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    元スレ提督「別に好きじゃねえが……艦娘たちと喋ってやるか」

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    251 = 249 :


    鈴谷「電ちゃんさー、提督にはっきり言ってくれないかなー?」

    「何を……ですか?」

    鈴谷「提督のこと諦めるって」

    「えっ……?」

    鈴谷「そりゃ提督とずっと一緒だったのかもしれないけどさ、それを利用するのってどうなの?」

    鈴谷「電ちゃん可愛いから、提督も情が湧くのも無理ないけど……」

    鈴谷「同情で抱かれるって、虚しくない?」

    鈴谷「オトコってさ、女の魅力でオトすもんっしょ?」

    「そう、ですけど……」

    鈴谷「もっと大きくなってから、またアタックすりゃいいじゃん?」

    鈴谷「とりあえず、今は諦めてくんない? しょーもない約束なんか取り消してさ」

    「えっ……」

    鈴谷「提督の気持ちが伴わなくちゃ、意味無いっしょ?」

    「それは……」

    鈴谷「だからさー、鈴谷のためにも、早く撤回してくんない? 迷惑だからさ」

    「……」

    鈴谷「ねー? 聞こえてるっしょー?」

    252 = 249 :


    「”喋らねー”でくれますか? オレの前でよぉ……”息”が臭ェーからよ……」

    鈴谷「なっ、なにそれ! いくらなんでも失礼じゃん!」

    「好きな人を潔く諦めろ? 俺様にテメーの都合押しつけてんじゃねーぞ!?」

    鈴谷「ど、どうしたの、電ちゃん……?」スッ

    「気安くさわってんじゃねえ!!」バチィ!

    「人をなんだと思ってんだ? 人形か何かか?」

    「はっ、どーせ俺様は可愛いだけだよ! 何を言われたって言われるがままだよ!?」

    「だけど、だからって何も感じてねえ訳じゃねえぞ!?」

    「大人しい奴が本当に大人しいと思ってんなや!!!!」

    鈴谷「ちょ、ちょっと、落ち着きなよ! 落ち着きなって! 言い過ぎた、ごめん!」

    「落ち着け? 落ち着いた結果がこれだろーが!」

    「言い過ぎた? なら最初から言うんじゃねえ!!」

    鈴谷「わ、私はただ……提督が縛られてるのが可愛そうで……」

    「そんなのテメーの身勝手な感情だろうが!!」

    「テメーに分かるか!? お前じゃたたねーって言われた奴の気持ちがよぉ!!」

    「そんなデケーのぶら下げてるテメーにはぜってえ分からねーだろうなぁ!!!」

    「牛女が知った口聞いてんじゃねえ!!!!!」

    鈴谷「ど、どこ行くの? 電ちゃん!」

    「はぁ? 決まってんだろーが! 仕方ねーから愛しいクソ提督様にフラれにいってやるんだよ!」

    「テメーの言いつけだろうがよ!? 喜べボケ!!!!」

    253 :

    ナンテコッタイ

    254 :

    これは電でもプラズマでもない新しい
    いったい何づまなんだ!?

    255 :

    新妻…かな

    256 :

    ブラズマ(ブラックイナズマ)じゃね?

    257 :

    撫子の発狂を思い出した

    260 :

    プラズマよりも電よりもすごそうだな
    いっそのこと名前を変えよう(提案)
    ライトニングとかどーよ

    261 :

    >>113それだ

    262 = 261 :

    ↑ ミス
    >>260それだ

    263 :

    青葉「はわわわ……電ちゃんキレると怖いのです!」

    青葉「ちょっと漏れちゃったじゃないですかぁ……記者失格ですぅ」

    青葉「それはともかく、これは記事になりますね! 明日の一面は決まりですね!」

    青葉「……そういえば、衣笠の方はどうなったんでしょうか」

    青葉「あちらも中々の修羅場だと思うのですが……連絡しましょうか」

    青葉「……あっ、衣笠! そちらはどうなりましたか?」

    衣笠「青葉? あのね、ヲ級捕まえちゃった!」

    青葉「……はい?」

    衣笠「私ね、鳳翔さんの所に居るから! 待ってるわね!」

    青葉「あ、ちょっと! ……切れちゃいました」

    青葉「向かうしかないかな……でも電ちゃんも気になるし……」

    青葉「……決めました! 衣笠は後回しです!」

    青葉「現在進行形の秘書艦と艦娘たちの修羅場を記録しなくては!」

    264 = 263 :

