元スレ提督「クソったれなこの世界で」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
101 = 1 :
提督「……詭弁、か」
提督「…………」ガタッ
ガサゴソ
提督「……ったく、チョコレートが嫌いだってのは本当なんだがな」パクッ
提督「…………」モグモグ
提督「……けっ、甘ったりぃな糞が」
102 = 1 :
中途半端なところで寝落ちしたごめん
とりあえずここでバレンタイン編終了
また後でくるかも
103 :
乙
そう来たか、頑張れ金剛
104 :
乙
なんかキャラ酷くなってねえか?ww
105 :
でも好きだろこういうの
106 :
でも、艦娘が無条件に提督を慕っているのは違和感あるよね。
107 :
『金剛四姉妹』
雪風「……指令、作戦会議の前にひとつお尋ねしたいんですが」
提督「なんだ雪風」
雪風「今回の任務……なんでこのメンバーなんでしょう?」
提督「ああ、そのことだがな」
金剛「Wow! 私たち四姉妹が一堂に会するなんて提督もわかってマース!」
比叡「戦艦四隻に駆逐艦一隻、この艦隊にどんな意図が……はっ、まさかそれを突き止めるのも
指令からの挑戦状!?」
榛名「お姉さま方と一緒の任務だなんて……榛名、緊張します」
霧島「これはデータにない戦果を挙げられそうですね……!」
提督「俺が聞きたい」
108 = 1 :
提督「大方どっかで書類だか伝達だかにミスがあったってとこなんだろうが……」
雪風「ち、ちょっと個性的な面々が揃っちゃいましたね」
提督「この惨状を個性的の一言で容認できるお前の懐のでかさにゃ感服するわ。俺はもうすでに頭が痛い」
提督「幸い大した任務じゃねぇ、多少バランスが悪くても問題はなかろうが……」
比叡「さあ二人とも、これはお姉さまを引き立てるチャンスよ! 私たちがうまーく周りの雑魚を蹴散らして
お姉さまに敵旗艦を叩いてもらう。そうすれば見事お姉さまがMVP、指令もお姉さまに一目おくって
寸法よ!」
榛名「なるほど、比叡お姉さまはそこまで考えてらっしゃるのですね! 素晴らしいです!」
霧島「任務ひとつをとっても指令を振り向かせるひとつの作戦になり得る……さすが比叡お姉さま、お考えが
深いですね」
金剛「ちょっ、三人とも声が大きいデース! 提督に聞かれちゃいマース!」
比叡「だーいじょうぶですよ、あのにぶちん指令じゃ聞こえてたってなんにも気づきはしませんって」
金剛「だからシャラップ! にぶちんとか提督に聞かれたら悲惨な目に遭っちゃうヨー! 主に私が!」
榛名「お、お姉さま、お姉さまが一番大きい声だしてますよ」
金剛「Ouch!」
提督「出撃まで俺の堪忍袋がもつかわからん」
雪風「あ、あはは……抑えて抑えて……」
109 = 1 :
提督「おい四馬鹿共、作戦会議とピクニックの話し合いの区別がつくくらいの知能があるってんなら
ちっとは黙ってみせろ」
金剛「ほ、ほら、提督もう怒ってるネ……あはは、ごめんなサーイ、提督ぅ。私たち四人が揃って任務に
当たるなんて初めてのことだからちょっと舞い上がっちゃったネー」
提督「はっ、どうせなら雲の上まで舞い上がってお天道様に黒焦げにされて来いってんだ。年中春真っ盛りの
手前ぇらの頭ん中にもようやく夏が訪れるんじゃねぇか?」
金剛「て、提督! 私はともかく妹たちのことは悪く言わないであげてくだサーイ!」
提督「あぁ?」
金剛「妹たちが騒がしくしてるのは一番艦である私の監督不足デース! 罵るなら私だけにしてくださいネー!」
比叡「お、お姉さま……」
提督「……そうか、なら前言撤回してやろう」
比叡「! 指令……!」
提督「榛名と霧島には悪ぃこと言ったな」
比叡「私はー!? 私にはー!?」
