元スレ凛「あんたが私のサーヴァント?」ジャイロ「おう、よろしくな嬢ちゃん」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
251 = 28 :
凛「ジャイロ! あなたこの『恐竜』のこと知ってるでしょう!」タタタタ
廊下を疾駆しながらジャイロに問う
目に入って来る教室はみな嵐がきたように荒らされており、生徒や教職員は皆例外なく倒れ伏していた
ジャイロ「ああ! 生前『オレの世界』に動物を恐竜化させる能力を持ったヤツが二人いた。 そいつらの内一人には勝ったがもう一人とは結局決着がつけられなかった!」
ジャイロ「ヤツらは尋常じゃなく『目』が良い! 至近距離からの銃撃もかわすほどだ。 しかも一度マーキングされでもしたらその嗅覚で延々と追ってくる!」
ジャイロも走りながら私の問いに答える
ジャイロ「だがヤツらは何故か動いてないものが見えない。 だからあの時凛の動きを封じた」
ジャイロ「つってもこんな狭ェ~~廊下で止まるなんざそれこそ自殺行為だがな」
凛(だからあの時、柳洞一成は私を襲わなかったのね。 そして、廊下を走っていく人間に標的を定めた)
凛(でもまさかもう一人平行世界の英霊が召喚されたなんて・・・しかも人を恐竜化させる英霊!?)
凛(一体ジャイロはどんな『冒険』をしてきたっていうのよ!!)
「キシャァァアアアア!!」
凛「くっ!」
私たちの後方の教室から虎柄の恐竜が飛び出してきた
252 = 28 :
凛「おちおち考えをまとめてる暇もないわね! 食らいなさい!!」
ガンドを虎柄の恐竜に向けて連射する
だが――
虎柄の見目麗しい冬木一の美恐竜「シェェアアアアロウウウウウ!!!」パシュンパシュンパシュン
当たった途端跡形もなく消えていく
凛(クソっ! 粉雪ほどにも感じてないわ! このままじゃ追いつかれる!)
ジャイロ「こっちだ!!」
先頭を走るジャイロの指示で道を曲がる
ジャイロ「凛!! シャッターを下ろせぇ!!」
凛「!! 防火シャッターね! わかったわ!!」
火事が起こった際に炎と煙を防ぐシャッターを降ろすレバーを必死に回すがなかなかシャッターが降りてこない
凛「やばいわ! このままじゃ間にあわない!!」
253 :
そこまでにしとけよ藤村
255 = 28 :
ジャイロ「オラオラァ!」
ドンッシャァァァァァ
すかさずジャイロがシャッターの両隅に鉄球を投げ込むと、一気にシャッターは降りてきた。
凛「ナイスジャイロ!!」
虎柄で人類の理想の美恐竜「シィィィィィロゥゥゥゥゥ!!!」ブン
衛宮「何か投げて来たぞ!」
虎柄の恐竜は間に合わないと悟るや士郎に向けて謎の物体を投げ込んできた。
凛「ガンドォ!」
すかさずガンドで撃つが―
パリーン
ビシャ
衛宮「うわっ!」
凛「キャッ!」
ジャイロ「ウオッ!」
液体が私たちに降りかかったが―
ドン
間一髪、シャッターは無事に降りきった。
256 = 28 :
虎柄メインヒロイン美恐竜「シィィィィィィィィ!!」ドンドン
しつこく体当たりしてくるがシャッターは壊れそうにない。
凛「しばらくは持ちそうね・・・って何コレ? 香水?」クンクン
あの恐竜に降りかけられた液体からは何か強烈な匂いがしてくる
衛宮「なぁ・・あの恐竜俺の名前叫んでなかったか?」
凛「さぁ? 気のせいじゃないかしら」
ジャイロ「・・・・マジィぞ凛」
凛「なにが? ジャイロ」
ジャイロ「オレ達は『マーキングされた』」
凛「えっ・・・」
「「「「「「キシャァァァァァアアアアアアア!!!!」」」」」」
遥か前方から、猛然と私たちに向かってくる恐竜の群れが見えた―――
257 :
美恐竜ってなんだよwww
258 = 28 :
とりあえずここまで
出来ればまた今夜投下します
259 :
乙!
虎柄で人類の理想の美恐竜ww
260 :
大河は恐竜になっても虎なのか…
261 = 254 :
SSF(小便撒くのが性癖か藤村)
262 :
乙
冬木の虎は恐竜になってもブレないな
263 = 28 :
凛「な、何よアレぇぇええええ!!」
ジャイロ「匂いだ! 匂いによってきてる!!」
バンッ バンッ バンッ
「「「キシャァァアアアアア!!」」」
一つ前の教室から三匹の恐竜が飛び出してきた!
ジャイロ「クソったれ!」
凛「ジャイロ!!」
凛(マズイ!! ジャイロが恐竜化したらもう決定的に私たちは終わる!)
