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    元スレ電「司令官さんは・・・人じゃないのですね・・・」

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    551 : ◆DpM/5n - 2015/06/14(日) 21:31:23.02 ID:2N3wE8dm0 (+89,+29,-3)
    57確認、まぁ期待しておいてくれ
    ねば


    552 : 以下、名無しにか - 2015/06/14(日) 21:32:07.80 ID:n/XLCnbRO (+24,+29,-19)
    よくやった
    俺がゾロ目なら色つけておいてくれ
    553 : 以下、名無しにか - 2015/06/14(日) 22:13:10.91 ID:pzEox7EAO (+13,+23,-5)
    乙!
    ナイスだ!
    554 : 以下、名無しにか - 2015/06/14(日) 22:24:18.35 ID:KjITI52MO (+28,+29,-20)
    >>547
    自ら最小のバナナと言うのか…
    555 : 以下、名無しにか - 2015/06/14(日) 23:44:39.77 ID:PEp0QNuAO (+19,+29,-5)
    乙!
    ナイスわっしょい
    556 : 以下、名無しにか - 2015/06/15(月) 17:00:51.47 ID:KONGpyTAo (+19,+29,-6)
    味方殺しの死神(童貞)
    557 : ◆DpM/5n - 2015/06/16(火) 19:34:54.26 ID:TYoQ/9Qq0 (+30,+30,+0)

    南西鎮守府から帰還して二日
    僕は自分の部屋のベッドに横たわっていた
    先の戦闘で受けた傷は入院するほどではないが、すぐに治るものというわけでもない
    鎮守府運営は大鳳に任せて今は療養というところだ

    そんな僕の下に一通の手紙が届いた
    あの呉の大将からである
    内容は


    拝啓四条鎮守府少佐殿

    先の私の要請で、手酷い傷を負ったという連絡を受けた。
    是非とも見舞って直接話したいと思っていたのだが予想以上に業務が忙しい。
    故に失礼ながら手紙で伝えさせてもらおうと思う。
    本題だが、君の言っていた深海棲艦を艦娘に戻せるか、あるいは変質させられるかという問い。
    それを達成させるための過程を説明する。
    まず人はいかに艦娘に昇華されるかという点、これについては、深海棲艦ともども簡潔に説明できる。
    三者の違いは血液の類別だけなのだ。といってもA型B型というものではない、それらは完全に別物だ。
    人ならA、艦娘ならB、ただ深海棲艦は厳密に言えばB′というように艦娘と非常に酷似した血液タイプなのだが。
    まぁそれはいいか。
    人は妖精の加護を受けるとその血液タイプがAからBに変質する、理由は日夜研究中だ。
    そして艦娘は侵食ウィルスと呼ばれる艦娘だけに感染するウィルスによってB′に変化する。
    この侵食ウィルスはガンのようなものでね、艦娘はこれに対する抗体を持っていないし我々も作れていない。
    これが血液変質の仮定の仮説だ。

    そこで我々はその変質について明らかにするために、それらを混ぜ合わせてみた。
    結果A+Bはどのような比率でも等しくBに変化した。
    B+B′も同様にB′に変化した。
    しかしA+B′だけは違った。
    5:5ではB’8:2でもB′、ただ唯一7:3にするとどちらでもないものに変化した。それはCと仮定しよう。

    そのCはいわばハーフというべきか。
    AがB′を駆逐しながらも共生するように互いの細胞は残った。
    互いに駆逐せずにだ。
    そしてそのCをB′に5:5で混ぜると、なんとAになったのだ。
    まとめると
    7A+3B′=C
    5C+5B′=A

    つまり理論上

    人間の血と深海棲艦の血を正しい比率で混ぜたものは。
    同様に正しい比率で深海棲艦の血と混ぜると。
    深海棲艦の血を人間のものに変質させることができるものになるという事だ。

    しかしここで問題が起こった。
    Cは冷蔵、常温、密封、如何なる環境にも適応しないのだ。
    つまり大量生産ができないのだ、少しづつCを混ぜてもCの中のAがB′に駆逐されてしまう。
    唯一残った方法は人体。

