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    元スレモバP「危機が迫っているだって?」

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    51 = 20 :

    ちょっと区切り悪いですが一旦ここまで

    52 :

    こんな手順踏まなくても匂い嗅がせりゃ一発よ

    53 :

    こういうノリ大好き

    54 :

    乙。

    これは他のアイドルたちの悪しき気も払わねばあかんな(使命感)

    55 :

    ガバガバじゃねーか!

    56 :

    最近ナンパされてシッポリしちゃったアイドルがいましたねぇ

    57 :

    こんな凛は見とうなかった

    58 :

    なにこの役者として大成できそうなPはww

    59 :

    よしのんがジョイマンの動きやってるの想像したらほっこりした

    60 :

    四十八手ということは最低でも48人は落ちるってことですよね?…ね?

    61 :

    迫っている危機がP自身の可能性

    62 :

    大変勉強になりました(ドン引き)

    63 = 20 :

    ちょっとずつ再開します

    64 = 20 :

    愛海「はっ。何か」シュタッ

    芳乃「……」ポソポソ

    愛海「ふむ……ふむ……」


    「………」


    芳乃「……」ポソッ

    愛海「……なるほど、わかりました」

    スタタッ


    「え、どうしたの……?」


    愛海「『幸せそうだったのでしてー』だそうです」


    「二人は何なの!?」

    65 = 20 :

    「どういう関係で何が狙いなの! 何で芳乃にそんなこと言われなくちゃ……うぅ、違うのにっ」

    「ねえっ、プロデューサーも何か言ってやってよっ……」

    P「芳乃、愛海、俺が知りたいのは一つだけだ。今ので無事に悪い『気』は祓えたのか?」

    P「ほら、凛がちょっと……その……」

    「もう……いっそとどめ刺して……」

    芳乃「……」チョイチョイ

    愛海「はっ」シュタッ

    芳乃「……」ポソポソ


    愛海「『もーまんたいでしてー』だそうです」


    「おかしいでしょ!!」

    66 = 20 :

    「どの辺りが功を奏したの!? 私にはわからないよ……!」

    愛海「『とてもどきどき、のちにきゅんとしましたのでー』だそうです」

    芳乃「はふー」

    「もう全部おかしいっ……始まりから終わりまで全部っ、何だったの今までやってきたこと……」

    P「り、凛、とりあえずお前が無事ならそれで」

    「……」ギロッ

    P「うっ」

    「……見られた」

    P「え……?」

    67 = 20 :

    「プロデューサーに恥ずかしいところ全部みられた……」

    P「あ」

    「すっごいクサい台詞いっぱい聞かされて耳元で囁かれて真剣な目で見つめられて」

    愛海(クサいって認識あったんだ……)

    「でも、それで……強がってた私がフニャフニャになっちゃうとこたくさん見られたっ……」


    「もうやだ……どうして……」

    「プロデューサーのせいだ……」


    「プロデューサーのせいだプロデューサーのせいだプロデューサーのせいだぁ……」ジワァ


    愛海(泣いちゃった!!)

    68 = 20 :

    P「……凛」

    愛海「ほらプロデューサー、何か言ってあげないと!」

    P「ああ、その」


    P「でも……可愛かったぞ?」


    愛海(フォローになってるのそれ!?)


    「……ばか」カァアアア


    愛海(なってた!!!!)

    69 = 20 :

    「すんっ、ごめんねプロデューサー……プロデューサーは私のこと考えてくれてたんだもんね」

    P「いや俺のほうこそ」

    「ううん……まあ別に、悪くはなかったし……」

    「勘違いしないでね……私は相手がプロデューサーだから……」

    P「凛……」


    芳乃「おー、なんと良きかなー。幸せと笑顔をもたらす、心の交わりに祝福をー」

    愛海「ブラーボ!! フゥーッ! あたしたちの幸せ運びの旅はまだまだ続くネ!」

    芳乃「ねーねーそなたー」クイクイ

    P「ん?」

    芳乃「これで一歩近づきましてー、みなの幸福にー。ならばこそ、そなたもー」

    P「……?」


    「ねえ……ちょっと待ってくれない?」

    愛海「」ビクッ

    70 = 20 :

    「どうもさっきから話がおかしいんだよね」

    「私、悪い『気』とやらのことも信じてないし。そもそも愛海が絡んでるのも不自然だし」

    愛海「……」ダラダラ

    「これってさ……最初から茶番だったりしない?」

    愛海「や、やー……」

    「聞かせてほしいんだけど。愛海が仕組んでたりしない?」ズイッ

    愛海「まっさかぁ……あははー……」ダラダラダラ

    P「待ってくれ、それについては俺も考えてたんだ」

    「プロデューサー?」

    P「そもそも発想が逆なんじゃないか? つまり」


    P「……悪い『気』に取り憑かれていたのは、俺の方なんじゃないか……?」

    72 = 20 :

    「………」

    芳乃「………」

    愛海「………」


    愛海「ごめん、全然違う……」

    P「!!?!?」ガーン!


