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    元スレ八幡「あ...夢精してる...。」

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    151 = 1 :

    三浦「いつか、八幡が八幡を認められるまで...あーしの"本物"になってくれるまで待ってるし!色々ありがと!」

    こう言って、三浦は俺に抱きついてきた。

    まて、さっきあんな男にびびってたじゃねぇか。

    ましてや、四日前に怖い目に合ってるのにな。

    ビッチか?ビッチなのか?

    だがそんなことを考えていても、否応なしに三浦の感触が伝わってくる。

    女の子らしい柔らかな体躯。

    それに、いつもキツすぎると感じる香水の匂いがそんなにせず、別の匂いがする。

    良い匂いだなぁ...。

    いやまて、落ち着け八幡、なにを考えている。

    152 = 1 :

    こんなことを考えている間に、三浦は直ぐ離れた。

    僅か一秒程のことであった。

    ...ある意味助かったかもしれんな。

    八幡「恥ずかしいっつーの」

    三浦「あーしもだっつーの!でも八幡は満更でもなさそうな顔してたし!」

    そんなこと言われても、流石に女の子に抱きつかれて嫌がる程、男として終わっちゃいない。

    八幡「ってかなんで恥ずかしいなら抱きつくんだよ!」

    三浦「だってあーしは..きゃっ!!」

    突風がベストプレイスに吹いた。

    風で三浦のスカートが捲れ上がる。

    八幡「あ...ピンク」

    思わず小声が漏れる。

    三浦「は、はは八幡のへ、変態!」

    そう言って三浦は俺の横を走り抜けて行った。

    抱きつくのは良いのにパンツは駄目なのかよ。

    あ、常識的に駄目ですねごめんなさい。

    153 = 1 :


    ~回想終了~

    俺の回想長すぎるだろ。

    因みに奉仕部で、小一時間程教室での三浦との事を問い詰められたのは苦い記憶である。

    普段は温厚なはずの由比ヶ浜が阿修羅に見えました。

    ま、なんであれ夢精した原因はわかった訳だし、よしとしようか。

    原因: 三浦に抱きつかれた時の感触とピンクのパンツが元になった夢

    全然良くなかった。

    冷静に考えて、こんな夢みるとか恥ずかしいなんてレベルじゃないわ。

    黒歴史生産工場と俺の中で名高い俺じゃなきゃ、百回ぐらい死んでるわ。

    俺が二回出てくるところがポイントです。

    ここテストに出るから覚えとくように!

    誰が覚えとくんだよ!

    ...一人ぼっち漫才はしてても虚しいだけだな。

    154 = 1 :

    当然のことながら、大分長い回想をしていたので、既に夢精の処理は終わっていた。

    しかし、今日はなにをしようか。

    小町と出かけるつもりだったが、ああ言っちまったしなぁ

    もう一眠りするか。

    今度こそ、普通の夢を見るために。

    べ、別にエロい夢を期待してるわけじゃないからな?

    マジで。

    155 = 1 :

    今日の分は投稿終了です。

    八幡の夢精の原因回想編終了です。

    誤字などありましたら、ご指摘お願いします。

    157 :

    続きはよ

    158 :

    三浦って性格からしてまだヴァージンの可能性あるよね

    159 :

    どこから見ても処女だろあれはww

    161 :

    そろそろ投下しようかと思います。

    レスありがとうございます!

    蛇足ですが、あーしちゃんは純情ビッチなんで勿論処女だと思ってます。

    162 = 1 :

    翌日、俺の一週間の生きる為の燃料であるスーパーヒーロータイムを見なければならないため、俺は早く起きていた。

    どうせ見終わったら二度寝するし、多少の眠気は我慢だ。

    プリキュアを見終わり、さて二度寝しようかと思った矢先、インターホンがなる。

    小町に出てもらうか。

    ...いや勉強してたらまずいから俺が出るか。

    可愛い妹の小町の勉強を妨げてしまうのは忍びない。

    163 = 1 :

