私的良スレ書庫
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元スレ京太郎「修羅場ラヴァーズ」透華「永久に、美しく」
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――でも、姉さんの為だもんな。
「ね、姉さ――」
「あ、京くん! このハンバーグ凄く自信作なんだ! 特にソースがね☆」
良子との打ち合わせ通りに話を切り出そうとした瞬間、突き出されるハンバーグの切り身。
出鼻を挫かれた京太郎は、大人しくそれを口に含み、モグモグと咀嚼した。
「……スゲェ、美味い」
「あはっ それでね、こっちのサラダは――」
次々と差し出される皿を前に、話を切り出す暇もない。
不自然なくらいテンションが高い姉だが、料理自体は非の打ち所がなく、美味い。
どうやら、この夕食の最中に姉離れ作戦を決行することは不可能のようである。
「ね、姉さ――」
「あ、京くん! このハンバーグ凄く自信作なんだ! 特にソースがね☆」
良子との打ち合わせ通りに話を切り出そうとした瞬間、突き出されるハンバーグの切り身。
出鼻を挫かれた京太郎は、大人しくそれを口に含み、モグモグと咀嚼した。
「……スゲェ、美味い」
「あはっ それでね、こっちのサラダは――」
次々と差し出される皿を前に、話を切り出す暇もない。
不自然なくらいテンションが高い姉だが、料理自体は非の打ち所がなく、美味い。
どうやら、この夕食の最中に姉離れ作戦を決行することは不可能のようである。
ハンバーグはアカン……
ハンバーグの一言だけで惨劇を思い起こさせる妲己ちゃんの罪は重いわ
ハンバーグの一言だけで惨劇を思い起こさせる妲己ちゃんの罪は重いわ
結局、食事を終えても話をすることはできなかった。
姉のテンションに終始押されっぱなしだったのに加えて、やはり心の中では姉と離れたくない気持ちがある。
「でも……もう、やらなきゃな」
脱衣所で上着を脱ぐ。
露わになった上半身。
胸のやや上に付けられた、赤い点。
「……」
良子の、キスマーク。
コレがある以上は――もう、後には退けない。
姉のテンションに終始押されっぱなしだったのに加えて、やはり心の中では姉と離れたくない気持ちがある。
「でも……もう、やらなきゃな」
脱衣所で上着を脱ぐ。
露わになった上半身。
胸のやや上に付けられた、赤い点。
「……」
良子の、キスマーク。
コレがある以上は――もう、後には退けない。
背後で、脱衣所のドアが開く音がする。
そこまでは、良子の予想通り。
「……姉さん」
「一緒にお風呂、入ろっか」
ツーサイドアップの髪を下ろしたはやり。
相変わらず、ニッコリ微笑んだままの姉に京太郎は、意を決して――
「ねえ、さ――ぁ?」
深呼吸をした瞬間。
全身が痺れて、力が抜けた。
「久しぶりに、はやりが洗ってあげる」
膝から崩れ落ちて、はやりに抱き留められる。
柔らかな肌に吸い付くように、体が動かない。
「勿論、隅から隅まで……ね☆」
そこまでは、良子の予想通り。
「……姉さん」
「一緒にお風呂、入ろっか」
ツーサイドアップの髪を下ろしたはやり。
相変わらず、ニッコリ微笑んだままの姉に京太郎は、意を決して――
「ねえ、さ――ぁ?」
深呼吸をした瞬間。
全身が痺れて、力が抜けた。
「久しぶりに、はやりが洗ってあげる」
膝から崩れ落ちて、はやりに抱き留められる。
柔らかな肌に吸い付くように、体が動かない。
「勿論、隅から隅まで……ね☆」
浴室で、男女が絡み合う姿。
湯気で細部は確認できないものの――響く声は、彼女もよく知っているもの。
「んっ……♪」
上気した頬が、カメラに映る。
この世の全ての幸せを噛み締めているような、蕩けそうな顔。
「あはっ――これで、もう……二人は、離れない……ねっ」
はやりは、嗤っている。
この映像を見る相手に見せ付けて。
肩や太ももから血を流しながら、優越感に浸っている。
湯気で細部は確認できないものの――響く声は、彼女もよく知っているもの。
「んっ……♪」
上気した頬が、カメラに映る。
この世の全ての幸せを噛み締めているような、蕩けそうな顔。
「あはっ――これで、もう……二人は、離れない……ねっ」
はやりは、嗤っている。
この映像を見る相手に見せ付けて。
肩や太ももから血を流しながら、優越感に浸っている。
>>814
初体験やからな爪を立てるんやろ……
初体験やからな爪を立てるんやろ……
映像の再生を終えて――良子は、静かに小さく息を吐いた。
「……自分を、捧げた……と?」
映像の中で。
はやりは、京太郎の口に、自身の血を流し込んでいた。
外も中身も、はやりという存在で、京太郎を犯していた。
良子が京太郎に残した跡を――全て、塗り潰すように。
自身の血肉を抉り、弟に与えていた。
「……自分を、捧げた……と?」
映像の中で。
はやりは、京太郎の口に、自身の血を流し込んでいた。
外も中身も、はやりという存在で、京太郎を犯していた。
良子が京太郎に残した跡を――全て、塗り潰すように。
自身の血肉を抉り、弟に与えていた。
連絡は、当然のように取れない。
住居は、既に蛻の殻。
送られて来たこの映像を最後に――二人は、消息を絶っている。
「……諦めろと、そう言うのですね」
再度、静かに息を吐いて――良子は、映像を再生していたタブレットを床に叩き付けた。
住居は、既に蛻の殻。
