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元スレ京太郎「修羅場ラヴァーズ」透華「永久に、美しく」
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目の前で、親友同士が罵り合いをしている。
嘘だと思いたかった。目を閉じて、耳を塞いでしまいたかった。
「やめてくれよ、二人とも……!」
憧の前に立ち、二人の間に割って入る。
これ以上は、聞いていられない。
京太郎選択肢 下3
1.「穏乃、お前どうしちゃったんだよ……」
2.「憧、穏乃は友達だろ……?」
嘘だと思いたかった。目を閉じて、耳を塞いでしまいたかった。
「やめてくれよ、二人とも……!」
憧の前に立ち、二人の間に割って入る。
これ以上は、聞いていられない。
京太郎選択肢 下3
1.「穏乃、お前どうしちゃったんだよ……」
2.「憧、穏乃は友達だろ……?」
「憧、穏は友達だろ……?」
縋るように、憧に言葉を投げかける。
穏乃は、昔からの親友だった。
それは、憧にとっても変わらない筈で。
「……私の、味方をしてくれるんじゃなかったの?」
対する憧は、信じていたものに裏切られたかのような表情を浮かべた。
悲しくて、膝を崩してしまいそうになりながら、京太郎の瞳を見詰める。
「……ああ、そうだよ。友達同士の罵り合いなんて、みてらんねえよ!」
「京太郎……!」
「――あは」
二人のやり取りを見て。
「そうだよね、やっぱり」
穏乃は、馬鹿らしいと言わんばかりに、笑った。
縋るように、憧に言葉を投げかける。
穏乃は、昔からの親友だった。
それは、憧にとっても変わらない筈で。
「……私の、味方をしてくれるんじゃなかったの?」
対する憧は、信じていたものに裏切られたかのような表情を浮かべた。
悲しくて、膝を崩してしまいそうになりながら、京太郎の瞳を見詰める。
「……ああ、そうだよ。友達同士の罵り合いなんて、みてらんねえよ!」
「京太郎……!」
「――あは」
二人のやり取りを見て。
「そうだよね、やっぱり」
穏乃は、馬鹿らしいと言わんばかりに、笑った。
「無駄だよ、憧。京太郎は誰の味方にもなれないよ――優しいから」
誰かの味方になることは、誰かの敵になること。
そんなこと、京太郎には出来ないと。
出来たら、今みたいにはならなかったと――穏乃は、憧を嗤った。
「……だから」
「ケリはさ、私たちの手で着けよっか」
誰かの味方になることは、誰かの敵になること。
そんなこと、京太郎には出来ないと。
出来たら、今みたいにはならなかったと――穏乃は、憧を嗤った。
「……だから」
「ケリはさ、私たちの手で着けよっか」
準決勝を、突破した夜。
晴絵は、昔馴染みに呼ばれた用があると外出している。
「……」
一人で部屋に残された京太郎の胸中には、払い切れない靄がかかっている。
自分は、どうするべきだったのか。
「……眠れない」
早く寝るように、とは晴絵の支持だが。
考え、悩むことが多過ぎる今、目を閉じても睡魔はやって来ない。
京太郎選択肢 下3
1.他のみんなは、どうしてるかな(キャラ安価)
2.いや……やっぱり、早く寝よう
晴絵は、昔馴染みに呼ばれた用があると外出している。
「……」
一人で部屋に残された京太郎の胸中には、払い切れない靄がかかっている。
自分は、どうするべきだったのか。
「……眠れない」
早く寝るように、とは晴絵の支持だが。
考え、悩むことが多過ぎる今、目を閉じても睡魔はやって来ない。
京太郎選択肢 下3
1.他のみんなは、どうしてるかな(キャラ安価)
2.いや……やっぱり、早く寝よう
目を閉じて、暗闇の中で真っ先に浮かんだものは――憧の顔。
「……アイツは、どうなんだろうな」
会いたい。
そう思い立つと、京太郎はすぐにベッドから立ち上がる。
眠気なんて、最初からなかった。
軽く身なりを整えて、京太郎はドアを開き――
「……あ」
「あ……」
その向う側で、ドアノブに手を掛けようとしていた憧と、目が合った。
「……アイツは、どうなんだろうな」
会いたい。
そう思い立つと、京太郎はすぐにベッドから立ち上がる。
眠気なんて、最初からなかった。
軽く身なりを整えて、京太郎はドアを開き――
「……あ」
「あ……」
その向う側で、ドアノブに手を掛けようとしていた憧と、目が合った。
憧を部屋に通して、備え付けのテーブルを挟んで向かい合う。
「……」
「……」
東京に来る前、阿知賀を出る前日と同じような状況。
考えることは、同じだったのだろう。
二人して――会いたいと、思っていた。
「あのさ……ずっと、言いたい事があったの」
互いに遠慮して口を閉ざしている中、先に話を切り出したのは憧だった。
「……なんだ?」
「順序とか、そういうのが……本当に、グチャグチャになっちゃったんだけどね」
「……」
「私――京太郎のことが、好き。ずっと前から、好きだった」
「……」
「……」
東京に来る前、阿知賀を出る前日と同じような状況。
考えることは、同じだったのだろう。
二人して――会いたいと、思っていた。
「あのさ……ずっと、言いたい事があったの」
互いに遠慮して口を閉ざしている中、先に話を切り出したのは憧だった。
「……なんだ?」
「順序とか、そういうのが……本当に、グチャグチャになっちゃったんだけどね」
「……」
「私――京太郎のことが、好き。ずっと前から、好きだった」
憧の告白。
