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元スレ筑摩「と、利根姉さんが提督とキスをくぁwせdrftgyふじこlp;」
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翔鶴さんは続ける。
「そうやって甘やかしてしまうから瑞鶴はいつまでたっても甘えん坊なのかしら…その点筑摩さんはしっかりしていますよね。」
「っ! いえ、私なんか…全然、そんなことないです…」
そう…本当にしっかりしていたら姉に向かってあんなことは言わないし、嫉妬もしたりしない。
(姉さんが子供っぽいだなんて言っておいて、私のほうがよっぽど子供じゃない…)
「ふふ、利根さんと同じことを言うのね。」
「え?」
姉さんがそんなことを?
「そうやって甘やかしてしまうから瑞鶴はいつまでたっても甘えん坊なのかしら…その点筑摩さんはしっかりしていますよね。」
「っ! いえ、私なんか…全然、そんなことないです…」
そう…本当にしっかりしていたら姉に向かってあんなことは言わないし、嫉妬もしたりしない。
(姉さんが子供っぽいだなんて言っておいて、私のほうがよっぽど子供じゃない…)
「ふふ、利根さんと同じことを言うのね。」
「え?」
姉さんがそんなことを?
「以前利根さんに『奔放に甘えてくる瑞鶴も可愛いけれど、しっかりしている妹さんを持った利根さんが羨ましい。』って言ったことがあったんです。」
「姉さんはなんて?」
「『いや、皆やつをしっかりしていると言うが、存外甘えたがりでわがままじゃぞ。しかも本人がそれを自覚しておらんからタチが悪い』ですって。」
昨日の私だったらそうは思わなかっただろう。しかし今ならば納得できる。
(姉さん、本当に、なんでもお見通しなんですね…)
姉さんは子供っぽくなどない。私なんかよりもずっと大人で、私のことをわかってくれていたのだ。
姉さんへの申し訳ない思いが募る。
「姉さんに謝らないと…」
「姉さんはなんて?」
「『いや、皆やつをしっかりしていると言うが、存外甘えたがりでわがままじゃぞ。しかも本人がそれを自覚しておらんからタチが悪い』ですって。」
昨日の私だったらそうは思わなかっただろう。しかし今ならば納得できる。
(姉さん、本当に、なんでもお見通しなんですね…)
姉さんは子供っぽくなどない。私なんかよりもずっと大人で、私のことをわかってくれていたのだ。
姉さんへの申し訳ない思いが募る。
「姉さんに謝らないと…」
いつの間にか声が漏れていたらしい。翔鶴さんに尋ねられる。
「姉さんに? 利根さんと何かあったんですか?」
「い、いえ、なんでもないんです!」
焦る私を見て彼女は何かを察したようだった。
「…そうですか。 何があったのかは聞かないでおきます。」
詰問を受けずに済み胸をなでおろす私。
「はい…ありがとうございます。」
「いいえ。 でも早く仲直りしてくださいね。利根さんと筑摩さんが喧嘩しているところなんて見たくありませんから。」
その言葉に頷き、
「はい、今から謝りに行ってきます。 …お風呂先にあがりますね。」
「ええ。きっと利根さん、すぐに許してくれますよ。 お姉さんなんて単純なんだから。」
「そうだといいですけれど。」
いたずらっぽく微笑む彼女に苦笑しながら言ってドックを出る。
「姉さんに? 利根さんと何かあったんですか?」
「い、いえ、なんでもないんです!」
焦る私を見て彼女は何かを察したようだった。
「…そうですか。 何があったのかは聞かないでおきます。」
詰問を受けずに済み胸をなでおろす私。
「はい…ありがとうございます。」
「いいえ。 でも早く仲直りしてくださいね。利根さんと筑摩さんが喧嘩しているところなんて見たくありませんから。」
その言葉に頷き、
「はい、今から謝りに行ってきます。 …お風呂先にあがりますね。」
「ええ。きっと利根さん、すぐに許してくれますよ。 お姉さんなんて単純なんだから。」
「そうだといいですけれど。」
