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元スレモバP「響子に甘えグセがついた」

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スレッド評価: スレッド評価について
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1 :

モバマスSSになるよ

五十嵐響子(15)
家事が趣味

/nox/remoteimages/f9/a1/71ed5413f158fe5165d8c5605312.jpegSSWiki :http://ss.vip2ch.com/jmp/1411118864

2 = 1 :

[ある日 事務所]

P「で、今回のお便りコーナーはコレでいく予定です」

瑞樹「んー、どれどれ……あー、なるほどねぇ」

聖來「何、何?」

瑞樹「年下の彼に上手く甘えられない子ね」

聖來「あーねー」

瑞樹「彼に面倒な女だと思われたらイヤ!」

瑞樹「そもそも年上の彼女として甘えるのって難しい、というか無理!」

瑞樹「助けてミズキさーん!」

聖來「アタシと川島さん、どっち中心で答えるべき?半々?」

瑞樹「えっ、ちょっと、拾ってよ……」

3 = 1 :

P「中身次第ですね。なんでもいいですよ」

聖來「甘える、甘える……」

瑞樹「ふふっ、ここは私の甘え上手テクニックを」

P「いつものわんこトークとかでも」

聖來「わんこ……あっ、こんなのはどうかな」

聖來「『甘えられない』には3種類ある!」

P「お、なんだか良さそうですね。続けて続けて」

瑞樹「……」

4 = 1 :

聖來「一つ目は『キャラ的に甘えられない』」

瑞樹「あっ、わかるわ。年上だから、なんてまさにそれね」

聖來「わんこもね、最初の頃はちょっとそういうとこあったんだよ」

聖來「わしゃわしゃされた程度で気を許すと思うな!みたいな、ね」

瑞樹「今じゃ即尻尾ぶんぶんよね。その頃は見栄張ってただけ?」

聖來「そうそう。そういう見栄のオンオフ、っていうのかな?親しい仲なら、チャレンジしていいと思うよ!」

聖來「キャラはあくまでとっかかり、崩れても大丈夫!逆にギャップが気に入られるかもしれないし、思い切ろう!」

5 :

どっかで見たことのある始まり方……
いやまだ早い

6 = 1 :

瑞樹「そうよねぇ。やっぱり思い切って、可愛いところみせてみるのがいいんじゃないかしら」

聖來(瑞樹さんが言うと現実味があってキツい)

P(瑞樹さんが言うと現実味があってキツい)

瑞樹「私もね、学生の頃から」

P(これ長いパターンです進めて進めて)チラッ

聖來「で!次はね」

瑞樹「」

聖來「二つ目、『遠慮して甘えられない』!甘えちゃ悪い、と思っちゃうパターン」

瑞樹「あー、あー……わかるわぁ。疲れてそうだし、今日はあんまり構ってもらえないかな~、とか」

聖來「そそ、遅くに仕事から帰ってきたらわんこもう寝てるじゃん!的な」

瑞樹「あ、聖來ちゃんサイドの話なのね……でも仕方ないんじゃない?」

7 = 1 :

聖來「うん。そういうときは流石にわんこ起こすと機嫌悪くなるし、アタシも疲れてるしでさっさと寝ちゃうんだ」

聖來「で、起きたらわんこがベッドの隣に陣取ってたりするんだよね。心なしかいつもよりも近い場所で」

瑞樹「散歩連れてけってサインじゃないの?」

聖來「それだったら無理矢理起こしに来るよ」

聖來「これね、わんこが『番してるから安心して寝てていいよ』って甘えさせてくれてるんだと思う」

瑞樹「あら、素敵。甘えるのを遠慮したら、甘えさせに来てくれるのね」

聖來「うん。甘えるのは一方的じゃダメだよね。やっぱりお互いを思いやる心が大事!甘えさせるのも大切だよ」

聖來「遠慮するのと思いやるのは必ずしも同じじゃないし、お互いに癒やし合う、支え合うような関係、目指すのもいいんじゃないかな!」

8 = 1 :

聖來「で、最後は『甘え方を知らない』!特に兄弟がいっぱいいる長男長女にはよくあると思う」

瑞樹「お姉ちゃんなんだから我慢しなさい、が染み付いちゃってる子って確かにいるものね」

聖來「これはわんこ特に関係ないね」

瑞樹「えっ」

聖來「思いついただけ」

瑞樹「もうちょっとわんこで頑張りましょうよ……でも、わかるわ。私も」

聖來「甘え方がわからないなら、一緒に探らなきゃ!まずは自分が甘え下手なことを認識すること!」

聖來「それができたら、甘え下手なことを伝えて、お互いに上手くなっていきましょっ♪」

9 = 1 :

