私的良スレ書庫
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元スレ春香「私、今日でアイドルを辞めます」
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「すごい、春香のことを気に入っててさ、気がついた時には二人で店を出ようとしてたの」
「会話は聞こえてなかったけど、間違いなく口説かれてたわ」
春香(やっぱり…)
「心配してたんだけど、私も酔いが回ってて頭が働かなくて…」
春香「そ、そうだったんだ…」
春香「あの…もしかしてさ、その人が私を家まで送ってくれたのかな?」
「あ、それは違うよ」
春香「え?」
「春香を送ってくれたのはきっと…」
P「待たせたな」
春香「お疲れ様です。仕事は大丈夫なんですか?」
P「ああ、ひと段落ついたところだよ」
陽気な昼下がりの午後、プロデューサーさんが軽く背伸びをしながらこちらに歩み寄ってくる。
春香「吸わないんですか?」
P「吸わないよ」
春香「いつもここで吸ってるじゃないですか」
P「灰皿がないんだよ」
春香「前に使ってたバケツは…」
P「なくなった。というか、移動した」
春香「そうなんですか?」
P「いちいち屋上まで上がって吸ってる俺を見かねて、社長が喫煙所を作ってくれたんだよ。非常階段にな」
春香「そうなんですか…」
P「そうなんだよ」
春香「……」
P「……」
やがて気まずい沈黙が二人を包む。プロデューサーさんはそれを察してか、私の心の準備を待つように遠くのビルを眺める。
春香「…昨日、どこかでお酒飲んでました?」
P「ああ、飲んでたよ」
春香「もしかして、…って名前の居酒屋ですか?」
P「ああ、そうだ」
春香「偶然ですね、私、昨日そこにいたんですよ」
P「偶然だな」
春香「ええ、本当に…」
春香「ええ、本当に…」
春香「…どうしてわかったんですか?」
P「何が」
春香「私がいた居酒屋です」
P「別に、ふらっと入ったらたまたま居合わせただけさ」
春香「すごい偶然ですね」
P「すごい偶然だな」
春香「…ありがとうございました」
P「何がだ?」
春香「家まで送ってくれたみたいですね。友達と母に聞きました」
P「別にどうってことないさ」
春香「……どうってことなんか、ないです」
P「……」
春香「私にとってはどうってことなんかじゃないんです」
ばつが悪そうな顔をするプロデューサー。それでも私を言葉を続ける。
春香「私、やっと気づいたんですよ。本当にやっと」
P「何にだ?」
春香「プロデューサーさんが鈍くないってこと」
P「……」
春香「鈍くないからこそ、それを知った時のショックも大きいですけど。でも、そう考えるといくつか納得することが出来て」
春香「昨日のこともただ、純粋に心配して様子を見に来てくれたってだけじゃないことにも気付けて」
春香「私の気持ちを分かっても、それでも駆けつけてくれたことがすごい嬉しくて」
春香「例え、届かないとしても…」
P「……」
春香「あはは…ほんとすみません、私ったらプロデューサーさんを困らせてたみたいで」
P「……もういい」
春香「今まで私、散々迷惑かけてたことにようやく気付きました」
P「……いいから」
春香「あ! でも、私諦めるつもりじゃな…「いいかげんにしてくれ」
春香「……え」
割と真面目に遅くなってごめんなさい(土下座
ぶっちゃけて言うと次回の更新も遅いです
でも絶対に落とさないです
それだけは信じて下さい
ではでは
ぶっちゃけて言うと次回の更新も遅いです
でも絶対に落とさないです
それだけは信じて下さい
ではでは
~~~
春香「…もう夕方か」
外の景色が紅みがかってくる頃、私はベットで横になっていた。
何も今に始まったことではない。一日中、いや、昨日の夜からずっとこの状態である。
春香(…初めてだな、大学さぼったの)
ふと上半身を起こし起床した時のように背伸びをする。目をこすると少し腫れぼったい感覚がした。
春香「……」
~~~
春香「そ、それって…どういう」
P「どうも何もないよ」
P「そう思われるとうんざりする、それだけだ」
春香「迷惑ってことですか?」
P「迷惑? いまさら何を言ってるんだ」
P「そうに決まってるだろ」
春香「っ…!」
胸が痛い。言葉が出ない。想定していた返答とはおよそ正反対の言葉が私の体を貫いてゆく。
