私的良スレ書庫
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元スレ筑摩「と、利根姉さんが提督とキスをくぁwせdrftgyふじこlp;」
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(この声は…)
―だってそうでしょう?―
(…私の声?)
―もしこの戦いに勝って鎮守府に戻ったところであなたに居場所なんかないわよ?―
これは自分の心の声だった。
―食堂であなたが姉さんに言い放った言葉をおぼえていないの?―
覚えている…痛いほどに…。
―だってそうでしょう?―
(…私の声?)
―もしこの戦いに勝って鎮守府に戻ったところであなたに居場所なんかないわよ?―
これは自分の心の声だった。
―食堂であなたが姉さんに言い放った言葉をおぼえていないの?―
覚えている…痛いほどに…。
―あんなことを言っておいてどんな顔をして姉さんに会えるのかしら?―
(っ! それは…)
―それに、あなたの大好きな提督は姉さんにご執心。 あなたと結ばれることはない。―
―姉さんとの絆も壊れて、提督と結ばれることもない…―
―そんなあなたに鎮守府に戻っても居場所なんかあるのかしら?―
返す言葉がなかった。
(そう、私はもうあそこに居場所なんか…)
(っ! それは…)
―それに、あなたの大好きな提督は姉さんにご執心。 あなたと結ばれることはない。―
―姉さんとの絆も壊れて、提督と結ばれることもない…―
―そんなあなたに鎮守府に戻っても居場所なんかあるのかしら?―
返す言葉がなかった。
(そう、私はもうあそこに居場所なんか…)
―ならいっそ、ここで沈んでしまったほうが楽になれるわ。―
(…そうなのかしら…)
―ええ、そうよ。 このまま生きて一生苦しみ続けるよりここで死んでしまったほうがいいわ。―
(そう、そうよね。 このまま生きていたって…)
―それに敵の艦隊はもう戦艦と空母と軽巡が1隻ずつしかいない、あなたが沈んだってみんななら簡単に倒せるわ。―
―ほら、ちょうど戦艦があなたを狙っている。あなたはここから動かなければいいだけ。―
(…そうなのかしら…)
―ええ、そうよ。 このまま生きて一生苦しみ続けるよりここで死んでしまったほうがいいわ。―
(そう、そうよね。 このまま生きていたって…)
―それに敵の艦隊はもう戦艦と空母と軽巡が1隻ずつしかいない、あなたが沈んだってみんななら簡単に倒せるわ。―
―ほら、ちょうど戦艦があなたを狙っている。あなたはここから動かなければいいだけ。―
本当だ。戦艦の砲塔がこちらを向いている。
(死んでしまえば、この苦しみから解放される。)
―さあ、砲弾が放たれたわ。 もうすぐあなたは楽になれるのよ。―
砲弾が近づいてくる。
すると急に頭の中で過去の思い出がフラッシュバックした。
(死んでしまえば、この苦しみから解放される。)
―さあ、砲弾が放たれたわ。 もうすぐあなたは楽になれるのよ。―
砲弾が近づいてくる。
すると急に頭の中で過去の思い出がフラッシュバックした。
(ああ、これが走馬灯ね。)
ぼんやりとする頭でそう考える。
姉さんと出撃した思い出、姉さんと食事した思い出、姉さんと眠った思い出、姉さんとおしゃべりした思い出、姉さんとお風呂に入った思い出、姉さんと…喧嘩した思い出。
流れる思い出は全部姉さんとの記憶で、提督とのものはなかった。
(なんだ、私……
姉さんが一番大切だったのね…)
自分の本当の想いに気づく私、しかし、気づくのが遅すぎた。
砲弾が目の前に迫っている。もう避けられない。
(姉さん、最後に謝りたかったです…)
不知火ちゃんや翔鶴さんがこちらへ駆けてくる様子を視界の端にとらえたのを最後に、私の意識は消失した。
ぼんやりとする頭でそう考える。
姉さんと出撃した思い出、姉さんと食事した思い出、姉さんと眠った思い出、姉さんとおしゃべりした思い出、姉さんとお風呂に入った思い出、姉さんと…喧嘩した思い出。
流れる思い出は全部姉さんとの記憶で、提督とのものはなかった。
(なんだ、私……
姉さんが一番大切だったのね…)
自分の本当の想いに気づく私、しかし、気づくのが遅すぎた。
砲弾が目の前に迫っている。もう避けられない。
(姉さん、最後に謝りたかったです…)
不知火ちゃんや翔鶴さんがこちらへ駆けてくる様子を視界の端にとらえたのを最後に、私の意識は消失した。
ここまでです。
見てくださっている皆さん、レスを下さっている皆さん、ありがとうございます。
なんとか明日(今日)頑張れば終われそうです。
例のごとくこんな拙作ですがレスをいただけると嬉しいです。
見てくださっている皆さん、レスを下さっている皆さん、ありがとうございます。
なんとか明日(今日)頑張れば終われそうです。
例のごとくこんな拙作ですがレスをいただけると嬉しいです。
走馬灯に流れなかっただけで提督LOVE自体は偽りではないと信じている……
乙
乙
>>211が前進している証さ
(…ここは)
目を開くと、なぜか、見慣れた風景が目に入ってくる。
(ドック? どうして? 私は…)
沈んだはずではないのか?
