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    元スレ提督「怜悧盲目」

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    451 = 1 :




    提督(今、何を考えていたんだっけ?)



    452 = 1 :



    ──────────────────

    ──────────────────


    453 = 1 :




    ────僕は、最後の最後で失敗した。



    454 = 1 :



    時雨「────提督っ!!」

    提督「────うおっ?! ど、どうした時雨!?」

    提督「────って、怪我してるじゃないか!」

    時雨「そんなことはどうでもいいんだっ!」

    時雨「あの人に────鳳翔さんに何かされなかったかい!」

    提督「────鳳翔、さん?」


    455 = 1 :



    ────何で鳳翔さんが出てくるんだ?

    ────……そう、言って欲しかったのに。


    456 = 1 :



    提督「────いや、特に何も……」

    提督「『いつも通り一緒に』留守番していただけだぞ?」

    時雨「──────っ!?」

    時雨「そんな……どうして……!」

    時雨「僕はどこで……ああ……」

    提督「し、時雨っ!? やっぱり怪我が痛むのか!?」

    提督「ほら、早くドックに行くぞ!」

    時雨「……提督、ごめんね」

    提督「何だかよく分からないけど、謝らなくていいから!」


    457 = 1 :



    ────本当に、ごめんね。

    ────今までいろいろなことをやってきたけど、提督が提督で無くなるようなことはしないように、されないようにしてきたのに。

    ────最後の最後は、駄目だったみたいだ。



    ────本当に、ごめんなさい。



    458 = 1 :



    ──────────────────

    ──────────────────


    459 = 1 :



    ──────────────────

    ──────────────

    ──────────

    ──────

    ──

    460 = 1 :



    「────アタシはあんま気にしてねーな」

    「結局は同類が一人増えたってだけだろ?」

    「そりゃあやり方は褒められたもんじゃなかったけどな。それについてはケジメはしっかりつけてるし、少なくともアタシは文句なしだ」

    「…………願い、ねぇ」

    「ここ、結構居心地良いからさ、皆でそれなりに仲良くやれてりゃそれでいいよ」

    「…………それに、悪いことばかりじゃなかったしな」

    「わざわざ混ぜる必要が無くなったのは素直に嬉しかったよ」

    「……はは、お前らもそのうち出来るって」

    「まあとにかく、仲良くやろうぜ?」


    461 = 1 :




    「お前らを沈めることになったら苦労しそうだし、な」



    462 = 1 :



    「────私? そうねぇ……」

    「どうでもいい、かなぁ?」

    「ふふ、好きよ? だぁい好き♪」

    「提督のこと、嫌いなはず無いでしょう?」

    「死にたいなら、そういう遠回しな表現はやめて、『殺してください』って言ってね?」

    「次は無いから」

    「…………不思議な事を聞くのね」

    「例え何が変わろうとも、提督は提督でしょう?」

    「私は『提督』を好きになったんだから♪」


    463 = 1 :




    「貴女達も、そうでしょう?」



    464 = 1 :



    「────オレは結構複雑だな」

    「ああ、それな。手段としては悪かねーよ。時雨の策は後々が長くて大変だっただろうしな」

    「あ? そんな簡単なこと聞くなよ」

    「お前らは『こんな提督は提督なんかじゃない!』って自分の理想を押し付けんのか? 違うだろ?」

    「複雑なのはあの人を尊敬出来るかどうかって話だよ」

    「……おいおい、よく考えてみろよ?」

    「摩耶を力で、時雨を頭で抑えたんだぞ? 単純に凄いだろ?」

    「…………はっ、確かにそうかもな」

    「でもよ、一つ言っておくぜ?」


    465 = 1 :




    「うちの鎮守府に、怖くない奴なんていねぇからな?」



    466 = 1 :



    「────嫌い」

    「今はもう落ち着いたけど、時雨がずっと悲しんでたもん」

    「……それは違うっぽい」

    「立ち直ったのは時雨自身の力で、夕立は何もしてないっぽい」

    「…………ごめん、ちょっと嘘ついちゃった」

    「正確には、『何も出来なかった』の」

    「悔しかったから、頑張って強くなったぽい」

    「だから、隙を見付けたら沈めたいんだけど……提督さんが悲しんじゃうから……むぅー……」

    「うん、提督さんが悲しむことはしないっぽい♪」


    467 = 1 :




    「二人も、そんなことしたら沈めるからね?」



    468 = 1 :



    「────発言は控えさせていただこう」

    「なに、どんな言葉でも言い訳にしかならんからな」

    「流されるまま……と言うと聞こえは悪いが、私はこの現状を受け入れるだけだ」

    「不満は無い」

    「提督はそれなりに楽しそうだし、私達もしっかりと時間が割り振られている」

    「これ以上は罰が当たるというものだ」

    「……ふっ、正妻というのは飾りにしかならん」

    「私の自尊心を満たすものでしかないさ」

    「そんな実用性の無いものでも、どうしても欲しいというのなら……」


    469 = 1 :



    「勝とうとしないことだ。無論私にもな」


    470 = 1 :