聖來「…ってとこで、どうかな?」

P「おー、サラサラ出てきますね。OKです」

聖來「やりぃ♪」

瑞樹「聖來ちゃん」

聖來「う、うん?」

瑞樹「お姉さんにもしゃべらせてよぉ…」

聖來「…やー、Pさんがこうしろって」

P「ははは…まあ次のコーナーは川島さんに任せますから。ここは今の感じでいきましょう」

瑞樹「はーい……にしても、わんこ万能ねぇ」

聖來「わんこも最初の頃はいろいろあったからねー」

10 = 1 :

瑞樹「でも確かに、甘えるって恋愛に限った話じゃないわね」

瑞樹「仕事でも友人でも家族でもペットでも、上手く甘えるのは大事だわ」

聖來「だよね。それができないと逆にストレス地獄だよ」

P「でも今回のコーナーはその切り口がいい感じですね亅

聖來「恋愛トークより、わんことかの話にするってこと?」

P「はい。あとは事務所の他の子とのとか。そっちの方がアイドルのラジオ番組らしくなりますし」

瑞樹「つまりアイドルアピールしていいのね!?」

P「……深夜ラジオなんですから、大騒ぎは無しで程々に」

瑞樹「やったー♪じゃあどうしましょう、ふふふっ」

聖來「あっ、それじゃこういうのはどう?この間さ、みくちゃんが…」

・・・

・・


11 = 1 :

[その日の夜 事務所]

P「ん、ごちそうさま。今日も美味しかったよ」

「はいっ、お粗末さまでした♪」

P「いつもありがとうな。仕事で疲れてるだろうに」

「ふふっ、好きでやってるんだからいいんですっ」

「……あの、お隣いいですか?」

P「どうぞどうぞ」

「それじゃ…えへへ」トスン

12 = 1 :

P(いつも進んで事務所の掃除してくれて、たまにこうして残業してる俺に夜食も用意してくれる)

P(小さい子の面倒見てもらったりもしてるし)

P(……よく考えたら何かと響子には頼ってばっかりだな)

P(これも甘えすぎ、なのかな…)


『甘えるのは一方的じゃダメだよね。やっぱりお互いを思いやる心が大事!甘えさせるのも大切だよ』


P(逆に響子に甘えさせる…うーん)

P(前にして欲しいことあるか聞いたときも『隣に座って話せれば十分』みたいな返事だったし)


『で、最後は「甘え方を知らない」!特に兄弟がいっぱいいる長男長女にはよくあるんじゃないかな?』


P(…直球、ねぇ)

13 = 1 :

P「……響子ってさ、弟さんがいるんだよな」

「はいっ。こう見えてお姉ちゃんなんですよ」

P「こう見えてって、根っこからお姉ちゃんだろ。いつも助かってるよ」

「えへへ」

P「やっぱり実家では小さい頃から家事とか手伝ってたのか?」

「うーん…言われてみれば、物心付いたらお手伝いしてたような…」

「どうしたんですか?急に」

P「今日、川島さん達のラジオ番組の打ち合わせで甘え方の話になってさ」

P「長男長女は甘え下手が多いって意見があったから、そういえば響子はどうだったのかなって思ったんだ」

「確かに、甘える機会ってあんまりなかったといえばなかったかも……しっかりしないといけませんでしたし」

「とは言っても、私にとってはそれが当たり前でしたから!心配無用ですっ!」

P「…そっか」

14 = 1 :

P(15のうちに家族から離れて東京に出てきて、衆目に晒される仕事をして)

P(それだけでも大変なはずなのに)

P(その上甘え方もわからず、甘えられる人もいない)


『それができないと逆にストレス地獄だよ』


P(…心配無用、ってわけにはいかない、な)

15 = 1 :

「あの……大丈夫、ですよ?」

P「響子」

「はい?」

P「前に二人三脚で一緒に頑張っていきたい、って言ってたことあったよな」

「あっ、はいっ!一緒に頑張るなら、やっぱり二人三脚のイメージなのかなって思うんです」

P「二人三脚はさ、コツがあるんだ」

「コツ…?掛け声とかですか?」

P「や、もっとわかりづらいところ」

「わかりづらいところ?」

16 = 1 :

P「相方の疲れ具合を感じ取ってペース調整したり、踏ん張りどころで応援し合ったり、引っ張るところは引っ張ったり」

P「そういう見えないところで支え合うのが大事なんだ」

「あ、なるほど…ふふ、そう考えるとなんだか素敵ですね」

「Pさんって二人三脚得意だったんですか?」

P「うん。学生の頃は毎年のように運動会で出てた」

「へぇ…」

P「で、さっきの甘え方の話に戻るけど」

「?」

P「俺じゃ頼りないかもしれないけど。そういうところも、二人三脚でいこう」

「へ?」

17 :

