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    元スレ咲「京ちゃん……そのリンゴ飴おいしい?」

    SS+覧 / PC版 /
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    351 = 346 :

    京太郎の家


    (はぁ……どうしてこうなった)


    (何とかしねぇーと、やべぇだろ)


    (とにかく、断る理由を探さないといけないけど)


    (うーん)


    (とにかく、浮気相談できる所とかねぇよなぁ)ポチポチ


    (ん?浮気相談ならトキへ……)


    「これだ」


    トゥルルルー トゥルルルー


    『はいはい。浮気の方法を伝授します、怜相談所ですー』

    352 = 346 :

    「あ、あの……ここなら浮気のコツを教えてもらえるってネットで……っ!」


    『まぁ、落ち着いて。もう少し冷静になろか』


    『それで、今どんな状況なん?』


    「えっと……今同じ学校で付き合ってる人が三人い……」


    『ちょっとタンマや、今……何で言ったん?』


    「だから同じ学校で付き合ってる人がいるって言ったんです」


    『まず一つ言いたいんは、何で同じ学校の奴と付き合うねん』


    『そんなんバレるに決まってるやろ』


    『よう考えてみぃ?なんで女房おる人が会社で浮気してると思う?』


    『それは家と会社で彼女を分けてるんや!』


    『同じ会社内で浮気をしかも三股をする奴なんて、そうおらんわ!』


    「いや……その、俺は浮気しようとしてた訳じゃないんですよ」


    「だけど……何故か彼女が増えて行くっていうか」

    353 = 346 :

    『まぁ、ええわ』


    『それで、バレそうになってるんか?』


    「いや、バレてはないんですけど……同じ日にデートに誘われちゃってて」


    『それなら最初に誘われた人を優先するもんやで』


    「いや……でも……何て言うか……断りにくいって言うか」


    (なんや?コイツ……滅茶苦茶、優柔不断やん)イライラ


    『結局どないしたいねん言うてみ』



    「だから三人とデートをしたいんですよ」


    『いや無理やろ』


    「そこを何とかっ!」


    『…………』


    『一つだけ方法がある……』


    「本当ですか?」


    『ほんまや……その方法はな』



    (怜さんに教わった方法でデートを成功させないと)


    「もしもし、咲か。明日のデートの事だけどさ、朝から行こうぜ」


    「どうしてって朝からの方が長く楽しめるだろ?」


    「久さん……明日のデート夕方からにしませんか」


    「ほら屋台って夕方の方が朝よりも多く店舗があるじゃないですか」


    「それに夕焼け……久さんと見たいですから」


    「和……デート夜中にしないか」


    「星をお前と眺めたいんだよ」


    「それに花火だってすぐに見れるだろ?




    (三人とデートでも時間をずらせば出来る)


    (怜さんに感謝しないと)

    354 = 346 :

    今日の投稿はこれで終わりです
    あともう少し続きますが、見てくれると嬉しいです

    357 :

    おつなのよー

    358 = 346 :

    当日


    「おはよう京ちゃん」


    「おう、それじゃあ早く行こうぜ」


    「あ、その前にさ携帯見せて貰ってもいいかな」


    「おう、いいぜ」


    (履歴は消してあるっつーの)


    「……」ポチポチ


    「はい、京ちゃん……ありがとう」


    「ごめんね。京ちゃんを疑うような真似をして……」


    「別に携帯を見られる程度で信じて貰えるなら構わねぇよ」


    「京ちゃん……」


    「ほら、行こうぜ」


    「うん」


    「おおっ咲、見てみろよ射的があるじゃねぇか」


    「本当だね」


    「何か欲しいものとかあるか」


    「えっと、それじゃあ……このストラップでいいよ」


    「よっしゃ任せろ」パンパン


    「ほらよ」


    「ありがとう京ちゃん」


    「咲も撃ってみたらどうだよ」


    「えっ……でもどうだろう……私、あんまり、そういうの得意じゃないし」


    「下手でも笑わねぇよ」


    「う、うん……じゃあ撃つね……」パンパン


    「やっぱり当たらないよ……」


    「あれ……京ちゃん?」

    359 :

    「はぁはぁ……もう、咲はいないよな」


    「咲は方向音痴なところがあるから、俺がいなくなっても自分が道に迷ったと思うはず」


    「はぁはぁ……久さんのところに行かねぇと」




    「ふふっ、今回は私の方が早かったみたいね」


    「すいません、結構早めに来たつもりなんですけど」


    「いいのよ。たまには須賀くんを待ってみたかったし」


    「ほら、その方が淑女っぽいし」


    「そうですか?」


    「ほら、それよりも屋台巡り始めるわよ」


    「は、はい」

    360 = 346 :