そう思い、周りを見渡すと翔鶴さんも入渠している。
「あら、筑摩さん、気がついたんですね。」
目を開くと、なぜか、見慣れた風景が目に入ってくる。
(ドック? どうして? 私は…)
沈んだはずではないのか?
そう思い、周りを見渡すと翔鶴さんも入渠している。
「あら、筑摩さん、気がついたんですね。」
そう声をかける彼女に私は問う。
「はい、あの…どうして私は…」
「轟沈していないのか?」
最後まで言う前に翔鶴さんに言葉を継がれる。
「…はい。」
「実を言うと、私たちも轟沈してしまったと思っていたんです。ちょっと…凄惨な被弾のしかたでしたから。」
そう言いながら顔をしかめる翔鶴さん。
私が被弾した時の様子を思い出してしまったのだろう。
「はい、あの…どうして私は…」
「轟沈していないのか?」
最後まで言う前に翔鶴さんに言葉を継がれる。
「…はい。」
「実を言うと、私たちも轟沈してしまったと思っていたんです。ちょっと…凄惨な被弾のしかたでしたから。」
そう言いながら顔をしかめる翔鶴さん。
私が被弾した時の様子を思い出してしまったのだろう。
翔鶴さんがその時の様子を語りだす。
「敵の砲弾を受けて吹き飛んでいくあなたの姿を見て、本当に申し訳ないのですが、『これは助からない。』そう思いました。」
「皆さんも同じ気持ちだったようです。絶望的な顔をしていました。」
「このまま仲間が沈んでいくところを見届けることしかできない自らの力不足を呪いながら、私たちはあなたの最期の姿を見届けようと見守っていたんです。」
「ですが、いつまでたってもあなたが沈んでいく気配がありません。」
「敵の砲弾を受けて吹き飛んでいくあなたの姿を見て、本当に申し訳ないのですが、『これは助からない。』そう思いました。」
「皆さんも同じ気持ちだったようです。絶望的な顔をしていました。」
「このまま仲間が沈んでいくところを見届けることしかできない自らの力不足を呪いながら、私たちはあなたの最期の姿を見届けようと見守っていたんです。」
「ですが、いつまでたってもあなたが沈んでいく気配がありません。」
「理由は分かりませんが、どうやら沈んでいく様子がない。」
「せめて亡骸だけでも鎮守府に連れて帰ってあげよう。」
「そう思い私は不知火さんに護衛退避を命じて、戦闘を続行したんです。」
「もう敵艦も残り少なかったのであなたたちが抜けてもなんとか勝利することができました。」
「せめて亡骸だけでも鎮守府に連れて帰ってあげよう。」
「そう思い私は不知火さんに護衛退避を命じて、戦闘を続行したんです。」
「もう敵艦も残り少なかったのであなたたちが抜けてもなんとか勝利することができました。」
「戦闘が終了して、母校に戻ってくると、入渠を終えた不知火さんが私たちを待っていました。」
「私たちと筑摩さんのことを弔うために待っていたのかと思いましたが違うようです。」
「『筑摩さんは生きています。』彼女は言いました。」
「戸惑う私たちに彼女はこう続けます。『筑摩さんは応急修理要員を積んでいたようです。』」
「…えっ?」
翔鶴さんの独白に私は割り込む。
「私たちと筑摩さんのことを弔うために待っていたのかと思いましたが違うようです。」
「『筑摩さんは生きています。』彼女は言いました。」
「戸惑う私たちに彼女はこう続けます。『筑摩さんは応急修理要員を積んでいたようです。』」
「…えっ?」
翔鶴さんの独白に私は割り込む。
「私は応急修理要員を装備していたんですか?」
「…やっぱりあなたも知らなかったのね。」
「は、はい。 まったくそんなことは…一体どうして」
私の言葉に翔鶴さんが答える。
「ええ。私たちもそんなことは聞いていなかったから提督に聞きに行ったんです。」
「提督はなんと…?」
「…やっぱりあなたも知らなかったのね。」
「は、はい。 まったくそんなことは…一体どうして」
私の言葉に翔鶴さんが答える。
「ええ。私たちもそんなことは聞いていなかったから提督に聞きに行ったんです。」
「提督はなんと…?」
私が問うと、
「なんでも、利根さんが筑摩さんに応急修理要員を装備させるように進言してきたそうですよ。」
「え?」
一瞬思考が止まる。
「出撃する1時間ほど前に利根さんが執務室に来て『今日の筑摩は体調が悪いから応急修理要員を積んでくれ』と言ってきたそうです。」
どうして姉さんが?
