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    元スレ恭子「宮永を監禁してもうた……」

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    51 = 50 :

    ミスった…

    52 :

    しばらく静かに横になっていた咲は、ゆっくりと身体を起こして恭子を見た。
    恭子は「どうかしたんか?」と尋ねながら、咲の口を塞いでいるタオルを外す。
    咲はわずかに視線を外し、小さな声で口を開いた。

    「……おトイレに……いきたいです」

    「ああ」と小さく頷き、恭子は咲の両足を拘束しているロープを解いた。

    恭子「分かってるとは思うけど、逃げようなんて考えんといてや」

    小さく頷いた咲に満足して、トイレへと案内する。
    トイレに窓はない。
    換気扇も天井についている為、そこから助けを求めることもできない。

    トイレの前で咲の両腕を解放する。

    恭子「ここで待っとる。早よ行ってき」

    咲は恭子をちらりと見た後トイレへと入った。

    (窓、ないんだ……)

    予想していたにしろ、実際目の当たりにするとがっかりするものだ。
    仕方ないとため息をはいた咲は、両腕をめいっぱい伸ばして伸びをした。

    53 = 52 :

    久しぶりの開放感。
    食事の後からずっと拘束されていた身体のあちこちが酷く軋んでいる。

    用を足し、手を洗うと渋々戸を開ける。
    待っていた恭子と視線が合う。

    恭子「もう、ええんか?」

    咲はこくりと頷く。
    そしてまた咲の両腕は後ろに縛られた。
    縄の感触に嫌気がさす。

    部屋に戻ってくると、今度は両足を縛られる。

    「あの、私逃げませんから……」

    恭子「さっきも言ったやろ。それはあかんて」

    縄を結び終えた恭子は咲を見やる。

    恭子「今逃げないとあんたが本気で思ったとしても、両手と両足が自由になったら気も変わるかも知れへんやろ」

    「……」

    黙り込む咲から視線を外して恭子は立ち上がった。

    54 = 52 :

    恭子「逃げようとしたら、私はあんたを殺す。生きていて欲しいからそれはできへん」

    「……っ」

    恭子「その代わり、一緒におる時は喋ってもええよ。タオルは外したる」

    複雑な表情を浮かべながら、咲はこくりと頷く。

    恭子は咲の身体を再びベッドへと乗せると、
    縄が緩んでないか確認してから扉へと向かった。
    慌てた咲は恭子に尋ねる。

    「あのっ!どこに行くんですか?」

    恭子は足を止め、咲を不思議そうな表情で見た。
    咲も自分の言葉に少々困惑していた。

    「えっと……末原さんの帰ってくる時間が分からないと、トイレにも行けないわけですし……」

    言いながら、咲は自分の言葉に違和感を感じていた。
    本当のところは少し寂しかったのかも知れない。
    ただ横になっているだけで、そのまま相手の帰りを時間も分からず待っているのは・・・

    55 = 52 :

    恭子「買い物に行くだけや。すぐ戻るで」

    小さく答えた恭子に、咲は小さく頷く。
    そして再びベッドに横になった。

    (すぐに戻ってくるなら、平気だよね……)

    先ほどのように苦しい思いはしたくない。
    暑さと喉の渇きに気を失いそうになるなど生まれてはじめての経験だった。

    静かに扉を閉め、恭子は出ていった。

    室内に再び静けさが広がっていく。
    時計の音が段々と耳につき始めた。

    (なんで……こんな事になったんだろう)

    枕に額を打ちつけため息をはく。
    あの日、誘われるまま恭子の家について行かなければ。

    今さら後悔しても無駄とは分かっている。
    咲はもう一度ため息をはくと、諦めたように目を閉じた。


    ――――――――――――
    ――――――――
    ―――――

    56 = 52 :