    そこで我々は禁忌ともいえる実験方法を考えた。
    以下に記す。

    1、人間と深海棲艦を用意する。
    2、人間の血を3割抜いて深海棲艦のそれを3割入れて、Cを体内で生成する。
    3、そうしてできたCを5割抜いて深海棲艦に入れる。

    これを我々は猿で実験した。
    結果8割は2の段階で拒絶反応を起こして即死。
    1.8割は3の段階で失血死。
    残りはCを作れたものの、深海棲艦のような容姿に変化し、狂暴化した

    次に深海棲艦の方に人間の血を入れてみた。
    理論上は生成できるはずだからな。
    だが再び取り出したモノはCなどでは無かった。

    結論
    侵食ウィルスのワクチンに成り得るCは人体を用いることで生成が可能。
    しかし生成の確率は2%、その被験者の生存もほぼ絶望的で。
    生存後も元の生活に戻ることは困難。
    採算が取れず人権も軽視したこのワクチンを普及することは困難。

    これが君の問いに対する答えになれば幸いだ。
    伝えたいことは以上だ、早く職務に復帰できるように祈っているよ。

    敬具


    呉大将
    558 : ◆DpM/5n - 2015/06/16(火) 19:38:40.56 ID:TYoQ/9Qq0 (+89,+29,-43)
    予想以上に疲れた
    ねば

    矛盾点があったら目をつぶってくれ
    学問的な指摘はファンタジーだからで片づけてくれ
    560 : 以下、名無しにか - 2015/06/16(火) 19:57:30.96 ID:/sNEhMcD0 (+24,+29,-18)
    司令官さん。人じゃなくなる気ですか?
    561 : 以下、名無しにか - 2015/06/16(火) 20:13:15.61 ID:b2NI7ec+O (+24,+29,-33)


    これは提督やっちゃうのか?
    期待していいんだな!?
    562 : 以下、名無しにか - 2015/06/16(火) 20:26:15.26 ID:Fj6fYpBZO (+24,+29,-10)
    ここでタイトル回収か
    てっきり、人の道に外れたことをするのかと思ってた
    564 : 以下、名無しにか - 2015/06/16(火) 20:38:53.81 ID:hmGJ6kNGo (+18,+28,-2)
    残った1割は何処へ……?
    566 : 以下、名無しにか - 2015/06/16(火) 21:14:42.46 ID:TOpL7+b70 (+13,+29,-31)
    >>563 体内で生成とあるぞ、Cの経由は必須
       …中尉、姫や鬼みたいな外見になるのか?
    567 : 以下、名無しにか - 2015/06/16(火) 21:22:10.43 ID:BGQKa8K+o (+14,+29,-2)
    提督ヲ級
    568 : ◆DpM/5n - 2015/06/17(水) 16:12:48.67 ID:uQIsfdA20 (+30,+30,+0)

    中尉「・・・・」

    不可能ではない、それがわかっただけでも十分だ
    それよりもまずはお礼の手紙を書かなければな
    任務に失敗し本来罰せられるはずなのに、奴は僕に借りを作らせた
    いずれ返さねば・・・・