    「屋台は一通り、まわったわね」


    「そうですね。焼きそばも射的も楽しかったですし」


    「そうね」


    「あ、あそこにリンゴ飴があるわ買いましょう」


    「リンゴ飴二つ」


    「はい、須賀くん」


    「ありがとうございます。っていうか意外ですね」


    「意外って?」


    「いや、久さんがくれるなんて」


    「失礼しちゃうわね。私だってたまには人に物をあげたりするわよ」


    「じゃあ貰っときますね」


    ブーブー



    「ん?すみません電話みたいです」


    「バイトの人?」


    「はい」


    「もしもし」


    『あ、京ちゃん……今何処にいるの?』


    『また道に迷っちゃって』


    「そうか、ならお前は動くな。ややこしくなるからさ」


    「俺が後から行くから場所だけ教えてくれないか」


    『…………』


    「咲?」


    「ねぇ、京ちゃん……そのリンゴ飴おいしい?」


    その時、咲の声が聴こえたのは電話の向こではなく


    すぐ……背後だった

    361 :

    スレタイ回収……やべえよ

    362 :

    ドキっとしたぞ

    363 :

    終わったな…

    364 :

    よく頑張ったがとうとう終わりのときが来たようだな

    365 :

    「えっ……さ……き」


    「えへへ、京ちゃん見つけちゃった」


    「ど、どうしてっ!咲が居るんだよッ!」


    「どうしてって京ちゃんがデートを誘ったからだよ」


    「そ、そういう事を聞いてるんじゃねぇよ!どうして俺の場所がわかったんだ!」


    「はぁ……はぁ……須賀くん……こんな所に居たんですか……もう探しましたよ」


    「な、なんで和が……」


    「いや、なんでと聞きたいのは私の方ですよ」


    「急に夕方にしようだなんてメールを送ってきて、いざ、来てみたら須賀くん居ないですし」


    「俺は……そんなメール送ってなんて……」


    「そんな訳ないですよ。受信履歴にも……ほら」


    (確かに書いてある……訳が分からねぇ)


    (俺のスマホの送信履歴にも書いてやがる……)


    (一体、なんで……)

    366 = 365 :

    「あ、二人ともお祭り?」


    「はい、ワハハ祭りは結構有名なお祭りだったんで行きたくて」


    (そうか、アイツ……気づいてやがったのか俺の浮気に)


    (あの時、俺の携帯を貸してくれって言ったのは履歴をみるためじゃなくて和を呼ぶためだったんだ)


    (ちくしょう!)


    「だから京ちゃんと祭りに行ったんですけど、はぐれちゃって……でも、見つかって良かったです」


    「あら、何を言ってるのよ。須賀くんは私とお祭りに行ってたのよ?」


    「ちょ、ちょっと待ってください二人とも変な事、言わないでくださいよ」


    「須賀くんは私とお祭りに行く約束していたんですよ。ねぇ?」


    「…………」


    「須賀くん……?どうして……黙っているんですか」


    「ちょ、ちょっと……どういうこと須賀くん!ねえっ!」


    「…………せーよ」


    「えっ?」


    「うるせーよッ!なんなんだよッ!勝手に手のひらを返しやがって!」


    「俺はお前らが幸せになるために努力してたんだぞッ!」


    「なのに浮気がバレた程度で、そうやって冷たくなんのかよッ!」


    「す、須賀くん……それって」


    「ああ、浮気してたよッ!悪いか!?」

    367 = 365 :

    「う、嘘……そんなのって……」


    「うっ……ひっく……えっく……ど、どうして……そんな……」


    「泣けば良いとでも思ってるんですか?」


    「世の中そんなに甘くないですよ……」


    「大体、久さんが悪いんですよ」


    「久さんが俺の告白をすぐに受け入れてくれたら、こんなことにならなかったんですから」


    「……何よッ!それ……私が悪かったの……」


    「はい」


    「…………ッ!」タッタッタ


    「…………」


    「須賀くん……貴方は最低ですね」


    「そうかよ……」


    「…………」スタスタ パシーン


    「…………」


    「……貴方は……最低です……ッ!」ポロポロ


    「もう……金輪際近づかないで下さい。顔も見たくないですから」スタスタ


    「…………」

    368 = 365 :