衛宮「クっ!――令呪を以って命じる! 来い! セイバー!!」
バンッ!
セイバー「ハァァアアアア!!」
「「「グギャッ」」」
士郎の令呪によって現界したセイバーが瞬く間に恐竜共を吹っ飛ばした―
264 = 28 :
セイバー「怪我はありませんかマスター」
衛宮「あぁ、大丈夫だ。 ありがとうセイバー」
凛「仲良くお喋りしてる暇なんて無いわよ! 早く逃げないと。 こっちよ!」
いくらセイバーと言えどもこの狭い廊下にあの群れでは分が悪い。 早くこの場から離れなくては。
ジャイロ「いや違うぜ凛、正解はこっちだ」グイ
凛「ちょ、ちょっとジャイロ!? 何すんのよ!?」
ジャイロ「逃げるだとかそんなこと考えてんじゃあねェよ。 そんなんじゃ『勝つ』なんて永遠に無理ってもんだぜェェ~~」
凛「じゃあどうするっていうのよ! 今はどう考えても逃げるしかないじゃいない!!」
ジャイロ「いや勝てる、ここなら勝てる。」ガラ
そう言いながらジャイロは私の手を引っ張り教室に入っていく。
ジャイロ「オラ、何してんだテメェらもさっさと来い!」
セイバー「マスター、ここは彼に従いましょう!」」
衛宮「あ、あぁ!」
士郎たちも急いで教室に入ってきた。
265 :
この状況かなり詰んでね?
266 = 265 :
上げちまったスマン
267 :
傷つけられたらアウト、学校中恐竜パンデミック、しかも皆教室に入ったから追い詰められたしな
270 :
士郎「ここは…『化学室』?」
凛「士郎!! 早くドアに強化の魔術をかけて!!」
士郎「! あぁ!!」
「「「「「「ギャァァアアアアアアアスッッ!!!!」」」」」」
ドンッドンッドンッドンッドンッドンッ
士郎「うぐッ、グォおおおおおおお!!」
セイバー「シロウ!!」
士郎「ぐっ、だいじょうぶだっ…セイバー!」
凛「くっ…」
士郎の強化の魔術でなんとか耐えているが打ち破られるのは時間の問題だ
早くなんとかしないとっ!
凛「ジャイロ!! 私たちを絶体絶命の危機に追い立てたあんたが策を持ってないわけないわよね?!」
ジャイロ「もちろんだぜ凛。 だが肝心なモノがねェーつっかよォォ。 恐竜共を追っ払うのに必要なモンが、化学室ならあるもんだろってのに」
凛「なに悠長なこと言ってんのよこの駄サーヴァント!!」
271 = 28 :
セイバー「リン! ここは私が引き受けます! あなたはジャイロと士郎と共に窓から逃げて下さい!」
凛「それは無理よ! 私たちはマーキングされてるの。 逃げたってあっという間に囲まれるわ!」
セイバー「ッ、ならばあの恐竜を全て斬り伏せてーー」
士郎「ダメだセイバー!! この恐竜は元々この学園の生徒や職員なんだ! [ピーーー]訳にはいかない!」
セイバー「なッーーー!!」
逃げる事も出来ない、[ピーーー]ことも許されない
私たちは完璧と言っていい程にチェスや将棋で言う『詰み』の状態に追いやられていた
凛「ジャイロまだなの? 本当にこんな所に恐竜なんていう物を撃退できるものがあるっていうの!?」
ジャイロ「……」
ジャイロは私の詰問に答えずに棚をゴソゴソと漁り続けていた
272 = 28 :
セイバー「リン! ここは私が引き受けます! あなたはジャイロと士郎と共に窓から逃げて下さい!」
凛「それは無理よ! 私たちはマーキングされてるの。 逃げたってあっという間に囲まれるわ!」
セイバー「ッ、ならばあの恐竜を全て斬り伏せてーー」
士郎「ダメだセイバー!! この恐竜は元々この学園の生徒や職員なんだ! 殺すっていう訳にはいかない!」
セイバー「なッーーー!!」
逃げる事も出来ない、殺すことも許されない
私たちは完璧と言っていい程にチェスや将棋で言う『詰み』の状態に追いやられていた
凛「ジャイロまだなの? 本当にこんな所に恐竜なんていう物を撃退できるものがあるっていうの!?」
ジャイロ「……」
ジャイロは私の詰問に答えずに棚をゴソゴソと漁り続けていた
273 = 28 :
すいませんまた今夜投下します
276 :
そういや恐竜って爬虫類だから変温動物になるのか
277 :
凛「ッーー! ジャイロぉ!!」
ジャイロ「…フゥー、なんだ凛」
凛「何だじゃないわよ! このままじゃ私たちーー」
ジャイロ「落ち着け、凛。 恐竜ごとき、にビクついてんじゃねえよ」
凛「なっ、恐竜ごときですって!?」
ジャイロ「でけぇトカゲみたいなモンだろうが」