    中尉「大鳳!済まないが便箋とペンをとってくれないか?」

    中尉「・・・・」

    中尉「大鳳?」

    呼んでも返事が無い、さては手洗いか?
    しかし予想は外れて思いもしない人物がドアから入ってくる

    「よう少佐殿、二階級特進とは・・・・まさかお前は幽霊なのか?」

    中尉「貴様は・・・・どこから入った中佐殿?」

    「今は大佐だよ・・・・よいしょ」

    そいつは陸軍時代の同期であり、俺の幼馴染の友

    「具合はどうだ?貴様が俺との約束をすっぽかすから俺が来てやったぞ」

    中尉「すまなかったな、この通り今は俺の方が治療が必要なんだ」

    「その通りだな、で?診察はするのか?」

    中尉「・・・・そうだな、少し質問しようか」

    中尉「仕事の方では支障はないか?」

    「おう、昇進もしたし、妻が祝ってくれたよ」

    中尉「そうか・・・・彼女はどうだ?元気か?」

    「あの火事の後遺症は酷くてな・・・・今もよくうなされているよ」

    中尉「普段の生活でも支障は?」

    「いや、特に無いな」

    中尉「ならいい、これで質問は終了だ」

    「ならば帰るぞ、お前も元気そうだしな」

    中尉「あぁ・・・・」

    「そうだ、今度俺の昇進祝いのダンスパーティーをやるんだ」

    「お前もよかったら来てくれよ、踊れなくてもかまわないからよ」

    中尉「いやs友「俺は何も気にしないからよ!」

    中尉「・・・・わかった」

    「じゃあな!」

    中尉「あぁ」

    そういって出ていく彼
    入れ違いに雷が部屋に入ってくる

    「失礼するわ、やっぱり通して大丈夫だったみたいね」

    中尉「君が通したのか」

    「陸軍大佐を門前払って司令官がにらまれたら困るもの!」

    中尉「そうか、気を聞かせてくれてありがとうな」ワシャワシャ

    「えへへ・・・・司令官の為だもの!」

    頭を撫でてやると嬉しそうに目を細める

    569 : ◆DpM/5n - 2015/06/17(水) 16:35:18.51 ID:uQIsfdA20 (+85,+30,+0)

    「そう言えばあの陸軍さんは結婚してるのね、中尉は・・・・その・・・・」モニョモニョ

    中尉「・・・・そうだな、彼は・・・・結婚していた」

    「・・・・していた?」

    中尉「あぁ・・・・彼の妻は、もういないんだ」

    「なら・・・・陸軍さんが言っていたことは嘘なの?」

    中尉「いや、嘘ではないんだ」

    中尉「彼は病気なんだ、深い深い愛情が原因で・・・・彼の妻は死してなお彼の前に現れるのだ」

    「・・・・お化け?」

    中尉「いいや・・・・僕にも君にも見えない、彼にしか見えないんだ」

    「愛する人が死んでも・・・・見える病気・・・・」

    「・・・・でもそれって、とっても幸せなことだわ」

    中尉「幸せ?」

    雷は両手で中尉の手を包み込むように掴む
    そしてそれをぎゅっと抱きしめた

    「例えば・・・・司令官が死んじゃったら、私は悲しいわ」

    「体の中の涙が・・・・きっと全部出ちゃうと思うの」

    「それでね?雷は司令官が大好きだからきっとその病気にかかると思う」

    「どんなに辛くても苦しくても・・・・死んじゃいたいほど悲しいことがあっても」

    「司令官が私の前に現れてくれるなら、私は絶対に前に進めるの!」

    「だから幸せなの!絶対よ?」

    中尉「雷・・・・」

    「きっと陸軍さんもその病気にかかって幸せだと思うの・・・・だから・・・・」

    「だから・・・・泣かないで・・・・」

    中尉「何を?僕は泣いてなんかいないが」

    「私にはわかるわ・・・・少ない時間だけど、ずっと司令官を見ていたもの」

    「今の司令官は・・・・泣いてるのよ、でも・・・・泣けない」

    中尉「・・・・まぁそういう事にしておこう」

    「えぇ・・・・でも死ぬなら私も一緒よ?」

    中尉「バカを言うんじゃない・・・・ところで雷、一つ聞きたいことがあるんだが?」

    「なに?」

    中尉「実はデートの約束なんだが・・・・行先は動物園でよかったかな?」

    「まぁ!覚えていてくれたのね!嬉しいわ!」

    「私は動物園に行きたいって言ったじゃない!」

    中尉「そうか・・・・よかったよ、あぁ・・・・すまないが水を持ってきてくれないか?」

    「わかったわ!少し待っててね!」タタタタタ

    中尉「・・・・」
    570 : ◆DpM/5n - 2015/06/17(水) 16:47:54.52 ID:uQIsfdA20 (+95,+30,-237)