    「京ちゃん……大丈夫?」


    「…………」


    「京ちゃん……」スッ


    「触るんじゃねぇ!」パシン


    「何時から気づいてたんだよッ!どうして……」


    「そんなことは、どうだって良いよ」


    「咲……」


    「なら一つだけ聞いて良いか、どうして俺の居場所がわかったんだ?」


    「京ちゃんの居場所なんて分からないよ」


    「分かったのは部長の居場所だよ」


    「私ね部長にお守りって言ってGPSを渡したんだ」


    「部長は、それを持っててくれたから分かったんだよ」


    「そっか」


    「京ちゃん……家に帰ろ」


    「他の人が認めなくても私は京ちゃんを認めてあげるから……」


    「咲……」


    安値選択肢


    1 俺はがむしゃらに咲から逃げた ??ルート


    2咲から逃げて学校へ向かった ??ルート


    3咲から逃げて町へと向かった ??ルート


    3咲に付いて行った ??ルート



    ちなみに、これで誰のルートか決まります


    ルートの数は咲が二つ、久が一つ、和が一つとなっています


    安値下4

    373 = 365 :

    >>370すみませんW
    とりあえず4で進めてみます
    今日はこれで終わります

    375 :

    良かった、てっきりヤンデレと化した咲さんが久かのどっちの頭をリンゴ飴みたいにするのかと・・・
    平和でよかったよかった。 乙です

    376 :

    >>375
    俺はどっちかの血を入れたリンゴ飴でも作るのかなと思ってた

    377 = 365 :

    「…………」


    「分かった……」


    (もう、今さら久さんに謝ったって許してくれる訳がねぇ)


    (和も顔も見たくないって言われたし)


    (まぁ……当然だよな)


    (こんな俺なんかを好いてくれるのは咲ぐらいなもんだ)


    (咲に……感謝しないと)

    378 = 365 :

    咲の家


    「お姉ちゃん帰ったよ」


    「あ、おかえり咲」


    「お祭りどうだったの?」


    「うん、楽しかったよ」


    「…………」


    「お姉ちゃんこそ、園城寺さんとのデートどうだった?」


    「うん。遊園地に行ったんだけど楽しかった」


    「ねぇ、園城寺さんもそう思うよね」


    「……」ガクガク


    「ほら、すごく楽しそう」


    「本当だね……」


    「…………」

    379 :

    (なんなんだよ……この空気)


    (結構やべぇじゃねぇか)


    「あ、京ちゃん……大事な話があるから私の部屋で待ってて」


    「あ、ああ」


    「俺だって、まだお前と話したいことがあるから」


    「うん」


    (それにしても足が重い……)


    (咲の部屋までの階段ってこんなにも段数があったっけ)


    (きっと……罪悪感が……俺の足の重りになってるんだろうな)


    (こんなことなら浮気するんじゃなかった)

    380 = 379 :

    「お待たせ、京ちゃん……」


    「咲……」


    「早速だけど聞いて良いか?」


    「うん。京ちゃんが先に話して良いよ」


    「あのさ、俺が浮気したって気づいた時に、どうして怒らなかったんだ」


    「…………」


    「私はね、京ちゃんに対して怒った事なんて無いよ」


    「でもね、すっごく悲しかった」


    「京ちゃんが、ラブホテルから久さんと出てった所を見た時は悲しくて悲しくて仕方なかったよ」


    「その後に優希ちゃんから和ちゃんが付き合ってるって聞いた時は……もう……どうして良いか分からなくなって……」


    「そっか……やっぱりバレてたのか……」


    「俺さ……自分でもよく分からねぇんだ……咲が好きなのかどうか」


    「別に良いよ。私は京ちゃんの事が好きだし」


    「きっと……京ちゃんも私の事が好きになるはずだから」


    「そもそも初めに京ちゃんが告白したんだよ……」


    「それは……そうだけど」

    381 = 379 :

    「ねぇ、明日にでも部長と和ちゃんに謝ろう?」


    「許してくれないかもしれないけど」


    「私も一緒に謝るから」


    「…………」


    (確かに……そうだ。俺は……二人に迷惑掛けちまった)


    (なんで……俺はあんな事を言っちまったんだ)


    (そもそも俺は久さんが好きで告白したはずなのに……)


    (俺って奴は……ッ!)