    (すごい本気トーンだったのに……ちょっとキュンってきたのに)

    愛海「えぇとっ、ただプロデューサーにすごい力が眠ってるっていうのは本当だよ!」

    愛海「普段はアイドルの子たちに無意識に使ってるのかもしれないけど」

    愛海「その力を完全に引き出すことが今回の目的だからね!」

    「………」

    芳乃「………」

    愛海「………」



    愛海「あ、やっべ」

    73 = 20 :

    「へえ……アイドルに憑いた悪い気を祓うためじゃないんだ……?」

    愛海「う、うっひひひい、もちろんそれも目的でゲスよー?」ダラダラダラ

    「愛海がそうするように芳乃を仕向けたんでしょ!」

    愛海「うわーーん!! やめてよ悪かったよー!」

    「第一それって何が得なの!? ねえ愛海!」

    愛海「どうせ凛ちゃんにはわかりっこないよっ、彼女は……芳乃ちゃんはあたしの神様なんだよ!!!」

    「なんか怖い……!」

    芳乃「……すべては、みなの幸福のためー」

    「芳乃……?」

    74 = 20 :

    芳乃「まずは謝らねばなりませんねー、ごめんなさい……」ペコ

    「いや……」

    芳乃「けれどそれも、致し方なかったことゆえー」

    「え……」

    芳乃「あのお方のお力を高めー、愛の喜びをふりまくことこそー」

    芳乃「酒池肉……みなの幸福のためー」

    「ねえ誰!? 芳乃をこんな風にしたの!! 愛海の影響だけじゃないでしょ!」

    P「そういえば聞いたことがある……」

    「プロデューサー!?」

    P「最近、比奈と由里子が何かを芳乃に見せていると」

    「じゃあそれだよもう!!」

    P「なら愛海は」

    愛海「あたしは……あたしがアイドルになったのは、かわいい女の子と仲良くなって、ふれあうためだったんだけど」

    75 = 20 :

    愛海「でもなんか最近さ……女の子たちがプロデューサーとイチャイチャしてるの見ると、悔しくて胸が痛んで」



    愛海「めっちゃ興奮するんだよね……」



    (何この事務所……)

    76 :

    NTRに目覚めたか……

    77 = 20 :

    芳乃「そなたー、あまねく女人を手ごめにすることは、殿方の誉れですのねー?」

    P「え゛っ!? いやそれは」

    愛海「さすがのあたしも困惑したよっ、だから相談した! そしたら、そんな性癖のあたしを赦してくれたんだよ彼女!」

    「あぁそう……」

    愛海「一生ついていくって決めたんだ……だからあたしはこうして芳乃さまに協力してる」

    愛海「ついでにめっちゃ興奮してる……」

    「何でわざわざ言うの……?」

    愛海「あぁんもー!! プロデューサーにはもっといろんな女の子とイチャコラしてもらわなきゃ困るんだよー! あたしも芳乃さまもー!!」

    「な、まだやる気なの!?」

    愛海「ぐひひ、そんなこと言ってぇ、凛ちゃんだって幸せそうだったじゃんかー?」

    芳乃「……」ウズウズ

    「く……」

    「否定は、しない……よ? でも……」

    P「俺は……やってみてもいい気がする」

    「プロデューサー!?」

    78 = 20 :

    「まさか本当にそういう願望があるの……?」

    P「そうじゃない。それに、俺のすることが皆の幸福になるのかもまだわからない」

    愛海「なるよガチでなるよ。だってさっきなんか凛ちゃんトロ目でモガぐウゥッ!?」

    「……続けて」ギュムッ

    P「ただ芳乃の問題設定だけを見れば絶妙だった。危機管理を痛烈に意識できたよ」

    P「俺も、きっと凛も」

    「それは……その」

    P「だますようなのは心苦しいが……少し方法を変えて、抜き打ちテストと思えば……邪道だが、こういう緊張感は必要な事でもあるし……」

    「うん……」

    P「あとさっきの予想が外れてヤケになってるっていうのもある……」

    「しょうもないよ!!!!」

    79 = 20 :

