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    元スレ咲「京ちゃん……そのリンゴ飴おいしい?」

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    301 = 287 :

    「だから咲も好きな人がいるなら頑張って欲しい」


    「応援するから」


    「うん」


    「ねぇ、お姉ちゃん……結婚するなら少しは料理を作れた方が良いんじゃないかな?」


    「私も……それは思うけど……作れる気がしない」


    「それなら教えてあげるよ」


    「前にも咲に教えて貰ったけど無理だった」


    「大丈夫……今回は他の人に頼むから」

    302 :

    やばい

    303 = 287 :

    「まさか和と付き合う事になるとはなぁ」


    「夢みたいだ……」


    「ん?メールみたいだけど?咲からか」


    「明日家に来ない……か」


    「明日は特に用事もねぇし行くか」


    「別にいいぜっと……これで完璧だな」


    「おおっ……今度は久さんからか」


    「えっと……休日に水族館か」


    「なんというかベタな場所が多いな久さんは」


    「良いですよっと……送信」


    「さて……今日も寝るか」

    304 :

    もうハーレム目指すしかないし(白目)

    305 = 287 :

    放課後


    「和……その……キスして良いか」


    「いきなり!何言ってるんですか!付き合ってから……まだ1日しか経ってないんですよ」


    「いや……そうじゃねぇんだって」


    「その……俺がさ、ネト麻で上がれたらって話で」


    「上がること自体なら、そこまで難しくはないじゃないですか」


    「や、役満で上がれたら……して良いですよ」


    「レベル高過ぎだろ!せ、責めて満貫で……」


    「ま、まぁ満貫ぐらいなら……」


    「よぉーし!やってやるぜ」

    306 = 287 :

    「だ、ダメだった……」


    「ちゃんと上がれるようにはなってるじゃないですか」


    「それは……そうだけどよ……」


    「はぁ……仕方ないですね」チュッ


    「えっ……和」


    「努力賞です……」


    「く、唇は満貫で上がらないとしませんから」カァー


    「お、おう」


    「そ、それじゃあ時間ですし帰りましょうか」


    「ああ」


    「それでは……また明日」


    「じゃあな」

    307 :

    盛り上がってまいりました

    308 :

    咲の家


    「おーい」ピーンポーン


    「京ちゃん……遅いよ」


    「すまん、和に麻雀を教わってた」


    「そうか、それなら仕方ないね」


    「ほら、上がっていいよ」


    「おう、おじゃましまーす」


    「えっと咲の部屋は……」


    「あ、京ちゃん……今回はリビングだよ」


    「リビング?まぁ、いいけど」スタスタ

    309 = 308 :

    「お姉ちゃん連れてきたよー」


    「これが例の人?」


    「うん、そうだよ」


    「えっ……ちょ……何の話をしてるんだよ」


    (も、もしかして咲は話したのか)


    (俺と咲の関係を……)


    (さ、さすがに結婚を前提に……なんて事はねぇだろ)


    (大体、年齢足りねぇし)


    「実はお姉ちゃんには付き合っている人がいるんだけど」


    「その人の為に手料理を作りたいんだって」


    (やっぱりそうだよな……)ホッ

    310 = 308 :

    「なるほど、それで俺が教えたら良いって事だな」


    「厚かましいかも知れないけど……教えてくれると嬉しい」


    「私の名前は宮永照。呼ぶときは照でいい」


    「えっと……照さん?俺の名前は」


    「知ってる……須賀京ちゃん」


    「須賀京太郎です」


    「私も咲と同じように京ちゃんって呼んでも良い?」


    「はい、好きに呼んでいいですよ」


    「それじゃあ早速料理の作り方を教えて欲しい」


    「わかりました。ちなみにどんな料理を作りたいんですか?」


    「オムライス」


    「わかりました……ちなみに料理はどの程度?」


    「前に冷凍食品を作ったことがある」


    「えっと……それ以外は?」


    「前に冷凍食品を作ったことがある」


    「わ、わかりました。まずオムライスの前に卵焼きの作り方を教えますね」

    311 = 308 :

    「や、やっと……終わった」


    「調子はどうかな」


    「卵焼きがギリギリ出来るぐらいにはしたかな」


    「咲見て、卵焼きが出来たよ」ホクホク


    「お姉ちゃんが作ったのはスクランブルエッグだよ」


    「……?」


    「あ、そう言えば伝え忘れてたんだけど」


    「うん」


    「私、京ちゃんと付き合ってるんだ」


    「なっ…………!」


    「あ、咲が好きって言ってたのは京ちゃんの事だったんだ」


    (おい、なに家族にばらしてるんだよ)