いたずらっぽく微笑む彼女に苦笑しながら言ってドックを出る。
脱衣所に出ると着替えが用意されていた。妖精さんたちが繕ってくれたのだろう。
服を着替えていると急に不安になってくる。
嫉妬と逆恨みであんなことを言った人間を姉さんは許してくれるのだろうか、と。
『―鎮守府に戻ったところであなたに居場所なんかないわよ?―』
心の声が思い出される。
(もし姉さんに許してもらえなかったら私は…)
一人になってしまう。
翔鶴さんはあんなふうに言っていたがやっぱり仲直りができるか不安だった。
着替えを終え、脱衣所を出ようとすると、お風呂から翔鶴さんが私を呼ぶ声が聞こえた。
服を着替えていると急に不安になってくる。
嫉妬と逆恨みであんなことを言った人間を姉さんは許してくれるのだろうか、と。
『―鎮守府に戻ったところであなたに居場所なんかないわよ?―』
心の声が思い出される。
(もし姉さんに許してもらえなかったら私は…)
一人になってしまう。
翔鶴さんはあんなふうに言っていたがやっぱり仲直りができるか不安だった。
着替えを終え、脱衣所を出ようとすると、お風呂から翔鶴さんが私を呼ぶ声が聞こえた。
「筑摩さーん!」
引き戸を開き、返事をする。
「なんでしょう?」
「謝るで思い出したんです。 筑摩さん、不知火さんにも謝らないとダメですよ。」
「不知火ちゃん?」
どうして不知火ちゃんが、そう思う私に翔鶴さんはこう続ける。
「はい。あの子、多分あなたが被弾した時に一番動揺していましたから。」
引き戸を開き、返事をする。
「なんでしょう?」
「謝るで思い出したんです。 筑摩さん、不知火さんにも謝らないとダメですよ。」
「不知火ちゃん?」
どうして不知火ちゃんが、そう思う私に翔鶴さんはこう続ける。
「はい。あの子、多分あなたが被弾した時に一番動揺していましたから。」
「えっ? 不知火ちゃんが?」
あんなに落ち着いた子が動揺するなんて信じられなかった。
「ええ、だってあなたを母港に連れて帰るまで生きていることに気がつかなかったのよ? 普通なら退避するときに気づいてみんなに言うでしょう?」
「あっ。」
確かに、普段の不知火ちゃんならばありえないことだ。
「ね? それに、なんだかあの子、初めからあなたのことを心配している様子でしたし…」
「そうなんですか…」
勘のいいあの子のことだ。 きっと出撃前の私の様子から何かを察したのだろう。
あんなに落ち着いた子が動揺するなんて信じられなかった。
「ええ、だってあなたを母港に連れて帰るまで生きていることに気がつかなかったのよ? 普通なら退避するときに気づいてみんなに言うでしょう?」
「あっ。」
確かに、普段の不知火ちゃんならばありえないことだ。
「ね? それに、なんだかあの子、初めからあなたのことを心配している様子でしたし…」
「そうなんですか…」
勘のいいあの子のことだ。 きっと出撃前の私の様子から何かを察したのだろう。
「ですから、ちゃんと不知火さんにも謝ってくださいね?」
「はい、すみません…」
「私はいいんですよ、だってこうして生きていてくれているんですから。」
微笑んで言う翔鶴さん。
その笑顔に、なんだか胸が暖かくなる。
「ありがとうございます…」
「いいえ、一時はどうなることかと思いましたけど。 …さあ、はやく不知火さんのところに行ってあげてください。」
「はい、行ってきます。」
翔鶴さんに頭を下げて脱衣所を出る。
「はい、すみません…」
「私はいいんですよ、だってこうして生きていてくれているんですから。」
微笑んで言う翔鶴さん。
その笑顔に、なんだか胸が暖かくなる。
「ありがとうございます…」
「いいえ、一時はどうなることかと思いましたけど。 …さあ、はやく不知火さんのところに行ってあげてください。」
「はい、行ってきます。」
翔鶴さんに頭を下げて脱衣所を出る。
…行ってきますとは言ったものの、やはりあんな言葉を言い放ち、提督への思いまで暴露してしまった姉さんに、真っ先に謝りに行くのは少し気が引けた。