    ビニール袋をぶら下げて、恭子は自室の扉を開けた。
    静かな室内に咲の寝息が聞こえる。
    恭子は僅かに微笑み、袋を床に置いてベッドへと近づいた。

    恭子「可愛い顔しよって……」

    ベッドに両肘をついて、咲の顔を覗き込む。
    大きな瞳は閉じられ、あどけない少女の寝顔は
    今自分の置かれている状況など全く忘れ去っている。

    寝汗をかいている為か、少し長めの前髪が額に張り付いていた。
    そっと起こさぬように恭子は髪をかきあげてやる。

    恭子「すまへんな。宮永……」

    小さく洩れた言葉。

    恭子「口が自由になったのに、叫ばへんかったんかいな」

    僅かな苦笑が洩れる。

    恭子「間抜けなやっちゃな……」

    57 = 52 :

    人差し指で、咲の唇をつついた。
    柔らかな感触。
    触れたくないと言えば嘘になる。
    しかしそれでは意味がない。

    恭子は咲からの愛を望んでいた。
    本人の了承なく、その唇を奪う事などあってはいけない。

    咲からそっと視線を外す。
    気を紛らわそうと、恭子は床に座って本を読むことにした。

    恭子「壊れとるな。私……」

    苦笑まじりに呟く。

    愛してもらえるはずなどないのに、頑なにそれを守ろうとしている自分。
    そんな滑稽な己を笑わずにはいられなかった。

    58 = 52 :


    ――――――――――――
    ――――――――
    ――――

    数時間ほどが過ぎ、咲はうっすらと瞳を開けた。
    寝転がったままボーッと室内を見回し、床に座っている恭子に気づく。

    「帰ってたんですか……末原さん」

    ぼそりと言われた言葉に、
    恭子は読んでいた本から顔を上げて咲を見る。

    恭子「ああ。かなり前からやで」

    咲は「そうですか」と呟きながら
    のそりと身体を起こす。

    横になっていると背中が痒い・・・

    起き上がった咲は背を壁にこすり付けるように身体を動かす。
    痒かったのは背中だけではない。身体中のどこかしこが痒くて仕方ない。
    が、自分ではどうすることも出来ない。

    忙しなく動く咲を横目で見ながら、
    恭子は本をパタリと閉じた。

    恭子「痒いんか。どれ、掻いてやるわ」

    そう言って咲へと手を伸ばす。

    59 = 52 :

    「べ、別にいいですから」

    その手を咲は怯えながら拒む。
    恭子は一瞬止まった。そして小さくため息をつき微笑む。

    恭子「そうか……ほな何かあったら言うて。聞けることやったら何でも聞くから」

    その表情が少し傷ついているように見えたのは気のせいだろうか。
    咲の心がちくりと痛んだ。

    (どうして私が罪悪感なんて感じてるの……)

    困惑する心。

    「………」

    咲は再びベッドに横になった。
    しかし寝転がると身体の痒みが増していく。
    それは多分布団に擦れるから。

    昨日から風呂に入っていない上に、大量に汗をかいた咲の身体。
    乾いた汗の不快感と、それに伴う痒みが苛立ちを増長させていく。

    60 = 52 :

    「あの、もしかしてお風呂にも入れなかったりするんですか……?」

    その言葉に、恭子は再び読みかけていた本から視線を外した。

    恭子「忘れてたわ……」

    気の抜けた返答に咲は更に苛立った。

    「私は人間なんです。あなたのペットじゃありません」

    強い口調でそう告げる。
    咲の視線を受けながら恭子はしばし考えた。

    恭子(風呂か……)

    忘れていたとはいえ悪いことをしたかなと少々反省する。
    しかし恭子は咲を風呂に入れることをためらった。

    風呂場にはトイレと違って窓がある。
    人一人余裕で出れてしまうほどの窓。
    そしてまた、叫ばれても面倒なことになる。

    恭子(風呂場で叫ばれでもしたら、かなり響くやろうな)

    大きくため息をはいた恭子は、
    再び本に視線を落としながら口を開いた。

    61 = 52 :

    続きます。

    62 :

    おつ

    63 :

    お風呂シーンくるー?

    64 :


    いつかはストックホルムるんかなあ

    65 :

    幸せになる未来が見えない

    66 :

    読んでます
    続き楽しみです

    67 :

    エロはないんですか?

