元スレ提督「曙と仲良くなりたい」
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301 = 300 :
提督「さて、今夜の第二次夜戦は別の隊に出撃してもらう」
提督「今日はゆっくりと休んでくれ」
翔鶴「それでは失礼します」
提督「それと翔鶴」
翔鶴「なんでしょう……?」
提督「……いや、なんでもない。引き止めて悪かった」
翔鶴「はあ……?」
302 :
提督「さて曙、今日は部屋に戻って休んでくれ」
曙「あのねクソ提督。自分の仕事がこんなに残ってるのに、投げ出せるわけないでしょ」
提督「……そうか。なら命令するしかないか」
曙「……?」
提督「駆逐艦曙、当作戦が終わるまで秘書艦を解任する。作戦指示があるまでゆっくり休んでくれ」
曙「はぁ!?」
提督「明日はまた夜戦だ。疲れを残すのはベストじゃない」
曙「……それを言うならクソ提督も同じでしょうが」
提督「同じなものか。君達の場合は文字通り命懸けだ」
提督「俺とは懸けるものが違う」
曙「そうね。でも、私達はそのクソ提督の指揮に命を懸けていること忘れんな!」
提督「……」
303 = 302 :
提督「……ともかく、曙は部屋に戻って休むんだ」
曙「……」
提督「昨日、何故あの編成で出撃させたか気付いてはいるのだろ?」
曙「……」
提督「君が果たすべきはこんな雑務か。それとも彼女を守ることか。どっちだと思う」
曙「……ふん、帰って寝ればいいんでしょ!」
提督「素直な子は好きだぞ」
曙「私はクソ提督なんか大っ嫌い! ばーか!」
提督「曙」
曙「……」ビクッ
提督「明日も頑張ってくれ」
曙「……ばーか」
304 = 302 :
提督「というわけで加賀、しばらくの間頼む」
加賀「それはいいのですが……」
瑞鶴「〜〜♪」
加賀「なぜあなたがここにいるのですか?」
瑞鶴「まあまあ、私も手伝うからさ。それに今後について色々と話しやすいでしょ?」
加賀「……」
提督「加賀……? なぜ怒ってるのでしょうか?」
加賀「そう言うことではなくて……はぁ」
加賀「瑞鶴、今夜の準備は出来てるの?」
瑞鶴「準備? あっ」
加賀「……はぁ」
305 = 302 :
提督「加賀、一つ聞いていいかい?」
加賀「なんですか」
提督「どうして瑞鶴に……五航戦に厳しいんだ?」
加賀「……教えませんよ。貴方には特に」
提督「傷付くなぁ……」
加賀「……誰にも言わない。余計な事をしないと言うのなら」
加賀「まぁ、そうですね。教えてもいいですけど」
提督「わかった。約束する」
加賀「本当ですね? 余計な事をしたら提督の提督を削ぎ落としますから」
提督「――提督の提督って何のことですかね」
加賀「さぁ? ナニの事でしょうか」
306 = 302 :
加賀「この鎮守府の空母の中で、順番を付けるなら誰が一番ですか?」
提督「……」
加賀「勿論、贔屓とか無しにしてです」
提督「……加賀だな」
加賀「各々に順番を付けるならば?」
提督「加賀、大鳳、赤城、飛龍蒼龍、千歳千代田と……」
加賀「もういいです」
加賀「本当なら――五航戦の子達が私の上にいるべきだった」
提督「!?」
307 = 302 :
加賀「勿論、練度なら誰にも負けるつもりはありません。赤城さんや飛龍さん達にも」
加賀「ただ基本的な性能だけはどうしようもない」
加賀「彼女達は言わば、私達の拡大発展させたバランス型です」
加賀「私に次ぐ搭載機数に、飛龍さん達を超える防御力」
加賀「海軍最大の馬力に長い航行距離……」
加賀「素質は十分なのに、本来の力を発揮できていない。それは何故か……」
加賀「彼女達は、私達に甘えている節があります」
加賀「彼女達はやれば出来る子です。現に昔は……」
提督「昔は……?」
加賀「いえ、なんでもなりません」
加賀「とにかく、練度が低い子に背中を預けられるほど余裕はありません」
加賀「私達は皆、命懸けなのですから」
308 = 302 :
漣「ただいま〜」
朧「おかえり。今日はあと潮だけか」
曙「……」
漣「おやおや、ぼののがこの時間に居るとは……」
漣「そっか。夜戦で今朝まで出てたんだっけ」
曙「……」
310 = 302 :
漣「んんー。無防備の寝顔を見るとつい悪戯したくなるのね」
朧「また怒られるわよ?」
漣「怒られて懲りないよ。漣はしつこいから――」
曙「――るさい。クソ提督共……」
漣「……」
朧「本当に懲りないわね。……それ、勿論水性よね?」
漣「おっとと、油性だった。危ない危ない」
