元スレ京太郎「夢の彼方」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★
201 = 1 :
■
京太郎「……」
京太郎「…なあ優希」
優希「だじょ?」
京太郎「お前ってさ、恋したことってあるか?」
優希「…さーな」
京太郎「はは、だろうな。お前が恋してるのは、きっとタコスだろうし」
優希「何だとぅ!」
京太郎「タコスを片手に凄まれたってなあ」
優希「…むっ」イラッ
202 = 1 :
京太郎「まーそういきりたつな。むしろ俺は、それをありがたいって思ってんだ」
優希「…どういうことだー?」
京太郎「失恋したんだよ、俺」
優希「……」
京太郎「俺って臆病でさ…告白すら出来ないまま、その恋をダメにしちまった」
京太郎「猶予は十分にあると思ってた。けど実際は、半年にも満たなくて」
京太郎「…俺は置いてきぼりにされたよ。あの子はもう、どこか遠くへ行ってしまった」
優希「…そっか。で、お前はどうする?」
京太郎「どうすっかな。とりあえず今は、恋とかこりごりだ」
203 = 1 :
優希「どうしてだじょ?」
京太郎「疲れるからさ。それに俺、失恋のことを忘れられないんだ」
京太郎「失恋した事より、何もしなかったことが情けなくて…辛い」
優希「…犬にしては、随分と重い話をするじぇ」
京太郎「まーな。つか犬呼ばわりはやめろって」
優希「それはお前の心がけ次第だじょ!」
京太郎「手厳しいこって」
優希「躾は厳しくしないとなー」
京太郎「おお、くわばらくわばら」
204 = 1 :
優希「…一つ聞いてもいいか?」
京太郎「いいけど」
優希「京太郎、お前の好きな相手って…私も知ってる誰かか?」
京太郎「…ああ」
京太郎「お前と違ってとても女らしいし、綺麗な子だったよ」
優希「何それ嫌味かっ!」
京太郎「お前にゃ犬呼ばわりされてるしさ、その仕返し」
優希「それは、その…まあ、仕方ないかもしれないけど……」
京太郎「まあ、嫌とも言ってないけどな」
優希「うん?」
京太郎「…お前とは、ずっとこのままがいいんだ」
京太郎「こんな風に安心出来る相手、部活じゃお前くらいだからさ」
205 = 1 :
■
優希「……」
『こんな風に安心出来る相手、部活じゃお前くらいだからさ』
優希(…『部活じゃ』って、京太郎は確かにそう言ったじょ)
優希(と言うことは、やっぱり麻雀部の誰かのことだろうか…私以外の)
優希(…本気、だったのかな)
優希(のどちゃんのこと、アイツは本当に好きだったんだろうな)
優希(そうでなきゃ…あんな辛い顔、絶対出来ないじぇ)
206 = 1 :
優希「……」
優希「…羨ましいじょ、京太郎」
優希(そんな風に誰かを想える、お前の事が)
優希(…私には分からないじぇ)
優希(そんな辛い思いをしても、忘れようとする気はなさそうだったお前が…)
優希(―――京太郎)
優希(私が恋を知ったとして…その相手が、もしもお前だったなら)
優希(そのときお前は…私と今のままでいたいお前は、どうなってしまうんだろう?)
207 = 1 :
続かない
208 = 1 :
【少年は旅に出ました】
ガチャッ
咲「おはようございます」ペッコリン
和「あ、咲さん!」
優希「丁度いい所に来たじぇ!」
咲「えっと…何があったの?」
まこ「京太郎が逃げ出しおった」
久「部活どころか、この長野からね」
咲「えっ…京ちゃんなら、今朝方通学路で会いましたけど」
まこ「何じゃと?」
咲「その時はどこか遠くへ、なんて様子ではなかったですし…突発的なものかと」
和「ふむ、計画性ゼロの犯行ですか」
優希「のどちゃん、それじゃ犯罪者呼ばわりだじょ」
209 = 1 :
久「咲…須賀君の逃げた場所に心当たりはないかしら?」
咲「逃げた場所って言われても…」
久「例えばほら、会話の中で話題になった場所とか」
咲「うーん…あっ、そうだ!」
久「何か心当たりが?」
咲「昨日は京ちゃん、>>210の話をしてました!」
210 :
熟女
211 = 1 :
久「…熟女ですって?」
咲「はい、確かにそう言ってました」
まこ「幼なじみ相手とはいえ、京太郎もよう話したりするのう…」
咲「いえ、私相手には話してません」
まこ「うん?」
咲「同級生の友達とそれを話してました。私はただ、その後をつけてただけで」
和「す、ストーキングですか…」ドンビキ
優希「咲ちゃん、どうしてそんなことをしたんだじぇ?」
咲「えっとそれは…>>212だから」
212 :
京ちゃんの匂いに惹き付けられて…
213 = 1 :
久「なるほど、匂いフェチね」
まこ「…ふむ、何となく分かるのう」
優希「一理ある。アイツがいると安心出来るじょ」
和「…いやいやいやいや」ブンブン
久「和は違うの?」
咲「やっぱり和ちゃんは、京ちゃんの事苦手なのかな?」
和「いや、そういう問題じゃないですよ…ストーキングは犯罪です」
和「犯罪の理由に納得するのは、友達としていかがなものかと思いまして」
214 = 1 :
咲「…和ちゃんは真面目だなあ」
和「真面目というか、それが普通です!」
優希「私服がその…マイノリティなのどちゃんがそれを言ってもなー」
和「酷っ!優希ったら、私の格好をどんな風に見てたんですか!?」
優希「うーん…モノホンの痴女!」
和「」ガビーン!
