私的良スレ書庫
不明な単語は2ch用語を / 要望・削除依頼は掲示板へ。不適切な画像報告もこちらへどうぞ。 / 管理情報はtwitterでログインするとレス評価できます。 登録ユーザには一部の画像が表示されますので、問題のある画像や記述を含むレスに「禁」ボタンを押してください。
元スレ京太郎「修羅場ラヴァーズ」透華「永久に、美しく」
SS+ スレッド一覧へ / SS+ とは? / 携帯版 / dat(gz)で取得 / トップメニューみんなの評価 : ★★★×4
レスフィルター : (試験中)
――それは、何度目かの入院。
竜華と京太郎が二人並んで見舞いに来るのも、怜には見慣れた光景だ。
「それじゃあ、またな?」
二人が並んで帰るのも、いつも通り。
何も、おかしいことはない。
「……」
だから、怜が窓のカーテンを捲って外を眺めたのにも、特に理由は無い。
病院から出た先の道で――見知った二人が抱き合い、口付けを交わす瞬間を見てしまったのは、単なる偶然だ。
気が付けば、床に花瓶の破片が散らばっていた。
竜華と京太郎が二人並んで見舞いに来るのも、怜には見慣れた光景だ。
「それじゃあ、またな?」
二人が並んで帰るのも、いつも通り。
何も、おかしいことはない。
「……」
だから、怜が窓のカーテンを捲って外を眺めたのにも、特に理由は無い。
病院から出た先の道で――見知った二人が抱き合い、口付けを交わす瞬間を見てしまったのは、単なる偶然だ。
気が付けば、床に花瓶の破片が散らばっていた。
怜には――竜華を、咎められなかった。
自身が病弱であることを自覚していたし――京太郎という、若い男の欲を満たせていないことも。
「怜ー、見舞い品持ってきたでー」
竜華は、それを見越していたのだろう。
だからこそ、あの時。
見せ付けるように、していたのだ。
「ありがとなー……新しい、花瓶」
「ん。この前の、割れちゃったしな」
歪な関係。
亀裂が入る音に、耳を塞いで。
少しずつ壊れていくものからは、目を背けて。
二人は、京太郎を満たし続けた。
自身が病弱であることを自覚していたし――京太郎という、若い男の欲を満たせていないことも。
「怜ー、見舞い品持ってきたでー」
竜華は、それを見越していたのだろう。
だからこそ、あの時。
見せ付けるように、していたのだ。
「ありがとなー……新しい、花瓶」
「ん。この前の、割れちゃったしな」
歪な関係。
亀裂が入る音に、耳を塞いで。
少しずつ壊れていくものからは、目を背けて。
二人は、京太郎を満たし続けた。
「京ちゃん」
怜が手を伸ばす。
京太郎は、その手をとった。
「京くん」
竜華が手を伸ばす。
京太郎は、その手をとった。
心は怜を向いていても、体は竜華に応えてしまう。
もう、どうしようもなく、嵌り過ぎている。
ずぶずぶと、深みに進んで行くことしか出来ない。
もう、誰にも止められなかった。
怜が手を伸ばす。
京太郎は、その手をとった。
「京くん」
竜華が手を伸ばす。
京太郎は、その手をとった。
心は怜を向いていても、体は竜華に応えてしまう。
もう、どうしようもなく、嵌り過ぎている。
ずぶずぶと、深みに進んで行くことしか出来ない。
もう、誰にも止められなかった。
「京太郎くんには――今日から、この部屋で暮らしてもらいます」
朝――かどうかは、部屋の中に窓すらないため分からない。
兎に角、目が覚めた京太郎に理解できたことは、自身の手足が縛られているということだけ。
全ては、目の前の霞が握っている。
「……意味が、わからないんですけど」
「あら……なら、いずれわかるようになるでしょう」
「……食事とか、トイレとか」
「私たちがちゃんとお世話します。勿論、下の方もね」
霞には、取り付く島もない。
「……」
「今は窮屈でしょうけど……いずれ、それも解ける日がくるわ。あなたが、その意味を理解できた日にね」
「ああ……そうそう」
「理解できたフリ……をして逃げ出したりなんてのは、やめてちょうだい?」
