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    元スレモバP「危機が迫っているだって?」

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    101 = 99 :



    『アイドル』=向井拓海
    『ヒモ』=P


    * * * *




    拓海「ったく、マジでなんなんだよ……毎度毎度ヘンなことにアタシを巻き込みやがってよぉ……」

    拓海「アイツがあそこまでマジだってことは、何か意味があるんだろうけどな」


    (ごめんね拓海さん……そんなにないと思う)

    愛海「うっひひょ、今度はどんなのが見れるんだろぉ……!」ジュルル


    拓海「フゥ、まあ受けたからには、ガチで気合入れねえとな。危機だろうが何だろうが、ジャマすんならツブすだけだ」

    拓海「つっても……」


    拓海(アタシ……何すりゃいいんだ?)

    102 = 99 :

    拓海(シュミレーション? つーかヒモってなんだよ……ナメられてんのかアタシ?)

    拓海(芳乃には悪ィが、なんか冷静に考えるとアホらしくなってきたぞ……)

    拓海「なぁオイ、これって」クルッ


    愛海「………」

    芳乃「………」


    拓海(なんで黙ったままなんだよ!! すげえコッチ見て……怖ェよ!!)


    拓海(ハッ――いや怖くねぇ怖くねぇ、さっきは微妙にハズいとこ見せちまったような気もするし)

    拓海(スパッと決めてサッサと終わらせる!)

    103 = 99 :

    拓海(ん? そういやPの奴はどこ行って……)



    P(ヒモ)「あっ、拓海~~、待ってたぞおかえり~~~」パタパタ


    拓海「……は?」

    P「今日も仕事お疲れ様~。いやー、やっぱ拓海がいないと寂しいよ~~、寂しくて死んじゃうよ俺~」

    拓海「お、おう、ただい、ま……?」


    愛海(さっきのチャラ男と比べると緩やかな滑り出しだね、でも)

    (なんだろうこの不穏さは……)

    104 = 99 :

    P「俺さ、あらためて拓海の大切さを思い知ったよ、今日ずっと考えててさ。拓海あっての俺なんだなーって」

    P「拓海のあったかさがいつも俺を癒してくれて、俺は俺でいられるんだ。拓海がいなきゃホントダメだ俺」

    P「こんな弱い俺でも拓海のあったかい世界の中にいられてることに感謝しなきゃな……」

    P「どうしたの拓海? 何かあった?」


    拓海(いやアンタがどうしたんだよ!!)


    (この意味不明のアドリブ力は変わらず……!)

    拓海「さッ、さっきからクセぇことばっか言いやがって! 何なんだよイキナリ! 何だその変わり身!?」

    P「拓海? アイドルの仕事で何かあったの?」ズイ

    拓海「なんもねぇ! ちょっ、なんかキモチワリィぞ、こっち来んな!」

    P「お帰りのハグは?」

    拓海「しねぇよ!!」

    105 = 99 :

    P「……拓海は相変わらず素直じゃないな」

    拓海「っ」

    P「俺の前では意地張らなくていいって言ってるでしょ?」

    拓海「な……」

    P「大変だよな、仕事も家のことも。俺も拓海の荷物になんてなりたくない」

    P「だから、俺の前でだけは素直でいてよ。ありのままの……可愛い拓海でいてほしい」

    拓海「な、ななッ」カァアアア

    P「辛いことあったら俺にぶつけてよ。俺は羽ばたいていく拓海の巣でいたい」

    P「拓海の周りが全部敵でも、俺だけは味方でいる。俺だけは拓海のことわかってあげたいから」

    P「それが役割だよ、俺の」ニコッ

    拓海「~~~っっ」

    愛海(おっっっほ!!!)


    拓海(かゆい、かゆいぞ……何だこれ、でも……)


    拓海(なんでアタシ、こんなに安心して……)トロン…


    (もうランプが赤い!)

    106 = 99 :

    (でも私もこんな感じだったのかな……先を見るのが怖くなってきた……)

    愛海(攻めてきたね、でもまだ本領じゃない)


    拓海(――ってマズいマズい何してんだアタシ、これはタイマン勝負だろ!)

