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    元スレ京太郎「ホームレスになった……」

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    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★
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    201 = 1 :

    京太郎「春さん……」

    京太郎「元の世界に戻っても、いっぱい遊びましょうよ」

    京太郎「神代さんや薄墨さん、他の六女仙人達と一緒に」

    京太郎「俺は、楽しい遊びをいっぱい知ってますから」

    京太郎「だから、寂しそうな顔をしないでください。俺は、たまに見せてくれる春さんの笑顔が大好きですから」

    「うん……」ニコ

    「それじゃあ、戻ろうか」

    京太郎「はい」

    「その、京太郎……」

    京太郎「なんですか?」

    「手を、握ってて貰っていいかな……///」

    京太郎「お安い御用です」

    ギュッ

    202 = 1 :

    「ありがとう……。今度こそ帰ろう。私達の……世界に」

    京太郎「はい」


    パアアアァァァ


    ……

    モモ「うーん、朝っすか……ここは体育倉庫……?」

    モモ「そういえば昨日は学校で彷徨って、体育倉庫に泊まったんでした」

    モモ「それで巫女のお姉さんと幸薄そうなお兄さんと一緒にマットで寝たハズなのに、いませんね……。あれは夢だったんっすかね?」

    モモ「うん……?黒糖の袋……」

    モモ「……あれは夢じゃなかったみたいっすね」

    モモ「ありがとう、お姉さん、お兄さん」

    203 = 1 :

    ……



    京太郎「うーん……」

    初美「あ、帰ってきたみたいですよー」

    小蒔「まだ意識がはっきりしないようです。寝ぼけてる状態ですね」

    初美「時差ボケですかねー」

    「うーん……」ムニャムニャ

    初美「手がなにか探してますよー」

    小蒔「黒糖を探してるんでしょうか」



    ギュッ



    初美「」

    小蒔「」

    初美「ふ、二人が手をつないだですよー!?」

    小蒔「そ、そんな……殿方と手をつなぐなんて、結婚してからじゃないと……///」

    「ふふふ……京太郎……。ずっと、一緒……」ムニャムニャ



    カン!

    204 = 1 :

    終わり
    前回よりかなり短くなった……。多分疲れた

    205 :


    はるるかわいい
    これは責任取らないといけませんね

    206 :

    モモが同じ小学校立ったとか敦賀ルートのときアマガミの神崎さんみたいな展開になりそう
    伏線かな?

    207 :


    永水での京太郎はやっぱり春との絡みが一番好きだなー

    208 :

    クッソかわええな

    209 :

    乙!はるるとモモが可愛い。
    あの時間軸では高校生ぐらいの男女が学校に侵入したと問題になる。生徒の在校に気付かず、帰宅、部外者の侵入が有ったとなれば、地元で話題になるぐらいの不祥事。積極的に動かなくても、ただ居るだけで改変になる。

    自分はDBの時間軸(過去改変しても分岐するだけで、元の時代は変わらないよ)派

    210 = 206 :

    まーたSSLさんか
    意味ない長文すぎるんだよなぁ

    211 = 1 :

    やえさんで全精力使ったから、今後はこんな感じの短いストーリーしか作れない……
    むしろ今回は僥倖な方。安価決まってからたまたまこの画像みてピピンときて急遽ストーリー変えた

    /nox/remoteimages/99/d4/044a609254797bac0faf5ccbef12.jpegちなみに書きながらはるるの可愛さに目覚めて急遽ヒロイン変えた

    212 = 205 :

    しかしながらかわいいなら問題ないのではないでしょうか

    213 = 207 :

    何も問題はないな

    214 :

    部長にお世話されたい

    215 :

    次のホームレス先

    >>216

    217 :

    東京なら東か西か書かんと
    安価なら東東京

    218 = 1 :

    よくよく考えたら臨海組ってあんまキャラ掴めてないわ

    219 :

    なに臨海だけじゃないさ

    221 :