とりあえずブラックコーヒー用意した

18 = 1 :

P「慣れない環境で、私生活も大変だろ?その上仕事もいつも十二分に頑張ってくれてる」

P「だからこそ、頑張り過ぎて転んだりしないか心配なんだ。響子は何かと頑張り屋だからさ」

「でも、頑張ってるのはPさんも同じですから。私もちゃんと応えたくて」

P「うん。そこは実際にいつも全力で応えてくれてるし、いい関係が構築できてると思ってるぞ」

P「でも仕事で支え合うのは、二人三脚で言えば『息を合わせる』とかの、わかりやすいところだな」

P「それももちろん大切。だけど、転ばないように、上手く走れるように支え合うのも同じくらい重要」

「…『見えないところで支え合う』、ですか?」

P「そうそう」

「それは…………でも…」

19 = 1 :

P(多感な年頃に親元から離れて、人目と責任に追われる仕事をして)

P(いろいろ背負い込んで、いつか押しつぶされるかもしれない)


P(身近な大人としてするべきことは、しっかり甘えさせること)

P(弱いところをさらけ出して頼れる相手になること、だよな)

20 = 1 :

P「だから、甘えたいときはどーんと受け止めるから。俺でよければ」

「…えっ?」

「それって、えっ、あの、いいんですか?」

「私、そういうのはダメだと思ってたから、」

P「俺も常日頃から響子のお世話になってるからさ。言い換えれば響子に甘えさせてもらってる」

P「担当アイドルに甲斐甲斐しく世話されてるってのも情けない話だけど、すごく助かってるんだ」

「それは、私が勝手に」

P「だったとしても、俺が甘えさせてもらってるのは事実だからな」

P「響子には逆に甘える権利がある、と思ってもらっていいぞ」

「…甘える、権利」

21 = 1 :

P「まあ遠慮はしなくていいって話で、別に間に合ってるとか嫌だったりするなら」

「そんなことないですっ!!絶対!!!」

P「お、おう?」

「…………それじゃあ、その……早速、いいですか?」

P(お、やっぱり抱えてる悩みとかあったのか)

P(相談事ならいくらでも……よーし)

P「いいぞー、なんでもこい」

22 = 1 :

「え、えっと……手を…」

P「手…?」



ギュッ

P「えっ」



「こ、これで……肩、借ります…」

コテッ

23 = 1 :

P(恋人つなぎで手繋いで、寄り添って肩枕)

P(え、いや、甘えるってこういう意味で言ったんじゃ…)

P「……えっと、響子?」

「えへへ……んっ♪」スリスリ

「と、とりあえずこれで……♪」

P「あ、うん………うん?」

24 = 1 :

P(…耳真っ赤にしながら思いっきり密着して)

P(今まで見たことないくらい、幸せそうにはにかんでて)

P(気に入ったと言わんばかりに、ちょっと肩に頬擦りなんてしちゃってて)

P(そうじゃないとはとても言い出せない雰囲気に…)

25 = 1 :

「……本当は」

P「?」

「本当は、Pさんの言う通りなんです」

「お仕事も学校も、慣れないこと、大変なことがいっぱいで」

「最近は少しホームシックになったり、ひとりでくよくよしたり、してました」

P「……」

「夜になったらふっと急に寂しくなって、誰かに甘えられたらな、なんて思う度に自分を叱ってたんです」

「そんなこと言ってられない、頑張らなきゃ、しっかりしなきゃ、って」

「でも……えへ、えへへ……ふふっ♥」

P(ヤバい本格的に言い出せなくなった)

26 = 1 :

「今、とっても幸せです♪」

P「そ、そう?」

「はいっ!Pさんが甘えていいって言ってくれたのが、本当に嬉しいんです」

P「……」

「私、こういうことができたらいいのに、なんて思っても言い出す勇気が全然出なくて」

「でも…まるで心が通じてるみたいに、Pさんから言ってくれるなんて…」

27 = 1 :

P「たまたまだよ、偶然そういう話題があったからさ、」

「それでも、私のことを考えて心配してくれたんですからっ」

「…やっぱり、Pさんみたいに優しい人が…」

P「や、優しい人が…?」

「そ、その……」

「結婚するなら、Pさんみたいに優しい旦那さんが、いい、です……」

P「……あ、あー、前にもそれ言ってたな、ははは」

28 = 1 :