    拓海(こんな奴に押されっぱなしでたまるか……つーか仕事? それじゃあ)


    拓海「なぁP、アタシはアイドルで……アンタは?」

    P「……」

    拓海「アンタ……仕事は……?」

    P「……」

    拓海「……」

    P「……」

    拓海「……」



    P「……腰痛い」



    (うわぁ……)

    107 :

    (うわぁ……)

    108 = 99 :

    拓海「へ? 腰イタいのか?」

    P「あ、拓海、お昼ご飯ありがとな。拓海の作るカレー最高だよ、また食べたい、ていうかずっと食べたい」

    拓海「お、おう……ずっとってお前、へへ……じゃなくてだなァ!!」

    P「どうしたの、落ち着きなって」

    拓海「アンタ仕事ねぇのか!? それで女のアタシがアイドルやってて、アンタずっと家にいて……ハァア!?」

    (拓海さん、それがヒモ!!)

    P「腰に響くから大声出さないで」

    拓海「フザけんな! もしかしてアンタっ、いやアタシたち毎日こんな感じなのかよ!」

    P「そうだけど?」

    拓海「ちったぁ恥ずかしがれよ!?」ムキーッ!


    愛海「無駄だよアネゴ……ヒモはヒモであることを誇ってるからね……」

    (そうなんだ……)

    109 = 99 :

    P「恥ずかしくなんてない。俺は幸せだよ、拓海といられて」

    拓海「だッ、そういうことじゃねぇ……女のアタシに養われて男として」

    P「拓海は俺といられて幸せじゃないの?」

    拓海「そういうことじゃねえってっ……くぅううその子犬みてえな目ぇやめろォ!」

    P「ショックだな……優しくて面倒見のいい拓海が、行き倒れ同然の俺を助けてくれて」

    P「それからもずっと何だかんだ世話を焼いてくれて、大事だよ、大切だよって、何度も言葉にし合って」

    P「言葉だけじゃなく、心の深いところで確かめ合った……あれは嘘だったの?」

    (フラれ際のOLみたいなこと言ってる……)

    P「拓海……」

    拓海「だからなんでそんな寂しそうな顔ぉ……!」ドキドキ

    P「って、何言ってるんだろうな俺……疲れた拓海にこんなこと言ったって……最低だ」

    拓海「……くぅうう」

    110 = 99 :

    拓海「あ、アタシもっ」

    P「え?」

    拓海「アンタと一緒にいられて悪い気分じゃねえよっ、あぁ、この際だから言っちまうがすげえ嬉しい時だってある!」

    P「拓海……」

    拓海「でもよ……」


    拓海「それと仕事がねえのは別だろ?」


    P「……」

    拓海「……」

    P「……」

    拓海「……」



    P「……腰痛いからちょっと横になる」



    (クズだ……)

    111 :

    腰痛www

    112 = 99 :

    愛海「クズだ……」

    (愛海にクズって言われてる!)

    拓海「オイィ!? どうせ嘘なんだろそれ!! どう見たって腰が痛いようには見えねえんだよ!」

    P「いや腰は痛いよ」

    拓海「ウソだ立てオラ! ずーっとそうやってゴロゴロして家に一日中いたんだろ!」

    P「そんなことないって」


    愛海(でも――そのクズさ加減でジワジワと相手を陥れる……!)


    拓海「ついさっきその口でアタシの昼飯食ったっつったじゃねえか!」

    P「食べてない」

    拓海「食べたっつっただろーがコラァ!! こっち来いやその根性叩き直してやる!」

    P「た、拓海、ごめんっ、悪かったよ……拓海に見捨てられたら俺……」

    拓海「うっ」

    P「拓海……俺、拓海のこと好きなんだよ……」

    拓海「ううぅ……」キュンッ


    愛海(毒のように、沼のように……そう、それは“ヒモ固め”!!)

    113 = 99 :

    また一旦区切ります。明日にでも
    思ったより長くなりそう

    114 :

    おつ

    もっと長くしてもいいのよ?

    116 :

    腰痛いww

    117 :

    乙です
    あと「 シ ミ ュ レーション」な

    118 :

    愛海と芳乃とPの趣味だけどな

    120 :

    このテンポの良さと切れるツッコミ……
    なんか嫌な意味でリアリティのある雰囲気

    癖になるわ

    121 :

    うわぁ…

    122 :

    >>117
    シュミレーションって言ってるのたくみんだけだから、わざとじゃないかな。

    123 = 99 :

    再開します
    シュミレーションは拓海がぎこちなく言ってる感じでお願いします

    124 = 99 :


    ~プロデュース四十八手・ヒモ固め~

    時に仕事疲れの女性を、その唯一の癒しとなって受け止め。
    一転して彼女に甘え倒し自身の養分とし、天上と奈落の調べをない交ぜにする。
    蛾のように舞い、通り魔のように刺すその様は、
    人倫を嗤う悪行か、終末をことほぐ善行か。
    もはやプロデュースと何ら関係はない。


