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元スレ電「司令官さんは・・・人じゃないのですね・・・」
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浦風「なんじゃ雪風?そがいに暗い顔見せんな!」
浦風「だいじょーぶじゃ!うちらは沈まんきん!なぁ浜風!」
浜風「そもそも死神など気にするほどではありません」
浜風「そのような戯言を気にするようでは、貴方が先に沈んでしまいますよ?」
浦風「こりゃ!浜風!おんどれはお高くとまりよってからに!」
浜風「事実よ、彼女は沈まない」
浜風「誰であろうと私が必ず守り抜きます」
浦風「じゃけんな雪風?」
浦風「そがぁ悲しそうな顔すなや…」
磯風「うん?どうした?新入りか?」
浜風「磯風も何か言ってあげて、元気がないの」
磯風「ふむ…雪風」
雪風「…」
磯風「流言を気にするな…というのは難しい」
磯風「故にこの言葉だけ覚えておけ」
磯風「生きることは恥ではない、生き残ることもまた立派な戦いなのだ」
浦風「ん?谷風はどこじゃ?」
磯風「やつめはトイレだ」
浜風「逃げるわよ雪風」
浦風「賛成じゃ」
磯風「おい待て!もう昼飯が出来ているんだぞ!!」
雪風「…ふふ」
浜風「やっと笑ったわね」
浦風「めんこい笑顔じゃねぇ」
雪風「…」
雪風「…」
雪風「…思い出しました……」
「ん?そうか…」
雪風「雪風は…悲しくて、辛くて泣いていた」
雪風「駆逐艦として多くの人を守りました…でも…」
雪風「それ以上に多くの味方を守れなかった…」
雪風「それが…辛かった」
「それは仕方がないことだ、君は神ではない」
雪風「なんで…なんで…」
「深海棲艦は強い、そのような状態も起こり得るだろうな」
「理由がわかったところで聞こう…」
「…ここで君はどうする?」
雪風「どうって…」
「ただここで膝を屈して泣き続けるかい?なるほど、それもいいだろう」
「雪風に適応した者は、皆同様にここを去って行った」
「その背負うものに耐え切れずに…だ」
「逃げるか、戦うかは自由…」
「しかし君が見てきた者たちはどうだろうか?」
「膝を屈していたか?死を望んだか?」
「違うな、皆一様に戦った、戦って死んだ」
雪風「死ぬのは…怖いです」
「死が怖いのならここにとどまり膝を抱えるのもいい」
「しかし…それは決して生きているとは言えない」
「生きることもまた戦いだ」
「戦うことも抗うことも放棄した君は決して死なない」
「だが生きない」
「さぁ決断の時だ」
雪風「雪風は弱いです…」
「ならば強くなればいい」
雪風「もう誰も死なせたくないです…」
「ならば守りぬけ」
雪風「戦えば雪風と同じ思いをする人がいるかも…」
「ならば死ぬな」
「思い出して欲しい…君の足跡を…」
「君はもうそのすべてを持っている」
雪風「…」
「さぁ…決意が出来たらこの手をとってくれ…」
雪風「…雪風は…戦えるでしょうか?」
「それは君の手で確かめるといい…」
雪風「…」
「守り抜け、友を」
「幸運を手繰り寄せろ」
「地べたを這っても、明日が見えずとも、噛り付いてでも」
「願うなら叶えられる…」
「奇跡艦だからでも、不死身だからでもない」
「雪風だから、叶えられるのだ」
「ようこそ、国内初の雪風」
「南西鎮守府の少将だ」
「秘書官の叢雲よ!ほら!駆けつけ一杯!」
「バカ、彼女は未成年だ」
「いいじゃない、今日はお祝いよ!」
「まったく…すまんな雪風」
「いえ…楽しそう…です」
「あら?なかなかわかるじゃない」
「まったく…」
雪風「…」パチ
雪風「しれぇ…また同じ夢です…」ギュウ
「…」
雪風「しれぇと雪風が初めて会った時の夢です…」
「…」
雪風「みんな…元気かな?」
雪風「でももうすぐ会えますよしれぇ…皆さんはいま陸軍にいるんです」
「…」
雪風「しれぇじゃない司令官がお仕事が終わったらまた会えるって…」
雪風「だから雪風は負けません、戦います」