    コンコン

    中尉「どうぞ」

    夕立「失礼するっぽい!」

    ノックの後に入ってきたのは、おぼんを持つ夕立

    中尉「どうした?水なんか持って」

    夕立「廊下で雷に頼まれたっぽい!」

    中尉「そうか・・・・ところで夕立」

    夕立「ぽい?」

    中尉「今日の第六駆逐隊の予定はわかるか?」

    夕立「んー?夕立と睦月ちゃん以外は沖で演習ちゅ・・・・ぽい?」

    中尉「化かされたな夕立、そのコップの水には絶対に手を付けるなよ」

    中尉「ここに置いていけ」

    夕立「え?あの雷ちゃんは誰っぽい?」

    中尉「雷っぽい何かだろうな」













    「ふふふ・・・・・ふふふふふふふ・・・・」

    「・・・・おい海の死神、奴は殺すなよ」

    「大丈夫です、陸さんの死神さんはあの程度では死にません・・・・」

    「きっと気付いてましたよ?ふふふ・・・・」

    「それはそうだ・・・・奴は基本的に人を信用しないからな」

    「そもそも人を愛するという感情は奴には無い」

    「あれば・・・・」




    「奴は俺の妻を殺していない」

    571 : ◆DpM/5n - 2015/06/17(水) 17:10:25.32 ID:uQIsfdA20 (+95,+30,-308)

    呉大将「彼に手紙を書いた理由ですか?」

    「えぇ・・・・何を書きましたか?」

    呉大将「・・・・あなたに言う必要はありませんね・・・・」

    「まぁいいでしょう・・・・では先の件について」

    「横須賀の大将を殺せなかったのは、貴方にも失態があるのでは?」

    呉大将「研究者にこれ以上どうしろと・・・・」

    「責任は取ってもらいましょうか・・・・」

    「その指を一本いただきましょう」

    「若葉さん」

    若葉「・・・・」ガシッ

    呉大将「貴様!何を!!ムグッ!!!んぐううううううううぅぅぅうぅぅぅぅ!!!!」ベキッ

    呉大将「!!!???!」

    「・・・・ご家族を同じような目に合わせたくなければ、賢く振る舞う事をおすすめします」

    呉大将「ぐぐっ・・・・外道め・・・・・」

    「外道で結構、では失礼します」

    「行きましょう若葉さん」

    若葉「・・・・」スタスタ





    「さぁ行きましょう・・・・雪風ちゃんと友さんが待っています」

    若葉「・・・・」

    若葉「もう一度聞くぞ?」

    「わかっていますとも・・・・どのような事態になろうとも彼は死なせません」

    「しかし・・・・何故そこまで彼にこだわりを?」

    若葉「詮索するな、若葉とて貴様の目的を知れど動機は詮索していない」

    「私は言ってもいいんですが・・・・まぁいいでしょう」

    「お約束します、彼は生かします」

    「例えどんな結末を迎えようと・・・・







    「この大鳳の名にかけて」






    572 : ◆DpM/5n - 2015/06/17(水) 17:11:27.47 ID:uQIsfdA20 (+74,+24,-2)
    ねば
    573 : 以下、名無しにか - 2015/06/17(水) 17:14:46.03 ID:vYFT93ICo (+19,+29,-3)
    これもう分かんねぇな
    574 : 以下、名無しにか - 2015/06/17(水) 18:02:05.29 ID:mxU1GKRQO (+24,+29,-3)
    そういやこのSSシリアスものだったね
    575 : 以下、名無しにか - 2015/06/17(水) 18:02:46.24 ID:nrfJcBhoo (+19,+29,-3)
    何がなんだか分かんなくなってきた
    576 : 以下、名無しにか - 2015/06/17(水) 18:11:30.55 ID:cg2NwDY/O (+20,+30,-42)
    信じられるかこれ
    大鳳のケツ虐めて処女をプラ菅で奪って精液と偽ったぬるま湯突っ込んで幼児退行させるSSを研究室のPCから投稿したのと同じ人物が書いてるんだぜ
    577 : 以下、名無しにか - 2015/06/17(水) 20:13:55.03 ID:ifT+Kztlo (+24,+29,-6)
    頭のおかしさで見ればそんな不思議じゃない
    578 : 以下、名無しにか - 2015/06/17(水) 22:48:50.86 ID:4SAumWXbo (+24,+29,-9)
    何とかと天才は紙一重だから…(震え声)
    579 : 以下、名無しにか - 2015/06/17(水) 23:26:09.14 ID:tv/wH7rxO (+22,+29,-22)
    なんだろう、ここの所>>1は馬鹿と天才で紙をサンドイッチしてる感じ
    580 : 以下、名無しにか - 2015/06/18(木) 00:10:39.77 ID:hH0cXN5jo (+24,+29,-6)

