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    元スレ提督「別に好きじゃねえが……艦娘たちと喋ってやるか」

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    151 :


    いやーワックワクのドッキドキだね!

    152 :

    ――――――――――――――――――――


    @鎮守府正面海域


    大井「それじゃ、ルールを説明するわね?」


    木曾「別にいらないが……まあ、続けてくれ」


    大井「いい子ね、木曾……人の話は最後まで聞くものだわ」


    大井「……といっても、ルールは至って簡単よ」


    大井「貴女が勝ったら、提督には手を出さないであげる♪」


    木曾「……聞くまでもねえだろうけど……姉貴が勝ったら……?」


    大井「うふふふ……あの人ができるだけ苦しんで死ぬように努力するわ♪」


    木曾「言っとくがアイツが死んだら……此処はもう終わりだぜ?」


    大井「……言葉を交わすのは、ここまでにしましょう」


    大井「勝者こそ正義よ!! 正しかった方が最後に立っている、それでいいじゃない!!!」


    木曾「……そうだ、それでいい」


    木曾(今の姉貴を止めるには、言葉じゃ足りねえ……)

    153 = 62 :








    木曾「目覚めの一発くれてやるよオラァ!!!!!!!!!!!!」









    大井「私に逆らう奴はたとえ妹でも許さないッッッッ!!!!!!!!!!」





    154 = 62 :






    大井「あははははははっ! そんなに動くと当たらないわよっ!」ドォンドォン





    木曾(姉貴は主砲で戦うつもりか……? 甲標的による先制攻撃をしないなんて……)





    木曾(いや、陽動か!? 姉貴のド本命は五連装酸素魚雷のカットイン……)





    木曾(砲撃でオレの注意を魚雷から逸らすため……!!)





    木曾(どうせ砲撃戦じゃ、致命傷は負わせられねえ……オレ達の十八番は雷撃戦だ)





    木曾(それなら……十分に水中に注意を向けつつも……)





    木曾(付き合ってやるぜ!!! 見え見えのオママゴトになぁ!!!!)

    155 :

    クレイジーサイコレズと言うより最早クレイジーサイコや

    156 = 62 :





    大井(……貴女は、私の戦い方をどう思っているのかしらね)




    大井(主砲をぶっ放すだけだなんて、私らしくないって……そう思うかもね……)




    大井(……私もそう思うわ)




    大井(なんでこんな愚かな戦い方をしているんでしょうね……知性の欠片も感じられない……)




    大井(まるで野獣ね……いえ、海獣かしら……?)




    大井(思考は今日の海みたいに落ち着いているのに……身体は全く言うことを聞かない……)




    大井(怒りに支配されているということ……?)




    大井(逆らえない程の激情ならいっそ……素直に身を任せるしかないわねえええ!!!!!!!!)

    157 :

    どこの麦のんだよ
    俺はイチャラブを読みたかったはずなのにどうしてこうなった

    158 = 62 :








    大井「あはははははは!!!!! 逃げてるだけじゃ勝てないわよおおおおお」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨








    木曾「姉貴こそな!!!!! そんな砲撃じゃハエが止まるってもんだぜ!!!!!!!!!」シュバアアアアアア








    大井「あははっ……!!!! 生意気な妹にはお仕置きしないとねえええええ!!!!!!!!!!!!!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣








    木曾「お仕置きされるべきなのはどっちだ!? 北上姉に聞いてみた方がいいんじゃねえか!!!!!!!!」ザアアアアア








    大井「そうねええ!!!!! あの人にお仕置きした後で聞いてあげるわよおおおおおおおお!!!!!!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

    159 = 62 :



    木曾は、砲撃を紙一重で回避しながらも、魚雷への警戒は怠らない。


    自ら攻撃を仕掛けるつもりは全くない為、延々と避け続けなければならない。


    しかし、いずれ貰うかもしれない一発を受けるまで、攻撃を避け続けることの方が、


    大事な姉を攻撃して傷つけてしまう事よりは、余程有意義な事だと考えた。


    一方の大井は、いくら避けられようとも、15.5cm3連装砲による単調な砲撃を続ける。


    そこには、暴走した感情以外の何もない。


    北上への止め処ない愛情、提督への底知れぬ憎しみ、最愛の者を奪われるかもしれない恐怖心……


    それらが複雑に絡み合い、増長し、歯止めの利かないカオスと化していた。


    たとえ、たった一人の妹を傷つけることになっても……


    彼女には許せないものがあったのだ。


    160 = 62 :





    戦闘は、そう長くは続かなかった……





    ひたすら撃つ、ひたすら避ける……そのループはあっけなく途切れた












    大井の弾切れによって、静寂が生み出される

    161 :

    北上さん止めようよ

    162 :

    勝ったほうを全力で愛してくれるんだよ

    163 :