    愛海「あたしも前からアネゴは押せば存外ヤレるんじゃないか、イケるんじゃないかって思ってたけど」

    (それさっきも聞いたよ)

    芳乃「どきどきなのでしてー……」

    (そうだね、芳乃もいるんだったね)


    拓海「っ、わーった……わかったよ、アタシもちょい感情的になってた」

    P「……」

    拓海「ここ座るぞ?」

    P「……」

    拓海「なぁPよ、アタシはお前の事を思って言ってんだぜ? 何もガーガーうるさくしてえから言ってるわけじゃねぇんだ」

    (お母さんみたいになってる……)

    愛海(すっかり入り込んでる)ジュルル

    125 = 99 :

    拓海「そうやってダラダラしてたってダメになっちまうだけだぞ? オマエはやりゃあできるんだからよ」

    P「拓海が養ってくれるから」

    拓海「そうしねェために言ってんだよ!」

    P「……」

    拓海「……おっ、落ち込むなよ……別に、オマエに頼られるのが嫌ってわけじゃなくて……」


    愛海(凛ちゃんの時もそうだった……プロデューサーとヒモがダブって……!)


    P「本当に、一日中家にいたわけじゃないんだ」

    拓海「ほぉ? じゃあどこに行ってたんだよ」

    P「……コンビニとか」

    拓海「いい加減ブン殴るぞ……!」

    P「ごめん……大好きだからさ拓海」

    拓海「いちいちそれ言うのやめろぉ……!」

    P「顔すごい赤い」

    拓海「怒ってんだよ! 怒ってんだぞ!?」

    126 = 99 :

    拓海「ハァ……オマエ、仕事は探してんだよな」

    P「探してる探してる」

    拓海「ホントだろうな……」

    P「たださホラ、そんなすぐに良い仕事が見つかるわけでもないじゃん? やるからには本気で打ち込めるのがいいし」

    P「それにさ、今は他にも色々やんなきゃいけないことあるし、なかなかそうサクっとはさ」

    P「だからこればっかりは大目に見てほしいんだよね。拓海優しいじゃん?」

    拓海「っ、色々だァ? 何だよそれ」

    P「いやほら」

    P「ミュージシャン」

    拓海「……は?」

    P「俺ミュージシャンになるから」

    拓海「………」


    (………)

    愛海(………)

    127 = 99 :

    拓海「………まぁ、夢があんのは良いことだな」

    (だいぶ絞り出したね……)

    P「でっしょー!? 拓海も応援してくれるって前に言ってたじゃん? やっぱ夢追って生きていかないとダメだよね、人として」

    拓海「で? そのために色々やってんだろ? 何してんだよ」

    P「……」

    P「まあ、その……」

    拓海「……」


    P「ゲームとか、テレビ観たり」



    拓海「………」ビキッ!!!



    (わぁああああああああああああああああああ)

    128 = 99 :

    (なんでそこ素直に言っちゃうの!?)

    愛海「ヒモは意外と正直」

    (そうなの!?)


    拓海「テッ……オマッ……ナメてんだろ……あたしがキレねえと思って好き勝手ェ……ッ」ビキビキビキ

    P「違う、拓海は勘違いしてるよ。創作には必要な事なんだよ、インスピレーションは」

    拓海「知るかクソがぁッ! インスタントだの何だのナマけてるだけだろうが、アァ!?」

    P「拓海ぃ……」

    拓海「だあああァッ、それももうアタシには通じねえからな!!」

    P「……」

    拓海「そういう顔すれば許されると思ってんだろ!? そうやって甘えれば何でもしてもらえるってよ!」 

    P「……」

    拓海「ムダだぞ……ここでアタシが甘やかしたってオマエのためにならねぇんだ……」

    129 = 99 :

    P「……」

    拓海「そんな、泣きつくみてえな……寂しそうにすがる目ぇしたってっ……」

    P「……」

    拓海「そんな……」

    拓海「仕事探すくらいで、ヘコたれて……テメェはぁっ……」

    P「……」

    拓海「……いちいち甘えてきやがってぇ……」

    P「……」

    130 = 99 :

    P「………」

    拓海「………」


    P「………」

    拓海「ぅ……」


    P「………」


    拓海「………い」



    拓海「……いっしょに探してやるから……な?」



    (あぁ……拓海さん……)

    愛海(これは……)

    131 = 99 :

    拓海「だから……元気出せよ……」

    P「拓海……!」

    拓海「バッ、んな嬉しそうな顔すんな……ばか」


    拓海(ううううぅ何でだ、どうしてアタシっ……)