P「まあ響子もまだ15だしな、きっといずれそういう人が見つか…」

ギュッ

P「えっ」

「…私は、Pさんが…」

P(…ヤバい)

P(ヤバいヤバい)

P(響子なんか凄いコト言ってるし、顔めちゃくちゃ真っ赤だし)

P「……響子?」

「あはは……ちょっと浮かれすぎ、かも」

29 = 1 :

「でも、私は本当に、」

P「その、甘えていいとは言ったけど」

「っ、あ……その、」

P(相手はアイドルで、15歳で、俺はプロデューサーなのに)

P「……人前ではこういうのは無し、だからな?」

「っ!!は、はいっ!!えへへ、二人きりの時だけにしますっ♪」パアッ

P(ここまで真っ直ぐに想われて)

「ふふふっ、Pさん、Pさんっ♥」スリスリ

P(俺も正直満更でないのも、ヤバい……)

30 = 1 :

・・・

・・



P(この時以来、響子はあちこちで評価を上げ続けた)

P(トレーナーさん曰く、固さがなくなっていい表情をするようになった)

P(ファン曰く、見ているだけで幸せになるくらい明るくて元気)

P(だから、これで良しと考えていた。響子がアイドルとして輝くのに必要なことなんだと)


P(でも、重大なことを二つ、見落としていた)



P(一つ)

P(響子はスイッチが入ると相当押しが強い、ということ)

31 = 1 :

・・・

・・



[仕事後、車]

ガチャッ

「お疲れ様ですっ」

P「おう、お疲れ様。問題とかなかったか?」

「いえ、ばっちりでしたっ!」

P「現場の人たちは何か言ってた?」

「ちょっと恥ずかしくなるくらい褒めちぎりで…あはは」

32 = 1 :

P「お、そっかそっか。現場に好かれるのはいいことだ」

「えへへ…料理雑誌の撮影って他と雰囲気が違うから、楽しいです♪」

P「面白い人多いからなぁ。それじゃ、遅いし寮まで送…」

「あっ、実は作ったものタッパーで貰ってきたんです!よければPさんのお夜食に、と思って」

P「おっ、それじゃありがたく頂い」

「それで、その、私もまだご飯食べてないので、できれば事務所で一緒に、なんて…」

P「…ならこんな時間だしさ、俺は後で適当に」

「適当にって、コンビニですか?」

P「……まぁ、コンビニとか、その辺の空いてる店とか」

33 = 1 :

「だーめーでーすっ!体に悪そうなお弁当食べるくらいなら、これ食べてくださいっ」

P「それだと響子が食べるものが」

「じゃあ一緒に食べましょう♪」

P「でもな、流石にこんな時間に事務所に戻らせるわけには」

「なら、寮に戻って…」

P「うん、そうそう…」

「…私の部屋、来ますか?」

P「…それは本当にダメ」

34 = 1 :

「なら事務所しかないです!」

P「……俺がちひろさんに色々言わ」

「ちひろさんにわける分もあるし、大丈夫ですっ」

「それに愛情いっぱい込めて作ったんですから。Pさんに食べてほしいんです」

P「……」

「ねっ?」ニコッ

P「…」

P「…………事務所行くかぁ」


ブロロロロ

35 :

素晴らしい

36 = 1 :


[事務所]

P「…電気、消えてるな」

「み、みたいですね!ちひろさんもう帰っちゃったんですねっ」

P「………響子?」

「……」

「……その、二人っきりの時間が欲しくて…」

「ダメ、ですか?」

37 = 1 :

P(あのとき以来、ちょくちょくこういうことはあった)

P(『二人っきりの時間が欲しい』は『甘えたい』)

P(場所はたいてい事務所)

P(早朝だったり、夜だったり、他に誰もいないスケジュールの穴の時間帯だったり)

P(その時間に二人っきりでいるために、響子は毎回相当なごり押しをしてくる)

P(朝や人がいない時間帯だと、いつ誰が出勤してくるかわからないから雑談程度だが)

P(夜の事務所に二人っきりとなると)

38 = 1 :

「ほらっ、Pさんも」

P「…ほい」

「もうちょっとこう、抱き寄せる感じでぐいっと」

P「こう?」

「わっ…ふふっ、はいっ♪」

「えへへ、こうやって肩抱かれるのって憧れだったんです♪」

P「なんか結構恥ずかしいな…」

「こういうのは苦手ですか?」

P「いや、こうさ、普段はアイドルとプロデューサーの間柄だろ?」

P「でもこういうことしてると意識せざるを得ないというか、距離感が狂うというか」

39 = 1 :