    木曾「はぁ……はぁ……はー……ったく、避けるだけっつーのも……悪くねえな……ははっ……」



    大井「あ……あははっ……! どんだけよっ……はぁ……貴女……」



    木曾「ひょっとしたら……はぁ……今までの……はぁ…どんな戦いよりも……必死だったかもしれないぜ……はぁ……」



    大井「あはは……! 笑うしかないわ……はは……」



    木曾「はぁ……ふぅー…………それでも、勝負はまだついてねえだろ?」ジャキッ



    大井「何言ってるの……? 砲撃全部避けられた、こっちの身にもなって欲しいわ……」



    木曾「つまりオレの勝ちを認めると……だけど、いいのか?」



    大井「……私って、ほんと馬鹿」

    164 = 62 :



    木曾「は……?」


    大井「北上さんが盗られたって決まった訳じゃないのにね……ほんと馬鹿みたい……」


    木曾「まぁ……そうだな……馬鹿姉貴だな」


    大井「でもね、聞いて? 仕方なかったのよ……恋は盲目って言うでしょ?」


    木曾「そんな安っぽい言葉で片付けられちゃ、オレの苦労も報われねえな……」


    大井「……二番目に好きだったの」


    木曾「えっ……?」


    大井「提督のこと、北上さんの次に好きだった……いえ……今も好きなの」


    木曾「……へぇ」


    大井「一番好きな北上さん、二番目に好きな提督……」


    大井「二人がくっついたら私……独りぼっちになっちゃうじゃない……?」

    165 :

    だったら三人一緒にくっつけばいいじゃない

    166 = 62 :



    木曾「まぁ、独りぼっちは淋しいもんなぁ……」


    大井「だから、なんとかしなきゃって……あんなに仲が良かった二人だもの」


    大井「提督が女の子を好きだなんて知ったら……どうにかなっちゃっても、おかしくないでしょ?」


    木曾「だからって……普通は片方を殺そうなんて思わねえよ……」


    大井「それは、提督の罪への罰よ……だって、私を、私たちを騙していたんだもの」


    大井「貴女だって、騙されていたのよ? 分かってる?」


    木曾「……オレは騙されたなんて思っちゃいねえよ」


    木曾「それにオレは、姉貴と違って一途なんだぜ?」


    木曾「あいつがノンケだろうがホモだろうが……オレは提督を愛してる」


    木曾「たとえオレを選んでくれなかったとしても、な……」

    167 = 62 :



    大井「……そう、そこまで提督を愛してるのね……」


    木曾「ああ……だからオレは此処に来た……あいつを護る為に」


    木曾「そして、敵わないはずの姉貴に立ち向かえたんだ……」


    木曾「こっぱずかしいが……愛の為せる業ってヤツだ」


    大井「……ごめんなさい」


    木曾「……人間、いや艦娘は、短時間でこうも変わるものなんだな……」


    大井「茶化さないで……本当に申し訳ないと思っているわ」


    大井「私がしたことは、許されることではないかもしれないけれど……」


    大井「本当に、本当にごめんなさい! もう少しで大切な妹を殺すとこだった……うぅ……」


    木曾「姉貴……」


    168 :

    これはTUGUNAIとして北上、大井、木曾で提督と夜戦をだね(ニッコリ

    169 = 62 :



    木曾「……姉貴、歯ぁ食い縛れ」


    大井「へっ……? ええ、わかったわ……!」ギュッ


    木曾「ふんっ!!!!!!!!!」バキッ


    大井「うっ……痛い……」


    木曾「言っとくけどな……オレはその何倍も痛かったんだからな!!!」


    大井「うん……うん……ごめんね……木曾……ごめんね……うう……!」


    木曾「泣くな泣くな……妹の前で、恥ずかしいだろ……?」


    大井「ううううう…………! うわあああああああ…………!!!」


    木曾「……不器用だな、本当によ」ギュッ


    大井「き……そ……?」グスッ

    170 :

    木曾は天使か???

    171 = 62 :

    >>168
    加えて電ちゃんと鈴谷が居るんですが……(震え声)

    172 = 62 :



    木曾「いいか姉貴、よーく聞けよ?」


    大井「……うん」


    木曾「オレ達は皆、間違いを犯す……あたりまえだ」


    木曾「完璧な奴なんて居やしねえ、人間だって、艦娘だって、皆同じだ」


    木曾「もし完璧だったら、姉貴の暴走も無かっただろうさ」


    木曾「……でもな、間違ったら誰かにぶん殴られりゃいいんだ」


    木曾「今回、姉貴が間違って、オレがぶん殴ったように……な」


    木曾「もしかしたら……次はオレが間違うかもしれない」


    木曾「その時は、姉貴がオレを殴ってくれ」


    木曾「そうやって、一緒に生きていこうぜ……これから先も、ずっとな」


    木曾「だから、自分で自分を罰する必要なんかないからな?」

    173 = 62 :



    木曾「姉貴……?」


    大井は、妹の言葉に応える事は出来ませんでした。


    大井「あ……あぁ……」


    声にならない声だけを、何とか絞り出しました。


    大井の視線は、何もないはずの宙を見ていました。


    木曾は不審に思い、振り返ります。


    そこに居たのは……

    174 = 62 :









    今にも弾を放たんとする、深海棲艦・駆逐イ級でした






    176 :

    かなり時間かかる可能性があるわけか。

    177 :

    読んでてびっくりした、乙!!

