元スレ咲「京ちゃん……そのリンゴ飴おいしい?」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
401 = 394 :
京「…………」ポロポロ
優希「な、何も泣くこと無いと思うじぇ」
京「いや……なんでもねぇよ」ジャラジャラ
京「よし……続きをやるか」
優希「親リー行くじぇ!」
京「リーチっ!」タン
和「…………!」
和「…………」タン
優希「…………」タン
京「ロン!」
優希「ば、倍満!?」
京「へへっ……悪いな」
402 = 394 :
和「そんな……須賀くんが優希よりも早く上がるなんて」
京(和……お前のお陰なんだぜ)
京(和が毎日教えてくれたから今回は上がれたんだ)
京(そうだ……ここは麻雀部で……俺は……全部、思い出した……全部)
京「カン!」
優希「えっ……」
和「ま、まさか……っ!」
(まこ先輩や優希)
京「もう一個カン」
京(和に久さん)
京「まだまだ、カン!」
京(そして……咲の事も)
京「最後にカン!」
京(全部……全部思い出した)
京「ツモ!四槓子」
和「そんな……バカなっ!?」
まこ「……どうやら思い出したみたいじゃのう」
京「はい……あの……しばらく和と二人きりにしてくれませんか……話したい事があるんで」
まこ「初めからそのつもりじゃ……ほれ、お前さんも気になるとは思うが口出しせずに付いてきんしゃい」
優希「分かったじぇ……」
403 :
ガラガラ
和「…………」
京「和……俺……」
和「貴方の話なんて聞きたくありません」
京「……すまねぇ……俺が悪かった……。」
和「謝れば許して貰えると思ってるんですかっ!貴方は私だけじゃなく咲さんや部長までっ!」
和「知ってますか……今、部長は休学してるんですよ」
京「…………」
和「あの日の事が余程ショックだったんでしょうね」
京「…………」
和「あの人……ああ見えて心が弱い人ですから」
京「本当にすまないって思ってる」ポロポロ
京「俺……誰かを振る勇気も無くて…………和には悪い事をしたと思ってる」
京「許して貰おうなんて思わない」
京「憎かったら殺しても構わない……覚悟は出来てる」
404 = 403 :
和「それなら……」ドスッ
京(い、椅子っ!?)
和「貴方のせいで……麻雀部は滅茶苦茶なんですっ」ドスッ
和「どうして…………どうして貴方はっ」ドスッ
和「うっく……えっく……好きだったんです……須賀くんの事が……なのに裏切って……」
京「…………」ポタポタ
和「もう……いいですっ、早く出ていって下さい!」
和「私じゃなく……他に行くところがあるはずですっ!」
京「和……」
和「私はもう充分です……貴方が……本当に謝らないといけない人がいる所に行ってください」
京「……ありがとう」タッタッタ
和「……はぁ……私も馬鹿な女です。こんな……こんなに……胸が苦しくなるなんてっ……」ポロポロ
優希「和ちゃん……」
和「ゆーき……私は……私は……ッ!」
優希「もう……何も言う必要は無いじぇ」サスサス
和「うぅぅ!……うぅぅぅぅ!」
405 :
京「…………」スタスタ
まこ「こっぴどくやられたみたいじゃのう」
京「はい……これも報いですから」
まこ「当然じゃ……それだけの事をしちょる」
京「はい……」
まこ「久はのう……毎日、毎日のろけ話をメールで送って来るんじゃ」
京「すみません……それなのに俺」
まこ「そういう意味で言うとらん。今も……来るんじゃよ……メールが」
京「それって……」
まこ「これは警告じゃ、お前さんは久に殺されても満足じゃろうけど、久にとっては大迷惑じゃ」
まこ「未来をこんな奴の為に棒に振るんじゃからのう」
まこ「それでも会うんかと聞いちょる……」
会う
→会わない
京「やっぱり……俺……会わせる顔がありません」
京「会っても……何を話して良いのか……」
まこ「ほうか……なら、それでもええ……。確かに今の久を会わせるんは危険すぎるからのう」
まこ「時期に……落ち着くじゃろ」
京「はい」
406 :
ルート固定か…
407 :
咲の家
咲「~~~♪~~~♪」
京「咲……なんだか今日は機嫌が良いな」
咲「えっ?そうかな?いつも通りだよ」
咲「ほら……京ちゃん、ハンバーグ作ったから一緒に食べよう」
京「料理ぐらい……俺が」
咲「いいから!京ちゃんは席に座ってて」
京「お、おう」
咲「~~♪」コトコト
咲「はい、出来たよ……」
京「おう」
京「ありがとう」
咲「ねぇ……京ちゃん……その……」モジモジ
京「なんだよ?」
咲「今日はしたい気分だから……しても良いかな」
京「…………」ムラァ
京「そうだな……」