雪風「決してお膝を曲げません」
雪風「だからしれぇ…みんなが帰ってきたらまた…」
雪風「雪風とお話してくれますか?」
駆逐艦雪風
遠き日を想う
彼女の夢は現実か、あるいは虚構か
そもそも彼女が認識しているのは現実なのか幻想なのか
誰にも理解はできない
ただそれは甘い甘い毒であり
彼女をただ蝕み続ける
彼女は夢から覚めず、今日も夢を見る
腕に抱く人形
本物のそれに抱かれる日まで
一番長く生きるってことは一番多くの別れを経験するって考えると長生きはいいこととは言えないな
一番多くの別れを経験するってのはちょっと語弊があるけど
一番多くの別れを経験するってのはちょっと語弊があるけど
夕食を終え、執務室でいっぱいひっかけていた時
彼が帰宅した
その様相はなんというか・・・・とても酷かった
千鳥足で備え付けのソファに飛び込むと、うつぶせのまま変な笑い声をあげて足をバタバタさせる
少しすると黙り込んだ
そうして一言
大鳳「私は・・・・最低な女です・・・・」
中尉「バカを言うな、君は男だろう」
大鳳「れっきとした女の子です・・・・」
中尉「まぁいい・・・・随分とヤケ酒のようだな」
大鳳「・・・・」
大鳳「私は最低なんです・・・・」
中尉「そうか・・・・なにが最低なんだ?」
大鳳「・・・・言いたくないです・・・・・・」
中尉「それにしては随分と聞いてほしそうだが?」
大鳳「聞いてほしいけど、言いたくは無いんです」
中尉「それはつまり…当てて見せろという事か?」
大鳳「正解でも不正解にします」
中尉「なるほど・・・・つまりなんだ、大鳳、君は構って欲しいのか?」
大鳳「・・・・はい」
中尉「・・・・これはあくまで推察だが…」
中尉「誠実な君の事だ、その最低な気持ちというのは近しい人間との問題で自覚したものだろう・・・・」
中尉「恥ずかしがることは無いよ、人の悩みの大体は人間関係と金だからね」
大鳳「知りません」
中尉「相手にとっては・・・・とても矮小な事ではあるが君が気にしすぎているか、もしくは悪事を働いてしまったか・・・・」
中尉「僕としてはそこらへんだと思うが、どうだろうか?」
大鳳「不正解です」
中尉「君はどうにも面倒な性分だな・・・・悩むのであれば行動は控えればいいだろうに・・・・」
大鳳「私がやらなきゃダメなんです・・・・」
中尉「不正解なのでは?」
大鳳「どうせ正解なんてわかりはしないですもん」
ある晴れた昼下がりの事
俺は昼飯のかつ丼を手早く胃に押しこんで、とある場所に向かっていた
PC専門ジャンク店、手持ちの物が壊れたら大体ここに世話になる
話しは変わるが最近俺の天使が優しい
きっと彼女もこの俺の人間的魅力に気づいたのだろう…
彼女とのソウルブレイキングタイムはあれはあれで効果的だったのかもしれない
さて、そんなことは俺のドーナツの輪のような日常の一コマに過ぎない
振り返ってみれば俺の日常というものは、恵まれていたと感じる
平凡なヒトでありながら、他とはまた違う刺激的な日常であるということは自信を持って言える
しかし俺はそれに満足はしていない
つまるところ人間というものは等しく欲深なもので、常に今あるもの以上のものを求めてしまう動物だと言えるだろう
例えば科学
現在の人類の文化について語るならこの科学という学問は外せない
いや…一口に行ってしまえば誤解が生じるな…
俺が言及する科学
それはすなわち自然科学のことである
古来の冷蔵庫は二段構えの扉付きの箱の上の部分、そこに氷を入れて下段の食物を冷やしたという
現在の冷蔵庫は電気を使って冷やす、その構造はよく知らないが…不思議なもので冷蔵庫の後ろの部分は暖かい…
冷やす道具が暖かいのだ
まぁ何が言いたいのかというと、科学の発展に寄与してきた人物の欲望の結果が現在の文化なのだ
はやく目的地に着きたい
冷えたものを食べたい
良い女を抱きたい
あれが欲しい
これが欲しい
つまり人類の歴史というものは、すなわち人類全体の欲望とイコールであるといえる
人間が持つ欲望はいったいなんであるか?