春香「…わ、私、プロデューサーに何かしましたか?」
P「してきた…? もちろん、してきたじゃないか」
P「数えきれないほどの受賞、TV出演、ミリオンヒット、そして伝説となった国立競技場でのライブ」
P「春香はたくさんの夢を俺に見せてくれたさ」
春香「ち、違います!」
P「何が違うんだ?」
春香「そうじゃなくて…私がプロデューサーさんに何か気に障ることをしたのかどうか…」
P「……」
P「春香が…俺を好きになったことだよ」
春香「……!」
P「…いつ気付いたのか。それすらも覚えてない。ただ、気付いた時にはもう遅かったな」
P「春香がアイドルを辞めると言いだして。途端に自分のしでかしたことに絶望したよ」
P「俺はとんでもないことをしてしまった、と」
春香「そ、そりゃあ、残念に思うことはあるかもしれませんけど、それは少し大袈裟じゃ…」
P「大袈裟じゃない」
P「俺の中では…この世の終わりみたいなもんさ」
春香「ど、どうしてそこまで…」
P「…俺はな、春香」
P「春香のことが世界で一番好きだったんだぜ」
P「『アイドルの天海春香』がな」
春香「……!」
P「どこまでも輝いていて、どこまでもまっすぐで、見た人すべてを虜にする」
P「このままどこまでもいけると思ってた。春香を止める存在なんていないと思ってた」
P「日本中が、いや世界中が天海春香の持つ力に夢を見ると思ってたさ」
P「それがまさか…俺自身の所為でこんな結末になっちまうとはな」
春香「…だから、プロデューサーさんは」
P「迷惑だって言ってんだよ」
春香「……」
P「俺自身思い出したくないんだ。やっと、踏ん切りがついてきた頃なのに」
春香「…居酒屋で助けてくれたのは」
P「復帰した時に未成年飲酒なんてバレたらまずいからな」
春香「…いつも、私の相談に乗ってくれたのは」
P「そのうち気持ちが変わって、アイドルに復帰することにならないかなって」
春香「…私の進路に熱心になっていたのは」
P「スムーズに大学に行けば、その分心にゆとりが持ててアイドルとの両立を考え始めるかも知れないだろう?」
春香「…アイドルを辞める、と言った時に反対しなかったのは」
P「決意が固いようだったし、無理に引きとめたら逆効果だと思った。復帰させる方が確率が高いと思ってな」
春香「……『アイドルじゃない天海春香』には」
P「興味は無いよ」
今回の投下はここまでです!
次の投下で終わらせることを目標に頑張ります!(終わらせるとは言ってない)
次の投下で終わらせることを目標に頑張ります!(終わらせるとは言ってない)
他のSSは二ヶ月たてはHTML化になるのにここはなんでなってないんだろう…
真美スレや貴音スレはなったのにな
真美スレや貴音スレはなったのにな
単純な理由だ、誰も2ヶ月で依頼してないからだよ
その挙げられた2つのスレはかなり前からあるしレス数も多いから目に付きやすい
たまたま見過ごされたにせよこのスレ生きてたなら何より
待ってる
その挙げられた2つのスレはかなり前からあるしレス数も多いから目に付きやすい
たまたま見過ごされたにせよこのスレ生きてたなら何より
待ってる
もう何ヵ月?分も溜まってるから最近のはまだ大分先になると思ったのにな
帰宅、今から書き始めます
小鳥「は~、今日も頑張ったし今日はゆっくり休もうかしら~…ん?」
小鳥「あそこにいるのって…春香ちゃんかしら」
春香「うっ…ぐすっ…ひぐっ」
小鳥「春香ちゃん、こんな遅くに公園で…」
小鳥「って、どうしたの!? 何で泣いてるの!?」
春香「ぐすっ…小鳥さん…?」
小鳥「と、とりあえず、鼻かみなさい! ほら、これ!」
春香「こ、小鳥さああああああああん!!!」
小鳥「ぴ、ぴよお! 春香ちゃん! 私百合は大好きだけど、私自身をカップリングするのは考えてな…」
春香「うわああああああああああん!!!」
小鳥(あ、これ意外と捗るかも…)
小鳥「じゃなくて! 春香ちゃん、一回落ち着いて! 胸ならいくらでも貸してあげるから! 胸に自信があるとかじゃなくて! いや、意外と自信はあるんだけど!」
~~~
春香「ひっく…ごめんなさい、みっともないとこ見せて…」
小鳥「ぴよお…」
春香「小鳥さん…?」
小鳥「あ、いや、妄想なんかしてないわよ! ただ、ちょっと未経験なゾーンだったからびっくりしちゃって!」
春香「…そうなんですね、よくわからないですけど」
小鳥(な、流された!)