その内容は、ずっと前から知っていたこと。
「……この前は、急に言っちゃったから」
「色々、考えて」
「ちゃんと、改めて。伝えなきゃって、思ったの」
告白をして。
ふぅ、と憧は息を吐いた。
「それと、ごめんなさい」
「……憧?」
「私、ずっと京太郎に甘えてた」
「……んなこと、ねえよ」
「ううん。今だって、そう。甘えちゃってる」
「でもね」
「もう、大丈夫だから」
「もう、私は京太郎を苦しめないから」
その内容は、ずっと前から知っていたこと。
「……この前は、急に言っちゃったから」
「色々、考えて」
「ちゃんと、改めて。伝えなきゃって、思ったの」
告白をして。
ふぅ、と憧は息を吐いた。
「それと、ごめんなさい」
「……憧?」
「私、ずっと京太郎に甘えてた」
「……んなこと、ねえよ」
「ううん。今だって、そう。甘えちゃってる」
「でもね」
「もう、大丈夫だから」
「もう、私は京太郎を苦しめないから」
「……ごめん。それだけ、言いたくて」
憧は、また軽く息を吐いて、立ち上がった。
椅子に座ったままの京太郎は、憧を見上げる姿勢になるが――不思議と、その姿はいつもよりずっと、小さく見えた。
「……憧」
遅れて、京太郎も立ち上がり。
立ち去ろうとしている憧の手を、掴んだ。
「京太郎?」
「俺も……俺も、憧に言いたいことが、ある」
憧は、また軽く息を吐いて、立ち上がった。
椅子に座ったままの京太郎は、憧を見上げる姿勢になるが――不思議と、その姿はいつもよりずっと、小さく見えた。
「……憧」
遅れて、京太郎も立ち上がり。
立ち去ろうとしている憧の手を、掴んだ。
「京太郎?」
「俺も……俺も、憧に言いたいことが、ある」
「俺も、多分、きっと……ずっと、前から」
「憧のことが――好きだ」
憧は、ピタリと動きを止めて。
それから、ふるふると、小さく首を振った。
「……なんで?」
「言わなきゃ、いけない気がした」
「なんで――なんで、今更、言うのよ!」
「それは……その……告白の返事は、しなきゃダメだろ?」
さっきまで、この部屋から立ち去ろうとしていた憧は、立ち止まってその身を震わせながら、ポロポロと泣き出してしまった。
京太郎は、机を回り込んで、憧の側に並び立つ。
涙を拭おうと差し出した指は、拒まれなかった。
それから、ふるふると、小さく首を振った。
「……なんで?」
「言わなきゃ、いけない気がした」
「なんで――なんで、今更、言うのよ!」
「それは……その……告白の返事は、しなきゃダメだろ?」
さっきまで、この部屋から立ち去ろうとしていた憧は、立ち止まってその身を震わせながら、ポロポロと泣き出してしまった。
京太郎は、机を回り込んで、憧の側に並び立つ。
涙を拭おうと差し出した指は、拒まれなかった。
「……消えようと、してたのに」
「京太郎が、どんどん遠ざかって……こんなに、辛くて、苦しいなら」
「京太郎の前から、消えようって」
「そう、思ったのに……!」
それを聞いてしまったら――もう、京太郎は憧を離したくない。
両手で、力一杯に、憧を抱き締める。
京太郎選択肢 下3
1.姉さんたちは、もう抱かない。穏乃も、何とかする
2.なら……二人で、消えよう
3.その他
「京太郎が、どんどん遠ざかって……こんなに、辛くて、苦しいなら」
「京太郎の前から、消えようって」
「そう、思ったのに……!」
それを聞いてしまったら――もう、京太郎は憧を離したくない。
両手で、力一杯に、憧を抱き締める。
京太郎選択肢 下3
1.姉さんたちは、もう抱かない。穏乃も、何とかする
2.なら……二人で、消えよう
3.その他
「なら……二人で、消えよう」
「え……?」
「姉さんたちも、穏乃も……どこかに、置いて」
「二人だけで――どこか遠くに、消えよう」
「それって……」
駆け落ち。
何もかもを捨てて、二人だけで生きる。
京太郎は、そう言っている。
「……」
「……」
憧は――京太郎を、拒まなかった。
身を委ねるように、京太郎の腕の中で、力を抜いた。
「え……?」
「姉さんたちも、穏乃も……どこかに、置いて」
「二人だけで――どこか遠くに、消えよう」
「それって……」
駆け落ち。
何もかもを捨てて、二人だけで生きる。
京太郎は、そう言っている。
「……」
「……」
憧は――京太郎を、拒まなかった。
身を委ねるように、京太郎の腕の中で、力を抜いた。
ラスト判定 下1~3の平均
1~70 二人っきりで、旅行に行こう
71~80 山の女神は、嫉妬深い
91~00 姉妹の溺愛は、全てを許さなかった
1~70 二人っきりで、旅行に行こう
71~80 山の女神は、嫉妬深い
91~00 姉妹の溺愛は、全てを許さなかった
「随分と、時間かかったな。電車来ちゃうかと思った」
「女の子の準備は色々とあるの」
「そういうもんか?」
「そういうものよ――アンタの好きなように合わせるの、大変なんだからね?」
「うっ……すんません」
「わかればよろしい」
「あ、電車来た」
「……」
「……行こっか」
「ああ……」
「……さよなら」
「女の子の準備は色々とあるの」
「そういうもんか?」
「そういうものよ――アンタの好きなように合わせるの、大変なんだからね?」
「うっ……すんません」
「わかればよろしい」
「あ、電車来た」
「……」
「……行こっか」
「ああ……」
「……さよなら」
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