    >>220
    ユンボ置いておきますね

    222 = 1 :

    前回までのあらすじ

    「くっ……。私がこの水着を着れば宥を解放するだな!?」

    223 = 1 :

    東京

    京太郎「とりあえず大都会東京なら、物資には困らないからなんとか生きていけるに違いない」

    京太郎「この公園ならあまり人が来ないし、近くのスーパーからダンボールを貰って、住むところを作るとするか」



    夕方

    京太郎「一日かけて完成か……。疲れた」

    京太郎「河原でブルーシートを拾えたのが幸いだな。これで防水性があがった」

    京太郎「ついでにゴミ捨て場でゴミ箱と小さい棚も拾えたし、中々充実してきたぞ」

    京太郎「とりあえず重くても毛布を家から持ってきてよかった。敷布団がなけりゃ筋肉痛になりそうだからな」

    京太郎「さて、疲れたし寝るか。やる事も食べる物も無いしな……」

    京太郎「ZZZ……」

    224 = 1 :

    ……

    京太郎「うーん……なんか変な音がするぞ」

    京太郎「こんな真夜中に一体なんだ?」



    LAAAAAAA~



    京太郎「声……?でも日本語じゃ無いようだ」

    京太郎「なんだろう一体」


    「LAAAAAAA~♫」


    京太郎「外人……?あの子が歌ってたのか」

    225 = 1 :

    京太郎「……凄く、上手だな」

    京太郎(ただの公園なのに、真夜中にあの子の周りだけ街頭で照らされて……)

    「LAAAAAAA~♫」

    京太郎(まるで、ステージで歌う歌姫みたいだ)

    「LAAAAAAA~♫……」

    「……ふぅ。やっぱり思い切り歌えると気持ちがいいですね」


    パチパチパチ

    「!?」ビクッ

    京太郎「凄く上手でしたよ。俺、感動しました」パチパチ

    「み、見てたんですか?」

    京太郎「はい。声がすると思ってつい……」

    京太郎「その、迷惑でしたか?」

    「いえ……、驚いただけです。あなたは……?」

    京太郎「あ、俺の名前は京太郎。須賀京太郎です。貴方の名前は?」

    「私は臨海女子二年生ーーー」



    明華「雀明華です」



    .

    226 = 1 :

    京太郎「ちぇーんみょんふぁん……?アジアの方ですか?」

    明華「いいえ。フランスからの麻雀特待生ですよ」

    京太郎「麻雀特待生……歌だけじゃなくて麻雀も上手なんですね」

    明華「はい。でも日本だと歌いながら麻雀を打つことは禁止されてますから、なかなか調子が出ないんですよ」

    明華「臨海女子の寮に住んでるから部屋で歌うこともできないので、こうして夜中に周りに民家の無い公園に来て、こっそり歌ってるんです」

    京太郎「なるほど。そのおかげで今日はいいものを聞けました」

    明華「ふふっ。いつも麻雀ばっかり褒められていたので、誰かに歌を褒められたのは初めてなので嬉しいです」ニコッ

    京太郎「!」ドキッ

    227 = 1 :

    明華「京太郎さん、どうしたんですか……?」

    京太郎「い、いえなんでも……」

    京太郎(やばい……さすが外人。笑うと凄く美人だ……)

    明華「そろそろ寮に戻らないといけないので、私は帰りますね」

    京太郎「あ、はい。おやすみなさい、明華さん」

    明華「はい、おやすみなさい」ニコッ


    京太郎(明華さん、綺麗な人だったな……)

    京太郎(また、会えるといいな)

    京太郎「ZZZ……」

    228 = 1 :

    ……

    京太郎(ああー、腹減った……)

    京太郎(パン屋さんにパンの耳をもらったけど、ひもじいな……)ぐー

    京太郎(拾った缶詰めも幾つかあるけど、これはいざという時のためにとっておきたい)ぐー

    明華「LAAAAAAA~♫」

    京太郎(この声……明華さん?)