    68 :

    恭子「却下や」

    あっさりと言われた言葉に咲はガバッと身体を起こした。

    「どうして!」

    不満げに言い返してくる咲に、
    恭子は再び本から顔を上げ咲と目を合わせる。

    恭子「窓もあるし、叫ばれたら適わんからな。せやから風呂は却下」

    「逃げませんし叫びません、だから」

    恭子「いくら逃げないと約束したところで、その保障はどこにもあらへんやろ。でも……」

    恭子「私と一緒に入るゆうんなら話しは別やけどな」

    「っ!!」

    恭子の言葉に咲は思わず絶句する。
    そして軽蔑の眼差しで恭子を見やった。

    「最低です……」

    ぼそりと囁かれた言葉に恭子の片眉が僅かに動く。
    その口元にうっすらと笑みを湛えて。

    そして徐に手にしていた本を、咲めがけて投げつけた。
    正確には咲に当たらない位置に脅しで投げつけたのだが。

    69 = 68 :

    自分の横をすり抜けていった本は、壁にぶち当たり咲の身体の横に落ちた。

    一瞬の出来事に身じろぎする暇もなかった咲は小さく息をのむ。
    再び心に湧き上がる恐怖心。

    恭子はゆっくりと視線を上げ、咲の瞳を覗き込んだ。

    恭子「せや、私は最低やで。何度も言ってるやろ……分かってるんなら大人しくしとき」

    冷たい視線に咲は押し黙る。
    口調は静かなものだったが、殺気を感じる。

    咲は黙り込むしかなかった。
    両膝を立ててその上に額を乗せ、小さく囁く。

    「分かりました……」

    恭子は立ち上がって咲の方へと近づく。
    転がった本を手にし、咲の頭をふわりと撫でた。

    70 = 68 :

    恭子「すまへん。言い過ぎたな……」

    囁く声に咲が顔を上げると、
    恭子が優しげな眼差しで自分を見下ろしていた。

    恭子「風呂に入りたいんは分かるけど……堪忍してや。入る方法はただ一つ、私と一緒に入ること」

    「………」

    恭子「でもな、これだけは覚えといてな。絶対に変なことはせえへん。宮永の嫌がることは一切しないから」

    頭を撫でていた手が離れていく。
    咲は小さく頷いた。

    (どうして、そんな顔をするんですか……)

    不思議と先ほどまでの恐怖心は消え、
    その手を心地よいとさえ思ってしまった。

    (どうして……)

    そんな自分に、咲は戸惑いを隠せなかった。

    71 = 68 :


    ――――――――――――
    ――――――――
    ――――


    あれから二日が過ぎた。

    恭子は買い物以外に外に出ることもなく、
    四六時中咲と一緒にいる。

    逃げ出す手立てを考えても中々いい案が浮かばない。
    今の咲の楽しみは食事の時間だけだった。

    恭子は買い物に行く前に必ず「何が食べたいか」と聞いてくる。
    咲が答えると、恭子は必ずそれを買ってきた。
    一日中部屋にいて縛られていると、そんな時間しか楽しみがないのだ。

    (これじゃあまるでペットだよ……)

    ベッドの上でもぞもぞと身体を動かしながら呟く。

    相変わらず身体が痒い。
    しかも臭い気がする。

    (最低……)

    髪がベトベトしている。
    首筋に張り付くような不快感が堪らなく気持ち悪い。

    73 = 68 :

    恭子「ただいま。退屈やったやろ」

    ビニール袋をぶら下げた恭子が、
    部屋の戸を開けながら声をかけてきた。

    「……お帰りなさい」

    恭子「お望みの焼き魚弁当買ってきたで」

    床に弁当を広げ、咲の元に歩み寄る。
    そんな恭子の髪が少し濡れていることに気づいた。

    「雨、降ってるんですか……?」

    恭子「ん?ああ、髪か。さっき家を出る前に風呂に入ったんや」

    恭子「帰ってきてからにしようと思ったんやけど、弁当が冷めるやろ」

    「……そうですか」

    ぼそりと相槌をうちながら、自由にお風呂に入れる恭子を羨ましく思った。
    近づいてきた恭子に、咲は縄が解きやすいように背中を向ける。
    ・・・無意識に。

    74 :

    来たか

    75 = 68 :