    少し時間を戻して居酒屋鳳翔……

    衣笠「こんにちは~! 鳳翔さん居ますかー?」

    鳳翔「はい、居ますよ。いらっしゃいませ、衣笠ちゃん……と、そちらは?」

    衣笠「見ての通り空母ヲ級よ! あ、艤装はもう無いから安心してね!」

    鳳翔「はぁ……どうしてまたヲ級さんとご一緒に? 敵さんなのではないですか?」

    衣笠「まぁそうなんだけど……」

    ヲ級「衣笠師匠ノ弟子ニシテ頂キマシタ! ヨロシクヲ願イシマス!」

    鳳翔「あらまあ、お弟子さんなのですか?」

    衣笠「えっとね……おいおい話すから、とりあえずアイスミルク、ダブルでお願い!」

    ヲ級「私モ同ジノ、ヲ願イシマス!」

    鳳翔「ふふ、仲がよろしいですね。少々お待ちくださいね」

    衣笠(思ったより動じてない……さすが鳳翔さん、此処に来て正解ね!)

    ヲ級(シタリ顔ノ師匠モ素敵デス……!)

    265 = 263 :

    鳳翔「はい、お待たせしました。アイスミルクのダブルです」

    衣笠「ありがと、鳳翔さん! んく、んく……はぁ~、この一杯!」

    ヲ級「ゴク……ゴク……ウン、美味シイ!」

    鳳翔「二人とも、豪快な飲みっぷりですね……」

    衣笠「いや~喉からからだったのよね……色々あって緊張してたから」

    鳳翔「色々ですか……何があったか、教えてもらえますか?」

    衣笠「うん、えっとね……どこから話そうかしら……」

    衣笠「そう、大井さんと木曾ちゃんがケンカしてたのよ!」

    鳳翔「あら、大変ですね……」

    衣笠「提督がホモじゃないって知った大井さんがね、提督を殺すって言い出して……」

    衣笠「それを木曾ちゃんが止めようとしてたのよ」

    266 = 263 :

    鳳翔「提督は男色家じゃないのね……!」

    衣笠「鳳翔さーん?」

    鳳翔「はっ! すっすみません、続けてくださいますか?」

    衣笠「うん、私はそれを影から見てて、いざとなったら止めようと思ってたんだけど……」

    衣笠「二人の隙をついて、駆逐イ級が二人に接近したの」

    衣笠「二人とも抱き合って泣いてたから、完全に無防備だったのよね」

    鳳翔「大丈夫だったのですか……?」

    衣笠「もっちろん! 衣笠さんがあっという間に沈めてやったわ!」

    ヲ級「師匠、格好良カッタデス!」

    衣笠「いや、貴女見てないんでしょ……っていうか沈めたの貴女の味方よ?」

    ヲ級「イイエ、私ノ味方ハ師匠デス!」

    衣笠「……まあ、いいけど」

    267 = 263 :