    八幡「はーい、どなたでしょ...三浦!?」

    ドアの向こうに立っていたのは獄炎の女王こと三浦優美子だった。

    三浦「早く出ろし八幡。それとおはよ。つーか八幡、あーしの事は優美子って呼べって言ったっしょ?」

    三浦は若干、いやかなり不満気な様子だ。

    凄まじい勢いで捲し立ててくる。

    取り敢えず謝っとこう、怖いし。

    八幡「...いや、まぁすまん。で、突然何の用だ?」

    三浦「これだから八幡は八幡なんだし...はぁー」

    三浦が呆れた様にため息をついた。

    そして、わざわざ俺の家に来た理由を簡潔に述べた。

    164 = 1 :

    三浦「あーしと遊びに行こ?」

    八幡「」

    ...え、いや三浦の姿が見えた時点である程度は予想付いてたけど、こうもドストレートだと流石にビビるわ。

    ってか、いきなり家に来て遊ぼって小学三年生かよ。

    八幡「俺はこれから寝三浦「いいから早く着替えろし」

    八幡「いやあの三浦「は や く 」

    八幡「急いで支度します!」

    獄炎の女王には勝てなかった。

    あんまり待たせるとぶっ飛ばされそうだから、ぱっぱと支度をする。

    165 = 1 :

    八幡「すまん、またせたな」

    着替えただけなので対した時間もかかってないが、つい言ってしまった。

    三浦「別に大丈夫だし。そもそも急に押しかけたあーしもあーしだし」

    三浦優美子、確信犯でした。

    頼むから、そういう常識備わってるなら俺に適用してくれよ...。

    八幡「んで、どこ行くんだ?」

    三浦「うーん、あーし何も考えてないんだよね。ってわけで八幡よろしく☆」

    八幡「」

    無茶振りだろ...。

    166 = 1 :

    女子と遊びに行くどころか、話す回数ですら数える程なのに...。

    まぁ....雪ノ下やら由比ヶ浜とは話すがな。

    平塚先生?

    いや、女子ってのは流石に無理が...ねぇ?

    なんてことを考えていると三浦が頬をつねってきた。

    三浦「あーし以外の女の事考えてるっしょ?今はあーしといるんだから、あーしのことだけ考えろし」

    八幡「お、おお、すまん。」

    女の勘恐ろしす。

    167 = 1 :

    三浦「で、どーすんだし」

    八幡「取り敢えず、ららぽでも行くか?」

    三浦「ん、良いよ。あーしもみたい物あるし」

    どうやら、女王様に気に入って頂けたようだ。

    八幡「電車で行くのが手っ取り早いし、駅まで歩くか」

    三浦「八幡、道案内任せたし」

    俺の家から駅まで向かい。

    八幡「そういや、なんで俺の家知ってんの?」

    こいつ俺の家来たことない...あ、そういえば。

    三浦「八幡もわかったっしょ?あーしのパパとママに教えてもらったんよ。」

    八幡「納得したわ。そうだ、お母さんとお父さんには宜しく言っといてくれ。美味しいお菓子も貰ったしな」

    三浦「お、お義父さんとお義母さん!?///


    どうしたんだ、三浦が急に真っ赤になったぞ?

    八幡「おい、どうした?」

    三浦「な、なんでもないし!それよりほら、ここ駅っしょ!」

    いつの間にか駅に着いていた様だ。

    ふたりともスイカでピピっと改札を通る。

    スイカって本当便利だよな、コンビニやら書店やらでも使えるし。

    おかげで親から多めに貰った交通費は大半MAXコーヒーとか本に消える。

    三浦「あ、丁度電車きたっぽい!」

    二人で慌てて電車に乗る。

    電車の中では、三浦が終始喋っていた。

    そこまで喋るのが得意なわけでもないし、間が空くと気まずいので助かる。

    ま、終始喋っていたとはいえ、俺にも色々話を振ってくれていたが。

    いくら女王様でもやはりトップカーストなのでそこらへんは得意なのだろう。

    168 = 1 :

