとられてる私の顔を見て『何かおかしなこと言いましたか?』なんて言ったのよ」
216 = 188 :
春香「……」
小鳥「アイドルに復帰させる算段だとしても、果たしてここまでする必要なんてあるのかしらねぇ」
春香「……馬鹿だなぁ」
小鳥「本当に底なしの馬鹿よねぇ、いくら春香ちゃんに勉強を教えたいからってここまでするなんて」
春香「…いや、違うんです」
春香「私、本当に馬鹿だなぁって…」
217 = 188 :
小鳥「……」
春香「知った気になって、納得した気になって、私プロデューサーさんのこと何にも分かってなかった」
春香「何で気付かなかったんだろう…」
小鳥「春香ちゃん…」
春香「……グス」
218 = 188 :
P『ちょっ! そんなに押すなって! 酒癖悪いな律子!』
律子『いいから…「入りなさいっての!」ガチャ!ドサァ!
P「いてて…」
小鳥「あらま、噂をすればなんとやら」
219 = 188 :
春香「…プロデューサーさん」
P「……春香、とりあえず場所を移そう」
春香「…そうですね」
220 :
早く続きが見たいよなぁ!?
221 :
待っているぞ
222 :
えー、生存報告もあるんですけど文章見直してたらとんでもない誤爆してたことに気づいたんで訂正します
>>166のレスは無かったことにしてください(テヘペロ
間空きすぎて展開変えてること忘れてましたごめんなさい
完結は…もうちょっと待ってください(土下座)
223 :
遅すぎんだよダボ
224 :
まぁ頑張ってくれや
225 :
気長に待ってるけど月毎に生存報告は欲しいな
227 :
確かに月イチくらいでいいから生存報告があらまほし
228 :
1ヶ月レスなしで落ちるの回避
望み薄だろうけど、もしもまだ見てるなら今からでも生存報告頼むよー
232 :
期待薄っぽい?
233 :
待つわ
237 :
気長に待ってるよ
239 :
もう来るわけないとは知ってる
だけどもしかしたらと思うと保守をせずにはいられない
240 :
誰か乗っ取れよ
241 :
やめろ
243 :
もういくら保守しても無駄だろ
みんなの評価 : ○
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