久「…真面目ちゃんの和も黙ったことだし、話を進めましょうか」
まこ「そうじゃのう。じゃあ咲、話を続けてくれんか?」
咲「はい。京ちゃんは、年上の女性に甘えたいって言ってました」
咲「熟女とは言ってましたが…実際は20代後半くらいの相手に」
まこ「いやに具体的じゃのう」
久「…ひょっとしたら、麻雀とも関係があるのかも?」
215 = 1 :
咲「!」
久「その反応を見る限り、図星か」
咲「…はい」
久「多分だけど…須賀君は麻雀プロの話をしてたんじゃない?」
咲「う…流石は部長、その通りです」
まこ「麻雀プロの話か…一体何を考えているのやら」
優希「…そうか、分かったじょ!」
久「何が分かったの?」
優希「京太郎の奴は、プロ相手に麻雀を教わりに行ったんだじぇ!」
216 = 1 :
久「…確かにそれはあり得るわね」
まこ「京太郎への指導、中々出来てないからのう」
久「あら、それはまこに任せたはずだけど」
まこ「…練習中に、誰かさんが京太郎に頼みごとせんかったらの」
久「うっ、それは…」
まこ「アイツもそれを無視すればいいのに、ついつい聞いてしまうから…」
久「そうよそうよ!」
まこ「部長、アンタは反省せい」
久「…はい」
217 = 1 :
一方その頃…
京太郎「たのもー!」
「…誰?」
京太郎「>>218さんですね?俺、清澄高校麻雀部の須賀京太郎っていいます!」
「…麻雀部員が何の用?」
京太郎「俺に麻雀を教えて下さい!出来る事なら何でもしますから!」
218 = 210 :
すこやん
219 = 1 :
健夜「指導を頼まれたことはあったけど、家に押しかけられるとは思わなかったなー」
京太郎「…それだけ切羽詰ってるんです」
健夜「だろうね。でなきゃこんな真似はしないだろうし」
京太郎「非常識なのは分かってます…だけど俺、どうしても強くなりたい!」
健夜「…須賀君だっけ。確か、清澄の麻雀部とか」
京太郎「はい…あ、これは学生証と部活の集合写真です」スッ
健夜「ふむ、どうやら嘘ではないみたいだね」
京太郎「じゃあ…」
健夜「まだ教えるって決めた訳じゃないよ?それに、教えるのは私でなくても…」
健夜(…この子からは何も感じない)
健夜(見た目はなかなか悪くないけど、多分すぐに壊しちゃうよ…そんなのやだし)
京太郎「…貴女じゃなきゃダメなんだ!」
健夜「え…」
京太郎「だって俺、>>220」
220 :
藻女には緊張しないから
221 = 220 :
もの字が違ったわ喪女だわ
222 = 1 :
健夜「…喪女?」
京太郎「…失礼ですけど、小鍛治プロには浮いた話なんてありませんよね」
健夜「…」ムカッ
健夜(失礼な!それも遠慮気味な感じて言うとか、ムカつく!)プンスコ
健夜(…私の自業自得でもあるけどね)
京太郎「…あの」
健夜(ただ、このまま馬鹿にされたんじゃ収まりがつかないよ)
健夜(…だからさ、ちょっとくらいは驚かせたっていいんじゃないかな!)