    三浦「ねぇ、八幡聞いてる?つーか今失礼な事考えてたっしょ?」

    八幡「いやいやそんな滅相もない。ってか近い、近いっつーの。」

    三浦「ふーん?八幡はこれぐらいでドキドキしちゃうんだー?」

    三浦がニヤニヤした表情でこちらを見ている。

    八幡「べ、別にそういうわけじゃねぇーよ。ただ、ほら俺はぼっちだからよ。」

    苦し紛れにそう答えると、より一層三浦はニヤニヤしはじめた。

    三浦「ぼっちだからって...。それあーし的には完全に自爆だし。ま、今はあえて追求しないけど」

    そんなやり取りをしている間にららぽーとについた。

    IKEAも近くにあって、なかなか大きい所だ。

    前、雪ノ下ともきたことがあったな。

    こんなことを考えていると、また三浦に怒られそうなのでこれ以上はやめておこう。

    169 = 1 :

    しかし、雪ノ下程では無いにしろ三浦は人の目を集めるし、周りの視線が痛い。

    男>1「なんだよあいつ。目が腐ってるのに可愛い子連れて歩きやがって。死ね、氏ねじゃなくて死ね」

    男>2「リア充め...。滅びろ!!!」

    男>3「ハッ!あれは八幡!何故あの様な魔女と連れ歩いている!もしや、洗脳されているのか!?」

    一番最後のは知ってるやつな気もするが無視しよう。

    因みに、三浦の今日の格好は白いスカートに色が薄めのピンクのコート
    、コートのしたにはなにか紫っぽいものを着ている。

    ファッションには詳しくないので俺じゃここまでしか分からん。

    が、似合っていることは分かる。

    本人には絶対言わないがな。

    三浦「じゃあ、ららぽにきたことだし、八幡あーしの服選んでよ」

    八幡「いや、お前俺のセンス舐めるなよ?妹の小町にはめちゃくちゃ馬鹿にされるからな。あまり期待しない方が良いぞ」

    自慢じゃないが、本当に服を選ぶセンスが無い。

    以前小町に、夏の特別合宿だよ☆なんて言われて洋服選びに付き合わされたが、途中でため息をついて諦められたレベルだ。

    三浦「良いの、八幡の好みがあーしは知りたいだけだし」

    そういえば、電車の中ではやたらに俺の事を質問してきた。

    食べ物、映画、漫画、とかいろんな物の好みがメインだった。

    八幡「そんなもん知って何の役に立つんだよ」

    なんとなく三浦に聞いてみる。

    が、帰ってきた答えは予想だにしない物だった。

    170 = 1 :

    三浦「だって、あーしは"友達"ならお互いの事よく知ってたいし」

    思わず言葉に詰まる。

    こいつ、だから今日遊びに連れてきたのか。

    本当に、本気で"友達"になろうとしているのか

    こういう時、俺はどうすれば良いんだろうか。

    三浦「八幡、取り敢えずあーしの好きなお店見てもいいっしょ?」

    こいつに近付いて良いのか?

    やはり遠ざけるべきなのか?

    信じて良いのか?

    信じてもらえるのか?

    三浦「ねぇ、八幡聞いてんの?」

    助けられて勘違いしているだけだ、と片付けるのは簡単だ。

    でも、そうやって逃げて良いのか?

    俺はどうしたらー

    三浦「八幡ってば!」

    がしがしと体を揺すられて、自分が随分考えこんでいた事に気づく

    171 = 1 :

    八幡「す、すまん。ちょっと寝不足でな」

    三浦「ったく、折角一緒に遊びにきたのにあり得ないし」

    お怒りの様子だ。

    自問自答は後にして、今は女王様のご機嫌取りをすることにしよう。

    八幡「本当すまん、お詫びになんか奢るぞ」

    三浦「やった!じゃあ、あーしスタバがいい!」

    女の機嫌って食べ物ですぐ直るのな。

    扱いやすいっちゃ扱いやすいから良いけどな。

    八幡「おう、じゃああとでそのスタバとやらに行くか」

    172 :

    因みに俺は勿論、スタバで訳の分からん呪文を唱えて注文する、と言うことをしたことはない。

    小町に強請られて買わされたことならあるが。

    なんかやたらにリア充はスタバ好きだけど、なんであんな高いもの飲みたがるんだろうな。

    三浦「取り敢えず八幡、あーしの好きな服や行くよ」

    八幡「はいはい、了解」

    そういって連れてかれた洋服屋が、これまたリア充空間で居ずらいのなんのって、本当たまったもんじゃない。

    三浦は楽しそうだし良いけどな。

    173 = 1 :