    明華「LAAAAAAA~♫……ふぅ」

    京太郎「今晩は、明華さん」

    明華「あ、京太郎さん。今晩は」

    明華「今日もここにいたんですね」

    京太郎「ここに住んでますからね。大体毎晩いますよ」

    明華「そうなんですか……?家はどちらに?」

    京太郎「あれです」ユビサシ

    明華「……?何もありませんよ?」

    京太郎「だからあれです」

    明華「……?もしかして家って、あのゴミの事ですか?」

    京太郎「あれはゴミじゃなくて、ダンボールでできた俺の家です」

    明華「……パードゥン?」

    京太郎「あのダンボールが俺の家です。入ってみますか?中は結構快適ですよ」

    明華「そ、それじゃあ……おじゃましまーす」

    229 = 1 :


    ……

    明華「へー。人が四人は座れそうなくらい広いですね」

    京太郎「流石に立つことはできませんけどね。起きて半畳寝て一畳って感じです」

    明華「日本にはダンボールの家という文化があるんですね」

    京太郎「好きで住んでる人なんて滅多にいませんけどね……」

    明華「……?どうして京太郎さんはここに住んでるんですか?」

    京太郎「それがカクカクシカジカシカクイムーブというわけで……明華さん!?」

    明華「うう……」グスン

    明華「京太郎さん、苦労しているんですね……」グスン

    明華「私も母子家庭で苦労して育ったから、生きるのに困る気持ちはよくわかります」

    明華「けれど、決して諦めないでください。きっといつか、救われる日がきますから」

    京太郎「明華さん……。ありがとうございます。俺、ホームレスになってから一人で不安だったけど、明華さんのおかげで、元気が湧いてきました」

    明華「それならよかったです」ニコッ

    明華「そういえば京太郎さん、お金が無いなら食べる物はどうしてるんですか?」

    京太郎「それはどこかの店で売れ残ったっものを貰ったり、あとは捨てられた缶詰めを拾ってます」

    明華「私より大変なんですね……こ、これは!?」

    230 = 1 :

    京太郎「どうしたんですか?」

    明華「これは、いくらの缶詰め!」

    京太郎「ああ、さっき言った拾った奴ですよ。明華さんいくらが好きなんですか?」

    明華「はい……。私、魚の卵には目が無いんです」

    京太郎「そうなんですか。じゃあ数の子とかも好きそうですね」

    理沙(明太子!)プンスコ=3

    京太郎「!?」

    明華「いくら……ぷちぷち……」タラー

    京太郎「明華さんヨダレが……拾い物ですけどよかったら食べますか?」

    明華「いいんですか!?……い、いえその……京太郎さんの大切な食料を食べては……」

    京太郎「いいんですよ。どうせ拾い物ですし、いくらの方だってお腹が減っただけの俺よりいくらが大好物の明華さんな食べて貰った方が本望ですよ!」

    明華「……」

    京太郎(へ、変なこと言い過ぎたか?)

    明華「……ふふっ。京太郎さんは面白いですね」

    京太郎「あ、ありがとうございます!」

    明華「それじゃ、半分こしましょうか」カパッ

    明華「うん、美味しい……」プチプチ

    京太郎(明華さん、歌ってる時より幸せそうだな……)

    明華「はい、京太郎さん。あーん」スッ

    京太郎「えっ!?あ、あーん」パクッ

    京太郎(か、関節キス……)

    明華「美味しいですか?」

    京太郎「はい、美味しいです!」

    京太郎(流石外人、関節キスなんて気にしないのか……)

    明華「は~、幸せです」プチプチ

    京太郎(あなたの笑顔で俺も幸せです!)