    分割2クールアニメの1クール目最終回みたいな終わり方ですな
    581 : ◆DpM/5n - 2015/06/19(金) 00:04:51.15 ID:jtYzbuVv0 (+30,+30,+0)

    偽雷の持ってきた水
    それを明石に調べさせた結果、ヒ素が混入されていた
    気付かすに飲んでいたらと思うと、体が震える

    そんなことも今は昔、もう二か月も前だ
    僕は今、暁を伴い友の出世祝いの席に赴いていた
    友は二人きりで話したいのか、妻がいると言って暁をテラスに移動させる
    暁には説明していない、しかしまぁ子供がうろついていたらどこかの淑女が声をかけてくれるだろう
    連れ去られるという事は考えにくかった
    観察すればいたるところに警備がいる
    友が裏で手を回しているなどが無ければ誘拐などは無理だろう
    なんてことを考えていると、友がワインを片手に向かいに座る

    「さて・・・・どこから話せば良いか・・・・」

    中尉「離しにくいなら結論から頼む、聞きたいことを僕が質問しよう」

    「そうか、助かるよ」

    グラスに口を付けてワインを飲み込む

    「実は・・・・大陸に進出していた陸軍が、戻ってくる」

    中尉「陸軍が?何故?」

    「資源確保の為に、東南アジアを本格的に独立させようという腹だ」

    中尉「・・・・そうか」

    中尉「・・・・聞きたいことは山ほどあるが、我が国と陸軍について過去と現状を確認しようか」

    「うむ、意見の相違があるかもしれんしな」

    1941年、米から日本へ対する中国大陸、仏印からの全面撤退と、日独伊三国同盟の解消などを条件としたハル・ノートが提示された
    それを良しとしなかった時の内閣は、御前会議において開戦を決定した
    そしてマレー作戦を皮切りに米英との大東亜戦争が始まった
    真珠湾攻撃、マレー沖海戦で大勝利を収めた我が軍は
    マレー半島、フィリピン、シンガポールで米英に対し圧倒的な優性で戦局を進めた

    しかし1942年珊瑚海海戦の事だ
    そこで奇妙なことが起こった
    日米両軍の空母機動部隊が互いに第三者に攻撃を受けたのだ
    その時の両軍は、勿論敵にやられたと錯覚した
    それからだ、両軍の部隊がたびたび謎の攻撃を受けるようになったのは

    しかしそれも特に問題にはならず、時は過ぎた
    しかし時が過ぎるほどに我が国は劣勢を強いられた
    国力の差ともいうべきか・・・・
    ミッドウェー、ガダルカナル、ソロモン、アッツ、ニューギニアで大敗したことにより、戦局は一気に米英に傾いた
    さらにインパール作戦、マリアナ沖海戦、レイテ沖海戦で敗北し、いよいよ我が国は追い詰められた

    しかし、ここで奴等が現れたのだ
    そう・・・・深海棲艦だ
    奴等は太平洋に展開する米の海軍を次々と攻撃した

    人くらいの大きさで軍艦並みの攻撃翌力を持つ奴等に、為す術が無かった米軍はすぐさま撤退を開始した
    戦力の差というよりも、兵が怯えきって戦えなかったのだ
    当然だろう、奴等は人くらいの大きさのくせに駆逐艦を沈めた
    そして漂流した水平を・・・・食うんだ