こんな問いを出されたとき、歴史を紐解けば明確になるだろう
昨今、この欲望を抑えようという動きがみられる
そして俺にとって一番身近な問題が
ロリコンの風評被害、先入観による過度な表現規制
それによる画材の免許制導入
ロリコン撲滅のために全国健全美術協議会が発令したこの規則
俺はこのような現状に対し毅然とした態度でNOを突きつけたい
欲望を無くすという事は、それすなわち幸福追求の放棄
幸福を求めて何が悪いのだ?
ロリコンで何が悪いのだ?
人を殺そうというのではない、金を強奪しようというのではない
ただ愛する、幻想の少女を愛しているだけ
現実のションベン臭いクソガキでなく
決して触れ得ぬ可憐な少女
それだけの話
そもそも奴らは俺たちのことをまるで犯罪者のように扱いやがる
やれ現実と非現実を認識していない、やれ現実に非現実を持ち込んでいる
バカな奴らだ、お前らこそ二つの世界の境界線があいまいになっている
俺たちは日々いかにして非現実を現実にしようかと四苦八苦しているのに
奴らは経験がないから憶測で叩きやがる
一部の大きな問題を全体の問題にしやがる
要は加減だよ、やつらはアパートのボヤ騒ぎを江戸の大火事にするんだ
まぁこんなことをぼやいても仕方がない
結局のところ俺らの存在は許されないものになりつつある
時代は俺たちを許さない
いいだろう
ならば闘争だ
戦うのだ、勝ち取るのだ
生き生きとした少女を
一冊のスケッチブックと一本の鉛筆で堂々と表現できる世界のために
彼女たちの笑顔の為
何より・・・
後ろに続く次代のロリコン紳士の為に・・・・
無粋な傍観者は退室を
勇気ある聴者は拍手を
中庸の語り手は拍子木を
愚かな演者は諸刃の剣を
紳士淑女よお待たせしました
今の今から
最初で最後の奇跡が起こる
二次表現解放同盟メンバー最後の1人のゴザル
ヒトの“ココロ”と“カラダ”に憧れ続けるAIコユキ
脆弱な二人が描く夢物語に
画材はいらない
俺は昼飯のかつ丼を手早く胃に押しこんで、とある場所に向かっていた
PC専門ジャンク店、手持ちの物が壊れたら大体ここに世話になる
話しは変わるが最近俺の天使が優しい
きっと彼女もこの俺の人間的魅力に気づいたのだろう…
彼女とのソウルブレイキングタイムはあれはあれで効果的だったのかもしれない
さて、そんなことは俺のドーナツの輪のような日常の一コマに過ぎない
振り返ってみれば俺の日常というものは、恵まれていたと感じる
平凡なヒトでありながら、他とはまた違う刺激的な日常であるということは自信を持って言える
しかし俺はそれに満足はしていない
つまるところ人間というものは等しく欲深なもので、常に今あるもの以上のものを求めてしまう動物だと言えるだろう
例えば科学
現在の人類の文化について語るならこの科学という学問は外せない
いや…一口に行ってしまえば誤解が生じるな…
俺が言及する科学
それはすなわち自然科学のことである
古来の冷蔵庫は二段構えの扉付きの箱の上の部分、そこに氷を入れて下段の食物を冷やしたという
現在の冷蔵庫は電気を使って冷やす、その構造はよく知らないが…不思議なもので冷蔵庫の後ろの部分は暖かい…
冷やす道具が暖かいのだ
まぁ何が言いたいのかというと、科学の発展に寄与してきた人物の欲望の結果が現在の文化なのだ
はやく目的地に着きたい
冷えたものを食べたい
良い女を抱きたい
あれが欲しい
これが欲しい
つまり人類の歴史というものは、すなわち人類全体の欲望とイコールであるといえる
人間が持つ欲望はいったいなんであるか?