408 = 407 :
数年後
菫「新郎新婦の入場です」
咲「…………」カァー
咲「やっぱり恥ずかしいよ」
京「いや……俺だって恥ずかしいけどさ」ギュウ
京「行こう……咲」
咲「うん……」
菫「それでは誓いのキスを」
咲「京ちゃん」
京「お、おう」チュッ
怜「いやーめでたいなぁ」
照「いい加減、私達も結婚すべき」
竜華「いや、怜はうちと結婚するねん」
照「いい加減……諦めて、私と怜は運命の赤い糸で結ばれてるの」
竜華「ならウチはピンクの糸やな」ドヤァ
照「貴方は馬鹿なの?」
菫「それにしても咲ちゃんが私よりも早く結婚するとはな」
咲「あはは……」
菫「私も早く相手を見付けなければと思うんだがな……」
淡「スミレはこのまま行き遅れちゃいそうだね」
菫「お前だって彼氏居ないじゃないか」
淡「うぐっ……」
咲「そう言えば京ちゃんは?」
菫「人ごみに疲れたんだろ。トイレで休んでるよ」
咲「そうですか」
409 = 407 :
京「…………」パシャパシャ
京「大人になったもんだな……俺も」
京(結局……俺は久さんと話す事なく数年を過ごしてしまった)
京(咲には、俺がまだ記憶喪失のままという事にしている)
京(でも……薄々気づいているのかも知れない)
京(それでも……咲は黙って気づかないふりをしてくれている)
京(結局……俺は多く人を傷つけてしまった)
京(でも代わりに多くのものを手に入れたと思う)
京(俺はこれからも多くの人を傷つけて生きていくのだろう)
京(でも……きっと、それが人生というものなのかもしれない)
京(今の俺には咲がいる……。それだけが俺の支えだ)
京(今までは一人だった人生も……これからは二人で歩んでいけるのだから)
京「こういう人生も悪くねぇな」
京(恋というのは人を傷つける……でも恋は人を傷つけないと手に入らないものなんだきっと)
京(だから気にしても仕方ない)
京「咲の所に向かうか」スタスタ
久「須賀くん……結婚ッ!おめでとうッ!」グサッ
京「……えっ」ポタポタ
badend 結婚end
410 :
残当
411 :
誠[ピーーー]
412 :
残当。誠死ね
413 = 407 :
京「…………」スタスタ・
まこ「こっぴどくやられたみたいじゃのう」・
京「はい……これも報いですから」・
まこ「当然じゃ……それだけの事をしちょる」・
京「はい……」・
まこ「久はのう……毎日、毎日のろけ話をメールで送って来るんじゃ」・
京「すみません……それなのに俺」・
まこ「そういう意味で言うとらん。今も……来るんじゃよ……メールが」・
京「それって……」・
まこ「これは警告じゃ、お前さんは久に殺されても満足じゃろうけど、久にとっては大迷惑じゃ」・
まこ「未来をこんな奴の為に棒に振るんじゃからのう」・
まこ「それでも会うんかと聞いちょる……」・
京「はい」
まこ「そうか」
まこ「呼び止めて悪かったのう」
まこ「じゃったら早く久の所に行きんしゃい」
京「はい!」スタスタ
まこ「…………」
まこ「もうバレちょるけん……いい加減姿を見せたらどうじゃ」
咲「…………」
まこ「お前さんが心配しちょるのはよぅ分かる……でもこれは京太郎が自分で決めた事じゃ……」
咲「分かってます……でも……」
咲「嫌なんです。京ちゃんと離れるのが」
咲「私は……京ちゃんの事が好きだから」
まこ「潔く諦める……そういうのも大切じゃ」
咲「…………」
414 = 407 :
京(早く久さんに謝らねぇと……)
京(俺は……なんて馬鹿な奴なんだっ)タッタッタ
ドンッ
京「痛てて……すみません……急いでて」
一太「いや……君を待ってたよ」
京「副会長……」
一太「少し話したい事がある」
京「はい……」
京「あの……」
一太「君の話はもう知ってるよ……会長を裏切った事もね」
京「……はい……すみません」
一太「一つ聞いてもいいかな」
京「はい」
一太「君は……彼女の家に行ってどうするつもりなんだい?」
京「…………謝ります……謝って謝って……許して貰えないかも知れないけど謝ります」
一太「…………それだけかい」
京「えっ……」
一太「本当にそれを彼女が望んでると……そう思うんだね?」
京「…………」
415 = 407 :
一太「今の会長が望んでいるのは君の謝罪じゃない……誰かの支えなんだ……」
一太「本当なら僕が今すぐでも彼女の元へ駆け寄って抱きしめたい」
一太「でも……その資格があるのは君なんだよ」
京「…………」
京「俺……ようやく覚悟を決める事が出来ました」
一太「須賀くん……後は任せたよ」
京「はい」
416 = 407 :
久の家
京「あの、久さん!居ますか」ピーンポーン
