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    元スレ咲「キャバクラ行ったら世界が変わった」霞「ええ、よくってよ」

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    301 = 296 :

    ――エピローグ・クラブドラゴンゲート――




    「酒! 飲まずにはいられないッ!」ガバガバ

    初美「お、お客さんーいくらなんでも飲み過ぎですよー」

    「いいんです今日は、今日だけは酒に溺れさせてください!」

    初美「な、何か嫌なことでもあったんですかー?」

    「うう・・・それがですね・・・学生時代からずっと片思いしていた人が、ケッコンカッコガチしてしまいまして・・・うう、それでも面と向かって一生親友だよって言われてかなり嬉しかった自分と、NTRの三文字を浮かび上がらせてくる自分で葛藤して・・・もうお酒で忘れるしかないんです!」

    初美「・・・そうなんですか、それはお辛いですねー。私も同じような事があったからよく解りますよー・・・うう」

    初美「そう言う事なら今日はとことん飲んで騒ぎましょう! 私も付き合いますよー!」

    「はい! うわあああああああああああんッ咲さああああああああああああああん!!」ガバガバ

    初美「うわあああああああああああんッ霞ちゃああああああああああああああん!!」ガバガバ




    302 = 296 :



    「うわぁ、あっちの席は随分と賑やかみたいだねぃ」

    えり「騒がしすぎません? 静かに飲みたい人もいるのに・・・お店の人に注意してもらいましょうか」

    「お堅いねぇ、こういうのも楽しんで飲むのもまた風流じゃないかぃ? 知らんけど」

    えり「・・・そう言う割に三尋木プロ、お酒、進んでませんよ? 苦手なんですか?」

    「うーん、そうでもないんだけどねぃ。はぁーあ」

    えり「ひょっとして、宮永咲プロの事でショックでも受けてるんですか?」

    「・・・いや、しらんし」

    えり「いつになく解りやすいですね。仕事の解説もその調子でお願いします」

    「からかってんなら帰る・・・えりちゃんの酒の肴にはなりたくねー」

    303 = 296 :


    えり「ふふ、拗ねないで下さい。これあげますから」スッ

    「何だいこれ? コーヒー?」

    えり「ええ、メニューに入ってたので頼みました。最近のキャバクラはこういうのも置いてるみたいですね」

    「それはいいけど、なんでこれを私に?」

    えり「こういう言葉があります『たいていの問題は、コーヒー一杯飲んでいる内に自分の中で解決するものだ、あとはそれを実行できるかどうか』と」

    えり「歳をとると酒に逃げるのも辛くなりますからね、今の三尋木プロにはちょうどいいかと思いまして」

    「・・・じゃあ、もらっておこうかねぃ」

    えり「はい、じゃあそれ飲んだら切り替えて下さいね。若いツバメを逃したくらいでしょげてたら、アラサーなんてやってられませんよ」

    「ええぇー」

    えり「仕事の一環で来てますからね。今度のキャバクラレポート、しっかり成功させて次に繋げますよ!」

    「・・・・・・鬼め」

    304 = 296 :




    「はあ・・・まだ開店まもないってのに、はっちゃんへべれけじゃない! いい加減、うちのナンバーワンの自覚をもってほしいよ」

    小蒔「いいじゃないですか、楽しそうで。今日は私がヘルプに入りますよ」

    「ひめ・・・小蒔ちゃんは今日はお休みでしょう、大丈夫私がやりますから」

    小蒔「・・・私、いらない子ですか?」ショボン

    「そうじゃなくて! もう、春ちゃんはどこいったの!?」

    305 = 296 :