こんな問いを出されたとき、歴史を紐解けば明確になるだろう
昨今、この欲望を抑えようという動きがみられる
そして俺にとって一番身近な問題が
ロリコンの風評被害、先入観による過度な表現規制
それによる画材の免許制導入
ロリコン撲滅のために全国健全美術協議会が発令したこの規則
俺はこのような現状に対し毅然とした態度でNOを突きつけたい
欲望を無くすという事は、それすなわち幸福追求の放棄
幸福を求めて何が悪いのだ?
ロリコンで何が悪いのだ?
人を殺そうというのではない、金を強奪しようというのではない
ただ愛する、幻想の少女を愛しているだけ
現実のションベン臭いクソガキでなく
決して触れ得ぬ可憐な少女
それだけの話
そもそも奴らは俺たちのことをまるで犯罪者のように扱いやがる
やれ現実と非現実を認識していない、やれ現実に非現実を持ち込んでいる
バカな奴らだ、お前らこそ二つの世界の境界線があいまいになっている
俺たちは日々いかにして非現実を現実にしようかと四苦八苦しているのに
奴らは経験がないから憶測で叩きやがる
一部の大きな問題を全体の問題にしやがる
要は加減だよ、やつらはアパートのボヤ騒ぎを江戸の大火事にするんだ
まぁこんなことをぼやいても仕方がない
結局のところ俺らの存在は許されないものになりつつある
時代は俺たちを許さない
いいだろう
ならば闘争だ
戦うのだ、勝ち取るのだ
生き生きとした少女を
一冊のスケッチブックと一本の鉛筆で堂々と表現できる世界のために
彼女たちの笑顔の為
何より・・・
後ろに続く次代のロリコン紳士の為に・・・・
無粋な傍観者は退室を
勇気ある聴者は拍手を
中庸の語り手は拍子木を
愚かな演者は諸刃の剣を
紳士淑女よお待たせしました
今の今から
最初で最後の奇跡が起こる
二次表現解放同盟メンバー最後の1人のゴザル
ヒトの“ココロ”と“カラダ”に憧れ続けるAIコユキ
脆弱な二人が描く夢物語に
画材はいらない
中尉「・・・・悪は善の事を知っているが、善は悪の事を知らない」
大鳳「なんですかそれ?」
中尉「カフカの言葉さ・・・・つまりだ」
中尉「君が何を悩んでいるのかはわからないが・・・・確かなことは君が善人であるという事」
中尉「そして僕は悪人であるという事だ」
大鳳「なにそれ、私のやる事なんて透けて見えるという事ですか・・・・」
中尉「すべて見えるわけじゃない、だが君が抱えそうな悩みはある程度絞り込めるという事さ」
大鳳「なら・・・・予想して私に助言をください・・・・」
中尉「そうだな・・・・」
中尉「なんでもやり通せばいいというものではない」
中尉「時には勝負を捨てることも、より大きな勝利の為には必要だ」
大鳳「・・・・そんなの・・・・無様です」
中尉「無様かどうかは自分で決めるといい、なんにせよ僕には君の問題を解決できない」
大鳳「・・・・」
中尉「さぁもう寝ると言い、明日も早いのだから…」
そう促すと、素直に起き上がる彼女
うるんだ目でじっとこちらを見つめる
特に何も言わない、言いたいことがあるなら彼女が言うはずだ
大鳳「もしも…身内に敵がいる、そんな疑いを持ったら」
大鳳「あなたはどうしますか?」
なるほど・・・何が発端かは知らないが疑心暗鬼になっていると見える
中尉「それは僕に人徳がなかった、それだけだ」
大鳳「…処分はしないんですか」
中尉「明らかになれば何らかの処分はするさ」
中尉「ただ…裏切りにはそれ相応の理由があるだろう」
中尉「僕個人としては、それを責める気にはなれないな」