(…まず不知火ちゃんに謝りに行こう。)
そう思い、彼女の部屋に向けて歩き出す。すると、誰かに後ろから声をかけられた。
「筑摩さん。」
(…まず不知火ちゃんに謝りに行こう。)
そう思い、彼女の部屋に向けて歩き出す。すると、誰かに後ろから声をかけられた。
「筑摩さん。」
後ろを振り向くと陽炎ちゃんが立っている。
「あら、陽炎ちゃん。 今からお風呂?」
彼女は私の問いに首を振って、質問を返す。
「ううん、ちょっとお願いがあって… 筑摩さんは部屋に戻るところ?」
「いいえ、今から不知火ちゃんのところへ行こうと思っていたの。 おね…」
『おねがいって?』そう答えようとした私に被せながら彼女は言う。
「あら、陽炎ちゃん。 今からお風呂?」
彼女は私の問いに首を振って、質問を返す。
「ううん、ちょっとお願いがあって… 筑摩さんは部屋に戻るところ?」
「いいえ、今から不知火ちゃんのところへ行こうと思っていたの。 おね…」
『おねがいって?』そう答えようとした私に被せながら彼女は言う。
「本当! ちょうど良かった。 私もいま、あの子のところへ行ってあげるようにお願いしようと思っていたの。」
「あら、そうなの?」
首肯し、急に表情を暗くする陽炎ちゃん。
「ええ。 帰ってきてからあの子、ずっと元気がないのよ。」
彼女は少しためらってから続ける。
「…筑摩さん、出撃の時に轟沈しかけたんでしょう?」
「あら、そうなの?」
首肯し、急に表情を暗くする陽炎ちゃん。
「ええ。 帰ってきてからあの子、ずっと元気がないのよ。」
彼女は少しためらってから続ける。
「…筑摩さん、出撃の時に轟沈しかけたんでしょう?」
うなずいて「ええ。」と答える。
「あの子、戦闘の時と怒っている時以外、ほとんど感情表現しないじゃない? なのに母港に帰投したときはひどく取り乱してて…」
どうやら不知火ちゃんが一番動揺していた、というのは本当らしい。
「だからそのことが原因じゃないかって思ったんだけど…」
「ちょうどそのことを謝りに行こうとしていたところなの。 不知火ちゃん、いまお部屋にいるかしら?」
そう聞くと、
「ええ、いるわ。 あの子、あの性格だから表面上はいつもどおり振舞っているんだけど、ご飯も食べてないし、お風呂にも入ろうとしないの…」
うつむいて、辛そうに言う陽炎ちゃん。
「あの子、戦闘の時と怒っている時以外、ほとんど感情表現しないじゃない? なのに母港に帰投したときはひどく取り乱してて…」
どうやら不知火ちゃんが一番動揺していた、というのは本当らしい。
「だからそのことが原因じゃないかって思ったんだけど…」
「ちょうどそのことを謝りに行こうとしていたところなの。 不知火ちゃん、いまお部屋にいるかしら?」
そう聞くと、
「ええ、いるわ。 あの子、あの性格だから表面上はいつもどおり振舞っているんだけど、ご飯も食べてないし、お風呂にも入ろうとしないの…」
うつむいて、辛そうに言う陽炎ちゃん。
自分の身勝手のせいで、2人も傷つけてしまったことにとても心が痛む。
「ごめんなさい、私のせいで…」
陽炎ちゃんが両手を胸の前でブンブンと振る。
「う、ううん! 全然責めてるわけじゃないの!」
「でも…」
罪悪感の消えない私に、彼女は言う。
「ごめんなさい、私のせいで…」
陽炎ちゃんが両手を胸の前でブンブンと振る。
「う、ううん! 全然責めてるわけじゃないの!」
「でも…」
罪悪感の消えない私に、彼女は言う。
「…ただ、あの子を元気づけてあげて欲しいだけ。 お願い…」
真っ直ぐに私を見てくる陽炎ちゃん。
妹の身を案じる彼女の目は、優しくて、暖かくて、…見ていると、また胸がポカポカしてくる。
(翔鶴さんと話した時と同じ感じ… 姉さんも提督にお願いをするとき、こんな目をしていたのかしら。)
「…ええ、行ってきます。」
「! ありがとう!」
「いいえ、もともと私に原因があるんだから当然よ。」
嬉しそうに言う陽炎ちゃんにほほえんで、その場を後にする。
真っ直ぐに私を見てくる陽炎ちゃん。