金剛「わかってもらえればいいんデース」ウンウン
比叡「全然よくありませんからね!? 謝罪相手がひとり足りてませんからね!?」
110 = 1 :
提督「言っておくが今回のメンバーはイレギュラーだ。なんらかのミスでこんなみょうちくりんな艦隊が
出来上がっちまった。間違っても俺の采配ではないということは念押ししておく」
金剛「あ、そうなんデスか……ちょっとがっかりデース。あ、でも、」
提督「手前ぇら組ませるくらいなら雪風を単騎突入させる方がまだマシだ」
雪風「いやいや指令さらっとおそろしいこと言わないでください!?」
提督「……まだ間に合うか」ボソッ
雪風「早まっちゃダメですー!」
提督「冗談に決まってんだろうが。いくらお前でも一人で無理させたりはしねぇよ」
雪風「もう……指令の冗談は冗談に聞こえません」
提督「お前さんはもうちょっとユーモアを持つべきだな」
雪風「そういう問題じゃありません!」」
提督「かっかっか、お堅ぇなお前は」
金剛「あ、……」
提督「あんだ娘っ子、なんか言いたいことでもあんのか」
金剛「や、えっと……なんでも、ない、デス」
111 = 1 :
金剛(普段の作戦会議ってモットお堅いからわからなかったケド)
金剛(提督と雪風って……こんなに仲良くお話するんですネ……)
金剛(提督……楽しそう……)
金剛(私には、あんな態度、なのに……)
金剛(やっぱり提督、雪風のこと……)
金剛(アハハ、難しい恋だなんてわかってたはずなのに)
金剛(こうして見せつけられちゃうと……ちょっとつらいネー……)
雪風「…………」
112 = 1 :
比叡「ちょっと待ってください、指令!」
提督「誰が発言を許可した会議中は挙手しろタコ助」
榛名「そういえばこれ、会議でしたね……」
霧島「なんだかんだで指令も雑談ばっかりだったわね」
提督「そこの二名も黙れぃ」
比叡「はい! はい! 発言してもいいですか!」
提督「却下だ!」
比叡「理不尽極まりない!」
113 = 1 :
比叡「指令、さっきから雪風とばっかりきゃっきゃうふふしててずるいです!もっと私たちも
構ってくださいよ!」
提督「お断りだ馬鹿野郎。脳内花畑連中はお仲間同士でよろしくしてろ」
雪風「指令。そろそろちゃんと会議しましょうか。待ちくたびれちゃってる人もいるみたいですし」
提督「ん? あぁ、そうだな。そしたら――」
雪風「それと、ちょっと後でお話ししたいことがあります」
雪風「――金剛さんとのことについて」ボソッ
提督「――――」
提督「――どいつもこいつも、くだらねぇことばっかり気にしやがって」
114 = 1 :
提督「それじゃあ行って来い――出撃せよ」
五人「了解!」
バタン
提督「……ふぅ」
――――――――――
雪風『お話は作戦の後で』
雪風『指令、なんだかおかしいです』
雪風『まるで――全部わかってやってるみたい』
――――――――――
提督「……おかしい? 俺が?」
提督「…………はっ」
提督「はっ、はははは」
提督「ははははははははははは!」
115 = 1 :
提督「おかしいのは、手前ぇらの方だろうが……!」
116 = 1 :
今日はここまで
四姉妹メインでくだらないぐだぐだ話書こうと思ったのに
どうしてこうなった
117 :
一体何がどうなっているんだ……
118 :
この提督は自分に無条件で好意を持ってる金剛を意図的に拒絶してんのかね
119 :
金剛かわいい
そして比叡の扱いに草
120 :
『秘密』
金剛「それじゃあ私は入渠してくるネ」
比叡「はーい、ごゆっくりー」
バタン
金剛「ふぅ……」
金剛(妹たちとの初出撃……ちょっとはりきりすぎちゃったネ)
金剛(だけどその甲斐あってかMVPは私)
金剛(提督……少しは見直してくれてるカナ?)