    最初入った店以外に何件か連れ回されたが、今居るのは海外のマーブルチョコみたいな名前のところだ。

    三浦「八幡、このパーカーピンクと青、あーしならどっちが似合う?」

    八幡「どっちで三浦「どっちでもはなしだかんね?」

    八幡「...じゃあ青だな」

    三浦「じゃあ青買ってくるし!」

    三浦がパーカーを買ってきたが、ご満悦なようだ。

    三浦「次は、シルバーアクセ売ってるとこいきたいんだけど」

    八幡「はいはい、着いて行きますよ」

    アクセサリーショップって本当ギラギラしてんな。

    酔っ払いそうだよ。

    174 = 1 :

    三浦「あ、ねぇ八幡このハートシルバーアクセ可愛いくない?」

    八幡「おう、いいんじゃねぇの?お前に似合いそうだな」

    三浦「ほ、本当?//」

    やっべ、うっかり本音が...じゃなくてだな!

    ちょっと恥ずかしかったので誤魔化すように顔をそらす。

    そして、三浦の様子をうかがってみるとなんだかぶつぶつ言っている。

    三浦「八幡が似合うって...あ、でも今日は無理っぽいし...」

    ちょっと考えてから、三浦は残念そうな表情でそのアクセサリーを元の位置に戻した。

    八幡「か、買わないのか?」

    三浦「んーあーし今ちっと予算オーバーだから、また今度買いに来るし。つーかスタバそろそろ行こー」

    八幡「おう」


    スタバはさっきいた店からさほど離れていなかったのですぐ着いた。

    175 = 1 :

    今日はここまでにします。

    三浦優美子と比企谷八幡の愉快なデート編スタートです。

    あーしちゃんの口調が難しいのなんのって...。

    あーしちゃん喋らせる時はだいぶ悩みます。

    それではまた感想等頂けたら幸いです。

    176 :

    おつ

    177 :

    すみません、今日は体調悪くて無理そうです

    ごめんなさい

    178 :

    お大事に

    179 :

    了解ー お大事にしてくだせぇ

    体調戻ったら続きの投下、楽しみにしてるで!

    180 :

    お大事に
    ゆっくり待つよ

    181 :

    まさかこのスレタイでこんな面白い内容だと思わなかった、支援

    182 :

    二度とSS書くなよ
    斉藤くん

    183 :

    お陰様で体調も大分楽になりましたので投下していきたいと思います。

    見てくださっている皆さん、有難うございます!

    184 = 1 :

    店員「ご注文がお決まりでしたらお伺いします」

    三浦「バニラクリームフラペチーノのトールで、チョコレートチップとチョコソース追加で一つ。それと...八幡はなに飲む?」

    八幡「よく分からんし、任せるわ。あとすまん、ちっとトイレ行ってくる。2000円あれば足りるか?」

    あの横文字のオンパレードの呪文を俺が唱えられるとは思えないし、任せるほうが得策だろう。

    三浦「んー大丈夫っしょ。八幡、ありがと!」

    三浦の返事を聞いてから俺はトイレへ向かって歩き出したが、後ろから三浦が呪文を唱える、もとい注文をしている声が聞こえる。

    185 = 1 :

    三浦「じゃあ、ホワイトモカフラペチーノのトールでキャラメルソースとヘーゼルナッツシロップとチョコチップとエキストラホイップとエスプレッソショットを追加したやつを一つ」

    店員「畏まりました!バニラクリームフラペチーノのトールに、チョコレートチップ、チョコソース追加を一点と、ホワイトチョコレートモカフラペチーノのトールに、キャラメルソース、ヘーゼルナッツシロップ、チョコチップ、エキストラホイップ、エスプレッソショットを追加を一点で宜しいですか?」