    拓海(コイツに頼られるのすげえ嬉しい……弱い所見せられて、甘えられると……)

    拓海(アタシが何とかしてやらなきゃって、たまんなくなる……)


    P「でも俺、拓海と一緒にいたい……」

    拓海「ッ、急に何言って」

    P「俺が仕事始めたら、拓海といる時間が減っちゃうよ」

    拓海「そんなのアタシだって……ちげぇえ! そういうことじゃねえだろ!!」

    拓海(チクショウ何だコイツ可愛いなクソクソクソ)

    拓海「とにかく今みてえにダラダラしてちゃダメなんだよッ!」

    拓海(アタシまでダメになるクソクソ)

    P「……」

    132 = 99 :

    P「ごめん、もう俺ウソつけない」

    拓海「へ?」

    P「一日中家にいたわけじゃないんだ」

    拓海「そりゃお前」

    P「カラオケに行ってたんだ……練習するために」

    拓海「……へ?」

    P「腰が痛かったのは、ずっと立ちっぱなしでさ……ハハ、バカだよな俺」

    (なんか……)

    P「カレーも、タッパーに入れて外で食べたんだ、変にごまかしてごめん……」

    愛海(すさまじい予感が……!)

    拓海「いや、つーか何で」


    P「俺、拓海のために歌を作ったんだ」


    凛・愛海「「!!?」」

    133 = 107 :

    !?

    134 :

    この世界ではPはこのレベルの演技出来ないとやっていけないのか…

    135 = 99 :

    拓海「な……」

    P「将来ミュージシャンになる第一歩……愛する拓海に俺から捧げる歌……」

    拓海「!!」

    (ちょっ)

    P「拓海のことを想って、拓海のことだけ考えて書いた曲です……」

    P「聞いてください、作詞・作曲俺で」



    P「――『俺は拓海を傷つけない』」



    愛海(おっっっっっっっっほ!!!!!!!!)

    (ヒィエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ)

    136 = 99 :

    P「拓海~~拓海~~~俺の~~拓海ぃい~~~っひ(↑↑↑)」

    拓海「………」

    P「大好きだ、愛してるんだ~~、拓海しか見えない、俺の女神~~~~」


    (うぁあああああ……どうしてこんなことに……)


    P「傷つけあうこともあったけど~~、拓海のおかげで、俺は立ち直れた~~~」


    愛海(それ傷つけてるんじゃ……)


    P「拓海ぃ~~、MY LOVE……素直になれなくても、ずっとそばにいて~~~」

    拓海「……」

    P「家庭的で優しい拓海、パスタ作ったお前」

    (そこカレーじゃないんだ!?)

    P「hmm……yeah……」

    137 = 99 :


    (略)~



    (終わった……)


    P「………」

    拓海「……」


    愛海(大抵の拷問は受けてきたけどこれは新しすぎて)

    (無駄に歌上手いから腹立ったよ……)

    芳乃「……」パチパチパチ


    拓海「……」


    (……でも)

    (これは私の偏見かもしれないけど)

    (こういうの……なんか、元ヤンキーの人とかにすごく……)

    138 = 99 :



    拓海「~~~~っ」グスッ



    (効いてる!!!!!)


    拓海「ヘッ……んだよ、お前っ……いきなりこんな……」スンッ

    P「俺、拓海の歌ってる姿が好きだから」

    P「だから俺も、拓海と一緒のラインに立ちたくて……」

    拓海「!」

    P「伝わったかな、俺の愛情……こんなこと言えるの、拓海だけでさ」

    P「俺はずっと一緒にいたいけど、拓海は……嬉しくなかった?」

    拓海「……」

    139 :

    拓海…それでいいのか…

    140 = 99 :

    拓海「うれしく……ねぇ……」


    拓海「わけ、ねえだろっ……このバカ……!」ギュッ


    P「わぷっ」

    拓海「ホント、子犬みてえな奴だな……シッポ振って追っかけてきやがって」

    拓海「どうしようもねえ甘え好きで、アタシがいてやらなきゃダメダメで……」

    P「拓海……」

    拓海「顔赤いか? 怒ってんだよ……お前の可愛さによぉっ」クシャクシャ

    P「っ、でも笑ってる」

    拓海「うるせぇ、もうお前の好きにしやがれ……ペットなんだから、アタシが全力で守ってやるから」

    拓海「アタシのそばにいろ……」


    愛海(あ~~~らあらあらア アラララァ ア アァ)ジュルルル

    (なんかいい話っぽくなってるけど)


    (何も解決してないよこれ!!)