    231 = 1 :

    ……

    明華「京太郎さん、今晩はありがとうございました」

    京太郎「いえ、俺も明華さんが(予想以上に)喜んでくれて嬉しいです」

    明華「ふふっ。このお礼はいつか必ずします。それでは、おやすみなさい」

    京太郎「おやすみなさい、明華さん」


    ……

    京太郎「今日の晩御飯はほうれん草か……。俺は羊かっつーの」

    仁美(なんもかんも政治が悪い)

    京太郎「!?」

    明華「京太郎さん、いますか?」

    京太郎「明華さん!?少しまってください!」

    京太郎(河原で拾ったエロ本を隠さないと!)ゴソゴソ

    京太郎「はい、どうぞ」

    明華「今晩は、京太郎さん」

    京太郎「今晩は明華さん!」

    明華「……?汗をかいてますね。風邪ですか?」

    京太郎(冷や汗です!)

    京太郎「明華さんはどうしてここに……?」

    明華「ふふっ。昨日のお礼に、学校の厨房を借りて京太郎さんにお弁当を作ってきたんですよ」

    京太郎「ほ、本当ですか!?」

    明華「はい。差し出がましいと思いましたが昨日私凄く嬉しかったんです」

    明華「どれだけ貧しくても、優しさを忘れてはいけならい……。私のお母さんがよう言ってた言葉です」

    明華「そんな京太郎さんに、私は凄く感動してしまいました」

    京太郎「明華さん……。ありがとうございます。このお弁当、ありがたく食べさせてもらいます」

    232 = 1 :

    京太郎「いただきます!」

    明華「はい。どうぞお召し上がれ」

    京太郎「(パクパク)……うう……美味しい。久しぶりにご飯を食べれて、人の優しさに触れて、涙が出そうです……」モグモグ

    明華「ふふっ。そんなに美味しそうに食べてもらえて、私も冥利に尽きます」

    京太郎「(パクパク)ふーっ。ご馳走様でした」

    明華「おそまつさまでした」

    京太郎「明華さん料理も上手いんですね」

    明華「家ではよく自分でご飯を作ってましたから。料理には自身がありますよ」

    明華「こんなのでよければ、毎晩作りましょうか?」

    京太郎「い、いいんですか!?」

    明華「はい。これも、日本語で言うと袖降り合うのも福来たるでしたっけ?」

    京太郎「袖降り合うのも多少の縁ですよ」

    明華「そ、そうでした……」

    京太郎「ははは……」

    233 = 1 :

    こうして、明華さんは俺に毎晩、お弁当を作って届けてくれるようになった

    明華さんのお弁当を食べて、歌を聞いて……

    とても幸せな日々が続いたある日


    明華「すいません、京太郎さん。明日からしばらく、私は来れそうにないんです」

    京太郎「……?どうして……あ、そうか。明日からは……」


    京太郎&明華「インターハイ」


    明華「なので、暫く会場の近くに泊まることになるので……。すいません京太郎さん」

    京太郎「いえ、いいんですよ。むしろ毎晩お弁当を作って貰えるだけで俺は幸せです」

    明華「ふふっ。日本人は謙虚ですね。いえ、京太郎さんが優しいんですか?」

    京太郎「いや、明華さんも十分……。そういえば特待生だったんでしたっけ」

    明華「はい……私は臨海の特待生として来日しました」

    明華「だから、もしインターハイで失態を犯したら、麻雀協会や学校からの母国への支援が減ってしまうんです……」

    明華「だから、明日からのインターハイ。決して負けられないんです」

    京太郎「明華さん……」

    京太郎「そういえば……明華さんは臨海の中堅でしたっけ?」

    明華「はい」


    京太郎「中、堅……」

    京太郎(……俺が部長の情報を話せば、明華さんはきっと有利に立ち回れる)

    京太郎(今までの恩や明華さんの事情を考えれば、少しのアドバイスくらいするのは、人の義理として当たり前かもしれない)

    京太郎(でも……俺は清澄の一員だった。いや、今でも咲や部長に勝ってほしいと思ってる)

    京太郎(俺はどうすれば……)