    三浦「大丈夫でーす」

    なんだよ、本当呪文じゃねぇか。

    トイレから戻ってくると三浦は席に座って待っていた。

    三浦「八幡おかえりー。はい、これお釣りと八幡の分の飲み物だし」

    八幡「お、さんきゅ」

    三浦が選んだ飲み物は、どうやらフラペチーノってやつみたいだから冷たい。

    コートを着てる上に暖房も効いているから丁度いいな。

    めちゃくちゃ甘いし、これ嫌いじゃないよ俺。

    高いから、この後飲むことは絶対無いだろうけどな。

    186 = 1 :

    三浦「でも本当八幡は、甘い物がある時嬉しそうな顔してんね」

    そりゃあ甘い物は正義だからな。

    八幡「当たり前だ。なんなら甘い物だけで生きていけるまである。ってかお前も甘い物好きなんじゃないのか?」

    三浦が一瞬、好きと言うところでビクっとした気がしたが気の所為だろう...そうだ、そうに違いない。

    三浦「あーしは甘い物も好きだけど、八幡に買ってもらえたからだし!」

    ...なんつーこと言うんだこいつ。

    ち、ちょっと照れるじゃねぇか。

    つい、照れ隠しでからかいの言葉が出る。

    八幡「そりゃ、人の金で飲んだら美味いだろうさ」

    三浦「別にそういうわけじゃないっての!」

    八幡「流石に冗談だっつーの」

    本気で言う程人間腐っちゃいない。

    目は言わずもがなだがな。

    三浦「はぁ...そうやって人をからかかうなし!」

    八幡「はいはい、すみまs....なぁ、あの男の子...」

    三浦をからかっていると、一人の小さい男の子が視界に入った。

    187 = 1 :

    三浦「ん、やっぱ八幡も気付いた?あの子迷子っぽくない?」

    三浦も気付いてたのか。

    八幡「みたいだな。よし、悪いけど対処任せるわ。俺が行くと小さい子泣くしな」

    因みにこれは体験談だ。

    なんがあったかは悲しいので思い出さない。

    が、誘拐犯と勘違いされかねないので、今後一切一人の時には対処に当たらないと心に固く誓った事だけは思い出した。

    三浦「任せろし!でも、八幡は後ろから着いてきてよ?」

    八幡「はいはい、了解」

    三浦が男の子に近付いて行く。

    既に男の子は半泣きだ。

    すっ、と三浦は男の子の目線に合わせて話しかけた。

    188 = 1 :

    三浦「どーしたの君?」

    の子「おかあしゃんがどっかいっちゃったぁ...」

    男の子は凄く不安げな表情をしている。

    俺にも覚えがある。

    小町が生まれたばかりの頃、スーパーで迷子になって大声で泣いた。

    あの頃は目が澄んでいたので近くに居た人に助けて貰えたけどな。

    三浦「よしよし、ほら男の子なんだら泣いちゃ駄目っしょ?お姉さんとそこのお兄さんが一緒にお母さん探してあげるし、ね?」

    頭を撫でながら三浦が言った。

    そうすると男の子は泣き止んだ。

    三浦のオカンスキル高けぇ。

    189 = 1 :

    八幡「取り敢えず、案内所行くか」

    三浦「じゃあ、八幡先導頼んだし。あーしこの子見てっから」

    フロアマップを確認する。

    どうやら案内所は同じ北館の一階の、わりかし近い位置ににあるようだ。

    八幡「案内所は結構近いみたいだぞ」

    三浦「じゃあ、行こっか」

    そう言って三浦は小さい男の子の手を引いて歩き始めた。

    歩いている最中、男の子が唐突に口を開いた。

    の子「おねぇさんたちは、恋人同士なのー?」

    八幡「」

    三浦「」

    ホワット?

    お、俺と三浦が恋人...!?