    「────とても意外です」

    「もっと嫌われていると思っていましたから」

    「そもそもおかしい話だとは思うのですけれどね」

    「時雨さんの、提督の精神状態を不安定にして依存させる策と、私の、記憶を植え付ける策、あまり変わらないと私は思っていますから」

    「薬は確かにそうですね、リスクはありました」

    「でも、提督ですよ?」

    「それも、私が愛している提督です」

    「薬で壊れるはずがありません。現にそうですよね?」

    「……ふふ、狂っていますか?」


    471 = 1 :



    「貴女達も大概ですよ? 川内さん、古鷹さん」


    472 = 1 :































    「ずっと、考えていたんだ」

    「どうすれば、提督に償いが出来るのかって」

    「…………僕がそばに居るから」


    473 = 1 :



    「健やかなるときも」

    「『病める』ときも」

    「喜びのときも」

    「悲しみのときも」

    「富めるときも」

    「貧しいときも」

    「提督を愛して」

    「提督を敬って」

    「提督を慰めて」

    「提督を助けて」

    「僕の命ある限り」

    「真心を尽くしてそばに居るから」


    474 = 1 :




    「ずっと、ずぅっと、一緒だよ」



    475 = 1 :




































    「…………ふふっ♪」

    476 = 1 :






     どこかの海の

     どこかの鎮守府


     それぞれに事情はあれど

     さまざまな思惑はあれど


     そこに居る『9人』は

     幸せそうに笑っている





    477 = 1 :



    提督「怜悧盲目」  完


    478 = 1 :


    これにて終了です。

    長い間お付き合い頂きありがとうございました。

    リアルの事情により修羅場編はまたいつかでお願いします。申し訳有りません。

    そして文章力の無さにより分かりにくい、分からない部分が多々有ったと思われます。

    質問がありましたらお答えしますのでお書き下さい。


    皆様ありがとうございました。


    479 :

    鳳翔さんどっから湧いたんよ
    というか、元々いたのか中将の所から拾ったのかわからん

    481 :

    おつ!

    提督のとこに現れたのは鳳翔で時雨のところに現れたのは榛名だったのかな?

    482 = 1 :


    回想に出て来た初期の頃(時雨しか居なかった頃)の鳳翔さん→榛名
    合同演習の夜に時雨の所に来た艦娘→榛名
    合同演習の夜に提督の所に来た艦娘→鳳翔さん
    以降、提督の鎮守府に居る鳳翔さん→鳳翔さん

    という感じです。
    元帥の所には榛名が居ます。鳳翔として。

    提督が元帥の榛名を鳳翔として見ていたのは、単純に出会った時に鳳翔と名乗られて、周りもそれについて何も言わなかったからです。

    この世界では提督になる人が艦娘全員の名前と顔を知っているわけではないので、知識がない限り疑うという選択肢が出て来ないという感じです。

    元帥? 彼は榛名による刷り込みの結果、みーまーのまーちゃんのごとく、口調などの条件が揃えば誰でも鳳翔さんに見えてしまうようになりました。

    ちなみに提督は鳳翔さんの『お薬』と『お話』により、記憶が混濁・追加されています。
    具体的には初期の頃の榛名と居た記憶→鳳翔さんと居た記憶になり、それ以降の記憶に鳳翔さんが度々出てくるようになっています。いわゆる月島さんのおかげ状態です。

    これを文章に盛り込む力は私には有りませんでした。申し訳ないです。


    483 :

    面白かった!>>1
    最初から読み返してみよう。

    484 :


    修羅場編は書かないと言いましたが……

    あれは嘘です。

    やっぱり書きます。
    マイルドじゃないですし、流血表現の可能性も大いに有りますので、苦手な方はお気をつけ下さい。

    それではまた。

    485 :

    イッチ乙
    修羅場編楽しみに待ってます

    486 = 483 :

    よし、こいよ、かかって来いよ…

    487 = 481 :

    シュラバダヤッター!

    488 :


    ヤンデレというか狂い度マシマシといいますか……そんな感じです。

    キャラ崩壊アンド口調注意です。

    もし皆が仲良くなかったらというイフで、日常の一コマを切り張りします。

    夕立・時雨verどうぞ。

    489 = 1 :



    提督「────ん……?」

    提督「…………ああ、またか」

    提督「おい、起きろ夕立」

    夕立「…………むぅ……ぽぃ……?」

    提督「寝ぼけてるな? もう朝だぞ、ほら起きろ」

    夕立「……んー……んっ」

    夕立「────提督さん、おはよ♪」

    提督「おう、おはよう」

    提督「また布団に潜り込んだな? あれだけ止めろって言ったのに……」

    夕立「ぽいぃ……ごめんなさい……」

    夕立「でもでも! 今回は怖い夢見ちゃったんだから仕方ないっぽい?」

    提督「……今回は?」

    提督「お前いっつも怖い夢を見たって言って潜り込んで来るじゃないか」

    夕立「……そ、そうだったぽい?」

    夕立「あっ、でも二度有ることは三度有るって言うから!」

    提督「お前の場合二回三回の話じゃないだろ……まったく……」

    提督「……で、今回はどんな夢だったんだ?」

    夕立「……それ、聞いちゃうの?」

    提督「まあ一応な」

    提督「それともやっぱり嘘なのか? あー、夕立に嘘つかれるなんて傷つくなー……」

    夕立「ぽ、ぽいっ?!」

    夕立「えーと、えーと……」

    夕立「────そうっ、今回見たのは犬に襲われる夢っ!」

    夕立「黒くて青い目をした犬に襲われたの!」

    提督「……犬の喧嘩か?」

    夕立「夕立は犬じゃないっぽい!」

    提督「お手」

    夕立「わふっ♪」

    提督「ノリの良い奴は好きだぞー、よしよし」

    夕立「えへへ♪」


    490 = 1 :