    明華「京太郎さん……?」

    京太郎「明華さん……俺は>>236

    1.部長の事情を話す
    2.部長の情報を話さない

    236 :

    事情を話すだから情報ばらすわけじゃないのかな?
    とりあえず2で

    238 = 1 :

    ×事情を話す
    ◯情報を話す

    まあいあか

    239 :

    細かい事だけど『袖降り合うのも多少の縁』じゃなくて『袖振り合うも他生(多生)の縁』なんだよなあ

    240 :

    前回までのあらすじ

    竜華「怜……どうして死んでまったん……」

    『竜華……』

    竜華『怜!?生きとったん!?ていうか、なんやその姿は……』

    『ウチは転生したんや……バリアンのオーバーハンドレットナンバーズ、No.107 銀河眼の時空竜の精霊として!』

    241 = 1 :

    京太郎「俺は……」


    優希『犬!このタコス、お前にも食べさせてやる。ありがたく思うじぇ!』

    まこ『京太郎、週末ウチの雀荘が割引きセールしてるから来てみんか?お前さんくらいの実力の人もくるし、ワシも少しは麻雀を教えられるしのぅ』

    『須賀君、ここはあれこれなんやかんやでこの牌を切った方がいいですよ。デジタル打ちなら私に任せてください』

    『京ちゃん、ここどこ……?』



    『須賀君、いつもありがとう。インターハイが終わったら、きっと今までの分恩返しするから』



    京太郎(俺は……清澄のみんなを、裏切られない)

    明華「京太郎さん……?」

    京太郎「すいません……明華さん……」ドゲザー

    明華「京太郎さん!?これはジャパニーズドゲザ……どうしたんですか!?」

    京太郎「とにかく……すいません」

    明華「……」

    明華「よくわかりせんけど……」

    242 = 1 :




    ギュッ


    京太郎「!!」

    明華「京太郎さん。あなたが今、とても大切な選択をしたことはわかってます」

    明華「私では想像もつかないような選択を、とても思い悩んで。なので私はとやかく言うことはしないつもりです」

    京太郎「……」

    明華「だから、そんな悲しそうな目をしないで。自分を責めないでください」

    京太郎「明華さん……本当に、すいません……いや、ありがとうございます」

    明華「はい。私は何があってもあなたを許します」

    明華「世界の全てがあなたの敵でも、私だけはあなたの味方ですよ」

    京太郎「明華さん……」

    明華「なんて。最後のは一度言ってみたかっただけのセリフですけどね」

    明華「それじゃあ、おやすみなさい。京太郎さん」

    京太郎「はい、おやすみなさい。明華さん……明日のインターハイ、頑張ってください」

    明華「はい。全力を尽くしてきます」ニコッ

    243 = 1 :

    ……

    こうしてインターハイが進み準決勝

    清澄、姫松、有珠山、そして臨海が対戦することになった

    それを俺は路上のテレビで観戦していた



    インターハイBブロック準決勝中堅戦(うろ覚えです)


    京太郎(明華さん……今のところ上手くやれてるみたいだな。流石は特待生って事か)

    京太郎(部長は相変わらずだな。有珠山に迎合する事なくアガってる)

    京太郎(……二人とも頑張ってください)


    ……

    京太郎(部長の調子がだんだん上がってきてる)



    明華『私の風は、守りにも使える』つ南



    京太郎「明華さんーーーそれは!!」


    『それロンよ、風神さん』

    明華『』

    揺杏『出るかわかんねー風牌単騎待ちとかありえねー』

    洋榎『夏の高校生やからな』


    京太郎「明華さん……」

    244 = 1 :

    (あと言い忘れたけど単行本派の人はネタバレ注意)


    ……


    明華『流石に今度は風を離しませんよ』



    『ツモ!』つ南



    明華『そんな……私の風が……』

    洋榎『夏の高校生やからな』

    揺杏『カイジくんが食べたいのはこの焼き鳥だろう?』


    ……

    京太郎(準決勝は末原さんの活躍により清澄と姫松が決勝に進出。臨海は敗退となった)