ズイッ

「Pさん」

P「うん?」

「いつも甘えさせてもらってます、けど。二人三脚なんですから」

「Pさんも私に甘えるべきなんです。こういうの、もっとするべきだと思います」

P「……マジ?」

「はいっ!それに意識されるのが嫌だったら、私もこんなことしませんし」

「むしろ意識して欲しいからこそのスキンシップ、みたいなところもあったり、なかったり」

P「……」

「……」

40 = 1 :

「あ、あと、スキンシップってすごく癒し効果があると思うんです!」

「実際私もPさんと触れ合って癒してもらってますし、だからPさんもしたければ、なんでも…」

P「ストップストップ、わかった、わかったから。『なんでも』なんて滅多に言うもんじゃないぞ」

「……そ、その、痛いのとか、外に出られなくなっちゃうようなのは、イヤですけど」

P「えっ」

「Pさんとなら、本当に、なんでも…!」

「あっ、でも初めてなので、できれば最初は普通の方がいい、かも」

P「ちょちょちょ、何言って、それは別にそういう意味で言ったわけじゃ」

「あ、い、今すぐにじゃなくてもいいんです!」

「Pさんもその気になったらくらいで、ってあああ、そうじゃなくて」

P「いや落ち着け、落ち着けって!」

41 = 1 :

「とにかく!私もPさんにいろいろしてもらいたいんです!」

P「い、いろいろ?」

「だってPさんって、仁奈ちゃんとか薫ちゃんが抱きついてきたらすっごい可愛がるじゃないですか!」

P「まあそれはこう、愛情を注いであげたくなるというか」

「私だって同じです!」

「Pさんに思いっきり抱きしめられたり、もふもふされたり」

「『Pさーん!』『響子ー!』みたいなやりとりとかしてみたいんです!」

P「…」

「だから、その、もっと…」

43 = 1 :

P「……あのさ」

「は、はいっ」

P「俺もちょっと急に響子との接し方が変わって、戸惑ってる部分があるんだ」

「……戸惑ってる…?」

P「今まではあくまでプロデュースするアイドルとして見てたからさ」

P「元気で、世話焼きで、サイドポニーがチャームポイントで。響子のそういう魅力は、全部プロデュース前提で考えてた」

「……むぅ」

P「でもこうも距離が詰まると、追い付かない部分が多いというか亅

P「どう応えたものかわかってないんだ。情けない話だけど」

「そんな、私はなんでも…」

44 = 1 :

P「そこは模索していきたいと思ってるから、これから徐々に…な?」

「なら…♥」

ガバッ


P「えっ」

ぎゅうっ


P「え、ちょ、ちょ」

「いっぱい練習しましょう♪」

45 = 1 :

P「いや、だから徐々に、」

「ほら、仁奈ちゃんにやってるみたいにぎゅーってし返してください♪」

P「や、あのさ、」

「Pさん」

P「う、うん?」

「好きです」

P「…」

「好きですっ!」

46 = 1 :

P「…すごい直球で来たな」

「本当ですよ?」

P「そう来るのはまだまだ先だと思ってた」

「私も、そのつもりでした。まだ少し怖いな、って」

「でも、なんとなくわかっちゃったんです」

47 = 1 :

「Pさんも甘え下手で、はぐらかそうとするのは照れ隠し」

P「…」ポリポリ

「甘えさせてくれるけど、自分から甘えるのは苦手で」

「甘え方を間違えたら私が怒ったり、がっかりするんじゃないかって、心配してる」

「…あってますか?」

P「…あってるかも」

48 = 1 :

「だから、私からちゃんと伝えておかなきゃって思ったんです」

「私、Pさんのこと大好きですから。甘え下手同士、いろいろ試せた方が私も幸せなんです」

「それに、私の思い違いじゃなければ、その、Pさんも私のこと…」

P「…鋭いなあ」

「!!!こ、これも、あってますか!?」

P「……はい、お察しの通りで」

「わわっ……じゃあPさん、わかりやすく伝えてください♥」

49 = 1 :

「ほらっ!ぎゅって抱きしめてくれれば、それでいいんです!」

P「……ぎゅっと?」

「はいっ!スキンシップは愛情表現ですからっ♪」


ぎゅっ


「えへへ…♥」

50 = 1 :

「Pさん、どうですか?」

P「やっぱ肩細い」

「他には?」

P「あったかい」

「Pさん?」

P「癒されます…」

「もう……ふふ、私もです♪Pさんと触れ合ってる時間が、今の私には一番幸せなんです」

「それこそ、本当は毎日したいくらいなんですから」

P(今でもほぼ毎日じゃ…)


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