    そして1945年
    米と日本の間で一時的な日米休戦協定が結ばれた

    これが25年前に起きた大東亜戦争の始終だ


    582 : ◆DpM/5n - 2015/06/19(金) 00:05:37.66 ID:jtYzbuVv0 (+95,+30,-185)

    次に陸軍について
    深海棲艦の登場で東南アジアに展開していた陸軍兵は撤退を始める
    補給もままならないのでは餓死するだけであったからだ
    大陸に進出していた陸軍は度重なる敗走と深海棲艦の出現を機に満州まで一気に後退
    満州を取り返さんとする中国に対し徹底抗戦を図っていた

    日米の休戦により、大陸に裂ける戦力が大きくなった我が国は
    満州の国力をあげようと移民を送り込む
    そして今現在も両国との戦争は続いている

    中尉「このようなところか・・・・」

    「うむ、相違ない」

    中尉「でだ、満州国は一つの国としても機能できるほどの国力があるはず」

    中尉「それが今になって何故東南アジアなんだ?」

    「・・・・」



    583 : ◆DpM/5n - 2015/06/19(金) 00:07:38.99 ID:jtYzbuVv0 (+89,+29,-33)
    山椒ウィキペ
    歴史的事実の間違いや矛盾は見逃してくれー
    584 : 以下、名無しにか - 2015/06/19(金) 00:27:05.22 ID:SBq/uVpEo (+24,+29,-7)
    なるほど、これを書く為に別スレで息抜きしたんだな
    585 : ◆DpM/5n - 2015/06/19(金) 01:15:33.57 ID:jtYzbuVv0 (+91,+30,+0)

    「・・・・陸軍は欲張りなのさ」

    中尉「良く張り?」

    「上層部はいまだに先の戦争の敗因は海軍にあると言っている」

    「バカな奴等だよ・・・・だがそれは建前だ」

    「欲しいのさ、艦娘が」

    「艦娘を自分たちの指揮下に置いて、シーレーンを確保した上で・・・・東南アジアに進出するつもりだ」

    中尉「バカを言うな、深海棲艦との戦争は現在も続いているんだぞ?」

    「慢心という奴だ、奴等自分たちなら何とかできると本気で信じてるのさ」

    「具体的な策など無い・・・・まさに老害という奴だ」

    「無駄に歳食って根拠のない自信だけは大きいんだ」

    中尉「なら・・・・搦め手か・・・・あるいはもっと直接的な」

    「最悪内戦だな・・・・」

    中尉「国を潰す気か?」

    「かもな」

    中尉「・・・・おい」

    「冗談だ、そんな顔をするな」

    中尉「はぁ・・・・で?何故それを僕に伝えた?」

    「そりゃ海軍とのパイプが欲しいからさ」

    中尉「僕は少佐だぞ?」

    「だが曲がりなりにも鎮守府の提督だ、そいつとパイプがあって言うのは中々武器になるんだ」

    「机の上ではよりな」

    「それにお前の名前は陸軍でも有名だ、そいつが味方であると・・・・」

    「すまん、士気下がるわ」

    中尉「・・・・」

    「まぁ、本音を言えばつまんない事で死ぬなよっていう友人からの忠告だ」

    中尉「・・・・そういう事ならありがたく頂戴しておこう」

    中尉「・・・・」チラッ

    中尉「そろそろお暇するよ」

    「あぁ・・・・おい」

    中尉「ん?」

    「死ぬんじゃねぇぞ」

    中尉「・・・・死ぬものか」


    アカツキー


    「・・・・」
    586 : ◆DpM/5n - 2015/06/19(金) 01:21:42.33 ID:jtYzbuVv0 (+91,+30,-208)