    「・・・」ポリポリ

    尭深「・・・」ズズズ

    「・・・黒糖食べる?」

    尭深「うん・・・お茶飲む?」ポリポリ

    「うん」ズズズ

    尭深(・・・やっぱり黒糖はお茶にあう)ズズズポリポリ

    (・・・やっぱりお茶は黒糖にあう)ポリポリズズズ

    「なんで店の中でおばあちゃんの縁側みたいなやり取りしてるの!?」

    小蒔「全力以上でおもてなし致します!」

    「ひめ・・・小蒔ちゃんは勝手にテーブルについてるし!? ああもう!」

    「やっぱり私じゃこの人達まとめるの無理! 霞さん、早く戻ってきて!!」



    306 = 296 :


    ――エピローグ・屋久島――



    「・・・」

    「咲ちゃん、こんな所にいたの?」

    「あ、霞さん。うん、ちょっといろいろ考え事してて」

    「となり、いいかしら?」

    「もちろん」

    ペタン

    「咲ちゃんが・・・何を考えてたのか聞いても良い?」

    「大したことじゃないよ? この景色を見て霞さんは育ったのかなとか、ここが森林限界かなとか、そんなところ」

    「そう・・・」

    「本当にきれいな所、山があって、緑があって」

    「うふふ、それしかないけどね」

    「ううん、それだけでいいよ私。霞さんがいて、私がいて・・・こんな綺麗な景色が目の前に開けてる。これ以上の贅沢はありえない」

    「咲ちゃん・・・・・そうね。私も、子供の頃から見てきた景色なのに、不思議といま感動しているわ」

    「・・・ずっと続くといいな」

    「え?」

    「あ、ごめんなさい・・・独り言」カアッ

    307 = 296 :


    「・・・ふふ、ずっとここに居てもいいわ。ずっと一緒よ咲ちゃん、約束したでしょ?」

    「霞さん・・・」

    「これからどんな時代になっても、何があってもずっと・・・・・・ね?」

    「うん!」

    (もう私は、嶺上開花もプラマイゼロも前みたいに出来なくなった・・・)

    (・・・それでも私は麻雀をやめてない、それはきっと私が麻雀を大好きだから)

    (きっとこの世界は、本当に好きなものとは決して離れられないようになっているんだと思う)

    (そして同じように、私は本当に大好きな人と一生離れる事が無いと思う・・・)

    「ねえ咲ちゃん」

    「え?」

    「大好きよ」

    「わ、私もです・・・」カアッ






    308 = 296 :






    かつての神話は終わりを迎えようとしている――

    神と呼ばれたモノ達の時代は幕を閉じ、古き価値観は時のかなたに消えていく――

    そして人はこれからも時を紡ぎ、命を燃やして生きていく――


    次の時代がどうなるのか、それは誰にもわからない――

    だが、世界がどんな形になろうとも――


    キャバクラは――いつもそこにある







    「キャバクラ行ったら世界が変わった」霞「ええ、よくってよ」――カン!

    309 = 296 :



    これで完結です、スレが立ってから半年ほどの間お付き合いありがとうございました。
    自分の書きたいものを全部詰め込んでやりたい放題できたのでとても満足しています。

    正統派な霞咲を望まれた方にはいろいろ何ぞこれと思われたかとおもいますが、少しでもアリですねと思ってくれたなら幸いです。


    咲さんかわいい

    310 :

    乙 お疲れ様、楽しかったよ

    311 :


    文字通り世界が変わったのか

    312 :

    まさかこんなカオス系感動SSになるとは思わなかったけどよく考えたら偽のどっちが出てきた時点でカオスになる兆候はあったな
    長期間乙です

    313 :

    おつおつ 
    はっちゃんがナンバーワンなのねww

    314 :

    乙でした。

    315 :


    他化自在天とか出てきた時はなんだそりゃwwwwって思ったがググりながら楽しんだ
    咲霞という新たな境地を開かせてくれてありがとう

    316 :

    乙 霞咲可愛かったよ

    317 :

    ヤマに影響するタイプのオカルトは覇道型なのか。のどっちは求道型っぽいし、咲さんと結ばれないのは仕方ないね。

    318 :

    おつ 破天荒で面白かった


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