    (仮に別れる事になっても別れられねぇじゃねぇか)

    312 = 308 :

    「いやー、そうなんすよ。でも、あんまり恥ずかしいからそういう事、言うなよなー」


    「うん。でも、お姉ちゃんには報告したくて」


    「まぁ、そうだろうけどさ」


    「それに結婚したら両親に報告しないといけないんだから、その練習だと思えば良いよ」


    「いや……結婚の話は……早すぎだろ」


    「そんなことないと思う。付き合ったら先の事を話すのは当然」


    「今すぐにでも挙式を上げるべき」


    「さすがに京ちゃんはまだ結婚できる年齢じゃないから今すぐには無理だけど」


    「未来予想図ぐらいは考えておいても良いかなって」


    (いずれぇ……なんだが勝手に話が進んでて怖えぇよ)


    「ま、まぁ……それはそうなんだろうけどさ、焦り過ぎるのもどうかと思うぞ」


    「まぁ、そうなんだけど。私と京ちゃんの愛があれば数年の月日なんてあっという間だよ」


    「ま、まあな」


    「本当に二人ともラブラブなんだね。私も早く結婚したい」


    「あ、あはは」

    313 = 308 :

    (結局……なんだったんだよ……)


    (まるで心に釘が刺さったみたいな嫌な感じがする)


    (浮気はバレてねぇと思うけど)


    (なんか咲の奴……焦ってるのかな)


    (まぁ……なんとかなるだろ)

    314 :

    なんとかなる(慢心)

    315 = 308 :

    放課後


    「よ、よし!来た……!和!満貫で上がったぞ」


    「ここまで早く上達するなんて……一体どうやって」


    「そりゃ上達するだろ!和の唇が賭かってんだからさ」


    「そ、そうですね……その、そういう約束でしたから……」


    「それじゃあ行くぞ」


    「は、はい」


    「和……好きだ」チュッ


    「ん……んんっ……」


    (な、なんで舌を入れてくるんですかっ!)


    「ん……んんっ……はぁ……はぁ」


    「和……していいか?」

    316 = 308 :

    「ま、待ってください。ダメですよっ!そういうのは適切な場所で……」


    「それに避妊具も使ってないですし……」


    「それなら用意してるから大丈夫だって」


    「……なんで用意してるんですか」


    「和とするためだ」パサパサ


    「ちょ……服を脱がさないで下さい」


    「大丈夫だって馴れてねぇけど……」パサパサ


    「それじゃあ差し込むぞ」ズン


    「んんっ……ダメだって……言ってるじゃないですかっ」


    「もう……遅せぇよ……」ズンズン


    「んんっ……はぁっ……うっ……」


    「出るぞ、和!」ドピュドピュ


    「う……はぁん!」ビクン

    317 = 308 :

    「はぁ……はぁ……」


    「ううっ……私……初めてだったんですよ」


    「俺だって経験ねぇよ」


    「でも須賀くんからしました……」


    「子供が出来たらどうするんですかっ」


    「ゴムは使ってるんだから大丈夫だろ」


    「だとしても、私の初めてを奪ったのは事実です」


    「責任……取ってくれますね」


    「…………」


    「どうして黙るんですか」


    「い、いや……ちゃんと責任は取るって」


    「ありがとうございます!やっぱり須賀くんの事大好きです!」


    「お、おう」

    319 = 308 :

    水族館


    「水族館ってあんまり行ったことありませんけど結構楽しいものですね」


    「そう、喜んで貰って良かったわ」


    「いつも予定とか決めてくれてありがとうございます。本当は俺が場所とか決めて久さんをエスコートしないと行けないのに」


    「たまには先輩らしい所も見せさせてよ。何でも須賀くんにばかり頼るのも悪いでしょ?」


    「久さん……」チュッ


    「も、もう……ここは人が結構いるのよ」


    「じゃあ人がいなかったら良いんですか?」


    「須賀くん……言うようになったわね」


    「す、すいません」


    「冗談よ。次の魚でも見ましょ」


    「は、はい」

    320 = 308 :

    「今日も楽しかったっすね」


    「ええ、そうね」


    「…………」


    「…………」


    「あ、あの……ホテルに行きませんか」


    「す、須賀くん!?」


    「その……やっぱりダメですか?」


    「そ、そんなことは……ないわ。行きましょ……ホテル」


    「はい」

    321 = 308 :

    ホテル



    「そ、それじゃあ……お風呂に入ってくるわね」


    「はい……俺も後で入りますんで」


    (さてと……ついに久さんとする日が来ちまった)


    (咲もなかなかだったけど、やっぱり久さんとやるときっと違った快感が味わえるんだろうなぁ)ホクホク


    ブーブー


    (ん?電話か……誰だろう?)