送られて来たこの映像を最後に――二人は、消息を絶っている。
「……諦めろと、そう言うのですね」
再度、静かに息を吐いて――良子は、映像を再生していたタブレットを床に叩き付けた。
「待っていて」
二人がどこにいるのか。
良子には見当も付かない。
「私の」
それでも、歩みは止めない。
「私だけの、弟」
例え京太郎が良子を忘れていても。
世界にたった一人だけの、最愛の弟なのだから。
二人がどこにいるのか。
良子には見当も付かない。
「私の」
それでも、歩みは止めない。
「私だけの、弟」
例え京太郎が良子を忘れていても。
世界にたった一人だけの、最愛の弟なのだから。
もうずっと、はやりの声しか聞いていない。
もうずっと、はやりしか見ていない。
「京くん、は……はやりの全て、で……」
「はやりは、京くんの全て……だよ、ね……♪」
絡み合い、体が融けていくような。
もう、何もわからないけれど。
「大好き……♥」
重ねた唇は、酷く甘い味がして。
それさえあれば――何も、いらなかった。
それより大事なものは、この世に存在しないということが、解った。
「俺も……だよ」
だから、果てなく与えて永遠に奪う。
二人は、二度と離れない。
もうずっと、はやりしか見ていない。
「京くん、は……はやりの全て、で……」
「はやりは、京くんの全て……だよ、ね……♪」
絡み合い、体が融けていくような。
もう、何もわからないけれど。
「大好き……♥」
重ねた唇は、酷く甘い味がして。
それさえあれば――何も、いらなかった。
それより大事なものは、この世に存在しないということが、解った。
「俺も……だよ」
だから、果てなく与えて永遠に奪う。
二人は、二度と離れない。
>>833
ローションが不自然に赤いけどええんか?
ローションが不自然に赤いけどええんか?
宮守の時の怜竜とか松見の時の咲ちゃんとかちょいちょい平行世界の記憶持ちがいるな
BLACL CATのトレインがショタになる話を読んだのでショタネタ書きたい(唐突)
後で宮守編再開しますー
後で宮守編再開しますー
ショタネタというとパッと永水出てくるけど>>1が新しくショタネタ起源の高校書いてもらいたい
ショタネタは何度か書いてて「これヤンデレでも修羅場でもねーな」と辞めることが何度か
しかし今更感あるので多分そのうち書きます。多分
宮守編再開しますー
しかし今更感あるので多分そのうち書きます。多分
宮守編再開しますー
「よろしくお願いします」
一歩前に出て、ぺこりと礼をする久。
その後ろに並ぶ清澄の部員たちは四人。
久以外に、見知った顔は二人。
少し不安気な顔をしている咲と、その隣に立つ和。
眼鏡の女子と、猫のアクセサリーを付けた女子は画面越しでしか見たことがなく、直接顔を合わせるのは今回が初めてだ。
「こちらこそ、よろしくお願いします」
宮守側からは、塞が代表として一歩前に出て挨拶をした。
どことなくピリピリした雰囲気の中で、宮守と清澄の合同合宿が始まった。
一歩前に出て、ぺこりと礼をする久。
その後ろに並ぶ清澄の部員たちは四人。
久以外に、見知った顔は二人。
少し不安気な顔をしている咲と、その隣に立つ和。
眼鏡の女子と、猫のアクセサリーを付けた女子は画面越しでしか見たことがなく、直接顔を合わせるのは今回が初めてだ。
「こちらこそ、よろしくお願いします」
宮守側からは、塞が代表として一歩前に出て挨拶をした。
どことなくピリピリした雰囲気の中で、宮守と清澄の合同合宿が始まった。
「久しぶりね、京太郎くん」
「はい、夏以来っすね」
「もう。連絡してって言ったのに……」
「はは……すんません」
全国大会では、色々なことがあり過ぎてすっかり忘れていた。
怜と竜華との一件があってからは意図的に他校の生徒との接触を避けていたこともある。
「京ちゃん……大丈夫?」
久と話していると、咲が不安気な顔をしたまま駆け寄ってきた。
心配されているような口振りで、心当たりがない京太郎は眉根を寄せた。
「大丈夫って……なにがだよ?」
「だって、あの時の京ちゃん……凄い顔で走ってて。逃げてる、みたいだったから」
「あの時?……あぁ」
怜と竜華から逃げていた時。
すれ違いざまで声をかける余裕もなかったが――確かにアレが最後に見た姿だったのなら、不安にもなるだろう。
「まぁ……もう、大丈夫だから。お前は心配しなくてもいい」
「そ、そう? なら……いいけど」
「はい、夏以来っすね」
「もう。連絡してって言ったのに……」
「はは……すんません」
全国大会では、色々なことがあり過ぎてすっかり忘れていた。
怜と竜華との一件があってからは意図的に他校の生徒との接触を避けていたこともある。
「京ちゃん……大丈夫?」
久と話していると、咲が不安気な顔をしたまま駆け寄ってきた。
心配されているような口振りで、心当たりがない京太郎は眉根を寄せた。
「大丈夫って……なにがだよ?」
「だって、あの時の京ちゃん……凄い顔で走ってて。逃げてる、みたいだったから」
「あの時?……あぁ」
怜と竜華から逃げていた時。
すれ違いざまで声をかける余裕もなかったが――確かにアレが最後に見た姿だったのなら、不安にもなるだろう。
「まぁ……もう、大丈夫だから。お前は心配しなくてもいい」
「そ、そう? なら……いいけど」
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