    提督「────っと、朝から遊びすぎたな」

    提督「もうこんな時間だ」

    夕立「それじゃあ朝ご飯食べに行く?」

    提督「もちろん。ただその前に着替えてからな」

    夕立「夕立も着替えるっぽい!」

    提督「はいはい、ここで脱がない」

    提督「部屋に戻ってちゃんと着替えてこい。分かったな?」

    夕立「むぅー……」

    夕立「夕立は気にしないよ?」

    提督「気にする気にしないの問題じゃないんだよ」

    提督「それにそもそも、俺の部屋にお前の着替えが有るはずないだろ?」

    夕立「………………」

    夕立「────確かにそうっぽい」

    提督「だろ? 分かったら早く行って着替えてこい」

    夕立「うんっ!」

    夕立「それじゃあ提督さん、また後でねー♪」

    提督「ああ、食堂でなー」


    491 = 1 :


























    時雨「楽しそうだね、夕立?」


    492 = 1 :



    夕立「……ああ、時雨」

    夕立「廊下で盗み聞きするなんて、良い趣味してるっぽい?」

    時雨「ふふ、川内ほどじゃないさ」

    時雨「……それにしても約束を破るのは頂けないな」

    時雨「皆だって我慢してるんだからさ、夕立も自重しようね?」

    夕立「自重?」

    夕立「────あはっ♪ 文句があるなら言葉じゃなくて実力で語って欲しいっぽい」

    時雨「…………」

    夕立「そんな顔をしても、夕立は夕立の好きにするんだから」

    夕立「────あ、それとも羨ましいから交ぜて欲しいの?」

    夕立「でもでも、それは難しいっぽい」

    時雨「…………?」

    夕立「だって────」

    夕立「『黒くて目が青い犬』は凶暴だから、提督さんに何をするのか分からないでしょ?」

    夕立「あはっ♪」

    時雨「…………ふーん」

    時雨「なるほど、そう来るんだ」

    時雨「だとしたら実に光栄なお話だね」

    夕立「……ぽい?」

    時雨「そうだろう?」

    時雨「────『ソロモンの悪夢』に怖れられるなんて、さ」

    時雨「ああ、それに悪夢が悪夢を見るだなんて、随分とユーモアがあるじゃないか。感心したよ」

    夕立「…………へぇ」

    夕立「またボロボロにしてあげよっか」

    時雨「その言葉、そっくりそのまま返すよ」

    夕立「……冗談? 時雨が勝ったことって無いはずだけど」

    時雨「次もそうとは限らないだろう?」

    時雨「君が一生懸命尻尾を振ってる間、僕が何か対策を講じていなかったとでも思うのかい?」

    夕立「ふーん……」

    夕立「弱い犬ほどよく吠えるっていう言葉、知ってる?」

    夕立「この前みたいに叩き込んで────」


    493 = 1 :











    提督「────おっ、夕立。……あれ? まだ着替えてないのか?」










    494 = 1 :



    夕立「……提督さん」

    時雨「おはよう、提督」

    提督「おう、おはよう。時雨も食堂に行くところか?」

    時雨「うん、そうだよ」

    時雨「『夕立はまだ着替えてないみたいだし、どうしよっか? 僕と一緒に行くかい?』」

    夕立「あっ…………!」

    提督「そうだなぁ……腹も減ってるし……」

    提督「夕立、先に行ってても良いか?」

    夕立「そ、それは……」

    夕立「……うん、いいよ。すぐに夕立も行くから」

    提督「よし、それじゃ決まりだな」

    提督「行くぞ、時雨」

    時雨「ふふっ、それじゃ行こうか」

    夕立「…………っ!」

    時雨「ああ、そういえば夕立────」


    495 = 1 :




    時雨「着替え、すぐに見つかるといいね」



    496 = 1 :



    時雨「────じゃあね。食堂で『提督と一緒に』待ってるから、『ゆっくり』来なよ」

    提督「時雨ー? どうかしたのかー?」

    時雨「何でもないよー、今行くからー」

    時雨「────ふふっ♪」


    497 = 1 :



    夕立「────あは」

    夕立「あははっ、あはっ、あははは♪」

    夕立「………………」


    498 = 1 :






    夕立「やっぱり沈めよっと」





    499 = 1 :


    投下終了です。


    え、修羅場じゃないって?

    メインディッシュは後でしょう?


    それではまた。


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