    鳳翔「木曾さんも大井さんも無事なのですね?」

    衣笠「うん、二人仲良く帰って行ったわ。心配ご無用よ!」

    鳳翔「良かった……」

    衣笠「えへへ、衣笠さん最高でしょ?」

    鳳翔「最高ですね。あ、でもその子……ヲ級さんはどうしてお弟子さんに?」

    衣笠「あー……この子も大井さんたちを影から見てて、イ級を差し向けた張本人なの」

    鳳翔「それは……許せませんね」┣¨┣¨┣¨┣¨ ┣¨┣¨ ┣¨┣¨……

    ヲ級「ゴ、ゴメンナサイ……」ビクビク

    衣笠「この子も反省してるから、許してあげて? 二人も無事だったんだから」

    鳳翔「……そうですね、無事ですからね。良かったですね」ニコニコ

    ヲ級「ハワワワ……」ガクガク

    衣笠「私に捕まった時は敵意剥き出しだったけどね?」

    ヲ級「ダッテ、艦娘ハ私達ノ敵ダカラ……デモ、今ハ違イマス!」

    衣笠「うふふ……この子、艤装を壊されてから従順になったのよ」

    鳳翔「艤装……頭に乗っている重たそうなアレですか?」

    衣笠「うん、そうなんだけど……」

    268 = 263 :

    ――――――――――――――――――


    衣笠「それじゃ、艤装外してくれる? それ危なっかしいのよね(私以外に)」

    ヲ級「……私ハ、殺サレルノ?」

    衣笠「それは私が決める事じゃないわ。もっと偉い人が決めるのよ」

    ヲ級「……マダ、死ニタクナイ」

    衣笠「……大丈夫よ。うちの提督は優しいから、殺したりしないわ」

    ヲ級「本当ニ……?」

    衣笠「貴女が暴れたりしなければね! ほら、さっさと艤装外す!」

    ヲ級「信ジル……」カポッ

    衣笠「うん、いい子ね。素直な子は好きよ?」ナデナデ

    ヲ級「ウ、ウン……」モジモジ

    衣笠「それじゃこの艤装は……こうだっ!!」ドゴォメキメキガシャーン

    ヲ級「エ……」

    衣笠「さーて、鳳翔さんのとこでも行きますか!」

    ヲ級「超合金ノ艤装ヲ素手デ壊スナンテ……アナタハ一体……」

    269 = 263 :



                ガッサ
    衣笠「私は……『不死身の衣笠』よ!」ドオオオオン!



    270 = 263 :

    (ずれてる……)



    衣笠「……なんてね! ちょっと格好つけちゃったかしら?」

    ヲ級「……カ、格好良イ……!!」

    衣笠「へっ……?」

    ヲ級「師匠! 弟子ニシテ下サイ!」

    衣笠「ええっ!? 私弟子なんか取ってないんだけど……」

    ヲ級「ヲ願イシマス……」ウルウル

    衣笠(な、何よ……この純粋な瞳は……)

    衣笠(駄目、ダメよ衣笠! この子は敵、敵なのよ!)

    衣笠(心を鬼にしてでも断らないと……!)

    ヲ級「駄目デスカ……?」グスッ

    衣笠(はうっあっ!?)ズキューン!

    衣笠「仕方ないわね! 弟子でも何でもばっちこいよ!」

    ヲ級「シショー!」ギュッ

    ――――――――――――――――――――

    271 = 263 :

    衣笠「大体こんな感じね」

    ヲ級「師匠ニ惚レチャイマシタ……///」

    鳳翔「あらあら……深海棲艦にまで好かれるなんて、凄いですね」ニコッ

    衣笠「うん……複雑な気持ちではあるけどね」

    ヲ級「私モ、師匠ミタイナ格好良イ艦娘ニナリタイデス!」

    衣笠「いや、貴女は深海棲艦でしょ?」

    ヲ級「ナリタイデス!」

    鳳翔「ふふ、強さの秘訣でも教えてあげたらどうですか?」

    ヲ級「教エテ下サイ!」キラキラ

    衣笠「そうねえ、強さの秘訣かぁ……」

    衣笠「……朝食にコーンフレークを山盛り2杯食べてるおかげかしらね?」

    272 = 263 :

    今回は以上です

    273 :

    ヒューッ!(乙)

    274 :

    ヒューッ!