「そしたら――手足とか、切り落としちゃうかもしれないから」
くす、と小さく微笑んでいても。
京太郎には、それが冗談だとは、微塵も思えなかった。
朝――かどうかは、部屋の中に窓すらないため分からない。
兎に角、目が覚めた京太郎に理解できたことは、自身の手足が縛られているということだけ。
全ては、目の前の霞が握っている。
「……意味が、わからないんですけど」
「あら……なら、いずれわかるようになるでしょう」
「……食事とか、トイレとか」
「私たちがちゃんとお世話します。勿論、下の方もね」
霞には、取り付く島もない。
「……」
「今は窮屈でしょうけど……いずれ、それも解ける日がくるわ。あなたが、その意味を理解できた日にね」
「ああ……そうそう」
「理解できたフリ……をして逃げ出したりなんてのは、やめてちょうだい?」
「そしたら――手足とか、切り落としちゃうかもしれないから」
くす、と小さく微笑んでいても。
京太郎には、それが冗談だとは、微塵も思えなかった。
あー、キャラ安価と小ネタ安価書き間違えてました
申し訳ない
とりあえず監禁ネタで巴さん書いた後に先生編の小ネタ書きます
申し訳ない
とりあえず監禁ネタで巴さん書いた後に先生編の小ネタ書きます
テレビも、携帯も、外の情報が知れるようなものは何も無い。
定期的に訪れる六女仙との会話。
それだけが、今の京太郎の知ることのできる全てだった。
「起きてる?……朝食の、時間だから」
控え目なノックの音と同時に、開かれる扉。
今日の「世話係」は、巴のようだ。
「……手足、痛いんですけど」
「……ごめんなさい。でも、それを取るわけにはいかないから」
少し京太郎が強めに言うと、巴は後ろめたそうに視線を逸らした。
罪悪感のようなものを、彼女は持っているようだ。
「……」
もしかしたら。
彼女になら、話が通じるかもしれないと。
京太郎は、少しだけ期待を抱いた。
定期的に訪れる六女仙との会話。
それだけが、今の京太郎の知ることのできる全てだった。
「起きてる?……朝食の、時間だから」
控え目なノックの音と同時に、開かれる扉。
今日の「世話係」は、巴のようだ。
「……手足、痛いんですけど」
「……ごめんなさい。でも、それを取るわけにはいかないから」
少し京太郎が強めに言うと、巴は後ろめたそうに視線を逸らした。
罪悪感のようなものを、彼女は持っているようだ。
「……」
もしかしたら。
彼女になら、話が通じるかもしれないと。
京太郎は、少しだけ期待を抱いた。
共有財産にすべく監禁された時の、一般的な打破策は、甘っちょろい誰かに「貴方だけは特別」と唆すことだとか
「巴さん……あなた、だけです」
「……」
巴は、答えない。
事務的に、淡々と食事の準備をしようとしている。
「春やこまっちゃんも……自分のこと、だけで」
「……」
「俺を心配してくれるのは、あなた――巴さんしか、いません」
「で、でも……」
「巴さん、俺は――」
「早くしないと、朝ごはん冷めちゃうわよ?」
「……」
巴は、答えない。
事務的に、淡々と食事の準備をしようとしている。
「春やこまっちゃんも……自分のこと、だけで」
「……」
「俺を心配してくれるのは、あなた――巴さんしか、いません」
「で、でも……」
「巴さん、俺は――」
「早くしないと、朝ごはん冷めちゃうわよ?」
迷い、戸惑っていた巴の手を動かした一言。
「霞さん……」
「あら――朝ごはんに、埃が入っちゃってるわね。巴ちゃん、新しいのを持って来てくれる?」
霞は、巴に一瞥もくれず。
ゆっくりと、一歩ずつ京太郎に近付いて。
「大丈夫――それまでのお務めは、私が代わるから」
その衣服に、手を掛けた。
「霞さん……」
「あら――朝ごはんに、埃が入っちゃってるわね。巴ちゃん、新しいのを持って来てくれる?」
霞は、巴に一瞥もくれず。
ゆっくりと、一歩ずつ京太郎に近付いて。
「大丈夫――それまでのお務めは、私が代わるから」