大鳳「おやすみなさい…」
中尉「あぁ、お休み」
その日隣の部屋からすすり泣く声が聞こえた
翌日、彼女は目を赤くして僕の前に現れたが僕は特に言及はしなかった
言及しても無駄だからだ
・・・おっと
“彼は”だ
大鳳「なんですかそれ?」
中尉「カフカの言葉さ・・・・つまりだ」
中尉「君が何を悩んでいるのかはわからないが・・・・確かなことは君が善人であるという事」
中尉「そして僕は悪人であるという事だ」
大鳳「なにそれ、私のやる事なんて透けて見えるという事ですか・・・・」
中尉「すべて見えるわけじゃない、だが君が抱えそうな悩みはある程度絞り込めるという事さ」
大鳳「なら・・・・予想して私に助言をください・・・・」
中尉「そうだな・・・・」
中尉「なんでもやり通せばいいというものではない」
中尉「時には勝負を捨てることも、より大きな勝利の為には必要だ」
大鳳「・・・・そんなの・・・・無様です」
中尉「無様かどうかは自分で決めるといい、なんにせよ僕には君の問題を解決できない」
大鳳「・・・・」
中尉「さぁもう寝ると言い、明日も早いのだから…」
そう促すと、素直に起き上がる彼女
うるんだ目でじっとこちらを見つめる
特に何も言わない、言いたいことがあるなら彼女が言うはずだ
大鳳「もしも…身内に敵がいる、そんな疑いを持ったら」
大鳳「あなたはどうしますか?」
なるほど・・・何が発端かは知らないが疑心暗鬼になっていると見える
中尉「それは僕に人徳がなかった、それだけだ」
大鳳「…処分はしないんですか」
中尉「明らかになれば何らかの処分はするさ」
中尉「ただ…裏切りにはそれ相応の理由があるだろう」
中尉「僕個人としては、それを責める気にはなれないな」
大鳳「おやすみなさい…」
中尉「あぁ、お休み」
その日隣の部屋からすすり泣く声が聞こえた
翌日、彼女は目を赤くして僕の前に現れたが僕は特に言及はしなかった
言及しても無駄だからだ
・・・おっと
“彼は”だ
すまん忙しくて全然書き込めなかった
とりあえず生存報告を兼ねて少しだけ書き溜めておいた
ねば
とりあえず生存報告を兼ねて少しだけ書き溜めておいた
ねば
つまり、なんらかの事故で大鳳を緊急手術しなければいけなくなり全裸にひん剥いたところで女とわかり衝撃を受けると……
ぐぬぬ…>>664は縦読みか?などと悩んだ俺の暇を持て余す時間を返せと小一時間ほd(
うっかり>>664をNGIDするところだったぜお嬢ちゃん
ていうか許嫁いるなら飛龍さんまた失恋じゃないですか
飯が美味いぜ
飯が美味いぜ
解ってると思うけど立て主のレスが一か月無いと堕ちるから注意ですよ
中尉「さて…」スッ
僕は机の引き出しを開け、二つのイヤホンを出す
そのうちの一つを耳に当てた
聞こえてくるのは、少年のころから親しみのあった声
最も信頼し、もっとも疑ったただ一人の親友の声
中尉「…まったく、僕は最低だな」
中尉「何時からこうなってしまったんだろうな…」
そんな愚痴を一人で吐きながら
素早くメモを取っていく
ここで僕は奇妙な事に気が付いた
きっと酔っているからだろう、そんな言い訳もできないほどに奇妙な事だ
そう、僕は今
間違いなく玉砕覚悟の作戦を立てている
まったく酔狂な事だ、そのことに僕は今、たったいま気が付いた
眼前のメモがそれをゆるぎない現実であるという事を告げている
中尉「ははは…まったく、笑い話にもなりやしない」
いや、結局のところ妥当な判断ではないのだろうか?