    二人とも一瞬フリーズしてから大声で叫ぶ。

    三浦「ふぇ!?いいいやちちちがうし!あーし達は友達だし!」

    八幡「ままままったくなにいってるんだか!」

    三浦も俺も焦りすぎだろ。

    190 = 1 :

    流石子供、突然わけの分からん事をぶち込んでくるから恐ろしい。

    の子「えーちがうのー?なんだぁーざんねんだなぁ」

    191 = 1 :

    案内所までは対した距離じゃないので、こういうやり取りをしている間に着いた。

    八幡「あのすんません。迷子っぽい男の子が居たんで、お母さんを探してあげてもらえますか?」

    案内嬢「それでしたら先程男の子母「たつや、!あんたどこに居たの!」

    男の子改めたつや「お゛か゛あ゛さ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ん゛!!!」

    たつや君(?)は泣きながらお母さんのところへ走っていた。

    これにて一安心か。

    八幡「お疲れさん。しかし、お前意外と子供の相手慣れてるんだな」

    三浦「ま、小さい子好きだしねあーし」

    三浦はオカンに向いているだろうな、と思ったがそれは敢えて言わないでおいた。

    こいつがお母さんなら子供も俺みたいに捻くれずに、まっすぐ育つかもしれんな。

    ...なに考えてんだか。

    その後たつや君のお母さんから丁寧にお礼の言葉を言われた。

    192 = 1 :

    たつや母「本当にお世話になりました!ほらたつやもお礼言いなさい」

    たつや「お姉さん達ありがと!バーイバーイ!」

    三浦「もう、泣いちゃ駄目だかんね!バイバイ!」

    八幡「じゃあな」

    たつや君達と別れ、ふと時間を確認するといつの間にか三時を回っていた。

    八幡「なんだかんだで昼食いっぱぐれちまったな。どうする?」

    三浦「じゃあ、どっか食べに入ろっか。確かここサイゼあったしサイゼでいいっしょ?」

    このららぽーとは大きいから大抵のチェーン店はある。

    マックとか41なんて2件あるしな。

    193 = 1 :

    八幡「サイゼとは分かってるな。サイゼは千葉県が日本に誇る外食産業だからこそ、積極的に利用しなきゃならん。大体(長すぎるので割愛)」

    三浦「...なんか八幡熱すぎてキモいし」

    三浦さんドン引きでした。

    当たり前ですよね、はい。

    気が付いたら、サイゼに着いていた。

    店員「何名様でしょうか?」

    八幡「一人で...じゃなくて二人でお願いします」

    やっべ、つい癖で間違えちゃった。

    店員「それでは、お席まで御案内しす」

    奥の方へ案内された。

    席に座ると三浦がとある疑問を口にした。

    194 = 1 :

    三浦「八幡ぼっちの癖にさ、店員さんには普通に喋れてたけどなんでだし」

    なにその質問、かなり失礼じゃない?

    八幡「ま、よく一人で来るからな」

    三浦「...なんかまじごめん」

    なんで引き気味なんだよ。

    一人で大好きなサイゼ来たって良いじゃないか!

    195 = 1 :

    三浦はメニューを見て悩んでいる様だ。

    が、こちらを見て不思議そうな表情をしている。

    三浦「あれ、八幡メニュー見なくていいの?」

    八幡「必要ないな。メニューは一通り覚えてる。期間限定もこないだ来た時抑えてるから抜かりは無い。プロサイゼラーを舐めて貰っちゃこまるな」

    そう俺が言い切ると三浦は、は?みたいな顔をしている。

    三浦「まじ八幡キモいし...」

    少々気合いを入れすぎたか。

    二人ともドリンクバーは頼んだ。

    それに加えて、三浦はタラコスパゲッティーシシリー風を、俺はミラノ風ドリアとシーザーサラダを頼んだ。

    196 = 1 :

    三浦「八幡、飲み物取りに行くっしょ?」

    八幡「おう、行くか」

    ドリンクバーにいろんなジュースがあるが、サントリー系列なのが残念なところ。


    さらに言えば、いくらサイゼとはいえどオリジナルのジュースは、あまり美味しく無いんだよな。

    三浦はペプシ、俺はCCレモンを選んだ。

    そして、二人で飲み物を飲みながら食事が来るのを待っていたのだが...。

    197 = 1 :

    本当に昨日はご心配おかけしました!

    微妙にきりが悪いですが本日はここで終了です。

    楽しんで頂けたら嬉しいです。

    198 :

    おつ


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