妹の身を案じる彼女の目は、優しくて、暖かくて、…見ていると、また胸がポカポカしてくる。
(翔鶴さんと話した時と同じ感じ… 姉さんも提督にお願いをするとき、こんな目をしていたのかしら。)
「…ええ、行ってきます。」
「! ありがとう!」
「いいえ、もともと私に原因があるんだから当然よ。」
嬉しそうに言う陽炎ちゃんにほほえんで、その場を後にする。
ここまでです。
深夜なので誤表現多いかもですが大目に見てやってください(いつも多い? すみません…)
陽炎ちゃん書くためにこの子秘書官にしてボイス聞いたら「こんなに可愛い子だったのか!」って倒れそうになりました
陽炎型は可愛い子が多い
深夜なので誤表現多いかもですが大目に見てやってください(いつも多い? すみません…)
陽炎ちゃん書くためにこの子秘書官にしてボイス聞いたら「こんなに可愛い子だったのか!」って倒れそうになりました
陽炎型は可愛い子が多い
乙
陽炎型はしずま艦もコニシ艦もすごいかわいい
ただ後期型駆逐艦の定めか一部の子は着任してる鎮守府少ないからssで中々会えないんだよなあ
陽炎型はしずま艦もコニシ艦もすごいかわいい
ただ後期型駆逐艦の定めか一部の子は着任してる鎮守府少ないからssで中々会えないんだよなあ
アカン、毛根が限界を迎えそうだ、早く来てくれ>>1
もう283は頭皮に留まらず色んなとこの毛が抜けてそう
まあ他人事みたく言ってますがそんなワイも最近薄毛が気になってきていてだね?
まあ他人事みたく言ってますがそんなワイも最近薄毛が気になってきていてだね?
抜けるどころか、筑摩でチクニーしてたら乳毛生えてきたぞ…………
>>1はまぁ無理せんようにね
(…不知火ちゃんのお部屋、ここでいいのよね?)
部屋を確認する。どうやら合っているようだ。
ノックをしてみる。
しばらく間があったあと扉が開き、不知火ちゃんが顔を出した。
「あら、筑摩さん。 なにか御用でしょうか。」
(うう…)
謝ると決心したものの、いざ彼女を前にすると気後れしてしまう。
(なんだか急に緊張が…)
部屋を確認する。どうやら合っているようだ。
ノックをしてみる。
しばらく間があったあと扉が開き、不知火ちゃんが顔を出した。
「あら、筑摩さん。 なにか御用でしょうか。」
(うう…)
謝ると決心したものの、いざ彼女を前にすると気後れしてしまう。
(なんだか急に緊張が…)
「御用っていうか…お話っていうか…その、謝りに…」
緊張のあまりどもってしまい、ごにょごにょとした話し方になってしまったが、彼女はそれでも私が何を言いたいのかわかってくれたようだった。
「わかりました。 お入りください。」
「ありがとう…お邪魔します。」
察しのいい彼女に感謝してお邪魔する。
部屋は整理が行き届いていてとても綺麗だった。
緊張のあまりどもってしまい、ごにょごにょとした話し方になってしまったが、彼女はそれでも私が何を言いたいのかわかってくれたようだった。
「わかりました。 お入りください。」
「ありがとう…お邪魔します。」
察しのいい彼女に感謝してお邪魔する。
部屋は整理が行き届いていてとても綺麗だった。
「椅子におかけになってお待ちください。 飲み物を持ってきます。」
「え、そんな、気を使ってくれなくても……あ」
私の言葉を聞かず、彼女は飲み物を取りに行ってしまった。
(仕方ない。 座って待っていますか。 …え?)
椅子に座ろうとして私は固まる。
なぜなら、入口からは見えない部屋の3分の1ほどの空間が、色々なものが散乱し、足の踏み場もない状態になっていたからだ。
「え、そんな、気を使ってくれなくても……あ」
私の言葉を聞かず、彼女は飲み物を取りに行ってしまった。
(仕方ない。 座って待っていますか。 …え?)
椅子に座ろうとして私は固まる。
なぜなら、入口からは見えない部屋の3分の1ほどの空間が、色々なものが散乱し、足の踏み場もない状態になっていたからだ。
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