    P「すまん、凛の涙は忘れない……でももう引き返せない、俺は今日、鬼になる……!」

    「恥ずかしいから開き直ってるだけじゃんそれ!」

    愛海「なんだかんだ理由つけてるけど自分に隠された危険な一面を目の当たりにしたショックで捨て鉢になってるんだね、可哀想なプロデューサー……」

    「そこまでわかってるなら止めようよ!」


    芳乃「わたくしは、そなたを赦しましょうー」

    P「え……?」

    80 :

    信者が増えちゃう

    81 = 20 :

    芳乃「いえ、そもそも赦すなどとー。そなたのそれは業にあらずー、かがやく個性ですー」

    P「芳乃……」

    芳乃「ですが、そなた自身が己を認めることも必要なればー」

    芳乃「救いの道は、自分を肯定することー。内なる声に耳をー、心のむくままにー」

    芳乃「そうして頑張るそなたの姿を、わたくしは尊びましょうー」

    P「~~っ」

    芳乃「大好きですよー、そなたー」ニコッ

    P「ううぅっ……芳乃っ……芳乃ぉっ……!」ポロポロ

    芳乃「……よしよしでしてー」ナデナデ


    「ねえ、これ愛海の時の手口でしょ!?」

    82 = 20 :

    愛海「フッ……プロデューサーも『入った』か……」

    「やめてよ怖いよ……なんで自慢げなの……?」

    P「芳乃ぉ、俺っ……」

    芳乃「はいー、ここにおりますよー」ナデナデ

    「……」ムスッ

    愛海「アレ? にひひ、嫌いになった? 嫌いになっちゃった?」

    「……こんなことで」

    「……嫌いになんてなれないから……ムシャクシャするんじゃん……」



    P「よし……俺はやる、やるぞ……頑張って救うんだ、アイドルたちも、ついでに俺自身も……!」

    愛海「ヨッシャあああああ!!! ノってきたねプロデューサーそれでこそ漢だよー!!」

    芳乃「ともに笑顔のあふれる未来を作りませー」


    (ああ、どうしてこんなことに……)

    83 = 20 :



    ・ ・ ・



    (芳乃はプロデューサーと愛海を)

    (愛海は芳乃とプロデューサーを)

    (そして……プロデューサーは芳乃と愛海を)


    (それぞれがそれぞれを利用し合う謎の状況の中……)




    向井拓海「おーっす」ガチャ




    (次なる犠牲者が)

    84 = 20 :

    一旦切ります。だいたいこんな感じで行きます
    また夜に投下するかもしれません

    86 :

    このツッコミの勢いだいすき

    87 :

    たくみんチョロそう…

    88 :

    ノリとテンポが良すぎてクソワロタ
    続きも期待

    89 = 20 :

    (どうしよう……拓海さんまで、ダーク芳乃とNTR愛海とタラシプロデューサーの餌食に)

    (悪い気の方が逃げていくレベルだよもう)


    拓海「お、何だよ、珍しい組み合わせじゃねえか。何かおっぱじめんのか」

    P「ん? ああ」

    愛海「うひひ、大したことじゃないよー、うひひひひ」

    拓海「お、おぉ、そうかよ……」


    (本当は、というか絶対止めた方がいいし止めるべきなんだけど)コソコソ

    (ただプロデューサーがさっき――)

    90 = 20 :


    P『ちょっといいか。さっき言ったように、方法は少し変える』

    P『最初から騙すみたいなのはナシだ。危機意識のテストだってことを前もって俺から説明する』

    芳乃『賛成なのですー。先までのわたくしは、事を急いておりましたー……その節はまことに』

    愛海『えー!? せっかくあたしが徹夜で考えたのにー!』

    P『まあ、芳乃がシチュエーションを提起するっていうのは、その方が緊張感は出るかもしれない』

    愛海『ガチで揺さぶっていこうよー! アイドルちゃんの不安ちゃんを煽ってちゃんしたいよー!!』ジタバタ

    愛海『プロデューサーのバカーっ!』ジタバタ

    芳乃『愛海ー』

    愛海『アッハイ』

    91 = 20 :

    (とはいえ……)


    拓海「危機意識のテストだァ!?」

    P「ああ。アイドルは華やかだが、危険と隣り合わせだ。どこから魔の手が寄ってくるかわからない」

    愛海「……スキャンダル、ハラスメント、蹴落とし合い、癒着……」

    P「心構えが必要だ。そのための簡単な試験だよ」


    (やっぱり詐欺集団を見てる感が否めない……!)


    拓海「……ヘッ、ンなことでアタシはビビんねえぞ?」

    P「やってくれるか」

    拓海「おう、上等だッ、受けて立つぜ! ヌルい危機だったらハネ返してやるからな!!」   


    (なのにどうして……私はここで釘づけになってるの……!?)