カフカではないが、僕はいつも死にたがっていた
しかし、着任した当初はここは僕の死に場所ではないと思っていた
故に醜くも生き恥を晒し続けた
だが、今はどうだ?
僕を生に執着させ続けたものは今は無い
何が無いのだ?
違う、あるのだ
それは形あるものではないが、形ある何よりも固いもの
それは饅頭よりも甘く、春の木漏れ日より美しいもの
僕の中で咲き誇り続けるあのカミツレの花に似た感情
僕は確信してしまったのだ
僕が彼女達を心底愛しているという事に
この鎮守府の者達は
間違いなく僕の死を悲しんでくれるという事に
やり方は汚かった
彼女達を傷つけたこともあったろう
そんな回り道を続け、つづけ
僕はやっと確信したのだ
僕が彼女達を慕っているように
彼女達もまた、僕を慕ってくれている
よくよく考えればわかりきったことだ
彼女達は南西の鎮守府まで僕を助けに来た
それだけじゃない
僕の力になろうと訓練に励む者
己の無力さをかみしめる者
ドアを破ってまで僕の傍に来ようとするもの
そして…
反目してまで、己が道を突き進む者
はやくに気付けたはずなのに、どうも僕の頭は凝り固まっていたようだ
自覚すると嬉しいものだな
窓に映った顔が酷く気持ち悪いものになっている
僕は再度、引き出しを引いてイヤホンとカセットテープを取り出した
プラグを接続して、録音された声を聞いた
「みんなで幸せになれる道が!きっとあるのです!!」
「絶対あるのです!!」
「だから…だから!!!」
「沈んだ敵も!!助けるのです!!!今行くのです!!」
中尉「まったく…甘い奴だ」
「確かに電は貴方の気持ちなんてわからんのです!!」
「でも!泣きたいときに傍にいてあげるくらいの事は出来るのです!」
「悲しいことを分かち合うことはできるのです!!」
「うぅ・・・・でもぉ・・・・・」
「そんなにも怖いですか?また攻撃されるのが?」
「うっ・・・・・なんでそれを・・・・・」
「ケガを見ればわかるのです・・・・」
「そんなにも傷つくのが怖いなら、電の後ろに隠れるのです!」
「電が壁になるのです」
「とにかく生きるのです!」
「・・・・・」グジュ
「生きていれば何かが変わります!でも死んだら終わりです!!」
「答えるのです!生きるのか!本当に死ぬのか!!」
「二つに一つなのです!!」
「・・・・・」
「・・・・私は・・・・・生きたい・・・・・です・・・・」
「・・・・勇気が出るまで、私を守ってください」
「その言葉が聞きたかったのです」
中尉「だが…強く、優しい」
引き出しの中の類似した機器をすべて取り出し
それに酒をかける
中尉「さて…後は」
僕は彼女の部屋の戸を開ける
大鳳「すー…すー…」
深い眠りについたのだろう
彼女は少しも気づかない
中尉「…」
僕はそっと彼女の髪を撫でた
大鳳「ん…」
そして、小さな声で話した
中尉「僕はね、意地悪をしていたんだよ」
中尉「君はあまりにも彼女に似ているから…ついね」
大鳳は答えない
静かに眠っている
中尉「君を責めないのは、知っていたから」
中尉「全部、知っていたからなんだ」
中尉「汚いだろう?許しは請わない」
中尉「よく頑張ったね?辛かっただろう?」
中尉「でももういいんだ、ここから先は僕がやる」
中尉「おやすみ大鳳、せめてものご褒美にこれを置いていくよ」
そうして僕は、彼女の小さな手を開いて贈り物を握らせた
中尉「さよなら大鳳」
その言葉と共に、僕は扉を閉めた
執務室にある武器を全て持ち、研究室へ向かう
そして僕は、もう一つのカセットテープを再生する
「あwwwえwwwwwwだwげwwwwwwめwっwけwwwwwww」
中尉「ふっ…」
それはうっとおしくも、嫌でなく
二度とは聞けない奴の声
中尉「待っていろ飛龍…すぐに開放してやる」