金剛(…………)
金剛(期待はできないネー……)ハァ
121 = 1 :
金剛(それにしても、雪風が進んで報告に行くなんて珍しいネ)
金剛(大抵はFlagshipの私が行くのに、今日は雪風の強い要望でつい任せちゃったケド)
金剛(提督と雪風……)
金剛(今頃、どんなお話してるデース……)
金剛(作戦会議の時も内緒話してマシタし……)
金剛「ええい、気にしてもしかたありまセーン!」
金剛「ひとっ風呂浴びて心も体もさっぱりしてくるデース!」
122 = 1 :
~執務室前~
金剛「……来ちゃった」
金剛(自分の意志の弱さにうんざりデース……)
金剛(いや、これは偶然デース!)
金剛(入渠ドッグに向かおうとしてたらうっかり道を間違えてしまったネー!)
金剛(彷徨っていたら知らぬ間に提督の執務室前に来ていマシタ!)
金剛(イヤー、偶然って怖いネー!)
金剛(……むなしいヨー……)
123 = 1 :
ガチャ
雪風「失礼、しました……」
金剛(あっ、しまっ)
雪風「あ……金剛、さん」
金剛「あ、アハハ……こんなところで偶然ネー、雪風」
雪風「…………」
金剛(うう、なんだかすごい見られてマース……盗み聞ぎしてたと勘違いされてるのカモ……)
雪風「……聞いてました?」
金剛(Shit! 案の定ネー!)
金剛「き、聞いてないヨー! 全然、全く、ホントに!」
金剛(嘘ついてないのに我ながら嘘くさいネー!)
雪風「…………」
雪風「どうやらほんとみたいですね。よかった……」
金剛(よかった……?)
金剛(そこまで聞かれたくない話、ダッタの?)
124 = 1 :
雪風「いや、ごめんなさい疑っちゃって。別に大した話をしてたわけじゃないんですけど……」
金剛「ほんとに、デスか?」
雪風「え?」
金剛「雪風、今すっごく安心してたネー。そこまで私に聞かれたくなかったってことデスよね?」
雪風「違、そういうわけじゃ!」
金剛「それだけじゃありまセーン。雪風、作戦の間もなんだか上の空デシタ」
金剛「今の話が、関係あるんじゃないデスか?」
雪風「…………」
金剛「私には……言えマセンか?」
雪風「……ごめん、なさい」
金剛「あ、はは……謝らなくていいデース。内緒にしたいことのひとつやふたつ、誰にだって……」
雪風「そうじゃなくて!」
金剛「……え?」
雪風「そうじゃ、なくて……」
125 = 1 :
金剛「雪風……?」
雪風「ごめんなさい……ごめん、なさい……っく」ポロポロ
金剛「ちょっ、雪風!? 泣かないでくだサーイ! 別にそこまで気にしなくても……」
雪風「ごめんなさい、ごめんなさい……金剛さん」
雪風「司令官のこと……諦めてください」
金剛「――――」
雪風「本当に、ごめんなさい……私、応援するとか無責任なこと……ひっく」
金剛「待っ、……て。くだ、さいネー……」
金剛「それ、……一体、どういう……?」
雪風「……ぅぐ……ごめん、なさい……」
金剛「謝っててもわかんないヨー! どういうことデース!」
雪風「そのままの意味ですよぉ!」
金剛「ひっ、」
雪風「司令官にこれ以上付きまとわないでください! 司令官にこれ以上アタックしないでください!」
雪風「司令官のこと――好きでいること、やめてください!」
雪風「ダメ、なんです……から……」
雪風「だから……ごめんなさい!」ダッ
金剛「あっ、待って……」
金剛「どういう、ことデース……」
126 = 1 :
金剛(……そっか)
金剛(どういうことも、なにも)
――――――――――
提督『手前ぇら組ませるくらいなら雪風を単騎突入させる方がまだマシだ』
雪風『いやいや指令さらっとおそろしいこと言わないでください!?』
提督『……まだ間に合うか』ボソッ
雪風『早まっちゃダメですー!』
提督『冗談に決まってんだろうが。いくらお前でも一人で無理させたりはしねぇよ』
雪風『もう……指令の冗談は冗談に聞こえません』
提督『お前さんはもうちょっとユーモアを持つべきだな』