223 = 1 :
■
ガチャッ
京太郎「…えっ」
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|斗sヤ¨´ ∨\八 \:/__/|/|::::::::::::::/:::::::::::j
健夜「どうしたの?そんな驚いたような顔をして」
京太郎「え、いや…」オロオロ
京太郎(何でいきなりドレスなんて…テレビと全然違って見えるんだけど)
健夜(ふふ、驚いてる驚いてる!)
健夜(このイブニングドレスとスカーフ、結構評判良かったんだよねー)
224 = 1 :
健夜(…こんなことで着るのは正直アレだけど、見くびられるよりマシだし)
京太郎「……」
健夜(それにしても、さっきから何も言わないな…やりすぎたかな?)
京太郎「…しい」
健夜「?」
京太郎「美しい…どうして俺は、貴女にあんな無礼な言葉を」
健夜「あの…キャラ変わってるよ?」
京太郎「…どうか弟子にしてください!」
健夜「私って喪女なんでしょ?それでいいの?」
京太郎「喪女なんかじゃない!俺にとって小鍛治プロ、貴女は>>225だ!」
225 :
腐りかけの果実(アラフォー)
226 :
ヴィーナス
227 :
安価がことごとくひでえ いいぞもっとやうわなにえおするくぁwwせdrftgyふじこlp
228 = 1 :
健夜「…私、それをどう捉えたらいいのかな?」
京太郎「今が最盛期だって意味で」
健夜「腐りかけなんて言われたら、普通は怒られるよ?」
京太郎「…小鍛治プロなら、そうはならないと信じてました」
京太郎「テレビで見るよりずっと余裕があるし、思慮深いと思います」
健夜「…そうかなあ」
京太郎「それに優しい。だからこんな、俺みたいな奴の話を聞いてくれる」
健夜「べた褒めされて…まあ、悪い気はしないね」
健夜「ただ、自分みたいな奴って言い方はどうかと思う。そこまでいくと謙遜にならないよ」
健夜「…私の弟子になりたいのなら、尚更」
京太郎「…!」
京太郎「で、弟子にしてくれるんですか!?」
健夜「いいよ。けど君が見込み違いなら、すぐに見捨てるから覚悟して」
京太郎「…はい。どうかよろしくお願いします、先生!」
229 = 1 :
■
京太郎「今日から修行かあ…なんだかワクワクしてきました!」
健夜「須賀君…朝からテンション高いねー」ボーッ
京太郎「…眠そうですね」
健夜「君が来てから、何故だかお母さんが厳しくなって」
健夜「あーあ…コレじゃあ実家生活の楽しみがなくなっちゃうよ」
京太郎「先生…俺のせいですみません」
健夜「そういうのは止してよ。君が埋め合わせてくれれば、それでいいんだからさ」
京太郎「先生…」
健夜「じゃあ、最初の特訓始めちゃうよ。>>230ね」
230 :
おやつ買ってきて
231 = 1 :
京太郎「分かりました!では行って」
健夜「え、ちょ…」
京太郎「まだ何か?」
健夜(試しに言ってみただけなのに、どうしてこう反応がいいのかな?)
健夜「いや、何買って来てもらうか言ってないし…とりあえずはポイブルでいいかな」
健夜(あれ、口が勝手に…)
京太郎「ポイブルですね。すぐに買ってきます!」
ドヒューン!
健夜「……」ボーゼン
健夜(い、行っちゃった…どうしよう)
健夜(頼みごとなんてするつもりじゃなかった…それに、言わずにいられなくなる何かを感じた)
健夜(…ひょっとしてオカルト持ちかな?)