    京太郎(元清澄として素直に嬉しい。ただ、どうしても明華さんの事が気がかりだった)

    京太郎(インターハイが終わってから一週間経つが、明華さんはあれから一度も公園に来なかった)

    京太郎(そして俺はーーー)

    245 = 1 :

    臨海女子


    京太郎(ここが臨海女子の寮……)

    京太郎(どうしても明華さんに会いたくて来てしまったけど、よくよく考えたら呼び出すこともできないし、部屋に行くこともできないな……)

    警備員「君、ここで何をしてるのかね?」

    京太郎「え!?えーっと、道に迷ってしまって……」

    警備員「なるほど、言い訳は向こうで聞こうか」ガシッ

    京太郎「は、離してください!俺はこんな事してる場合じゃーーー」



    「おい、そいつは私の友人だ。離してやれ」



    京太郎「え……?」

    警備員「し、しかし……」

    「私が呼んだ友人なんだ。離してやれと言っている」

    警備員「す、すいませんでした!」スタコラサッサ

    京太郎「あ、ありがとうございます。あなたは……?」

    「私か?私の名前はーーー」



    智葉「辻垣内智葉。臨海女子の先鋒だ」


    .

    246 = 1 :

    京太郎「つ、辻垣内さんって、去年のインターハイベスト3の、あの辻垣内さん!?」

    智葉「なんだ、知っててくれたのか」

    京太郎「はい。有名ですし、その、よく明華さんが話てくれていました」

    智葉「明華に……。やはり君が、須賀京太郎か」

    京太郎「俺のことを知ってるんですか……?」

    智葉「明華が君に私のことを話したよう、明華も私に君のことを話していたんだよ」

    京太郎「お、俺のことを……?どんな風に話していたんですか?」

    智葉「ほう、気になるか」

    京太郎「まあそこそこ……」

    智葉「ふっ……明華の名誉の為に内緒にさせてもらおう」

    京太郎(めっちゃ気になる……)

    智葉「ただ、君の事を話す彼女はとても嬉しそうだったし、君のために弁当を作る姿はとても楽しそうだったよ」

    京太郎「て、照れますね……///そうだ、その明華さんは!?」

    智葉「ああそうだ。その為に君を招き入れたんだった」

    智葉「実は、あのインターハイの後、彼女は自室に引きこもって出て来ないんだ」

    京太郎「え……?」

    智葉「食欲は無いようでも幸いダヴァンが差し入れたカップ麺は食べてるから、まだ倒れてはいないようだが……流石にこのままじゃいかん」

    京太郎「そ、そんな……まさかインターハイの結果で、支援金を打ち切られたから引きこもったとか……?」

    智葉「いや、それは無い。明華はまだ二年だし、そんな大失態をしたわけでもないからな。打ち切られてはいない」

    京太郎「よ、よかった……。それならどうして……?」

    智葉「……竹井久」

    京太郎「!!」

    247 = 1 :

    智葉「清澄の中堅である彼女に風牌で競り負けた事で、いたくプライドが傷つけられ、ショックだったらしい……ん?どうした須賀。顔が真っ青だぞ」

    京太郎「い、いえ……なんでも……」

    智葉「……?まあいい。本題はここからだ」

    智葉「明華は私達がいくら呼びかけても返事をしてくれない……」

    智葉「でも、君の声なら、届くかもしれないんだ」

    京太郎「俺……?」

    智葉「ああ。君の事になると、明華はとても幸せそうだった。」

    智葉「歌っている時以外であんなに嬉しそうな……いや、歌っている時以上に嬉しそうな明華を見るのは初めてだよ」

    智葉「だから、頼む。明華の所に行ってやってくれ」

    京太郎「……はい。辻垣内さん。もとよりそのつもりでここに来ました」

    京太郎「それじゃあ早速……ぐぇっ」

    智葉「どこに行く気だ。流石に女子寮の中に入ることはできんぞ」ガシッ

    京太郎「首が締ま……ゲホゲホ。じゃあどうやって明華さんの所に行くんですか!?」

    智葉「外からに決まっているだろ」

    京太郎「」

    248 = 1 :