雪風『そういう問題じゃありません!』
提督『かっかっか、お堅ぇなお前は』
――――――――――
金剛(そういうこと、なんデスね)
127 = 1 :
金剛(うん、考えてみればしっくりくるネー)
金剛(雪風、提督と一番長い付き合いだって言ってたし)
金剛(仲もよくて息もぴったり)
金剛(考えれば考えるほどお似合いデース)
金剛(初めから――私に入る余地なんて、なかったネー)
金剛(アハハ……とんだピエロデース)
金剛(よく任務に出されるから、ひょっとして気に入られてる? とか勘違いシちゃって)
金剛(バレンタインのチョコレート? 食べてもらうまでもなくゴミ箱行きネー)
金剛(そもそもまともに会話したのも……最初の頃に少しだけ)
金剛(そうデース、最初から私に勝ち目なんて……)
金剛「……勝ち、目?」
128 = 1 :
――――――――――
比叡『恋の戦いは――お姉さまの完全勝利です!』
――――――――――
金剛(ふ、ふふふ……)
金剛(大事なこと、忘れそうになってたネー……)
金剛「…………」スゥ
金剛「私――提督のこと諦めまセェェェェェェエエエエエン!」
金剛「雪風ぇぇぇぇえええ! 待つデェェェェエエエエエエス! 詳しく話を聞かせなサァァァァァアアアアイ!」
ダダダダダダ……
129 = 1 :
~執務室~
――――――――――
金剛『私――提督のこと諦めまセェェェェェェエエエエエン!』
金剛『雪風ぇぇぇぇえええ! 待つデェェェェエエエエエエス! 詳しく話を聞かせなサァァァァァアアアアイ!』
――――――――――
長門「随分と大胆な娘ですね、あの戦艦は」
長門「まさか本人と扉一枚越しにあれほど大きな声で告白とは」
長門「私も見習いたいものです」
提督「…………たわけが」
130 :
所々カレンのセリフが出てきてるせいか話の重さのギャップで死にそう
131 = 1 :
寝落ちった
続けます
132 = 1 :
提督「それで。手前ぇはいつまでここに居座るつもりだ」
長門「おや、手厳しい。あの駆逐艦に対する気遣いの1パーセントでも私に分けて貰いたいくらいです」
提督「一生叶わねぇ夢だ捨てちまえ」
長門「そうですか。残念です」
提督「…………」
長門「…………」
提督「おい秘書艦、いい加減に、」
長門「いつまでと言うなら」
提督「あ?」
長門「いつまでと言うなら、提督は……いつまでこんな中途半端な生き方をしていくんですか?」
提督「…………はぁ」
提督「あのな? 秘書艦。んな話はとっくの昔にケリつけたじゃねぇか」
提督「なんでいまさら蒸し返す必要がある?」
長門「同じでしたから」
提督「何が?」
長門「さっきの駆逐艦――あの日の私と、同じ顔でしたから」
提督「…………」
133 = 1 :
長門「あの日私は決めました。全てを、提督の想いの全てを知った上で、それでもなお貴方のそばにいることを」
長門「私は強かった。全てを知ってなお、貴方の秘書艦でいられる強さがあった」
長門「自分で言うのもおかしな話ですがね」フッ
長門「ですが、あの駆逐艦は……」
提督「…………」
長門「もう一度お尋ねします、提督」
長門「いつまで、こんな中途半端なことを続けるつもりですか」
134 = 1 :
提督「……いつまで、か。んなもん決まってらぁな」
提督「この戦いが――終わるまでだ」
長門「――――」
長門「この戦いの結末を、貴方は以前予想していましたね」
長門「それはつまり……そういうこと、なのですね?」
提督「……そうだ」
長門「そう、ですか」
長門「それならば私からはもう言うことはありません」
提督「そうか、ならとっとと――」
長門「ええ」
長門「現時刻をもって、長門型戦艦一番艦長門、秘書艦を解任させていただきます」
提督「……は?」
135 = 1 :
提督「おい、ちょっと待て」
長門「長い間お世話になりました。これからは一戦艦として鎮守府を守る力になります」
提督「待てと言っている!」
長門「……何か?」