    「・・・・」シュボ プハー

    「こっちは手筈通りよ」

    「あぁ・・・・ご苦労」

    「貴方の台本通りに話して、ブローチも渡したわ」

    「そうか」

    「あいつに陸軍の事話してヨカッタの?」

    「あいつは馬鹿じゃない、いずれ気付く」

    「早いか遅いかの話だったから俺から伝えたのさ」

    「少しぐらいは信用してほしいからな」

    「ふーん・・・・まぁ貴方の思惑なんてどうでもいいんだけど」

    「私は私の目的が果たせればイイカラ」

    「・・・・ショートの黒髪も似合うじゃないか」

    「そう」

    「ご苦労さん奥さん、今日はもういいぞ」

    「・・・・二度とワタシを奥さんなんて呼ぶな」

    「演技は我慢してやる、けれど・・・・」

    「私の妻と呼んでいいのは・・・・」









    「ヴァルハラにいるあの人だけデス」



    587 : ◆DpM/5n - 2015/06/19(金) 01:23:31.41 ID:jtYzbuVv0 (+89,+29,-8)
    よしよし役者が揃ってきたぞ
    ねばねば
    588 : 以下、名無しにか - 2015/06/19(金) 01:42:46.69 ID:wutKFXmm0 (+24,+29,-8)

    随分と雲行きが怪しくなってきたな
    589 : 以下、名無しにか - 2015/06/19(金) 02:31:31.64 ID:2BLkBHNJo (+19,+29,-8)
    ここに来て件の金剛か…
    590 : 以下、名無しにか - 2015/06/19(金) 16:23:36.21 ID:c049Wo2YO (+24,+29,-11)
    ヴァラハラ言ってるからドイツ艦だろ(すっとぼけ)
    591 : 以下、名無しにか - 2015/06/19(金) 18:56:24.58 ID:oKLMNP+Do (+19,+29,-17)
    英国生まれの日本艦ががいるらしい
    592 : 以下、名無しにか - 2015/06/19(金) 22:39:16.02 ID:zTL04J760 (+24,+29,-8)
    これは提督瀕死で俺実験に使えのフラグが
    593 : ◆DpM/5n - 2015/06/20(土) 01:35:45.67 ID:A1h/j8fa0 (+30,+30,+0)

    中尉「・・・・・・・・」ズズズ

    うむ、やはりコーヒーは良い
    心が落ち着き、頭もすっきりするからな

    友のから聞いた話し、陸軍が内地に帰ってくるという話
    確かに実現すれば大問題であるが今は気にすることは無い
    それよりも問題なのは

    侵食ウィルスに対する抗体をいかにして作り出そうとするかだ
    人体実験ともなれば僕の体でいい、しかし死にたくはない
    故にどうにかして高すぎる致死率を下げる必要がある
    しかし実験をするにしても一人では心もとない
    この鎮守府にはいわゆる脳みそ筋肉な奴等しか揃っていないからな
    大鳳に手伝ってもらうという手もあるが、彼には鎮守府運営を任せている
    これに加えて手伝えというのはあまりに酷であろう

    そこで僕はある一人の人間・・・・いや今は艦娘か
    そいつを呼んだ
    いつか言ったと思うが、本来鎮守府間の異動というのは原則認められていない
    今回は・・・・・まぁ、個人的な
    酷く個人的な手を使ったのだが・・・・


    プリンツ「コーヒーの味はどう?お兄ちゃん?」

    中尉「あぁ、とてもおいしい・・・・」

    プリンツ「よかったぁ!んふふふふ~」

    中尉「その・・・・プリンツ、お兄ちゃんというのは・・・・」

    プリンツ「なんでですか?お兄ちゃんはお兄ちゃんじゃないですか?」

    中尉「まぁそうなんだが、そうなんだがな・・・・」

    大鳳「・・・・お邪魔でしたら私室に戻りましょうか」シラー

    中尉「違うんだ大鳳、これは決して僕の趣味ではない、本当だ」

    大鳳「では失礼します」

    中尉「あぁ!大鳳!待つんだ!せめて誤解を!!」

    プリンツ「・・・・もしかして、私は邪魔ですか?」ジワッ

    中尉「いやっ!そうでもなくて・・・・はぁ・・・・」

    若干後悔をしている・・・・・
    594 : 以下、名無しにか - 2015/06/20(土) 01:52:30.14 ID:PyLH69x0o (+19,+29,-6)
    まだ男だと思ってたのか…
    595 : 以下、名無しにか - 2015/06/20(土) 02:00:57.65 ID:sCpZCpcFo (+24,+29,-10)
    未だにスカートを履かされてる可哀想な青年って扱いなのね
    596 : ◆DpM/5n - 2015/06/20(土) 02:07:50.45 ID:A1h/j8fa0 (+95,+30,+0)