漣「何処かに水性のペンない?」
朧「知らないわよ……」
311 = 302 :
曙「……おはよう」
朧「やっと起きたか」
曙「……今何時?」
朧「ヒトゴーマルマル」
曙「もうそんな時間か」
朧「本当に起こさなくてよかったの?」
曙「うん」
漣「ぼーのの」
曙「誰がぼののよ」
漣「……ありゃ、今日はテンション低くくない? ご主人様に何か言われたりとか?」
曙「別に、いつもこんなものでしょ」
漣「……そうだっけ?」
朧「曙、ご飯でも食べてきたら?」
曙「そうする」
312 = 302 :
ゴーヤ「あっー! 敵の水上艦を発見!」
曙「……」
イムヤ「ゴーヤァー?」
ゴーヤ「……ふん! 提督の味方はゴーヤの敵でち」
イムヤ「……ごめんね?」
曙「気にしてないから」
ハチ「……ゴーヤ」
ゴーヤ「ゴーヤは知ーらない」
313 = 302 :
ハチ「この間オリョール最高って言ってたくせに」
ゴーヤ「オリョールの海は暖かい。行くまではとても冷たい。それだけだよ」
イムヤ「ともかく、曙とは関係ない話でしょ。謝りなさい」
イク「それに曙は提督を嫌ってるから、そもそも提督の味方じゃないのね」
ゴーヤ「そうとは限らないよ! 曙は素直じゃないから――」
曙「誰が――」
ゴーヤ「――ともかく、こういう子に限って提督のことが好きだったりするんだよ!」
曙「はぁ!?」
314 = 302 :
イク「そうなの〜?」
しおい「えっと、曙さんは提督の事が好きなのですか?」
曙「クソ提督の事なんか大っ嫌いよ!」
ゴーヤ「……怪しいでち」
しおい「あーなるほど。そういうことかー」
ハチ「……どういうこと?」
しおい「えっとねー。――っ」
ハチ「――なるほど。ゴーヤ、応援する」
315 = 302 :
ゴーヤ「……へっ?」
ハチ「早く行こうか。その方が提督も喜ぶ」
ゴーヤ「ちょっと! 引っ張るな! しおいー何吹き込んだー!」
しおい「ないしょだよー」
イク「いいから、早く準備するのね」
ゴーヤ「いーやーでーち」
イムヤ「なんかごめんなさい。また後でね」
曙「あ、うん。……いったいなんなのよ」
曙「別に、クソ提督の事なんか……」
316 = 302 :
陽炎「……」パクパク
翔鶴「……」パクパクパクパク
赤城「……」ジー
陽炎「あの、よかったら食べますか?」
赤城「何を言っているんですか!」
赤城「夜戦明けで食欲がないのもわかります。ですが今は腹に食べ物を詰め込む時です!」
陽炎「でもこの量はちょっと……」
赤城「大丈夫です。その時のために私達がいます」ジー
蒼龍「こらこら、趣旨間違えてるぞ」
317 = 302 :
赤城「こほん。陽炎はとにかく私達に遠慮することなくどんどん食べてください」
翔鶴「……」パクパクパクパクパクパク
赤城「ご覧なさい。私達の教育の賜物を」
翔鶴「……ふぇ?」
飛龍「あー、気にしないでどんどん食べていいのよ?」
翔鶴「はい……?」パクパク
飛龍「ん? おーい、あーけぼーのちゃーん」
曙「……?」
翔鶴「……!」ビクッ
飛龍「こっち! こっち!」
318 = 302 :
曙「……なんですか」
蒼龍「大きな声でごめんね」
飛龍「よかったら一緒にどう?」
翔鶴「……」
陽炎「――曙」
曙「……お言葉に甘えさせてもらいます」
319 = 302 :
飛龍「それで、あの話って本当なの!?」
翔鶴「あの話……?」
飛龍「そうそれ!」
陽炎「……どれですか?」
蒼龍「あぁ、重巡が戦艦を落としたって話ね」
陽炎「その話なら本当ですよ」
飛龍「ほう。やるじゃんあの二人!」
蒼龍「ねぇ、二人の目から見てどう見えた?」
陽炎「私達ですか? そうですねえ……」
曙「水上機から入電された敵の位置情報を元にした主砲の連続射撃」
曙「クソ提督はそんな事言ってました」
飛龍「ほうほう」
曙「実際見た感じだと、えっと……」
320 = 302 :
陽炎「……総合的な火力では戦艦に少し劣るけど、命中制度はかなり高いみたい」
龍驤「少し劣る? ふっ……その情報! 少し古いで!」
赤城「龍驤さんも一緒にどうですか?」
龍驤「……また食い物狙いか?」
赤城「――っ!」
龍驤「すまんすまん。まぁ、ウチも混ぜてもらうわ」
321 :
蒼龍「それで、どういうことですか?」
龍驤「それやけどな。今日昼の演習で、霧島が大和を討ち取ったわ」
飛龍「!?」ガタッ
龍驤「最初は装備が戦闘機だけで心配しとったけどな〜」
龍驤「なんちゅうの? 革命? 新しい時代が来たって確信したわ」
龍驤「ところで翔鶴、どうかしたん?」