    「咲……ありがとうな」


    「俺……ようやく気づいたんだ。本当は誰が好きなのか……」


    「京ちゃん……」


    「俺……久さんの事が好きなんだ!」


    「だから咲とは付き合えねぇ」


    「…………」

    382 :

    こいつどうしても死にたいのか

    383 :

    咲ルートかと思いきや久ルートだった………

    384 :

    この状況でそんなこと言えるとかしゅごぃ

    385 :

    某デイズで本命の子のルートに入ったと思ったら浮気相手に走りやがったのを思い出した

    386 = 379 :

    「なんで……おかしいよ」


    「あれだけの事しておいて……そんなのって……」


    「俺が身勝手だって事は分かってる」


    「どれだけお前の気持ちを傷つけたか……理解してるつもりだ……」


    「それでも……いや、だからこそ。これ以上、自分にも他人にも嘘を付きたくねぇ」


    「俺はさ優柔不断で流されやすくてダメな奴だった……でも、これからは違うって違うようにするって決めたんだ」


    「だから……俺を久さんの所に行かせてくれ」


    「…………」


    「どうして……そういう事言うの?私の方が京ちゃんを愛してるのに」


    「正直さ……重いんだよ……」


    「えっ……」

    387 = 379 :

    「お前の愛の重さを俺は背負える自信がないんだ」


    「正直……怖い」


    「京ちゃんは、ちょっと疲れてるんだよ」


    「そういう時はね」スルスル


    「気持ちいい事したら落ち着くからさ」スッ


    「…………」パシン


    「京……ちゃん?」


    「俺をなめんじゃねぇよ!こんなので言うこと聞くと思ったのかよッ!!」


    「違……そんなつもりじゃ……」


    「大体お前に興味ねぇんだよっ!!」


    「彼女ずらしてんじゃねぇッ!」

    388 = 379 :

    「きょ……京ちゃん…………ごめんなさい、ごめんなさい」


    「…………」


    「俺……久さんの所に行くから」スタスタ


    「京ちゃん……っ!待ってよ行かないでよっ」ギュッ


    「触るんじゃねぇッ!」スカッ


    「あれ……?」


    (しまった……階段からバランスを崩しちまった……)


    (俺……結局、良いところが無いまま終わっちまったな……)


    (ごめん、久さん、和…………咲)


    (みんなに迷惑を掛けちまったままで)


    (全部……初めからやり直せればなぁ……)


    「…………」ドスッ


    「きょ、京ちゃん……京ちゃんっ!」


    「どうかし……っ!」


    「なんや、何があったんや……」


    「京ちゃん、京ちゃん……嘘……血が……」


    「お前ら何やっとんねん!はよ救急車呼ばんと」


    「うぅぅ……京ちゃん……京ちゃん……」

    390 :

    …………チャン……キョウチャン


    (……誰かが呼んでる)


    (すげぇ……悲しそうな声だ……)


    (誰の……声だろう)


    (早く目覚めねぇと)


    「京ちゃん……っ……京ちゃん……っ」


    「…………」


    「京ちゃん……良かったぁ目覚めてくれたんだ」


    「…………」


    「京ちゃん?」


    「お前……誰だよ」


    「えっ……」

    391 :

    「えっ……記憶喪失になってるん?」


    「うん……階段から落ちた時に頭を打っちゃったから」


    「なんというか……ほんまに報われへんなぁ……」


    「これから色々刺激を与えていったら記憶が戻るかも知れないって言ってたけど」


    「そっか……まぁ、これは二人の事情やから、うちは何も言わんけど……」


    「うん……後は私がなんとかするから」


    (京ちゃんが記憶喪失になったのは私のせいなんだ)


    (だから私が頑張らないと)

    392 :

    (俺が意識を取り戻してから1ヶ月が経った)


    (どうやら咲は俺の彼女らしく)


    (この1ヶ月……俺の面倒を付きっきりで見てくれた)


    (もしも何も記憶の無いまま一人きりだったらと思うと……それだけで不安になる)


    「京ちゃん?」


    「ん?」


    「いや……なんだか元気が無さそうだったから」


    「そんなことねぇよ……むしろ安心してる」


    「安心?」


    「ああ、咲が近くに居るって実感できるからな」

    393 :

    「もう、京ちゃんってば……彼女なんだから当たり前だよ」カァー


    「はい、リンゴ」


    「ん?」


    「だから、あーん」


    「あ、あのなぁ……何でそうなるんだよ」


    「だって京ちゃん骨折してるから私が食べさせてあげないと」


    「骨折してるのは腕じゃねーよ。足だよ足!」


    「いいから……ほら」スッ


    「わ、分かったよ……あーん」モグモグ


    「うん、うまい」


    「えへへ」


    (どうしてだろう……最近、咲の顔を見ると胸がチクリと痛む)