    手馴れた手つきで縄を外した恭子が、ふいに咲の頭に触れた。
    咲はびくりと身体を震わせ勢い良く振り返る。

    恭子「あっ……すまへんな。枕から抜け落ちた羽が付いてたから……」

    指先で摘んだ羽をひらりと咲に見せて、恭子は小首を傾げた。

    「そう、ですか……」

    ばつの悪そうな咲の表情に恭子は優しく微笑む。

    恭子「なんもせえへん言うてるやろ。ほんま信用ないわ」

    最後の方は苦笑まじりで、
    恭子は床に座って当たり前のように手招きする。

    恭子「はよ食べんと冷めるで」

    優しい笑顔に、咲は頷きながら恭子の側に座って箸をとった。
    ちらりと恭子を見る。

    恭子「なんや?どうかしたんか?」

    少々心配そうに自分を見る恭子に何でもないと告げる。

    「……いただきます」

    76 = 68 :

    二人で食べる食事のひと時。
    ここだけ見たら普通の友人のよう。
    食べながら、咲は腕を掻いた。

    (痒い……)

    さっき恭子に頭を触られたとき、
    咲の頭には「襲われる」なんて考えは微塵も浮かんではいなかった。

    近くに寄ってきた恭子に「臭い」と思われるのが恥ずかしかったのだ。
    夏に丸三日も風呂に入っていないなんて咲には初めての事だった。

    他にもここに来て初めての事は沢山あったが。

    (どれも有難くはないけどね……)

    考えながら思わず苦笑した。


    咲の笑顔を垣間見て、恭子もつられて微笑んだ。

    恭子(宮永が笑ったの、ここに来てから初めてや……)

    77 = 68 :

    夕食の後、二人は部屋でテレビを見ていた。
    ずっと退屈していた咲は夢中になって画面を眺めている。

    が、それでも身体は痒い。
    一度痒いと思い出すと、もはやテレビどころではない。

    (あと何日ここにいなきゃならないんだろ……)

    家に帰してくれるめどが立たないのに、
    ここまで我慢していても仕方ないのではないだろうか。

    帰れるとしたら・・・
    父が帰ってくる予定の夏休み終了の日。

    (そんなにお風呂を我慢なんて出来ない)

    考えながら、ちらりと恭子を見た。

    (変なことしないって言ったって信じられないよ……)

    小さく首を振り、ため息を吐いた。



    日増しに痒くなっていく身体。
    昨日はそのせいであまり眠れなかった。

    身体を塗れタオルで拭こうかと恭子に尋ねられたが、
    恭子が拭くのでは一緒にお風呂に入るのと変わらない。

    咲は迷っていた。

    78 = 68 :

    続きます。

    79 :

    乙 微エロはよ

    80 :

    やっぱ恭咲すっきゃねん!

    81 :

    乙乙

    83 :

    恭子「そろそろ寝るか」

    そう恭子が言ったのは11時を回った頃だった。
    咲は頷く。

    恭子はベッドを整え、咲を抱え上げようとした。
    一瞬強張る咲の身体。

    恭子「何もせえへん言うとるやろ……信用ないなぁ」

    咲の頬が少し赤く染まる。
    視線を逸らしながらぼそりと呟いた。

    「臭い、ですよね……私……」

    恭子は一瞬意味が分からず、
    ぽかんとして咲を見つめた。

    咲の表情に恥じらいが見て取れる。
    ああ、とようやく気づいた。

    84 = 83 :

    苦笑しながら、恭子は匂いを確かめようと咲に顔を寄せる。
    咲の首筋に恭子の髪が触れる。
    その瞬間恭子から香るシャンプーの仄かな香り。

    咲は慌てて身を引いた。
    恭子は苦笑したまま、そんな咲の頭を撫でた。

    恭子「しょうがないやろ。あんたが自分で入らんって言うたんやで」

    「……」

    恭子「まあ、信用しろ言うんも無理な話かも知れへんけどな……」

    触られた頭さえ気になる。
    咲はおずおずと恭子の顔を見上げた。

    「……本当に、変なことしませんか……?」

    小さく呟かれた言葉に、
    恭子は一瞬動きを止めた。

    85 :

    来るのか!