    92 :

    口では嫌がっていても身体は正直だね(ニッコリ)

    93 = 20 :

    拓海「他の奴はどうか知らねえが、アタシはそれなりに修羅場もくぐってきてんだぜ」

    拓海「それによ……売られたケンカは買わねェわけにいかねェもんな?」

    P「はは……喧嘩ってほどじゃ」

    愛海「うひひ、でもタイマンバトルみたいなものかもね~、うひひひひ」


    (何かあったら止める……危なくなったら……)

    (それまでは物陰に……私も大概シュミ悪いけど……)コソッ


    拓海「んで、具体的に何すんだよ」

    P「ああ、まずは拓海の悪い『気』を芳乃に読み取ってもらう」


    (雲行きが!)

    94 = 87 :

    始まる前に自信満々なのはちょろい証拠だね!

    95 = 20 :

    拓海「あ? 悪い『気』?」

    P「あっ」

    (『あっ』じゃないよ!)

    P「う、占いみたいなものだ! 芳乃にシチュエーションを決めてもらうんだ! ただの儀式というか」 

    拓海「おお……ずいぶん本格的なんだな……?」

    (もう少し穏当に運ぶつもりだったんじゃ)

    拓海「悪い『気』……占いって、当たるのか?」

    P「いやもう全く!!」

    (日和っちゃった!)

    拓海「お、オイ、アタシ平気なのかよ……逆にすげえ怪しいぞ……」

    愛海「なんかナチュラルに煽ってるよプロデューサー……!」


    芳乃「むー……むー…ぶおおぉー」ゴゴゴゴゴ

    96 = 20 :

    (芳乃……この子も意外と悪戯っ子っていうか遊び好きっていうか)


    芳乃「げっつー、あんどー、たーん……」

    芳乃「あんどー、りばーすー……」ゴゴゴゴゴ


    (ここの昔の芸人さんパートどうにかならないの!)

    P「そういえば聞いたことがある……」 

    (プロデューサー!? ひとりでに!)

    P「最近、鈴帆と笑美がDVDを芳乃に見せていると」

    (じゃあそれだよ!)


    拓海「………」


    (でも、拓海さんなら平気かな、修羅場くぐってるって言ってたし)

    (そうか、私、私の仇を……弔い合戦をしてほしいんだ……死んでないけど)

    97 = 20 :

    拓海「……っ」

    (?)


    拓海「……やべぇ……やべえよ……」ドキドキドキ


    (効いてる!!!!)

    拓海「なんだよこれ、マジじゃねえか……占いって……意外と当たるしよ……」ドキドキドキ

    (拓海さん純心すぎる……ダンディ○野さんなんだよこれ……)

    愛海「プロデューサーの前振りと雰囲気が合わさってイイ感じにー!」

    拓海「ビ、ビビってねェからな!?」

    P「拓海っ、落ち着……うわっ!!」


    芳乃「ぶおおおぉーーー」カッ!


    拓海「ひゃっ!」

    (もう『ひゃっ』って言ってる!)

    拓海「やっ、なッ、どうなってんだよオイ! 何が起こっ、だいじょっ、大丈夫なのかよぉ……!?」ドキドキ

    P「平気だ、あとは芳乃が!」

    98 = 20 :




    芳乃「ヒモー……」



    P・愛海・凛「「「!!?」」」

    拓海「へ……?」


    芳乃「寄生されー……活動に……影響をー」


    P「……」


    芳乃「共倒れー……」


    愛海「……」


    芳乃「……まる」


    (……この部分って芳乃の発想なの?)


    拓海「な、なんだよ……今の……」

    99 :

    拓海「まさか悪い『気』って……アタシがこうなるってことかよ!?」

    P「待て! 確かに今拓海がヒモに寄生されたのちアイドル活動にも影響が出て共倒れするように聞こえたが!」

    愛海「ガン煽りィイーー!」

    拓海「ねェよ!! ねえからな! ンなことあるわけっ」

    P「いやっ、あくまでそうなったことを想定してってだけで……クソぉ、俺の話術!!!」

    拓海「どうすれば……これからどうすんだよ!?」

    P「俺と拓海でシミュレーションだ! そして意識を高める!!」

    愛海「ついでにプロデューサーの力もね!!」

    拓海「二人でって……うぅ、やるしかねえのか……」ドキドキ

    P「大丈夫だ! 拓海ならどうってことないから!」

    (多分これも前振りなんだろうな……)

    100 :

    まるでマルチか怪しい宗教の勧誘の手口を見ているかのようだ


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