    (俺は咲に対して何か悪い事をしたんだろうか……)

    394 :

    「なぁ……咲……テレビ見ても良いか?」


    「いいよ……どんなテレビが見たいの?」


    「麻雀」


    「ダメだよ」


    「……えっ?」


    「今は番組やってないから」


    「そ、そうか……」


    (何故か咲は俺が麻雀をしたり、見たりしようとすると機嫌が悪くなる)


    (でも……麻雀を見ていると……うっすらと記憶が甦る気がする)


    (俺の過去に麻雀が深く関わっているのかもしれない)

    395 = 394 :

    「京ちゃん大丈夫なの?」


    「心配しすぎだって、学校に行くぐらいで」


    「それに外の刺激とかを感じた方が記憶は戻りやすいって言うし」


    「あ、あのね京ちゃん……」


    「別に無理に思い出す必要はないと思う」


    「世の中にはね知らなくてもいい事だってあるんだよ」


    「咲……?」


    「あ……ごめんね。変な事、言っちゃって」


    「学校行こっか」


    「ああ」


    教室


    「京ちゃん、お昼一緒に食べよう」


    「おう」スタスタ


    まこ「…………」

    396 :

    このスレの京太郎は誠の化身だから仕方ないね

    397 = 394 :

    放課後


    「京ちゃん……どう?何か思い出せた」


    「悪いな……全然、思い出せねぇ」


    「そっか……」


    「しつこいようだけど無理に思い出す必要は無いからね」


    「でも……思い出したいんだ」


    「咲の事……もっと知りたいからさ思い出とか」


    「…………そっか」


    京太郎の家


    「ん?携帯にメールが来てる」


    「校門で待ってる……?」


    「誰だろ?」


    「咲に相談すべきか……」


    (いや……咲にばっかり頼ってたらダメだよな)


    (自分の問題ぐらい自分で解決しねぇと)

    398 :

    学校


    「貴方ですか……俺を呼んだのは」


    まこ「そうじゃ、少しお前さんに話したい事があったからのう」


    「話って?」


    まこ「いいから、ついて来んしゃい。そこでゆっくり話しちゃるから」


    「…………はい」


    (この人は誰なんだろう)


    (でも、俺の事を知ってそうだし何か記憶を思い出す手掛かりになるかも知れない)


    (それに……どことなく知り合いだった気がする)


    部室


    ガラガラ


    まこ「すまんのう遅くなってしもうて」


    「いえ……別に良いですよ。全員集まっても出来るのは三麻ぐらいですから」


    優希「和ちゃん……すまないじぇ」


    「別にゆーきが謝る事じゃないはずです」


    優希「……じぇ」


    まこ「安心せい、今回はちゃんと普通の麻雀が出来るけぇ、ほら早く入って来んしゃい」


    「えっ……俺……ですか」


    「なっ……貴方って人は……」


    「よく……そんな平気な顔をして、ここに来れましたね」


    優希「京太郎……」

    399 :

    「えっ……二人とも、俺の事知ってるのか……」


    「当たり前じゃないですかっ!貴方のせいで……貴方のせいで……ッ!」


    優希「お、落ち着くじぇ……」


    まこ「やっぱり何も覚えとらんかったか」


    「はい……その……俺、記憶喪失で何も覚えてなくて」


    「記憶喪失……そんなオカルト……」


    まこ「いいからお前さんは黙っちょれ」


    「嫌です……黙りません……黙れるわけ……無いじゃないですか」


    まこ「今の京太郎を責めたところで何も変わらん」


    まこ「責めるのは記憶を思い出してからでええじゃろ」


    「……どういう意味ですか」


    まこ「言ったじゃろ。今から麻雀をするけぇ」


    まこ「話はその後じゃ……」

    400 = 394 :

    「あの……麻雀って、俺もですか」


    まこ「麻雀は四人でするもんじゃ」


    「ですよね……」


    「…………」


    まこ「ほら、早よぉ席に座りんしゃい」


    「はい……」


    優希「じぇ……」


    まこ「それじゃあ始めるかのぅ」タン


    優希「早速リーチだじぇっ!」


    (アイツ……東場では相変わらず強いよなぁ……)


    「…………ッ!」


    (なんだ……今のは……俺……コイツの事、知ってたのか?)


    まこ「ほれ、手が止まっとる……次はお前さんの番じゃ」


    「あ、はい」タン


    優希「ロンだじぇ!」


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