    178 :

    や、夜戦じゃなければカスダメだから(奮え声)


    とりあえず乙。イベントがキツイですが頑張りましょう!

    179 :

    ウォォ。木曾さんがかっこ美しいSSだ!俺得だ!ありがとう……ありがとう……

    180 :

    乙ありがとうございます
    皆さんのイベント進捗はいかがでしょうか?



    自分はなんとかE-2は攻略出来たので、ぼちぼち再開したいと思います

    181 :

    俺のイベントはもう終わった…E2ススマナイヨー(泣)

    183 :

    いつまでだっけ

    185 = 183 :

    あと2週間もあるのか ㌧クスコ

    186 = 62 :

    E-7まで終わってるとか、大元帥レベルですね……
    E-2は自分でも出来たので、めげずに頑張りましょう!

    では、次レスから再開します

    187 = 62 :







    木曾(いつの間にッッッ――――――――――――――――)












    188 = 62 :



    木曾(確かに、オレは姉貴との死闘に夢中だった)


    木曾(一瞬でも気を抜けば、あの世への特急券を貰う羽目になっていたしな)


    木曾(周りのことなんて、気にしている余裕はありゃしねえ)


    木曾(姉貴の砲撃と雷撃に、全精力を傾けなきゃならなかった)


    木曾(それは全て、アイツを姉貴から護る為)


    木曾(そして、苦しむ姉貴自身を救ってやる為)


    木曾(達成困難な任務だったが、アイツへの想いが可能にさせた)


    木曾(オレは両方を達成し、大事なものを全て守り通した)


    木曾(はずだったのに……)

    189 = 62 :






    木曾(なぜコイツはッッ!!)






    木曾(この黒光りの化け物はッッッ!!!!)







    木曾(オレを今にもケシズミにしようとしているッッッッッ!!??!)

    190 = 62 :



    大井(私のせいだわ……)


    大井(感情のままに行動して、あげく妹を殺しかけて)


    大井(此処に深海棲艦が現れることも忘れてね……)


    大井(せめて木曾だけでも守ってあげたいけど……)


    大井(でも無理ね……今から動いても間に合わないわ)


    大井(結局、私が殺したのと同じよね……)


    大井(木曾……北上さん、提督、お姉ちゃん、皆……)


    大井(ごめんなさい……)


    大井(ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんな  さいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめん  なさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい)

    191 = 62 :




    木曾(あり得ねえ……いくら何でもあり得ねえ!!!!)



    木曾(姉貴は確かに格上だ……それも命を賭してようやく食らいつけるかって程の)



    木曾(だがよ……そんな戦い、何度も経験してきたはずだろ!?)



    木曾(鬼に姫に潜水艦……戦艦レ級にだって渡り合ってきたんだ!)



    木曾(鬼気迫る場面なんて、何度も何度もぶち当たってきたじゃねえか!!)



    木曾(複数の難敵を相手にするのは、日常茶飯事だったはずだ!!)



    木曾(そのオレが、姉貴ひとり相手にしたくらいで……)



    木曾(他の敵を、視野の片隅に収めることすらできないなんて……)

    192 :

    北上さんはよ

    193 = 62 :





    木曾(しかもたかが深海棲艦の駆逐艦風情だぞ……!?)




    木曾(潜水艦でもなければ、こうも容易に近づけるはずは……)




    木曾(む……!?)


    194 = 62 :






    木曾(脚が……生えている……)




    195 = 62 :




    木曾(始めてみる駆逐艦クラス……)



    木曾(いや、駆逐イ級によく似ているが)



    木曾(まさかコイツの特殊能力か……!?)



    木曾(オレの真ん前まで来やがって……!)



    木曾(足が生えた新型の深海棲艦……!!)



    木曾(……って待て、何でこんなに分析してられるんだ)



    木曾(オレは今にも撃たれそうだっていうのによ)



    木曾(あ……そうか……これが……)

    196 = 62 :






    木曾(走馬灯か……)




    197 = 62 :



    木曾「くそおおおおおおおおおあああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!」




















    ドオオオオオオオオオオオオン………………


    198 = 62 :

    小休止入れます

    >>192
    北上さんの出番はもうちょい後になります
    鈴谷VS電の前後どちらか分かりませんが……すみません

    199 :

    すみません、今日はここまでにします

    200 :

    つうか昨日だな


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