    プリンツ・オイゲンもちろん本名ではない
    彼女はドイツのアドミラル・ヒッパー級の艦娘だ
    生粋のドイツ人である彼女は、一時帰国をした時に艦娘になるための訓練を受け
    日本の鎮守府に国家間艦娘交流の先駆けとして配属された

    ではいかにして彼女を呼びよせたか
    それを語るには彼女との関係を説明した方が早いだろう

    彼女はいわゆる許嫁という奴だ
    僕の父親と彼の父親は友人であり
    僕と彼女の父は医師として師弟関係にあった
    父が亡くなった後、僕はドイツに渡り彼の下で医学を学んでいた
    その時、看護師見習いとして共に学んでいたのが彼女だった
    彼は僕を大変可愛がり、将来は娘を是非嫁にと言われたのが発端だ
    僕は彼女の意志を尊重したうえならと、一応了承した
    ここが誤算であった

    彼女は乗り気であったのだ
    即答だ、あの時は五回ぐらい聞き返した記憶がある
    つまり僕たちは、将来婚姻関係を結ぶ誓いを立てた相手であると言える
    下衆かもしれないが、僕はその関係性を利用した

    艦娘取扱規定にはこのような記述がある

    『提督と艦娘が人間時に婚姻、あるいは許嫁として両人が認知・合意していた場合に限り
     正当な手続きを踏めば艦娘は夫または夫になるものの鎮守府に異動することができる。
     しかし婚姻の際には戸籍、許嫁の際には艦娘側への親の確認を必要とする』

    これを使い、彼女を呼びよせたというわけだ
    お兄ちゃんという呼び方は、ドイツにいた頃の名残である
    あるが、僕たち以外はそれを知らない

    中尉「・・・・そのな?みんなには僕たちの関係は言ってないだろ?」

    プリンツ「だからお兄ちゃんはお兄ちゃんでいいじゃないですかー!」

    プリンツ「もー!意味わかんないよ!」

    中尉「違うんだ、そうなんだがそうじゃないんだ・・・・」

    中尉「こうな?僕が君にお兄ちゃんと呼ばせてるのではと皆が邪推するのだ」

    プリンツ「じゃー・すい?」

    中尉「・・・・君に無理矢理お兄ちゃんと呼ばせているのではと思われるのだ」

    プリンツ「私は私の意志でお兄ちゃんて呼んでるんだよ?」

    中尉「・・・・もういいや」

    プリンツ「どうしたんですか?天気もいいんですから元気だしましょー!!」

    中尉「はぁ・・・・」

    彼女は頭脳明晰・眉目秀麗と文句の付けどころのない
    大変すばらしい女性なのだが
    その・・・・
    若干アホの娘というか、確かにそういうところも彼女の魅力だ
    魅力なのだが・・・・

    597 : ◆DpM/5n - 2015/06/20(土) 02:16:53.28 ID:A1h/j8fa0 (+101,+29,-18)
    少ないがネバ、眠いんだ
    どうでもいいがプリンツが名前を呼んでくれて
    初めて心臓が跳ねるという意味を理解した
    598 : 以下、名無しにか - 2015/06/20(土) 02:18:34.46 ID:1CgGiH3VO (+13,+28,-2)
    寝場
    599 : 以下、名無しにか - 2015/06/20(土) 10:40:07.20 ID:keGKHm7e0 (+14,+29,-2)
    ねば…?
    600 : 以下、名無しにか - 2015/06/20(土) 18:27:42.68 ID:yeAUIXHE0 (+5,+20,-2)
    ネバ...
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