    86 :

    原作でも末原先輩かなり咲さん意識してて笑ってしまった

    87 :

    髪型変わってるのに気づく咲さんはできる子

    88 = 83 :

    恭子(入る気になったんか……)

    咲の前にしゃがみ、恭子は咲の頬に片手を添えて
    揺れる瞳を覗き込んだ。

    恭子「誓ってせえへん。絶対や……宮永が望まん限りな」

    咲は暫し考えるように視線を床に落とし項垂れた。
    そして、小さく囁く。

    「お風呂に入りたいです……」

    恭子「……分かったわ」

    薄く笑んだ恭子は咲の頭を軽く撫でる。
    疚しい心がなかったとは言わないが、
    何より咲のその言葉が嬉しかった。

    これで一つ、咲の信頼を手に入れた。
    その事実が何より嬉しかったのだ。

    89 = 83 :

    恭子はそのまま咲の手をひいて1階まで連れて行き、
    脱衣所で咲の足の縄を解いた。

    恭子「ええか宮永。風呂場での決まり事言うからちゃんと守ってな」

    「……はい」

    恭子「一つ、大声出したらあかん。そこで風呂は中断、叩かれる覚悟はしとき」

    恭子「二つ、暴れてもあかん。その場合も同じや。……分かったかいな?」

    咲は小さく頷く。

    恭子「それと、服脱いだら縛り直すからな」

    その言葉に咲が驚きをあらわに首を振った。

    「そんな……自分で洗えないじゃないですか!」

    恭子「洗わさへんよ。洗うんは私や……嫌なら部屋に戻るか?」

    どちらでも良いといわんばかりに恭子は言う。

    90 = 83 :

    咲は抗議しようと口を開きかける。
    しかし、一瞬の後そっと口を閉じた。
    ここで騒いで風呂に入れないのは嫌だと考えたのだ。

    (見られるのを我慢するんだから、触られるのも我慢できるかな)

    訝しげな視線で恭子を見やる。

    (何もしないって、信じて良いの……?)

    そんな咲の視線を受け止めながら恭子も思う。

    恭子(私をちゃんと信頼してくれるんやろうか……)

    二人の視線が絡み合う・・・

    (臭いのも、痒いのも嫌だしね……)

    咲は深く息を吐いてから、
    恭子から視線を外して言った。

    「分かりました……末原さんのこと信じてますから」

    恭子はその言葉に嬉しそうに笑った。

    91 = 83 :

    咲の腕を拘束している縄を解きながら言う。

    恭子「じゃあ、服脱いでや」

    咲は恭子に背を向け服を脱ぎ始める。
    自分の汗の匂いが鼻につく。

    (ようやくこの臭さから解放されるんだ……)

    恭子は見ているのは気がひけて、
    咲に背を向け入り口の前に立った。

    恭子(信用してもらったんやから、守らなあかんわな……)

    苦笑まじりにそう思い、小首を振る。

    身に付けているものを全部脱ぐと、
    咲は恭子の方に顔だけ向けた。

    (あっ……後ろ向いてくれてたんだ)

    恭子の意外な行動にほっと息をついた。

    92 :

    咲さん足縛られても歩けるんか

    93 = 83 :

    (変に勘ぐって悪かったかな……約束、守ってくれるよね……)

    両手で前を隠した咲は恭子に声をかけた。

    「脱ぎました」

    恭子が振り返る。
    その手が再び縄を拾う。
    恥ずかしいであろうと配慮して足から縛ることにした。

    縛り終わった恭子は立ち上がり、
    視線を合わせないまま咲へと囁く。

    恭子「手、貸して……」

    いつものように、咲は後ろに手を差し出す。
    その手が小さく震えている。
    恭子は咲の手を見ながら、手馴れた動作で咲を縛り上げた。

    そんな恭子の手も僅かに震えていた。

    94 = 83 :

    続きます。

    >>92
    あ、そうだった…
    両足でぴょんぴょん歩きってことでw

    95 = 92 :


    ぴょんぴょん歩き咲さん可愛い

    96 :

    末原さん小さいのに頑張るな

    97 :

    おつ
    今週読んだけどあの分析やらの執念が変な方向に働いたら確かに末原先輩怖いわ

    98 :


    待ってたよー

    99 :

    やっぱり公式でちゃんと絡みのある組み合わせは良いね


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