    275 :

    【???「嫌な事件だったね……」】

    「こいつはびっくりだね……」

    「あれ、本当に電なの……?」

    「信じたくはないけれど……間違いなく電だよ」

    「嘘よ……あんなの電じゃない……」

    「認めよう暁。自分の目で見たはずだよ」

    「嘘だッ!!!」

    鈴谷「誰か居るの!?」

    「……やぁ、鈴谷」

    鈴谷「響じゃん……ってことは皆お揃い?」

    「ええ、その通りよ」

    鈴谷「そっかぁ……見られてた訳かぁ」

    276 :

    【熊野「あら、そういえば鈴谷が見当たりませんわね……」】

    鈴谷「いや~ビックリだよね! 正直ビビっちゃったよ~」

    鈴谷「大人しい子がホントに大人しいとは限らない、だっけ?」

    鈴谷「ホントだったね。猫かぶりっていうの?」

    「そんな言い方やめてよ!」

    「そもそも君が追いつめた所為でもあるだろう?」

    鈴谷「そうだね……でも、いつかはああなってたかもよ?」

    鈴谷「遅かれ早かれね」

    「あんなに怒ってる電、初めて見た……」

    「私も……よっぽど司令官が好きなのね」

    鈴谷「……まぁそうかもね。悪いことしたなぁ……」

    「そうだね……まぁ、あれは電であって電ではないけどね」

    一同「!?」

    277 = 62 :

    【???「電ちゃんが千石ちゃんに? 後で感想聞かせてね!」】

    「ちょっと響どういうこと教えなさいよ!!?」

    「落ち着いて」コツン

    「ぴゃん! なによぉ……」

    「二重人格とかじゃないよ。ただ、電はあんな言葉遣いはしない。分かるよね?」

    「当たり前じゃない……電は優しい子なんだから」

    「そう。だから、あれは借りたんだよ」

    「借りたって……誰かの真似ってこと?」

    「うん。荒い言葉は自分じゃ考えられないはずだからね」

    鈴谷「へぇ……そう思う根拠は?」

    「あの子はよく夕張と一緒にアニメを見てるんだ」

    「いちいち私に報告してくるんだよ。その中にさっきのような話があったはずなんだ」

    278 = 62 :

    【初雪「ネットでの煽り合いなら……任せて……!」】

    鈴谷「そうなんだ? ブラック電ちゃん誕生かと思ったじゃん」

    「無理して怒ってたってことね……」

    「尋常ではないんだろうね。司令官への想いが」

    鈴谷「提督LOVEなら鈴谷だって負けないんだけどなぁ……」

    「いくらLOVEでも電を傷付けちゃ駄目よ!」

    鈴谷「うっ……正直ごめんね。鈴谷も冷静じゃなかったかも」

    鈴谷「ほら、恋はモーロク? っていうじゃん?」

    「それを言うなら盲目でしょ?」

    鈴谷「そうそう、それ!」

    「それに謝る相手が違うよ」

    鈴谷「……そだね。ちょっち追いかけてくるわ」

    「もう煽ったりしちゃ駄目よ?」

    鈴谷「分かってるってば。じゃあね!」

    279 = 62 :

    【青葉「足が速いのは衣笠だけではありませんよ!」ドヒューン】

    「はぁ……」

    (ついムキになってしまったのです……)

    「鈴谷さん、きっとびっくりしてますよね……」

    「後でちゃんと謝らないと……」

    「司令官さん、執務室に居るかなぁ……」

    (あ、青葉さんだ……)

    (行っちゃったのです)

    (そんなことより司令官さんに……)

    「フラれてこなきゃ……ぐすっ……」

    (こいつ、おとなしそうやけど裏では何考えとんのか分からんで)

    (泣けば済むと思ってるの?!)

    (な、泣いちゃ駄目なのです……)

    「待っててください……司令官さん……うふふ……」

    280 = 62 :

    【青葉@天井裏「ありゃ、大井さん達も戻っていたのですね」】

    木曾「今戻ったぜ。……どうした、間抜けな顔して」

    提督「ボロボロじゃないかお前……大井も」

    大井「そりゃそうよ。全力で戦ったもの」

    提督「なに清々しい顔してんだ……艦娘同士の揉め事(バトル)はご法度だ」

    木曾「許してくれ、今回ばかりは。こうでもしなきゃ、姉貴は収まらなかったんだ」

    提督「……北上の件か。大井、俺は……っ!?」

    大井「ノンケなんでしょ。知ってるわ」ギュッ

    提督「……何故俺に抱き付くんだ。目の敵だろう?」

    大井「心境の変化よ……ちょっと違うけどね」

    提督「さっぱり分からん……木曾、教えてくれるか?」

    281 = 62 :