232 = 1 :
健夜「…ねえ、須賀君」モグモグ
京太郎「何でしょう?」
健夜「その…さっきから対局見てるけど、自分から進んで振り込んでるように見える」
京太郎「はは、俺ってば下手くそですから」
健夜「そうじゃなくて!どうも君の打ち方って、接待麻雀に似てるんだよね」
京太郎「接待麻雀?俺が?」
健夜「ここにやって来たんだから、そんなつもりで打ってる訳じゃなさそうだけどね」
健夜「…そのままじゃ、一生やっても勝てないよ?」
京太郎「そ、そんなっ!」ガーン
健夜「だから考えたんだけど…ひょっとしたら君、オカルト持ちなのかもしれないね」
京太郎「オカルトって…その、咲や優希たちみたいな?」
健夜「多分そう。今のところ、それは君の邪魔にしかなってないけど」
京太郎「うわ、ツイてねえ…」
健夜「とりあえずどうにかしないとね…試しに>>233しようか」
233 = 227 :
腹筋
234 = 1 :
京太郎「…とにかく身体を鍛えればいいんですか?」
健夜「そうだね」
京太郎「ハンドボールやってましたし、多少は自信がありますけど」
健夜「…試してみようか」サッ
京太郎「あれ、何でしょうかその牌?」
健夜「これ、偉い人から貰った特注品なの。試しに持ってみて」
京太郎「へえ…では早速」ニギッ
ズシ
京太郎「お、重っ!!?」
健夜「劣化ウランで出来てるからね」
京太郎「う、ウランって…」
健夜「下手に扱うと燃えちゃうから気をつけて」ヒョイッ
京太郎「は、はい」ガクブル
京太郎(あの牌を束にして持てるなんて、やっぱりプロは凄いんだな…)
235 = 230 :
このすこやんからは亀仙人的なふいんきを感じる
236 :
やっぱり麻雀には身体能力が必要だったのか
237 = 1 :
健夜「…鍛え方が足りないって、分かったでしょ?」
京太郎「は、はい…」
健夜「オカルトの力はね、身体能力に比例するの。人によって程度は違うけど」
健夜「力に身体がついていかないと、今の須賀君みたいに振り回されがちになる」
京太郎「…全然知らなかった」
健夜「鍛えなくても強い人は強いからね。それに現状じゃただの少数意見だし」
京太郎「だったら俺が、少数を多数にしてみせますよ!」
ズイッ ズイッ
健夜「…そんなにトばすとバテちゃうよー?」
京太郎「ご心配なくっ!」
ウリャアアァァァアァ
健夜(だ、大丈夫かな…)
30分後…
京太郎「…腹痛い」
健夜「だから言ったのに…」
238 = 1 :
■
「…小鍛治プロが弟子を取った?」
「あくまで噂ですが」
「そう言えば最近、服装が野暮ったくない頻度が増えて…」
「見栄を張る相手が出来たから、か」
「そういうことですね。で、弟子は男か女かどっち?」
「いえ、そこまでは分かってないんですよ」
「福与アナにでも訊いてみたらいいんじゃないかなー」
「…多分知らないと思うぞ?」
「あの人が知ってたら、周りに言いふらしてる可能性は高いだろうからな」
「…なんだか面白そうな話をしてますね」
「あ、>>239プロ!」
「その話、もう少し詳しく聞かせてくれませんか?」
239 :
のよりん
240 = 230 :
キェェェェェェアァァァァァァシャァベッタァァァァァァァ!!!
241 = 1 :
■
理沙「…というのが、ここにやって来た次第です」
京太郎(…あののよりんが普通にしゃべってる!!?)
健夜「そっちも随分ヒマなんだね…」
理沙「ヒマじゃなくて、退屈」
健夜「いや、一緒だから…少しは口下手マシになったんだね」
理沙「村吉アナに矯正されて…後、三尋木プロにはコケにされた」
健夜「矯正してる所に咏ちゃんが…ああ、何となく想像がついちゃうよ」
京太郎(…いっぱい煽られたんだろうなあ)
242 = 1 :
理沙「…」ジーッ
京太郎「…何だかむずがゆいな」
健夜「理沙ちゃん…もう随分時間経ってるよ?」
理沙「…もうちょっとだけ」ジトーッ
京太郎「あの、流石にこれ以上は」
健夜「…理沙ちゃーん?」
理沙「…失礼。なにせ彼が>>243だったから」
243 :
包茎っぽそう
244 = 1 :
京太郎「なっ…!」///
健夜「それってセクハラだよー?まあ、須賀君も私に失礼したから因果応報かもね」
京太郎「とほほ…」
理沙「…おねえさんが慰めてあげよっか?」ニカッ
京太郎「!?」
理沙「冗談。そんなことはしない」
理沙「…頑張りようによっては、可愛がってあげるかも」
京太郎(ヤバい…これが咲から聞いたギャップ萌えって奴か)
京太郎(本命ははやりんか戒能プロだったんだけど…このままじゃ俺、浮気性のビッチみたいになっちまうよ……!)
健夜(…なんか身悶えてて怖い)
理沙「…とりあえずさ、>>245してみようよ」
245 = 236 :
ロシアンルーレット
246 = 1 :
そろそろ夜勤なので中断します。
では。
249 = 230 :
安価がことごとく上手に処理されててワロタ
250 :
乙
前の安価はコンマが散々だったが今回は…
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