久「あら須賀くんじゃない。わざわざ家に来てくれるなんて」
京「あの……えっと……その俺……久さんに謝らないといけないと思って」
久「…………」
久「上がって」
京「は、はい……」
久「それで話って何かしら?」
京「祭りの時……俺……あんな事言って……久さんを裏切ってすみません!」
久「…………」
久「あのね須賀くん」
京「はい……」
久「私ね……妊娠したかも知れない」
京「な、なに言ってるんですかっ……」
京「俺……そもそもヤってないですし……」
417 = 407 :
久「でもね……生理が来ないのよ……これって妊娠したって事よね……」
久「ねぇ……だから、だから……ッ……私から離れないで……」
久「もう……私には須賀くんしかいないの……」ポロポロ
久「ずっと孤独で不安だった……須賀くんと別れて……」
京「久さん……」
久「結局……私はいい笑い者って事なのね」
京「久さんは孤独じゃないですよ……」
久「俺がいるって言いたいの」
京「俺だけじゃないです……麻雀部のみんな……全国で応援してくれた人々……久さんも全国でそれを実感してたじゃないですか」
京「俺……久さんを支えるようにって副会長に言われました」
久「須賀くん……」
418 :
京太郎の家
咲「」カキカキ
咲「京ちゃんへ」
咲「今まで楽しかったです」
咲「騙してごめんなさい」
咲「でも……京ちゃんが記憶喪失になったって知ったときは嬉しくて……」
咲「私を……必要としてくれて……ほんの少しの間だけだったけど、本当に彼女彼氏みたいで嬉しかったです」
咲「二人とも幸せになって下さい」
咲「でも……私を忘れようとはしないで下さい」
咲「…………」
咲「遺書はこれで十分だよね」
咲「首吊りって苦しいのかな……」
咲「でも……京ちゃんがこの先、部長と結婚して幸せな家庭を気づく姿なんてみたくないよ」
咲「ごめんね……みんな」
咲「んぐっ…………いぃ」
419 :
アアァァァァァァァ!!!!
420 :
………………お、おおう
421 :
永遠に…パターンか
422 :
誠死ね
423 = 418 :
ドンドン
京「咲っ!咲ッ!おい!ここに居ないのか!?」
京「開けるぞっ」ガチャガチャ
京「……咲っ!」
咲「ぐっ……ががっ……」
京「な、何やってんだよッ!」スルスル
咲「うぐっ……げほっ……はぁ……はぁ」
京「この……馬鹿野郎ッ!」
咲「京ちゃん……」
咲「邪魔しないで……私……京ちゃんのいない人生なんて……」ポロポロ
京「邪魔するに決まってるだろっ……お前は俺の彼女なんだからさ!」
咲「えっ、京……ちゃん?」
咲「部長と付き合ったんじゃないの?記憶も全部戻って」
京「違げぇよ、俺は久さんに振られに行ったんだ」
咲「それって……」
424 :
えええええええええええええ!!???
425 :
まだチャンスあったか
426 :
京「俺……久さんを支えるようにって副会長に言われました」
久「須賀くん……」
京「でも……すみませんっ!俺は久さんと付き合う事が出来ません」
久「えっ……」
京「俺……祭りの日に咲に八つ当たりして……その後、情けない事に階段から落ちて入院してたんです」
京「アイツ……俺があんなに酷いことしたはずなのに、ずっと励ましてくれて……支えてくれました」
京「その時、気づいたんです……」
京「俺は咲の事が好きだって」
久「…………」
久「何よ……それ、まるでピエロじゃない」
久「私は都合の良い女として扱われたって事……ふざけないでっ」
久「内木くんを振って……貴方を選んで……そして振られるなんて……」
久「な、なんなのよ……それ」
京「…………」
427 :
本当になwwww
428 :
京「本当に……すみません」
一太「会長、もう……その位にしたらどうですか?」
久「う、内木くん!?」
一太「本当は……黙って見てるだけのつもりだったんですけどね」
一太「これ以上……会長が壊れていくのを見てられなくて」
久「本当は怨んでるんでしょ?自分の都合で……貴方よりも彼を選んでしまった……」
一太「怨んでなんていませんよ……それだけ僕には魅力が足りなかったって事ですから」
久「内木くん……」
一太「もう……許してあげて下さい。責められる須賀くんも……責め続ける貴方も見たくない……」
久「…………」
久「はぁ、何よ……。これじゃあ、私が悪いみたいじゃない」
京「久さん……」
久「ほら、行きなさい……。咲が待ってるわよ」
京「ありがとうございますっ!」タッタッタ
430 :
久「内木くんも帰って構わないわよ。もう私は大丈夫だから」
一太「会長……嘘をつかないで下さい」