凛「ッ、全然違うわよ! 恐竜なのよ? あんたみたいな霊格の英霊と比べることすらおこがましい太古の神秘をその身に宿してーー」
そう、私のガンドもあの恐竜共に全くつうじなかった。
複製でもなんでもなく、あれは紛れもなく破格の神秘を宿す生物だった
凛「ーーそんな恐竜達に私たちは今、マーキングされ、追われてる。
この状況を打破できる物がこんなただの化学室にあるっていうのっ!?」
278 :
恐竜かなり強いな
279 :
まさに「スケアリー・モンスターズ」だな
280 = 28 :
「「「「「「ギャアアアアアアアアアアアア!!!!!」」」」」」
ドンッドンッドキャッメキッバギッ
士郎「ぐっ! っああああああああああ!!」
セイバー「シロウッ!!」
もう士郎の強化魔術も切れかかっている。
もう、終わーー
ジャイロ「なぁ凛。 このオレが、いや、『オレ達』が一度戦った相手の攻略法を考えてないとでも思ってんのかよォ~~」
凛「えっ…?」
ジャイロ「あの気にくわねー野郎の能力の攻略法を考えずにレースを続けるはずねーだろッ」
そう言いながら手にびんのようなものを携え、士郎が守っているドアに歩を進めていく
士郎「ぐっ…もうっ、ダメだッ!!」バッ
「「「「「「ギャアアアアアアアアアアアアアッッ!!!!!」」」」」」
バンッッ!!
とうとう、恐竜がドアを押し破り私たちに突撃してくる
ジャイロ「匂いをマーキングされて追跡される? 逆に考えるんだよ。
匂いで追われるならもっと匂いを強くすればいいってなッ!」
ジャイロ「オラァッッ!!」
バシャッ、と掛け声と共にびんの中身の液体をぶちまけるジャイロ
しかし
セイバー「ダメです! 恐竜にかかっていない!!」
恐竜は液体飛散する液体すらもかわし抜ける。
かわした先にいるのはーー
凛「ジャイロぉお!!」
恐竜の爪は、牙はジャイロをーー
「「「「「「ギッ、ギャアアアアアアアアアッ」」」」」」
凛「ーーーえ?」
ジャイロ「ニョホッ、 あんたらには良く効くだろーな鼻が無駄に良い分よォ」
引き裂くことも貫くこともなく、本当に、本当に奇妙なことに恐竜の群れは雲の子を散らすように廊下に飛び出し逃げ去っていった
ジャイロ「太古の時代にはない臭いは楽しめたかよ。
『アンモニア』の臭いはよ」
281 = 28 :
士郎「た、助かった…」
凛「あ、アンモニアって、さっきぶちまけたのってまさかアンモニア水!?」
ジャイロ「おう、化学室ならアンモニア水ぐらいあんだろと思ってな」
ジャイロ「恐竜つっても獣には違いねーんだ。
ならーー、弱点も獣と一緒だろーよ」
凛「……もしアンモニア水がなかったらどうしてたのよ」
ジャイロ「……そん時はそん時だ」
本当に、このサーヴァントは…
凛(でも、ジャイロは最初から最後まで、冷静だった…。 私は、追い詰められて、いたずらに敵を恐れて冷静さを失い策を考えることすらしなかった)
凛(私は…)
ジャイロ「……」
282 = 28 :
ここまで
284 :
乙ー
流石ジャイロだぜ
287 :
乙
アンモニアか、その手があったか
288 :
喧縺
290 :
ジャイロパネェ
291 :
>>237
死んで間もない人間を隣の世界から連れてくるとその人間が「基本」になるから挟まって帰ることはない
292 :
>>1です
実は来月から仕事の関係でどう甘く見積もってもssを書く時間がなくなってしまいました。
他にもモチベーションの低下や、自分が思ったような文がかけないなどの理由もあるのですが一旦このssは打ち切りたいと思います
本当にすいません…
293 :
お疲れ
また書ける日が来たら書けばいいさ
それまで待ってる
294 = 28 :
>>293
時間に余裕が出来るようになればまたいずれ必ず書こうと思います
ですが今までとは全く違う環境で少なくとも3~6ヶ月は忙しいので直ぐには無理だと思います…
295 :
マジか…
また来るって信じてるぞ
296 :
お疲れ
HTML化依頼してみては?
297 = 28 :
>>296
してきます
今度はもう少しマシな文を書けるようになりたいと思います
298 :
乙
好きなクロスだからまた帰ってくるのを楽しみにしてる
299 :
そうゆう事なら、そうゆう事でいいんだ
300 :
祈ろう…>>1が帰ってくることを
みんなの評価 : ☆
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