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元スレ提督「……」加賀「……」
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この二人なら流石の猫吊るしも出てこないはず
さぁ続きを! 医者に行く準備は済んでいる!!
さぁ続きを! 医者に行く準備は済んでいる!!
提督「……」カキカキ
加賀「……」
提督「……」カキカキ
加賀「……」
提督「なあ、加賀」
加賀「……」
提督「……」
加賀「なにか?」
提督「……」
加賀「……」
提督(なんなんだ今の間はやはり加賀は私のことなど返事もしたくないほどに嫌っているのではないか待て駄目だこれは泣きそうだしかし涙は堪えるんだ日本男児よ)グスッ
加賀(ああやってしまったわ驚愕のあまり返事がワンテンポ遅れてしまった折角提督御自ら話しかけてくださったというのにああああ怪訝そうな顔をしてらっしゃる)グスッ
提督「……」ズーン
加賀「……」ズーン
提督「っ、と、そうだ。加賀、軍令部からお前に通達だ」
提督(最低限軍務はしかとこなさねばな。加賀にとっての私の存在価値などそれだけなのだから)
加賀「ん、んん、そうですか。それで、上はなんと?」
加賀(軍務だけはなにがあろうと疎かにできない。こんな愛想のない女の取り柄などそれだけなのだから)
提督「他鎮守府への教導任務だ(軍務軍務これは軍務)」
加賀「出張……ですか(仕事仕事これは仕事)」
提督「そうだ。詳細はここに記してある」つ書類
加賀「なるほど……明日出立ですか。急な話ではありますが、了解いたしました」
提督「苦労をかけるな」
加賀「いえ」
提督「……」
加賀「……」
シーーーーーン
加賀「……明日の支度をしなければならないので本日はこれにて失礼いたします」ソソクサ
提督「あ、ああ」
加賀「では」ペコ
ガチャ バタン
提督「……」
提督「……」
提督(またなにかやってしまったのか、私は……)ズーン
提督「……」
提督(茶でも飲むか)
提督「……」サッー
提督「……」コポポポ
提督「……」ズズズ
提督「……」
提督(美味く、ないな。茶葉が変わったのか?)ズズ
提督「……」
提督(しかし、まあ。これはこれでいいのかもしれないな)
提督(加賀本人が秘書艦を外れたい、と言ってこないということは)
提督(私の人格はさておき、能力は認められている、と考えてよいのではないか?)
提督(……どのみちこれ以上など望みようもないのだ)
提督(ならばこれから先も、これまでどおりの関係を維持できれば……)ズズ
提督(それでいい。私はそれでも……)
赤城「それで……そんなことでいいわけがないでしょう、提督?」
提督「待て赤城、お前なぜモノローグを読める」
赤城「そんなことはいいんです、どうでも」
提督「いや全然よくないんだが」
翔鶴「大破したドアはこちらで修理いたしますね、提督」ニコ
提督「お前は本当にいい子だな翔鶴」
赤城「提督。もう一度よく考え直してみてください。本当に、それでよろしいのですか?」
提督「……」
赤城「ね?」ニコ
提督「……しかし、心臓が持たん」
赤城「加賀さんと心臓どっちが大切なんですか!!!」バン
提督「!!!」ハッ
翔鶴「あの、心臓は大切にした方がいいと思います」
ザザーン
赤城「というわけで、一夜明けて鎮守府の港にやってきました」
翔鶴「あの、誰向けの説明なんですか先輩?」
提督「海の男の母なる腕(かいな)、海原に向かって愛を叫ぶ……か」
提督「確かに本番に向けてのいい練習になりそうだ」
翔鶴「あの……もういいです」
提督「……赤城。本当にやるのか?」
赤城「もちろん。艦隊は出払っていますから、私たち以外の誰かに聞かれる心配はありません」
赤城「なにより加賀さんは今日の早朝、研修先に向けて出発しました」
赤城「もう一度言います。加賀さん、今いません。ここ大事です」
提督「うむ……最悪加賀にさえ聞かれなければ、私としてはそれで構わない」
赤城「でしょう?」ニッコリ
翔鶴「あっ……(察し)」
赤城「それでは私たちは下がっていますので」ソソクサ