翔鶴「あはは……」
赤城「……」
322 = 321 :
赤城「……さて、曙さん。少しいいですか?」
飛龍「どうかしたの?」
赤城「少し二人で話したいことがあるので……」
飛龍「ふぅん。まあいいけど」
飛龍「その間に料理が食べ尽くされても怒らないでね?」
赤城「なっ……!」
陽炎「あの良かったら……」
赤城「それは駄目です! 腹に詰めてください! 話はそれからです!」
蒼龍「余ったらちゃんと残しておくから、ね?」
赤城「絶対、絶対ですよ!?」
蒼龍「はいはい」
323 = 321 :
赤城「……それでは行きましょうか」
曙「あの……」
赤城「なんですか?」
曙「なんでもないです……」
翔鶴「……」
324 = 321 :
赤城「さて、話してください。翔鶴さんと何があったのか」
曙「……」
赤城「私にも言えませんか?」
曙「そういうわけじゃ……」
曙「……」
赤城「まぁ、無理にとは言いません。話しにくいことはあるでしょう」
赤城「ですが、少なくとも私は貴女の味方のつもりです」
赤城「いつでも相談してくれて構いませんから――」
曙「――あの!」
赤城「なんでしょうか」
曙「……夢に出るんです」
325 = 321 :
赤城「夢……ですか」
曙「――を守ることができず、多くの人に罵られ、艦隊の隅に追いやられる」
曙「その時の事を忘れるなと言うように、罵声だけが永遠と……」
赤城「……あなたが提督の事をクソ提督と呼ぶのはそれが原因ですか?」
曙「……」
赤城「そうですか」
326 = 321 :
赤城「……私も、私達もよく夢をみます」
赤城「最強の航空戦隊と言われて慢心していたあの時の事を」
曙「……」
赤城「四人の結末は知っていますね?」
曙「はい」
赤城「夢の終わりはいつも同じです。海上で炎上し、何もできずに空を睨み、目を覚ます」
赤城「私達が日々の鍛練に手を抜かないのも、そのためです」
327 = 321 :
赤城「MO作戦はまだ終わっていません」
赤城「MIを攻略する際は、提督に進言して四人で出撃するつもりです」
赤城「あの日を繰り返さないように。私達は日々練度を高め、戦術をかき集めています」
赤城「全てはあの日を乗り越えるために」
曙「乗り越える……」
赤城「……少し熱くなりましたね」
赤城「賢い貴女の事です。何をすべきか、私から言う必要はないでしょうが……」
曙「――っ」
赤城「抱きしめられるのは嫌ですか?」
曙「あっ、いえ、べちゅに……」
赤城「……翔鶴さんを守ってあげてください」
曙「――っ!」
328 = 321 :
赤城「そして一言でもいいので彼女に声をかけてあげてください」
赤城「今度こそ守るから――と」
赤城「それだけで救われるはずです。彼女も、貴女も」
曙「……」ギュウ
赤城「……」
曙「私に少しだけ……」
曙「臆病な私に少しだけ……」
赤城「……胸を張ってください。貴女だって、私達一航戦の一員なのですから」
329 = 321 :
陽炎「うぅ……」
蒼龍「大丈夫……?」
陽炎「もう無理。食べられない」
飛龍「……でもまだ――」
蒼龍「――まあまあいいじゃない」
翔鶴「大丈夫ですか?」
陽炎「ちょっとお花を積みに……」
翔鶴「付き添いましょうか?」
陽炎「お願いします……」
330 = 321 :
飛龍「おっ、赤城達が帰ってきたか」
赤城「ただいま〜」
飛龍「何の話してたの?」
赤城「ちょっと思い出話を」
飛龍「思い出? あぁ……」
蒼龍「曙ちゃん早く食べないと食べられちゃうよ?」
曙「……頂きます」パクパクパクパク
飛龍「へぇ、いい食いっぷりじゃない」
赤城「彼女も一航戦ですから、その辺の教育はばっちりです!」
331 = 321 :
更新ペースが極端に低かったせいだけど、なんで去年実装された(弾着観測射撃の)話をしているのだろうか……
どうでもいいだろうけど、最近ゆーちゃんとケッコンしました(ろーちゃんではない)
332 :
>>1はろーちゃんではなくゆーちゃん派か
握手
333 = 321 :
ろーちゃんも好きなんですけどね
ただゆーちゃんの肌が焼けていく 過程 というか
その間にあっただろう周りの潜水艦、潜水母艦との絡み
その過程を妄想するのが楽しくて
でも肌が焼けて後の話も結構好きなんですよね
何がいいたいのかと言うと、ろーちゃん用のゆーちゃんはよ!
あっ、今日の更新はないです
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