    【初雪「なんか……いちゃつき始めた……私居るのに……」】

    木曾「まぁ……色々あったんだよ」

    提督「なんだそりゃ……」

    大井「提督、撫でてもらってもいいですか」

    提督「……事情を教えてくれたらな」

    大井「教えますから、先に撫でて?」

    提督「分かった分かった、撫でるから」ナデナデ

    大井「ずっとですよ? 時々指で梳いてくださいね?」

    提督「注文の多い奴だな……」クシャクシャ

    大井「あっそれは止めてくださいってば!」

    提督「それで? 何があったんだ?」

    282 = 62 :

    【イ級「悔しイ……あと一歩だったとイうのに……」】

    大井「……私、勘違いしてたんです」

    大井「北上さんの事、異性みたいに好きっていう勘違い」

    提督「そりゃビッグニュースだな」

    大井「……木曾が死んじゃうとこだったんです」

    大井「まぁ私もなんですけど……」

    提督「私闘なんてするからだろ?」

    大井「イ級が私達を狙ってたんです」

    提督「イ級? 深海棲艦か?」

    大井「油断してた私達の隙をついて……本当に死ぬところでした」

    提督「……よく生きてたな」ギュッ

    大井「ぁ……///」

    提督「木曾もこっちにおいで?」

    木曾「フッ……まあまあ、話を続けようぜ?」

    283 = 62 :

    【青葉@天井裏「ヒーローだなんて……衣笠には勿体ないです!」】

    提督「……大井、それで?」

    大井「誰かがイ級を沈めたの。間一髪だったわ……」

    提督「誰だ……?」

    大井「分からないわ。周りを見る余裕もなかったから」

    木曾「俺達をつけてた奴なのは確かだな」

    提督「つけられていたのか?」

    木曾「そうだ。ずっと見ていて、ギリギリで俺達を助けたんだ」

    木曾「偶然通りかかった奴なら、もっと早く介入してきただろう」

    木曾「お節介焼きが多いからな、ここは」

    提督「ふむ……命を救った謎のヒーローって訳か」

    木曾「まぁそいつは放っておけ。大井の気持ちを聞くんだろ?」

    提督「あぁそうだな。大井?」

    284 = 62 :

    【初雪「私、空気……でも……イイハナシダナー」】

    大井「えぇ……死ぬ間際にやっと気付いたの」

    大井「木曾が死んじゃう方が嫌だって……」

    大井「北上さんを盗られたっていいって……」

    大井「大馬鹿だったの……妹を殺そうとして……ううっ……」

    提督「よしよし……」ナデナデ

    大井「うぅ……同じだったのよぉ……」

    大井「二人とも同じくらい大事だったの……!」

    大井「なのに私っ……!」

    提督「うん……気付けて良かったな……」ナデナデ

    大井「うん……うん……!」

    285 = 62 :

    【初雪「ちょっとアツいんじゃないこんなトコで」】

    木曾「フッ……そろそろ混ぜろよ?」

    大井「木曾……ごめんねっ……本当にごめんなさい……」

    木曾「俺に謝ることはない。ただの姉妹喧嘩だからな」

    木曾「それよりも……本当の気持ちと向き合えて良かったな?」

    大井「うん……貴女のおかげよ」

    提督「ん、どういうことだ?」

    大井「提督が好きなの……」ギュッ

    提督「……えっ?」

    大井「大好き……」ギュー

    木曾「ちなみに、俺も愛してるぜ」chu☆

    提督「えっと……?」

    大井「もう離さないんだから……」ギュウウウ

    提督(どうしよう理解が追いつかない……)

    286 = 62 :