    141 :

    信じてるぞ……

    142 = 99 :

    P「拓海……」

    拓海「……何だ、なんかしてほしいことでもあんのか?」

    P「いや、もう叶っちゃったよ」


    P「やっと……お帰りのハグできたなって」


    拓海「……バーカ、ホントに」



    拓海「……しょうがねぇなぁ……オマエは……」


    143 = 99 :



       <ぶおおおおおおおぉ~~~~~~~




    愛海「しゅーーーーーりょーーーーーーー」




    拓海「――――」

    144 = 99 :

    愛海「ハイっ、えー終了ということでございましてね、えー」

    拓海「―――」

    愛海「わたくしとしてはもう少し見ていたかった所ですけどもホラ貝の方が鳴りましたもんでね、はい」

    愛海「これ以上続けても当人への影響も大きかろうと、いうことでねハイ」


    拓海「―――」


    (やば、拓海さん放心状態)



    拓海「………うォオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!??????」



    (現実に戻ってきた……)

    145 = 99 :

    P「あ、拓海、もう抱き締めなくても」


    拓海「うォオオオオオオオオオオオオオ!!??!!?」ブンッ!!!

    P「ぐぉおおおおおおおおおお!!!!」ドッゴォオオオオオオオ!!!



    拓海「……っあ、ワリっ、その」


    「拓海さん」ヒョコッ


    拓海「うォオオオオオオオオオオオオオ!!??!!?」


    芳乃「ぶおおぉーーーー」ブォオー


    拓海「うォオオオオオオオオオオオオオ!!??!!?」

    146 = 99 :

    P「………」ピクピク

    拓海「……」

    「……」

    愛海「……」


    拓海「……まさか、凛まで見てるなんてよ……」

    「ごめんなさい……出るなら早い方がいいと思って」

    愛海「えぇ~~? いつでも出てこれたでしょ~~堪能してたくせに~~~??」

    「ぐっ……ホントにごめんなさい」

    拓海「ごほんっ」

    拓海「それなんだがよ……その、アタシ……今の……」

    147 = 99 :

    拓海「……負けた……よな?」

    愛海「惨敗」


    拓海「うォオオオオオオオ恥ずかしいィイイイイイイイイイ死にてェエエエエエエエエ!!!!!」


    「そうなっちゃうよね……」

    愛海「まーあそこから挽回は不可能に近いね。もう限りなく愛しいものを見つめる優しげなメスの顔だったし」

    拓海「なっ、ハァア!?」プシュウウウウ

    148 = 99 :

    愛海「ダダ甘モードに入り、寂しげに寄りつかれればハグをし求められれば与えションボリされればまた甘やかし」

    愛海「物や心を問わず捧げ続け、最悪の場合カラダだけでなく金銭にまで魔手は及ぶも」

    愛海「奉仕の熱に浮かされ情愛の坩堝にとらわれたアネゴは、身を挺してヒモに寄り添う代わりにアイドルとしての翼を灼かれる」

    拓海「オイ……おいぃ……」カァアアア

    愛海「共依存の末は共倒れ――かと思いきや、現実はアネゴだけが蜜を吸いつくされ、蜜蜂は次なる養分を求めて」

    拓海「やめろやァア!!」カァアアアア

    愛海「『顔赤いか? 怒ってんだよ……お前の可愛さによぉっ』(笑)」

    「追い打ちまで!!」

    拓海「殴りてぇエエエ……けど殴れねぇええぇ……」プルプル

    芳乃「……」チョイチョイ

    愛海「ハッ」シュタッ


    愛海「『濃厚でしたー』だそうです」


    拓海「どういうことなんだよッ!?」

    149 = 99 :

    芳乃「はふー」

    拓海「チクショウ……」

    P「……っく……拓海、大丈夫か……」ヨロヨロ

    拓海「あっ、P! ……すまねぇ、さっきはつい」

    P「いいんだ、自分のしたことの報いだ……それに」

    P「こう言っちゃ悪いが、すごくすがすがしい気分なんだ」

    「そりゃあれだけやればね……」

    (……少しだけ拓海さんがうらやましかったのは秘密)

    拓海「アタシこそダメダメだ、クソッ、あんだけタンカ切っといてこのザマかよ、カッコワリィ……」

    拓海「まぁでもよP、もしそのケガ仕事に差し支えるようだったら」


    拓海「アタシが養ってやるから」


    愛海「………」

    「………」

    拓海「……ん?」


    拓海「あ」

    150 :

    才能ありだね(ニッコリ


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