    (咲……か……こんな時に何なんだよ)


    「はい、もしもし」


    『あ、京ちゃん……あのさ。今、どこにいるの?』


    「ああ、今家にいるけど……どうしたんだよ?」


    『そうなんだ……それなら早く家から出てくれないかな……私、ずっと京ちゃんの前で待ってるんだけど』


    『何回も呼び鈴を鳴らしてるのに出ないし』


    「…………」

    322 :

    こーわーいー

    323 = 308 :

    (マジかよ……どう……言い訳するかな)


    「ああ、バレちまったか」


    「実はさ……俺……バイトしてたんだよ」


    「お前にプレゼント買いたくてさ」


    『そ、そうなんだ!?それなら言ってくれたら良かったのに』


    「それならサプライズにならないだろ?」


    『そっか……ごめんね。余計な事しちゃったみたいで』


    「まったくだぜ。せっかく驚かせようと思ったのに」


    『うん……ごめん』


    「いや……別にいいけどさ」


    「とりあえず楽しみにしてろよ……それじゃ切るから」


    『うん』

    324 = 308 :

    「誰と話してたの?」


    「バイトの同僚です」


    「それじゃあ、俺……入りますね」スタスタ


    「う……うん」


    「…………」


    「ふぅー、結構気持ちよかったです」


    「そ、そう」


    「それじゃあ……して良いですか」チュッ


    「う、うん」


    「久さん」ドサッ


    「…………」ポロポロ


    「久……さん?」


    「ううっ……えっく……ごめん……やっぱり無理!」


    「ううっ……えっく……ごめんなさい、ごめんなさい」


    「は、はぁ?」


    安値選択肢


    1「ふざけないでくださいよ……ここまで期待させといて」→ED1騒音は家の外で


    2「ど、どうしたんですか?」


    下3

    328 = 308 :

    分かりました。また日を改めて続きを書きます

    329 = 318 :

    おつなのよー
    ちょーこわいよー…

    330 = 308 :

    「ど、どうしたんですか?」


    (いきなり泣いて……俺、何か失礼な事でもしたかな?)


    「ち、違うの……その……ね」


    「須賀くん……映画の時とか、あんまり嬉しそうじゃなかったし……」


    「だ、だから頑張ろうと……お、思ったんだけど……」


    「やっぱり……怖くて」ポロポロ


    「久さん……」ダキッ


    (俺の為に無理して……俺がしっかりしねぇと)


    「わざわざ、俺の為に無理しないで下さい」


    「こういうのは少しずつ馴れていけば良いんですよ」



    「須賀くん……ありがとう」


    「落ち着きました」


    「ええ……やっぱり私……貴方と付き合って良かったわ」


    「こんなにも勇気付けられちゃって……」


    「それが彼氏ってもんですから」


    「須賀くん……」

    331 = 308 :

    「今日は……ごめんなさい。迷惑かけちゃって」


    「しつこいですよ……俺は気にしてませんから」


    「それじゃ……また連絡するから」


    「今度は俺からしますよ」


    「そう、楽しみにしてるわね」


    「はい」


    (結局、久さんとは出来ずじまいだけど)


    (彼女の……悲しむ姿は見たくねぇからな)


    (さてと……取り合えず咲を誤魔化す為に何か後でプレゼントを買わないとな)


    (金はまだあるし……適当な本でも買えば満足するだろ)スタスタ



































    「…………」キリリ

    332 :

    あっ…

    333 :

    やゔぁい

    334 :

    なんでわざわざキメ顔してるんだ………

    335 :

    「今日はごめんな?バイトで家にいなくて」


    「わざわざ、来てくれたんだろ?」


    『ううん……別に良いよ』


    『バイトお疲れさま……』


    「お、おう」


    『私の為にバイトなんてしなくても良かったのに』


    『でも……ありがとう』


    「いつも悪いと思ったんだ。お弁当とかさ作ってもらって」


    『あれは私が好きでやってる事だから気にしなくても良いのに』


    「それだと気が済まないんだって」


    『そっか』


    「お前が本とか好きだろ?今度本屋で一緒に買おうぜ」


    『うん……てことはデートって事だね』


    「まぁ……そうなるな。じゃ……また楽しみにしてるぜ」


    『うん』


    ガチャッ……ツーツー


    「……うん」

    336 = 335 :