提督「何かも糞もあるか! 勝手に決めてんじゃねぇぞ糞アマが! それを決めるのは俺の判断で、」
長門「はっはっは!」
提督「な、」
長門「おかしなことを仰いますね、提督。貴方が望んだことではありませんか」
提督「は? 何訳のわかんねぇことを……」
長門「燃料6000。弾薬5000.鋼材7000.ボーキサイト2000」
長門「建造妖精が見積もったおおよその時間は八時間」
長門「もうじき報告があがるかと」
提督「…………?」
提督「……っ! まさ、か」
長門「ええ、そのまさかです」
長門「提督が次の秘書艦に予定していた艦娘が、間もなく建造されます」
136 = 1 :
提督「ついに、あいつが……」
長門「そういう訳です。もう私は用済みでしょう?」
提督「いや……待て」
長門「なぜです? 私より強い彼女が、貴方の望みだったはず」
長門「貴方が仰っていた言葉ではありませんか。『あいつさえ造れればお前はもう用済みだ』と」
長門「それを今さら何を仰っているんですか。まさか――」
長門「今になって同情ですか?」
提督「違、う……」
長門「そうですよね、違いますよね。貴方にとって艦娘なんて使い捨ての駒に過ぎない」
長門「駒として有用な条件は純粋な強さ――ああ、あの駆逐艦は例外ですが」
長門「より強い駒が手に入れば、後はお役御免」
長門「そこに艦娘側の私情が挟まる余地はない。だって艦娘だから」
長門「人ではないから」
長門「化け物だから」
長門「だから貴方は――簡単に使い捨てられる」
提督「それは違う!」
長門「――――」
提督「それだけは、違う。使い捨てになんかしねぇ。だから、だからこそ俺は――」
長門「――そう、ですね。失礼しました」
137 = 1 :
長門「また、口が過ぎてしまいましたね。私はこれで失礼します」
長門「私が秘書艦としてこの部屋に来ることは、もうありません」
長門「…………世話になったな、提督」
提督「長門……」
長門「そんな顔するな。別に鎮守府からいなくなるわけじゃない」
長門「ただ少し――距離が離れるだけだ」
提督「――――」
長門「楽しかったよ、提督。貴方から浴びせられる罵詈雑言の数々、嫌いではなかった」
長門「ただ……無理をするのはもうよせ。貴方のためにならない」
長門「いや、少し違うか」
長門「誰のためにも、なりはしない」
長門「その、難儀な生き方――限界なんじゃないか」
提督「……うるせぇ。とっとと消えちまえ。手前ぇなんか大嫌いだ」
長門「そうか」
長門「私は愛してるよ――提督のこと」
提督「……糞が」
長門「ふふっ、一日に二人から告白されても口は減らないんだな」
長門「では――失礼しました」
バタン
提督「…………」
提督「はぁ……」
提督「俺ぁ……一体何のために戦ってんだ……」
138 = 1 :
ここまで
長門さんエピソードもっと深めてからにすればよかったか
どうも思ったより展開が早い
139 :
予想できていたが、悪くない。味わい深いものだ
シリアスは冗長にするとダレることもあるし、このテンポで走りきってもいいのよ?
140 :
最後にキチンと伏線(ってか提督の事情)を回収できるなら今くらいで丁度良いと思う
141 :
提督を掘り下げた話をみたいなあ…
今のままじゃなんでこうなってるかわかりづらいし
142 :
金剛(あの日から――雪風が態度を翻した、あの日から)
金剛(鎮守府に、ちょっとだけ変化が訪れマシタ)
金剛(まずは雪風)
金剛(私とはもちろんのこと、他の艦娘たちとも距離を取るようになりマシタ)
金剛(表情もなんだか浮かない様子デース)
金剛(結局あの日提督と何を喋ったのか、知ってるのは当事者のみ)
金剛(段々と、彼女の存在は鎮守府の中で浮いていきマシタ)
143 = 1 :
金剛(次に提督)
金剛(意気消沈の雪風に倣ってか、提督もなんだか元気がありまセーン)
金剛(私への暴言も物足りない感じがシマース)
金剛(別に望んでる訳ではありマセンが!)