    ……


    智葉「あそこの五階の左から六番目の部屋が明華の部屋だ」

    京太郎「五階って……どうやって行くんですか?」

    智葉「大丈夫、助っ人を読んである。ハオ」

    ハオ「今晩は。郝慧宇です」

    京太郎「あ、今晩は。須賀京太郎です」

    ハオ「ふむ……君が須賀ですか。話には聞いてますよ」

    京太郎(一体どんな話をしてるんだろう……)

    京太郎「それで、どうやって五階までいくんですか?」

    智葉「ハオ、頼む」

    ハオ「はい。須賀、歯を食いしばってください」

    京太郎「は?」

    ハオ「火箭脚!!」ドゴォ

    /nox/remoteimages/dd/c8/fd294b3b847f3dd05501f89cad8c.jpeg 京太郎「おぶぉぉぉ……!!」キラーン

    智葉「星になったか」

    ハオ「あ、ちゃんと明華の部屋のベランダに着地したみたいですよ」

    智葉「というより墜落だな」

    249 = 1 :

    ……

    明華「……」

    明華「……」

    ドゴォン

    明華「……?ベランダから物音が……気のせいでしょうか?」

    コンコン

    明華「……何でしょうか?」ガラガラ

    京太郎「みょ、明華さん……久しぶりです……」

    明華「きょ、京太郎さん!?どうしてここに……ていうかどうやって……!?しかも何で死にかけなんですか!?」

    京太郎「サプライズで……登場、したかったんで……す……」バタッ

    明華「京太郎さーん!!」


    ……

    智葉「お、部屋の中に入れられた」

    ハオ「成功したようですね」

    智葉「後は彼に全てを託そう。私たちはスマブラでもするか」

    ハオ「負けませんよ」

    250 = 1 :

    ……

    明華「そうですか……。私に会いに、こんな目に遭って……心配かけてすいません」

    京太郎「それは俺だけじゃなくて、辻垣内さんやハオさん達にも言ってあげてください。みんな心配してましたし、ここまで来るのを手伝ってくれたんです」

    明華「はい……」シュン

    京太郎「……すいません、明華さん。実は明華さんが落ち込んでいるの、俺のせいなんです」

    明華「……」

    京太郎「清澄の中堅……あれは俺の俺がいた麻雀部の部長なんです……。もし俺が部長の打ち筋の事を明華さんに話していればこんな事には……本当にごめんなさい」ドゲザ

    明華「知ってましたよそれ」

    京太郎「えっ」

    明華「知ってましたよ。京太郎さんが元清澄だって」

    京太郎「……えぇぇぇ!?」

    明華「京太郎さん、インターハイの日にちの事を知ってたし、長野から来たって言ってましたよね?」

    明華「だからなんとなく、この前謝られたれた時、わかったんです」

    明華「きっと京太郎さんは清澄の一員で、そして、どうしても清澄の味方をしたかったんだって」

    京太郎「そ、そうだったんですか……」

    明華「京太郎さん、謝らないでください。前も言ったとおり、京太郎さんは凄く悩んで選択したんでしょう?」

    明華「それなら、私は責めることはしませんよ」

    京太郎「明華さん……」

    明華「それに、本当はあれは私のせいなんです」

    京太郎「え?」

    明華「京太郎さんが清澄の味方をして、少しヤキモチを焼いてしまったんです

    明華「それでムキになって冷静さを欠いた打ち筋になって……あんな事になっちゃっただけなんです」

    明華「だから、自分を責めないでください」

    京太郎「明華さん……。外に、出ませんか?」

    明華「え?」


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