    昼休み


    「京ちゃん。お昼にしよう?」


    「ああ、いいぜ。和はどうする?」


    「勿論付いて行くに決まってるじゃないですか」ルンルン


    「そうか」


    優希「それなら、早く行くじぇ」


    屋上


    「あ、あの……須賀くん……。実は……そのお弁当を作って来たんですけど食べてくれませんか」


    「…………」


    「お、和が作ってくれるなんて珍しいな」

    337 = 335 :

    「たまたま食材が余っただけです……いいから食べて下さい」スッ


    「サンキューな」スカッ


    「…………ん?」スカッスカッスカッ


    「和?くれるんじゃなかったのか?」


    「勿論、そのつもりなんですが……その……須賀くん……あーんして下さい」


    「は、はぁ?そんなの出来るわけないだろ」


    「ど、どうしてですか」


    「他の人だっているんだぞ」


    「うぅ……それはそうですけど」


    「恥ずかしいじゃねぇか」


    「そ、そうですね」カァー


    「つぅーことで」ヒョイッ


    「あっ……」


    「うまいぜ。和の手料理」モグモグ


    「も、もう」

    338 = 335 :

    「それじゃあ私も和ちゃんのお弁当貰うね」


    「どうぞ」


    「うん、美味しいよ」


    「咲さんに、そう言って貰えると嬉しいです」ニコッ


    (はぁ……和の奴……気持ちは嬉しいんだけどなぁ)


    (わざわざ人前でするのは辞めて欲しいよなぁ)


    (咲は少し抜けてる所があるからバレてねぇけど)


    (あんまり露骨過ぎると噂になるし)


    (注意しておかねぇと)

    339 = 335 :

    放課後


    「なぁ……和」


    「な、なんですかっ……んっ……はぁん」


    「あんまりさ、その……人前でそういう事しないでくれよ」


    「んんっ……そ、そういう事って……何ですかっ」


    「何の事ってお弁当とか作ったりさ」


    「気持ちは嬉しいんだけど……恥ずかしいって言うか」


    「……その……っ……迷惑って事でしょうか?」


    「そういう訳じゃねぇけど……」


    「なら、良いじゃないですか。付き合ってないなら、ともかく私達はカップルなんですよ」


    「カップルが……んっ……そういう事をするのは普通だと思いますけど」


    「そ、そりゃあ……そうだけど……」ズンズン


    「和!出るぞっ」ドピュドピュ


    「はぁぁん!」ビクン

    340 = 335 :

    通学路


    「そう言えば最近、京ちゃんと和ちゃんって仲が良いよね」コトコト


    「前は、あんまり仲が良さそうって感じじゃなかったのに」


    優希「ん?咲ちゃんは知らないのかじぇ?」


    「知らないって?」


    優希「和ちゃんと京太郎は付き合ってるんだじょ」


    「ええっ!?付き合うって……和ちゃんと京ちゃんが!?」


    優希「そうだじょ……最近付き合ったんだじぇ……てっきり咲ちゃんは知ってると思ってたじぇ」


    「ううん初耳だよ、でも、まさか二人が付き合うなんて思わなかったよ」


    「京ちゃんが和ちゃんに気があるのは知ってたけど」


    「逆は無いと思ってたから」


    優希「聞いて驚け、なんと和ちゃんが京太郎に告白したんだじぇ!」


    「ええっ!……そうなんだ」


    優希「な、驚いただろ?」


    「そりゃ驚くよ……そっか二人とも上手くいくと良いね」


    優希「きっと上手くいくじぇ」

    341 = 335 :

    今日の投下はこれで終わります

    342 :

    乙 誠死ね

    343 :

    おつなのよー

    344 :

    京太郎の家


    (久さんにデートを誘うって言っちまったけど)


    (何処に誘おうかな……)ピラッ


    (ん……チラシか……えっと……ワハハ夏祭り)


    (確か……ワハハ祭りって長野で一番有名な祭りだったはず……)


    (ここなら久さんとデートに行っても楽しめるだろ)


    (最高の思い出になるようにしないとな)



    久の家


    「ん?須賀くんからメールね」


    「いつもは私からしてるけど須賀くんからなんて珍しいわね」


    「えっと……ワハハ祭りかぁ……」


    「本当はその日、塾があるんだけど……まぁ、たまには休んだってバチは当たらないわよね」


    「いいわ、行きましょう……っと送信」


    「須賀くんとお祭りか……楽しみね」


    ピーンポーン


    「ん?こんな時間に誰かしら?」ガチャ

    345 :