金剛(……だけど)
金剛(提督があんなだと……調子狂っちゃいマース……)
金剛(やっぱり、雪風と何か関係があるんでしょうカ……)
144 = 1 :
金剛(これは私にはあんまり関係ありマセンが)
金剛(長門さんが秘書艦を解任されたそうデース)
金剛(てっきり提督が勢い余ってクビにしたのかと思いましたが、どうも自分からやめたとのこと)
金剛(本人が言ってるのだから間違いないのでショウ)
金剛(Why? と思ったのも束の間)
金剛(理由は、すぐにわかることとなりマシタ――)
145 = 1 :
金剛「みんな、お疲れさまネー。提督への報告は私からしておきマース」
島風「よろしくお願いしまーす。行こっ、連装砲ちゃん」
比叡「後はお願いします、お姉さま! 私はお先にひとっ風呂浴びてきます!」
島風「あ、一番風呂は私だもーん!」
比叡「へへーん、早い者勝ちですよ島風!」
島風「速さなら負けない! ほらほらおっそーい!」ピュー
比叡「え、ちょ、フライングは反則ー!」タター
金剛「あの二人はあんなに元気なのに入渠する必要あるんでしょうカ……」
金剛「ねぇ? 雪風」
雪風「……私も、失礼します」
金剛「あ、……行っちゃいマシタ」
金剛「なんだかあんまりHappyって様子じゃアリマセンが……」
金剛「提督とうまくいってる、って言うわけじゃないんデショウか……」
金剛「提督は提督で暴言にキレがなくなってマスし」
金剛「……なにがなんだかさっぱりデース」
146 = 1 :
~執務室前~
金剛(…………)
金剛(ちょっとだけ、ほんのちょこっとだけですケド)
金剛(入り、づらいネー……)
金剛(どうもむっつりして不機嫌そうな提督は苦手デース)
金剛(どうせなら罵詈雑言をまくし立てられる方がよっぽどマシネー……)
金剛(――――)
金剛(――今の提督、なんだかまるで)
金剛(本気で怒ってるみたい、デース……)
金剛(今までは、実はそこまで怒ってなかったんじゃないかってくらい)
金剛(今の提督――怖い、デス)
147 = 1 :
金剛(かと言って報告をブッチするわけにもいかないデース……)
金剛(ハァ……腹をくくるしかないみたいネー)
金剛(…………よし!)
バターン
金剛「Hey、提督ぅ! 今日もCuteでPrettyな私が――」
「――ふふ、そうなんですか。それで提督は……あら?」
金剛「…………What?」
金剛(知らない人が提督と二人きり……予想外デース)
金剛(いや、というか本当にドチラサマ?)
金剛(『ここ』にいる女性、という時点で艦娘なのはおそらく間違いないのデショウが――)
金剛(――――?)
金剛(私――知ってマス)
金剛(この人のこと――知ってる)
148 = 1 :
金剛(アレ? おかしいデース)
金剛(会ったことは、絶対ありまセン。顔に見覚えが全くないデスし)
金剛(じゃあ、これは……何?)
金剛(知ってる。覚えてる)
金剛(私の中の『ナニか』が、彼女のことを覚えてる)
金剛(そう、彼女は。彼女の名は――)
金剛「――――大和」
大和「――――」
大和「――覚えていて、くれたんですね。金剛さん」
大和「ちょっとだけ……ううん、すっごく嬉しいです」
149 = 1 :
金剛「大和……大和!」
金剛(怖い。怖い怖い怖い)
金剛(なにコレ……彼女の名前を呼ぶ度に、胸の中がアツくなっていく)
金剛(何かが溢れて――こぼれそうになる)
金剛(これは、誰の気持ちデース?)
金剛(わからない……わからない!)
大和「……そっか。まだ大和のこと、完全には思い出してないみたいですね」
金剛「っ!」
金剛「あの、私、その……」
大和「いいんです。大和は日陰者でしたから」
大和「貴女とこうして一緒に戦える――それだけで、十分」
金剛「大和……」
提督「感動の再会は終わったか?」
150 :
提督のセリフが完全に悪役のそれ
みんなの評価 : ★
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