    【青葉@天井裏「私も仲間に入れてくださいよ~(マジキチスマイル)」】

    提督「初雪、助けてくれ」

    初雪「あれ……気付いてたの……」

    提督「もちろんだ。早く助けてくれ」

    初雪「なんで……? ハーレムで幸せじゃないの……?」

    提督「いや、そういう問題じゃなくて……」

    初雪「私も入る……?」

    提督「……いや、大丈夫」

    初雪「ん……がんばれ……」b

    大井「頑張ってくださいねっ」chu☆

    提督「……おまえ、俺の事好きなの?」

    大井「好きよ……私の妹が、あなたのことを好きな気持ちに、負けないくらい」チラッ

    木曾「フッ……それは大層重い愛だな」

    287 = 62 :

    【青葉@天井裏「胃もたれしそうな愛ですね……」】

    提督「……思ったより俺は好かれていたのか」

    木曾「今更気付いたのか?」

    大井「お互い鈍感ですねっ」スリスリ

    提督「ホモだと思われて、それでも好かれてたのか?」

    木曾「そんなの些細なことだ。結局、誤解だった訳だしな」

    提督「……俺はどうすればいい?」

    木曾「好きにしろ。俺達を愛してもくれてもいい。無理に応えなくてもいい」

    木曾「無理強いは出来ないからな」

    大井「そ、そうね! 良くないわよね……」

    提督「……でも俺は、面倒な女は嫌いなんだ」

    大井「それなら……都合のいい女になるわ」

    提督「いいのか、それで」

    大井「貴方と居られるなら構わないわ……」

    288 = 62 :

    【???「ごしゅ……リア充爆発しろ!」】

    提督「……色々考えさせてくれ」

    木曾「そうか……まぁいきなり過ぎたよな。すまないな」

    提督「いや、嬉しかったよ。ありがとう二人とも」

    大井「うふふ……耳が真っ赤ですよ?」

    提督「暑いんだ。ずっとくっついてるから」

    大井「離してあげませんからねっ」ギュー

    提督「はぁ……体温高いのな、大井は。冬なら嬉しいが」

    大井「どんな季節もこうしてあげますから……」ギュッ

    ???「司令官さん、いらっしゃいますか?」コンコン

    木曾「おや、客みたいだな」

    提督「いったん離れてくれるか?」

    大井「仕方ありませんね……腕だけで我慢します」ギュー

    提督「あのなぁ……」

    289 = 62 :

    【まごころを、君に】

    「失礼します……あれ?」

    提督「電か……鈴谷と会わなかったか?」

    「……はい、合いませんでした」

    提督「……そうか」

    提督(何故艤装をつけているんだ……?)

    「どうして大井さんと腕を組んでいるのですか……?」

    提督「これは……その……」

    (どうしてそんな目で見るのですか?)

    (あんた誰でもいいんでしょ)

    (えっ……?)

    (他の艦娘たちが怖いから、暁も響も雷も怖いから)

    (提督に逃げてるだけじゃないの?)

    (それが一番楽で傷付かないもの)

    (ちが……違う……)

    290 = 62 :

    ほんとに他人を好きになったことないのよ。

    自分しかここにいないのよ。

    その自分も好きだって感じたこと、ないのよ。

    291 = 62 :

    「独りにしないで! 私を見捨てないで! 私を殺さないで!」ジャキッ!

    提督「電!?」

    木曾「待て、電!」

    「誰も分かってくれないのです……」

    「イヤなことが何もない、揺らぎのない世界だと思ってたのに……」

    「みんな私は要らないのです。だから死んじゃえ」

    「私がいてもいなくても誰も同じなんだ。何も変わらない」

    「だから死んじゃえ」

    「むしろいない方がいいんだ。だから私も死んじゃえ」ジャキッ!

    292 = 62 :

    【青葉「……デフコン4。即時介入の準備完了」】

    大井「そのままでいいわ。私の話を聞きなさい」

    「……」

    大井「提督が好きでたまらないのね。わかるわ、その気持ち」

    「大井さんなんて他人のくせに! 何も分かってないくせに!」

    大井「……私ね、さっきまで殺し合いしてたの」

    「何を言い出すのですか……?」

    大井「木曾も私もね、死にかけたのよ。ほら、ボロボロでしょ?」

    「……」

    大井「自分が許せない。たった一人の妹を殺そうとしたこと」

    大井「貴女には、こんな気持ちになって欲しくないわ」

    「ち、近寄らないでください!」ジャキッ!