    どうせ咲が来るんだろ
    展開読めすぎるわ

    346 :

    「あ、こんにちは……こんな夜遅くにすみません」


    「咲じゃない?どうしたのよ。こんな時間に」


    「いえ……その……最近部長と会ってないなって思って寂しくなっちゃって」


    「くすっ、立ち話もなんだから上がっていいわよ」


    「あ、ありがとうございます」コトコト



    「でも、咲がここまで来るって意外ね。本当に何か用事とかはないの」


    「はい……只、部長にお祝いしなくちゃって思って」


    「お祝い……?」


    「部長って京ちゃんと付き合ってるんですよね。それならお祝いしないと」


    「あー、そんなの全然構わないわよ」


    「それに部長も、もう少しで学校からいなくなるって思うと……寂しくなって」


    「咲……」


    「だから、これ良かったら受け取って下さい」


    「これって……お守り?」


    「はい、これからも部長が健康でいられるように」


    「ありがとう、貰っておくわね」


    「そ、そう言えば京ちゃんと付き合ってるって事は……デートとかもしてるんですか?」


    「なーに?やっぱり咲も、そういう事が気になる年頃なのかしら?」クスクス


    「もう、からかわないで下さいよ……」

    347 = 346 :

    「実はね。ワハハ祭りにも行く予定なのよ」


    「ワハハ祭りって、あの有名なお祭りですよね」


    「ちょっと羨ましいです。京ちゃんにそこまで思って貰えるなんて」


    「そうね……こんなに私の事を大切に思ってくれる人なんてそういないわ」


    「そうですね……あ、そろそろ帰りますね」


    「もう帰っちゃうの?もう少しここに居ても……なんなら泊まっても良いのに」


    「お風呂とか沸かさないといけないし……すみません」


    「いいのよ。また暇が出来たら何時でも来て良いんだから」


    「はい」ギィー


    「デート……上手くいくように応援していますから」バタン

    348 = 346 :

    「おはよう京ちゃん」



    「おっ、咲か、いつも悪いな待たせて」


    「本当だよ。最近の京ちゃんは寝起きが悪いよ……」


    「いや、それなら別に待たなくても良いんだぜ?」


    「咲だって、待つのは嫌だろ」


    「京ちゃん……」


    「私は京ちゃんの彼女なんだよ」


    「それなら待つのは当たり前だよ」


    「そういうもんなのかな」


    「それよりも京ちゃん、一緒にお祭りに行こうよ」


    「お祭り……咲がそんな事、言うなんて珍しいな」


    「うん、普段はあんまり賑やかなところは苦手なんだけど……京ちゃんとどうしても行きたくて……」


    「いいぜ。で、何処の祭りに行くんだ?」


    「ワハハ祭りって言う祭りなんだけど」


    「いや……あのさ。その日は悪いけどバイトがあってさ」


    「断って」


    「えっ……」


    「…………」


    「…………」


    「せっかく楽しみにしてたんだよ……」


    「その日ぐらいバイト断って欲しいかな」


    「お、おう……」

    349 = 346 :

    放課後


    (なんだよ……咲の奴)


    (変に食い下がって来やがって)


    (はぁ……どうするかなぁ)


    (なんか咲を断るのは怖いし)


    (かといって、久さんを断るのはなぁ)


    (大体、自分で誘っといて断るとかねーよ)


    「はぁ……」


    「須賀くん……?あの、ちゃんと話を聞いてますか?」


    「えっ……ああ、当たり前だろ」


    「それで、お祭り行ってくれますよね」


    「えっ……お祭り」


    「だから……その……ワハハ祭りですよ」


    「ほら、私達って付き合ってるはずなのに、デートを一回もしていないのは可笑しいと思うんです」


    「なので長野で有名なお祭りのワハハ祭りに行きませんか」


    「い、いや……悪いけど……その日は用事が……」


    「そんなの酷いですよ。身体の関係だけ済ましてデートは断るなんて」


    「うぅ……」

    350 = 346 :

    「普通、おかしいですよね」


    (そう言えば咲が言ってたっけ)


    (弁当は一人分も二人分も作る手間は変わらないって)


    (それってデートにも言えるんじゃねぇのか?)


    (デートも二人で、やろうが三人でやろうが一緒だろ)


    「わ、わかったよ。可愛い和の為だからな」


    「須賀くん……ありがとうございます!」


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