春香「……」
小鳥「…春香ちゃん、何があったの?」
春香「…いえ、何でもないんです」
小鳥「何でもないわけないじゃない。こんなに目を腫らして…」
春香「……」
小鳥「なんだったら今からプロデューサーさんに連絡して…」
春香「だ、だめ! だめです!」
小鳥「……」
春香「あっ…うぅ」
小鳥「プロデューサーさんに関することなのね」
春香「……私が悪いんです」
~~~
小鳥「なるほどねぇ」
春香「私が軽率な判断をしたからプロデューサーさんを苦しませる結果に…」
小鳥「ん~…」
春香「私、これから何を目標に生きていけばいいんでしょう…」
小鳥「いや、違うな…そうじゃなくて」
春香「こんなこと聞いても迷惑なだけですよね、ごめんなさい…」
小鳥「……うーむ、これしかないか」
春香「……小鳥さん、また妄想ですか?」
小鳥「ち、違うわよ! 今はちょっとまじめに考えてて!」
春香「まじめに考えるって一体何をですか?」
小鳥「……やっぱり見せた方が早いわね」
小鳥「よし! ちょっと律子さんに電話するから待ってて!」
春香「律子さんに…?」
小鳥「…あ、律子さん! ちょっと、頼みがあるんですけど…」
~~~
律子「じゃ、今日もお仕事お疲れさまでした!」
P「……」
律子「かんぱーい!」
P「俺を事務所から連れ出してどういうつもりだ?」
律子「私はプロデューサーを飲みに誘っただけです」
P「有無を言わさず、パソコンをシャットダウンしといて何を言ってるんだ」
律子「データはきちんと保存してから電源落としたじゃないですか」
P「先に俺の手を拘束しておいてな」
律子「まあまあ、とりあえず飲んで下さいよ」
P「……」
律子「また、春香と喧嘩したんですって?」
P「…喧嘩で済めばいいんだけどな」
律子「まったくもー。プロデューサーも本当に頭が固いですよねぇ」
P「律子に言われたくないな」
律子「あら、私はいつでも柔軟に生きてますよ。誰かさんの無茶ぶりに応えるぐらいには」
P「いつまで根に持ってんだその話」
律子「そうですねぇ…プロデューサーが私と同じ経験をするまでですかね」
P「馬鹿言うな、俺に衣装着てステージで歌って踊れってのか」
律子「見てみたいですね。意外と歌うまいし」
P「馬鹿馬鹿しい…」シュボッ
律子「…プロデューサーって私の前ではためらいなくタバコ吸いますよね」
P「嫌だったら消すよ?」
律子「職業柄慣れてますよ。ライターは常備してますし」
P「さすが律子」
律子「意外と喫煙所での情報は頼りになりますからね」
P「それはよく分かるよ。俺がタバコを止めない言い訳の一つだ」
P「それに律子はアイドルじゃないしな」
律子「…そう言われると少しだけ感慨深くなりますね」
P「復帰を考えるって言うなら今すぐ箱ごとゴミ箱に捨ててくるよ」
律子「禁煙するなら考えますね」
P「そりゃ無理だ」
律子「諦めはや!」
P「…でも、本当に考えるって言うなら止めれるかもな」
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