久「嘘なんて……」
一太「手……震えてますよ」ギュウ
久「あ……ああ……うっく……えっく」
一太「会長……」ダキッ
一太「会長……いえ……久さん……これから僕は貴方の支えになりたい!付き合って貰えませんか」
久「…………な、何考えてるのよ……バカね。私は貴方を振ったのよ……なのに、また告白するの」
一太「何度でも……告白します……会長が頷くまで」
久「久よ……さっき呼んでくれたみたいに久って呼んで」
一太「久さん……」
431 = 430 :
京「だから……咲……これからはずっと一緒だ……」
京「今まで俺は散々迷惑かけちまって……悪い事をしたと思ってる……」
京「でも……もう離さないから」
咲「うん……京ちゃん……私も離さない」
京「ああ」
咲「浮気したら許さないから」
京「ああ」
咲「これから……沢山思い出を……作って行こう……」
京「ああ」
京「ずいぶん遠回りをした気がするけど……おかげで咲の事が好きだって……咲の良さを理解できた気がする」
咲「うん」
京「だから……咲、俺と付き合ってくれ」
咲「うん……私も京ちゃんが好きだから……」
432 = 430 :
数年後
菫「新郎新婦の入場です」
咲「…………」カァー
咲「やっぱり恥ずかしいよ」
京「いや……俺だって恥ずかしいけどさ」ギュウ
京「行こう……咲」
咲「うん……」
菫「それでは誓いのキスを」
咲「京ちゃん」
京「お、おう」チュッ
433 = 430 :
怜「いやーめでたいなぁ」
照「いい加減、私達も結婚すべき」
竜華「いや、怜はうちと結婚するねん」
照「いい加減……諦めて、私と怜は運命の赤い糸で結ばれてるの」
竜華「ならウチはピンクの糸やな」ドヤァ
照「貴方は馬鹿なの?」
菫「それにしても咲ちゃんが私よりも早く結婚するとはな」
咲「あはは……」
菫「私も早く相手を見付けなければと思うんだがな……」
淡「スミレはこのまま行き遅れちゃいそうだね」
菫「お前だって彼氏居ないじゃないか」
淡「うぐっ……」
咲「そう言えば京ちゃんは?」
菫「アイツなら……ロビーに行ったみたいだが」
咲「そうですか」
434 = 430 :
久「須賀くん」
京「久さん……」
京「久さんも今日……結婚ですか」
久「ええ……まさか奇遇ね……同じホテルで出会うなんて……」
京「そうですね」
久「…………」
京「…………」
久「結婚……おめでとう」
京「ありがとうございます」
京「久さんもおめでとうございます」
435 = 430 :
久「それじゃ……内木くんが待ってるから」ヒラヒラ
咲「ま、待って下さい!」コトコト
久「咲……」
咲「あの……部長!今まで迷惑かけてすみませんでしたっ!えっと……だから……」
久「もういいのよ。二人で楽しんできなさい」
咲「部長……ありがとうございます」
京「行こう咲」
咲「うん、京ちゃん」
京(これからは俺達二人で過ごしていく)
京(もう俺達の絆はきっと綻びを見せないだろう)
京(そして……俺は絶対に咲を幸せにしてみせる)
咲「京ちゃん……愛してるよ」
京「俺もだ……咲」
trueend 結婚end
カン
436 = 430 :
これで終わります
今まで読んでくれてありがとうございます
438 :
乙です
後半はドロドロしてて、心にくる物がありました。
面白かったです!
439 :
乙
そして誠死ね
440 :
一太って目障り上に邪魔者だな。乙
441 :
乙
和はどうなったんだろうか
442 :
乙面白かった
443 :
遅れながら今しがた読み終わらせていただいた
お疲れ様でした
みんなの評価 : ★
類似してるかもしれないスレッド
- 咲「京ちゃんって好きな人いるの?」 (871) - [56%] - 2014/12/18 1:15 ★★★×6
- 仁奈「赤ちゃんはどこから来やがりますか?」 (131) - [52%] - 2014/12/30 11:30 ☆
- 菫「もしかして私ってモテるんじゃないか?」 (874) - [49%] - 2015/7/13 4:00 ★
- 咲「お姉ちゃんとケンカしてなかったら」 (517) - [48%] - 2014/10/3 0:00 ★
- 凛「これって……プロデューサーの携帯?」 (193) - [48%] - 2013/12/22 4:45 ★
- P「うちって961プロより黒くないか?」 (288) - [47%] - 2014/3/30 9:30 ★
- 提督「それでも艦娘とイチャイチャしたい!」 (883) - [46%] - 2016/5/30 14:00 ☆
トップメニューへ / →のくす牧場書庫について