僕は最低限の医療キットを手に
鎮守府を出た
待ってた人ごめんな
色々あったんだ
またコツコツ書いていくから優しい目で見てくれや
色々あったんだ
またコツコツ書いていくから優しい目で見てくれや
矛盾に気づいた
その日隣の部屋からすすり泣く声が聞こえた
翌日、彼女は目を赤くして僕の前に現れたが僕は特に言及はしなかった
言及しても無駄だからだ
・・・おっと
“彼は”だ
これは見なかったことにしてくれ
そうすれば合点がいくはず
鎮守府を出て少しの所、木々に囲まれた一本道の真ん中
複数の人間が立っているのが見えた
それは懐かしくも憎らしい面々
中尉「これはこれは…」
赤城「…」
加賀「…」
伊勢「…」
武蔵「…」
蒼龍「…」
中尉「なんだ…蒼龍もいるのか、久しぶりじゃないか?」
蒼龍「…死神」
そうつぶやき僕を睨み付ける彼女
その瞳の色を僕はよく知っている
あれは…戦死した部下の家族との顔合わせでよく見た
提督「蒼龍」
蒼龍「…」
彼女を手で制し僕を見据える
提督「こんな夜中にどこへ行かれるのですか?」
中尉「…さぁ」
提督「失礼ながら南西鎮守府の件より、貴方を監視していました」
提督「何故監視されるのか、心当たりは?」
中尉「さぁね」
提督「…最近の事です。陸軍に不穏な動きが見られます」
提督「呉鎮守府周辺に友大佐の中隊が駐屯しているそうです」
提督「彼とは友人だそうで?何か知っているのでは?」
中尉「それも、さぁね」
提督「…どうしても答えないという事ですか」
中尉「そういう事だ、そこを通してもらうよ」
提督「そう言うわけにはいきません」
彼が手をあげると同時に前面の空母たちが小銃を構える
伊勢が刀を抜き放ち、武蔵が拳を作りながら前に出る
それと同時の事
背面に球磨
提督「数で勝ち、相手は艦娘です…痛い目を見たくなければご同行願います」
中尉「そいつはごめんだな…」
提督「正気ですか?勝ち目があるとでも?」
中尉「…南西でのことだ……あんたは言ったな」
中尉「俺の先方は奇襲夜襲だと、それは正解だ」
中尉「では何故俺が死神と呼ばれているか…考えたことはあるか?」
提督「それは貴方が味方殺しを行っているからでしょう」
中尉「ちがう…違うんだよ坊ちゃん」
中尉「一度も考えたことは無かったのか?」
中尉「俺が嘘を言っている可能性について」
提督「なに?」
その瞬間、中尉の周りから白煙が上がる
そして鎮守府に向かって中尉は走り抜ける
提督「しまった!!追え!!」
中尉(くそ…奴等にも盗聴器を仕掛けるべきだった)
中尉「だが…構わない、仮定が正しければ…」
中尉「成功するはず」
工廠
中尉「艦種適正の際に…自らが何になるか」
中尉「それは妖精の加護を受けた様々な艤装を装備するという」
中尉「適性が合わなければ艤装は装備できない」
中尉「深海棲艦の血はそもそもが艦娘の血とほぼ同じ」
中尉「人が艦娘になる際に傍にあるのは妖精の加護」
中尉「艦娘が深海棲艦になる際には妖精の加護はすでに受けている」
中尉「人が艦娘に成れるのであれば何故人は深海棲艦に成れない!?」
中尉「過程だ、必要な過程と条件を満たしていなかった」
中尉「深海棲艦化を強引な妖精の加護の剥離と考えればどうだ」
中尉「つまり艦娘と深海棲艦の違いは妖精の加護があるかないか」
中尉「妖精の加護と深海棲艦の毒…それらが同じであれば…」
中尉「足りないのは艤装」
中尉「艤装の定義は妖精の加護とそれらが存在していたか」
中尉「ならば・・・・頼むぞ明石丸!!」
中尉は工廠に置いてある明石丸に乗り込み、首筋に注射器をあてる
そして
中尉「南無三!!」
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