翔鶴「が、がんばってくださいね、提督っ」
提督「ただの練習なのだがな……こほん」
提督「……」
ザザーン
提督「加賀……」
提督「好きだ、加賀。お前を一人の男として愛している」
提督「……」
提督「すー、はー……よし」
提督(いけそうだ。本人がいないと思うと気が楽だな)
提督(あるいは本当に、この波音が私の味方をしてくれているのかもしれん)
提督「……」
提督「加賀っ!!」
ビクッ
提督「好きだ、加賀。好きなんだ!」
提督「確かに私は、お前の顔もロクに見ることができない腑抜けだ」
提督「怒っている時、困っている時、悲しんでいる時。お前がどんな顔をするのか知らない」
提督「お前が日々なにを考えて、どう思って私の隣にいてくれるのか、まったくわからない」
提督「そんな男がなにを言うと思うだろうが」
提督「それでもお前が好きなんだっ!!!」
シーーーーン
提督「……」
提督「加賀。お前の、笑った顔が好きなんだ」
提督「いつ見たか、なぜ見せてくれたのか、それすらも覚えていないが」
提督「ふとした折に見た、その笑顔だけが焼き付いて離れてくれない」
提督「それだけだ。ただそれだけなんだ」
提督「お前は秘書としても空母としても優秀で、軍人として尊敬の念を抱いてもいる」
提督「だが、私がお前に、男として惹かれた理由は、突き詰めればその一点だけなんだ」
提督「……浅い男だろう? 笑ってくれ」
提督「あ、いや、この場合の笑ってくれというのは、蔑んでくれて構わないという意味であって、笑顔が見たいという意味では……」
提督「ああいや、しかしできれば、笑った顔を見せてくれるのならばそれに勝るものはないというか」
提督「……はぁ」
提督「やれやれ、なんという様だ。本当にこれが、練習で良かったよ。なあ赤城」クルッ
加賀「……」
ザザーン
提督「……」
加賀「……」
提督「……」クルッ
加賀「……」
提督「……」クルッ
加賀「……」
提督「えっ」
翔鶴「芸術的な二度見でしたね……」
赤城「録画して残しておきたいほどでした」シレッ
提督「」
加賀「……」
提督「なっ、あ、え、かかかかが、な、なぜ」パクパク
赤城「研修が突如中止になったらしく途中で引き返してきたそうです」ニコ
提督「」
翔鶴「わーすごいぐうぜんですねー」
赤城「大本営という名の偶然は二人の恋路を応援してくれるみたいですね」ニコニコ
翔鶴「もうやだこの国」
赤城「さあ提督、いい加減に面倒くさいのもここまでですよ……覚悟を決めてくださいっ」
提督(赤城の言う通りだ。ここまでやって今さら引っ込みなどつくか。大和魂これにありッ!!)
提督「……む、ぅ。か、加賀よ」バクバクバクバク
加賀「……」
提督「そ、その、だな。今のは、だな」ドキドキドキドキ
加賀「……」
提督「つまり、つまり私は! お前のことがっ!!」バックンバックンバックンバックン
翔鶴「」ワクワク
赤城「」ワクワク
加賀「……」
提督「……ん?」
赤城「え?」
翔鶴「ど、どうしたんでしょうか?」
加賀「……」
提督「……」ジー
加賀「……」
提督「……………………し」
赤城「し?」
翔鶴「し?」
提督「(驚愕のあまり)死んでいる……」
加賀「」チーン
赤城「んっっとに面倒くさいなこんちくしょうがぁ!!!!」
翔鶴「赤城先輩!?」
大本営「いやいやwwwちょっとwwwお手伝いwwをwwねwwww」
さあめんどくさいタイムは終わりだ(予定)!
次回から糖分の時間だ!!
ご一読ありがとうございました
>>133
なんか……すまん
なんか……すまん
このめんどくささ具合はもうテンパって空母棲鬼化してそうだなww
乙
乙
乙乙
明石、この>>1のドタマかち割って中をしらべてくれ
明石、この>>1のドタマかち割って中をしらべてくれ
>>141
いやいや、ちょっと(二人の恋路の)お手伝いをね!
いやいや、ちょっと(二人の恋路の)お手伝いをね!
このめんどくささは戦闘中に主任からヒュージキャノンで横槍を入れられるレベル
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