翔鶴さんの言葉で回想が始まる。
「なんでも、利根さんが筑摩さんに応急修理要員を装備させるように進言してきたそうですよ。」
「え?」
一瞬思考が止まる。
「出撃する1時間ほど前に利根さんが執務室に来て『今日の筑摩は体調が悪いから応急修理要員を積んでくれ』と言ってきたそうです。」
どうして姉さんが?
翔鶴さんの言葉で回想が始まる。
まだなくなってないから!いくらか残ってるから!
でもあんま待たされると0本になっちゃうかもしれないなー(チラッチラッ
でもあんま待たされると0本になっちゃうかもしれないなー(チラッチラッ
>>224
無い物ねだりは見苦しいよ
無い物ねだりは見苦しいよ
ああ!、>>224の頭が!
彡⌒ ミ
彡⌒ ミ
初めてですよ、このわたしをここまでハゲにしたおバカさん達は・・・・
『今日の出撃はそれほど危険な海域ではないぞ、それに体調が悪いのならば休ませるが』
そう提督は言うが、姉さんは首を振った。
『今の筑摩にはどの海域であろうと危険じゃ。それにお主が無理やり止めでもせん限り奴は出撃をやめんじゃろう。』
『しかし鎮守府近海の敵の掃討程度の任務に体調が悪いという理由で応急修理要員を装備させるわけには…』
ためらう提督に姉さんは続ける。
『駄目じゃ。お主が無理やり止めるか応急修理要員を積ませんかぎり吾輩は絶対に出撃させん。』
『だが…』
そう提督は言うが、姉さんは首を振った。
『今の筑摩にはどの海域であろうと危険じゃ。それにお主が無理やり止めでもせん限り奴は出撃をやめんじゃろう。』
『しかし鎮守府近海の敵の掃討程度の任務に体調が悪いという理由で応急修理要員を装備させるわけには…』
ためらう提督に姉さんは続ける。
『駄目じゃ。お主が無理やり止めるか応急修理要員を積ませんかぎり吾輩は絶対に出撃させん。』
『だが…』
『しかしもじゃがもない。 吾輩は絶対に認めんぞ。』
姉さんの強情な様子に負けたのか提督はため息をつきながら答えた。
『わかった… 応急修理要員の装備を認めよう。』
『本当か! 恩に着るぞ提督!』
姉さんは続ける。
『…それからこのこと、筑摩には内緒にしてくれんか? 妖精たちにも見つからんようこっそり装備品に紛れるように言って欲しいんじゃ。』
『別にいいが。 どうしてだ?』
姉さんの強情な様子に負けたのか提督はため息をつきながら答えた。
『わかった… 応急修理要員の装備を認めよう。』
『本当か! 恩に着るぞ提督!』
姉さんは続ける。
『…それからこのこと、筑摩には内緒にしてくれんか? 妖精たちにも見つからんようこっそり装備品に紛れるように言って欲しいんじゃ。』
『別にいいが。 どうしてだ?』
姉さんが提督から目を逸らして言う。
『い、いや、あまり筑摩に過保護だと思われたくないだけじゃ。』
その様子を提督は訝しげに見る。
『…そうなのか?』
姉さんは少し焦りながら答える。
『う、うむ、そうじゃ。 別に何も他意はないぞ。』
『い、いや、あまり筑摩に過保護だと思われたくないだけじゃ。』
その様子を提督は訝しげに見る。
『…そうなのか?』
姉さんは少し焦りながら答える。
『う、うむ、そうじゃ。 別に何も他意はないぞ。』
提督の目はなおも不審げだったがそれ以上の追及はしなかった。
『そうか…。 それにしても、君が出撃を休むように彼女に言えば良かったんじゃないのか? 私の言うことよりも君の言うことのほうが彼女も聞くだろう。』
その言葉に利根姉さんは目を伏せる。
『い、いや、吾輩はこの後遠征があるしの。』
「と、こんなことがあったようです。 ふふ、妹思いなお姉さんですね。」
『そうか…。 それにしても、君が出撃を休むように彼女に言えば良かったんじゃないのか? 私の言うことよりも君の言うことのほうが彼女も聞くだろう。』
その言葉に利根姉さんは目を伏せる。
『い、いや、吾輩はこの後遠征があるしの。』
「と、こんなことがあったようです。 ふふ、妹思いなお姉さんですね。」
翔鶴さんが言うが私の耳には入ってこない。
(姉さん…私、食堂であんなことを言ったのに…私の体を気遣って提督にお願いを…)
「利根さん、本当に筑摩さんが大事なんですね。」
(私なんか嫌われて当然なのに…)
「そういえばこの間、瑞鶴が食堂で加賀さんの食べているご飯にこっそり粉唐辛子を入れたことがあったんです。」
(姉さんが私のために提督に頼んでくださっている時に、私がしていたことは何?)