    293 = 62 :

    【青葉@天井裏「警戒を解除しますぅ……ほっ……」】

    提督「やめろ!!!」

    大井「大丈夫よ。電ちゃんは優しい子だもの」

    「うっ……」ジャキッ……

    大井「私、提督を独り占めしようなんて思ってないわよ?」

    大井「皆が好きだもの……そんなことしたら罰当たりよ」

    大井「だから安心して?」

    「でも司令官さんは……私じゃ勃たないって……」

    大井「素直になれないだけよ。電ちゃん可愛いもの。ね?」

    提督「ああ……ごめん、嘘なんだ……」

    提督「電をオカズにしたこともある……魅力的だよ」

    「う、嬉しいよぉ……ううぅ……うわあああああ……!」

    大井「よしよし……辛かったわね……」ギュッ

    木曾「やれやれ……冷や汗かいたぜ」

    294 = 62 :

    【青葉「皆の気持ちを、ですか……それ私の部屋を見ても言えますかね?(暗黒微笑)」】

    提督「電……」スタスタ……

    大井「あら、電ちゃんに用事みたいよ?」

    「ふえっ? ……んむっ!?」

    (司令官さんの唇……柔らかい…生温かいよぉ……)

    提督「んっ……ぷはっ!」

    「ふぁ……」トローン……

    提督「傷つけてごめんな……馬鹿な俺を許してくれ……」ギュッ

    「はいっ……全部許しちゃいますっ……」ギュッ

    木曾「良かったな。少なくともここにいる奴は報われそうだ」

    大井「考える時間なんて無さそうね、提督?」

    提督「ああ……受け止めるよ、皆の気持ちを」

    295 :

    さりげなく青葉危ない

    296 = 62 :

    【初雪「空気……別にいいけど……】

    鈴谷「チィーッス! 修羅場どうなったのー?」

    鈴谷「ってあれ!? なんで電ちゃんと抱き合ってんの!?」

    「キスもしちゃいました……///」

    鈴谷「!? ちょっと提督! どういうこと!?」

    提督「え、いや……そういうこと」

    鈴谷「ちゃんと答えるじゃん!?」ドスドスドス!

    提督「ちょっと鈴谷……んぐっ」

    鈴谷「んぅ……れろ…ちゅぱ……ちゅる……」

    青葉「はい、そこまでです!」グイッ

    鈴谷「ぷはっ! 邪魔しないでよ!?」

    青葉「焦らなくても大丈夫ですよ!」

    青葉「ハーレム宣言しましたから! これが証拠です!」カチッ

    『ああ……受け止めるよ、皆の気持ちを』

    青葉「ね? これからいくらでも出来ますから!」

    297 = 62 :

    【???「ハーレム王に俺はなる!」】

    鈴谷「へぇ~……それじゃ勘弁してあげよっかな♪」

    提督「青葉お前いつの間に……?」

    青葉「事件有るとこに青葉在り、ですよ!」

    青葉「明日の一面は決まりですね!」

    提督「おま、それは不味いだろ!?」

    青葉「それでは記事を作ってきます、失敬!」ドヒューン

    提督「青葉! ……くそ、逃げられた……」

    木曾「今すぐにとは言わないが……待ってるぜ……」フフッ

    大井「提督、愛してくださいね♪」

    鈴谷「ナニする? ナニしちゃう?」

    「あの……私も忘れないでくださいね……?」

    提督「ああ……どうなるんだ俺……」

    298 = 62 :

    終了。
    次回は艦娘たちの気持ちを聞くことに。(安価かも)
    提督がノンケだと知った彼女たちの胸中は……?

    300 :

    ホモと思われてた方が幸せだったような…
    どの艦娘も愛が重そうというか、ヤバそうというか…


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