その衣服に、手を掛けた。
監禁京ちゃんが頑張って巴さんを落とす話、あるかもしれない
コーチとの昔話は学生編でいいですかね
コーチとの昔話は学生編でいいですかね
逆の発想で
すこやんが清澄コーチになり須賀家に居候、咲さん、タコスと麻雀大戦が勃発。
すこやんが清澄コーチになり須賀家に居候、咲さん、タコスと麻雀大戦が勃発。
>>587
オナシャス
オナシャス
「先輩ッ!!!」
部室に顔を出すなり、耳を劈く怒声。
思わず耳を塞げば、三白眼を釣り上げて迫る後輩。
「聞きましたよっ! また怪しいヤツらと打ってたと!」
「怪しいヤツらって……ただの、お友達だよ。ネットで知り合った――」
「ネットでっ!?」
「いやさ、ふぐ刺し奢ってくれるって言うから――」
「食べ物くれるからって、知らない人に付き合うなって言われてるでしょうがっ!!」
「いや、俺子どもじゃないし、それに知らない相手でも――」
「とにかく! 今度から変な場所に行かないで下さい! いいですね!?」
「変な場所じゃあ」
「い・い・で・す・ね!?」
「……はい」
響く怒声は、愛情の裏返し。
それは、今も昔も変わらないこと。
部室に顔を出すなり、耳を劈く怒声。
思わず耳を塞げば、三白眼を釣り上げて迫る後輩。
「聞きましたよっ! また怪しいヤツらと打ってたと!」
「怪しいヤツらって……ただの、お友達だよ。ネットで知り合った――」
「ネットでっ!?」
「いやさ、ふぐ刺し奢ってくれるって言うから――」
「食べ物くれるからって、知らない人に付き合うなって言われてるでしょうがっ!!」
「いや、俺子どもじゃないし、それに知らない相手でも――」
「とにかく! 今度から変な場所に行かないで下さい! いいですね!?」
「変な場所じゃあ」
「い・い・で・す・ね!?」
「……はい」
響く怒声は、愛情の裏返し。
それは、今も昔も変わらないこと。
愉快な仲間達とかいう京太郎SSの準レギュラー
コーチきゃわわ
コーチきゃわわ
前へ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 次へ / 要望・削除依頼は掲示板へ / 管理情報はtwitterで / SS+ スレッド一覧へ
みんなの評価 : ★★★×4類似してるかもしれないスレッド
- 京太郎「修羅場ラヴァーズ」姫子「運命の、赤い糸」 (1001) - [72%] - 2014/6/30 14:30 ★★
- 京太郎「修羅場ラヴァーズ」 健夜「幸せな、お嫁さん」 (1001) - [69%] - 2014/6/8 3:00 ★★
- 京太郎「修羅場ラヴァーズ」 淡「あーいらーぶゆー」 (1001) - [66%] - 2014/11/18 9:15 ★★
- 京太郎「修羅場ラヴァーズ」ネリー「大好きがいっぱい」 (1001) - [66%] - 2015/1/11 6:45 ★★★×5
- 京太郎「修羅場ラヴァーズ」憩「ナイショのキモチ」 (1001) - [65%] - 2015/2/14 7:00 ★★★×4
- 京太郎「修羅場ラヴァーズ」照「ずっとずっと、愛してる」 (1001) - [64%] - 2014/6/22 6:45 ★★
- 京太郎「修羅場ラヴァーズ」明華「夢でも、あなたの横顔を」 (1001) - [64%] - 2014/7/11 15:00 ★★
- 京太郎「修羅場ラヴァーズ」久「もうちょっと、近づいて」 (1001) - [63%] - 2015/3/16 15:30 ★★★
- 京太郎「修羅場ラヴァーズ」憧「気が付いたら、目が合って」 (1001) - [62%] - 2016/2/18 15:45 ★★★×5
- 京太郎「修羅場ラヴァーズ」一「キミと一緒に、抱き合って」 (1001) - [62%] - 2014/8/10 11:30 ★★★×4
トップメニューへ / →のくす牧場書庫について