「加賀さん、『五航戦、あなたたちの仕業ね。』ってカンカンに怒ってしまって。」
(姉さん…私、食堂であんなことを言ったのに…私の体を気遣って提督にお願いを…)
「利根さん、本当に筑摩さんが大事なんですね。」
(私なんか嫌われて当然なのに…)
「そういえばこの間、瑞鶴が食堂で加賀さんの食べているご飯にこっそり粉唐辛子を入れたことがあったんです。」
(姉さんが私のために提督に頼んでくださっている時に、私がしていたことは何?)
「加賀さん、『五航戦、あなたたちの仕業ね。』ってカンカンに怒ってしまって。」
(部屋で一人いじけて、情けない。 姉さんに申し訳が立たないわ。)
「私はなにもしていなかったんですけど、瑞鶴の『翔鶴姉、一緒に謝って~』って涙目で頼んでくる姿を見てたら断れなくて…」
どうして姉さんは、あんなにひどいことを言われても私のことを気遣ってくれるのだろう…。
「やっぱりどんなことをされても妹って可愛いんですよね。」
「えっ?」
「私はなにもしていなかったんですけど、瑞鶴の『翔鶴姉、一緒に謝って~』って涙目で頼んでくる姿を見てたら断れなくて…」
どうして姉さんは、あんなにひどいことを言われても私のことを気遣ってくれるのだろう…。
「やっぱりどんなことをされても妹って可愛いんですよね。」
「えっ?」
ここまでです。
今夜はまだ投下します。
今夜は夜戦だね!(白目)
今夜はまだ投下します。
今夜は夜戦だね!(白目)
寝落ちしてましたorz
ごめんなさい今夜(今朝)は投下できません( TДT)ゴメンヨー
ごめんなさい今夜(今朝)は投下できません( TДT)ゴメンヨー
>>246
ナッシーかな?
ナッシーかな?
投下始めます。
翔鶴さんとか筑摩さんみたく敬語と普通の言葉、両方使って話すキャラは書きづらい…
話し方とかキャラが崩壊していても大目に見てください┏〇ペコッ
翔鶴さんとか筑摩さんみたく敬語と普通の言葉、両方使って話すキャラは書きづらい…
話し方とかキャラが崩壊していても大目に見てください┏〇ペコッ
いけない。 全然話を聞いていなかった。
「え? ですからどんなことをされても妹は可愛いと…」
「そうなんですか?」
「はい。 どんなことをされても、どんなことを言われても、妹を愛おしく思ってしまう…姉の性なんでしょうね」
はあ、と、ため息をつきながら言う翔鶴さん。
だから…利根姉さんは私を嫌わないでいてくれるのだろうか…。
でも、そんなの…妹である立場を利用して甘えているだけではないか。
「え? ですからどんなことをされても妹は可愛いと…」
「そうなんですか?」
「はい。 どんなことをされても、どんなことを言われても、妹を愛おしく思ってしまう…姉の性なんでしょうね」
はあ、と、ため息をつきながら言う翔鶴さん。
だから…利根姉さんは私を嫌わないでいてくれるのだろうか…。
でも、そんなの…妹である立場を利用して甘えているだけではないか。
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